JPS6054395B2 - 電解による7−メトキシ−3−エキソメチレンセフアム化合物の製造方法 - Google Patents

電解による7−メトキシ−3−エキソメチレンセフアム化合物の製造方法

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JPS6054395B2
JPS6054395B2 JP52040893A JP4089377A JPS6054395B2 JP S6054395 B2 JPS6054395 B2 JP S6054395B2 JP 52040893 A JP52040893 A JP 52040893A JP 4089377 A JP4089377 A JP 4089377A JP S6054395 B2 JPS6054395 B2 JP S6054395B2
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デイビツド・エイ・ホ−ル
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Eli Lilly and Co
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B3/00Electrolytic production of organic compounds
    • C25B3/20Processes
    • C25B3/25Reduction

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Cephalosporin Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 3−エキソメチレンセフアム化合物はMOrinとJa
cksOnによつて米国特許第3,275,626号に
開示されている。
この特許には、ペニシリンスルホキシド転位による3−
エキソメチレンセフアムの.形成が議論されている。ま
た、R.R.Chauvetteは米国特許第3,93
2,3部号に、化学的および接触還元条件下において3
−チオー置換−メチルセフアロスポリン化合物から3−
エキソメチレンセフアム化合物を得る製造を開示してい
る。さらに、−M.Ochiaietal.は米国特許
第3,792,995号に電解環元による3−エキソメ
チレンセフアム化合物の製造方法を、米国特許第3,9
29,775号にクロム塩を用いた還元方法を開示して
おり、これらはいずれもセフアロスポラン酸に応用し得
る。また、POnticellOetal.は米国特許
第3,883,518号に、3−アセトキシメチルおよ
び3−カルバモイルオキシメチルー置換−7−メトキシ
セフアロスポリン化合物を亜鉛粉末およびギ酸で還元し
て7−メトキシー3−エキソメチレンセフアム化合物を
得る方法を開示している。Chauvetteはさらに
米国特許第3,932,393号に3−エキソメチレン
セフアム化合物の3−メチ”ルー3−セフエム化合物へ
の異性化を開示しており、このものは公知抗生物質、即
ちデスアセトキシセフアロスポラン酸である。
また、係属中の米国出願第278,668号には、3ー
チオー置換メチルセフアロスポリンおよびセフアロスポ
ラン酸の3−エキソメチレンセフアム化合物への電解還
元が開示されている。
本発明は、還元によつて7−メトキシー3−エキソメチ
レンセフアム化合物を得る方法に関する。
特に、本発明は7−メトキシ置換セフアロスポラン酸と
7−メトキシー3一置換メチルセフアロスポリン化合物
を電解還元して7−メトキシー3−エキソメチレンセフ
アム化合物を得る方法に関する。本発明の置換還元は、 式 で表わされる7−アシルアミドー7−メトキシセフアロ
スポラン酸および7−アシルアミドー7−メトキシー3
一置換メチルー3−セフエムー4−カルボン酸を電解し
て式 で表わされ、対応する7−メトキシー3−エキソメチレ
ンセフアムを得る工程を含む。
上記式中、Rはカルボン酸から誘導してアシル基、R1
は水素、あるいはRとR1が互いに結合して環状ジアシ
ル基を表わし、Mは水素またはナトリウムもしくはカリ
ウムイオンのようなりチオンを表わす。本発明は、PH
約2.5〜8.飄好ましくはPH4〜6の水溶液中ある
いはプロトンを含む有機溶媒中で、電解セルの陰極にお
いて実施する。電解は通常温度約5〜45℃、好ましく
は約20〜35℃において定電位または定電流のいずれ
かで行なう。式(■)で表わされる7−メトキシー3−
エキソメチレンセフアム生成物と副生成物である7ーメ
トキシー3−メチルー3−セフエムは還元溶液から回収
し、クロマトグラフィーで分離する。
本発明に用いる出発物質は、式(1) で表わされるセフアロスポリン化合物である。
但し、上記式中、Rは(1)C1〜C4アルカノイル、
5−アミノー5−カルボキシバレリル、ベンゾイル、ま
たは式 R″−(0)n−CH2−CO− で表わされるアラルカノイルもしくはアリールオキシア
ルカノイル(但し、R″はまたはC1〜C,アルキル、
C1〜C,アルコキシ、ハロゲン、アミノまたはヒドロ
キシで置換されてもよいフェニル;チエニル、フリル、
イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリ
ルまたはテトラゾリルを表わし、nはOまたは1である
また、nが1のとき、R″はフェニルまたは置換フェニ
ルである);または(2)式 で表わされるα一置換アラルカノイル(但し、R2はフ
ェニルまたはC1〜C,アルキル、C1〜C,アルコキ
シ、ハロゲン、アミノもしくはヒドロキシで置換された
フェニル;チエニルまたはフリルを表わし、zはアミノ
、ヒドロキシ、ホルミルオキシまたはC2〜C4アルカ
ノイルオキシを表わす);R1は水素;またはR1とR
が互いに隣接する窒素原子と結合してコハク酸イミドま
たはフタルイミド;R2はアセトキシ、ハロゲン、ピリ
