JPS6050384B2 - ナイロン含有液状組成物 - Google Patents

ナイロン含有液状組成物

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JPS6050384B2
JPS6050384B2 JP56167748A JP16774881A JPS6050384B2 JP S6050384 B2 JPS6050384 B2 JP S6050384B2 JP 56167748 A JP56167748 A JP 56167748A JP 16774881 A JP16774881 A JP 16774881A JP S6050384 B2 JPS6050384 B2 JP S6050384B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、所定表面上に塗布し、被膜を形成させて用い
るナイロン含有液状組成物に関し、更に詳述すると被膜
剥離型の包帯、フエイシヤルパツク、傷薬り、消炎鎮痛
剤、虫よけ剤、或いは換気扇用被覆形成剤等として使用
され、ナイロン被膜を形成させるナイロン含有液状組成
物に関する。
従来、医薬品、医薬部外品、化粧品として、例えば水絆
創膏、外用塗布ゲル剤、フエイシヤルパツクのように、
高分子物質の被膜性を応用し、被膜による患部等の保護
作用、薬効の持続化、吸収の促進化を目的とした製品が
広く使用されている。しかし、従来用いられている造膜
性高分子物質は、非水溶性高分子としてはアクリル樹脂
、酢酸ビニル樹脂、ニトロセルロース等であり、水溶性
高分子としてはポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル酸
及びその塩、天然ゴム類等であるが、非水溶性高分子を
用いる場合はその溶解にアセトンや酢酸エチル等の有害
な溶剤を必要としたり、皮膚面からの水洗除去性や剥離
除去性が全くなかつたり、更には一般に固くもろい被膜
を形成するためつつばり感等の異和感が強く、しかも水
J蒸気通過性が小さく、適用皮膚面がむれたりするなど
の問題がある。
また、水溶性高分子を用いる場合には、塗布後造膜まで
に長時間を要したり、被膜の強度が低かつたり、汗など
で溶け出し、べとつく等の欠点がある。丁 このような
問題点を解決するものとして、低級アルコール可溶性の
ナイロンを被膜形成剤として用いた皮膚用液状組成物も
提案されており、これは上述した欠点のない優れた被膜
特性を有するナイロン被膜を与えるが、このナイロン被
膜は経時により固くもろくなつて柔軟性が低下する傾向
があり、また皮膚からの剥離も一様の膜としてはがすこ
ともできるが、接着力が強すぎて剥離時に痛みを伴なう
場合があり、更に一般の非水溶性高分子被膜に比べると
水蒸気透過性は優れているものの、必ずしも充分である
とはいい難く、長時間適用する場合には発汗等の正常な
皮膚生理作用を阻害するおそれもあり、従つてこれらを
解決し、ナイロン被膜の特性を更に向上させることが望
まれる。
また、従来より換気扇用彼覆形成剤として種々のものが
提案されているが、更に性能のよいものが望まれる。
本発明者は上記要望に応えるため鋭意研究を行なつた結
果、アルコール可溶性ナイロンに親水性ウレタンプレポ
リマーを配合することにより、上述した問題点を解決し
た優れた特性のナイロン被膜を形成し得ることを知見し
た。
即ち、この親水性ウレタンプレポリマーを配合したナイ
ロン樹脂は柔軟性が著しく向上し、また被膜強度も非常
に高いものであると共に、剥離性が向上し、例えば小さ
なりて痛みを殆んど伴なうことなく皮膚面より剥離し得
、しかも水蒸気透過性も向上したもの−であり、従つて
親水性ウレタンプレポリマーが可溶性ナイロンに対し可
塑剤的な効果を有すると共に、単に可塑剤としての効果
のみにとどまらず、被膜強度を増大させる効果、剥離性
能を向上させる剥離剤として効果を持つなど、可溶性ナ
イロン丁に対して非常に優れた特性を付与することを見
い出し、本発明をなすに至つたものである。なお、従来
よりナイロンの可塑剤として知られたN−アルキルベン
