JPS6053592B2 - キノコエキスノ製造方法 - Google Patents

キノコエキスノ製造方法

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JPS6053592B2
JPS6053592B2 JP56180031A JP18003181A JPS6053592B2 JP S6053592 B2 JPS6053592 B2 JP S6053592B2 JP 56180031 A JP56180031 A JP 56180031A JP 18003181 A JP18003181 A JP 18003181A JP S6053592 B2 JPS6053592 B2 JP S6053592B2
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哲彦 富永
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    • A23L31/00Edible extracts or preparations of fungi; Preparation or treatment thereof
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はキノコエキスの製造方法に関し、特に株、根
茎部、その他格外品等市場価値の低いキノコからキノコ
エキスを製造する方法に関する。
食用キノコは香味にすぐれている上に必須アミノ酸を
含む良質の蛋白質とビタミン類を豊富に含有し極めて栄
養価の高い食品であるが、その株、根茎部または格外品
等可食部の約20%は市場価値の低いものとして廃棄さ
れている。 これら市場価値の低いキノコは固体のまま
食用に供することは不適当であるが、その組織を完全に
崩壊して含有成分を抽出してキノコのエキスを製造すれ
ば、これを希釈しさらに適宜の調味料を添加すれば香味
のすぐれた栄養価の高いスープとして食膳に供すること
ができるし、また「だしの素」など調味料としての利用
も可能である等、食品工業における利用価値は極めて高
いと考えられる。
しかるに、従来キノコのエキスは商品として消費は少
なく、キノコエキスを抽出する方法も一般的には知られ
ていない。
従来缶詰工業においては、キノコの子実体をブライン中
で加熱処理する際に生じる処理液をマツシユルーム缶詰
(以下の説明において「マツシユルーム」とは市場にお
いて「マツシユルーム」と呼ばれて取引されている学名
AgaricusbispOrusl和名ハラタケと呼
ばれるキノコを指称する)の注入液や一部調味液として
利用しているのみで、この場合、被処理子実体中工キズ
として抽出される成分は子実体全体の22%程度に過ぎ
ない。また、上記従来のブライン中での単純な煮熟処理
では必須アミノ酸を含むキノコ蛋白質を完全に分解、抽
出することはとうてい不可能である。キノコエキスの上
記のような食品工業における高い潜在的な利用価値にも
かかわらずキノコエキスが商品としていまだ市場に現わ
れていないのは、キノコの上記各種栄養分を含む成分を
食品としての価値を損わずに抽出することが極めて困難
であることに帰因する。
すなわち、上記ブライン中での煮熟処理よりも長い時間
をかけてキノコを煮熟すれは、キノコ成分の収率をある
程度高めることは可能であるが、キノコには各種の酵素
が含まれており、これらの酵素の中のあるものは工キズ
抽出のためキノコを加熱処理する過程において活性化し
、その作用により褐変したり異臭を放つ原因となるので
、得られた工キズは食品としての価値を失う。したがつ
