JPS6054434B2 - 獣毛調風合を有する合成繊維 - Google Patents

獣毛調風合を有する合成繊維

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JPS6054434B2
JPS6054434B2 JP54029870A JP2987079A JPS6054434B2 JP S6054434 B2 JPS6054434 B2 JP S6054434B2 JP 54029870 A JP54029870 A JP 54029870A JP 2987079 A JP2987079 A JP 2987079A JP S6054434 B2 JPS6054434 B2 JP S6054434B2
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animal hair
present
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fibers
synthetic fiber
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豊 増田
辰治 小島
義一 小坂
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Toray Industries Inc
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Toray Industries Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は獣毛調の風合を有する合成繊維に関する。
さらにくわしくは、耐久性ある獣毛調のヌメリと反発性
を有する合成議維に関する。従来、合成繊維にカシミヤ
、モヘア、アンゴラのような獣毛調の柔軟なヌメリ性を
付与する方法については種々提案されている。
これらのなかで、原綿に付与し耐久性を有すると称して
種々のシリコン系の樹脂が提案されている。
例えは特公昭48−17514、特公昭51−2555
、2556、特開昭52−77229などが挙げられる
。これらの技術は獣毛調の合成繊維の製造に大きな進歩
をもたらした。つまり、それ以前の合成繊維に比し著し
く獣毛ライクになつた。しカルながら、従来提案されて
いる方法には次のような問題点が残つている。
(1)効果が不充分である。
たとえばシリコンポリマで処理された繊維の摩擦係数は
、未処理品よりはるかに小さいが、天然獣毛には及ばな
い。(2)いずれの場合でも、シリコン特有の風合であ
り高級感がなく獣毛特有のぬめり感、反撥性に乏しい。
(3)染色や洗濯て効果が低下する。
耐久性を高めるため硬化剤を加えた場合は処理液が不安
定になつたり、繊維間接着などのトラブルがおこりやす
い。本発明者らはこれらの点につき種々検討した結゜果
、特定のシリコン樹脂と耐久性のある弾性体樹脂とを併
用した場合、きわめて良好な獣毛風合と耐久性が付与さ
れることを見出した。
すなわち、本発明は次の構成を有する。下記物質A、B
の合計が0.02〜W重量%(対繊維)で、且つ、AI
B■911〜218(重量比)の割合で、しかも両方の
物質が混在した状態で付着してなる獣毛調風合を有する
合成繊維。
A:2個以上の末端アミノ基をもつポリジオルガノシロ
キサンの硬化物B:ポリウレタン系弾性体または/およ
びポリエステル系弾性体本発明において適用されるポリ
ジオルガノシロキサンは、主鎖の分子量が1000以上
であり、炭素数1〜20の炭化水素基、好ましくは主に
メチル基で置換されたものが望ましい。
また末端アミノ基は少なくとも炭素原子を介してケイ素
原子と結合しており、水素原子がアルキル基で置換され
たものでもよく、たとえば次のようなもので代表される
。R1:炭化水素鎖 n:0または1 R2,R3:Hまたはアルキル基 末端アミノ基を有するポリジオルガノシロキサンは、例
えば次式の反応から得られる。
本発明は、分子中2個以上の末端アミノ基を有するジア
ミノシロキサンを直接用いる場合に限らす、それを生成
すべき中間体て繊維を処理することにより目的を達成で
きる場合もある。
また上記反応にみられるように本発明のポリジオルガノ
シロキサンは反応基として−SlOH基やアルコキシ基
を含むことができる。上述のような構造のポリジオルガ
ノシロキサンは公知であり、乾燥または熱処理により自
己架橋し弾性を有する樹脂を形成するため、これを繊維
に適用した場合、通常のポリジオルガノシロキサンにく
らべ弾性、反撥性があり耐久性のある獣毛調風合が得ら
れる。
しかしながら本発明者らの検討では、獣毛にくらべぬめ
りおよび弾性、反撥性が十分でなく、耐久性の点におい
ても徐々に脱落する欠点がある。本発明者らは特定の弾
性体樹脂と前記シリコン樹脂を混合、併用して繊維表面
に両者を混在させたことにより相乗的な効果があり前記
欠点がカバーされることを見出した。