ゼンスルホナミド類、フェノール類、p−トルエンスル
ホンアミド類、オキシこ安息香酸エステル類には被膜強
度を増大させたり、剥離性を高める効果は認められず、
むしろ逆の傾向を示し、上述した効果は親水性ウレタン
プレポリマーに特有のものである。
以下、本発明を更に詳しく説明する。
ク本発明に係るナイロン含有液状組成物は、
アルコール可溶性ナイロンと、親水性ウレタンプレポリ
マーと、前記ナイロンを溶解する溶剤とを含有するもの
である。この場合、アルコール可溶性ナイロンとしては
、共重合タイプ、変性ナイロン、共重合一変性ナイロン
等がある。
共重合タイプのナイロンとしては、ナイロン6/66/
6101ナイロン6/66/12、ナイロン6/69/
12、ナイロン6/612/12、ナイロン6/66/
69/12、ナイロン6/66/11/12、ナイロン
6/66/612/12、ナイロン6/66/ビス(4
−アミノシクロヘキシル)メタンー6等の3元或いはそ
れ以上の共重合体が挙げノられ、具体的には東レ社製C
M−4000,CM一4001,CM−8000、ジユ
ポン社製ザイテルー61,63,69,BASF社製ウ
ルトラアミドー1A,1C,5A,6A,10,ダイセ
ル社製ダイアミド等が用いられ得る。また、変性ナイロ
ンはナイロン6のα・位の水素をジメチルアミノ基で置
換したものやアミド基の水素をアルコキシアル基等で置
換したもので、帝国化学産業社製トレジンF3O,F3
OC,F3OX等が使用され得、共重合一変性ナイロン
は共重合タイプのものと変性タイプのものとを組合せた
もので、ダイセル社製のダイアミドXシリーズのもの等
が使用され得る。なお、上に例示したナイロンはいずれ
も融点が80〜160℃の範囲にあるものである。本発
明においては、上記ナイロンはその1種を単独で使用し
ても2種以上を組合せて用いるようにしてもよい。
また、アルコール可溶性ナイロンの配合量は特に制限さ
れないが、組成物全体の1〜20%(重量%、以下同じ
)とすることが好ましい。ナイロン配合量が少なすぎる
と1回の塗布により形成される被膜が薄すぎる場合が生
じ、またナイロン配合量が多すぎると組成物が高粘度と
なり、溶解作業性及び使用性が劣る場合が生じる。また
、親水性ウレタンプレポリマーとしては、2価以上の多
価アルコールとエチレンオキサイド又は炭素数3以上の
アルキレンオキサイドの1種又は2種以上との付加反応
による重合体又はランダム共重合体(分子量500〜2
000)である直鎖又は分枝状のポリアルキレングリコ
ール又はポリエーテルポリオールと、2価以上のイソシ
アネート基を有する化合物との反応によつて得られる分
子末端或いは分子鎖中に2個以上のイソシアネート基を
有するウレタンプレポリマーが好適に使用し得、具体的
には東邦化学工業社製ハイセル0H一1氏ライオン社製
UP−20蒔が用いられ得る。なお、上記ウレタンプレ
ポリマーはその1種を単独て使用しても2種以上を併用
するようにしてもよい。また、ウレタンプレポリマーの
配合量は必ずしも限定されないが、アルコール可溶性ナ
イロンに対して0.5〜25%とすることが好ましく、
!ウレタンプレポリマーの配合量が少なすぎるとその効
果が十分発揮されない場合が生じ、多すぎるとナイロン
被膜の引張り強度を低下させる場合が生じる。更に、本
発明において、溶剤としては可溶性ナ1イロンを溶解さ
せるものであればいずれのものでも使用し得るが、エタ
ノール、プロパノール、イソプロパノール等の低級アル
コール及びこれら低級アルコールと水との混合溶剤が好
ましく使用され得る。
なお、低級アルコールと水との混和溶剤1を用いる場合
、その比率は重量比として95:5〜60:40とする
ことが好ましい。本発明のナイロン含有液状組成物は、
液体絆創膏、外皮用薬剤一般(傷薬、やけど薬、消炎鎮
痛剤、湿しん薬など)、フエイシヤルパツク、或い2は
換気扇用被膜形成剤等、所定表面に塗布する種種の用途
に使用し得るものて、その種類、使用目的等に応じ、特
に外皮用組成物としての用途には殺菌剤、局麻剤、抗ヒ
スタミン剤、消炎鎮痛剤、収れん剤、サルファ剤、ビタ
