JPS6054194B2 - プラスチツクへの印刷方法 - Google Patents

プラスチツクへの印刷方法

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JPS6054194B2
JPS6054194B2 JP16210278A JP16210278A JPS6054194B2 JP S6054194 B2 JPS6054194 B2 JP S6054194B2 JP 16210278 A JP16210278 A JP 16210278A JP 16210278 A JP16210278 A JP 16210278A JP S6054194 B2 JPS6054194 B2 JP S6054194B2
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plastic
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resins
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佳克 沢田
嘉泰 井藤
猛雄 杉浦
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • B41M7/009After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using thermal means, e.g. infrared radiation, heat

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  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプラスチック成形体、プラスチックシート及び
紙、金属、木材、その他の任意材料の表面に皮膜形成し
たプラスチック皮膜等プラスチックへの印刷方法に関す
るものである。
従来、プラスチック成型体、プラスチックシート、及び
紙、金属、木材、その他の任意材料の表面に皮膜形成し
たプラスチック皮膜等への着色、染色には被印刷体への
インキ接着による定着の方法あるいはプラスチック自体
に色素を溶解ないし分散させて成型加工と同時に均一に
着色する方法等がある。
しかしながら前者においては接着による定着のため諸耐
性が劣り定着後さらに保護のためのコーティング層が必
要とされ、後者においては成型前に色素をプラスチック
中に溶解あるいは分散させるために色彩の多色化が困難
なばかりでなく色素のロスが大きい。本発明は、従来技
術の欠点を解消した新規なるプラスチックへの印刷方法
を提供するものであり、その特徴は、インキ画像を形成
したプラスチック表面上に閃光熱(熱パルス)を照射す
るとともに該表面上に圧力を加えることにより諸耐性の
優れたたプラスチックへの印刷方法を提供すると.であ
る。
すなわち、本発明はプラスチック表面上に着色剤を含有
するインキにてインキ画像を形成し、該表面上に該表面
を覆うカバーも設け、該カバー内に配置した閃光放電球
を発光させることにより前;記プラスチック表面上に熱
パルス、すなわち直射及び反射熱による副射熱と該カバ
ー内での空気の膨張による空気圧を効率よく利用するこ
とにより前記プラスチック表面を加熱、加圧し定着画像
を形成することを特徴とするプラスチックへの印刷1方
法である。
更に図面を用いて詳細に説明する。すなわち、第1図に
示されるようにカバーA内に配置された閃光放電管Cを
発光させることによりプラスチックD上に形成されたイ
ンキ画像Eに熱パルスを与える。このときできるだけ多
くの副射熱をインキ画像E上に与えるために閃光放電管
Cより発光される直射熱及びカバーAの内壁を介してイ
ンキ画像E面に到達する反射熱をより効率よく収集する
ことが望ましく、このため、閃光放電管Cをできるだけ
カバーAの内壁に近づけること、すなわち閃光放電管C
とカバーAの内壁との距離d1を小さくすること、また
、反射熱をできるだけ多く収集するために反射板Bをカ
バーA内にフ設置し、カバーAの内壁及び反射板Bを反
射効率の大きい材質、色合い等のものを使用することが
必要である。また、カバーA内において熱の伝導により
温められ膨張した空気圧の変化、すなわち、空気の膨張