本発明における弾性体樹脂は、ポリウレタン弾性体また
は/およびポリエステル系弾性体である。
本発明のポリウレタン弾性体としては、構造に特に限定
されるものではなく、本発明のポリオルガノシロキサン
と併用して柔軟かつ弾性に富んだ皮膜を形成させるもの
であればよく、好ましくはカチオンまたは非イオン系の
水系ポリウレタン樹脂を用いることができる。
これらの水系ポリウレタン樹脂の製法の例としては分子
量200〜10000のポリエーテル、ポリエステルな
どのポリヒドロキシル化合物と芳香族および/または脂
肪族のジイソシアネート類とを反応させて得られるウレ
タンプレポリマーに過剰のポリアルキレンポリアミンを
反応させて得られるポリウレタン尿素ポリアミンを酸の
水溶液と混合させることによりカチオン性のポリウレタ
ンエマルジョンを生成させることができる。
本発明に適した柔軟な風合を得る例として、例えば特開
昭51−11893に示されているように長いアルキル
鎖を分子中に導入することがあげられる。
本発明におけるポリエステル系弾性体としてはハードセ
グメントとして、ポリエチレンテレフタレート、ポリテ
トラメチレンテレフタレートなどの芳香族ポリエステル
とソフトセグメントとしてポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ルなどのポリオールあるいは、ポリエチレンアジペート
、ポリエチレンセバケートなどの酸成分の炭素数6〜1
4の脂肪族ポリエステルをランダムまたはブロック共重
合させた弾性樹脂を好ましく用いることができる。
この弾性樹脂も好ましくはカチオンまたは非イオン性の
水性分散液として繊維に適用することができる。
これらのポリウレタン弾性体およびポリエステル弾性体
のうち本発明に好ましく適用されるものはそれぞれ単独
て繊維に適用した場合も柔軟性を付与できるものである
この特性は通常糸一系の摩擦係数特に静マサツ係数の低
下として表わすことができる。これらのポリウレタンま
たはポリエステル弾性体樹脂の一種以上と前記ポリジオ
ルガノシロキサンとを併用することにより相乗的な風合
効果を得ることができる。しかしながら単独では特に柔
軟性を有しない弾性体でも、本発明のポリオルガノシロ
キサンとの併用によりぬめり、柔軟性が付与されるので
限定された範囲において使用できるのはもちろんのこと
である。
またポリウレタン弾性体やポリエステル弾性体は単独て
は高濃度処理で繊維間の接着が生じやすいが、本発明の
ポリジオルガノシロキサンとの併用で接着が生じにくい
傾向もみとめられている。本発明における合成繊維とし
ては特に限定されず、ナイロン6,66およびこれらを
主体とした共重合体などのポリアミド系繊維、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど
のポリエステル系繊維、アクリル系繊維、モダアクリル
系繊維などが用いられる。
これらの合成繊維には、従来公知の各種添加剤を配合し
たものを用いることができ、特にマサツ特性をかえる不
活性微粒子が配合されたものが好ましく用いられる。繊
維の形態についても特に限定されるものではないが、本
発明の風合および耐久性を生かして獣毛うぶ毛ライク原
綿として用いるために、好ましくは3デニール以下0〜
10山/Inchのケン縮を有する原綿に適用した場合
特に獣毛綿毛ライクな風合を得ることができ好適である
通常用いられる15山/Inch程度のケン縮の場合、
ケン縮によるザラツキ感があり、より軽度のケン縮数、
ケン縮度のものがより好ましく用いられる。本発明にお
ける処理剤を繊維に付与する方法および付与する工程に
ついては特に限定されす、バッド法、スプレー法、浸漬
法などの方法で、任意の工程で付与できるが、獣毛調原
綿として混紡して使用する場合には、好ましくは紡績前
、繊維の製造工程中または、綿染めの際などの工程で付
与することができる。
本発明において混合系の処理剤は、編織物の形状物に付
与することもできるが、好ましくは糸または綿、特に好
ましくはフィラメント,トウあるいは綿状物に付与する
のがよい。
すなわち、本発明者らの検討によると編織物に付与した
場合より原綿に付与し編織物とした場合の方が風合が柔
軟で良い傾向がある。
これは編織物で付与した場合、繊維間の接触部分に樹脂
が入りやすく組織が硬くなりやすいためと推定される。
さらに多くの場合、編織物として均一に付与する楊合に
くらべ濃度差の異なるものや非処理品との混紡の方が好
ましい風合を有す。本発明におけるシリコン樹脂および
弾性体樹脂の配合比率は固形分としてシリコン樹脂20
〜(社)憇%の範囲である。
さらに好ましくは30〜70%でありこれらの範囲をは
ずれる場合は併用による風合や耐久性の改良効果を発揮
できない。また処理剤の繊維に対する付着量は0.02
〜10Wt%であり、好ましくは0.05〜5Wt%で
ある。0.02%以下の場合、獣毛調のヌメリ風合が得
られず10%以上の場合、付着量に対応した改良効果が
得られないばかりか、繊維間の接着などの点で問題が生
