JPS6049837B2 - 凝縮器用伝熱管 - Google Patents

凝縮器用伝熱管

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JPS6049837B2
JPS6049837B2 JP51063569A JP6356976A JPS6049837B2 JP S6049837 B2 JPS6049837 B2 JP S6049837B2 JP 51063569 A JP51063569 A JP 51063569A JP 6356976 A JP6356976 A JP 6356976A JP S6049837 B2 JPS6049837 B2 JP S6049837B2
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JP
Japan
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fins
heat transfer
tube
hydraulic radius
heat exchanger
Prior art date
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Application number
JP51063569A
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JPS52147356A (en
Inventor
隆雄 千秋
久平 石羽根
公男 柿崎
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Hitachi Cable Ltd
Hitachi Ltd
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Hitachi Cable Ltd
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば冷却に使用された後の気化状態にある
フロンガスを液化凝縮せしめて再使用するために用いら
れるシェルアンドチューブ式凝縮器などに使用される伝
熱管の改良に関するものである。
このような伝熱管としては、従来から第1図に示すよう
な管1の表面に、らせん状のフィン2を転進により形成
したいわゆるローフィンチューブが使用されている。
このような伝熱管に、凝縮液化した被膜が付着する様子
を第2図に示す。
このような形状にフィン2が形成されていると、表面張
力て凝縮した液4は第2図中A部に吸引される形となり
、A部における液膜厚が厚くなる一方、他の部分ではそ
れだけ被膜が薄くなる。伝熱抵抗は、当然液膜が薄いほ
ど良好となるので、液膜厚さ薄い部分が大きくなれば、
それだけ凝縮伝熱性能は向上する。発明者らは、このよ
うに液4が部分的に吸引されることにより、液4自らが
被膜の薄いことを形成する作用効果は、流体力学にいう
水力半径と密接な関係があるものと着眼し、種々な検討
を行なつた。ここに、水力半径とは、流体力学における
概念であつて、水力半径rh■(断面積w)/(濡れ縁
長さm)なる関係を指称する。
かくして種々な実験の結果発明者らは、断面積wと濡れ
縁長さmが上記伝熱効率と密接な関係を有していること
を見出した。
すなわち、いまかりに第8図に示すようなフィ・ン2を
形成した管1があると仮定し、フィン2間に液4が凝縮
するものと考える。
フィン2の間隔12が十分狭ければ、液4は表面張力に
基づき図のような毛細管現象によりこの隙間を上昇し、
適当なところで釣り合つて止まる。この液4の止まつフ
たところは、丁度、表面張力と液の重力とが釣り合つた
ところであることはいうまでもない。しかして、この場
合の表面張力は、液4の濡れ縁長さすなわち図ては(2
1、+10)で決まるものであり、液の重力は上記濡れ
縁長さにより囲まれる空間部分の断面積すなわち(11
×12)で決まる。こうしてみると、断面積wと濡れ縁
長さmの比である前記水力半径Rhが液4の凝縮挙動な
らびに、それによる伝熱効率の改善になんらかの指標を
与えるものであることが理解できるよう。発明者らは、
ここに着目し、多くの実験の結果水力半径の変化と熱伝
達率の変化との間にある一定の密接な関連があることを
見出した。上記第8図の例示においては、フィン2間を
狭くしフィン間に液4が充満した場合を例に上げて説明
したが、伝熱管としては液がこのようにフィン間に充満
