JPS605110Y2 - 給水装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は食器洗い機、全自動洗たく機等の給水用に使用
する水道栓蛇口部の接続用継手装置を備えた給水装置に
関するものである。

食器洗い機等では、その水源を水道等に求め、且つ水道
栓蛇口に給水ホースを直接接続して給水するのが一般的
である。

又、食器洗い機等には給水流入口部に自動結氷弁等が設
けてあり、この自動給水弁等の開閉動作により、給水、
停止を行なう構造となっている。

従って上記構造を有する食器洗い機器等への給水時、自
動給水弁迄、水道圧が直接かかり、水道圧が高い場合又
は自動給水弁の開閉動作による水圧変動等により水道栓
蛇口接続部から水洩れが生じたり、給水ホースが外れた
りして、家屋に被害を与えるケースが多く発生している
。

又、水道の蛇口に給水ホースを接続すれば、この給水ホ
ースによって水道の蛇口が独占され、食器洗い機等の機
器へ給水するのを中断して通常の水道として水を得るた
めには給水ホースを一旦取り外して給水を行い、給水を
行った後再び給水ホースを蛇口に接続するというように
非常に手間のかかるものであった。

本考案は上述問題点を解消すべく改良された給水装置を
提供するものである。

以下図示した１実施例に従って本考案を説明する。

図は本考案の例を示す継手装置を備える給水装置の断面
図である。

この図において、継手装置は以下のものから構成される
。

即ち、１はＴ字管形状の蛇口継手装置本体でその上部開
口２をもって水道栓蛇口３に嵌合固定されている。

４は固定用ネジである。

５は本体１と一体に側方に突出形成され本体１の流通路
６に連通ずる接続部である。

８は一端がこの接続部５に接続されると共に他端が食器
洗い機７の給水口に接続される給水ホースであって、水
道蛇口３と食器洗い機７とを給水自在に連結するもので
ある。

９は食器洗い機７の給水口と上記接続部５との間に介装
される自動給水弁であって、水道水の流路を開閉する役
目を威す。

１０は本体１の下部に下方に向って開口する調圧用孔で
あって、この調圧用孔１０は流通路６と外部とを連通ず
るように設けられ、下部にいくに従って大径となるよう
に断面台形状に形成されている。

１２はこの調圧用孔１０の設けられた本体１下端部に装
着される固定用ナツトである。

１３は上記調圧孔１０を開閉するために設けられた弁で
あって、この弁１３は調圧用孔上部１１において調圧用
孔１０を封止すべく断面台形状を威し、この弁１３と固
定用ナツト１２との間に介装されたバネ１５によって上
方向即ち調圧用孔１０を閉塞する方向に付勢されている
。

１４はこの弁１３の外周に設けられたＯリングであって
、弁１３外局面と調圧孔内周面２０との間に介在するこ
とで弁１３の閉塞時に調圧孔１０の水密を保持する。

１６は先端に上記弁１３を被挿取着された弁杆で上記固
定用ナット１２底部に形成された排水口兼弁杆支持孔１
７に挿通支持されている。

１８は水道栓バルブである。

次に、上記構成の継手装置を備える給水装置の動作説明
をする。

先ず、食器洗い機７を使用する場合には、自動給水弁９
が開成状態とする。

ここで水道栓バルブ１８を開成すると蛇口３から水が本
体１の流通路６に流入し、接続部５から給水ホース８を
通って給水弁９から槽１９へと給水される。

この場合、給水弁９が開成しており、流通路６及び給水
ホース８内の圧力をさほど高くならないようにバルブ１
８で給水圧力を適宜調整できるから、弁１３は調圧用孔
１０を閉塞したままとなる。

ここで、機器７への給水を止めて通常の水道として用い
たい場合には、機器７の給水弁９を閉成することにより
可能となる。

即ち、給水弁９を閉成することにより流通路６及びホー
ス８内に水道圧が直接かかつて、内部が高圧となる。

この圧力上昇によって弁１３がバネ１５の力に抗して押
し下げられ、水道の水が流通路６、調圧用孔１０から排
水路１７を通って下方に水道水が排出され、ホース８を
外すことなく水を得ることができる。

