JPS6053757A - 二重効用吸収式冷凍機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、二重効用吸収式冷凍機に係り、特に二重効用
吸収式冷凍機と一重効用吸収式ヒートポンプを使い分け
るのに好適な二重効用吸収式冷凍機に関するものである
。

〔発明の背景〕

循環冷媒が、高圧下での加熱によって溶液から分離蒸発
し、ついで低圧下で再吸収される吸収サイクルを原理と
した吸収式冷凍機では、冷水と温水とを取シ出せる二重
効用吸収式冷凍機の需要が高まっている。

低温再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温再生器、溶
液熱交換器、冷媒ポンプ、溶液ポンプを基本的に作動機
器とする二重効用吸収式冷凍機では、蒸発器において冷
媒液が気化し、気化の際の気化潜熱を蒸発器内の伝熱管
内を流れる水から奪い、冷水が得られる。しかし、高温
水を得るＫは、上述の機器の他に、高温再生器の蒸気側
空間に、高温再生器で発生した冷媒蒸気と熱交換する温
水加熱管群、すなわち温水器を設け、この管群内に通水
して温水を得る必要がある。そのため機械が大キ＜なシ
、生産コストも高くなるという欠点があった。

〔発明の目的〕

本発明は、前述の従来技術の問題点を解決するためにな
されたもので、簡単なパルプ切換だけで二重効用吸収式
冷凍機と一重効用吸収式ヒートポンブを使い分けること
ができる二重効用吸収式冷凍機を提供することを、その
目的としている。

〔発明の概要〕

本発明に係る二重効用吸収式冷凍機の構成は、低温再生
器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温再生器、溶液熱交換
器、冷媒ポンプ、溶液ポンプおよびこれら吸収サイクル
の作動機器を連結する配管を備え、少なくとも吸収器と
蒸発器に散布装置を備えた二重効用吸収式冷凍機におい
て、前記低温再生器に配設された伝熱管内で凝縮した冷
媒を前記凝縮器へ送る配管および当該配管を閉塞しつる
弁と、前記低温再生器に配設された伝熱管内で凝縮した
冷媒を前記蒸発器へ戻す配管および当該配管を閉塞しつ
る弁と、前記低温再生器と前記凝縮器とを他の作動機器
と連結する複数の配管全配管ごとに閉塞しつる複数の弁
を備えたものである。

なお付記すれば、本発明は、次の考え方に基づきなされ
たものである。

本発明に係る機械を二重効用吸収式冷凍機として使用す
る場合は、吸収器の稀溶液は高温再生器と低温再生器に
送られる。高温再生器で発生した冷媒蒸気は低温再生器
内の稀溶液に熱を供給し、凝縮して冷媒液となり凝縮器
へ送られる。また低温再生器で発生した冷媒蒸気は凝縮
器において冷却され、凝縮して冷媒液となる。つまり高
温再生器と低温再生器で発生した冷媒蒸気は、冷媒液と
なって、凝縮器から蒸発器へ送られスプレーされる。

この機械を一重効用吸収式ヒートポンプとして使用する
場合は、二重効用吸収式冷凍機において凝縮器と低温再
生器として使用されていた部分を凝縮器として利用する
。すなわち、吸収器の稀溶液は高温再生器だけに送られ
、高温再生器で発生した冷媒蒸気は凝縮器において温水
に熱を供給して冷媒液となシ蒸発器へ送られスプレーさ
れる。

このような二重効用吸収式冷凍機と一重効用吸収式ヒー
トポンプの使いわけを、パルプの切り換えだけで行うも
のである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を図を参照して説明する。

図は、本発明の一実施例に係る二重効用吸収式冷凍機の
構成およびサイクルフロー図である。

図において、１は低温再生器、２け凝縮器、３は蒸発器
、４は吸収器で一つの共通のシェル内に納められている
。５は高温再生器で別のシェルに納められている。高温
再生器の下のだい矢印は熱源を示したものである。６は
溶液ポンプ、８は溶液熱交換器で、これらは吸収器４と
高温再生器５とを連結する配管１３の途中に配設されて
いる。

９は水を通水させる配管で、蒸発器３内に伝熱管部９ａ
が配設されている。１０は水を通水する配管で、吸収器
４内に伝熱管部１０ａを備え、凝縮器１内に伝熱管部１
０ｂが配設されている。

