JPS6052953B2 - プラスチック成型体への印刷方法 - Google Patents

プラスチック成型体への印刷方法

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JPS6052953B2
JPS6052953B2 JP12168578A JP12168578A JPS6052953B2 JP S6052953 B2 JPS6052953 B2 JP S6052953B2 JP 12168578 A JP12168578 A JP 12168578A JP 12168578 A JP12168578 A JP 12168578A JP S6052953 B2 JPS6052953 B2 JP S6052953B2
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    • B41M7/0054After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using protective coatings or film forming compositions cured by thermal means, e.g. infrared radiation, heat

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は顔料単体又は顔料と染料の混合体を分散させ
て成るインキをプラスチック成型体上に印刷し、定着方
法としてキセノン光ストロボの閃光照射を用いることに
より、被印刷体であるプラスチック成型体を変形させる
ことなく、瞬時に定着画像を形成させることに関するも
のである。
従来、プラスチック成型体、例えばフィルム、シート
、成型品への着色、染色には、被印刷体へのインキ接着
による定着の方法、あるいはプラスチック自体に色素を
溶解ないし分散させて成型加工と同時に均一に着色する
方法等がある。しかしながら前者においては、接着によ
る定着のため諸耐性が劣り、定着後さらに保護のための
コーテイング層が必要とされる場合があり、また後者に
おいては成型前に色素をプラスチック中に溶解、あるい
は分散させるために色彩の多色化が困難なばかりでなく
色素のロスが大きい等の欠点を有していた。かかる欠点
を改良する方法として、本発明者等はキセノン光ストロ
ボの閃光照射により、定着する方法を開発したが、着色
剤として染料単体を分散させて成るインキを用いてプラ
スチック成型体に印刷した場合、そのガラス転移点が常
温以下のプラスチックの中には定着によつてプラスチッ
ク内に浸透した染料がプラスチック内で拡散し、印刷面
がボケてくるといつた欠点があることを確認した。この
ため着色剤として拡散性のない顔料単体を用い、ビヒク
ルとして高沸点溶媒、たとえばポリエチレングリコール
等から成るインキを用いる方法を検討したが、被印刷体
のプラスチックのガラス転移点が高いものに対して、キ
セノン光ストロボの閃光熱による定着が困難であるとい
つた問題が生じることを確認した。本発明はこのような
問題を解決したもので、着色剤として顔料、または顔料
と染料の混合体を、キセノン光ストロボの閃光熱によつ
て重合乾燥可能なワニスと、さらにインキ皮膜の可撓性
及び付着性の向上に寄与する添加剤に分散させて成る常
温において、きわめて安定性のあるインキによりプラス
チック成型体上にインキ画像を形成し、次いで該成形体
表面にキセノン光ストロボにより閃光照射することによ
り、瞬時に該成型体に定着画像を形成することを特徴と
している。
ここで本発明に用いられる着色剤は、顔料としてはカー
ボンブラック、アセチレンブラック、黄鉛、カドミウム
黄、酸化鉄、ベンガラ、鉛丹、コバルト紫、群青、紺青
、クロムグリーン、酸化クロム、亜鉛華等の無機顔料及
びシアニンブラック.BXlハンザエローG1ピグメン
トエローL1パーマネントオレンジ、バラレット、ファ
イヤーレッド、ローダミンレーキB1メチルバイオレッ
トレーキ、フタロシアニンブルー、インジゴ、ピグメン
トグリーンB等の有機顔料が挙げられる。
ま・た染料としては、熱浸透性を有する染料が好ましく
