JP2000083431A - 刈取収穫機 - Google Patents

刈取収穫機

Info

Publication number
JP2000083431A
JP2000083431A JP10258104A JP25810498A JP2000083431A JP 2000083431 A JP2000083431 A JP 2000083431A JP 10258104 A JP10258104 A JP 10258104A JP 25810498 A JP25810498 A JP 25810498A JP 2000083431 A JP2000083431 A JP 2000083431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
reaping
ground
mowing
lowering
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10258104A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3578641B2 (ja
Inventor
Tamaki Naka
珠喜 中
Kazuhiro Takahara
高原  一浩
Toshio Tominaga
俊夫 富永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP25810498A priority Critical patent/JP3578641B2/ja
Publication of JP2000083431A publication Critical patent/JP2000083431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3578641B2 publication Critical patent/JP3578641B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lifting Devices For Agricultural Implements (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈取作業部の位置を極力地面に追従させなが
ら、安定した状態で刈り取り作業を行うようにさせる。 【解決手段】 走行機体に対して昇降自在に備えられた
刈取作業部を昇降操作する刈取部昇降手段SKの作動を
制御する昇降制御手段101は、刈取作業部の地面への
接地が接地検出手段100にて検出されるまで、刈取作
業部を下降作動させる刈取部下降操作と、刈取作業部が
地面近傍において地面から離れる状態となるように、刈
取作業部を上昇作動させる刈取部上昇操作とを交互に繰
り返すべく、刈取部昇降手段SKを作動させる地面追従
制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行機体に対して
昇降自在に備えられた刈取作業部を昇降操作する刈取部
昇降手段と、前記刈取部昇降手段の作動を制御する昇降
制御手段とが設けられた刈取収穫機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記刈取収穫機の一例としてのコンバイ
ンでは、圃場の植立穀稈を刈り取るための刈取作業部
(以下、刈取部と略す)が、走行機体の前部に昇降自在
な状態で備えられ、油圧シリンダ等(刈取部昇降手段に
相当)が上記刈取部を昇降操作するように構成されてい
る。そして、従来では、例えば地面に接触して接地した
ことを検出する接触式のセンサーを刈取部の下部側個所
に設け、昇降制御手段が、そのセンサーが接地検出して
いる状態を維持するように上記油圧シリンダを昇降作動
させて、刈取部が極力地面に接近した低い刈り高さの状
態で刈り取り作業を行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、刈取部が地面に極力接近した位置に保持さ
れているので、例えば地面条件によって走行機体がピッ
チング動作するような場合に、いったん刈取部が地面に
突っ込むと、突っ込み状態が継続して刈取部に土等が詰
まり、そのため、刈取作業を中断せざるをえなくなった
り、あるいは、土等の詰まりによって駆動軸に過大な負
荷がかかって刈取部が損傷する等の不具合が発生するお
