JP2588082Y2 - 熱交換器における伝熱管 - Google Patents
熱交換器における伝熱管Info
- Publication number
- JP2588082Y2 JP2588082Y2 JP1993043553U JP4355393U JP2588082Y2 JP 2588082 Y2 JP2588082 Y2 JP 2588082Y2 JP 1993043553 U JP1993043553 U JP 1993043553U JP 4355393 U JP4355393 U JP 4355393U JP 2588082 Y2 JP2588082 Y2 JP 2588082Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat transfer
- tube
- exhaust gas
- heat
- transfer tube
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- Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、各種の燃焼炉から排
出される排ガスの温度を下降させるための熱交換器に関
し、特に熱交換器に内蔵される伝熱管に関する。
出される排ガスの温度を下降させるための熱交換器に関
し、特に熱交換器に内蔵される伝熱管に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の熱交換器は、図3に示すような
外観であり、図4に示すような断面構造を持つ。これら
の図に示すように、排気管101の周囲には、2本の環
状帯102,103が固定されている。これらの環状帯
102,103の断面形状は、コの字型であり、これら
の環状帯102,103の内側には、それぞれの環状室
104,105が形成されている。
外観であり、図4に示すような断面構造を持つ。これら
の図に示すように、排気管101の周囲には、2本の環
状帯102,103が固定されている。これらの環状帯
102,103の断面形状は、コの字型であり、これら
の環状帯102,103の内側には、それぞれの環状室
104,105が形成されている。
【0003】排気管101には、上側の環状室104に
通じる複数の小孔106と、下側の環状室105に通じ
る複数の小孔107が形成されている。上側の環状室1
04の各小孔106と、下側の環状室105の各小孔1
07は、複数の伝熱管108を通じて連結されている。
図4には、6本の伝熱管108が示されているが、実際
には、多数の伝熱管108が、排気管101の内側に並
設される。
通じる複数の小孔106と、下側の環状室105に通じ
る複数の小孔107が形成されている。上側の環状室1
04の各小孔106と、下側の環状室105の各小孔1
07は、複数の伝熱管108を通じて連結されている。
図4には、6本の伝熱管108が示されているが、実際
には、多数の伝熱管108が、排気管101の内側に並
設される。
【0004】上側の環状帯102には、環状室104に
通じる空気排出管109が接続され、また下側の環状帯
103には、環状室105に通じる空気吸入管110が
接続されている。
通じる空気排出管109が接続され、また下側の環状帯
103には、環状室105に通じる空気吸入管110が
接続されている。
【0005】さて、太線の各矢印Aで示すように、空気
吸入管110から下側の環状室105へと常温の空気が
圧送される。この空気は、下側の環状室105から各伝
熱管108を通じて上側の環状室104に至り、更に空
気排出管109から排出される。
吸入管110から下側の環状室105へと常温の空気が
圧送される。この空気は、下側の環状室105から各伝
熱管108を通じて上側の環状室104に至り、更に空
気排出管109から排出される。
【0006】一方、白抜きの各矢印Bで示すように、排
ガスが排気管101の上側から下側へと通過する。この
排ガスは、例えば燃焼炉から排出された高温ガスであ
る。
ガスが排気管101の上側から下側へと通過する。この
排ガスは、例えば燃焼炉から排出された高温ガスであ
る。
【0007】排ガスが排気管101を通過するに際し、
この排ガスは、各伝熱管108に沿って流れる。このた
め、排ガスの熱は、各伝熱管108の内側を通過する空
気に伝達され、この空気に吸収される。これにより、排
ガスの温度が下降する。
この排ガスは、各伝熱管108に沿って流れる。このた
め、排ガスの熱は、各伝熱管108の内側を通過する空
気に伝達され、この空気に吸収される。これにより、排
ガスの温度が下降する。
【0008】こうして排ガスの温度を下降させるのは、
排ガスを処理する集塵器が高温に耐えられないからであ
る。この集塵器を通過した排ガスは、煙突から排出され
る。また、空気排出管109から排出された空気は、予
備加熱された空気として、燃焼炉に送り込まれる。
排ガスを処理する集塵器が高温に耐えられないからであ
る。この集塵器を通過した排ガスは、煙突から排出され
る。また、空気排出管109から排出された空気は、予
備加熱された空気として、燃焼炉に送り込まれる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】ところで、排ガスは、
排気管101を通過しつつ、その温度が徐々に下降して
いく。したがって、排気管101の上側よりも、排気管
101の下側の方で、排ガスの温度が低く、排気管10
1の下側での温度は、排ガスの成分の露点まで低下す