ジニウム、カルバモイルオキシまたは式R3−S一で表
わされる基(但し、R3はC1〜C4アルキル、C1〜
C4アルコキシチオノカルボニル、C1〜C4アルカノ
イル、ベンゾイル、チオカルバモイル、アミジノあるい
は窒素原子を含む5員もしくは6員のヘテロ環を表わす
)、またMは水素またはアルカリ金属カチオン; を表ゎす。
但し、R2がピリジニウムまたはR3がアミジノの場合
、Mは一価の負電荷を表わす。前記式(1)の定義にお
いて、℃1〜C4アルカノイル13とは、ホルミル、ア
セチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリルおよび
同様な低級アルカノイル基:46ハロゲン′1とは、フ
ッ素、塩素および臭素;゜“C1〜C,アルキル゛とは
、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、
t−ブチルおよび同様な低級アルキルニまた、6゜C1
〜C4アルコキシとは、メトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、イソプロポキシ、ブトキシおよびt−ブトキシ;で
ある。
式(1)において、Rがアラルカノイル基R″−(0)
n−CH2−CO−であつて、nが01R″がフェニル
または置換フェニルである場合のRは具体例には以下の
ものが含まれる:フエニルアセチル、4−メトキシフェ
ニルアセチル、3,4ージメトキシフェニルアセチル、
2,6ージメトキシフェニルアセチル、4−メチルフェ
ニルアセチル、4−t−ブチルフェニルアセチル、3,
4−ジメチルフェニルアセチル、2−エチルフェニルア
セチル、4−イソプロピルフェニルアセチル、3,4−
ジクロロフエニルアセ易チル、2,6−ジクロロフェニ
ルアセチル、4−ブロモフェニルアセチル、3−ブロモ
フェニルアセチル、4−フルオロフェニルアセチル、3
−アミノフェニルアセチル、2−アミノフェニルアセチ
ル、4−アミノフェニルアセチル、4−ヒドロキシフェ
ニルアセチル、3−ヒドロキシフェニルアセチル、3,
4−ジヒドロキシフエニルアセチル、3−クロロー4−
ヒドロキシフェニルアセチル、3,5−ジクロロー4−
ヒドロキシフェニルアセチル、3−ヒドロキシー4−メ
チルフェニルアセチル、2−ヒドロキシー4−メチルフ
ェニルアセチル、3−ブロモー4−ヒドロキシフェニル
アセチル、3−メトキシー4−ヒドロキシフェニルアセ
チル、3−メトキシー4−クロロフェニルアセチル、3
−メチルー4−アミノフェニルアセチル、3−ブロモー
4−メチルフェニルアセチル、3,4,5−トリメチル
フェニルアセチル、3,4,5−トリメトキシフェニル
アセチルおよび同様なアシル基。
nが1である場合には、アリールオキシアルカノイル基
の具体例として以下のものがあげられる:フエノキシア
セチル、4−クロロフェノキシアセチル、3−メチルフ
ェノキシアセチル、3−ブロモフェノキシアセチル、4
−ヒドロキシフェノキシアセチル、3,4ージメトキシ
フェノキシアセチル、3−クロロー4−ヒドロキシフェ
ノキシアセチル、4−アミノフェノキシアセチル、2,
4−ジメチルフェノキシアセチル、2,4−ジエチルフ
ェノキシアセチル、4−ヒドロキシー3−エトキシフェ
ノキシアセチル、3,5−ジクロロー4−ヒドロキシフ
ェノキシアセチル、4−フルオロフェノキシアセチル、
2−メチルー4−ヒドロキシフェノキシアセチルおよび
同様なアシル基。
式(1)においてR″がヘテロ環である場合のアシル基
の具体例には以下のものが含まれる:2−チエニルアセ
チル、3−チエニルアセチル、2−フリルアセチル、式 〔式中、Wは−0−、−S−、または−NH−・を表わ
す〕で表わされる2−オキサゾリルアセチル、2−チア
ゾリルアセチルおよび2−イミダゾリルアセチル;2−
(1,3,4−トリアゾリル)アセチル、および式 で表わされるテトラゾリルアセチル。
式 で表わされるa一置換−アラルカノイル基の具体例には
以下のものがある:フエニルグリシル、2−チエニルグ
リシル、3ーチエニルグリシルおよび2−フリルグリシ
ルなどのアリールグリシル基(Zがアミノ):マンデロ
イル(例えば、α−ヒドロキシフェニルアセチル、α−
ヒドロキシー2−チエニルアセチル、α−ヒドロキシー
2−フリルアセチル、α−ヒドロキシー3−チエニルア
セチル)などのα−ヒドロキシ置換アシル基(Zがヒド
ロキシ):ならびにそれらのホルミルオキシ、アセトキ
シ、プロピオノキシおよびブチリルオキシ誘導体。
R″は置換フェニル基であつてもよく、その具体例はR
″によつて表わされる置換フェニル基と同じである。
本発明の出発物質として用いられる3−チオー置換−メ
チル化合物は、式(1)においてR2がR3−S−を表
わす場合の化合物である。
チオ置換基R3−S−の具体例には、メチルチオ、エチ
ルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオなどのアルキ
ルチオ基;式 で表わされるイソチオウロニウム塩を形成するアミジノ
チオ基;式 で表わされるチオカルバモイルチオ基; 式 〔式中、Yは低級アルキルを表わす〕 で表わされる低級アルコキシチオカルボニルチオ基;式 〔式中、Yは低級アルキル基を表わす〕 で表わされる低級アルカノイルチオ基、例えば、アセチ
ルチオ、プロピオニルチオ、ブチリルチオ;ベンゾイル
チオ;およびR3が2−もしくは*式(1)て表わされ
る化合物を有機溶媒または水溶媒系に溶解し、電解セル
の陰極と接触させる。
2個の電子による還元に要する電気量の1〜2倍の電流
を電解セルに流す。
本発明の電解工程は通常の陰極還元工程であつて、通常
の電解装置で容易に行なうことができる。例えば、本発
明は適当な陰極と陽極をブリッジで分けた通常の電解セ
ルで実施する〔M,J.Allen,OrganicE
lectrOdePrOccesses,ReinhO
ldPublishingCORp,NewYOrk.