それがあった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、その目的は、上記従来技術の不具合を解消さ
せるべく、刈取作業部の位置を地面に追従させながら、
安定した状態で刈り取り作業を行うようにすることにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、刈取
作業部が走行機体に対して昇降自在に備えられ、その刈
取作業部を昇降操作する刈取部昇降手段の作動を制御す
る昇降制御手段は、刈取作業部の地面への接地が接地検
出手段にて検出されるまで、刈取作業部を下降作動させ
る刈取部下降操作と、刈取作業部が地面近傍において地
面から離れる状態となるように、刈取作業部を上昇作動
させる刈取部上昇操作とを交互に繰り返すべく、刈取部
昇降手段を作動させる地面追従制御を実行する。従っ
て、刈取作業部が地面に接地する状態と、刈取作業部が
地面近傍において地面から離れる状態とを交互に繰り返
すように昇降制御されるので、例えば走行機体がピッチ
ング動作して、刈取作業部が地面に突っ込んだ場合で
も、刈取部上昇操作によって刈取作業部が地面から離れ
るように上昇作動されて、突っ込み状態が解消されるこ
とになり、従来のように、刈取部が地面に極力接近した
位置に保持されていると、走行機体がピッチング動作し
ていったん刈取作業部が地面に突っ込むと、突っ込み状
態が継続して刈取作業部に土等が詰まって、刈取作業が
中断せざるをえなくなったり、土等の詰まりによって刈
取作業部が損傷する等の不具合が発生するおそれがある
のに比べて、かかる不具合を適切な回避させて、刈取作
業部の位置を地面に追従させながら、安定した状態で刈
り取り作業を行うことができる。
【0006】請求項2によれば、請求項1において、昇
降制御手段は、刈取部上昇操作として、刈取部昇降手段
を、設定時間、又は、走行機体が設定距離走行する間、
上昇作動させる。従って、刈取作業部が地面に接地した
状態から、設定時間、又は、走行機体が設定距離走行す
る間、上昇作動されるので、例えば、接地検出手段が接
地を検出しなくなるまで刈取部昇降手段を上昇作動させ
るようにすると、刈取作業部が地面の一部に存在する凹
状箇所に位置している場合に、刈取作業部を少し上げる
と上昇作動が終了して、刈取作業部が上記凹状箇所を通
過して平坦な箇所に位置したときに地面に突っ込むおそ
れがあるのに比べて、刈取作業部を地面から確実に離れ
る状態まで上昇させて、上記突っ込みの発生を適切に回
避させることができ、もって、請求項1の好適な手段が
得られる。
【0007】請求項3によれば、請求項1又は2におい
て、昇降制御手段は、刈取部下降操作の終了に伴い、直
ちに、刈取部上昇操作を行い、且つ、刈取部上昇操作を
行った後においては、設定停止期間の経過後において、
刈取部下降操作を行う。従って、刈取作業部が地面に接
地すると、直ちに上昇操作されるので、接地状態のまま
で走行して刈取作業部が地面に突っ込むおそれを適切に
回避させながら、同時に、刈取作業部が地面の近傍で地
面から離れる位置まで上昇操作されると、設定停止期間
その上昇位置に保持されてから下降操作されるので、刈
取作業部が上昇位置にある期間を長めにとって、例えば
地面の凹凸条件等により走行機体が大きくピッチングす
る場合にも、刈取作業部が地面に突っ込むおそれを適切
に回避させることができ、もって、請求項1又は2の好
適な手段が得られる。
【0008】請求項4によれば、請求項1〜3のいずれ
か1項において、刈取部昇降手段が、刈取作業部の荷重
を受け止め保持する状態で刈取作業部を昇降操作すると
ともに、その刈取部昇降手段が刈取作業部を受け止め保
持する保持力が検出され、接地検出手段は、その刈取部
昇降手段の保持力の検出情報に基づいて、刈取作業部の
地面への接地を検出する。従って、例えば上記保持力
が、刈取作業部が地面から離れた状態のときの適正値か
ら小側に外れると、刈取作業部が地面に接地した状態で
あるというように、刈取作業部の荷重を受け止め保持す
る刈取部昇降手段の保持力の検出情報に基づいて、刈取
作業部の地面への接地を検出するので、例えば、地面と
接触して検出動作する接触式の接地センサーの情報に基
づいて刈取作業部の接地を検出するものでは、地面の状
態が柔らかいような場合に、センサーの検出部が土中に
入り込んで適切に検出動作しないおそれあるのに対し
て、かかる不具合を回避させながら、刈取作業部の地面
