JPS6051687B2 - アナライザ−を有する光学系における偏光解消装置 - Google Patents

アナライザ−を有する光学系における偏光解消装置

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JPS6051687B2
JPS6051687B2 JP50115643A JP11564375A JPS6051687B2 JP S6051687 B2 JPS6051687 B2 JP S6051687B2 JP 50115643 A JP50115643 A JP 50115643A JP 11564375 A JP11564375 A JP 11564375A JP S6051687 B2 JPS6051687 B2 JP S6051687B2
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JP
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analyzer
crystal
polarized light
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crystal plate
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JP50115643A
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裕 竹中
克二 陸川
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Nikon Corp
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Nippon Kogaku KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はアナライザーを有する光学系において、アナ
ライザーから出た直線偏光を極めて合理的に解消するた
めの偏光解消装置に関する。
現在、部分偏光あるいは偏光を自然光に戻す(偏光解
消という:depolari2er)方法はいくつか知
られている。 特にリヨ(Lyot)の偏光解消板は最
も多く使用されている。
この偏光解消板は水晶等の複屈折体の光学軸を表面に平
行に切断した結晶板を2枚使用し、その厚みの比を1:
2に形成すると共に結晶光軸を互いに450の角度にな
るように重ね合せたものである。この偏光解消板の偏光
解消の原理を第1図のポアンカレ球上にて説明する。
まず、任意の単色でない入射直線偏光Aを考え る。そ
して、光学系の入射面に対して任意の方位角にリヨの偏
光解消板の第1の水晶板を配置させる。これをBで示す
。この水晶板によつて単色でない直線偏光AはB点を中
心にして回転する。すなわち、前記直線偏光Aは各色の
分散に応じ円a上にばらまかれた各偏光状態に変化する
。偏光解消板の第2の水晶板は第1の水晶板の結晶光軸
に対して450の角度を有するように重ねられているの
で、第2の水晶板はc点にて示すことができる。この水
晶板によつて前記のようにB点を中心にして回転する円
a上にばらまかれた光は、C点を中心にして回転する。
すなわちB点を中心にして回転する円aにて示される各
偏光状態に変化する光はさらに、少なくとも北極Nと南
極Sを通り(円偏光を示す)、円をとcに示される間で
変化する光となる。換言すれば、いろいろな形の偏光が
混合される。このようにして、前記直線偏光Aは自然光
に変換される。つまり、偏光が解消される。以上は直線
偏光についての解消を説明した・が、その他の楕円偏光
や円偏光についても同様に偏光解消が容易に可能である
。さて、今単色でない入射直線偏光Dを考えると、偏光
解消板によつて得られる偏光状態は各色の分散に応じD
−北極N−B−南極S−Dを通る円で示される。このこ
・とにより、少なくとも北極Nと南極Sを通る円上にて
示される光は自然光を、つまり偏光解消がなされること
がわかる。本発明明による偏光解消装置はこのことを利
用している。以上述べた、リヨの偏光解消板を利用した
装置の1つに偏光顕微鏡がある。
第2図にその光学系を示す。第2図において、1は光源
で、2はポラライザーで、3はコンデンサーレンズであ
る。
光源1からの光はポラライザー2によつて、直線偏光と
なり、試料4に当る。試料4を照射した直線偏光は試料
4によつて偏光状態が変化し、対物レンズ5によつて集
束される。6はポラライザー2の振動面に対して直交す
る振動面を有するアナライザーである。
7はアナライザー6を通過した光を二方向に分離するた
めのプリズムである。
図に示すようにこのプリズムは半透過部分と全反射部分
とを有している。8,9は左右の接眼レンズ10に光を
導くためのプリズムである。
このような構成の偏光顕微鏡においては、前記光路変換
用プリズム7に半透過鏡を使用しているため、アナライ
ザー6を出た直線偏光の振動方向の違いによつて左右の
