JPS605113Y2 - 流し台水槽の結露防止材 - Google Patents
流し台水槽の結露防止材Info
- Publication number
- JPS605113Y2 JPS605113Y2 JP4218879U JP4218879U JPS605113Y2 JP S605113 Y2 JPS605113 Y2 JP S605113Y2 JP 4218879 U JP4218879 U JP 4218879U JP 4218879 U JP4218879 U JP 4218879U JP S605113 Y2 JPS605113 Y2 JP S605113Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- condensation prevention
- prevention material
- water tank
- sink water
- vinyl aromatic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は流し台水槽の外表面における結露の発生を防止
する結露防止材に関する。
する結露防止材に関する。
従来より、流し台の水槽にステンレス、鋼板、アルミニ
ウムの金属材料が多用されている。
ウムの金属材料が多用されている。
このような金属製水槽からなる流し台にあっては、冬期
等における流し台の収納部と外部との温度差により金属
製水槽の外表面に水蒸気が結露し、これが雫となって水
槽直下に垂れ落ちて収納部を汚すことがしばしばあった
。
等における流し台の収納部と外部との温度差により金属
製水槽の外表面に水蒸気が結露し、これが雫となって水
槽直下に垂れ落ちて収納部を汚すことがしばしばあった
。
このような欠点を解消するために、金属製水槽の外表面
を断熱材よりなる結露防止材で被覆することが行なわれ
ており、その結露防止材として、前記水槽の形状に沿っ
て成形されたポリスチレン樹脂発泡シートが知られてい
る。
を断熱材よりなる結露防止材で被覆することが行なわれ
ており、その結露防止材として、前記水槽の形状に沿っ
て成形されたポリスチレン樹脂発泡シートが知られてい
る。
しかしながら、前記ポリスチレン樹脂発泡シートは、断
熱効果があって結露を防止できる反面、硬質でかつ脆弱
であるため、深さが約20cmもある水槽の外表面形状
に沿うよう成形するのは容易でなく、成形条件によって
は発泡シートからのプレス絞り加工の際に屈曲部が裂損
するおそれがあり、前記成形条件の設定が難かしく、ま
た水槽に対する被着時にも他物が当触したりすると裂損
することがあるし、水槽下方の収納物品の出し入れの際
にその収納物品を当てると発泡シートの表面から引裂き
が生じ易いものであった。
熱効果があって結露を防止できる反面、硬質でかつ脆弱
であるため、深さが約20cmもある水槽の外表面形状
に沿うよう成形するのは容易でなく、成形条件によって
は発泡シートからのプレス絞り加工の際に屈曲部が裂損
するおそれがあり、前記成形条件の設定が難かしく、ま
た水槽に対する被着時にも他物が当触したりすると裂損
することがあるし、水槽下方の収納物品の出し入れの際
にその収納物品を当てると発泡シートの表面から引裂き
が生じ易いものであった。
また、この種の結露防止材として架橋タイプのポリエチ
レン樹脂発泡シートを用いることも考えられないではな
いが、このようなポリエチレン樹脂発泡シートは、電子
線照射等の処理を必要とするためにコスト高となり、ま
たその性質上発泡シートからの深絞りの成形加工が難か
しい上、仮に成形できたとしても、得られれた成形品は
軟らかすぎて保形性が悪く、水槽に対する被着作業が行
ない難いものである。
レン樹脂発泡シートを用いることも考えられないではな
いが、このようなポリエチレン樹脂発泡シートは、電子
線照射等の処理を必要とするためにコスト高となり、ま
たその性質上発泡シートからの深絞りの成形加工が難か
しい上、仮に成形できたとしても、得られれた成形品は
軟らかすぎて保形性が悪く、水槽に対する被着作業が行
ない難いものである。
本考案は、上記の点に鑑みて考案した流し台水槽の結露
防止材であって、ポリスチレン樹脂発泡シートよりも軟
らかくて成形性および裂損防止効果に優れ、しかもポリ
オレフィン樹脂発泡シートよりも硬くて保形性が良くか
つ安価なものを提供しようとしたものである。
防止材であって、ポリスチレン樹脂発泡シートよりも軟
らかくて成形性および裂損防止効果に優れ、しかもポリ