により発生するカバーA内の空気7圧力をインキ画像E
面により効率的に与えるためにカバーAの下端とプラス
チックDの表面との距離↓をできるだけ小さくする。ま
た空気の膨張度を大きくするためにカバーAの内容積を
できるだけ小さくすることが必要である。以上のような
りバーA内で閃光放電管Cを発光させる熱パルス発生装
置(以下熱パルス発生装置という)を利用することによ
りプラスチック表面に定着画像を形成するプラスチック
への印刷方法である。
本発明に使用できる着色剤としては、顔料、染料、又は
その混合物で具体的には染料として熱浸透性を有する染
料が好ましくは一般的に使用されている熱昇華性染料は
これに含まれる。
たとえば、商品名で示せばスミカロンバイオレツト3B
L1イエローE−FGlオレンジE−G1バイオレット
RLlブルーE−FBL(以上住友化学工業(株)製)
、ダイアセリトンフアーストバイオレツトB1ダイアニ
ツクスイエローー択上1レッドR上1ブリリアントレッ
ドBS上1ネービーブルーER−FS(以上三菱化成(
株)製)、オランセンレツド?、オランセンレツドB1
オランセンブルーB1オランセンスカーレツド胛、オラ
ンゾールイエロー3G(以上チバ社製)、ミケトンファ
ーストスカーレットB1ミケトンポリエステルレツドF
B(以上三井東圧(株)製)、カヤセツトブルーFR(
以上日本化薬(株)製)、ミハラオイルイエロー5G1
ミハラオイルオレンジG1ミハラオイルオレンジR1ミ
ハラオイルレツド?、ミハラオイルグリーン欣(以上三
原化工(株)製)、オイルイエローG1オイルブラック
FBB(以上東洋インキ製造(株)製)等一般の分散染
料、油溶性染料など種々のものが利用しうる。また、顔
料としては、カーボンブラック、アセチレンブラック、
黄鉛、カドミウム黄酸化鉄、ベンガラ、鉛丹、コバルト
紫、群青、紺青、クロムグリーン、酸化クロム、亜鉛華
等の無機顔料及びシアニンブラックBXlハンザイエロ
ーG1ピグメントエローL1パーマネントオレンジ、バ
ラレッド、ファイヤーレッド、ローダミンレーキB1メ
チルバイオレットレーキ、フタロシアニンブルー、イン
ジゴ、ピグメントグリーンB等の有機顔料が挙げられる
本発明に使用できる前記着色剤をイキ化するには着色剤
として染料を使用する場合、前記染料と有機溶剤を混合
、練肉することによりインキを得ることができる。
このとき使用できる有機溶剤としてはアルコール類では
、たとえば、メタノール、エタノール、プロピルアルコ
ール、エチレン−グリコール、ジエチレングリコール、
ポリエチレングリコール、グリセリン等、エーテル類で
は、たとえばイソプロピルエーテル、エチレングリコー
ルモノメチルエーテル、エチレングリコールモノブチル
エーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、
ジエチレングリコールモノブチルエーテル等またケトン
類では、たとえばアセトン、メチルエチルケトン、シク
ロヘキサノン、アセトフェノン等が挙げられる。次に着
色剤として顔料又は染料及び顔料の混合物を使用する場
合、前記顔料又は染料及び顔料の混合物と有機溶剤と、
使用する該有機溶剤に溶解可能な樹脂とを混合、練肉す
ることによりインキを得ることができる。
このとき使用できる樹樹脂としては、こはく、コーパル
、ダンマルゴム、ロジン、セラツク等の天然樹脂、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリイソブ
チレン等の炭化水素系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化
ビニル、ポリ酢酸ビニル−ポリ塩化ビニル共重合体等の
ビニル系樹脂、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル
等のアクリル樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、塩
化ゴム、環化ゴム等のゴム誘導体、フェノ−ルーホルム
アルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物等の合成
樹脂、またはニトロセルロース、アセチルセルロース等
のセルロース誘導体等が挙げられ、これら2種以上の混
合であつてもよい。また上記樹脂を溶解させる有機溶剤