て、単に長時間にわたる煮熟処理だけでは食用に耐えう
るキノコエキスを得ることは不可能である。特に、株、
根茎部等組織が子実体に比べて強固な部分を原料とする
場合は、煮熟処理によつて組織を崩壊させるために一層
長時間を必要とするので、工キズの褐変、異臭等の問題
は一層深刻なものとなる。そこで、本発明の目的は、株
、根茎部、格外品等従来市場価値のない廃棄物から、キ
ノコの栄養価値を損わすに最大限に抽出しうる新規かつ
有用な方法を提供することにある。
上記目的を達成する特許請求の範囲第1項記載の発明は
、これを要するに、工キズの抽出工程を4段階に分けて
、第1の段階では原料固形キノコをクエン酸、ビタミン
Cならびに蔗糖脂肪酸エステルおよび/またはゾルビタ
ン脂肪酸エステルの加熱水溶液中に投下してキノコ中の
酵素を不活性化しかつ酸化を防止しつつ加熱、ホモゲナ
イズして第1の抽出液を分離し、第2の段階では、該第
1の抽出液を抽出した後の残渣を金属キレート剤水溶液
中で加熱してキノコ中の金属成分を除去することにより
酵素の活性化を防止しつつキノコの残渣の組織の崩壊を
促進して第2の抽出液を分離し、第3の段階では該第2
の抽出液を抽出した後の残渣をPH8ないし9の弱アル
カリ性の食塩水中で加熱し残渣の組織崩壊を促進させて
第3の抽出液を分離し、さらに第4の段階ては該第3の
抽出液を抽出した後の残渣を担子菌から生産される菌体
外酵素と接触せしめることにより溶解して第4の抽出液
を分離した。
かくして4段階の各抽出工程で得た第1、第2、第3お
よび第4の抽出液を合せ濃縮してキノコエキスを得るも
のである。また特許請求の範囲第2項記載の発明は、工
キズの抽出段階を3段階に分けて、第1の段階で原料固
形キノコをクエン酸、ビタミンC、蔗糖脂肪酸エステル
および/またはゾルビタン脂肪酸エステルならびに金属
キレート剤の加熱水溶液中に投下してキノコ中の酵素の
不活性化および酸化を防止しつつキノコの組織を崩壊し
て第1の抽出液を分離抽出する点で特許請求の範囲第1
項記載の発明と異り、第2の段階、第3の段階における
工程は特許請求の範囲第1項記載の発明の第3の段階お
よび第4の段階における工程と同一である。本発明にか
かる方法を適用しうるキノコ原料としては、その生産量
が多く、比較的安価に入手でき、スープにした場合の風
味においてもすぐれているマツシユルームの株、根茎部
、格外品等が好適であるが、その他シイタケ、キクラゲ
等他の食用キノコの同様の部分も使用することができる
。ここで、実施例の説明に先立ち、本発明にかかるキノ
コエキスの製造方法について一般的説明を行う。なお以
下の説明において成分含有量数値はすべて重量%で示す
。特許請求の範囲第1項記載の製造方法において、第1
の抽出液を抽出する工程では、まず上記市場価値の全く
ない原料固形キノコを、クエン酸0.1%〜2%、ビタ
ミンCO.l〜0.2%ならびに蔗糖脂肪酸エステルお
よび/またはゾルビタン脂肪酸エステル(両者合せて0
.01〜2.0%)を90〜絽℃に加熱した水溶液中に
ホモゲナイズを行いながら適量ずつ投入し組織を崩壊さ
せる。
キノコにはフェノールオキシダーゼやチロシナーゼ等各
種の酵・素が含まれており、これらの酵素作用はそのP
Hおよび温度条件によつて大きく影響を受ける。工キズ
抽出のためキノコを加熱処理する過程において活性化し
たこれらの酵素の作用によりキノコは褐変し、また異臭
を放つようになる。本発明の方法においては、クエン酸
の存在によりキノコのPHを酵素が活性化する値以下に
抑えるとともにビタミンCの酵素活性抑制作用により酵