オレフィン樹脂発泡シートよりも硬くて保形性が良くか
つ安価なものを提供しようとしたものである。
すなわち本考案の要旨とするところは、ポリオレフィン
系樹脂とビニル芳香族モノマーとを共重合してなる熱可
塑性樹脂の発泡シートよりなり、金属製水槽の外表面の
形状に沿って成形され前記外表面を被覆すべく設けられ
た流し台水槽にある。
系樹脂とビニル芳香族モノマーとを共重合してなる熱可
塑性樹脂の発泡シートよりなり、金属製水槽の外表面の
形状に沿って成形され前記外表面を被覆すべく設けられ
た流し台水槽にある。
次に本考案の実施例を図面に基いて説明すると、1は流
し台のステンレス製その他の金属製水槽、2は該水槽1
の凹陥部、aは本考案に係る結露防止材である。
し台のステンレス製その他の金属製水槽、2は該水槽1
の凹陥部、aは本考案に係る結露防止材である。
しかして本考案の結露防止材aはポリオレフィン系樹脂
とビニル芳香族モノマーとを共重合してなる熱可塑性樹
脂の発泡シート、例えば10〜9唾量%のポリオレフィ
ン系樹脂粒子に90〜川重量%のビニル芳香族モノマー
を吸収せしめつつ両者を重合せしめて得られた熱可塑性
樹脂を素材とし、これを押出し機で加熱溶融混練して押
出し発泡成形した発泡シートよりなり、該発泡シートが
プレス加工あるいは真空成形により金属製水槽1の外表
面の形状に沿うようつまり水槽1の凹陥部2に相応する
形状に成形され、前記外表面を被覆すべく設けられてな
るものである。
とビニル芳香族モノマーとを共重合してなる熱可塑性樹
脂の発泡シート、例えば10〜9唾量%のポリオレフィ
ン系樹脂粒子に90〜川重量%のビニル芳香族モノマー
を吸収せしめつつ両者を重合せしめて得られた熱可塑性
樹脂を素材とし、これを押出し機で加熱溶融混練して押
出し発泡成形した発泡シートよりなり、該発泡シートが
プレス加工あるいは真空成形により金属製水槽1の外表
面の形状に沿うようつまり水槽1の凹陥部2に相応する
形状に成形され、前記外表面を被覆すべく設けられてな
るものである。
3はその上縁の鍔部、4は排水管5が挿通する孔である
。
。
この結露防止材aを金属製水槽1の外表面に被着するに
は、図示するように結露防止材aを凹陥部2に被嵌する
とともに鍔部3を接着剤6にて水槽1に接着して全体を
密着させ、さらに取付はナツト7で固定する場合のほか
、接着手段や熱融着手段によりまたはナツトやビスを用
いて種々の方法で密着状に被嵌し固定すればよい。
は、図示するように結露防止材aを凹陥部2に被嵌する
とともに鍔部3を接着剤6にて水槽1に接着して全体を
密着させ、さらに取付はナツト7で固定する場合のほか
、接着手段や熱融着手段によりまたはナツトやビスを用
いて種々の方法で密着状に被嵌し固定すればよい。
上記結露防止材aとして使用される発泡シートはシート
の厚み1〜3Trr!n程度のものがよいが、流し台の
大きさあるいは使用環境による結露の程度に対応して適
当な厚みのものを選択して実施することができる。
の厚み1〜3Trr!n程度のものがよいが、流し台の
大きさあるいは使用環境による結露の程度に対応して適
当な厚みのものを選択して実施することができる。
また、本考案の結露防止材aとなる発泡シートの素材で
ある熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子とビニ
ル芳香族モノマーとを水性媒質中に懸濁せしめ、前記粒
子に前記モノマーを吸収せしめつつ両者を触媒の存在下
に重合せしめて得られるものである。
ある熱可塑性樹脂は、ポリオレフィン系樹脂粒子とビニ
ル芳香族モノマーとを水性媒質中に懸濁せしめ、前記粒
子に前記モノマーを吸収せしめつつ両者を触媒の存在下
に重合せしめて得られるものである。
こうして得られた熱可塑性樹脂は、押出し機による加熱
溶融混練が良好に行なわれて前記両戒分が均一に混合さ
れ、押出し発泡成形された発泡シートが相分離を起した
り発泡倍率が不均一になるようなことがない。
溶融混練が良好に行なわれて前記両戒分が均一に混合さ
れ、押出し発泡成形された発泡シートが相分離を起した
り発泡倍率が不均一になるようなことがない。
殊に前記の熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂に対し
てゲル濃度が30〜80%の架橋およびグラフト重合し
たものであると、素材自体の耐衝撃性が増し強度が向上
する。
てゲル濃度が30〜80%の架橋およびグラフト重合し
たものであると、素材自体の耐衝撃性が増し強度が向上