としては、タール系溶剤、アルコール類、エステル類、
ケトン類、グリコールエーテル類等が挙げられ、タール
系溶剤としてはベンゼン、トルエン、キシレン等、アル
コール類にはメタノール、アルコール、ブチルアルコー
ル等、エステル類には酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸グ
リコール、モノメチルエーテル等、ケトン類にはアセト
ン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等、グリコ
ールエーテル類にはエーテル、グリコールモノメチルエ
テル、グリコールモノエチルエーテル等がある。このと
き樹脂により有機溶剤を選択すべきであり、一般的には
天然樹脂に対してはアルコール類、ケトン類等、合成樹
脂に対してはタール系溶剤、ケトン類、エステル類等、
その中でも熱硬化性樹脂の初期縮合物に対してはアルコ
ール類、エステル類等、セルロース誘導体に対してはタ
ール系溶剤、アルコール類、ケトン類、エステル類等が
挙げられ、これも単独か2種以上の混合物であつてもよ
い。本発明に使用てきる前記インキに更に諸耐性向上の
為、以下の添加剤を加えてもよい。
すなわち赤外線吸収剤を添加することにより熱パルスに
よる熱の吸収効率を向上させることができ、これにより
無添加のインキと比較して低強度の熱パルスで効果を得
ることができる。ここで使用される赤外線吸収剤として
は、次の式(1),(■)を有すノるものがある。ク
式中Aは第4級アンモニウム基を示し、式(1)でAが
テトラブチルアンモニウム塩であるビス(1−チオー2
−フェノレート)ニッケル−テトラブチルアンモニウム
は次の式(■)で示さウム塩であるビス(1−チオー2
−ナフトレート)ニッケル−テトラブチルアンモニウム
は次の式(■)で示される。
ここで式(■)で示されるビス(1−チオー2−ナフト
レート)ニッケル−テトラブチルアンモニウムは波長7
30nm,1110r1m,1370[1mに吸収極大
をもち、かつ1000〜1600r1mの広い波長領域
にわたる近赤外線を吸収する特性を有している。
添加量としては、これら赤外線吸収剤の添加によるイン
キの定着効果の他に、インキの色相の変化、経済性をも
考慮して、インキ中の着色剤量に対して1〜2踵量パー
セント添加することが好ましい。その他の赤外線吸収剤
としてはN,N,N″,N5−テトラキス(P一置換フ
ェニル)−P−フェニレンジアミン類、ベンジジン類お
よびそれらのアルミニウム塩、ジイモニウム塩で、一般
式(1)で示される化合物などが好ましい。
式中Rは水素、または低級アルキル基、Xはヘキサフル
オロヒ酸イオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、
フッ化ホウ素酸イオンおよび過塩素酸イオンより成る群
から選ばれる陰イオンであり、mは0または1,2の整
数、AはKくし一〉几または−く 〉−を示し、nは
1または2の整数であり、mが2である場合にはAは一
( ゛〉−を示す。その中でN−テトラフエニルーベ
ンゾキノンージイモニウム塩、特にその中でも次のよう
な一般式を有するものが好ましい。この一般式に於て、
XX′YY″は各々炭素原子を最高6個含むアルキル基
を示し、RR″は各々置換或いは非置換フェニル基を示
し、Aは陰イオンをそれが少しでもあれば示し、例えば
塩化物、硝酸塩、塩素酸塩、硫酸塩、スルフォン酸塩、
ヘキサフルオロヒ素酸塩、ヘキサフルオロアンチモン酸
塩等がある。
またフルオレノール塩も赤外線を吸収し、一般式は次の
ように与えられる。この一般式において、Rl,R2,
R,は各々水素原子か、O−CnH2n+1(nは1か
ら6の間)か、或いはアミノ基を示している。
このうち少なくとも2つはアミノ基であり、xは陰イオ
ンをそれが少しでもあれば示しており、1個或いは2個
以上の水素原子は次のような置換基と置換することがで
きる。つまりアルコキシ、アルキル、塩素、臭素、フッ
素、ニトロ、アシル、アシルアミド、スルフォンアミド
等がある。
他には第1鉄の或いは第2鉄のO−キノンモノオキシム
のキレートで、その例としては1,2−ナフトーキノン
オキシメート第1鉄、6−ブロモー1,2−ナフトーキ
ノンオキシメート第1鉄、3,5−ヒドロキシ或いは3
,5−7″−ヒドロキシーナフトーキノンオキシメート
