JPS6053853B2 - レ−ザ−記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はレーザー記録装置に関するものである。

レーザー光を音響光学光変調器に入射させて、画像信号
に応じて変化する変調光を得、この変調光を偏向器に入
射し、反射された変調光により被走査面を走査して情報
を記録するレーザー記録方式において、偏向器としては
、従来、回転多面鏡や振動鏡が用いられている。両者を
比べた場合に、回転多面鏡は各鏡面に要求される精度等
の関係で高価であり、一方、振動鏡は比較的安価である
というちがいがある。

一般に、レーザー記録装置において、走査ライン上に照
射されるビームスポット数（解像点数）は、偏向器のふ
れ角が大きい程、又、被走査面に照射されるビーム径が
小さい程、大きくすることができ、高解像度の記録画像
を得る。しカルながら、偏向器として振動鏡を用いた場
合、振動鏡は、回転多面鏡に比べて安価であるものの、
構成上の機械的制限により、高い走査速度条件において
ふれ角に制限を受け、解像度の面で不利である。本発明
は、上記理由により、ある制限値よりもふれ角を大きく
できないという条件を有する振動鏡を用いていながら、
振動鏡を用いている従来の、レーザー記録装置よりも高
い解像度（解像点数）を得ることのできる改良されたレ
ーザー記録装置を提供することを目的とするものである
。

以下に、従来技術ど比較しながら、本発明の実施例を詳
細に説明する。第１図は従来のレーザー記録装置の構成
であり、符号１は回転される感光体ドラム上に形成され
た被走査面、符号Ｌ、は図示されない音響光学光変調器
より出射された変調光、符号２は変調光レを走査するふ
れ角θの振動鏡、符号３は焦点距離ｆｌのｆ−θレンズ
、符号４は振動鏡２によつて走査された走査長さ１の走
査ライン、符号５は変調光レによる書出し始点を決定す
るための光検知器をそれぞれ示している。

ここで、走査ライン４上に照射された解像点数をｎケと
すれば、このレーザー記録装置の解像度はｎ／１である
。

次に、第２図は本発明によるレーザー記録装置の構成を
示している。

なお、この図で、第１図の従来技術と共通の構成部分に
ついては共通の符号を付し、説明を省略する。さて、図
において、従来技術におけるｆ−ｅレンズ３に代えて、
焦点距離Ｆｌｌ２のｆ−０レンズ６が配設されており、
振動鏡２からの変調光が被走査面１に結像されるように
関係位置が定められている。

この構成によれば走査ライン４上のビーム径は従来技術
における大きさの１１２になり、同一の走査長さ中に含
まれる解像点数は２倍になる。レーザー発生装置は符号
７，８で示される通り２つ設けてあり、又、音響光学光
変調器も符号９，１０で示される通り２つ設けてある。

一方のレーザー発生装置７を出たレーザー光Ｌｂはレー
ザー発生装置１と対をなす音響光学光変調器９により変
調され、この変調光Ｌｌａは振動鏡２によつてふれ角θ
で走査ライン４上を走査されるようになつている。更に
詳しくは、走査長さは走査ライン４の丁度左半分に相当
するｌ／２であり又、解像点数はｎケで走査されるよう
になつている。そして、他方のレーザー発生装置８を出
たレーザー光Ｌｂも上記と同様に、上記レーザー発生装
置８と対をなす音響光学光変調器１０により変調され、
その変調光Ｌｌｂは反射鏡１１を介して振動鏡２に入射
され、振動鏡２によつてふれ角θで走査．ライン４上を
走査され、走査ライン４の残り右半分に相当するｌ／２
の走査長さの範囲を解像点数ｎで走査するように構成さ
れている。このように本発明によれば従来と同じ振動鏡
２を用いて走査長さ１／２＋１／２＝ｌを、加ケＩの解
像点数で走査することができ、したがつて解像度は２ｎ
／ｌとなり、従来技術における解像度ｎ／ｌの乏倍とす
ることができる。