素反応を抑止する。ビタミンCはまた酸化防止効果を有
する。蔗糖脂肪酸エステルおよび/またはゾルビタン脂
肪酸エステルを添加するのは、キノコの酸化を防止した
抽出液の抽出を容易にするためである。かくして酵素活
性を抑制しかつ酸化を防止しつつ上記加熱水溶液中で1
0〜1紛間加熱処理後キノコを公知の遠心分離機にかけ
第1の抽出液を分離抽出する。なお、加熱処理の温度お
よび時間は被処理キノコの種類、品質等に応じ適宜設定
しうる。この第1の抽出液は可溶性糖類、遊離アミノ酸
、プリン体および糖アルコールを含み、抽出後の残渣は
グリコーゲン、多糖類および蛋白質を含有している。上
記第1の抽出液を抽出した後残存する残渣は金属キレー
ト剤水溶液中に添加し80〜95℃で10〜3紛間加熱
する。
金属キレート剤はキノコの組織中の酸性多糖類と結合し
ている金属(鉄、銅、カリ、カルシウム等)を取除くこ
とにより組織の崩壊を助長するとともに、チロシナーゼ
等キノコ中の金属酵素に含まれる銅等の酵素活性の発現
に必要な金属原子を取除くことにより、これら金属酵素
を失活させる効果を有する。金属キレート剤としてはク
エン酸ソーダ、酒石酸ソーダ、リンゴ酸ソーダ等の有機
酸ソーダのほか、ポリリン酸、メタリン酸、フイチン酸
等のリン酸塩、EDTA等を用いることができる。これ
らの金属キレート剤の中一種のみを用いてもよいが、充
分な効果をあげるためには二種以上を組み合せて用いる
のがよい。金属キレート剤の添加量は全体で0.5%な
いし2%程度が適当である。キノコは加熱処理後遠心分
離機にかけ第2の抽出液を分離抽出する。この第2の抽
出液はグリコーゲン、糖質および塩基を含有し、抽出液
の残渣は蛋白質、キチン、へミセルローズを含有してい
る。上記第2の抽出液を抽出した後残存する残渣から第
3の抽出液を抽出する工程において、食塩水に添加する
アルカリ剤としては炭酸ソーダ、苛性ソーダ、苛性カリ
、硼酸ソーダ、リン酸ソーダ等の中から適宜選択したも
のを用いる。
アルカリ剤のソーダ塩としての添加量は0.1%ないし
1%程度、食塩水の濃度は0.5%ないし2%が好適で
あり、加熱は80℃以上で1吟間以上行うことが望まし
い。アルカリ剤で処理されたキノコは遠心分離機にかけ
て第3の抽出液が分離抽出される。
第3の抽出液はへミセルローズおよび蛋白質を含有し、
第3の抽出液を抽出した後の残渣は蛋白質およびキチン
を含有している。第3の抽出液を抽出した後の残渣から
第4の抽出液を抽出する酵素溶解工程において使用する
酵素はプロテアーゼ、ヘミセルラーゼ、キチナーゼ等で
ある。
これらの酵素としては市販の各種酵素剤と比較実験の結
果、ナメコ、シイタケ、エノキタケ、ヒラタケ、マツシ
ユルーム、キクラゲ、フクロタケ等の担子菌を培養して
得た菌体外酵素が、株、根茎部等の細胞膜を崩壊させる
ために特に有効であることが判つた。酵素の特異性によ
り、一種類の酵素が作用する基質は限られているので、
完全な細胞膜崩壊効果を挙げるため、これらの酵素を数
種類組み合せて使用し、これら酵素の協同作用によりキ
ノコの細胞膜を崩壊、溶解させる。これらの酵素の至適
条件はおおむねPH4.Oないし5.01温度35℃な
いし45℃で最大の活性を・示す。したがつて酵素処理
工程は30℃ないし50℃、PH3.4ないし6.3で
行うのが適当である。担子菌から菌体外酵素を得るには
第1表に示す培地組成を1eの蒸留水に溶解して得た培
地に選択された担子菌を接種し、液内培養により25℃
で・10日間培養し、培養終了後菌糸体を炉別し、透明
な枦液を2℃に冷却しつつアセトンを滴下させながら粗
酵素粉末を得る。かくして得た担子菌酵素の活性は第2