する。
なお、上記のポリオレフィン系樹脂としてはエチレンの
単独重合体あるいはエチレンを主体とする共重合体を用
いる。
単独重合体あるいはエチレンを主体とする共重合体を用
いる。
またビニル芳香族モノマートシては、スチレン、メチル
スチレン、エチルスチレン、ハロゲン化スチレンまたは
これらのモノマーを5唾量%以上含有するビニル芳香族
モノマーと共重合可能なモノマーとの混合物を用いる。
スチレン、エチルスチレン、ハロゲン化スチレンまたは
これらのモノマーを5唾量%以上含有するビニル芳香族
モノマーと共重合可能なモノマーとの混合物を用いる。
以上のような構成よりなる本考案の流し台水槽の結露防
止材aは、発泡シート特有の断熱性によってこれで被覆
せる金属製水槽1の外表面における結露防止を効果的に
なし得、水槽下方の収納部内部が湿ったり雫が落ちて収
納品が汚れたりするのをなくすことができる。
止材aは、発泡シート特有の断熱性によってこれで被覆
せる金属製水槽1の外表面における結露防止を効果的に
なし得、水槽下方の収納部内部が湿ったり雫が落ちて収
納品が汚れたりするのをなくすことができる。
殊に本考案の結露防止材aに用いる発泡シートは、ポリ
オレフィン系樹脂とビニル芳香族モノマーとを共重合し
てなる熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィン系樹脂粒子
にビニル芳香族モノマーを吸収せしめつつ両者を重合せ
しめて得られた熱可塑性樹脂を素材とし、これを加熱溶
融混練して押出し成形したものであるから、その成分上
材質的にはポリオレフィン系樹脂とポリスチレン樹脂の
中間的なもので両者の長所を併有している。
オレフィン系樹脂とビニル芳香族モノマーとを共重合し
てなる熱可塑性樹脂、例えばポリオレフィン系樹脂粒子
にビニル芳香族モノマーを吸収せしめつつ両者を重合せ
しめて得られた熱可塑性樹脂を素材とし、これを加熱溶
融混練して押出し成形したものであるから、その成分上
材質的にはポリオレフィン系樹脂とポリスチレン樹脂の
中間的なもので両者の長所を併有している。
即ち前記発泡シートは、ポリスチレン樹脂発泡シートよ
りも少し軟らかくかつ靭性があって成形性がよく、深さ
が20cmにもなる水槽の凹陥部の形状に沿って容易に
成形でき、成形の際に屈曲部が裂損するおそれがない。
りも少し軟らかくかつ靭性があって成形性がよく、深さ
が20cmにもなる水槽の凹陥部の形状に沿って容易に
成形でき、成形の際に屈曲部が裂損するおそれがない。
また成形した発泡シートつまり結露防止材aの水槽1へ
の被着時に他物が当触したり、あるいは水槽下方の収納
品の出し入れの際にその収納品が当っても、前記発泡シ
ートは損傷したり引裂きが生じることがなく、結露防止
材としての機能を失することなく美麗にかつ良好に被着
状態を維持できる。
の被着時に他物が当触したり、あるいは水槽下方の収納
品の出し入れの際にその収納品が当っても、前記発泡シ
ートは損傷したり引裂きが生じることがなく、結露防止
材としての機能を失することなく美麗にかつ良好に被着
状態を維持できる。
しかも本考案に用いる発泡シートはポリエチレン等のポ
リオレフィン系樹脂発泡シートよりも硬くて保形性がよ
く、取扱い易く水槽に対する被着作業が容易に行なえる
ものである。
リオレフィン系樹脂発泡シートよりも硬くて保形性がよ
く、取扱い易く水槽に対する被着作業が容易に行なえる
ものである。
従って本考案は、材質的に成形性がよく裂損防止効果に
も優れ、しかも保形および作業性良好なもので、流し含
水槽の結露防止材として好適なものである。
も優れ、しかも保形および作業性良好なもので、流し含
水槽の結露防止材として好適なものである。
第1図は本考案の実施例を示す結露防止材のみの斜視図
、第2図は金属製水槽への被着状態を示す縦断面図であ
る。 1・・・・・・金属製水槽、a・・・・・・結露防止材
。
、第2図は金属製水槽への被着状態を示す縦断面図であ
る。 1・・・・・・金属製水槽、a・・・・・・結露防止材
。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ■ ポリオレフィン系樹脂とビニル芳香族モノマーとを
共重合してなる熱可塑性樹脂の発泡シートよりなり、金
属製水槽の外表面の形状に沿って成形され前記外表面を
被覆すべく設けられた流し台水槽の結露防止材。 2 熱可塑性樹脂がポリオレフィン系樹脂に対してゲル
濃度が30〜80%の架橋およびグラフト重合したもの