接眼レンズに入る光量が異なると同時に、波長によつて
も異なる。そのため、左右の接眼レンズを覗いた時に色
の違いを生じ、間違つた観察を起しやすかつた。このよ
うな欠点を解決するため前述したような偏光解消板(破
線にて示す)をアナライザー6とプリズム7との間に配
設している。即ち、アナライザー6より出た直線偏光を
自然光に変換し、上記した左右の色の違いのない正しい
観察が行える。しかしながら、偏光解消板は水晶を使用
しているので、光軸に沿つて切断しなくてはならない。
そのため1枚当りの水晶板のコストが極めて高くなる。
また2枚の水晶板を貼り合せなくてはならないため、そ
の作業に多大の労力を必要とする。本発明の目的はアナ
ライザー6を出射した光が直線偏光であることに着眼し
、より経済的な偏光.解消装置を提供することにある。
以下本発明について、偏光顕微鏡を例として説明する。
第3図のボアンカレ球上において、Aはアナライザー6
を通過した時の直線偏光の方位を示す。さて、この状態
にて、直線偏光Aを自然光・に変換するには、前述した
ように、少なくとも北極N及び南極Sの両極を通るよう
にすればよい。すなわち、結晶光軸を含む平面に切断し
た水晶板を、前記アナライザー6の方位角に対してその
結晶光軸が45ラの角度をなす如く配設すればよい。こ
れを第3図のボアンカレ球上にて示すと、A点より90
3の角度をなすI点の位置である。もちろんA点よりI
点とは逆方向に900の角度をなす丁点でもよいことは
言うまでもない。一般的にはアナライザー6は回転させ
て使用するのが普通である。
そのため、前記水晶板の結晶光軸とアナライザー6の方
位角とのなす角度を常に45アになる如く構成しなくて
はならない。このj解決手段として例えば、水晶板の結
晶光軸とアナライザー6の方位角とが45晶をなすよう
に水晶板とアナライザー6とを固着させればよい。また
は、機械的手段等により、アナライザー6の方位角に対
して水晶板の結晶光軸が常に456になる如く一体的に
連動させればよい。また、前述したリヨの偏光解消板に
おいては、2枚の水晶板の厚みの比を1:2に取る必要
があつた。実際的には一方の水晶板の厚みを2?あるい
は1.5閘とし、他方の厚みを4wrmあるいは2Tn
1n程度に形成している。本発明においては、必ずしも
1.5藺とか2Tfr!FLという比較的大きな値を取
る必要はない。水晶板の厚みを55μ程度に形成すると
、A点にて示した直線偏光は各色の分散、即ち各色の常
光線と異常光線とに対する屈折率の差によつて決まる位
相差に応じて、北極Nと南極Sを通り約1回転する。厚
みを1Tr$L程度に形成すると、約18回転するため
、本発明においては水晶板の厚みは1TWL程度で充分
である。水晶板がこれよりも薄い場合には、ボアンカレ
球上で北極N及び南極Sを通る回転が少なく、即ち偏光
状態のばらつきが少なくなるため、透過光に色づきを生
ずることとなり、自然光に近づけることが難しくなる。
従つて、本発明における偏光解消装置においては、複屈
折結晶体の厚さが、1TrIn程度以上であることとが
必要である。尚、上記実施例では複屈折結晶体として水
晶板のみを説明したが、方解石等の物質を使用しても同
様である。
また、アナライザーを使用する装置の一例として偏光顕
微鏡を載せたが、アナライザーを使用する装置であれば
、他の装置においても本発明の目的を有効に解決できる
ことは言うまでもない。以上述べた本発明によれば、ア
ナライザーを通過した直線偏光を、より経済的且つ有効
に解消することができ、実用上極めて有益なものである
【図面の簡単な説明】 第1図は従来の偏光解消板を説明するためのボアンカレ
球を示す図、第2図は偏光顕微鏡の光学系を示す図、第
3図は本発明に係る偏光解消装置を説明するためのボア
ンカレ球を示す図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アナライザーを有する光学系において、複屈折結晶
    体をその光学軸を含む平面に平行になるように切断した
    厚さ1mm程度以上の単一結晶板を前記アナライザーの
    背後に配置し、該結晶板の光学軸が前記アナライザーの
    方位角に対して常に45゜の角度をなすごとく該結晶板
    と該アナライザーとを一体的に設け、該結晶板における
    色の分散に対応した位相差に応じて該アナライザーを通
    過する直線偏光の偏光状態を変化せしめが実質的に偏光
    を解消することを特徴とするアナライザーを有する光学
    系における偏光解消装置。
JP50115643A 1975-09-26 1975-09-26 アナライザ−を有する光学系における偏光解消装置 Expired JPS6051687B2 (ja)

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JPS4917541A (ja) * 1972-06-14 1974-02-16

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