第1鉄、1モルの1−ニトロソー2−ナフトールにつき
、0.5〜2モルのジニトロソレゾルシンが混合されて
いるオキシメート第1鉄などがある。本発明の目的から
明らかなように、赤外線吸収剤としては、上記記載のも
のに限られるものではない。
例えば着色剤として用いられるカーボンブラック、酸化
鉄なども同時に、赤外線吸収剤としての効果を有する。
また、これらの赤外線吸収剤を混合して使用した場合も
有効である。また、インキ皮膜のたわみ性、付着性の増
加及びインキ皮膜の肉持ち等の向上のために可塑性が添
加されるが例としては二塩基性酸、高級脂肪酸、芳香族
酸、りん酸のエステルあるいは多価アルコールのエステ
ル等が挙げられる。次に着色剤の分性及び湿潤性の改善
として界面活性剤が添加されるが、例としては脂肪酸そ
の他の有機酸あるいはその金属塩、オキシ酸及びその誘
導体、スルフォン酸化合物等がある。またインキ中の泡
の除去のために消泡剤が添加されるが、この例としては
シリコーン化合物が用いられる。次にプラスチック表面
上に着色剤を含有するインキ画像を形成する方法として
はプラスチック表面にインキ画像を直接印刷する方法と
インキ画像を転写する方法があり直接印刷する方法とし
ては凸版印刷、ドライオフセット印刷、フレキソ印刷、
凹版オフセット印刷、グラビアオフセット印刷、ジルク
スクリーン印刷等の方法を用いることができる。
これらの方法で、ドライオフセット印刷、凹版オフセッ
ト印刷、グラビアオフセット印刷に使用するブランケッ
トはできるだけ低硬度のものがインキ転移性がよく、鮮
明な印刷画像を得ることができる。また転写する方法に
おいては、転写シート上にあらかじめ画像印刷を行い、
低温にてプラスチック表面にインキ画像を加圧転写する
方法と、転写シート上に本インキを全面塗布(含浸)し
、所望の画像を有する型でプラスチック表面へ低温加圧
転写する方法がある。ここでインキ画像形成に使用され
る転写シートにはポリエステル、セロファン、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニ
リデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート
、アセテート等のフィルム、コート紙等及びそれらの積
層物、あるいはスチール、アルミニウム等の金属シート
が挙げられる。また全面塗布(含浸)に使用する転写シ
ートは上記転写シート以外に布、紙等が挙げられる。こ
こで転写条件としては温度Lは室温9〜60℃、圧力5
〜20k9/Ail時間は0.5〜2秒で行う。次に前
記方法にて形成されたインキ画像をプラスチック表面に
定着させる。
この方法としては熱パルス発生装置により熱パルスをプ
ラスチック表・面に形成されたインキ画像部に照射する
ものであり、これに利用される熱パルスを発生させる原
理は次の様である。第2図においてAC入力より昇圧整
流回路を介しメインコンデンサMCに電荷をチャージ後
スイ)ツチSWをショートさせるとコンデンサCTの電
荷はトリガ−コイルTの一次巻線Npに流れる。
このときT(7)Np.(5NS(二次巻線)の巻線比
はNsがNpに比べて非常に大きいため、Nsに高電圧
が発生する。この高電圧は希ガスが封入されている閃光
放電管Cに巻かれている第3電極に印加されると閃光放
電管C内の希ガスが電離し閃光放電管C内に電路が形成
されメインコンデンサMCの電荷が瞬時に放電し熱パル
スを発生する。そのエネルギーEは次式で表わされる。
E=112CV2C:メインコンデンサの容量FV:メ
インコンデンサの端子電圧 ■ このとき閃光放電管に封入する希ガスとしてキセノンガ
スを用いることにより他の希ガスたとえばネオン、アル
ゴン、クリプトン等と比較して熱発生効率の良い熱パル
スを得ることができる。
一般的に熱パルス波形は第3図のように表わすことがで
きる。ここで熱パルス持続時間τ(熱パルスの立上がり
20%に要する時間から熱パルス立下り80%に要する
までの時間)を規定する要因としてはメインコンデンサ
MCの容量:C1端子電圧:■、閃光放電管のインピー
ダンス等がある。
たとえば熱パルスにより得られるエネルギーを一定とし
た場合、メインコンデンサ容量Cを大きくし、端子電圧
■を小さくするに従い、熱パルス波形のピーク値が下が
り熱パルス持続時間は長くなる傾向を示す。(曲線a1