ミン類、抗真菌剤、!末梢神経麻痺剤、血行促進剤、副
腎皮質ホルモン、昆虫忌避剤などの生理活性を有する薬
剤、それに香料等の1種又は2種以上を組成物全体のO
〜30%配合し得る。
なお、上記薬剤を具体的に例示すると下記の通.りてあ
る。
A殺菌剤:塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼ
トニウム、セチルピリジニウムクロ ライト、臭
化ドミフエン、塩化デカ りニウム、硫酸フラジ
オマイシン、 ホモスルファミン、クロルヘキシ
ジ ン、グルコン酸クロルヘキシジンB局麻剤:
塩酸ジプカイン、塩酸ピリドキシ ン、アミノ安
息香酸エチル、塩酸プ ロカイン、塩酸ジメチソ
キン、塩酸 プラモキシン、リドカインC抗ヒス
タミン剤:ジフエンヒドラミン、塩酸 ジフエン
ヒドラミン、トリペレナミ ン、トンジアルミン
、マレイン酸ク ロルフエニラミン、イソサイペンジ
ルクレミゾール、ジフェニルイミダ ゾール 消炎鎮痛剤:サリチル酸、サリチル酸メチ ル、サリ
チル酸グリコール、インド メタシン、グリチルリチン、グリチ ルレチン酸、アズレン 収れん剤:ジクロロアルミニウムアミノアセ テート
、フェノールスルホン酸アル ミニウム サルフア剤:スルフイソキサゾール、スルフ アメト
キサゾール、スルフアニルア ミド、スルファピリジ
ン、スルファ メトキシピリダジン、スルフアメト キシン、スルフアジアジン ビタミンニビタミンE,A,D 抗真菌剤:ペンタクロルフエノール、サリチ ル酸、
トリクロルフエノールカプロ エート、トリプロムフ
エノールカプ 口エート、ラウリルトリフエニルホ スホニウムプロミド、塩酸ジアンタ ゾール、パラアセチルアミノフエニ ルロダン、メチロサール、トルナフ テート、クロトリマゾール 末梢神経麻痺剤:1−メントール、カンフ ル、チモ
ール、テシツト 血行促進剤:ノニル酸バニリルアミド、ニコ チン酸
β−ブトキシエチルエステ ル、ニコチン酸ベンジル
エステル、 カプサイシン、ジンゲロン、レシチ ン、抱水クロラール、カンタリスチ ンキ 副腎皮質ホルモンニプレドニゾ七ン、デキサ メサゾ
ン、フルオロメソロン、トリ アムシノロンアセトナ
イド、ダイク ロリゾン 昆虫忌避剤:N,N−ジエチルアミド、ビス エチレ
ンテトラヒドロフルフラー ル、ブトキサイド、ジー
n−プロピ ルイソシンコロネート 生薬工キズ、チンキニシヨウキヨウエキス、 シヨウ
キヨウチンキ、カツコンエキ ス、ロートエキス、セ
イヨウトチノ ミエキス、トウガラシエキス、トウ ガ゛ラシチンキ N生薬粉末:オオバク末、サンシン末、紫根 末
、トウガラシ末更に、本発明においては、被膜の接着性
、水分透過性の調節等を目的として、ポリビニルピロリ
ドン、ポリビニルピロリドン/ビニルアセテート共重合
体、ポリアクリル酸/塩、メチルビニルエーテル/無水
マレイン酸共重合体等の水、アルコール共溶の水溶性高
分子を0〜5%配合することもできる。
また、保湿性や薬物の被膜からの放出性及び経皮吸収性
をコントロールするため、プロピレングリコール、ポリ
エチレングリコール等の多価アルコール、イソプロピル
ミリスチン酸等のエステル類、ラノリン、ワセリン等の
油類、及び界面活生剤などをO〜5%配合することもで
きる。本発明のナイロン含有液状組成物の製造法は特に
制限はないが、まずナイロンの所定量を溶剤に浸して一
昼夜放置し、充分に膨濶させ、これを40〜700Cで
0.5〜11時間加熱攪拌して溶解させ、この溶液に親
水性ウレタンプレポリマーの所定量を加え、更に80′
C以下の温度で3吟以上加熱にの加熱は製造後使用まで
に1週間以上の期間がある場合は特に必要としない)し
、室温まべ放冷し、次いて必要により種々の有効成分、
水溶性高分子−等を加えて溶解し、製品とする方法が採
用され得る。
而して、本発明のナイロン含有液状組成物は、アルコー
ル可溶性ナイロンに親水性ウレタンプレポリマーを配合
していることにより、これによつ、て得られる被膜は柔
軟性に優れ、強度が高く、しかも劣化し難いもので、こ
のため皮膚面に適用した楊合、追従性に優れ、関節部等