.33(1958)〕。陰極としては、基質化合物の還
元電位と等電位もしくは大きい水素電位を有する金属の
中から選ぶ。このような金属には、例えば水銀、亜鉛、
鉛、スズ、カドミウムおよび銅が含まれる。特に陰極と
して好ましいのは水銀である。陽極材質としては、白金
、鉄、炭素、パラジウムおよび銀など、通常陽極とr事
ELjζ反LlOA.マヤ」ンら*4−ピリジル、2−
ピリミジル、イミダゾ−ルー2−イル、オキサゾ−ルー
2−イル、チアゾ−ルー2−イル、1−メチルー1H−
テトラゾールー2−イル、1,3,4−トリアゾールー
2−イル、1,2,3−トリアゾールー5−イル、5−
メチルー1,3,4−チアジアゾールー2−イルまたは
5−メチルー1,3,4ーオキサジアゾールー2−イル
のようなヘテロ環(窒素原子を含む5員もしくは6員環
)であるヘテロ環チオ基;がある。
本発明に従つて、式(1)で表わされる化合物の遊離酸
またはナトリウムもしくはカリウム塩のようなアルカリ
金属塩を電解セルの陰極において還元すると、2個の電
子による還元によつて7−メトキシー3−エキソメチレ
ンセフアム酸またはその塩と、それよりも少量の対応す
る3−メチルー3−セフエム酸またはその塩を得る。
この反応を図示すると次のようになる。して用いる広範
囲の物質を用いる。
陽極としては特に白金が適しており、細かいガーゼ状ま
たは網メッシュの形で用いるのが好ましい。価格が低い
ことから、炭素も好ましい陽極である。陰極と陽極を連
結しているブリッジは通常の塩橋、例えば、塩化カリウ
ムで飽和した4%寒天一水、またはイオン交換膜、セラ
ミック膜、寒天ゲル、セロファンもしくは多孔度が小か
ら中ぐらいのガラス酒過膜のような多孔性膜、であつて
もよい。
M.J.Allen(同上)によつて前記報文に記載さ
れ、議論された膜はすべて用いることができる。前述の
ように、セフアロスポリン化合物基質は有機溶媒中でプ
ロトン供与体で還元するか、有機溶媒水溶液中で還元す
る。
本発明に用い得る溶媒には、水およびメタノール、エタ
ノール、ジメチ r+C,l−1邊;1101−+−0
Aルホルムアミド(DMF)、アセトニトリルもしくは
ジメチルアセトアミドのように、水と混合しやすい有機
溶媒と水との混液がある。
水または水溶媒系を用いる場合には、溶液のPHを2.
5〜8.5.好ましくは4〜6に維持する。還元反応は
非水有機溶媒(例えば、アセトニトリル、エタノールま
たはDMF)中で実施することもでき、この場合には溶
液を緩衝する必要はない。非水溶媒系を用い、且つ有機
溶媒が非プロトン性である場合(例えば、DMF)には
、メタノール、エタノールまたは酢酸のようなプロトン
供与体を加える。反応水溶液のPHは、緩衝液により所
望の範囲内に維持する。このような緩衝液の一つが、P
.J.Elving,J.M.MarkOwitz,I
.ROsenthalによつて記載された方法〔Ana
I,Chem.,28,ll79(1956)〕、に従
つて製造したMcllvaine緩衝液(イオン強度0
.5r!4)である。還元反応は、上記PH範囲中で温
度約5〜45℃、好ましくは約20〜25℃において実
施し得る。
本発明を実施する際の具体的な電解セルとは、ガラスp
過橋によつて水銀池陰極と電解質、例えば、△一塩化カ
リウム溶液に浸した白金ガーゼもしくは網陽極とを連結
した装置である。セルに工率装置を取り付け、例えは電
圧150■、電流10Aにセットする。このセルには、
攪拌器と同様に、標準カロメル電極のような比較電極を
取り付けてもよい。式(1)で表わされるセフアロスポ
リン化合物の緩衝水溶液を上記のような電解セルの陰極
側に加える。
溶液を攪拌し、必要に応じて陰極側をアルゴンのような
不活性ガスで脱気することができる。2個の電子による
還元に要する電気量の2倍に相当する電流が流れるまで
電圧を加える。
電流はクーロンメーターで測定する。還元に要する時間
は種々の因子、例えば、電解セルの大きさ、陰極の表面
積、還元溶液中の基質濃度、攪拌速度および温度に依存
する。還元終了後、電流を止め、反応溶液を陰極部から
取出す。
溶液をPH2.5に調整して抽出し、7ーメトキシー3
−エキソメチレンセフアムー4−カルボン酸および7−
メトキシー3−メチルー3−セフエムー4−カルボン酸
を含む混合生成物を、抽出液の蒸発によつて回収する。
セフアロスポリン化合物の電解還元中、電解セルの電位
を一定に保つ必要はない。例えば、簡素化した工程にお
いては、セルにかかる電位はセフアロスポリン化合物基
質の還元電位と少なくとも等電位であるが、陰極の水素
電位よりも大きくてもよい。還元電位は変電圧調整器に
よつて決定する。
例えば、還元電位は還元前に電圧を走査して決定するこ
とができる。こうして定めた電位あるいは実験に使用す
る陰極の上限電位よりも高い電位において還元する。本
発明の電解工程を実施する他の方法としては、還元終了
後まで電流を一定に保つ方法がある。
従つて、本発明は電流もしくは電圧のいずれか一方を一
定に保つて実施し得る。簡素化した工程においては、セ
ルに係る電位を陰極の上限電位まで上昇させ、2個の電
