JPS6053673B2 - 電子部品の塗装装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は回転塗布困難な電子部品を製造する電子部品
の塗装装置に関する。

従来ラジアルタイプの電子部品、特にコンデンサーな
どのような製品において、塗装方法としては種々の方法
がある。

従来、第１図に示すように等間隔に台紙３にリード端子
線２を貼着テープ４に保持し、コンデンサー素子１をリ
ード端子線２のあいだに挾持し、半田Ａにてリード端子
線２とコンデンサー電極を接続させた製品を第２図に示
すようなホルダー５を用い、第３図に示すようにホルダ
ー５に台紙３を保持し、その後塗料容器の中に浸漬し、
第４図に示すような製品にとする方法が一般的であるが
非常に作業能率が悪いし、ホルダーなどにて多数の製品
を同時に塗布すると、塗料とのレベルを合せるのがむず
カルいという欠点がある。 本発明は従来の欠点を除去
し、回転塗布困難な多数の電子部品に連続的に均一な膜
を相互に接触することなく塗装できる電子部品の塗装装
置を得ることを目的とする。

本発明を図面に基いて説明する。

第５図は本発明の電子部品の塗装装置（以下単に装置
という。

）を中心における断面図、第６図は斜視図、を示す。
第１図ないし第４図と同一符号は同一部品を示す。

図において、６は塗料、７はシャフト、８は円板状デ
ィスク、９は支持円板、１０は固定カム、１１は塗料く
みあげ容器、１２は塗料槽、１３はスプリング、１４は
カムフロアー、１５は軸受、１６は歯車、１７は支持基
板、１８はアームを示す。

本発明の装置の構造を説明する。

本発明の装置は支持基板１７に軸受１５でシャフト７を
回転自在に軸支し、軸受１５の周囲に外周面上にカム面
を設けた円筒形の固定カム１０を固定する。

シャフト７の上部に円板状ディスク８を、また中間に支
持円板９を固定し、外周部に断面溝形の環状塗料槽１２
を固定する。一端に固定カム１０のカム面１１−１に摺
動回転するカムフロアー１４を固定し、他端に塗料くみ
上げ容器１１を固定したｑ形のアーム１８を構成する。
アーム１８を円板状ディスク８、支持円板９を貫通して
カムフロアー１４をカム面１１−１上に塗料くみ上げ容
器１１が塗料槽１２内に挿脱できるよう配設する。アー
ム１８の長い脚部１８−１には一体にスプリング１３を
支持円板１３−２を円板状ディスク８と支持円板９間に
設け、スプリング１３を支持円板１８−２と円板状ディ
スク８の下面間に巻装する。アーム１８は円板状ディス
ク８に等間隔に放射状に配設する。本発明においては８
個設ける。円板状ディスク８の周面８−１にテープ２３
を支持する突起部８−２を設ける。電子部品１を支持す
るテープ２３の入口と出口にガイドローラ１９を１個づ
つ設け、それぞれテープ２３を支持する突起部１９−１
を設けてある。本発明の装置の動作を説明する。

円板状ディスク８の周面８−１に突起部８−２にてラジ
アルテーピングされた電子部品１を保持したテープ２３
を支持する。

一方、塗料槽１２には塗料を注入する。外部の駆動装置
の駆動力を歯車１６に伝導しシャフト７を回転すると共
に円板状ディスク８、塗料槽１２を回転させると共にお
よび塗料くみ上げ容器１１を回転させ、塗料くみ上げ容
器１１を固定カム１０のカム面１０−１によりアーム１
８をスプリング１３を圧縮して上方にあげて行き、電子
部品１を塗料くみ上げ容器１１内の塗料６に浸漬させて
行く。

そして徐々に塗料くみ上げ容器１１を下げ均一な塗装状
態を得ることができる。ここで塗料６の中に浸漬させる
スピードと位置決めについては固定カム１０の形状を変
更することにより容易に調整できる。以上述べたように
本発明装置を用いれば、電子部品を連続運転塗装するこ
とができるし、従来の１００〜２００ケ／分の塗装から
数千個／分塗装することが可能になり、塗料くみ上げ容
器の上、下により塗料の攪拌が常時行なわれるため、精
度が常に均一であることから、製品の均一性が確保でき
る、また前記構造であるので製品のレベル調整も容易で
ある。

本発明の構造によれば塗料容器を半田槽とした場合は半
田付け装置としても活用できる。

すなわち本発明の装置は高速運転を可能にして高品質の
製品を得ることが容易である、などの作用効果を生ずる
。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は従来の方法によるテーピング塗装及び
ホルダー、第５図は本発明の装置の断面図、第６図は本
発明の装置の斜視図、を示す。 １：コンデンサー素子、２：リード端子線、３：台紙、
４：貼着テープ、６：塗料、７：シヤフト、８：円板状
ディスク、８−１：周面、８−２：突起部、９：支持円
板、１０：固定カム、１０−１：カム面、１１：塗料く
み上げ容器、１２：塗料槽、１３：スプリング、１４：
カムフロア、１５：軸受、１６：歯車、１７：支持基板
、１８：アーム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ シャフトを支持基板に回転自在に軸支し、前記シャ
   フトの上部、中間部に円板状テイスクと環状途料槽を固
   定し、前記支持基板上の前記シャフト周囲に上面にカム
   面を設けた円筒状の固定カムを固定し、前記円板状ディ
   スクには上面より貫通する前記カム面に達する長腕部と
   前記環状塗料槽に達する短腕部を上面で一体に連結した
   アームを複数個設け、前記短腕部端には塗料くみあげ容
   器を、長腕部には常時前記カム面に長腕部を付勢するス
   プリングを、設け、前記円板状ディスクの外側周面に、
   帯状支持部材に貼着した電子部品を装着し、前記シャフ
   トを回転駆動し、前記円板状ディスクを回転させ前記ア
   ームの長腕部をして前記カム面上を摺動上下させると共
   に前記短腕部端の塗料くみあげ容器を上下動し前記塗料
   槽より汲みあげた塗料くみあげ容器内の塗料中に前記電
   子部品を順次連続的に挿脱して塗装するよう構成してな
   る電子部品の塗装装置。