に長時間適用しても体の動きに追従するため、これらの
部位に対しても好適に使用し得、かつ長時間皮膚面等に
適!用しても固くもろくなつて容易に引きちぎれたり破
れたり、或いはぼろぼろになつたりせず、患部を良好に
保護することができ、また異和感なく使用し得るもので
ある。
更に、親水性ウレタンプレポリマーを配合したナイロン
被膜は、剥離性が良ク好で、皮膚面に適用した場合、使
用後苦痛なく剥離除去することができ、また適度な水分
透過性を示すため、むれやかぶれの生じることが少なく
、皮膚面の保護に優れていると共に、適度な密封性によ
る薬効の持続化、吸収の促進化も計られ得る。また、通
常液剤として適用する場合、剥離タイプとするにはナイ
ロン濃度は5%以上必要とするが、本発明によれば被膜
強度の増大及び剥離性の向上の結果、低濃度でも充分剥
離タイプとすることができ、このため組成物を低粘度に
調製できるので、スプレーやスクイズ式等の剤型に容易
に調製し得る。
) 次に、実験例を示して本発明の効果を具体的に説明
する。
〔実験例〕
第1表に示す処方の外皮用液状組成物を下記方法により
調製した。
・調製法 可溶性ナイロンを溶剤に40〜70℃で加熱溶解し、次
いで所定量の親水性ウレタンプレポリマー又はポリビニ
ルピロリドンを加え、攪拌して均一な溶液とした後、更
に70℃で1時間加熱し、室温に放冷して、液状組成物
を調製し、これを下記実験のサンプルとした。
次に、上記サンプルを用い、下記方法により引張り特性
、剥離特性、水蒸気透過性を調べた。
引張り特l各サンプルをアクリル板上に塗布し、溶剤を
揮散させて造膜し、フィルムを得た。
このフィルムにつき、幅1(:Tn、標点距離2d、引
張り速度2CTrL/分、室温の条件下においてテンシ
ロンメーターを用いて応カーひずみ曲線を測定し、これ
より降状強度、降状伸度、引張り強度、伸びを測定した
。実験は、造膜後室温で2時間放置したフィルム及び5
0℃で1ケ月保存した後のフィルムについて行なつた。
剥離特性 ガラス板及び人の腕皮膚上にサンプルを幅18TWLに
おいて塗布し、乾燥造膜後、室温下に1時間放置し、フ
ィルムを形成した。
次いでフィルムの180フ(対ガラス板)及び90で(
対人皮膚)ひきはがし力をテンシロンメーターを用いて
(引張り速度はいずれも2cm/分)5c1nひきはが
す時の平均値より求めた。なお、剥離時にフィルムの伸
びを防止するため、フィルム上に幅18TrImのセロ
ハンテープを貼り付けた。
水蒸気透過性各サンプルより20p厚さのフィルムを形
成し、このフィルムで中に水が入れられた直径357r
$Lのガラスカップの口を密封し、これを37径C−3
0%の恒*5畠恒湿器に2時間放置し、減量水分を測定
した。
その値をフィルム1d当りに換算し、これを水蒸気透過
性とした。以上の結果を第2表及び第3表に示す。
以上の結果から、親水性ウレタンプレポリマー.の添加
により優れた特性のナイロン被膜を形成させることが知
見された。
即ち、親水性ウレタンプレポリマーを配合したナイロン
被膜は、降状強度が低下し、引張り強度が著しく強くな
り、ウレタンプレポリマーを添加しないものに比べて約
2倍の引張り強度を示した。また、50℃、1ケ月保存
の強制劣化試験においても、その強度、柔軟性は全く損
なわれることがなく、より弾性に富むものに変化し、む
しろ良好な方向に向かつた。これに対し、ウレタンプレ
ポリマー無添加のものは劣化し、固く、もろくなる傾向
にあり、従つて親水性ウレタンプレポリマーはナイロン
被膜をより柔軟で強靭なものにする効果を有することが
認められた。更に、親水性ウレタンプレポリマーを配合
したナイロン被膜は剥離性も向上し、より少ない力では
ぎ取ることができると共に、水蒸気透過性もより優れた
ものとなつた。
なお、ポリビニルピロリドン配合のナイロン被膜は水蒸
気透過性は優れているが、剥離性が悪く、また被膜強度
も向上せず、むしろもろくなる傾向を示した。以下、実
施例を示すが、本発明は下記の実施例に限定されるもの
ではない。
〔実施例1〕 下記の剥離型包帯を製造した。
この包帯は、所定患部に塗布し、乾燥造膜させて用いる