表に示すとおりである。
酵素処理されたキノコ残渣からは遠心分離により第4の
抽出液が抽出される。
第4の抽出液はアミノ酸、ペプチド類およびグルコサミ
ンを含有し、最後にキチンとリグニンを含む残渣が残る
。上記各工程において抽出された第1ないし第4の抽出
液を合せ、濃縮した後適当なろ過剤により沖過すること
により脱色処理を行い、所望のキノコエキス製品を得る
。特許請求の範囲第2項記載の製造方法においては、第
1の抽出液を抽出する工程ては原料固形キノコをクエン
酸0.1%〜2%、ビタミンCO.l〜0.2%、蔗糖
脂肪酸エステルおよび/またはゾルビタン脂肪酸エステ
ル(両者合せて0.01〜2.0%)ならびに金属キレ
ート剤0.5%〜2.0%の80〜95゜Cに加熱した
水溶液中にホモゲナイズしつつ適量ずつ投入し組織を崩
壊させる。
金属キレート剤としては前記各種のキレート剤を数種混
合して用いることが望ましい。かくして酵素活性を抑制
しかつ酸化を防止しつつ加熱処理したキノコを公知の遠
心分離機にかけ第1の抽出液を分離抽出する。この第1
の抽出液は可溶性糖類、遊離アミノ酸、プリン体および
糖アルコールを含み、抽出後の残渣はグリコーゲン、蛋
白質および多糖類を含有している。この残渣から第2の
抽出液を抽出するアルカリ処理工程におけるアルカリ剤
の種類および添加量、食塩水の濃度加熱温度、および時
間は特許請求の範囲第1項記載の対応する工程と同一で
ある。
第2の抽出液はグリコーゲン、糖質、塩類、へミセルロ
ーズ、ペプチドおよびアミノ酸を含んでおり、抽出後の
残渣はキチンと蛋白質を含んでいる。第2の抽出液を抽
出後の残渣から第3の抽出液を抽出する酵素処理工程に
おける担子菌から生産される菌体外酵素の種類、処理温
度、PH等は特許請求の範囲第1項記載の対応する工程
と同一である。
第3の抽出液はアミノ酸類、ペプチド類および蛋白質を
含み、最後にキチンとリグニンを含む残渣が残る。次に
本発明のキノコエキス製造方法の好ましい実施例を挙け
る。
実施例1 マツシユルームの株、根茎部、格外品を水洗したもの1
k9を、クエン酸0.4%と、ビタミンCO.O5%と
、蔗糖脂肪酸エステル、ゾルビタン脂肪酸エステル(S
pan2O)、同エステル(Span8O)を2:1:
1の割合で混合したもの0.01%の組成からなる95
℃以上に加熱した溶液中にホモゲナイズしながら適量ず
つ添加し、キノコの組織を崩壊させ、崩壊物をさらに9
5℃で10分間加熱した後4000rpmで遠心分離を
行つて第1の抽出液5.6eを得た。
沈殿物にポリリン酸0.3%、クエン酸ソーダ0.2%
(以上キレート剤)およびクエン酸0.1%の配合液5
′を加えよく攪拌した後95℃以上で1紛間加熱抽出後
遠心分離(4000rpm)して第2の抽出液4.7e
を得た。
その残渣をさらに0.1%の炭酸ソーダ、0.2%の食
塩の溶液(PH8〜9)5eに添加し攪拌後80〜85
℃で2紛間加熱して遠心分離(400〔Pm)にかけ第
3の抽出液4.8eを得た。
さらにその残渣をPH4.O(7)0.1Mクエン酸緩
衝液(クエン酸一クエン酸ソーダ)3eに懸濁し、P.
TlamekOの生産した菌体外酵素のアセトン粉末0
.3vを添加し、40゜Cで70r′Pm振盪させなが
ら6紛間反応することにより酵素溶解を行い、第4の抽
出液2.8fを得た。
上記各工程の抽出液を合せ、50〜55℃で2fに真空
減圧濃縮したものを100メッシュ活性炭−ナイロン6
6(2:1)のろ過剤によりろ過した後さらに200m
tまで濃縮してキノコエキス製品を得た。
実施例2 クエン酸0.3%、クエン酸ソーダ(キレート剤)0.
