JPS6051526B2 - 転炉設備の炉体上部鉄皮の取替え工法 - Google Patents

転炉設備の炉体上部鉄皮の取替え工法

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JPS6051526B2
JPS6051526B2 JP17229380A JP17229380A JPS6051526B2 JP S6051526 B2 JPS6051526 B2 JP S6051526B2 JP 17229380 A JP17229380 A JP 17229380A JP 17229380 A JP17229380 A JP 17229380A JP S6051526 B2 JPS6051526 B2 JP S6051526B2
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JP
Japan
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shell
furnace body
upper shell
base
steel
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JP17229380A
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和也 山口
晴夫 大江
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、転炉設備における炉体の上部鉄皮を取替え
更新する新規工法に関する。
転炉の炉体は炉口に続く上部鉄皮が熱歪により変形す
る傾向があり、炉体寿命の延長のため変形が著しくなつ
た上部鉄皮を切離し新しい上部鉄皮と取替えることが必
要になる。
上部鉄皮は大形転炉では厚さ数十−、重量数十トンで相
当の重量物のため、その取替えには、通常、転炉設備の
うち転炉に近接可能で吊上容量の大きい溶銑クレーンを
利用する。 第1図イはこの通常工法を示す。
転炉aは炉口 上に排ガス捕集排出設備を等があるため
、炉体を傾倒させ溶銑クレーンcを横行させ至近接させ
ても、クレーンと炉口との間に3〜4Trl、の距離が
残る。そこで引込用に建家粱にウインチdを取付け、ク
レーンcとウインチdとの併用により上部鉄皮eの取外
し、取付けを行なう。この工法は連繋作業に技量を要し
上部鉄皮と鉄皮基部との関係調整に手数と時間がかかり
、工期が13乃至15日の長きに及ぶため転炉設備の稼
動が阻害され、また溶銑クレーンがこの工事に使われる
ためその間他転炉、他設備の操業にも支障を来す等の欠
点があつた。またウインチの配備が他設備と干渉したり
する。 第1図田よ溶銑クレーンに依存しない他の従来
工法を示す。
受鋼台車fを利用して上部鉄皮の持運びを行なうことと
し、チェーンブロックgを取付けて上部鉄皮eを台車f
上に上げ下しする。この工法は上部鉄皮内の耐火物煉瓦
の除去により炉体の重量不釣合が生じて傾動設備だけで
は炉体を’倒立させることができないで別段取の回転装
置が必要となることが少くない。まだ除去し残しの内部
煉瓦が脱落する危険があり、内部煉瓦脱落防止防護板れ
を取付けることが必要になり、また炉体倒立時の炉体内
部での作業が必要であるがその環境条件が頗る悪い等の
欠点がある。 本発明は、上記従来工法の問題点に解決
を与えるため、転炉の炉体の上部鉄皮の取替えを行なう
に当り溶銑クレーンを利用するとしてもその使用時間は
2〜3時間程度さらにそれ以下に留める能率的工法を与
えること、また上部鉄皮取替時の炉体内の耐火物裏張り
の除去は上部鉄皮および近傍に該当する上部のみの除去
に留められるのて、炉体の転傾角度を残存煉瓦の落下の
怖れのない最小限とし、しかも上部鉄皮の取替えが円滑
に行えるようにすること、併せて良好な環境条件を与え
て作業を容易にするとともに新上部鉄皮と設置状態の鉄
皮基部との整合(はだ合せ)作業の回数が減少させられ
るようにすること、を解決課題としてなされたものであ
る。
本発明による転炉設備の炉体上部鉄皮の取替え工法は、
炉体の正立状態において、予め内部耐火物裏張りの上部
を除去した上部鉄皮を鉄皮基部から一部の未切断部を残
して円周切断し、炉体を900以内の角度に傾動させ、
傾倒状態において、溶銑クレーンに取付けた天秤式治具
を上部鉄皮に連結したのち残部切断により上部鉄皮を鉄
皮基部から切離して搬出し、新上部鉄皮を天秤式治具に
連結して搬入し鉄皮基部の上縁と整合させて仮付け溶接
を行ない、のち再び炉体を正立状態に戻し、円周溶接に
より上部鉄皮を鉄皮基部に接続することを特徴とする。
以下、本発明を添付図の実施例により施工の順序に従い
具体的かつ詳細に説明する。第2図は本発明工法の1実
施例に使用する施設の全体的配置を示す。
この転炉設備はつぼ形の炉体1が中間部を囲むトラニオ
ンリング2により支一持されそれから両方に延びるトラ
ニオン3により地表面床上の架台4上に水平軸線のもと
に枢支されて回転可能であり、図示省略の電動式または
水圧式の傾動駆動装置により傾倒させられる。トラニオ
ンは炉体を重心の近くで枢支し、それにより.所要回転
モーメントが小さくなるようされている。本発明を実施
するには、先づ、第3図に示すように、炉体1を正立状
態とし、その内部の耐火物裏張り5を炉体鉄皮の熱変形
が著しくなつた上部一鉄皮6の内側からその若干下方の
高さまでにわたつて煉瓦、永久裏付けを含めて鉄面が露
出するまて除去する。それ以下の鉄皮基部7内側の耐火
物裏張り5は炉底を含めて除去されずに残される。次に
取替えようとする上部鉄皮6を溶断により鉄皮基部7か
ら一部の未切断部9を残して円周切断する。切断部8間
の未切断部9は例えば周上4個所に各約507707!