る。このため、図4に示す範囲Cにおいては、この排ガ
スの成分が各伝熱管108の表面に結露する。
排気管101を通過しつつ、その温度が徐々に下降して
いく。したがって、排気管101の上側よりも、排気管
101の下側の方で、排ガスの温度が低く、排気管10
1の下側での温度は、排ガスの成分の露点まで低下す
る。このため、図4に示す範囲Cにおいては、この排ガ
スの成分が各伝熱管108の表面に結露する。
【0010】しかしながら、この排ガスの成分がClや
Sox であるため、各伝熱管108は、これらの成分が
結露する部分で腐食し、この部分に穴が開いていた。こ
れを防止するには、各伝熱管108として、耐蝕性を持
つ材質の管を適用すれば良いが、このような材質の管
は、高価であるため、製品のコストが高くなった。
Sox であるため、各伝熱管108は、これらの成分が
結露する部分で腐食し、この部分に穴が開いていた。こ
れを防止するには、各伝熱管108として、耐蝕性を持
つ材質の管を適用すれば良いが、このような材質の管
は、高価であるため、製品のコストが高くなった。
【0011】そこで、この考案の課題は、耐蝕性を持つ
材質の管を適用しながらも、コストの上昇を抑えること
が可能な熱交換器における伝熱管を提供することにあ
る。
材質の管を適用しながらも、コストの上昇を抑えること
が可能な熱交換器における伝熱管を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この考案は、燃焼によって発生した排ガスが通過す
る経路に沿って、複数の伝熱管を並設し、これらの伝熱
管に空気を通して、排ガスの熱を各伝熱管内の空気に吸
収し、これにより排ガスの温度を下降させる熱交換器に
おいて、各伝熱管は、異なる材質の少なくとも2本の管
を継いでなり、これらの材質のうちの1つが耐蝕性を持
ち、耐蝕性を持つ各伝熱管の部分は、排ガスの温度が排
ガスの成分の露点に達する範囲に配置されている。
に、この考案は、燃焼によって発生した排ガスが通過す
る経路に沿って、複数の伝熱管を並設し、これらの伝熱
管に空気を通して、排ガスの熱を各伝熱管内の空気に吸
収し、これにより排ガスの温度を下降させる熱交換器に
おいて、各伝熱管は、異なる材質の少なくとも2本の管
を継いでなり、これらの材質のうちの1つが耐蝕性を持
ち、耐蝕性を持つ各伝熱管の部分は、排ガスの温度が排
ガスの成分の露点に達する範囲に配置されている。
【0013】
【作用】この考案によれば、各伝熱管の部分は、耐蝕性
を持つ材質の管を継いでなり、これらの部分を排ガスの
成分の露点に達する範囲に配置している。このため、排
ガスの成分は、耐蝕性を持つ材質の管にだけ結露する。
を持つ材質の管を継いでなり、これらの部分を排ガスの
成分の露点に達する範囲に配置している。このため、排
ガスの成分は、耐蝕性を持つ材質の管にだけ結露する。
【0014】
【実施例】以下、この考案の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0015】図1は、この考案に係わる伝熱管の一実施
例を示している。この実施例の伝熱管1は、図4に示し
た熱交換器における各伝熱管108の代わりに適用され
るものであって、多数の伝熱管1によって、上下の各環
状室104,105が相互に接続される。
例を示している。この実施例の伝熱管1は、図4に示し
た熱交換器における各伝熱管108の代わりに適用され
るものであって、多数の伝熱管1によって、上下の各環
状室104,105が相互に接続される。
【0016】この伝熱管1は、普通鋼からなる上側の管
2と、耐蝕鋼からなる下側の管3を継いでなる。下側の
管3を図4に示した熱交換器に取り付けたときに、この
下側の管3が図4に示す範囲Cに一致するか、もしくは
範囲Cを越えるように、この下側の管3の長さを設定す
る。これにより、排ガスの成分が下側の管3の表面に結
露し、上側の管2での結露が防止される。下側の管3で
の結露があっても、この下側の管3が耐蝕鋼であるた
め、この下側の管3が腐食することはない。
2と、耐蝕鋼からなる下側の管3を継いでなる。下側の
管3を図4に示した熱交換器に取り付けたときに、この
下側の管3が図4に示す範囲Cに一致するか、もしくは
範囲Cを越えるように、この下側の管3の長さを設定す
る。これにより、排ガスの成分が下側の管3の表面に結
露し、上側の管2での結露が防止される。下側の管3で
の結露があっても、この下側の管3が耐蝕鋼であるた
め、この下側の管3が腐食することはない。
【0017】下側の管3の耐蝕鋼としては、例えばステ
ンレス鋼がある。また、耐蝕性を持つ他の種類の金属か
らなる管でも良い。さらに、テフロンライニング管のよ
うに、表面処理によって耐蝕性を与えられた管でも構わ
ない。
ンレス鋼がある。また、耐蝕性を持つ他の種類の金属か
らなる管でも良い。さらに、テフロンライニング管のよ
うに、表面処理によって耐蝕性を与えられた管でも構わ
ない。
【0018】上側の管2と下側の管3は、例えば図2
(a)に示すように溶接によって接続すれば良い。この
場合、溶接方法や、溶接棒の材質は、耐蝕性を考慮し
て、適宜に選択する。
(a)に示すように溶接によって接続すれば良い。この
場合、溶接方法や、溶接棒の材質は、耐蝕性を考慮し
て、適宜に選択する。
【0019】また、図2(b)に示すように、上側の管
2の端と、下側の管3の端にそれぞれの雄ねじを形成
し、上側の管2の端と、下側の管3の端を連結管4の上
下にそれぞれねじ込んで、これらの管2,3を継いでも
良い。この場合、連結管4の一端と上側の管2、連結管