である実用新案登録請求の範囲第1項記載の流し台水槽
の結露防止材。 3 ポリオレフィン系樹脂が、エチレンの単独重合体あ
るいは、エチレンを主体とする共重合体である実用新案
登録請求の範囲第1項または第2項記載の流し台水槽の
結露防止材。 4 ビニル芳香族モノマーが、スチレン、メチルスチレ
ン、エチルスチレン、ハロゲン化スチレンまたはこれら
のモノマーを5唾量%以上含有するビニル芳香族モノマ
ーと共重合可能なモノマーとの混合物である実用新案登
録請求の範囲第1項、第2項または第3項のいずれか1
項に記載の流し台水槽の結露防止材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4218879U JPS605113Y2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 流し台水槽の結露防止材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4218879U JPS605113Y2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 流し台水槽の結露防止材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55145577U JPS55145577U (ja) | 1980-10-18 |
JPS605113Y2 true JPS605113Y2 (ja) | 1985-02-15 |
Family
ID=28914211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4218879U Expired JPS605113Y2 (ja) | 1979-03-30 | 1979-03-30 | 流し台水槽の結露防止材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS605113Y2 (ja) |
-
1979
- 1979-03-30 JP JP4218879U patent/JPS605113Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55145577U (ja) | 1980-10-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4528221A (en) | Polystyrene foamed sheet suitable for forming | |
US4505962A (en) | Microwavable plastic containers with heat and grease resistant layer comprising impact polymer | |
JP5227986B2 (ja) | 防曇性ポリオレフィン系シートの成形体および食品包装用成形体 | |
JPS605113Y2 (ja) | 流し台水槽の結露防止材 | |
JP3901865B2 (ja) | 食品用の断熱容器 | |
JPS592222Y2 (ja) | 流し台水槽の結露防止材 | |
JPS63126739A (ja) | 積層体 | |
JP4257809B2 (ja) | 熱成形用発泡シート及び果菜用容器 | |
JP4943894B2 (ja) | 包装用容器 | |
JPH0433266Y2 (ja) | ||
JPS6320702B2 (ja) | ||
JP4001358B2 (ja) | 熱成形用積層シート | |
JP4001359B2 (ja) | 熱成形用積層シート | |
JP2008093323A (ja) | 板状浴槽蓋 | |
JPS60204485A (ja) | 吸水性包装容器 | |
JPS6210106Y2 (ja) | ||
JP3833877B2 (ja) | 食品用の断熱容器 | |
JPH04253740A (ja) | 吸水性ポリスチレン発泡体及びその製造方法 | |
JPS63264335A (ja) | 電子レンジ調理用容器成形用積層発泡シ−ト | |
JPH0526063Y2 (ja) | ||
JP2580728Y2 (ja) | 食品容器の蓋 | |
JPH053977B2 (ja) | ||
JPH0333463Y2 (ja) | ||
JPH0212174Y2 (ja) | ||
JPH0335735Y2 (ja) |