JPS6050397B2 - 水性冷間圧延油 - Google Patents

水性冷間圧延油

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JPS6050397B2
JPS6050397B2 JP10648783A JP10648783A JPS6050397B2 JP S6050397 B2 JPS6050397 B2 JP S6050397B2 JP 10648783 A JP10648783 A JP 10648783A JP 10648783 A JP10648783 A JP 10648783A JP S6050397 B2 JPS6050397 B2 JP S6050397B2
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JP10648783A
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武司 畑生
謙次 西田
功 中村
政輔 田中
全宏 尼
恭平 堀
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は水性冷間圧延油に関し、特に鉄鋼及び/又はア
ルミニウムの冷間圧延に使用する水性冷間圧延油に関す
る。
従来、一般に鋼の冷間圧延には牛脂、パーム油等の動植
物油脂或いは鉱油を基油とし、これに脂肪酸およびその
エステル等の油性向上剤、リン酸エステル或いはジンク
ジチオフオスフアイト等の極圧添加剤、酸化防止剤およ
び乳化剤を水性エマルジョン化した圧延油が使用されて
いる。
一方、アルミニウム又はアルミニウム合金の冷間圧延に
は精製低粘度鉱油にパルミチン酸ブチルエステル等の油
性向上剤を2〜8%添加した非水性圧延油が使用されて
いる。鋼とアルミニウムの冷間圧延を比較すると最高圧
延速度は両者とも2500m/minであり、バス当り
の圧下率はアルミニウムの方がやや高いとはいえ大差な
いが、鋼の場合は材料の変形抵抗がアルミニウムに比較
しはるかに大きく塑性変形によるフ発熱をカバーするた
め冷却性の大きい水性エマルジョンが使用されている。
これに対し、アルミニウムの場合は、アルミニウム特有
の光沢ある表面を確保するため低粘度精製鉱油に油性向
上剤を添加した非水性圧延油が使用されている。従つて
ア5ルミニウムの冷間圧延には水性エマルジョンが使用
できないのが実情である。近年、耐熱性鋼板等には鋼板
にアルミニウムを溶融メッキしたアルミメッキ鋼板、或
いは圧接法によりアルミニウムを被覆した銅板、いわゆ
るクラッド鋼板等が開発され、これらの複層鋼板の衿間
圧延には、従来の水性エマルジョン冷間圧延泪ではアル
ミニウム表面の光沢が得られず、また利質自体は大部分
鋼であるため高い潤滑性を必要とし、現在、これら複層
鋼板の冷間圧延に使用できる圧延油はなく、その実現が
望まれていた。
さらに、これらメッキ鋼板、被覆鋼板は専用ミルで実施
されることは少なく、普通鋼板や特殊鋼など1つのミル
で冷間圧延されることが多く、鋼種によつて圧延油を切
りかえるのは圧延操業上工数も多く大変不経済である。
本発明者らは斯かる現状に鑑み、鉄鋼の冷間圧延が可能
な潤滑性を具備し、かつアルミニウム表面にオイルステ
ィンを残さない鉄銅兼アルミニウム用水溶性冷間圧延油
を開発すべく鋭意研究行つた。
従来の鉄鋼用水溶性冷間圧延油をアルミニウムの冷間圧
延に用いた場合、アルミニウム表面にオイルステンが発
生し、実用に供し得ない。そこで、これらオイルスティ
ンの発生を防止する化合物を種々探索した結果、アルキ
ル安息香酸と、アルキル基置換または非置換二塩基酸を
従来鉄鋼の冷間圧延に使用されている前記の水性圧延油
に配合することにより、鉄鋼の冷間圧延油として要求さ
れる特性を損なうことなく且つアルミニウム面,のオイ
ルスティンの発生をも防止し得ることを見出し本発明を
完成するに至つた。即ち、本発明は(1)鉱油、動植物
油脂および脂肪酸エステルから選ばれる少くとも1種の