)一方、メインコンデンサ容量Cを小さくし、端子電圧
Vを大きくするに従い、熱パルス波形のピーク値は上が
り、熱パルス持続時間は短くなる傾向を示す。(曲線A
2)これにより種々の樹脂に対し各種インキによるイン
キ画像を形成し、定着条件を観察する。たとえばアーク
長320?、管径12φの閃光放電管を使用し第1図に
おけ.るカバーAの下端とプラスチックDとの距離D2
を107nInと設定した場合、最適なる定着画像を得
るための条件は次のようである。すなわち定着条件は熱
パルス持続時間及び熱パルス強度により規定され、前者
はインキの成分に関与し、後者はインキζの色調及ひ被
印刷体である樹脂の物性に関与するものである。以下具
体的に説明すると被印刷体である樹脂のガラス転移温度
が常温より高い樹脂、たとえばポリアミド樹脂、アクリ
ル樹脂、ポリカーボネート4樹脂、ポリアセタール樹脂
、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂等
に対しては染料を使用するインキ、染料と顔料の混合体
を使用するインキ及び顔料単体を使用するインキを適用
することができるが、このとき染料を使用するインキに
ついては熱パルス強度として160WS程度、熱パルス
持続時間として、1′50〜117(ト)Ecが、染料
と顔料の混合体及び顔料単体を使用するインキについて
はそれぞれ1700WS程度、1190〜1I110s
ecが適している。
またこの範囲に属する樹脂の中でも樹脂内に可塑剤等を
含んでいる樹脂たとえばポリ塩化ビニル樹脂、あるいは
樹脂内に無定形部分を多く含んでいる樹脂、たとえばA
BS樹脂、ポロノスチレン樹脂については上記熱パルス
持続時間条件下において上記樹脂と比較して低熱パルス
強度の照射で良好なる定着画像を得ることができる。次
に被印刷体である樹脂のガラス転移温度が常温より低い
樹脂、たとえばオレフィン系樹脂、たとえばポリエチレ
ン、ポリエチレン−ポリ酢酸ビニル共重合体等に対して
は顔料単体を使用するインキが適用でき、このとき熱パ
ルス強度として1500WS程度、熱パルス持続時間と
してlノ90〜11110secが適するが、ガラス転
移温度が常温より低い樹脂に対し染料を使用するインキ
によりインキ画像を形成し、熱パルスを与えると染料が
樹脂内に拡散、ブリードして鮮明なる画像を得ることが
困難であることが確認された。また色調として青色、赤
色等のインキを使用する場合は、黒色のインキと比較し
て熱パルス強度の大きい照射を与えることにより定着画
像を得ることができる。以上のように熱パルス強度を制
御することにより、いろいろな樹脂に対して本発明を適
用することができ、その樹脂としてはゴム、ポリエステ
ルエラストマー、ポリウレタンエラストマー等のエラス
トマー、ポリエチレン、ポリエチレン−ポリ酢酸ビニル
共重合体等のポリオレフィン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂
、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ABS樹脂、ア
クリル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーブネート樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂
等が挙げられる。尚、本発明においてはプラスチック板
、プラスチック容器等のプラスチック成型体、シート等
以外に紙、金属、木材等にコート又は塗布したプラスチ
ック皮膜に対しても適用できる。
本発明は以上のようにインキ画像の定着法として熱パル
スによりプラスチック表面に熱と空気圧を加えプラスチ
ック表面に瞬時に定着画像を形成するため定着時の加熱
によるプラスチックの変形を防止することができる。
またその定着機構として熱及び空気圧により染料はプラ
スチック内への浸透また顔料はプラスチック表面へのく
いこみ及びインキ中に添加されている樹脂等による可撓
性かつ付着性のあるインキ皮膜の形成により行なわれる
ため、耐摩耗性、耐薬品性、耐光性などの諸耐性に優れ
た印刷物を得ることができる。以下、本発明の実施例を
挙げる。
実施例1 ダイヤセリトンフアーストバイオレツトB(三菱化成工
業(株)製染料)6娼とポリエチレングリコール#20
05娼を混合し、練肉して得たインキを用い、第4図に