の程度てよい。次に炉体1を回転させるが、正立からの
傾倒角度θは900以内、例えば第2図に示す600か
ら第4図に示す90内の範囲に選ぶ。
他方、本発明工法の実施のため、第2図中に示されてい
るような、溶銑クレーン10からその主〔巻11および
補巻12により吊下げた天秤式治具13を用意する。
天秤式治具13はその中部が主巻11により吊持され、
その後部が釣合重錘14を取付けて補巻12に連結され
、その先部は炉体1に向い主補巻の横行により炉体に到
達する長さを有し、先端には上部鉄皮6との連結のため
のブラケット15が設けられている。天秤式治具13に
関する釣合については後述する。こうして先に傾倒状態
にして置いた炉体1に向つて天秤式治具13を前進させ
その先端を炉口を通して炉内に進入させる。
上部鉄皮6の内側上部には対ブラケット16が予め取付
けられており、天秤式治具のブラケット15とピン17
により連結する。その後に前記未切断部9を溶断して上
部鉄皮6を鉄皮基部7から全周切離し、天秤式治具13
を後退させ、溶銑クレーン10により搬出する。天秤式
治具13における力の釣合は、その先端にピン17によ
り吊下げられた上部鉄皮6がその吊上点と重心との関係
により傾倒炉体1の傾倒角度θに応じて鉄皮基部7と合
致し易い姿勢、例え(t横軸線の姿勢に垂下するように
されている。
そして吊下上部鉄皮6の重量は天秤関係により治具の後
部の釣合重錘14と釣合うように、むしろ後部に少しの
重量がかかり、上部鉄皮6が所望の安定位置に保持され
しかも補巻12に大きなりがかからないように重量、お
よび挺子比が配分されており、その全体の重量を主巻1
1補巻12が共吊りする。従つてこの天秤式治具13は
釣合のとれた力関係のもとに主補巻11,12の協動に
より上部鉄皮6を容易に所望位置に持来すことがてきる
。新上部鉄皮6aに取替えするには、第5図に示すよう
に新上部鉄皮6aが水平に置かれていてもそれに天秤式
治具13を傾斜させて先端を挿込むことができるので、
それに予め取付けられている対ブラケット16aとブラ
ケット15とをピン17により連結し、新上部鉄皮6a
を主補巻の操作により天秤式治具13を水平として吊上
け、溶銑クレーン10の走行により、第2図、第4図に
示すような傾倒炉体1と相対する位置に搬入する。
そして天秤式治具13の操作により吊下げた新上部鉄皮
6aを傾倒状態の炉体鉄皮基部7の上縁と整合させて仮
付溶接により結合する。この仮付溶接は、第6図に示す
ように、ストロングバツク18と呼はれる厚さ1知程度
の仮付板を両鉄皮接合周上に所要数配置して両鉄皮にわ
たつて仮付溶接19するのが後述の諸作業に便宜を与え
る。上下の鉄皮の仮連結が終れば、天秤式治具13を新
上部鉄皮6aとの接続を外して後退させ、その後炉体を
再び正立状態に戻す。第8図はこの正立状態を示す。復
帰正立状態において、新上部鉄皮6a1鉄皮基部7の接
合部間に第6図に示すような内外開先20をガスカット
法により加工する。
この際に、第7図に示すように、上下の鉄皮間に過大の
間隙Gがあれば、ストロングバツク18の仮付けを一旦
外して、第8図に示すように新上部鉄皮6aの周上4ケ
所程度に取付けたブラケット21にジャッキ22を適用
して新上部鉄皮6aを30―程度持上け衝合せ縁部の突
起部Pを溶剤し、全周にわたつてルートギャップR(第
6図参照)が溶接可能な最大5Tnm程度の範囲内に納
まるように修正する。他の修正としては、若し上下部鉄
皮の突合せ縁間に喰違いがあれば、L字形馬を仮付けし