への接地を適切に検出することができ、もって、請求項
1〜3のいずれか1項の好適な手段が得られる。
【0009】請求項5によれば、請求項1〜4のいずれ
か1項において、昇降制御手段は、選択手段にて追従制
御モードが選択されている場合には、前記地面追従制御
を実行し、選択手段にて通常制御モードが選択されてい
る場合には、刈取作業部の対地高さを検出する高さ検出
手段の情報に基づいて、刈取作業部の対地高さを目標高
さに維持するように刈取部昇降手段を作動させる自動昇
降制御、又は、手動操作式の昇降指令手段からの昇降指
令に基づいて刈取部昇降手段を作動させる手動昇降制御
を実行する。従って、地面追従制御を実行させるか、通
常の自動昇降制御又は手動昇降制御を実行させるかを、
例えば手動スイッチ等の選択手段によって選択すること
ができるので、例えば、作業条件や地面条件等を判断し
て、適切な制御を選んで刈り取り作業を行うことがで
き、もって、請求項1〜4のいずれか1項の好適な手段
が得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、刈
取収穫機の一例としてのコンバインに適用した場合につ
いて図面に基づいて説明する。図1に示すように、左右
一対のクローラ走行装置1、刈取穀稈を脱穀処理する脱
穀装置3、脱穀された穀粒を貯留する穀粒タンク4、搭
乗運転部5等を備えた走行機体17の前部側に、稲や麦
等の植立穀稈を刈り取って脱穀装置3に供給する刈取作
業部としての刈取部2が備えられて、コンバインを構成
してある。
【0011】刈取部2は、機体横幅方向に沿う横軸芯P
1回りに回動自在に支持されるとともに、油圧シリンダ
CYによって受け止め保持される状態で揺動昇降操作さ
れて、走行機体17に対して昇降自在に備えられてい
る。上記横軸芯P1の機体箇所には、刈取部2の揺動に
伴って出力値が変化するポテンショメータ式の昇降位置
センサS3が設けられ、この昇降位置センサS3にて、
刈取部2の走行機体17に対する昇降位置が検出され
る。
【0012】刈取部2は、先端部に備えた分草具6、分
草具6にて分草された植立穀稈を引き起こす引起し装置
7、引き起こされた穀稈の株元側を切断するバリカン型
の刈り刃8、刈取穀稈を徐々に横倒れ姿勢に変更しなが
ら後方側に搬送する縦搬送装置9等にて構成されてい
る。縦搬送装置9の搬送入口部には、刈取穀稈が存在す
るか否かを検出する接触式の株元センサS0が備えられ
ている。
【0013】上記分草具6の後方側箇所に、刈取部2の
地面に対する高さ(対地高さ)を検出する高さ検出手段
としての超音波センサS1が設けられている。この超音
波センサS1は、下方側に向けて超音波を発信する発信
器10と、地面にて反射された超音波を受信する受信器
11とで構成され(図2参照)、超音波を発信してから
受信するまでの時間を計測することで、刈取部2の対地
高さを検出するように非接触式に構成されている。
【0014】次に、前記油圧シリンダCYを含む油圧回
路について説明すると、図2に示すように、油圧シリン
ダCYに対する作動油の供給状態を、圧油供給による上
昇位置(ON位置)、圧油供給停止による中立位置(O
FF位置)、その他の油圧装置への供給位置の夫々に切
り換える3位置切り換え式の電磁式上昇制御弁V1が備
えられ、又、油圧シリンダCYに対する圧油供給路L1
の途中から並列状態で分岐されるドレン流路L2に、圧
油を通過させるオリフィス13と、圧油を排出させるO
N位置及び圧油排出を停止させるOFF位置に切り換え
る2位置切り換え式の下降用制御弁V2とが設けられて
いる。つまり、油圧シリンダCYは、刈取部2を上昇さ
せるために圧油が供給されて伸長する伸長動作と、刈取
部2を下降させるために圧油が排出されて収縮する収縮
動作と、刈取部2を昇降停止させるために圧油の給排が
停止されて伸縮動作が停止する停止動作とを行う油圧シ
リンダ(単動型シリンダ)にて構成されている。そし
て、刈取部2の荷重を受け止め保持する状態で刈取部2
を昇降操作する刈取部昇降手段SKが、上記油圧シリン
ダCYを備えた油圧回路にて構成されている。
【0015】ここで、昇降操作手段SK(油圧シリンダ
CY)の操作速度は可変できるようになっている。つま
り、上昇制御弁V1をON位置に切り換えた状態で、下
降用制御弁V2をOFF位置に切り換えると高速上昇速
度になり、下降用制御弁V2をON位置に切り換えると
低速上昇速度になり、下降用制御弁V2を所定のデュー