もので、その被膜は柔軟性に極めて優れ、関接部に使用
しても追従性が良く、異和感の少ないものであつた。
また、長時間使用してもむれが少なく、固くぼろぼろに
なることもなく、しかも使用後の剥離に対しても痛むこ
となく一枚の膜としてスムーズに除去することができた
。また、この剥離性包帯は換気扇用の被膜形成用;組成
物としても使用でき、これを換気扇に塗布して被膜を形
成し、換気扇用被膜として用いる場合、対油汚れに強く
、しかも6ケ月以上の長期に亘り放置しても被膜は劣化
せず、安定であつた。また使用後は一枚の膜として簡単
に汚れと共に剥2離することができた。〔実施例2〕 下記処方のフエイシヤルパツクを製造した。
このバックによる被膜は、柔軟性に富み、使用中のつつ
ぱり感が全くないものであり、また使用後は全く痛みを
伴なうことなくスムーズに一枚の膜として剥離すること
ができた。〔実施例3〕下記処方の傷薬を製造した。
このものを指に塗布し、被膜を形成したところ、指の動
きによく追従し、かつ長時間に亘つて安定な被膜が傷面
を完全に保護し、かつむれることもなかつた。
〔実施例4〕 下記処方の消炎鎮痛剤を調製した。
このものは、被膜による薬物の保持効果により、薬効が
持続化されると共に、液剤としての速効性を示し、使用
後も一枚の膜としてはがれるなど、良好な特性を示した
また、塗布後8時間以上たつても被膜はぼろぼろとはな
らす、適用面のむれやカブレも生じなかつた。〔実施例
5〕 下記処方の虫よけ剤を調製した。
これはスクイズ式容器に入れてスプレー式虫よけ剤とし
た。
この虫よけ剤は簡便に使用でき、また被膜効果により虫
よけ効果が長時間持続し、かつナイロンが底濃度にもか
かわらず、強い被膜となつた。なお、可溶性ナイロンの
うち、ウルトラアミド1Cは力プロラクタム・ヘキサメ
チレンジアミン/アジピン酸・ジアミノジシクロヘキシ
ルメタン/アジピン酸の共重合体であり、アミランCM
8OOOはナイロン6/66/610/12の共重合体
であり、親水性ウレタンプレポリマーのうち、]−20
0はエチレングリコール・エチレンオキシド・プロピレ
ンオキシド(分子量約5000)とトリレンジイソシア
ネートとを反応させたものであり、ハイセル0H−1A
はポリエチレングリコール2000とトリレンジイソシ
アネートとを反応させたものであると推定される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルコール可溶性ナイロンと、親水性ウレタンプレ
    ポリマーと、前記ナイロンを溶解する溶剤とを含有する
    ことを特徴とするナイロン含有液状組成物。 2 親水性ウレタンプレポリマーの配合量がアルコール
    可溶性ナイロンに対して0.5〜25重量%である特許
    請求の範囲第1項記載の組成物。 3 親水性ウレタンプレポリマーが2価以上の多価アル
    コールとエチレンオキサイド又は炭素数3以上のアルキ
    レンオキサイドの1種又は2種以上との付加反応による
    重合体又はランダム共重合体(分子量500〜2000
    )である直鎖又は分枝状のポリアルキレングリコール又
    はポリエーテルポリオールと、2価以上のイソシアネー
    ト基を有する化合物との反応によつて得られる分子末端
    或いは分子鎖中に2個以上のイソシアネート基を有する
    ものである特許請求の範囲第1項又は第2項記載の組成
    物。 4 溶剤が低級アルコール又はこれと水との混合溶剤で
    ある特許請求の範囲第1項、第2項又は第3項記載の組
    成物。
JP56167748A 1981-10-20 1981-10-20 ナイロン含有液状組成物 Expired JPS6050384B2 (ja)

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JP2010075591A (ja) * 2008-09-29 2010-04-08 Lintec Corp 絆創膏

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