、一般的に使われている熱昇華性染料はこれに含まれる
。たとえば商品名で示せば、スミカロンバイオレツト3
BL1イエローE−FGlオレンジE−G1バイオレッ
トRLlブルーE−FBL(以上住友化学工業(株)製
)、ダイアセリトンフアースト、バイオレットB1ダイ
アニツクスイエロー駅上1レッドR上1ブリリアントレ
ッドBS一E1ネビーブルーER−FS(以上三菱化成
(株)製)、オランセンレツド?、オランセンレツドB
1オランセンブルーB1オランセンスカーレツド?、オ
ランゾールイエロー?(以上チバ社製)、ミケトンファ
ーストスカーレットB1ミケ2トンポリエステルレッド
FB(以上三井東圧(株)製)、カヤセツトブルーFR
(以上日本化薬(株)製)、ミハラオイルイエロー胆、
ミハラオイルオレンジG1ミハラオイルオレンジR1ミ
ハラオイルレツド?、ミハラオイルグリーンAX(以上
三原化工(株)製)、オイルイエローG1オイルブラッ
クFBB(以上東洋インキ製造(株)製)等一般の分散
染料、油溶性染料など種々のものが利用しうる。また本
発明に使用するビヒクルとしては、印刷後のインキ定着
としてキセノン光ストロボの閃光熱を応用するため、こ
れにより被印刷体上にインキが重合乾燥固着できるよう
なインキ皮膜形成能を有していることが必要である。
また着色剤の分散性及び分散後のインキとしての印刷適
性、すなわち流動性、粘性、及び被印刷体であるプラス
チックへの転移性等について良好であることは当然であ
る。このようなことを満足するビヒクルとしては、一般
的に油ワニスといわれる樹脂と乾性油とを熱融合した油
変性樹脂を溶剤に溶かしたものが適切であり、たとえば
ジシクロペンタジエン、メチルシクロペンタジエン等の
シクロペンタジエン単量体と1.3−ペンタジエン等の
鎖状共役ジエンの熱重合体とフエノールーホルムアルテ
ヒド樹脂初期縮合物から成る変性炭化水素樹脂を乾性油
あるいは乾性油による油変性アルキッド樹脂等で変性し
た樹脂を溶剤に溶したもの、フェノール樹脂を乾性油で
縮合させた油変性フェノール樹脂を溶剤に溶かしたもの
、油変性フェノール樹脂をさらにエステルガム、ロジン
、コーパル等の樹脂で変性した樹脂変性油変性フェノー
ル樹脂を溶剤に溶かしたもの、あるいは無水フタル酸、
無水マレイン酸等の多塩基酸とエチレングリコール、グ
リセリン等の多価アルコールとをエステル化して得られ
るアルキッド樹脂を乾性油で縮合させた油変性アルキッ
ド樹脂を溶剤に溶かしたもの、油変性アルキッド樹脂を
さらにエステルガム、ロジン、コーパル、フェノール、
エポキシ等の樹脂で変性した樹脂変性油変性アルキッド
樹脂を溶剤に溶かしたもの等が挙げられる。ここで言う
乾性油とはきり油、支那きり油、脱ひまし油、あまに油
、大豆油等がある。また溶剤としては、樹脂と乾性油の
融合体を溶解し、印刷適性に必要な流動性を与えること
が必要であり、たとえば揮発油、灯油、軽油、ミネラル
スピリット等の脂肪族系溶剤、べ,ンゾール、トルオー
ル、キシロール等の芳香族溶剤等が挙げられる。ここで
ビヒクルとして以上のような油ワニスを用いる場合、イ
ンキ皮膜の形成はキセノン光ストロボの閃光熱により油
ワニス中の油変性樹脂の熱重合と同時に、油変性樹脂を
溶解している溶剤の蒸発及び被印刷体であるプラスチッ
クへの浸透等によつて成されると解されるが、これらの
現象、特に溶剤のプラスチック内への浸透効果を増加さ
せ、かつそれによりインキの被印刷体への付着性,を増
強させ、またインキ皮膜に可撓性を生じさせる目的とし
て、油ワニスに対し0.1〜5重量%の添加剤が添加さ
れる。
添加剤の例として具体的にはフタル酸ジメチル、フタル
酸ジブチル、フタル酸ジー2−エチルヘキシル、フタル
酸ジイソテシール等のフタル酸エステル、オレイン酸ブ
チル、アセチルリシノール酸メチル等の脂肪族酸エステ
ル誘導体、リン酸トリクレジル、リン酸オクチルジフェ
ニル等のリン酸エステル、エポキシ化大豆油、エポキシ
化アマニ油、エポキシステアリン酸ここで式(■)で示
されるビス(1−チオー2ーナフトレート)ニッケル−
テトラブチルアンモニウムは波長730r1m,111
0r1m,1370nmに吸収極大をもち、かつ100