4の他端と下側の管3を溶接して、この部分を強化して
も構わない。
2の端と、下側の管3の端にそれぞれの雄ねじを形成
し、上側の管2の端と、下側の管3の端を連結管4の上
下にそれぞれねじ込んで、これらの管2,3を継いでも
良い。この場合、連結管4の一端と上側の管2、連結管
4の他端と下側の管3を溶接して、この部分を強化して
も構わない。
【0020】さらに、図2(c)に示すように、上側の
管2の端と、下側の管3の端を連結管5の上下にそれぞ
れ差し込むだけにして、連結管5の一端と上側の管2、
連結管5の他端と下側の管3を溶接して、これらの管
2,3を継いでも良い。
管2の端と、下側の管3の端を連結管5の上下にそれぞ
れ差し込むだけにして、連結管5の一端と上側の管2、
連結管5の他端と下側の管3を溶接して、これらの管
2,3を継いでも良い。
【0021】このように上側の管2と、下側の管3を継
いだ伝熱管1を利用すれば、下側の管3を耐蝕性を持つ
材質のものにすることにより、伝熱管1の腐食を防止す
ることができる。しかも、伝熱管1を部分的に耐蝕性を
持つ材質にするだけなので、コストの上昇を抑えること
ができる。
いだ伝熱管1を利用すれば、下側の管3を耐蝕性を持つ
材質のものにすることにより、伝熱管1の腐食を防止す
ることができる。しかも、伝熱管1を部分的に耐蝕性を
持つ材質にするだけなので、コストの上昇を抑えること
ができる。
【0022】
【効果】以上説明したように、この考案によれば、耐蝕
性を持つ各伝熱管の部分を排ガスの成分の露点に達する
範囲に配置して、各伝熱管の腐食を防止している。各伝
熱管の部分は、耐蝕性を持つ材質の管を継いでなるもの
の、この高価な材質の管を必要な範囲だけに適用してい
るので、熱交換器の耐久性を向上させつつ、コストの上
昇を抑えることができる。
性を持つ各伝熱管の部分を排ガスの成分の露点に達する
範囲に配置して、各伝熱管の腐食を防止している。各伝
熱管の部分は、耐蝕性を持つ材質の管を継いでなるもの
の、この高価な材質の管を必要な範囲だけに適用してい
るので、熱交換器の耐久性を向上させつつ、コストの上
昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる伝熱管の一実施例を示す平面
図
図
【図2】この実施例における2本の管を継ぐ構造とし
て、3つの例を示す断面図
て、3つの例を示す断面図
【図3】熱交換器の外観を示す斜視図
【図4】図3の熱交換器を示す断面図
1 伝熱管 2 上側の管 3 下側の管 4,5 連結管
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F28F 19/00 - 19/06 F28D 7/10 F28F 1/00
Claims (1)
- 【請求項1】 燃焼によって発生した排ガスが通過する
経路に沿って、複数の伝熱管を並設し、これらの伝熱管
に空気を通して、排ガスの熱を各伝熱管内の空気に吸収
し、これにより排ガスの温度を下降させる熱交換器にお
いて、 各伝熱管は、異なる材質の少なくとも2本の管を継いで
なり、これらの材質のうちの1つが耐蝕性を持ち、 耐蝕性を持つ各伝熱管の部分は、排ガスの温度が排ガス
の成分の露点に達する範囲に配置される熱交換器におけ
る伝熱管。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993043553U JP2588082Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 熱交換器における伝熱管 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993043553U JP2588082Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 熱交換器における伝熱管 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722281U JPH0722281U (ja) | 1995-04-21 |
JP2588082Y2 true JP2588082Y2 (ja) | 1999-01-06 |
Family
ID=12666952
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993043553U Expired - Lifetime JP2588082Y2 (ja) | 1993-08-09 | 1993-08-09 | 熱交換器における伝熱管 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2588082Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20120046236A (ko) * | 2009-07-09 | 2012-05-09 | 쉘 인터내셔날 리써취 마트샤피지 비.브이. | 열 교환기 |
-
1993
- 1993-08-09 JP JP1993043553U patent/JP2588082Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0722281U (ja) | 1995-04-21 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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