してしまつては、伝熱効率が著しく悪くなる。
一方、フィン間が広ければ濡れ縁長さが小さくなり、表
面張力により液を吸引せしめる効果がすくなくなつて、
やはり伝熱効率を悪くする。発明者らは、上記のような
知見に立つて種々なる実験を繰り返し、理論解析をおこ
なつた。
その結果、熱伝達率のすぐれた範囲は、従来の転造によ
るフィン成形法で製造されていたフィンの構成範囲には
なく、もつと別なところにあることが判明した。すなわ
ち、従来から使用されている第1図に示すような伝熱管
は、もつぱら転造法により製造されているが、転造法は
周知の通り素管の外周面をノロールにより塑性変形せし
めフィンを形成せしめるものであるから、成形上に大き
な制約があり、管長さ1インチ当り成形されるフィン山
の数は16〜1頒爪フィンの高さは1.0〜1.2m!
n1フィンの間隔は0.8〜1.『が殆どであつてた。
そして、この5場合の水力半径を計算すると、ほぼ0.
3〜0.35程度であつた。管長さ1インチ当りのフィ
ン山数が28個のものも提案されているが、その場合で
も水力半径は0.2?度てあつた。発明者らは、前記の
通り水力半径が伝熱効率に3密接に関係していると着眼
し、それについての理論解析から、転造のように成形上
制約を受けないで必要な水力半径を有する管を容易に製
造する方法について検討した。
その結果、管の表面にバイトを用いてフィンを4切り起
し、丁度雅を用いて畑に畝を立てるようあ加工をするこ
とて、所望の水力半径を有する伝熱管を入手することに
成功した。
すなわち、本発明は、かかる理論と数々の実験の結果到
達されたものであつて、その要旨とするところは、管の
表面に多数のフィンを形成せしめてなる凝縮器に用いら
れる伝熱管において、フィンならびに管外表面の凝縮液
体の付着する濡れ縁−長さをm、この濡れ縁長さにより
囲まれる空間部分の断面積をwとしたときにとなるよう
に構成してなる凝縮器用伝熱管にある。
以下に図面を用い具体的に説明する。
第3図は種々な水力半径を有する伝熱管を用い熱伝達率
を求めてプロットした線図である。
水力半径0.18fj′近を最大点として、それより小
さくとも大きくとも熱伝達率が小さくなつていることが
門わかる。水力半径が0.18J).下の値で凝縮熱伝
達率が低い値を示すのは、前記したように、フィン間隔
が小さく、したがつて凝縮液が表面張力による毛細管現
象でフィン間の溝を満たすと同時に、伝熱管から離脱し
にくくなり、フィンが伝熱面として有効に働かなくなる
ためである。
一方、0.比以上の場合には伝熱面積当りの凝縮力(第
2図A部)の効果が低下するためてある。以上の通りの
結果であるが、然らば、水力半径で示される最適範囲を
どこに求めるかということがつぎの解決すべき課題とな
る。
そして、この場合に着目すべきことは、 (イ) 従来の転造法による場合より熱伝達率がすぐれ
ていること。
(ロ)管自体を小型軽量に維持てきること。
(ハ)毛細管現象により液で埋まつたフィン面積をでき
るだけ少なくできるような構成とすること。などがそれ
である。
第4および5図は、小型軽量化という観点から水力半径
との関係をみたものてあつて、第4図はそれぞれ長さ当
りの熱交換量(Kcal/m−Hr・℃)および重量当
りの熱交換量(KCal/K9・Hr・゜C)と水力半
径の関係をみたものてあり、第5図は、第4図の長さ当
りの数値と重量当りの数?とを乗じ合い両者の相乗効果
(デイメンシヨンなし)と水力半径の関係をみたものて
ある。
第5図において、水平方向の破線は、従来技術Cある転
造により製造を行なつた伝熱管の最良値を示すもの(フ
ィン山数:2戊フィン高さ:1.51?、フィン間隙:
0.6gTWL1水力半径:0.28)の1割増の目標
値を示しており、水平半径が0.03〜0.23の範囲
であれば、高い伝熱特性が得られることがわかる。しか
して、以上は単管についてみたものであるが、伝熱管を
使用する場合の態様は単独で使用されることはなく、管
群として使用されるものである。
従つて上段の管から流下した凝縮液が下方の管のフィン
間に容易に捕獲され、これが第8図のようにフィン間に
充満したのでは、急速に伝熱性能が低下し好ましくない
。このような毛細管現象によるフィン間への液の充満は
、フィン間が狭くなるほど(このことは、水力半径が小
さくなることと大体同じと考えてよい)起りやすい。
いま、毛細管減少により液が埋まつていない残存伝熱面
積を有効伝熱面割合Sfとすると、であられされる。