0〜1600nmの広い波長領域にわたる近赤外線を吸
収する特性を有している。添オクチル等、またはこれ等
の混合物が挙げられる。該添加剤の選択はワニスの種類
、被印刷物の種類等々を考慮して適時に選ばれるべきで
ある。前記した着色剤、ワニス及び添加剤を使用目的に
応じて任意に選択し、通常の方法で練肉してインキ化す
るが、熱定着条件等を考慮して、熱定着条件向上の為、
このインキに対して更に赤外線吸収剤を少量添加しても
よい。この中で赤外線吸収剤としては次の式(1),(
■)を有するものがある。式中Aは第4級アンモニウム
基を示し、式(1)でAがテトラブチルアンモニウム塩
であるビス(1−チオー2−フェノレート)ニッケル−
テトラブチルアンモニウムは次の式(■)で示され、式
(■)においてAがテトラブチルアンモニウム塩である
ビス(1−チオー2−ナフトレート)ニッケル−テトラ
ブチルアンモニウムは次の式(■)で示される。
l加量としては、これら赤外線吸収剤の添加によるイン
キの定着効果の他に、インキの色相の変化、経済性をも
考慮して、インキ中の着色剤量に対して1〜2鍾量パー
セント添加することが好ましい。
その他の赤外線吸収剤としては、N,N,N″,N″−
テトラキス(P一置換フェニル)−P−フェニレンジア
ミン類、ベンジジン類およびそれらのアルミニウム塩、
ジイモニウム塩で、一般式(1)で示される化合物など
が好ましい。
式中Rは水素、または低級アルキル基、xはヘキサフル
オロヒ酸イオン、ヘキサフルオロアンチモン酸イオン、
フッ化ホウ素酸イオンおよび過塩素酸イオンより成る群
から選ばれる陰イオンであり、mは0または1,2の整
数、Aはボ )升または−〈−ーンーを示し、nは1ま
たは2の整数であり、mが2である場合にはA『、 2
−を示す。
また、その他の赤外線吸収剤としてはN−テトラフエニ
ールーベンゾキノンージイモニウム塩が挙げられ、その
中でも特に次のような一般式を有するものが好ましい。
この一般式に於て、XX″YY″は各々炭素原子を最高
6個含むアルキル基を示し、RR″は各々置換或いは非
置換フェニル基を示し、Aは陰イオンをそれが少しても
あれば示し、例えば塩化物、硝酸塩、塩素酸塩、硫酸塩
、スルフォン酸塩、ヘキサフルオロヒ素酸塩、ヘキサフ
ルオロアンチモン酸塩等がある。
またフルオレノール塩も赤外線を吸収し、一般式は次の
ように与えられる。この一般式において、RlR2R3
は各々水素原子かO−CrlIl2n+1(nは1から
6の間)か、或い〜はアミノ基を示している。
このうち少なくとも2つはアミノ基であり、Xは陰イオ
ンをそれが少し・でもあれば示しており、1個或いは2
個以上の水素原子は次のような置換基と置換することが
できる。つまりアルコキシ、アルキル、塩素、臭素、フ
ッ素、ニトロ、アシル、アシルアミド、スルフォンアミ
ド等がある。他には第1鉄の或いは第2鉄のO−キノン
モノオキシムのキレートで、その例としては1,2−ナ
フトーキノンオキシメート第1鉄、6−ブロモーL2−
ナフトーキノンオキシメート第1鉄、3,5−ヒドロキ
シ或いは3,5−7″−ヒドロキシーナフトーキノンオ
キシメート第1鉄、1モルの1−ニトロソー2−ナフト
ールにつき、0.5〜2モルのジニトロソレゾルシンが
混合されているオキシメート第1鉄などがある。本発明
の目的から明らかなように、赤外線吸収剤としては、上
記記載のものに限られるものではない。
着色剤として用いられるカーボンブラック、酸化鉄など
も同時に赤外線吸収剤としての効果を有する。また、こ
れらの赤外吸収剤を混合して使用した場合も有効である
。ここで、本発明の印刷方法を適用できる被印刷体とし
ては、種々のプラスチック成型体があり、かかるプラス
チックには以下のものがある。
すなわちポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系樹脂、エラストマー、ポリアミド、ポリ塩化ビニ
ル、ポリエステル、アセタール、アクリル、ポリイミド
樹脂、及びポリフェニレンサルファイド等のプラスチッ
クがある。尚、上記プラスチックの内、ガラス転移点が
常温より低い樹脂、例えばポリオレフィン系樹脂、エラ
ストマー等に対し本発明の印刷方法を適用する場合には