又、機器７へ給水中に水道水を得る場合には、機器７の
給水弁９を開成すると共に水道のバルブ１８を通常より
大きく開成することで可能となる。

即ち、給水弁９を開成すると共にバルブ１８を開成する
ことで機器７への給水が可能となると共に、更に給水圧
力を高めるようにバルブ１８を開成することで、水の流
路面積と水の供給量の関係から流通路６、ホース８内が
高圧となる。

従って、この圧力上昇によって弁１３が押し下げられて
排水孔１７から水が供給されることになる。

従って、継手装置の排水孔１７からの排水の有無を見な
がら水道のバルブの開度を調整できるから、機器のみに
給水する場合に過度に給水圧力が高くなって接続部分で
水洩れが生じたりホースが外れたりすることを未然に防
止でき、又継手装置を蛇口に接続したままでバルブで開
閉するだけで機器への給水以外に水道水を得ることがで
きる。

以上本考案によれば、一端に水道の蛇口が連結されると
共に他端に機器の給水口が連結される継手装置を備える
給水装置において、上記継手装置を、流通路を形成した
中空の継手本体と、この本体の流通路に連通しホースの
一端を接続するために本体に設けられた接続部と、上記
本体の流通路を外部と連通ずるように本体の下部に下方
に向って開口形成された調圧用孔と、この調圧用孔を常
時閉塞する方向に付勢され上記流通路内の圧力が一定値
以上になれば該流通路と外部とを連通ずる弁と、一端が
上記接続部に接続されると共に他端が機器の給水口に接
続される給水ホースと、このホースを機器との間に介装
され水道水の流通路を開閉する給水弁とから構成したの
で、給水弁開成して食器洗い機、洗濯機等の機器へ給水
する場合には調圧用孔からの排水の有無を見ながら機器
への給水圧力を適宜調整できると共に、上記調圧用孔を
蛇口として兼用することができるから継手装置を蛇口に
接続したままで機器以外への給水を行うことができる。

即ち、機器への給水時には水道のバルブを開成すると共
にホース先端の給水弁を開成することで水道水が機器へ
供給されることになるが、水道のバルブを開は過ぎて給
水圧力が高くなり過ぎると、継手装置の弁が開成して水
道水を外部へ逃がすので、継手装置接続部分における水
の漏れや離脱を防止することができる。

ここで、ホースに装着されている給水弁を閉成すると、
水道圧が継手装置内部に直接かかることになり、この圧
力上昇によって弁が開成して調圧用孔から水道水を得る
ことができる。

つまり、上記継手装置を蛇口に接続することにより蛇口
が独占されることになるが、この継手装置が接続されて
いる状態であっても、水道のバルブを開けるだけで調圧
用孔が蛇口として作用し、機器への給水の他に水道水を
得ることができる。

この場合、機器への給水を行わない場合には給水弁を閉
成することで水道からの水を全て調圧用孔から得ること
ができ、機器への給水中である場合、即ち給水弁が開底
されている場合には通常より大きく水道のバルブの開成
することで内部圧力が上昇し、水道水の一部が調圧用孔
から得られる。

成上のように本考案によれば、接続部分の外れや水漏れ
のない給水を行うことができると共に、継手装置を蛇口
に接続したままで機器の給水以外に水道水を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案のｌ実施例を示す断面図である。 図において１は蛇口継手装置本体である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一端に水道の蛇口が連結されると共に他端に機器の給水
   口が連結される継手装置を備える給水装置において、 上記継手装置は、蛇口を接続する開口を有すると共に水
   の流通路を形成した中空の継手本体と、この本体の流通
   路に連通しホースの一端を接続するために本体に一体に
   設けられた接続部と、上記本体の流通路を外部と連通ず
   るように本体の下部に下方に向って開口形成された調圧
   用孔と、この調圧用孔を常時閉塞する方向に付勢され上
   記流通路内の圧力が一定値以上になれば該流通路と外部
   とを連通ずる弁と、一端が上記接続部に接続されると共
   に他端が機器の給水口に接続される給水ホースと、この
   ホースと機器との間に介装され水道水の流通路を開閉す
   る給水弁とから構成したことを特徴とする給水装置。