JPS605278Y2 - 熱交換器 - Google Patents
熱交換器Info
- Publication number
- JPS605278Y2 JPS605278Y2 JP13786080U JP13786080U JPS605278Y2 JP S605278 Y2 JPS605278 Y2 JP S605278Y2 JP 13786080 U JP13786080 U JP 13786080U JP 13786080 U JP13786080 U JP 13786080U JP S605278 Y2 JPS605278 Y2 JP S605278Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- tube
- coating
- heat
- resistant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は表面に耐食性のある被膜が施こされた適宜本数
の伝熱管からなる熱交換器の改良に関する。
の伝熱管からなる熱交換器の改良に関する。
ボイラーからの燃焼排ガスなどのように硫黄分の多い排
ガスから温水等として回収する省エネルギー装置として
の管式熱交換器では、排ガス中に含まれる硫黄酸化物が
伝熱管に接触して酸露点温度以下になると、硫酸となっ
て伝熱管の面に付着して伝熱管を腐食するという所謂酸
露点腐食が生じ、熱交換器の寿命を著しく短縮する欠点
があった。
ガスから温水等として回収する省エネルギー装置として
の管式熱交換器では、排ガス中に含まれる硫黄酸化物が
伝熱管に接触して酸露点温度以下になると、硫酸となっ
て伝熱管の面に付着して伝熱管を腐食するという所謂酸
露点腐食が生じ、熱交換器の寿命を著しく短縮する欠点
があった。
それに対処するため伝熱管にチタン等の高級材料が用い
られたが、経済性が悪いほか、加工性および熱交換性の
点でも好ましくなったため、炭素鋼などの安価な材料か
らなる伝熱管に耐食性のある塗料をコーティングして用
いるようになったが、管板に対する伝熱管の接合部に欠
陥を有し、充分な耐用年数が得られなかった。
られたが、経済性が悪いほか、加工性および熱交換性の
点でも好ましくなったため、炭素鋼などの安価な材料か
らなる伝熱管に耐食性のある塗料をコーティングして用
いるようになったが、管板に対する伝熱管の接合部に欠
陥を有し、充分な耐用年数が得られなかった。
即ち、伝熱管を溶接によって管板に固定する場合には溶
接熱により被膜が溶解して破壊される危険性があり且つ
溶接部にピンホールなどの欠陥が生じ、また拡管加工に
よる場合には伝熱管の端部に応力が負荷されるので被膜
にひび割れや剥離が生じ、そこから腐食が進行するため
伝熱管に施こされた被膜のすぐれた耐食性の効果を充分
に発揮することができず。
接熱により被膜が溶解して破壊される危険性があり且つ
溶接部にピンホールなどの欠陥が生じ、また拡管加工に
よる場合には伝熱管の端部に応力が負荷されるので被膜
にひび割れや剥離が生じ、そこから腐食が進行するため
伝熱管に施こされた被膜のすぐれた耐食性の効果を充分
に発揮することができず。
且つ熱交換器の品質安定化が計れず、長期間の使用に耐
えられない欠点があった。
えられない欠点があった。
本考案の目的は表面に耐食性のある被膜が施こされた伝
熱管を管板に適切に固定することができ且つその接合部
においても充分な耐食性のある熱交換器を提供すること
である。
熱管を管板に適切に固定することができ且つその接合部
においても充分な耐食性のある熱交換器を提供すること
である。
本考案による熱交換器の特徴は、管板に接合される伝熱
管の端部は被膜が施こされないで母材のままになってお
り、伝熱管における前記端部の隣接部は湿潤フェルトで
包囲され、および前記湿潤フェルトの周囲は耐熱耐食性
のある固形化材で被覆されていることである。
管の端部は被膜が施こされないで母材のままになってお
り、伝熱管における前記端部の隣接部は湿潤フェルトで
包囲され、および前記湿潤フェルトの周囲は耐熱耐食性
のある固形化材で被覆されていることである。
次に図面を参照のもとに本考案の実施例に関し説明する
。
。
第1図は熱交換器の全体を示すものであって、そこに含
まれる適宜本数の伝熱管10は端部において管板20に
固定され、管板20にはヘッダーまたは水室30が備え
られている。
まれる適宜本数の伝熱管10は端部において管板20に
固定され、管板20にはヘッダーまたは水室30が備え
られている。
図示の例では一方の水室30に入口ノズル31が他方に