、該樹脂内の分子鎖の自由度が高い為に、着色剤として
顔料と染料との混合体を含有す.るインキを用いると、
染料が該樹脂内で拡散(ブリード)しやすく、好ましい
結果が得られない。
かかる場合には、着色剤として、顔料単体を含有するイ
ンキを用いる事が好ましい。また、上記プラスチックの
内、ガラス転移点が常温より高い樹脂、例えばポリアミ
ド、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、アセタール、アク
リル、ポリイミド樹脂及びポリフェニレンサルファイド
等に対し、本発明の印刷方法を適用する場合には、該樹
脂内の分子鎖の自由度が低く、染料の拡散現象が生じに
くい為、着色剤として顔料と染料との混合体を含有する
インキを用いる事ができる。
かかるインキを用いることにより、印刷濃度を向上させ
ることが可能である。尚、かかる樹脂は、染料の拡散現
象が生じにくいと同様、インキー中のワニス溶剤等の樹
脂内への浸透も起こりにくい為、キセノン光ストロボの
閃光熱のみで乾燥定着することが困難な場合がある。か
かる場合には、インキ皮膜厚を薄くする事により、イン
キ中のワニス溶剤等の蒸発を促進することで乾燥定着を
可能とする事ができる。次に、被印刷体である種々プラ
スチック成型体への印刷方法としては、被印刷体にイン
キ画像を直接印刷する方法とインキ画像を転写する方法
がある。
直接印刷する方法には凸版印刷、ドライオフセット印刷
、フレキソ印刷、凹版オフセット印刷、グラビアオフセ
ット印刷、シルクスクリーン印刷等の方法を用いること
ができる。これらの方法で、ドライオフセット印刷、凹
版オフセット印刷、グラビアオフセット印刷に使用する
ブランケットはできるだけ低硬度のものがインキ転移性
がよく、鮮明な印刷画像を得ることができる。また転写
する方法においては、転写シート上にあらかじめ画像印
刷を行い、低温にて被印刷体にインキ画像を加圧転写す
る方法と、転写シート上に本インキを全面塗布(含浸)
し、所望の画像を有する型で被印刷体へ低温加圧転写す
る方法がある。ここでインキ画像形成に使用される転写
シートにはポリエステル、セロファン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
、ポリスチレン、ポリアミド、ポリカーボネート、アセ
テート等のフィルム、コート紙等及びそれらの積層物、
あるいはスチール、アルミニウム等の金属シートが挙げ
られる。また全面塗布(含浸)に使用する転写シートは
上記転写シート以外に布、紙等が挙げられる。ここで転
写条件としては温度は室温〜60℃、圧力5〜20kg
/Clt、時間は0.5〜2秒で行う。次に本発明にお
いて、インキ画像のプラスチック成型体への定着方法と
して、キセノン光ストロボの閃光照射により、瞬時に加
熱定着する方法を用いる。
この定着法により、プラスチック成型体に耐摩耗性等の
優れた定着画像が形成されるが、優れた定着性を示す理
由は、以下に示すインキ画像の定着機構に基づくものと
解される。すなわち、顔料と染料との混合体のインキを
例にとり定着機構を説明すると、インキ中の顔料部分は
、キセノン光ストロボの閃光照射により瞬時に軟化した
プラスチック成型体のプラスチック内にくい込まれ、染
料部分はキセノン光ストロボの閃光照射により熱浸透性
を示し、プラスチック内部に浸透され、またワニス部分
は、キセノン光ストロボの閃光照射によりワニス中の油
変性樹脂が熱重合し、かつワニス中の溶剤が蒸発及びプ
ラスチック内へ浸透してプラスチック成型体表面に可撓
性のあるインキ皮膜が形成されることによると解せる。
尚前記のごとく、インキ中に添加剤が添加されている為
、ワニス中の溶剤のプラスチック内へlの浸透が向上さ
れ、更にプラスチック成型体への付着性が向上され、よ
り耐摩耗性等の優れた定着画像が形成される。ここでキ
セノン光ストロボの閃光条件はインキとしての色合い、
濃度、インキ皮膜厚等を考慮し:て適時選択されるもの
で、本インキ中に赤外線吸収剤を添加して成るインキに
対しては、無添加のインキと比較して低強度の閃光熱で
定着可能となる。
本発明は以上から成り、すなわち顔料単体又は顔料と染