鉄皮との間に楔を打込む等の技法(図示せず)により整
合させて仮付けし直す。このようにして上下の鉄皮の整
合およびその突合せ縁部の開先加工が終れば、第8図に
示すようにして炉体の内外から全周溶接を施して新上部
鉄皮6aを残存鉄皮基部7に全面結合し、上部鉄皮の取
替作業を終る。
本発明工法の主要な諸作業は、外部足場23はトラニオ
ンリング2上面を、また内部足場24は残存耐火物煉瓦
の上面を利用し、付設することにより安定、安全に作業
を行なうことができる。上部鉄皮の取替完了後、残りの
仮付片等を除去して耐火物裏張りを残存耐火物裏張りに
続けて施す。
本発明工法によると、以下列記の諸効果が得られる。
(1)工期が従来工法の約3分の1の5〜6日となる。
そのため転炉稼動率を向上させることができる。(2)
溶銑クレーンの使用時間は1〜2時間程度となる。
そのため並設配置の転炉、他設備の稼動に対する妨害影
響は事実上生じない。(3)上下の鉄皮の接離、合せ作
業が円滑に正確に迅速にでき、しかもその作業が安全で
ある。
(4)炉体の回転を小角度で済ませることができる。(
5)炉体の傾動のための別段取の回転装置を設ける必要
がない。
(6)作業過程に残存耐火物裏張り煉瓦の脱落の怖れな
く、防護板が不要である。
(7)溶接時の作業環境が良好で、安全性高く、良好な
溶接結果が得られる。
(8)炉体の正立、高重心位置の倒立の繰返しがなく危
険作業がなくなり、作業が安全に行える。
【図面の簡単な説明】
第1図は転炉設備の炉体上部鉄皮取替えの従来工法を示
し、そのイは通常工法、口は溶銑クレーンに依存しない
工法である。 第2図は本発明工法の1実施例に使用する施設の全体的
配置の側面図、第3図はその上部鉄皮の切離し過程を示
す側面図、第4図はその上部鉄皮の切離し支持状態なら
びに新上部鉄皮の取付開始前の状態を示す側面図、第5
図はその新上部鉄皮の搬送開始前の状態を示す側面図、
第6図はそのストロングバツク部分の縦断側面図、第7
図はその新上部鉄皮と鉄皮基部との突合縁部の部分側視
図、第8図は新上部鉄皮取付作業状態を示す側面図てあ
る。1・・・・・・炉体、5・・・・・・耐火物裏張り
、6,6a・・・・・上部鉄皮、7・・・・・・鉄皮基
部、8・・・・・・切断部、9・・・・・未切断部、1
0・・・・・溶銑クレーン、13・・天秤式治具、θ・
・・・・・傾倒角度。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 転炉設備の炉体の上部鉄皮の取替えを行なうため、
    炉体の正立状態において、予め内面耐火物裏張りの上部
    を除去した上部鉄皮を鉄皮基部から一部の未切断部を残
    して円周切断し、炉体を90゜以内の角度に傾動させ、
    傾倒状態において、溶銑クレーンに取付けた天秤式治具
    を上部鉄皮に連結したのち残部切断により上部鉄皮を鉄
    皮基部から切離して搬出し、新上部鉄皮を天秤式治具に
    連結して搬入し鉄皮基部の上縁と整合させて仮付溶接を
    行ない、のち再び炉体を正立状態に戻し、円周溶接によ
    り上部鉄皮を鉄皮基部に接続することを特徴とする転炉
    設備の炉体上部鉄皮の取替え工法。
JP17229380A 1980-12-05 1980-12-05 転炉設備の炉体上部鉄皮の取替え工法 Expired JPS6051526B2 (ja)

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