出口ノズル32で在る。
出口ノズル32で在る。
また、第1図の熱交換器では伝熱管10の両端に管板2
0が配置されているが、管板20は伝熱管10の一端に
のみ設けられ、他端にはUベンド等が設けられる場合も
ある。
0が配置されているが、管板20は伝熱管10の一端に
のみ設けられ、他端にはUベンド等が設けられる場合も
ある。
伝熱管10は通常、図示のように、チューブ11とその
外周に設けられたフィン12からなるフィンチューブで
あり、適宜材料で作られるが、好ましくは比較的安価な
材料である炭素鋼で作られる。
外周に設けられたフィン12からなるフィンチューブで
あり、適宜材料で作られるが、好ましくは比較的安価な
材料である炭素鋼で作られる。
そして伝熱管10の表面、即ちチューブ11の外表面お
よびフィン12の面には耐熱性および耐食性のある保護
被膜13、とくに好ましくは酸露点腐食に耐し充分に耐
え得るほうろう被膜が施こされる。
よびフィン12の面には耐熱性および耐食性のある保護
被膜13、とくに好ましくは酸露点腐食に耐し充分に耐
え得るほうろう被膜が施こされる。
被膜が施こされた伝熱管10は管板に固定され、その固
定には溶接または拡管加工等が用いられるが、従来技術
では第3図に示すように特に伝熱管の端部を適切に保護
する対策がとられなかったため、前述のような欠点があ
った。
定には溶接または拡管加工等が用いられるが、従来技術
では第3図に示すように特に伝熱管の端部を適切に保護
する対策がとられなかったため、前述のような欠点があ
った。
本考案による熱交換器では、第2図に示すように、管板
20に固定される伝熱管10の端部14は被膜13が施
こされないで母材のままになっており、従って組立前の
状態では伝熱管の端部14は母材が露出している。
20に固定される伝熱管10の端部14は被膜13が施
こされないで母材のままになっており、従って組立前の
状態では伝熱管の端部14は母材が露出している。
なお、端部のみに被膜を施こさないことはマスキングな
ど適宜方法で行なうことができる。
ど適宜方法で行なうことができる。
そして伝熱管10における端部14の隣接部、即ち管板
20から伝熱管側に出る部分は耐熱性および耐食性のあ
る帯状の湿潤フェルト15で巻かれ、包囲されている。
20から伝熱管側に出る部分は耐熱性および耐食性のあ
る帯状の湿潤フェルト15で巻かれ、包囲されている。
この湿潤フェルト15は柔軟性があって各種形状に簡単
に成形できるものであり、伝熱管10の被膜13とよく
密着し、乾燥または加熱焼成された後は施工したままの
状態を保持できるようになっている。
に成形できるものであり、伝熱管10の被膜13とよく
密着し、乾燥または加熱焼成された後は施工したままの
状態を保持できるようになっている。
湿潤フェルト15を伝熱管10の所定位置に密着させる
には、それを巻き付けた後に針金16で締付けることが
好ましい。
には、それを巻き付けた後に針金16で締付けることが
好ましい。
さらに湿潤フェルト15の周囲には流動性のある耐食性
耐火物、即ち、たとえば1キヤスタブルヨなどのような
耐熱性食性のある固形化材17が被覆される。
耐火物、即ち、たとえば1キヤスタブルヨなどのような
耐熱性食性のある固形化材17が被覆される。
この熱交換器の製作手順は、管板20の孔に係合する端
部を除いて伝熱管10に耐食性被膜13を施こした後、
伝熱管10の端部14に隣接した部分に被膜13の上か
ら所定幅の湿潤フェルト15を巻き且つ所望により針金
16で締付け、次いで伝熱管10を管板20の孔に差し
込み、溶接または拡管加工で固定する。
部を除いて伝熱管10に耐食性被膜13を施こした後、
伝熱管10の端部14に隣接した部分に被膜13の上か
ら所定幅の湿潤フェルト15を巻き且つ所望により針金
16で締付け、次いで伝熱管10を管板20の孔に差し
込み、溶接または拡管加工で固定する。
次に湿潤フェルト15の周囲に、その幅寸法だけ固形化
材17を被覆し、乾燥固化することにより熱交換器が完
成する。
材17を被覆し、乾燥固化することにより熱交換器が完
成する。
この場合、固形化材17は湿潤フェルト15と同じ材質
であることが好ましく、それによって密着性が良好とな
り、固形化材17の熱膨張と収縮に対し湿潤フェルト1
5が好適な緩衝材となり、伝熱管の被膜13を適切に保
護する。
であることが好ましく、それによって密着性が良好とな
り、固形化材17の熱膨張と収縮に対し湿潤フェルト1
5が好適な緩衝材となり、伝熱管の被膜13を適切に保
護する。
従って、本考案によれば、伝熱管の端部には被膜が施こ