ティー比でON・OFF駆動すると中間の上昇速度にな
る。又、上昇制御弁V1をOFF位置に切り換えた状態
で、下降用制御弁V2をON位置に切り換えると高速下
降速度になり、下降用制御弁V2を所定のデューティー
比でON・OFF駆動すると、低速下降速度から中間の
下降速度になる。
【0016】さらに、前記圧油供給路L1の圧油の圧力
を検出する圧力センサS4が設けられ、この圧力センサ
S4が、前記圧油の圧力を前記油圧シリンダCYの保持
力(刈取部2の荷重を受け止め保持する保持力)として
検出している。従って、前記刈取部昇降手段SKが刈取
部2を受け止め保持する保持力を検出する保持力検出手
段が、上記圧力センサS4にて構成される。
【0017】搭乗運転部5には、刈取部2の地面に対す
る目標高さを手動操作によって設定するボリューム式の
刈高さ設定器15と、手動操作式の昇降指令手段として
の刈取昇降レバー16と、刈取部2の自動昇降操作の入
切情報を入力する自動入切スイッチSW3と、モード選
択スイッチSW4とが設けられている。ここで、このモ
ード選択スイッチSW4が、後述の追従制御モードと通
常制御モードとを選択する選択手段に対応する。又、上
記刈取昇降レバー16を中立位置から上昇位置に操作す
ると上昇スイッチSW1がオンし、下降位置に操作する
と下降スイッチSW2がオンして、上昇又は下降指令を
指令するように構成されている。
【0018】図2に示すように、マイクロコンピュータ
利用の制御装置12が設けられ、この制御装置12に、
前記株元センサS0、超音波センサS1、昇降位置セン
サS3、圧力センサS4、上昇スイッチSW1、下降ス
イッチSW2、自動入切スイッチSW3、モード選択ス
イッチSW4、及び刈高さ設定器15からの各情報が入
力されている。一方、制御装置12からは、前記上昇制
御弁V1と下降用制御弁V2に対する駆動信号が出力さ
れている。又、クローラ走行装置1への走行駆動系に、
走行出力軸の回転数を検出する回転数センサS2が備え
られ、この回転数センサS2の情報が制御装置12に入
力され、制御装置12は、上記回転数センサS2の情報
に基づいて、現在の走行速度や走行距離を演算にて求め
るように構成されている。
【0019】前記制御装置12を利用して、刈取部2の
地面への接地を検出する接地検出手段100が構成さ
れ、この接地検出手段100は、前記圧力センサS4の
検出情報(前記圧油の圧力)に基づいて、刈取部2の地
面への接地を検出するように構成されている。
【0020】具体的には、図3に示すように、前記圧油
の圧力は、刈取部2が地面に接触していない状態では、
刈取部2の走行機体17に対する昇降位置によって変化
し、図のPaで示すように、昇降位置が高くなるに従っ
てほぼ直線的に増加する。そこで、上記直線Pa上の圧
力値を中心として上下方向に夫々ΔPの圧力幅の領域P
0を設定して、圧油の圧力がこの領域P0内であれば、
刈取部2が地面に接触していない適正昇降位置にあり、
上記領域P0よりも圧力が小側の領域P1内の圧力値で
あれば、刈取部2が地面に接地している状態と判別さ
れ、上記領域P0よりも圧力が大側の領域P2内の圧力
値にあれば,刈取部2が地面に突っ込んでいる状態と判
別される。尚、図3において、昇降範囲の下限位置で
は、刈取部2の荷重がストッパー等によって支えられる
ので、圧油の圧力は急激に小さくなり、逆に、昇降範囲
の上限位置では、油圧シリンダCYが作動範囲のエンド
に達して、圧油の圧力は急激に大きくなる。
【0021】そして、上記刈取部2の昇降位置を所定間
隔で複数点取って各昇降位置に対応する前記圧力Paの
値が、制御装置12に備えたメモリ12Aに、データテ
ーブルとして記憶されている(図2参照)。尚、このよ
うに、刈取部2の昇降位置に対応させて前記圧力Paの
各値を記憶させる代わりに、この昇降位置に対する圧力
Paの変化を表わす直線の式を記憶させて、昇降位置が
検出されるごとに演算により圧力Paの値を求めるよう
にしてもよい。
【0022】次に、上記圧力センサS4の検出信号の一
例を図4に示すが、上記圧力センサS4は、実際には、
刈取部2(刈り刃等)等の作動に伴って振動する前記圧
油の圧力の振動を検出している。そこで、制御装置12
は、上記圧力振動の周波数よりも高い周波数で圧力セン
サS4の検出信号をサンプリングして圧力振動のデータ
を取り込むとともに、そのサンプリングデータを移動平
均処理等にて平滑処理して滑らかな線の圧力波形を得
て、その圧力波形に基づいて前記接地等を判別してい