子による還元に相当する電流が流れるまでそのままの電
位に保つ。
本発明の好ましい具体例をあげると、7−〔7−(2−
チエニル)アセトアミド〕−7−メトキシセフアロスポ
ラン酸をエタノール100m1とPH3.6のMcIl
vaine緩衝液150m1との混液に溶解し、電解セ
ルの陰極部分に加える。
水銀池を含む円筒状のガラス陰極管を比較電極(例えば
、標準カロメル電極)、攪拌器、脱気フリット、および
円筒状のガラス陽極管に連結している副管と共にセット
する。陰極管と陽極管を連結する副管には塩橋(塩化カ
リウムて飽和された4%寒天)または他の適当な橋が含
まれている。陽極管は電解液(2N塩化カリウム溶液)
で満たし、白金ガーゼ陽極をその中に浸す。電圧150
■、電流10Aを用いる。セフアロスポリンの緩衝水溶
液を陰極管に加えた後に攪拌を開始し、アルゴンで脱気
してほぼ1紛後に電解する。さらに攪拌を続けて還元電
位を加え、電流を流す。電流量は、2個の電子による還
元に要する電流の1〜2倍量である。電解中、陰極管の
温度はほぼ15〜25℃に維持する。クーロンメーター
によつて還元の終了を判断し、水銀を陰極から流出させ
て水溶液を1N塩酸でPH2.5に酸性化する。この酸
性溶液を、水と混和しない有機溶媒、好ましくは酢酸エ
チルで抽出して水洗い、適当な乾燥剤(例えば硫酸マグ
ネンウム)で乾燥する。この抽出液を減圧下に蒸発する
と混合生成物を得る。混合生成物の構成成分は、生成物
をシリカゲル上に薄層クロマトグラフイーしてアセトン
ー酢酸(16:1)混液で溶出し、ヨウ素で展開させて
決定する。小規模で反応を実施する場合には同じ吸着剤
と溶出剤を用いて薄層クロマトグラフィーで還元生成物
を分離できるが、大規模に反応を行なつた場合にはシリ
カゲル上にカラムクロマトグラフィーして還元生成物を
精製分離する。本発明の電解反応によつて得られる還元
性混合物のすぐれた異性体は7−メトキシー3−エキソ
メチレンセフアムー4−カルボン酸であつて、混合生成
物の約50〜70Wt%を占める。
そして少量の7−メトキシー3−メチルー3−セフエム
ー4−カルボン酸異性体も常に得られる。カラムクロマ
トグラフィーによる異性体生成物の分離は、この両異性
体の紫外線吸収スペクトルが2607TL,μ付近で異
なつた吸収帯を示すことを利用して決定する。
副生成物である3−メチルー3−セフエムは260wL
μにおいてΔ3−セフアロスポリン発色団の著しい吸収
を示すが、3−エキソメチレンセフアムの場合にはこの
発色団による吸収がみとめられない。本発明の別の目的
は、電解をPH7.5〜&5、且つ、出発物質の還元電
位よりも高い電位で実施して3−エキソメチレン異性体
の単離と回収を容易にすることである。
このような条件下に電解を実施すると副生成物である3
−メチルー3−セフエム異性体はさらに還元されてセフ
エム環が開環し、非セフアロスポリン化合物を得る。主
生成物である3−エキソメチレンセフアム異性体はこの
ような条件下では還元されず、混液からより容易に単離
し得る。このようにして副生成物の3−メチルー3−セ
フエム異性体を混合生成物から除去すると、7−メトキ
シー3−エキソメチレンセフアム生成物だけを取り出し
たい場合に2つの異性体を分離する必要性が避けられる
。PH7.5〜8.8において電解して3−エキソメチ
レンセフアムを製造する場合には非緩衝電解質、好まし
くは0.2Nの硫酸ナトリウムを用いる。電解中、PH
は硫酸によつて約7.5〜&5に維持する。本発明の出
発物質としては、式(1)においてRがホルミル、アセ
チル、フェニルアセチル、フエノキンアセチル、2−チ
エニルアセチルまたはフエニルグリシルニR2がアセト
キシ、カルバモイルオキシ、ピリジニウムまたはベンゾ
キシルチオの化合物、具体的には7−β−ホルムアミド
ー7−α−メトキシー3−アセトキシメチルー3ーセフ
エムー4−カルボン酸、7−β−フェニルアセトアミド
ー7−a−メトキシー3−アセトキシメチルー3−セフ
エムー4−カルボン酸、7−β−〔2−(2−チエニル
)アセトアミド〕−7一α−メトキシー3−アセトキシ
メチルー3−セフエムー4−カルボン酸、7−β−〔2
−(チエニル)アセトアミド〕−7−α−メトキシー3
−ピリジニウムメチルー3−セフエムー4−カルボン酸
、7−β−フェノキシアセトアミドー7−αーメトキシ
ー3−アセトキシメチルー3−セフエムー4−カルボン
酸、7−β−(D−フェニルグリシルアミド)−7−α
−メトキシー3−アセトキシメチルー3−セフエムー4
−カルボン酸および7−β−〔2−(2−チエニル)ア
セトアミド〕一7−α−メトキシー3−カルバモイルオ
キシメチルー3−セフエムー4−カルボン酸が好ましい
式(1)で表わされる出発物質て特に好ましいのは7−
β−フェノキシアセトアミドー7−α−メトキシー3−
アセトキシメチルー3−セフエムー4−カルボン酸、7
−β−フェニルアセトアミドー7−α−メトキシー3−
アセトキシメチルー3−セフエムー4−カルボン酸およ
び7−β−〔2−(2−チエニル)アセトアミド〕−7
−αーメトキシー3−アセトキシメチルー3−セフエム
ー4−カルボン酸である。式(1)て表わされる化合物
はすでに述べたように、公知方法によつて合成できる〔
米国特許第3,780,031号、第3,780,03
3号、第3,780,034号および第3,780,0
37号〕。
式(1)においてR2がピリジニウムである化合物は、
アセトン水溶液中あるいは他の適当な溶媒中でR2がア
セトキシである化合物をピリジンと反応させると得られ
る。R2がチオー置換基R3一S−である化合物は、3
−ハロメチルー3−セフエム(R2がハロゲン)または
3−アセトキシメチルー3−セフエム(R2がアセトキ
シ)のいずれかを塩基性条件下(例えばPH7.5〜9
.0)におjいてチオールR3−SHと反応させると得
る。式(1)においてR3がアミジノ基である化合物は
、7−メトキシー7−アシルアミドー3−アセトキシメ
チルー3−セフエムー4−カルボン酸をチオウレアと反
応させると得られる。得られる生成物はチオウロニウム
塩であつて、Mは一価の負電荷を表わし、R3は−s−
セ4 を表わ \−ーーす
式(1)で表わされる化合物の具体例には、さらに以下
のものが含まれる。
7−(5″−アミノー5″一カルボキシバレルアミド)
−7−メトキシー3−アセトキシメチルー3ーセフエム
ー4−カルボン酸、7−〔2″−(2−チエニル)アセ
トアミド〕一7−メトキシー3−メチルチオメチルー3
−セフエムー4−カルボン酸、7−(7−ヒドロキシー
7−フェニルアセトアミド)−7−メトキシー3−(1
−メチルー1H−テトラゾールー5−イルチオメチル)
−3−セフエムー4−カルボン酸、7−〔1−(3−チ
エニル)アセトアミド〕−7−メトキシー3−(5−メ
チルー1,3,4−チアジアゾールー2−イルチオメチ
ル)−3−セフエムー4−カルボン酸、7−(2″−ヒ
ドロキシーグーフエニルアセトアミド)−7−メトキシ
ー3−(5−メチルー1,3,4−チアジアゾールー2
−イルチオメチル)−3−セフエムー4−カルボン酸、
7−プロピオンアミドー7−メトキシー3−ベンゾイル
チオメチルー3−セフエムー4−カルボン酸、7−(2
−フェニルアセトアミド)−7−メトキシー3−エトキ
シチオノカルボニルチオメチルー3−セフエムー4−カ
ルボン酸、7−〔2″−(1H−テトラゾールー5−イ
ル)アセトアミド〕−7−メトキシー3−アセトキシメ
チルー3−セフエムー4−カルボン酸、7−〔7−(1
−メチルー1H−テトラゾールー5−イル)アセトアミ
ド〕−7−メトキシー3ーエチルチオメチルー3−セフ
エムー4−カルボン酸、7−(2−フェニルアセトアミ
ド)−7−メトキシー3−アミジノチオメチルー3−セ
フエムー4−カルボン酸分子内塩、7−〔2−(2−チ
エニル)アセトアミド〕−7−メトキシー3−アミジノ
チオメチルー3−セフエムー4−カルボン酸分子内塩、
7二〔2−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド〕
−7−メトキシー3−アミジノチオメチルー3−セフエ
ムー4−カルボン酸分子内塩、7−〔2−(4−クロロ
フェノキシ)アセトアミド〕−7−メトキシー3−アセ
チルチオー3ーセフエムー4−カルボン酸、7−アセト
アミドー7−メトキシー3−アセトキシメチルー3−セ
フエムー4−カルボン酸、7−〔2−(2−フリル)ア
セトアミド〕−7ーメトキシー3−ベンゾイルチオメチ
ルー3−セフエムー4−カルボン酸、7−(2−フェノ
キシアセトアミド)−7−メトキシー3−プロポキシチ
オノカルボニルチオメチルー3−セフエムー4−カルボ
ン酸、7−〔2−(2−オキサゾリル)アセトアミド〕
−7−メトキシー3−ベンゾイルチオメチルー3−セフ
エムー4−カルボン酸、7−〔2−(2−チアゾリル)
アセトアミド〕−7−メトキシー3−アセトキシメチル
ー3−セフエムー4−カルボン酸、7−〔2−(2−イ
ミダゾリル)アセトアミド〕−7−メトキシー3−ベン
ゾイルチオメチルー3−セフエムー4−カルボン酸ナト
リウム塩、7−〔2−(2−トリアゾリル)アセトアミ
ド〕−7−メトキシー3−アセトキシメチルー3ーセフ
エムー4−カルボン酸、7−コハク酸イミドー7−メト
キシー3−アセトキシメチルー3−セフエムー4−カル
ボン酸、および7−フタルイミドー7−メトキシー3−
アセトキシメチルー3−セフエムー4−カルボン酸。
但し、7−アシルアミド基はβ位に、また、7ーメトキ
シ基はα位に結合している。前記のように、式(1)で
表わされる化合物を還元すると7−メトキシー3−エキ
ソメチレンセフアムー4−カルボン酸と7−メトキシー
3−メチルー3−セフエムー4−カルボン酸との異性体
混合物を得る。
主生成物は3−エキソメチレンセフアムー4−カルボン
酸である。例えば、7一〔2−(2−チエニル)アセト
アミド〕−7−メトキシー3−アセトキシメチルー3−
セフエムー4−カルボン酸をPH3.6において電解還
元すると対応する3−エキソメチレンセフアム異性体と
3−メチルー3−セフエム異性体を得る。それぞれの異
性体はカラムクロマトグラフィーあるいは分別結晶化に
よつて互いに分離できる。クロマトグラフィーによる異
性体の分離はシリカゲル上で実施する。まず、混合物を
少量のクロロホルムに溶解し、シリカゲルを詰めた適当
な大きさのカラムの先端に加える。カラムをクロロホル
ムー3−アセトニトリル(4:1)で溶出し、いくつか
の分画に分けて集める。各々の異性体を含む分画を合す
る。溶出分画中の各異性体は、薄層クロマトグラフィー
で同定する。合した分画は蒸発に付して異性体を分離す
る。混合物中、最も多量に含まれる異性体は3−エキソ
メチレン異性体であつて、3−メチルー3−セフエム異
性体から分離した後に、抗菌作用を有する3−メチルー
3−セフエム異性体に異性化する。
以下の略図に示したように、異性化とはエキソの二重結
合がエンド位へ移動する反応であり、3−メチレンセフ
アムからΔ3−セフエムを形成する反応である。〔式中
、RおよびR″は前記と同意義である〕異性化は、3−
メチレンセフアム酸を高い比誘電率を有する非プロトン
性溶媒および強塩基性の第三級有機アミンと反応させて
実施する。
異性化に用に得る非プロトン性溶媒は高い比誘電率を有
する(例えば、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセト
アミド、ジメチルホルムアミドなど)。溶媒としてはジ
メチルアセトアミド(DMA)が好ましい。非プロトン
性溶媒と組合せて異性化に用い得る第三級有機アミンに
は、C1〜ClOアルキル基を含む第三級アルキルアミ
ンのように、Pk″aが9.5以上のアミン類が含まれ
る。
このようなアミン類の具体例にはトリメチルアミン、ト
リエチルアミン、トリプロピルアミン、メチルジエチル
アミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、トリ
デシルアミンなどがあり、中でもトリエチルアミンが好
ましい。アミンは3−メチレンセフアム化合物よりも過
剰に用いるのが好ましいが、アミンが少なくても異性化
は生じる。異性化は多くの場合、2〜3滴あるいは触媒
量のアミンを用いると充分に行なわれる。異性化は一般
に約20〜35℃において実施し、この温度では一般に
約8〜1満間で完了する。
本発明によつて得られる3−エキソメチレンセフアムー
4−カルボン酸の具体例には以下のものが含まれる。3
−メチレンー7−メトキシー7−アセトアミドセフアム
ー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メトキシー7−
フエニルアセトアミドセフアムー4−カルボン酸、3−
メチレンー7−メトキシー7−フエノキシアセトアミド
セフアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メトキ
シー7−〔2−(2一チエニル)アセトアミド〕セフア
ムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メトキシー7
−〔2−(3−チエニル)アセトアミド〕セフアムー4
−カルボン酸、3−メチレンー7−メトキシー7−〔2
−(3ーヒドロキシフェニル)−Z−アミノアセトアミ
ド〕−セフアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−
メトキシー7−〔2−(2−フリル)アセトアミド〕セ
フアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メトキシ
ー7−〔2−(3ーチエニル)−2−アミノアセトアミ
ド〕セフアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メ
トキシー7−(2−フェニルー2−アミノアセトアミド
)セフアムー4ーカルボン酸、3−メチレンー7−メト
キシー7−(2−フェニルー2−ヒドロキシアセトアミ
ド)セフアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メ
トキシー7−〔2−(4ーメチルフェニル)アセトアミ
ド〕セフアムー4ーカルボン酸、3−メチレンー7−メ
トキシー7−(5″−アミノー5″一カルボキシバレル
アミド)セフアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7
−メトキシー7−プロピオンアミドセフアムー4−カル
ボン酸、3−メチレンー7−メトキシー7−ブチルアミ
ドセフアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メト
キシー7−〔2−(4−メトキシフェニル)アセトアミ
ド〕セフアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メ
トキシー7−〔2−(4ークロロフェニル)アセトアミ
ド〕セフアムー4−カルボン酸、3−メチレンー7−メ
トキシー7−〔2−(1一イミダゾリル)アセトアミド
〕セフアムー4ーカルボン酸、3−メチレンー7−メト
キシー7−〔2−(5一メチルー1H−テトラゾールー
5−イル)アセトアミド〕セフアムー4−カルボン酸、
および3−メチレンー7−メトキシー7−〔2−(1H
−テトラゾールー5−イル)アセトアミド〕セフアムー
4−カルボン酸。
本発明の特徴からは、特定例以外の広範囲の7−メトキ
シセフアロスポラン酸およびその3一置換−メチル誘導
体を還元して7−メトキシー3−エキソメチレンセフア
ムおよび7−メトキシー3−メチルー3−セフエムを製
造し得ることが容易に理解できる。
同様に、7−アシルアミド側鎖に還元し得る基を有する
セフアロスポラン酸を本発明に用いると、この還元し得
る基も同時に還元される。例えば、分子の3位に結合し
ているアセトキシメチルまたは置換メチルの還元に要す
る電位よりも低い還元電位を有する反応基は還元される
。このような反応基にはニトロ、カルボニル、活性ビニ
ルなどの基が含まれる。以下の実施例は本発明をさらに
詳述するものである。
実施例1 7−β−〔2−(2−チエニル)アセトアミド〕7−α
−メトキシー3−エキソメチレンセフアムー4−カルボ
ン酸中等度の多孔性ガラスフリット分離器および塩化カ
リウムで飽和した4%寒天ゲルから成る塩橋でカソード
部(陰極)とアノード(陽極)部を連結した電解装置を
用いて標記化合物を製造した。
カソード部には水銀池陰極、攪拌器、脱気フリットおよ
び標準カロメル比較電極を備え付けた。アノードとして
は白金網を使用した。また、電解質は、0.6MMcI
1vaiI1e緩衝液とした。7−β一〔2−(2−チ
エニル)アセトアミド〕−7−α−メトキシー3−エキ
ソメチレンセフアムー4−カルボン酸ナトリウム500
m9を水80m1に溶解し、この溶液をカソード部に加
えた。
電解は電圧−1.7V1電流200n1Aにおいて実施
し、この間に自動滴定装置によつて△の硫酸を滴下して
溶液のPHを6.0に保つた(PH固定)。約3時間電
解した後に溶液をカソード部から回収し、濃硫酸を加え
てPHを2.5に調整した。溶液を酢酸エチル100m
1で抽出して0.1N塩酸50m1で洗浄し、無水硫酸
マグネシウムで乾燥して蒸発乾固した。混液をシリカゲ
ル上に薄層クロマトグラムして10%酢酸一無水酢酸溶
液で展関し、3−エキソメチレンセフアムー4−カルボ
ン酸が主生成物で、他に2つの副生成物があることを確
認した。電解反応をもう少し大きい規模で実施した(2
.2y)。
反応には、水銀池カソード、白金ガーゼアノードを備え
た、ジャケットでおおわれた電解セル(600m1)を
用いた。カソード液は、7ーメトキシセフアロスポラン
酸2.2yを水210m1(エタノール40m1..P
H6.0の0.25MであるMcIlvair)e緩衝
液100m1を含む)に溶かした溶液とし、また、アノ
ード溶液としては駆水酸化ナトリウムを用いた。セルジ
ャケット中に冷水を流してセルの温度を約11℃に保つ
た。得られた生成物は前記と同一のものであり、合した
生成物はジフェニルメチルエステルとしてシリカゲル上
に薄層クロマトグラフィーし、ベンゼンー酢酸エチルで
溶出して精製した。
NMR(T−60,100MHz) δ3.4(C,、−0CH3)、5.2(C4、H)、
5.25(C3、=CH2)実施例2 7−β−フェノキシアセトアミドー7−α−メトキシー
3−エキソメチレンセフアムー4−カルボン酸7−フェ
ノキシアセトアミドー7−メトキシセファロスボラン酸
ナトリウム3.1yを0.2M硫酸ナトリウム100m
1に溶かした溶液を、水銀池カソードを備えたジャケッ
トで被われたビーカー(600m1)に入れた。
2つの白金ホイル片を多孔性フリットに入れたものをア
ノードとし、駆水酸化ナトリウムをアノード液として用
いた。
電解は温度約n〜25℃において実施した。還元生成物
をカソード液から回収し、実施例1に記載した抽出およ
び洗浄操作を行なつた。還元混合生成物211yは白色
の粉末として単離した。混合生成物をテトラヒドロフラ
ン中でジフェニルジアゾメタンと反応させて3−エキソ
メチレンセフアムー4−カルボン酸をジフェニルメチル
エステルに変換した。
エステル化生成物をシリカゲル上に薄層クロマトグラフ
ィーし、ベンゼンー酢酸エチル(7:3、v:v)で溶
出して精製した。副生成物である7−フェノキシアセト
アミドー7−メトキシデスアセトキシセフアロスポラン
酸ジフェニルメチルエステルもクロマトグラフィーによ
つて3−エキソメチレンセフアムエステルから分離した
実施例3 7−β−ホルムアミドー7−α−メトキシー3ーエキソ
メチレンセフアムー4−カルボン酸水銀池カソードにお
いて7−β−ホルムアミドー7−α−メトキシセフアロ
スポラン酸を還元して7−β−ホルムアミドー7−α−
メトキシー3−エキソメチレンセフアムー4−カルボン
酸と7一β−ホルムアミドー7−α−メトキシデスアセ
トキシセフアロスポラン酸との混合物を得た。
主生成物は前者の方であつた。混合生成物をジフェニル
ジアゾメタンでエステル化し、シリカゲル上に薄層クロ
マトグラフィーして分離した。
260wLμにおける7−メトキシー3−エキソメチレ
ンセフアムエステルの紫外線吸収スペクトルはみとめら
れなかつた。実施例4 実施例2に記載の電解法に従つて、7−β−フェニルア
セトアミドー7−α−メトキシー3−ベンゾイルチオメ
チルー3−セフエムー4−カルボン酸を還元して対応す
る3−エキソメチレンセフアムー4−カルボン酸を単離
した。
実施例5 実施例1に記載の電解法に従つて、7−β一(5−アミ
ノー5−カルボキシバレルアミド)一7−α−メトキシ
ー3−アセトキシメチルー3−セフエムー4−カルボン
酸ニナトリウム塩を水銀カソードにおいて還元して対応
する7−α−メトキシー3−エキソメチレンセフアムー
4−カルボン酸二ナトリウム塩を単離した。
実施例6 7−β−〔2−(2−チエニル)アセトアミド〕−7−
α−メトキシー3−アミジノチオメチ”ルー4−カルボ
ン酸分子内塩をエタノール水溶液中で亜鉛カソードにお
いて還元し、対応する7−α−メトキシー3−エキソメ
チレンセフアムー4−カルボン酸を混合生成物から回収
した。
実施例7 7−β−アセトアミドー7−α−メトキシー3ーブロモ
メチルー3−セフエムー4−カルボン酸を水銀池カソー
ドにおいて還元し、7−β−アセトアミドー7−α−メ
トキシー3−エキソメチレンセフアムー4−カルボン酸
を回収した。
ノ実施例8 7−β−フェニルアセトアミドー7−α−メトキシー3
−(1−メチルー1H−テトラゾールー5−イルチオメ
チル)−3−セフエムー4−カルボン酸を水銀池カソー
ドで還元し、対応する7ーメトキシー3−エキソメチレ
ンセフアムー4−カルボン酸を単離した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる7−a−メトキシ−3−エキソメチレンセ
    フアム化合物の製造にあたつて、水銀、亜鉛、鉛、スズ
    、銅またはカドミウムを陰極として式▲数式、化学式、
    表等があります▼ で表わされる7−メトキシ−置換−セフアロスボリン化
    合物の水溶液もしくは非水溶液を電解することを特徴と
    する製造方法。 〔但し、式中、Rは (1)C_1〜C_4アルカノイル、5−アミノ−5−
    カルボキシバレリル、ベンゾイルまたは式R′(O)n
    −CH_2−CO− で表わされるアラルカノイルもしくはアリールオキシア
    ルカノイル(但し、R′はC_1〜C_4アルキル、C
    _1〜C_4アルコキシ、ハロゲン、アミノまたはヒド
    ロキシで置換されてもよいフェニル、チエニル、フリル
    、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾ
    リルまたはテトラゾリル;nは0または1を表わし、n
    が1の場合、R′はフェニルまたは置換フェニルである
    );または(2)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるα−置換アラルカノイル(但し、R″はフ
    ェニルまたはC_1〜C_4アルキル、C_1〜C_4
    アルコキシ、ハロゲン、アミノもしくはヒドロキシで置
    換されたフェニル;チエニルまたはフリルを表わし、Z
    はアミノ、ヒドロキシ、ホルミルオキシまたはC_2〜
    C_4アルカノイルオキシを表わす);R_1は単独で
    水素を、あるいはR_1とRが互いに隣接する窒素原子
    と結合してコハク酸イミドまたはフタルイミド;R_2
    はアセトキシ、ハロゲン、ピリジニウム、カルバモイル
    オキシまたは式−S−R_3 で表わされる基(但し、R_3はC_1〜C_4アルキ
    ル、C_1〜C_4アルコキシチオノカルボニル、C_
    1〜C_4アルカノイル、ベンゾイル、チオカルバモイ
    ル、アミジノあるいは窒素原子を含む5もしくは6員環
    のヘテロ環を表わす);またMは水素、アルカリ金属カ
    チオン、あるいはR_2がピリジニウムまたはR_3が
    アミジノの場合は一価の負電荷;を表わす〕。 2 陰極が水銀または亜鉛である特許請求の範囲1記載
    の方法。 3 Rがホルミル、アセチル、フェニルアセチル、フェ
    ノキシアセチル、2−チエニルアセチルまたはフェニル
    グリシルであり、R_2がアセトキシ、カルバモイルオ
    キシ、ピリジニウムまたはベンゾイルチオである特許請
    求の範囲2記載の方法。 4 Rがフェノキシアセチル、フェニルアセチルまたは
    2−チエニルアセチルである特許請求の範囲3記載の方
    法。 5 R_2がアセトキシである特許請求の範囲4記載の
    方法。 6 pH2.5〜7で水溶媒中にて電解する特許請求の
    範囲1記載の方法。 7 pH7.5〜8.5で水溶媒中にて電解する特許請
    求の範囲1記載の方法。 8 5〜45℃の温度で電解する特許請求の範囲1記載
    の方法。
JP52040893A 1976-04-12 1977-04-08 電解による7−メトキシ−3−エキソメチレンセフアム化合物の製造方法 Expired JPS6054395B2 (ja)

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