JPS6052763B2 - 刈取機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、地面に向けて波動エネルギーを投射する発
信器及び前記投射波動エネルギーのうち地面反射したも
のを受ける受信器を、車体に対して刈取処理装置と一体
的に昇降操作可能な状態で取付け、前記受信器からの情
報に基づいて自動的に前記刈取処理装置を適正対地高さ
に維持すべく昇降操作する制御機構を設けた刈取機に関
し、その目的は、誤作動を回避させる点にある。

さらに詳述すると、上記刈取機は、圃場面の凹凸や車
体のピッチング等に拘らず自動的に刈高さの一定化を図
れるようにしたものであり、しかも、刈取処理装置の対
地高さを検出するに、波動エネルギーを利用して地面に
対する非接触状態で検出されるようにしてあるから、長
期間に亘つて損傷によるトラブルなく良好に使用できる
ものであるが、前記発信器の発信用外面や前記受信器の
受信用外面に泥等の異物が付着すると、受信器が実際の
対地高さとは大きく外れた情報を発し、誤作動が行なわ
れてしまう虞れがあり、本発明は、このような問題を解
消せんとするものである。

以下本発明の実施の態様を例示図について詳述する。
第１図及び第２図に示すように、クローラ走行装置１
、横一側部のフィードチェーン２にて茎稈を後方へ挾持
搬送しながら扱処理する脱穀装置３、運転席４等を備え
た車体の前部に、圃場に植えられた茎稈を引起す装置５
、引起し茎稈の株元を切断する刈刃６、刈取茎稈を後方
へ搬送する装置７等を備えた刈取処理部を設け、もつて
、進行に伴い圃場に植えられた茎稈を引起し刈取処理し
、刈取茎稈を順次扱処理する作業を自動的に連続して行
なうべく構成してある。

尚、このコンバインは、通常は機体左横一側方に未刈茎
稈を位置させる状態で回り刈り作業を行なうよう設定さ
れている。前記刈取処理部の支持フレーム８を、前記車
体に対して油圧シリンダ９にて横軸心Ｘ周りに揺動操作
可能に設けるとともに、第４図に示すように、地面に向
けて波動エネルギーとしての光を投射する発信器１０ａ
及び前記投射された光のうち地面反射したものを受る受
信器１０ｂを、前記刈取処理部の右横一側部下端がわ箇
所に固着したセンサーケース１１内に組付けである。

前記受信器１０ｂを構成するに、受光量の変動を電圧値
の変動として取出すよう構成するとともに、第３図に示
すように、前記受信器１０ｂからの電圧を増巾する回路
１２、刈取処理部の適正対地高さの変更操作可能な状態
で電圧値として設定する設定器１３、前記増巾回路１２
からの信号と前記設定器１３からの信号とを比較して刈
取処理部の対地高さが前記適正対地高さより下方にある
か、上方にあるかを判別する回路１４、この回路１４の
判別結果に基づいて前記油圧シリンダ９の制御弁１５を
切換操作するバルブ駆動回路１６を設け、もつて、前記
刈取処理部の対地高さが前記設定器１３にて設定された
適正対地高さより下方にあると、前記油圧シリンダ９を
作動させて前記刈取処理部を自動的に上昇操作させ、前
記刈取処理部の対地高さが前記適正対地高さより上方に
あると、前記油圧シリンダ９を作動させて前記刈取．処
理部を自動的に下降操作させながら、前記刈取処理部を
適正高さに維持させるように構成してある。

要するに、前記受信器１０ｂからの情報に基づいて前記
刈取処理部を適正高さに維持させるようζに自動的に昇
降させて、地面の凹凸や車体のピッチングに拘らず刈高
さの一定化を図るようにしてある。

又、通常の使用状態において前記増巾回路１２から出力
され信号値の変化範囲を設定する設定器Ｚｌ７を設け、
前記増巾回路１２から出力される信号値が前記変化範囲
内であるか否かを判別する回路１８を設けるとともに、
、第４図に示すように、前記発信器１０ａの発信用外面
Ｓ及び前記受信器１０ｂの受信用外面Ｓｂに向けて洗浄
液を噴出する電動式液噴出機１９及び前記両外面Ｓａ，
Ｓｂに接触した状態で左右に往復動する電動式洗浄ブラ
シ２０を、前記判別回路１８が前記増巾回路１２から出
力される信号値が前記変化範囲から外れていることを判
別するに伴い自動的に作動させるべく構成し、もつて、
前記両外面Ｓａ，Ｓｂに泥水等の異物が付着すると、こ
れを自動的に除去させて両外面Ｓａ，Ｓｂを清掃させる
ように）構成してある。