基油、(2)脂肪酸、(3)リン系極圧添加剤、(4)
乳化剤、(5)アル5キル安息香酸及び(6)アルケニ
ル又はアルキル基置換飽和脂肪族ジカルボン酸を必須の
構成成分とする鉄及び/又はアルミニウムの冷間圧延用
の水性冷間圧延油に係る。
本発明に使用てきる鉱油としてはスピンドル3−油、マ
シン油、モーター油、ニュートラル油等の公知の鉱油が
例示され、また動植物油脂の具体例としては牛脂、豚脂
、パーム油、ヤシ油等が挙げられる。
脂肪族エステルとしては炭素数12〜18の脂肪酸と炭
素数12〜18の1価アルコールとのエス4(テルが用
いられ、その具体例としてラウリン酸パルミテート、オ
レイン酸ラウレート、ステアリン酸ラウレート等が挙げ
られる。脂肪酸及び1価アルコールの炭素数12未満の
エステルは潤滑性が低くまた炭素数18を超えるものは
析出するので好ましくない。本発明に用いる脂肪酸は炭
素数12〜18の脂肪酸あるいは炭素数18〜54のダ
イマー酸てあり、例え夕ばラウリン酸、パルミチン酸、
ミリスチン酸、オレイン酸、ステアリン酸等が挙げられ
、その添加量は上記基油86〜9鍾量部に対して2〜5
重量部てあり(以下各成分の添加量はこの基油重量を基
準として示す)、2重量部以下では潤滑性が低下クし、
5重量部を超えるとスティン発生のおそれがある。
第3の成分であるリン系極圧添加剤は例えばジンクジチ
オフオスフアイト、炭素数10〜18を有するジアルキ
ルハイドロゼンホスフアイトおよび卜iリアルキルフオ
スフアイト等が例示できる。
その添加量は0.5〜2重量部であり、0.5重量部以
下では潤滑効果がなく、2重量部以上添加しても増量効
果がなく不経済である。第4の成分てある乳化剤として
は公知の非イオン系、カチオン系及び両性界面活性剤を
使用することができる。
非イオン系界面活性剤としてはポリオキシエチレンラノ
リン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラウリルエー
テル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、牛
脂脂肪酸エチレンオキシド付加物、ポリオキシエチレン
ステアリルエステル、またはアニオン界面活性剤として
はオレイン酸ナトリウム、ナフテン酸ナトリウム、ロジ
ン酸ナトリウムのような脂肪酸金属塩、ラウリルアルコ
ール硫酸エステルナトリウム、ラウリルエーテル硫酸エ
ステル塩、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム等が
例示される。カチオン界面活性剤としては例えばジシロ
キシエチルステアリルアミン、トリエタノールアミンモ
ノステアレート、2−ヘプタデセニルヒドロキシエチル
イミダゾリン、ラウリルトリメチルアンモニウムクロラ
イド等が挙げられる。さらに、両性界面活姓剤としては
、ステアリルジメチルベタイン、ラウリルアミノプロピ
オン酸メチル等が使用できるが、好ましくは非イオン界
面活性剤である。乳化刊の添加量は0.5〜2重量部で
あり、0.5重量部未黄ではエマルジョン化せず、2重
量部を超えても?L化に必要な量を越えているため不必
要である。第5の成分として使用するアルキル安息香酸
は疋素数1〜5のアルキル安息香酸で、具体例としてメ
チル安息香酸、エチル安息香酸、バラーTer−ブチル
安息香酸、ヘプチル安息香酸が挙げられ、なかんずくバ
ラーTer−ブチル安息香酸が好ましい。その添加量は
0.5〜5重量部であり、0.5重量部未満てはオイル
スティン防止効果がなく、5重量部以上添加してもそれ
以上の効果の向上は期待できない。第6の成分としてア
ルケニル又はアルキル基置換又は非置換飽和脂肪族ジカ
ルボン酸が使用される。
飽和脂肪族ジカルボン酸として、修酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、アゼライ
ン酸、セバシン酸等が例示でき、アルケニル又はアルキ