されていないので、端部における溶接部の欠陥や被膜の
割れもしくは剥離などを起すことなく管板に対し適切に
固定される。
されていないので、端部における溶接部の欠陥や被膜の
割れもしくは剥離などを起すことなく管板に対し適切に
固定される。
また伝熱管の端部に隣接した部分は湿潤フェルトと固形
化材で被覆されているので、伝熱管の外側を流れる排ガ
スなどの腐食性流体が被膜のない伝熱管端部に達するこ
となく、管板に対する伝熱管の接合部における腐食事故
を防止することができる。
化材で被覆されているので、伝熱管の外側を流れる排ガ
スなどの腐食性流体が被膜のない伝熱管端部に達するこ
となく、管板に対する伝熱管の接合部における腐食事故
を防止することができる。
それ故、保護被膜による耐食効果を充分に発揮すること
ができ、熱交換器の寿命を著しく向上すると共に熱交換
器の品質安定化を可能にしている。
ができ、熱交換器の寿命を著しく向上すると共に熱交換
器の品質安定化を可能にしている。
第1図は本考案の一例による熱交換器の平面図、第2図
は第1図の線A−Aに沿って取った部分的な断面図、そ
して第3図は従来技術を示す第2図に類以の断面図であ
る。 図中、10・・・・・・伝熱管、13・・・・・・被膜
、14・・・・・・伝熱管の端部、15・・・・・・湿
潤フェルト、16・・・・・・針金、17・・・・・・
固形化材、20・・・・・・管板。
は第1図の線A−Aに沿って取った部分的な断面図、そ
して第3図は従来技術を示す第2図に類以の断面図であ
る。 図中、10・・・・・・伝熱管、13・・・・・・被膜
、14・・・・・・伝熱管の端部、15・・・・・・湿
潤フェルト、16・・・・・・針金、17・・・・・・
固形化材、20・・・・・・管板。
Claims (4)
- (1)耐食性のある被膜が表面に施こされ且つ端部で管
板に固定された適宜本数の伝熱管からなる熱交換器にお
いて、前記伝熱管の前記端部は前記被膜が施こされない
で母材のままになっており、前記伝熱管における前記端
部の隣接部は湿潤フェルトで包囲され、および前記湿潤
フェルトの周囲は耐熱耐食性のある固形化材で被覆され
ていることを特徴とする熱交換器。 - (2)実用新案登録請求の範囲第1項に記載の熱交換器
において、前記被膜はほうろう被膜である熱交換器。 - (3)実用新案登録請求の範囲第1項に記載の熱交換器
において、前記固形化材は前記湿潤フェルトと同じ材質
のものである熱交換器。 - (4)実用新案登録請求の範囲第1項に記載の熱交換器
において、前記湿潤フェルトは針金で締付けられている
熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13786080U JPS605278Y2 (ja) | 1980-09-27 | 1980-09-27 | 熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13786080U JPS605278Y2 (ja) | 1980-09-27 | 1980-09-27 | 熱交換器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5761397U JPS5761397U (ja) | 1982-04-12 |
JPS605278Y2 true JPS605278Y2 (ja) | 1985-02-18 |
Family
ID=29497929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13786080U Expired JPS605278Y2 (ja) | 1980-09-27 | 1980-09-27 | 熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS605278Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2681045B2 (ja) * | 1989-04-01 | 1997-11-19 | ヤマハ車体工業株式会社 | 熱交換器 |
-
1980
- 1980-09-27 JP JP13786080U patent/JPS605278Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5761397U (ja) | 1982-04-12 |
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