示すようにドライオフセット印刷方法により厚さ2Tf
$tのアクリル樹脂板(三菱レーヨン(株)製)D″表
面にインキ画像E″を形成した後、アーク長320Tf
rIn1管径12φの閃光放電管C″をアルミニウム板
によるカバーA″内に設置した熱パルス発生装置のカバ
ーA″の下端と被印刷体であるプラスチックD″(アク
リル樹脂板)表面との間隔を10TSとして熱パルス強
度1732WS(メインコンデンサ容量13425μF
1端子電圧508V)その時の熱パルス持続時間116
5secで照射したところ瞬時にプラスチックD″を変
形させることなく鮮明な浸透画像を得ることができた。
この浸透画像はアルコール、ベンジン等の薬品あるいは
SutherIandInkRubTester(東洋
精機製作所製)による荷重1k9の条件下て摩擦回数1
000回以上の同一画像同志間の摩擦においても何ら変
化を生じなかつた。実施例2 実施例1と同様の組成から成るインキに赤外線吸収剤と
してビス(1−チオー2−ナフトレート)ニッケル−テ
トラブチルアンモニウム3部(染料量に対して5重量%
)を混合して練肉して得られるインキに実施例1と同様
のアクリル板上にドライオフセット印刷方式によりイン
キ画像を形成した後、実施例1と同様の熱パルス発生装
置により該カバーの下端と被印刷体であるアクリル樹脂
板表面との間隔を107n!nとして熱パルス強度16
38WS(メインコンデンサ容量13425μF1端子
電圧494V)その時の熱パルス持続時間11651−
Ecで照射したところ瞬時に被印刷体を変形させること
なく実施例1と同等の耐性を有する鮮明な定着画像を得
ることができた。
実施例3 ジシクロペンタジエン85重量%と1.3−ペンタジエ
ン15重量%の重量比から成る熱共重合物9喧量%とレ
ゾール型のフェノ−ルーホルムアルデヒド初期縮合物1
鍾量%とを反応させた変性樹脂をさらに該変性樹脂に対
しアマニ油を5鍾量部混合し変性した後、3号ソルベン
ト150重量部に溶解して得られるビヒクル100部に
着色剤として粒子径230mμのカーボンブラック15
部を混合し練肉して得たインキを厚さ3mの高密度ポリ
エチレン(密度:0.%昭和油化(株)製)板表面にシ
ルクスクリーン印刷方法によりインキ画像を形成した後
、実施例1と同様の熱パルス発生装置により該カバーの
下端と被印刷体である高密度ポリエチレン板表面との間
隔を10wnとして熱パルス強度1470WS(メイン
コンデンサ容量9398μF1端子電圧560V)その
時の熱パルス持続時間1195secで照射したところ
瞬時に被印刷体を変形させることなく実施例1と同等の
耐性を有する鮮明な定着画像を得ることができた。
実施例4 厚さ2wnのABS樹脂(三菱モンサント(株)製)板
表面に下に示す組成を有するインキを用いフレキソ印刷
方法によりインキ画像を形成した後、実施例1と同様の
熱パルス発生装置により該カバーの下端と被印刷体であ
る,ABS樹脂板表面との間隔を10Tm1nとして熱
パルス強度1635WS(メインコンデンサ容量939
8μF1端子電圧590V)・その時の熱パルス持続時
間1′95secで照射したところ瞬時に被印刷体を変
形させることなく実施例1と同等の耐性を有する鮮明な
定着画像を得ることができた。
実施例3と同様の組成から成るインキに添加剤としてポ
リエチレンワックス1部を混合し練肉して得たインキを
厚さ2顛のナイロン616樹脂(ダイセル(株)製)板
表面に凸版印刷方法によりインキ画像を形成した後、実
施例1と同様の熱パルス発生装置により該カバーの下端
と被印刷体であるナロン616樹脂板表面との間隔を1
0TIr!nとして熱パルス強度1732WS(メイン
コンデンサ容量9398μF1端子電圧608■)その
時の熱パルス持続時間1195secで照射たところ瞬
時に被印刷体を変形させることなく実施例1と同等の耐
性を有する鮮明な定着画像を得ることができた。
実施例6 ダイヤニツクスブリリアントレツド?上 (三菱化成工業(株)製染料)印部とジエチレングリコ
ールモノブチルエーテル印部を混合し練肉して得たイン
キを用いフレキソ印刷方法によりスチール板上にインキ
画像を形成し、次いで温度60℃、圧力15k9/C7
lfで白色硬質塩化ビニル製磁気クレジットカード上に
インキ画像を転写した後、実施例1と同様の熱パルス発
生装置により該カバーの下端と被印刷体である白色硬質