じ好ましくない。
本発明の混合系処理剤で処理した合成繊維は、それぞれ
の成分を単独で用いた場合よりすぐれた獣毛風合を得る
ことができる。
これらの特性は混合系の場合それぞれ単独系から推定さ
れるより低い摩擦係数、高い圧縮弾性率を有することに
よつてもうらづけられる。本発明の合成繊維は単独で編
織物にして獣毛調の編織物を得ることもできるが、紡績
性の点から好ましくは本発明の合成繊維5〜70%その
他の1種以上95〜30%を混紡して編織物とすること
が好適である。
さらに本発明の処理剤は太デニールの好ましくはテーパ
化された合成繊維に適用して獣毛刺毛調風合も得ること
ができ、刺毛と綿毛をハイパイル,植毛など公知の適当
な手段により毛皮調風合の構造物を得ることができる。
最後に本発明の効果を要約する。(1)風合いがきわめ
て獣毛ライクである。
つまり単独使用の場合にくらべ繊維の摩擦係数がより低
くなり獣毛調のぬめりおよび反撥性が付与される。(2
)耐久性がすぐれており、染色などの工程、さらに家庭
洗たく、ドライクリーニングに耐える。
(3) 処理液の安定性が高く、水性媒体から容易に*
8付与できる。
(4)いずれの合成繊維にも適用可能である。
(5)低濃度で効果が大きい。実施例1,2,比較例1
〜3 各種処理剤の水系エマルジョンを希釈,混合して表1の
組成の水系エマルジョンを調整し処理液とした。
一方、ナイロン6(3デニール,8抽,捲縮数5〜6山
/Inch,酸化チタン0.3%)を上記処理液に浸漬
,脱水(ピックアップ50%)し、80℃で乾燥後12
0℃で2紛熱処理した。処理した綿をハンドカードを用
いて開綿し、手ざわりで風合を判定した。またマサツ係
数と圧縮弾性率を下記の方法により測定した。(1)マ
サツ係数:JIS上−1074によつた。
つまりレーダー法マサツ試験器を用いて糸一系の静マサ
ツおよび動マサツ(速度90cff1Imin荷重10
0rr]g)を測定、マサツ係数を求めた。(2)圧縮
弾性率:JIS上−1081(羊毛繊維の試験法)に準
じて測定した。とめられなかつた。
実施例3,比較例4,5 ポリエチレンテレフタレートよりなるステーブル(2デ
ニール10(ト)jケン縮なし,酸化チタン0.3%)
を第2表に示した。
処理液(いずれも水系分散液)で実施例1と同様に処理
した。処理後分散染料レゾリンレツドFBl.O%(バ
イエル社)で、130℃×5紛染色した。加工上がりお
よび染色後の静マサツ係数を測定した。1実施例1と同
じ。
2 ポリエステル樹脂 ポリエチレンテレフタレートセグメント35部,ポリテ
トラメチレングリコール(Mw25OO)セグメント6
5部よりなるブロック共重合体(MW3OOOO)。
本発明の混合系処理は単独よりマサツ係数が低く柔軟な
ヌメリを有し、染色後もこれらの性質を保持しているこ
とが認められる。
実施例4,5,比較例6〜9 ポリブチレンテレフタレートステーブル(2デニール,
100順,捲縮数5〜6山/Inch,酸化チタン1%
)を第3表に示した処理液(いずれも水系エマルジョン
)に浸漬後、脱水(40%ピックアップ)し乾燥(80
℃)熱処理した(130℃×10分)。
処理液中の各成分の濃度はいずれも0.2%合計濃度は
いずれも0.4%とした。処理わたを分散染料レゾリン
ブルーFBL(バイエル社)0.5%0wfで100℃
×60分染色した。
さらにこの染色わたをバークレン液を用いてドライクリ
ーニングテストした(40℃,3紛,ラウンダメータに
て処理)。この綿をハンドカードを用いて開綿し、風合
いを手ざわりで判定し、マサツ係数,圧縮弾性率を測定
した。
比較例にくらべ本発明の混合系は染色,ドライクリーニ
ング後も低いマサツ係数,高い反撥性を有する。1実施
例1と同じ。
2実施例1と同じ。
3実施例2と同じ。
4ジメチルポリシロキサン(重合度2000)5 6 メイカテツクス PENO(明成化学)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記物質A、Bの合計が0.02〜10重量%(対
    繊維)で、且つ、A/B=9/1〜2/8(重量比)の
    割合で、しかも両方の物質が混在した状態で付着してな
    る獣毛調風合を有する合成繊維。 A:2個以上の末端アミノ基をもつポリジオルガノシロ
    キサンの硬化物B:ポリウレタン弾性体または/および
    ポリエステル系弾性体
JP54029870A 1979-03-16 1979-03-16 獣毛調風合を有する合成繊維 Expired JPS6054434B2 (ja)

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JPH02269880A (ja) * 1989-04-07 1990-11-05 Daido Maruta Senko Kk 洗濯耐久性ある昆虫又はダニ類に対する忌避効果を有する繊維構造物とその製造方法

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