る。なお、図4は、例えば地面の一部の盛り上がった箇
所に走行したときに、刈取部2がその盛り上がり箇所に
接触して、前記圧力センサS4の圧力値が小さくなり、
前記適正圧力PaよりもΔP以上小さくなることによっ
て、接地が判別される場合を示している(図中のs
点)。そして、盛り上がり箇所を通過すると、突っ込み
状態が解消して、圧力値はもとの状態に戻っている。
【0023】尚、上記圧力センサS4の検出信号の処理
において、平滑処理を行う以外に、制御装置12が、圧
力振動の周波数よりも低いサンプリング周波数で圧力セ
ンサS4の検出信号をサンプリングしたり、あるいは、
圧力センサS4の出力信号を低域処理回路に通してから
入力して、上記振動成分が除去された圧力データを得る
ようにしてもよい。
【0024】又、前記制御装置12を利用して、前記刈
取部昇降手段SKの作動を制御する昇降制御手段101
が構成されている。そして、この昇降制御手段101
は、前記選択スイッチSW4にて追従制御モードが選択
されている場合には、後述の地面追従制御を実行し、前
記選択スイッチSW4にて通常制御モードが選択されて
いる場合には、前記超音波センサS1の情報に基づい
て、刈取部2の対地高さを目標高さに維持するように前
記刈取部昇降手段SKを作動させる自動昇降制御、又
は、前記刈取昇降レバー16からの昇降指令に基づいて
前記刈取部昇降手段SKを作動させる手動昇降制御を実
行するように構成されている。
【0025】図5に基づいて、上記地面追従制御につい
て説明すると、(イ)のように選択スイッチSW4が通
常制御モードから追従制御モードに切り換えられると、
昇降制御手段101は、前記接地検出手段100にて刈
取部2の地面への接地が検出されるまで、刈取部2を下
降作動させる刈取部下降操作と、刈取部2が地面近傍に
おいて地面から離れる状態(例えば地面からの高さが1
0cm程度)となるように、刈取部2を上昇作動させる
刈取部上昇操作とを交互に繰り返すべく、前記刈取部昇
降手段SKを作動させる地面追従制御を実行する。但
し、図5の(ロ)及び(ハ)のように、昇降制御手段1
01は、上記刈取部下降操作の終了に伴い、直ちに、前
記刈取部上昇操作を行い、且つ、前記刈取部上昇操作を
行った後においては、設定停止期間の経過後において、
前記刈取部下降操作を行う。又、昇降制御手段101
は、上記刈取部上昇操作として、前記刈取部昇降手段S
Kを、設定時間、上昇作動させる。ここで、設定時間
は、この間、刈取部2を上昇させたときに、刈取部2の
地面からの高さが10cm程度になるように設定され
る。
【0026】このような地面追従制御を実行すること
で、例えば、植立穀稈が倒伏している場合に、刈取部の
昇降により、倒伏稈をさばき上げながら絡みをほぐし
て、円滑に刈取ることができる利点もある。
【0027】昇降制御手段101が、通常制御モードに
おいて自動昇降制御と手動昇降制御のいずれを実行する
かは、自動入切スイッチSW3の情報に基づいて判断さ
れ、自動入切スイッチSW3がオンしている場合には、
自動昇降制御を実行する。具体的には、超音波センサS
1による刈高さ検出値と刈高さ設定器40にて手動設定
される刈高さ設定値との偏差が不感帯内に収まるよう
に、偏差が不感帯内になく、刈高さ検出値が刈高さ設定
値よりも小(刈高さが目標高さよりも低い状態)のとき
は油圧シリンダCYを上昇作動させる一方、刈高さ検出
値が刈高さ設定値よりも大(刈高さが目標高さよりも高
い状態)のときは、油圧シリンダCYを下降作動させ、
上記偏差が不感帯内のときは油圧シリンダCYの作動を
停止させる。一方、自動入切スイッチSW3がオフの場
合は、手動昇降制御を実行し、上昇スイッチSW1がオ
ン状態のときは油圧シリンダCYを上昇作動させ、下降
スイッチSW2のオン状態のときは油圧シリンダCYを
下降作動させ、両スイッチSW1,SW2が共にオフの
ときは、油圧シリンダCYの作動を停止させる。
【0028】次に、図6〜図7に示すフローチャートに
基づいて、制御装置12による刈取部2の昇降制御動作
について説明する。メインフロー(図6)では、株元セ
ンサS0がオンのときに、追従制御モードと通常制御モ
ードのいずれが選択されているかを判断して、追従制御
モードが選択されている場合には、地面追従制御(図
7)を実行する。一方、通常制御モードが選択されてい
る場合には、自動入切スイッチSW3の状態を判断し
て、自動入切スイッチSW3がオンのときは、前述の自