又、前記バルブ駆動回路１６を上昇用操作状態、昇降停
止状態、及び下降用操作状態に切換える手動操作式の昇
降状態の切換機構２１と前記判別回路１８とを、前記バ
ルブ駆動回路１６に対し・て人為操作式の切換スイッチ
２２にて背反的に切換接続可能に構成してあり、もつて
、、上述の如く前記受信器１０ｂの信号値に基づいて刈
取処理部を自動昇降させる状態と、昇降状態切換機構２
１を用いて刈取処理部を人為的に昇降させる状態とを選
別できるように構成してある。

尚、本発明を実施するに、前記判別回路１８が前記増巾
回路１２から出力される信号値が前記変化範囲から外れ
ていることを判別するに伴い、前記切換スイッチ２２を
前記昇降状態切換機構２１に接続させる状態に自動的に
切換操作する駆動機構を設ける等、前記の如く清掃させ
ると同時に自動昇降を自動的に停止させるように構成し
ておくとよい。

又、実施例では、刈取処理装置５としても刈刃の対地高
さを検出するに、波動エネルギーとして光を用いるもの
を例示したが、例えば発信器１０ａから地面に向けて投
射した超音波が地面反射して受信器１０ｂに受けられる
までに要する時間変動に基づいて対地高さを検出させる
ように構成する等、他の構成で実施してもよい。

又、実施例では、昇降操作制御機構を構成するに、刈取
処理部を昇降させるものを例示したが、刈取処理装置と
しての刈刃６のみを昇降させる形態で実施してもよい。

又、実施例では、、前記受信器１０ｂから情報変化状態
が設定状態から外れたことを検出させるに、情報の絶対
値が設定範囲から外れたことに基づいて検出させるよう
に構成したが、情報の変化率が設定範囲から外れたこと
に基づいて検出させるように構成する等、他の構成で実
施してもよい。又、実施例では、清掃機構を構成するに
、洗浄ブラシ２０と液噴出機１９とを用いるものを例示
したが、例えば洗浄用エアーを吹き付ける等他の構成で
実施してもよい。

又、本発明は、コンバインの他、バインダー等の刈取機
に適用できるものである。

以上要するに本発明による刈取機は、冒記構造のものに
おいて、前記受信器１０ｂからの情報変化状態が設定状
態から外れたことの検出に基づいて前記発信器１０ａの
発信用外面Ｓａ及び前記受信器１０ｂの受信用外面Ｓｂ
を自動的に清掃作動する清掃機構を設けてあることを特
徴とする。

すなわち、発信器１０ａの発信用外？ａや受信器１０ｂ
の受信用外面Ｓｂに泥等の異物が付着すると、受信器１
０ｂからの情報変化状態が通常起り得る変化状態から外
れる点に着目し、受信器１０ｂからの情報変化状態が、
通常起り得る変化状態に基づいて設定する設定状態から
外れると、発信器１０ａの発信用外面Ｓａ及び受信器１
０ｂの受信用外面Ｓｂを自動的に清掃させるようにして
あるから、泥等の異物付着により誤作動を起す冒記問題
を特別な操作を要することなく確実に解消できるのであ
り、もつて、一層便利に使用することができる刈取機を
得るに至つた。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る刈取機の実際ろの態様を例示し、第
１図はコンバインの側面図、第２図はコンバインの平面
図、第３図はブロック線図、第４図はセンサーケースの
装着部の一部切欠き側面図である。 ５・・・・・・刈取処理装置、１０ａ・・・・・・発信
器、１０ｂ・・・・・・受信器、Ｓａ・・・・・・発信
用外面、Ｓｂ・・・・・・受信用外面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 地面に向けて波動エネルギーを投射する発信器１０
   ａ及び前記投射波動エネルギーのうち地面反射したもの
   を受ける受信器１０ｂを、車体に対して刈取処理装置５
   と一体的に昇降操作可能な状態で取付け、前記受信器１
   ０ｂからの情報に基づいて自動的に前記刈取処理装置５
   を適正対地高さに維持すべく昇降操作する制御機構を設
   けた刈取機であつて、前記受信器１０ｂからの情報変化
   状態が設定状態から外れたことの検出に基づいて前記発
   信器１０ａの発信用外面Ｓａ及び前記受信器１０ｂの受
   信用外面Ｓｂを自動的に清掃作動する清掃機構を設けて
   あることを特徴とする刈取機。 ２ 前記清掃機構を構成するに、前記受信器１０ｂから
   の情報の絶対値が設定範囲から外れると作動させるよう
   に構成してある特許請求の範囲第１項に記載の刈取機。 ３ 前記清掃機構を構成するに、前記受信器１０ｂから
   の情報の変化率が設定範囲から外れると作動させるよう
   に構成してある特許請求の範囲第１項に記載の刈取機。