第6図は、この有効伝熱面割合Sfと水力半径の関係を
示した線図てあり、水力半径が0.12より小さくなる
と、急速にフィン間に液を捕獲しやすくなることがわか
る。
従つて凝縮器のように伝熱管を管群として使用する構成
にあつては、水力半径が0.12より小さいものは除外
されることとなる。こうしてみると、前記(イ)〜(ハ
)の三つの問題点を解決し、従来例の転造フィンの場合
と比較して格段と伝熱較率の良好な範囲は0.12〈R
h<0.23 となることがわかる。
なお、本発明に係る伝熱管は、切り起し加工によりフィ
ンをつくることを前提として説明してきたが、もしも将
来において転造技術が大幅に改善され細かい間隔のフィ
ンが転造によつても製造可能になれば、かかる方法で製
造した伝熱管であつても前記凸値の範囲を満足するもの
である限り、本発明の技術的範囲の中に入るものてある
ことはいうまでもない。
また、凝縮効率をよくする目的で、第7図のようにフィ
ン2の先端部に切り込み5を入れる場合があるが、この
場合、上記Rhの範囲内にあつて、かかる切り込みのな
いものよソー層熱伝達効率が向上するものである。
以上の説明から明らかなように、本発明は管の表面に設
けられるフィン間の溝の寸法を特定な関・係においてあ
る値におさえることによつて伝熱管の凝縮伝熱性能を向
上させたもので、横型のシェルアンドチューブ式凝縮器
等で管の凝縮熱伝達率を飛躍的に向上させ、凝縮器の性
能向上、小形化に対して大きな効果をもたらすのであつ
て、その工業的価値は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の転造加工による凝縮伝熱管の例を示す説
明図、第2図はその局部断面図、第3図は水力半径と熱
伝達率の関係を示す線図、第4図5は伝熱管の長さ当り
および重量当りの熱交換量と水力半径の関係を示す線図
、第5図は第4図の長さ当りおよび重量当りの数値を乗
じ合つた値と水力半径との関係を示す線図、第6図は有
効伝熱面積割合と水力半径の関係を示す線図、第7図は
本O発明に係るフィンの先端形状の他の実施例を示す説
明図、第8図は表面張力によりフィン間に液が吸引され
ている様子を示す説明図である。 1・・・管、2・・・フィン、4・・・凝縮液。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 管の表面に多数のフィンを形成しめてなる凝縮器に
    用いられる伝熱管において、フィンならびに管外表面の
    凝縮液体の付着する濡れ縁長さをm、この濡れ縁長さに
    より囲まれる空間部分の断面積をwとしたときに0.1
    2≦w/m(=rh)≦0.23 となるように構成してなる凝縮器用伝熱管。
JP51063569A 1976-06-02 1976-06-02 凝縮器用伝熱管 Expired JPS6049837B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP51063569A JPS6049837B2 (ja) 1976-06-02 1976-06-02 凝縮器用伝熱管

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JP51063569A JPS6049837B2 (ja) 1976-06-02 1976-06-02 凝縮器用伝熱管

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JPS52147356A JPS52147356A (en) 1977-12-07
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CA1317772C (en) * 1985-10-02 1993-05-18 Leon A. Guntly Condenser with small hydraulic diameter flow path
US4688311A (en) * 1986-03-03 1987-08-25 Modine Manufacturing Company Method of making a heat exchanger
JP4697831B2 (ja) * 2001-04-04 2011-06-08 カヤバ システム マシナリー株式会社 小迫り装置

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