4%、フイチン酸ソーダ(キレート剤)0.3%、ビタ
ミンCO.O5%、蔗糖脂肪酸エステル(オレエート)
0.01%の配合液4eを95℃に加熱し、この中にマ
ツシユルームの株、根茎部、格外品を水洗したもの1k
9をホモゲナイズしつつ添加し、組織を崩壊させた後、
さらに上記の配合液3eを加え、30分加熱処理後第1
の抽出液4.7eを得た。
以下アルカリ処理および酵素処理を実施例1に従つて行
い、各々第2の抽出液4.7′、第3の抽出液2.8e
を得た。これら各抽出液を合せ実施例1の方法により濃
縮してキノコエキス製品200mtを得た。以上に述べ
たように、本発明によれば、加熱処理、アルカリ処理、
酵素処理というそれぞれ異る処理工程により段階的にキ
ノコの組織を破壊し、各工程においてそれぞれ抽出液を
得た後、これらの抽出液を合せるようにしたので、従来
廃棄されていた市場価値の低いキノコから極めて高い収
率でキノコエキスを得ることができる。
本発明の抽出方法によるキノコエキスの収率を従来の方
法と比較して示すと第3表のとおりであるが、従来法の
収率は22%に対し本発明の方法によれば87%の収率
をあげることができるのであつて本発明の有利性は明白
である。また栄養価の点においても、本発明の方法によ
つて製造されたキノコエキスは水分49.2%、蛋白(
N×6.25)16.6%、脂質0.2%、糖質21.
3%、繊維2.7、灰分10.5%の組成を有し、極め
て栄養価の高い食品である。
特に本発明の方法によれば、キノコの組織をほぼ完全に
破壊し、含有アミノ酸成分をほとんど残らす取り出すこ
とができるので、本発明の方法によつて製造されたキノ
コエキスは第4表に示すようにすべての必須アミノ酸を
含む各種アミノ酸を含有している。キノコの株、根茎部
等組織を崩壊させることが困難な部分からこれだけの種
類のアミノ酸をこれだけ多量に含むキノコエキスを製造
することは従来の方法によつてはとうてい不可能である
。さらに、本発明の方法によれば、工キズ抽出に際して
生じ得る酵素作用によるキノコの褐変、異臭発生その他
の品質の変化を完全に防止することができるので、生の
キノコと同様の風味を有するすぐれた品質の工キズ製品
を得ることができる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 株、根茎部、格外品等市場価値の低い原料固形キノ
    コをクエン酸、ビタミンCならびに蔗糖脂肪酸エステル
    および/またはソルビタン脂肪酸エステルの加熱水溶液
    中に投下しホモゲナイズしつつ加熱して第1の抽出液を
    分離抽出し、次いで該第1の抽出液を抽出した後の残渣
    を金属キレート剤水溶液中で加熱して第2の抽出液を分
    離抽出し、次いで該第2の抽出液を抽出した後の残渣を
    pH8ないし9の弱アルカリ性の食塩水中で加熱して第
    3の抽出液を分離抽出し、さらに該第3の抽出液を抽出
    した後の残渣を担子菌類から生産される菌体外酵素と接
    触させることにより酵素溶解を行つて第4の抽出液を分
    離抽出し、前記第1、第2、第3および第4の抽出液を
    合せて濃縮することを特徴とするキノコエキスの製造方
    法。 2 株、根茎部、格外品等市場価値の低い原料固形キノ
    コをクエン酸、ビタミンC、蔗糖脂肪酸エステルおよび
    /またはソルビタン脂肪酸エステルならびに金属キレー
    ト剤の加熱水溶液中に投下しホモゲナイズしつつ加熱し
    て第1の抽出液を分離抽出し、次いで該第1の抽出液を
    抽出した後の残渣をpH8ないし9の弱アルカリ性の食
    塩水中で加熱して第2の抽出液を分離抽出し、さらに該
    第2の抽出液を抽出した後の残渣を担子菌類から生産さ
    れる菌体外酵素と接触させることにより酵素溶解を行つ
    て第3の抽出液を分離抽出し、前記第1、第2および第
    3の抽出液を合せて濃縮することを特徴とするキノコエ
    キスの製造方法。
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