ル基置換飽和脂肪族ジカルボン酸として上記の如き飽和
脂肪族ジカルボン酸の炭素数8〜20のアルケニル又は
アルキル基て置換されたものが使用され、斯かる置換基
の炭素数8以下ではオイルスティン防止効果が不十分で
あり、炭素数20以上では溶解性が低下するので好まし
くない。上記成分は単独又はこれらの2種以上の混合物
として使用される。その添加量は、0.5〜5重量部で
あり、0.5重量部未満ではオイルスティン防止効果が
なく、5重量部以上添加してもそれ以上の効果の向上は
期待てきない。以下実施例及ひ比較例を挙けて本発明を
更に説明する。
実施例1〜5及び比較例1〜6第1表に示す割合の組成
物を調製し、これを5%水性エマルジョンとし、該エマ
ルジョンを用いて下記に示す焼鈍試験を行ないオイルス
ティン発生の有無を調べ、その結果を第1表に示す。
なお組成はすべて重量部を以て表示する(以下同様)。
焼鈍試験 エマルジョン0.07mtを1100アルミ製容器(直
径75T1rIn1高さ15TWL1ふたに2糖φの穴
を3ケ有する)の底部に均一により、これを大気中電気
炉により昇温速度2℃/分で室温から400′Cまで加
熱し、3吟間保持した。
しかる後、該容器を徐冷して取り出し、容器内表面のオ
イルスティン発生のJ有無を目視判定した。第1表にお
いて、比較例1は基油および脂肪酸からなる組成物であ
るが、オイルスティンが発生し、また比較例1の組成物
にリン系極圧添加剤および乳化剤を添加した組成物(比
較例2)てもオイルスティンは発生する。
比較例2の組成物にアルキル安息香酸の一つであるTe
r−ブチル安息香酸およびアルケニル又はアルキル置換
ジカルボン酸の一つであるアルケニルコハク酸を種々の
割合て添加したもの(実施例1〜5)についてオイルス
ティン試験を行つた結果、バラーTer−ブチル安息香
酸は1重量部以上およびアルケニルコハク酸は0.5重
量部以上添加した場合にのみオイルスティンの発生を防
止できることが分る。これら化合物の作用効果は不明で
あるが、オイルスティン発生の主因となる基油および脂
肪酸は焼鈍工程における昇温中、分解熱重合等をおこし
、アルミニウム表面上に褐色のスティンを残すのである
が、バラーTer−ブチル安息香酸およびアル・ケニル
コハク酸は該分解重合反応に何らかの作用を奏し、結果
としてスティンを発生しないものと推定され!る。実施
例6〜12及び比較例7〜9 第2表に記載する各圧延油を用いて焼鈍試験(前記と同
様)及び圧延試験(下記に示す)を行ない、その結果を
第3表に示す。
2鉄調圧延試験小型圧延機(20HP4
段冷間圧延機、駆動ロールニ250φ×150Tfrm
圧延ロール;150φ×15h1圧延速度13rn/分
)により、幅8−、長さ100T0IL1厚さ1.hの
SPCC冷延鋼板を3バス圧延(総圧下70%)した。
そのときの圧延トン数を測定。アルミニウム圧延試験鉄
調圧延試験で用いた小型圧延機により幅80醜、長さ1
00W$L1厚さ1.―の1100種アルミニウム板を
圧下率72%で1バス圧延し、そのときの圧延トン数を
測定した。
第2表の結果より、市販鉄鋼用圧延油はアルミニウムの
圧延トン数が高くかつスティンが発生し実用に供しえな
い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 鉱油、動植物油脂および脂肪酸エステルから選ばれ
    る少くとも1種の基油86〜96重量部、脂肪酸2〜5
    重量部、リン系極圧添加剤0.5〜2重量部、乳化剤0
    .5〜2重量部、アルキル安息香酸0.5〜5重量部及
    びアルケニル又はアルキル基置換飽和脂肪族ジカルボン
    酸0.5〜5重量部からなることを特徴とする水性冷間
    圧延油。
JP10648783A 1983-06-14 1983-06-14 水性冷間圧延油 Expired JPS6050397B2 (ja)

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