本発明では、変調光Ｌ１＆による像と、変調光Ｌｌ，に
よる像とのつなぎ目が問題となるが、それは−０次光を
利用して次のようにして解決されている。

走査ライン４の下方には、走査ライン４に沿つて、走査
ライン４の長手方向に延びる遮蔽板１３が、被走査面１
を覆うようにして設けてある。

遮蔽板１３は、変調光Ｌｌ．，Ｌｌｂとともに音響光学
光変調器９，１０より出射され、それぞれ振動鏡２、ｆ
−０レンズ６等を介して走査ライン４に近接した被走査
面１上に向けて進行する０次光ＬＯ８，ＬＯｂを、被走
査面１上に照射させないように遮蔽する板である。遮蔽
板１３上であつて、変調光Ｌｌ．による書出し始点に対
応した位置にはビーム位置検知器１２ｊａが、又、変調
光Ｌｌｂによる書出し始点に対応した位置、つまり、走
査ライン４上、ほぼｌ／２の走査長さの位置にはビーム
位置検知器１２ｂがそれぞれ配設されている。

ビーム位置検知器１２ａは、０次光Ｌ。

の照射を受けて、その検知信号を図示されない制御器に
送る機能を有し、上記照射時点から所定の一定時間を経
た後に、変調光Ｌｌ．に画信号を含ませる時機が決定さ
れる。ここで、変調光Ｌｌｌはその走査終端部を、変調
光Ｌｌｂの走査初頭部に重復して走査されるようになつ
ている。変調光Ｌｌ，に画信号，を含ませる時機はビー
ム位置検知器１２ｂにＯ次光Ｌ。ｂの照射を受けてから
所定の一定時間を経たときであつて、しかも変調光Ｌｌ
．による像がなくなる位置において、上記像と変調光Ｌ
ｌ，による像とが正確につながるような時機に設定され
ている。このようにして、２種の変調光Ｌｌ，，Ｌｌ，
を用いたことによる、つなぎ目における像の接合の問題
は解決されている。

上記実施例において、レーザー発生装置は２組使用する
ことになるが、従来技術における１組の場合に比べ、出
力パワー及び購入単価はほぼ１１２ずつを分担するので
コスト高になることはない。

このように本発明によれば、従来と同じ振動鏡を用いて
、解像度を倍にすることができ、高印字品質の像を得る
ことができる。第３図は本発明の他の実施例である。

図において、レーザー発生装置１４から出射されるレー
ザービームＬｂの光路上にはハーフミラー１５が設けら
れていて、該ハーフミラー１５によりレーザービームＬ
，光路は２方に分かれる。一方は直進して音響光学光変
調器９に入射され、他方は、更に反射鏡１６により反射
されて音響光学光変調器１０に導かれるようになつてい
る。本実施例によれは、レーザー発生装置は１組でよい
。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来技術によるレーザー記録装置の構成図、第
２図は本発明によるレーザー記録装置の構成図、第３図
は本発明の他の実施例を示したレーザー記録装置の部分
的構成図である。 １・・・・・・被走査面、２・・・・・・振動鏡、４・
・・・・・走査ライン、９，１０・・・・・・音響光学
光変調器、１２ａ，１２ｂ・・・・・・ビーム位置検知
器、Ｌｌａ，Ｌｌ，・・・・・・変調光、Ｌ．ｌ．，Ｌ
Ｏ，・・・・０次光。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ レーザー光を音響光学光変調器に入射させて、画像
   信号に応じて変化する変調光を得、この変調光を振動す
   る振動鏡に入射し、反射された変調光により被走査面を
   走査して情報を記録するレーザー記録方式において、１
   走査ラインを分担する２つ以上の音響光学光変調器によ
   りそれぞれ変調された２つ以上の変調光を、入射角を違
   えて同時に振動鏡に入射し、この入射された変調光を被
   走査面上に、走査方向に振り分けて照射し、上記振動鏡
   の振動とともに１つの走査ラインを上記振り分けられた
   各変調光により分担走査して画像を記録するレーザー記
   録装置。 ２ 各音響光学光変調器から変調光とともに出射される
   ０次光を振動鏡を介して、各変調光による書出し始点に
   対応する位置に配置された各ビーム位置検知器に導き、
   上記各ビーム位置検知器による検知信号にもとづいて、
   各変調光に画信号を含ませる時機の同期をとることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載のレーザー記録装置
   。