動昇降制御を実行し、自動入切スイッチSW3がオフの
ときは、前述の手動昇降制御を実行する。又、株元セン
サS0がオフのとき、及び、上記自動昇降制御の実行中
に刈取昇降レバー16にて手動の昇降操作が指令された
ときには、手動昇降制御を実行する。
【0029】地面追従制御(図7)では、先ず、上昇作
動フラグのセット状態を判断して、最初は上昇作動フラ
グがリセットされているので、次に、刈取部2が地面に
接地しているか否かを検出し、接地していなければ刈取
部2が接地するまで下降作動させる。刈取部2の接地を
検出すると、上昇作動フラグをセットした後、設定時間
(約2秒間)が経過するまで、刈取部2を上昇作動させ
る。刈取部2が設定時間上昇作動すると、その上昇作動
を停止させた後、設定停止期間(約0.5秒間)が経過
するまで停止状態を維持する。次に、設定停止期間が経
過すると、前記上昇作動フラグをリセットして、前記下
降作動からのフローを繰り返す。尚、設定停止期間とし
ては、車体が設定距離 (約50cm)走行するまでの時
間としてもよい。
【0030】〔別実施形態〕上記実施形態では、刈取部
昇降手段SKを、刈取作業部2を走行機体17に対して
昇降させるための油圧シリンダCY等を備えた油圧回路
にて構成したが、油圧式ではなく、電動モータ等を備え
た電気式の昇降手段に構成してもよい。
【0031】上記実施形態では、接地検出手段100
が、刈取作業部2の荷重を受け止め保持する刈取部昇降
手段SKの保持力を検出する保持力検出手段S4の検出
情報に基づいて、刈取作業部2の地面への接地を検出す
るように構成したが、このような保持力の検出情報では
なく、例えば、地面と接触して検出動作する接触式の接
地センサーの情報に基づいて接地を検出するようにして
もよい。又、保持力検出手段S4についても、油圧式の
昇降手段SKにおける圧油の圧力を検出する圧力センサ
ーの外に、例えば油圧シリンダの操作アームに生じるひ
ずみを検出し、そのひずみの大きさによって保持力の大
きさを検出するようにしてもよい。
【0032】上記実施形態では、地面追従制御における
刈取部上昇操作として、刈取部昇降手段SKを、設定時
間、上昇作動させるように構成したが、これ以外に、走
行機体17が設定距離走行する間、刈取部昇降手段SK
を上昇作動させるようにしたり、あるいは、前記昇降位
置センサS3の検出情報に基づいて、刈取部2が機体1
7に対して設定昇降位置になるように、刈取部昇降手段
SKを上昇作動させるようにしてもよい。ここで、走行
機体17の設定走行距離は、この間に刈取部2を上昇作
動させたときに、刈取部2の地面からの高さが10cm
程度になるように設定され(例えば、約1m程度)、
又、刈取部2の機体17に対する設定昇降位置は、この
昇降位置のときに、刈取部2の地面からの高さが10c
m程度になるように設定される。尚、走行機体17が設
定距離走行したか否かは、前記回転数センサS2の情報
に基づいて演算して求められる。
【0033】上記実施形態では、地面追従制御におい
て、刈取部下降操作の終了に伴い、直ちに、刈取部上昇
操作を行い、且つ、刈取部上昇操作を行った後において
は、設定停止期間の経過後において、刈取部下降操作を
行うように構成したが、地面追従制御の形態はこれに限
るものではなく、適宜変更することができる。例えば、
刈取部上昇操作の後、設定停止期間を設けずに、直ちに
刈取部下降操作を行うようにしたり、あるいは、刈取部
上昇操作の後、及び、刈取部下降操作の後の両方におい
て、作動停止期間を設けるようにしてもよい。
【0034】上記実施形態では、選択手段SW4を手動
スイッチにて構成して、追従制御モードが選択される
と、昇降制御手段101が地面追従制御を実行するよう
に構成したが、これに限るものではない。例えば、選択
手段SW4にて追従制御モードが選択されていても、他
の手段からの指令情報がなされるとき(例えば、昇降レ
バー16が下降側に操作されて、下降スイッチSW2が
オンしているとき)にのみ、上記地面追従制御を実行す
るように構成してもよい。
【0035】上記実施形態では、高さ検出手段を非接触
式の超音波センサS1にて構成したが、これに限るもの
ではなく、例えば接触式の高さ検出センサーでもよい。
【0036】上記実施形態では、手動操作式の昇降指令
手段を揺動式の手動レバー16にて構成したが、これに
限るものではなく、例えば上昇、下降、停止の3つの押
しボタンスイッチを並べたものでもよい。