料の混合体から成る着色剤、ビヒクルとして該着色剤の
分散性、印刷適性及ひ光沢のある皮膜形成能を有するワ
ニス、及びインキ皮膜の可撓性及び付着性を向上させる
ための添加剤とから成るインキを使用し、かつ、インキ
画像の定着法としてキセノン光ストロボの閃光熱を使用
するため、プラスチック成型体表面に瞬時に定着画像を
形成する。
このため定着時の加熱によるプラスチック成型体の変形
を防止することができる。またその定着機構として、着
色剤てある顔料の被印刷体であるプラスチック表面への
くいこみ及びインキ中の油ワニスと添加剤による可撓性
かつ付着性のあるインキ皮膜の形成によつて行なわれる
ため、耐摩耗性、耐薬品性、耐光性などの耐性に優れた
印刷物を得ることができる。本発明によつて得られた定
着画像を有するプラスチック成型体の応用範囲は広く例
えば種々のカード類、シート、化粧板、キーボード、メ
ガネフレーム、銘板などがある。
実例としては、ポリオレフィン系樹脂製メディカルキッ
ト、例えばバッグ、カテーテル、シリンジ等に応用した
場合、寸法安定性、耐摩耗性、耐薬品性、医薬安定性な
ど、また、ポリエステル製シートへのマーキングに応用
した場合、寸法安定性、耐薬品性、耐摩耗性など、それ
ぞれの甲的に必要な耐性、適性を有している。以下実施
例により、更に詳細に説明する。
〈実施例1〉 ポリエチレン(日本石油化学工業(株)製 商品名:ス
タフレンE−605TM.I.0.9密度:0.958
)8部をエピク町レヒドリンゴム(日本ゼオン(株)製
商品名:ゼクロン ハイドリン100)2部とのブレン
ドから成るメディカルキットカテーテルの表面に着色剤
として粒子径250rnμのカーボンブラック5部及び
粒子径20rr1μのカーボンブラック1部と、ワニス
としてシクロペンタジエン8鍾量%と1,3−ペンタジ
エン2鍾量%を熱共重合して得た炭化水素樹脂にフェノ
ールホルムアルデヒド樹脂初期縮合物を、炭化水素樹脂
10唾量部に対して15重量部反応させた変性樹脂と、
アマニ油変性樹脂10鍾量部に対して12鍾量部反応さ
せた後、5号ソルベント100重量部に溶解したもの1
(2)に、添加剤としてジブチルフタレート1部混合し
て得られたビヒクルとを混合し、練肉して得たインキを
用いシルクスクリーン印刷方法によソー画像を形成した
後、キセノン光ストロボ(放電管アーク長315wt1
内径φ12顛)により閃光強度1580WS1閃光時間
1195secで、キセノン光ストロボランプと被印刷
体との間隔を12TIr!nとして、キセノン光ストロ
ボ閃光照射を行なつたところ、瞬時に被印刷体を変形さ
せることなく、鮮明な定着画像を得ることができた。
この画像は同一樹脂との温度50℃、圧力1kg/Cf
il時間3紛の条件下でのブロッキングテストにおいて
、またSutherlandInkRubTester
(東洋精機製作所製)による荷重1kgの条件下で、摩
擦回数1000回以上の同一画像同志間の摩擦において
も何ら変化を生じなかつた。゛〈実施例2〉 ポリエステル樹脂シートの表面に、着色剤として粒子径
50n1μの紺青3部及びカヤセツトブルーFR(日本
化薬(株)製)1部と、実施例(1)記載のワニス1娼
とジブチルフタレート0.5部混合して得られたビヒク
ルとを混合し、練肉して得たインキを用いグラビアオフ
セット印刷方法により画像を形成した後、キセノン光ス
トロボにより実施例(1)記載と同一の条件下で閃光強
度1700WS1閃光時間1190secでキセノン光
ストロボ閃光照射を行つたところ、瞬時に被印刷体を変
形させることなく、実施例(1)と同等の耐性を有する
鮮明な画像を得ることができた。
〈実施例3〉 ナイロン1瀬脂シートの表面に着色剤として粒子径10
0rnμのベンガラ4部及びダイヤニツクスレツドR上
(三菱化成工業(株)製)1部、赤外線吸収剤としてビ
ス(1−チオー2−ナフトレート)ニッケル−テトラブ
チルアンモニウム0.5部と実施例(1)記載のワニス
w部と、ジブチルフタレート0.3部混合して得られた
ビヒクルとを混合し、練肉して得たインキを用い、ドラ
イオフセット印刷方法により画像を形成した後、キセノ
ン光ストロボにより、実施例(1)と同一の条件下で閃
光強度1900WS1閃光時間1180secでキセノ
ン光ストロボ閃光照射を行つたところ、瞬時に被印刷体
を変形させることなく実施例(1)と同等の耐性を有す
る鮮明な画像を得ることができた。
〈実施例4〉 実施例(1)と同様のインキを用い、フレキソ印刷方法
により、スチール板上にインキ画像を形成し次いで温度
60℃、圧力15kg/Aiでメチルメタアクリレート
板表面上にインキ画像を転写した後、キセノン光ストロ
ボにより実施例(1)と同様の条件で照射したところ、
瞬時に被印刷体を変形させることなく鮮明な画像を得る
ことができた。
く比較例1〉 実施例(1)と同様のポリオレフィン樹脂表面に、着色
剤としてダイヤセリトンフアーストバイオレットB(三
菱化成工業(株)製)3部と、実施例(1)と同様のワ
ニスw部と、ジブチルフタレート1部混合して得られた
ビヒクルとを混合し、練肉して得たインキを用い、スク
リーン印刷方法により画像を形成して後、キセノン光ス
トロボにより実施例(2)と同一の条件で照射したとこ
ろ、瞬時に被印刷体を変形させることなく画像を得るこ
とができるが、着色剤である染料が被印刷体であるポレ
オレフイン樹脂内で拡散(ブリード)し、鮮明な画像を
得ることができなかつた。
〈比較例2〉 ポリイミド樹脂の表面に着色剤として粒子径250mμ
のカーボンブラック4部と、ビヒクルとしてポリエチレ
ングリコール#2002.5部を混合し、練肉して得た
インキを用い、スクリーン印刷方法により画像を形成し
た後、キセノン光ストロボにより実施例(1)と同一の
条件で照射したとこ″ろ、インキの乾燥が不十分であり
、定着画像を得ることができなかつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 着色剤として、顔料単体又は顔料と染料との混合体
    、ビヒクルとして、樹脂と乾性油とを熱融合した油変性
    樹脂を溶剤に溶かして成り、熱により重合乾燥して皮膜
    を形成し得るワニス、及びフタル酸エステル、脂肪族酸
    エステル誘導体、リン酸エステル、エポキシ化大豆油、
    エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸オクチルか
    ら選ばれる一種または二種以上から成り、インキ皮膜の
    可撓性並びに付着性を向上させる添加剤を少なくとも含
    有し、添加剤はワニスに対して0.1〜5重量%の割合
    で添加してあるインキにより、プラスチック成型体上に
    インキ画像を形成し、次いで該プラスチック成型体表面
    にキセノン光ストロボにより閃光照射し、瞬時に該プラ
    スチック成型体に定着画像を形成する事を特徴とするプ
    ラスチック成型体への印刷方法。 2 ガラス転移点が常温より低いプラスチック成型体に
    対し、着色剤として顔料単体を使用する特許請求の範囲
    第1項記載のプラスチック成型体への印刷方法。 3 ガラス転移点が常温より高いプラスチック成型体に
    対し、着色剤として顔料と染料との混合体を使用する特
    許請求の範囲第1項記載のプラスチック成型体への印刷
    方法。 4 ワニスとして、ジシクロペンタジエンと、1、3ペ
    ンタジエンの熱共重合体と、フェノール−ホルムアルデ
    ヒド樹脂初期縮合物から成る樹脂をアマニ油により変性
    した油変性炭化水素樹脂を5号ソルベントにより溶解し
    たものを使用する特許請求の範囲第1項記載のプラスチ
    ック成型体への印刷方法。 5 インキ皮膜の可撓性並びに付着性を向上させる添加
    剤として、ワニスに対し、0.5〜5重量%のジブチル
    フタレートを使用する特許請求の範囲第1項記載のプラ
    スチック成型体への印刷方法。 6 赤外線吸収剤を添加したインキを使用する特許請求
    の範囲第1〜5項のいずれかに記載のプラスチック成型
    体への印刷方法。 7 転写法によりインキ画像を形成する特許請求の範囲
    第1〜6項のいずれかに記載のプラスチック成型体への
    印刷方法。
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