７は冷媒ポンプで、冷媒ポンプから蒸発器へ冷媒配管１
１が接続され、前記伝熱管９ａの上に冷媒の散布装置１
２を設けている。１５は冷媒配管で、高温再生器５と低
温再生器１とを接続し、低温再生器１内には伝熱管１５
ａを配設し、分岐管１６−２５を経てさらに配管１６に
よシ凝縮器１に連結している。

１７は溶液の配管で、高温再生器５の底部から分岐管１
７−２０、溶液熱交換器８を経て配管１８となシ、吸収
器４の伝熱管１０ａの上にある溶液の散布装置１９につ
ながっている。２０は溶液の配管で、低温再生器１の底
部から分岐管１７−２０を経て先の配管１８に接続して
いる。

１４は溶液の配管で、分岐管１３−１４から分れ低温再
生器１に開口している。

２１は受皿で、凝縮器２の伝熱管１０ｂの下に配設され
ている。２３は受皿で、蒸発器３の伝熱管９ａの下に配
設されている。２２は冷媒配管で、受皿２１と蒸発器３
とを接続している。２４は冷媒配管で、受皿２３と冷媒
ポンプ７とを接続している。２５は、分岐管１６−２５
から分岐し、分肢管２２−２５へ接続する冷媒配管であ
る。

３０は、溶液の配管１４に設けた開閉バルブ、３１は、
溶液の配管２０に設けた開閉バルブ、３２は、冷媒配管
１６に設けた開閉バルブ、３３は、冷媒配管′２５に設
けた開閉バルブ、３４は、冷媒配管２２に設けた開閉バ
ルブである。

次に、」：配のように構成した二重効用吸収式冷凍機の
作用を説明する。

まず、本機を二重効用吸収式冷凍機として使用する場合
を説明する。その場合、本機は、低温再生器１．凝縮器
２．蒸発器３．吸収器４．高温再生器５．溶液ポンプ６
、冷媒ポンプ７、溶液熱交換器８により構成されており
、その際、開閉ノ（ルブ３０，３１，３２．３４は全開
で、開閉バルブ３３は全閉となっている。

冷媒ポンプ７から送られる冷媒液は、配管１１を経て蒸
発器３に導かれ、散布装置１２から伝熱管９ａにスプレ
ーされ、伝熱管９ａの中を流れている熱源水から熱を奪
い冷媒蒸気になる。一方、吸収器４の伝熱管１０ａの上
に散布装置１９からスプレーされた濃溶液は、伝熱管１
０ａの中を流れている水に熱を供給すると同時に、蒸発
器３で発生した冷媒蒸気を吸収して稀溶液となる。稀溶
液は、溶液ポンプ６によって溶液熱交換器８を経て、途
中で分岐して配管１３を経て高温再生器５、配管１４を
経て低温再生器２へ送られる。高温再生器５へ送られた
稀溶液を、蒸気あるいは各種燃料によって加熱すると冷
媒を分離する。冷媒蒸気は配管１５を経て低温再生器１
へ送られ、冷媒を分離した濃溶液は、配管１７、溶液熱
交換器８、配管１８を経て吸収器４に戻され、再び伝熱
管１０ａの上に散布装置１９によってスプレーされる。

一方、低温再生器１へ送られた稀溶液は、高温再生器５
で発生した冷媒蒸気の流通する伝熱管１５ａによって加
熱され冷媒を分離する。低温再生器１の稀溶液に熱を供
給した冷媒蒸気は、凝縮して配管１６を経て凝縮器１へ
流入する。低温再生器１で発生した冷媒蒸気は、冷却水
の流通する伝熱管１（Ｉｂによシ熱を奪われて凝縮し冷
媒液になシ受皿２０に溜まる。こうして凝縮器１で一緒
になった冷媒液は配管２２を経て蒸発器３に送られさら
に配管２４から冷媒ポンプ７に戻シ再び伝熱管９ａの一
ヒにスプレーされる。

とのようにして、蒸発器３において冷媒液が気化するに
際し、気化潜熱を伝熱管９ａ内を流通する水から奪うの
で配管９から冷水が得られる。

次に、本機を一重効用吸収式ヒートポンプとして使用す
る場合を説明する。その場合は、二重効用吸収式冷凍機
における低温再生器１の部分に、冷媒液を適当量封入し
、低温再生器１と凝縮機２の部分を、開閉バルブ３０，
３１．．３２．３４を全閉して他の作動機器と遮断し、
開閉バルブ３３は全開とする。