【0037】上記実施形態では、刈取収穫機をコンバイ
ンにて構成したが、これ以外の、例えばイグサ用の刈取
収穫機等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの前部を示す側面図
【図2】制御構成を示すブロック図
【図3】刈取部昇降手段の保持力と昇降位置との関係を
示すグラフ
【図4】刈取部昇降手段の保持力の時間的な変化を示す
グラフ
【図5】地面追従制御を説明するためのタイムチャート
【図6】制御作動を示すフローチャート
【図7】制御作動を示すフローチャート
【符号の説明】
2 刈取作業部 16 昇降指令手段 17 走行機体 S1 高さ検出手段 S4 保持力検出手段 SK 刈取部昇降手段 SW4 選択手段 100 接地検出手段 101 昇降制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 富永 俊夫 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B382 GA09 GC21 GD02 HB02 HF22 LA12 LB06 LC05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行機体に対して昇降自在に備えられた
    刈取作業部を昇降操作する刈取部昇降手段と、 前記刈取部昇降手段の作動を制御する昇降制御手段とが
    設けられた刈取収穫機であって、 前記刈取作業部の地面への接地を検出する接地検出手段
    が設けられ、 前記昇降制御手段は、前記接地検出手段にて前記刈取作
    業部の地面への接地が検出されるまで、前記刈取作業部
    を下降作動させる刈取部下降操作と、前記刈取作業部が
    地面近傍において地面から離れる状態となるように、前
    記刈取作業部を上昇作動させる刈取部上昇操作とを交互
    に繰り返すべく、前記刈取部昇降手段を作動させる地面
    追従制御を実行するように構成されている刈取収穫機。
  2. 【請求項2】 前記昇降制御手段は、前記刈取部上昇操
    作として、前記刈取部昇降手段を、設定時間、又は、前
    記走行機体が設定距離走行する間、上昇作動させるよう
    に構成されている請求項1記載の刈取収穫機。
  3. 【請求項3】 前記昇降制御手段は、前記刈取部下降操
    作の終了に伴い、直ちに、前記刈取部上昇操作を行い、
    且つ、前記刈取部上昇操作を行った後においては、設定
    停止期間の経過後において、前記刈取部下降操作を行う
    ように構成されている請求項1又は2記載の刈取収穫
    機。
  4. 【請求項4】 前記刈取部昇降手段が、前記刈取作業部
    の荷重を受け止め保持する状態で前記刈取作業部を昇降
    操作するように構成されるとともに、その刈取部昇降手
    段が前記刈取作業部を受け止め保持する保持力を検出す
    る保持力検出手段が設けられ、 前記接地検出手段は、前記保持力検出手段の情報に基づ
    いて、前記刈取作業部の地面への接地を検出するように
    構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の刈
    取収穫機。
  5. 【請求項5】 追従制御モードと通常制御モードとを選
    択する選択手段が設けられ、 前記昇降制御手段は、前記選択手段にて追従制御モード
    が選択されている場合には、前記地面追従制御を実行
    し、前記選択手段にて通常制御モードが選択されている
    場合には、前記刈取作業部の対地高さを検出する高さ検
    出手段の情報に基づいて、前記刈取作業部の対地高さを
    目標高さに維持するように前記刈取部昇降手段を作動さ
    せる自動昇降制御、又は、手動操作式の昇降指令手段か
    らの昇降指令に基づいて前記刈取部昇降手段を作動させ
    る手動昇降制御を実行するように構成されている請求項
    1〜4のいずれか1項に記載の刈取収穫機。