塩化ビニル製磁気クレジットカード表面との間隔を10
T1T1f&として熱パルス1732WS(メインコン
デンサ容量13425μF1端子電圧508V)その時
の熱パルス持続時間1165secで照射したところ瞬
時に被印刷体を変形させることなく実施例1と同等の耐
性を有する鮮明な定着画像を得ることができた。
このときこのカードに要求される寸法精度を満たしてお
り、リーダーによる500徊の読みとりに何ら変化を生
じ.なかつた。実施例7 スミカロンバイオレツト3BL(住友化学工業(株)製
染料)10部とメチルエチルケトン(4)部、トルエン
(4)部から成る混合溶媒とを混合し、練肉!して得た
インキを用いグラビア印刷方法により紙上にポリエステ
ル樹脂(東レ(株)製)を50μコーティングすること
によつて得られたコート紙表面にインキ画像を形成した
後、実施例1と同様の熱パルス発生装置により該カバー
の下端と被印刷t体であるポリエステル樹脂皮膜表面と
の間隔を10?として熱パルス強度1732WS(メイ
ンコンデンサ容量1.3425μF1端子電圧508■
)その時の熱パルス持続時間1165secで照射した
ところ瞬時に被印刷体を変形させることなく実施例1と
同等の耐性を有する鮮明な定着画像を得ることができた
実施例8 カヤフトブラツクTD−G(日本化薬(株)製染料)印
部とポリエチレングリコール#2005喝を混合し、練
肉して得たインキを用いドライオフセット印刷方法によ
り厚さ3w!nのポリアセタール樹脂板(昭和油化(株
)製)表面にインキ画像を)形成した後、実施例1と同
様の熱パルス発生装置により該カバーの下端と被印刷体
であるポリアセタール樹脂板表面との間隔を107mと
し熱パルス強度を1035WS一定として熱パルス持続
時間を変化させることにより照射する場合のインキ画像
の定.着状態を観察した。
このとき熱パルス持続時間として1150〜1170s
ecの範囲で良好なる定着画像が得られ、それより長い
熱パルス継続時間にする熱パルスの照射においてはイン
キの乾燥及び染料の被印刷体への浸透が不完全であり、
良好なる定着画像を得られないことが確認された。実施
例9 実施例5と同様のインキを用いポリエチレン(密度0.
958日本石油化学工業(株)製)8部とエピク山レヒ
ドリンゴム(日本ゼオン(株)製)2部とのブレンドか
ら成るメディカルキットカテーテル表面にシルクスクリ
ーン印刷方法によりインキ画像を形成した後、実施例1
と同様の熱パルス発生装置により該カバーの下端と被印
刷体てあるポリエチレン−エピクロルヒドリンゴム製カ
テーテル表面との間隔を10mとし、熱パルス強度を1
470WS一定として熱パルス持続時間を変化させ、熱
パルスを照射させる場合のインキ画像の定着状態を観察
した。
このとき熱パルス持続時間として、1190〜1I11
0secの範囲で良好なる定着画像が得られ、それより
長い熱パルス持続時間による熱パルスの照射においては
、インキの被印刷体へのくいこみが弱く、強固なる定着
画像を得ることができず、また、それより短い熱パルス
持続時間による熱パルスの照射においては定着時にすす
が生じ鮮明なる定着画像を得られないことが確認された
。比較例1 実施例5と同様のインキを用い、厚さ1TSfLのプラ
スチックD″(ポリエステルエラストマー)表面にスク
リーン印刷方法によりインキ画像E″を形成した該プラ
スチックD″を第5図に示されるような上面uがガラス
製の減圧装置Va内に設置し雰囲気下をポンプP(図示
せず)にて5mHgに減圧した後、実施例1と同様閃光
放電球C″をカバーA″″内に設置した熱パルス発生装
置により該カバーA″″の下端とプラスチックD″″で
あるポリエステルエラストマー表面との間隔を10Tf
rffLして熱パルス強度1470WS(メインコンデ
ンサ容量9398μF1端子電圧560V)その時の熱
パルス持続時間1195secで照射したところ顔料の
散乱の発生及びインキのプラスチックD″″へのくいこ
みがなく良好なる定着画像を得られないことが確認され
た。
また上記と同じ装置VaによりプラスチックD″の雰囲
気下を常圧に戻し、同条件で熱パルスを与えると瞬時に
プラスチックD″を変形させることなく実施例1と同等
の耐性を有する鮮明な定着画像を得ることができた。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第4図は、本発明に使用する熱パルス発光装
置の説明図、第5図は本発明の詳細な説明する為の比較
例1に使用した装置の説明図、第2図は閃光放電管が発
光する原理を説明する為の説明図及び第3図は閃光放電
管の発光による熱パルス波形を示すグラフをそれぞれ示
す。 A,A″,A″・・・カバー、B,B″,B″・・・反
射板、C,C″,C″・・・閃光放電管、D,D″,D
″・・・プラスチック、E,E″,E″・・・インキ画
像、Dl,d2・・・距離、Al,A2・・・曲線、τ
・・・熱パルス持続時間、MC・・メインコンデンサ、
SW・・・スイッチ、Ct・・・コンデンサ、T・・・
トリガ−コイル、Np・・・一次巻線、Ns・・・二次
巻線、1・・・直射光、2・・・反射光、u・・・上面
、p・・・ポンプ、■a・・・減圧装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 プラスチック表面上に、着色剤を含有するインキに
    てインキ画像を形成し、該表面上に、該表面を覆うカバ
    ーを設け、該カバー内に配置した閃光放電管を発光させ
    ることにより、前記プラスチック表面上に、熱パルスを
    照射するとともに、前記カバー内の空気を膨張せしめて
    該プラスチック表面上に圧力を加え、それにより該プラ
    スチック表面に定着画像を形成することを特徴とするプ
    ラスチックへの印刷方法。 2 有機溶剤に、着色剤として熱移行性染料を溶解して
    得られるインキを使用する、特許請求範囲第1項記載の
    方法。 3 天然樹脂、合成樹脂、あるいはセルロース誘導体樹
    脂より選ばれる、1種又は2種以上の樹脂を、有機溶剤
    に溶かして成るビヒクルに、着色剤として無機又は有機
    顔料を分散、又は溶解して得られるインキを使用する、
    特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 赤外線吸収剤を添加したインキを使用する、特許請
    求の範囲第1〜4項のいずれかに記載の方法。 5 可塑剤、界面活性剤、消泡剤、より選ばれる1種、
    又は2種以上の物質を添加したインキを使用する、特許
    請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の方法。 6 フレキソ印刷、凸版印刷、グラビア印刷、スクリー
    ン印刷、凹版オフセット印刷より選ばれる直接印刷法に
    より、インキ画像を形成する、特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 7 転写印刷法によりインキ画像を形成する、特許請求
    の範囲第1項記載の方法。 8 閃光放電管が、キセノン放電管である、特許請求の
    範囲第1項記載の方法。 9 閃光放電管を発光させる条件として、熱パルス持続
    時間を長くする特許請求の範囲第2項記載の方法。 10 閃光放電管を発行させる条件として、熱パルス持
    続時間を短くする特許請求の範囲第3または4項記載の
    方法。 11 プラスチックが、ガラス転移温度が常温より低い
    、ポリオレフィン系樹脂、又はエラストマーより選ばれ
    る、一種又は二種以上の樹脂である、特許請求の範囲第
    3項記載の方法。 12 プラスチックが、ガラス転移温度が常温より高い
    、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ABS、ポリエステル
    、ポリアセタール、アクリル、ポリイミド、及びポリフ
    ェニレンサルファイド樹脂より選ばれる一種又は二種以
    上の樹脂である、特許請求の範囲第1項記載の方法。 13 プラスチックが、プラスチック成形体である特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 14 プラスチックが、プラスチックシートである特許
    請求の範囲第1項記載の方法。 15 プラスチックが、任意材料表面に皮膜形成した、
    プラスチック皮膜である、特許請求の範囲第1項記載の
    方法。
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