冷媒ポンプ７から送られる冷媒液は、配管１１を経て蒸
発器３に導かれ、散布装置１２から伝熱管９ａにスプレ
ーされ、伝熱管９ａの中を流れている熱源水から熱を奪
い冷媒蒸気となる。一方、吸収器４の伝熱管１０ａの上
に散布装置１９からスプレーされる濃溶液は、伝熱管１
０ａの中を流れている水に熱を供給するとともに、蒸発
器３で（９） 発生した冷媒蒸気を吸収して稀溶液となる。稀溶液は、
溶液ポンプ６によって溶液熱交換器８、配管１３を経て
高温再生器５へ送られる。高温再生器５へ送られた稀溶
液を、蒸気あるいは各種燃料によって加熱すると冷媒を
分離する。冷媒を分離した濃溶液は、配管１７、溶液熱
交換器８、配管１８を経て吸収器４に戻され散布装置１
９によって再びスプレーされ、冷媒蒸気を吸収する。高
温再生器５で発生した冷媒蒸気は配管１５を経て低温再
生器１へ送られ、伝熱管１５ａを介し低温再生器１内に
封入しである冷媒を加熱蒸発させ、冷媒自身は凝縮液化
してバルブ３３、配管２５、分岐管２２−２５、配管２
２を経て蒸発器３へ流入する。

一方、低温再生器１で蒸発した冷媒蒸気は、凝縮器２の
伝熱管１０ｂ内を通る温水に熱を与え、冷媒自身は凝縮
液化し、凝縮器１の受皿２１にた！、シ、一定量を越え
るとオーバーフローして低温再生器１へ戻る。

以上のような作用により、高温再生器５で発生（１０） した冷媒蒸気は、低温再生器１に封入しである冷媒を熱
媒として間接的に伝熱管１０ｂ内の温水を加熱し、温水
器を取り付けた場合と同等な働きをして高温水を得るこ
とができる。

なお、低温再生器１の中に冷媒を封入しであるために、
蒸発、凝縮の熱伝達率が高く、かつ、低温再生器１の伝
熱面積は、通常、凝縮器２の２倍程度の伝熱面積を持っ
ておシ、温度差が問題となる程大きくはならない。

本実施例によれば、パルプを切シ換えるだけで、二重効
用吸収式冷凍機と一型動用吸収式ヒートボンプを使いわ
けることができるので、今まで、冷凍機とヒートポンプ
が必要な場合に、別々に２台の機械を設置していたもの
が、本機によると１台２役であるから、場所もとらない
し、コストも安いという効果がある。

〔発明の効果〕

以上述べたように、本発明によれば、簡単なパルプ切換
だけで二重効用吸収式冷凍機と一重効用吸収式ヒートポ
ンプを使い分けることができる二（１１） 型動用吸収式冷凍機を提供するととができる。

【図面の簡単な説明】 図は、本発明の一実施例に係る二重効用吸収式冷凍機の
構成およびサイクルフロー図である。 １・・・低温再生器、２・・・凝縮器、３・・・蒸発器
、４・・・吸収器、５・・・高温再生器、６・・・溶液
ポンプ、７・・・冷媒ポンプ、８・・・溶液熱交換器、
９ａ、１０ａ。 １０ｂ・・・伝熱管、１２．１９・・・散布装置、１３
゜１４．１７，１８．２０・・・溶液の配管、１５゜１
６．２２，２４．２５・・・冷媒配管、３０，３１゜（
１２）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、低温再生器、凝縮器、蒸発器、吸収器、高温再生器
   、溶液熱交換器、冷媒ポンプ、溶液ポンプおよびこれら
   吸収サイクルの作動機器を連結する配管を備え、少なく
   とも吸収器と蒸発器に散布装置を備えた二重効用吸収式
   冷凍機において、前記低温再生器に配設された伝熱管内
   で凝縮した冷媒を前記凝縮器へ送る配管および当該配管
   を閉塞しうる弁と、前記低温再生器に配設された伝熱管
   内で凝縮した冷媒を前記蒸発器へ送る配管および当該配
   管を閉塞しうる弁と、前記低温再生器と前記凝縮器とを
   他の作動機器と連結する複数の配管を配管ごとに閉塞し
   うる複数の弁を備えたことを特徴とする二重効用吸収式
   冷凍機。