JP25810498A 1998-09-11 1998-09-11 刈取収穫機 Expired - Fee Related JP3578641B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25810498A JP3578641B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 刈取収穫機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25810498A JP3578641B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 刈取収穫機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000083431A true JP2000083431A (ja) 2000-03-28
JP3578641B2 JP3578641B2 (ja) 2004-10-20

Family

ID=17315565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25810498A Expired - Fee Related JP3578641B2 (ja) 1998-09-11 1998-09-11 刈取収穫機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3578641B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108702943A (zh) * 2018-06-28 2018-10-26 中机美诺科技股份有限公司 一种收获机的割台工作高度仿形控制装置及方法
CN114830918A (zh) * 2022-04-26 2022-08-02 潍柴雷沃重工股份有限公司 割台与还田机的智能控制方法、系统、介质、设备及农机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108702943A (zh) * 2018-06-28 2018-10-26 中机美诺科技股份有限公司 一种收获机的割台工作高度仿形控制装置及方法
CN114830918A (zh) * 2022-04-26 2022-08-02 潍柴雷沃重工股份有限公司 割台与还田机的智能控制方法、系统、介质、设备及农机

Also Published As

Publication number Publication date
JP3578641B2 (ja) 2004-10-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4713522B2 (ja) 刈取収穫機の刈取昇降制御装置
JP2000083431A (ja) 刈取収穫機
JP3578640B2 (ja) 刈取収穫機
JP3541150B2 (ja) 作業車の昇降制御装置
JP3583038B2 (ja) 作業車の昇降制御装置
JP3604318B2 (ja) 作業機の昇降制御装置
JP4362503B2 (ja) 作業車の姿勢制御装置
JP3585410B2 (ja) 刈取収穫機の刈取昇降制御装置
JP2855680B2 (ja) コンバインの刈高制御装置
JP3580745B2 (ja) 刈取収穫機の刈取昇降制御装置
JP2945584B2 (ja) 作業車の昇降制御装置
JP2010081803A (ja) 刈取収穫機の刈取昇降制御装置
JP2001128526A (ja) 作業車の昇降制御装置
JP3578694B2 (ja) 作業機の昇降制御装置
JP2001224228A (ja) 作業車の操作装置
JP2558077B2 (ja) 全稈投入型コンバイン
JP2001251923A (ja) コンバインにおける刈取前処理装置の昇降制御装置
JPH0432900Y2 (ja)
JP2000209932A (ja) 走行農作業機における車高及び姿勢制御装置
JPS6146084B2 (ja)
JPH10248347A (ja) 作業車の昇降制御装置
JP5027768B2 (ja) 刈取収穫機の刈取昇降制御装置
JP2000125645A (ja) コンバインのクラッチ操作装置
JP3142228B2 (ja) 刈取り収穫機
JP2629065B2 (ja) 作業車の対地高さ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040624

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040713

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees