JPS6049785B2 - 捩れ振動ダンパ−組立体 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は捩れ振動ダンパー組立体に関する。

自動車のクラッチ用のクラッチ組立体内に手動変速装置
の前方に振動グンパーを使用し、又は駆動軸及ひ被駆動
軸の間の捩り連結装置内に振動タンパーを使用すること
はよく知られている。又、自動変速装置のトルクコンバ
ーター内にロックアップクラッチ（１０ｃｋ−Ｕｐｃｌ
ｕｔｃｈ）が挿入されている場合には、捩れ振動が液圧
作動ては減衰されないのでトルクコンバーターの直接駆
動モードにて振動ダンパーが必要となるのである。本出
願人による先願てある１９７７年５月３田付出願の米国
特許願第８０１９８鰻及び１９７７年１２月１４日付出
願の米国特許願第８６０３４８号に於ては変速装置の入
力軸の如き被駆動軸に連結されるハブに支持された浮動
イクオライザー（ＦｌＯａｔｉｎｇｅｑｕａＩｉｚｒｅ
）：ニを利用する種々の型式の捩り連結装置の捩れ振動
ダンパーを開示してある。

夫々の前記出願に於て、２つ又はそれ以上のグループを
なすばねが夫々のグループ内の２つ又はそれ以上のばね
の組によつて平行に作用するようになつている。前記４
特許願第８０１９８丹に於ては夫々のグループのばねの
組は互に分離されて、夫々の浮動イクオライザーのアー
ムの形状によつてばねの端部の摩擦及び摩耗を阻止する
ようになつている。前記特許願第８６０３４８号に於て
は夫々のイクオライザーのアームは隣接する２つのばね
の組の端部を収容するばね包囲体を形成し、大体Ｖ形の
錠止分離装置がイクオライザーの溝内に受入れられるタ
ブを有し、分離装置を保持し、ばねを分離するようにな
つている。本発明の目的は上述の如き捩れ振動ダンパー
に於て浮動イクオライザー即ち伝達部材の反対方向に配
置されるアームに受入れられる改良されたばフね分離装
置を有する捩れ振動ダンパー組立体を提供することであ
る。

自己位置決め分離装置が夫々のイクオライザーのアーム
に配置されてダンパーばねの組の長さの相違を補償する
ようになつている。夫々のイクオライザーのアームは分
離装置の７端部を受入れる軸線方向に整合された窓を有
し、夫々の窓がダンパーばねの全長に於ける比較的大き
い変化を補償することが出来るようになつている。窓は
分離装置が位置を移動し、不平均な荷重を排除し、故障
の生するのを阻止するのを可能とノなす。本発明の他の
目的は既述の２つの浮動イクオライザーを配置する代り
にハブに支持される改良された浮動イクオライザーを有
する捩れ振動ダンパー組立体を提供することである。

この改良されたイクオライザーは対をなす反対方向に配
置される円周フランジにて共に接合され、２つの平行な
グループの夫々に３つのばねの組の大部分を収容する１
対のプレートを含んでいる。２組の軸線方向に整合され
た窓が駆動係合部材を通る中心線の夫々の側部に配置さ
れ、ばね分離装置の端部を受入れている。

これらの窓は円弧状となされてトルクが入力された時に
圧縮はねの力によつて夫々の分離装置の制限された量の
運動を可能となす。従つて両方の分離装置はイクオライ
サーの回転運動につれて運動することが出来るのてある
。更に他の目的は最も簡単で、能率がよく、経済的で組
立が容易且つ作動の良好な構造の上述のような捩れ振動
ダンパー組立体を提供することてあつて、このような目
的、利点及び能力は以下に詳細に説明される。

本発明を実施する方法が特別の具体例を示ず添付図面を
参照して以下に詳述される。

さて図面を参照し、第１図乃至第３図はトルクコンバー
ター（図示せず）のロツクアツプクラツチに使用するに
適した捩れ振動ダンパー組立体１０を示しているが、こ
れに於てはピストンプレート１１が外周１３に近接して
トルクコンバーターハウジングの内面と係合する環状摩
擦面１２を形成し、中央開口１５を境界する内側の環状
フランｊジ１４を有する。

リベット１６等によつてピストンプレート１１に１対の
反対方向に配置される駆動係合部材１７が固定されてい
て、夫々の係合部材は大体円弧状の基部１８とダンパー
組立体内に内方に向つて伸長する折曲された位置をすら
され１た突起１９を有する。突起１９は以下に述べるハ
ブのアームの側縁と概ね一致する内方に収斂する側縁を
有する。ハブ組立体２２はハブバレル２３と、互にリベ
ットて接合されている第１及び第２のハブプレート２８
及び３６を含んでいる。

このハブバレルは２５には内側スプラインを附され、後
述される目的の肩部２６及びリベット２４の為の端ぐり
開口２７を有する大体円筒形の本体を有する。第１のハ
ブプレート２８は２９にて内側スプラインを附，され、
リベット２４の為の開口３１を有する平らな環状本体を
含んでいる。３３にて僅かに折曲されて位置をすらされ
て円周方向に伸長する舌片３４にて終端する形状の１対
の反対方向に配置されるアーム３２がハブプレート２８
の本体から外方に伸長している。

これらのアームは駆動系合装置の突起１９の側縁に大体
整合する外方に拡大する形状の側縁３５を有する。第２
のハブプレート３６も又３７にて内側スプラインを附さ
れ、リベット２４の為の開口３８を設けられた大体環状
の平らな本体を有する。

１対の反対方向に配置されるアーム３９がこの本体から
伸長し、４１にて折曲されて僅かに位置をずらされてい
る。

これらのアームは第１のハブプレート２８のアームの側
縁と実質的に同じ形状の円周方向に伸長する舌片４２に
て終端する拡大形状の側端４０（第３図）を有する。こ
のハブプレート３６から外側肩部を形成された１対の反
対方向に配置される円弧状のフランジ４３（第２図）が
軸線方向に前方に伸長している。組立てられた時にハブ
バレル及び第１、及び第２のハブプレートのスプライン
２５，２９及び３７は軸線方向に整合されて変速装置の
入力軸（図示せず）のスプラインを附された端部を受入
れるようになつていて、リベット２４が軸線方向に整合
された開口２７，３１及び３８を通されて頭部を形成さ
れてこれらの３つの部材を互に固着させる。第２図に示
されるように第１及び第２のハブプレート２８及び３６
のアーム３２及び３９は夫々反対方向に折曲されて位置
をずらされ、駆動係合装置１７の内方に伸長する突起１
９を受入れる円周方向に伸長する溝４４を形成している
。１対の浮動イクオライサー４５及ひ４６かハブ組立体
２２の肩部２６及ひフランジ４３の肩部上に支持されて
いて、夫々のイクオライザーは前部及び後部プレート４
７及び４８より形成されて居り、後部プレート４８が第
５図に示されている。

このプレート４８は肩部２６に支持される中央開口５１
及び１対の反対方向に配置され、僅かに外方に彎曲され
、次に内方に彎曲されたアーム５２，５２を有する大体
環状の平らな部分４９を有し、アームの周縁の大体半分
の間隔をおかれた開口５４を有する円周方向のフランジ
５３にて終端するように大きく内方に彎曲している（第
２図及び第５図）。アームの彎曲された部分には僅かに
細長い窓５５が形成され、凹んだ部分５６が窓５５の直
接外側に設けられている。アームの周縁の残余の部分は
、後述のようにしてハブアーム３２，３９を受入れるに
適した彎曲した縁部５７を形成している。前部イクオラ
イザープレート４７は、第２図に示されるようにアーム
が全体の彎曲度の小さい周縁を有している点以外後部プ
レート４８と実質的）に同じてある。

これら１対のプレートの円周フランジ５３は開口５４に
受入れられるリベット５８によつて適当に共に固着され
ている。イクオライザー４５のプレートは第２図及び第
３図に示されるようにイクオライザー４６のプレートよ
り内側５にて肩部２６，４３上に夫々支持されている。
夫々の対のプレートの細長い窓５５は軸線方向に整合さ
れてばね分離装置６１を受入れるようになつている。第
８図に更によく判るように示されている如く、このばね
分離装置は断面が大体３角形θの細長いピンの形状とな
るように折曲げられた板金より形成されている。このピ
ンは彎曲した基部６２及び大体収斂する側部６３を有し
、これらの側部の反対両端は６４にて切除されて基部６
２から突出する突起６５を形成し、アームの窓５５に突
入し、切除部６４がアームの内面に当り基部６２が凹ん
だ部分５６に当接するようになつている（第７図）。即
ち後述のように、組立てられた時にピンの夫々の突起６
５は対をなす軸線方向に整合された窓５５の夫々１つに
受入れられて基部６２が凹んだ部分５６の縁に当り切除
部分６４の下方の縁が隣接するプレートの内面に当接さ
れるのである。ばねの組６６，６７，６８の２つのグル
ープがダンパーに組込まれてアーム又は夫々の分離装置
６１の側部６３，６３に係合し、ばねの組６６及び６８
は又ハブのアーム３２，３９の拡大側縁３５にも当接す
るようになつている。

細長い窓５５は第４図に示されるように分離装置６１の
制限された量の運動を可能となし、ばねの組の長さの差
を補償するようになつている。従つて分離装置は制限さ
れた運動範囲内で位置が自然に調節されて作動の間の不
平均な荷重の生するのを阻止する。第４図に示されるよ
うに夫々の分離装置６１はＸで示されるような窓の内部
に於ける制限された量の運動をなす。作動に際し、摩擦
面１２がトルクコンバーターのハウジングの内面に係合
することによつてピストンプレート１１にトルクが与え
られると、ピストンプレート１１が回転され、従つて駆
動係合装置１７が回転する。

この駆動係合装置は第１図及び第２図に示されるように
ハブアーム３２及び３９の間に形成される溝４４内でハ
ブアーム３２及び３９に対して相対的に反時計方向に回
転し、ばね６６を圧縮し、イクオライザープレートの彎
曲．した縁部５７，５７は駆動係合装置１７の突起１９
が縁部５７，５７の間に形成された空間内に動き入るの
を許す。ばね６６が圧縮されるとイクオラィザー４５の
中の分離装置６１が第１図及び第３図に示されるように
ばね６６から離れた窓５５の遠い方の縁部に当接するよ
うに動き、イクオライザー４５を回転させて中央のばね
６７を圧縮する。この中央のばね６７が圧縮されるとイ
クオライザー４６の中のばね分離装置６１をばね６７か
ら離れた遠い方の窓５５の縁部に向つて当接する・如く
運動させてイクオライザー４６を回転させる。このイク
オライザー及びこれに組合された分離装置の運動はばね
６８を圧縮してハブ組立体２２のアーム３２，３９を押
して回転させ、このようにして変速装置の入力軸を回転
させる。イクオライザー４６の彎曲した縁部５７はハブ
組立体に対して相対的にイクオライザーが回転した時に
ハブのアーム３２，３９を受入れる空間即ち間隙を与え
る。第９図乃至第１１図は第２の実施例の捩れ振動ダン
パー組立体７１を示しているが、これの中で第１図乃至
第８図に示されたものと同様の部分は接尾語ａを附した
同じ符号で示されている。

このフ組立体はリベット１６ａによつて取付けられた駆
動係合装置１７ａを有するピストンプレート１１ａと、
駆動係合装置を受入れる円周方向に伸長する溝を有する
ハブのアームを含むハブ組立体２２ａと、このハブ組立
体に支持される１個の浮動イクオライザー７２とを含ん
でいる。このイクオライザーはばねハウジングを形成す
る実質的に同じ１対のプレート７３，７３を含んでいて
、後部のプレート７３が第９図乃至第１１図に示されて
いる。このプレートはハブ組立体２２ａに支持されＥる
中央開口７５及びリベット８１を受入れる間隔をおかれ
た開口７９を有する円周方向フランジ７８を有する１対
の直径方向に対置される彎曲されたアーム７７に終端す
る僅かに外方に彎曲され次に内方に彎曲された部分７６
を有する平らな環状の本体部分７４を含んている。この
彎曲された部分７６内には２対の細長い窓８２が配置さ
れていて、夫々の対の窓は直径方向に反対方向に、アー
ム７７の円弧内に配置されている。

前部プレート及び後部プレートは共に窓８２を有し、こ
れらの窓はプレート内にて軸線方向に整合されてばね分
離装置６１ａ又は６「ａの突起６５ａを受入れるように
なつている。夫々の窓は第１１図（第９図の裏側から見
た所を示す）に示されるように位置Ａ及びＢの間の分離
装置の円弧運動を可能となす。このようにしてイクオラ
イザー７２がハブ組立体２２ａ上にて浮動するのみでな
く、ばね分離装置６１ａ，６「ａの運動が減衰作用を助
けるのである。トルクがピストンプレート１１ａを介し
て駆動係合装置１７ａに加えられると、駆動係合装置が
第９図にて反時計方向に回転されてダンパーばね６６ａ
を圧縮し、ばね分離装置６１ａを押して位置Ａから位置
Ｂに窓８２内で動かし、はね６７ａを圧縮させ、ばね６
７ａが第２のばね分離装置６１″ａをこれの配置される
窓の縁部に押圧すると、イクオライザー７２を回転させ
る。又分離装置６「ａの運動は第３のばねの組を圧縮し
、このばねがハブ組立体２２ａを附勢して既述の如く入
力軸を回転させ、駆動する。このダンパーは自動車のゴ
ースト即ち惰走条件（ＣＯａｓｔｃＯｎｄｉｔｊＯｎ）
に於て反対方向にも作動出来るのである。

【図面の簡単な説明】

第１図はトルクコンバーターのロックアップクラッチの
ピストンプレートに取付けられた本発明による捩れ振動
ダンパー組立体の１実施例の後部立面図。 第２図は第１図の線２−２に沿う捩れ振動ダンパー組立
体の断面図。第３図はピストンプレート入力装置から取
外された振動ダンパー組立体の部分的後部立面断面図。
第４図はイクオライサー内の自己位置調節分離装置の拡
大立面図。第５図は浮動イクオライザーを形成するプレ
ートの後部立面図。第６図は第５図の線６−６に沿う部
分的拡大断面図。第７図は第６図と同様の部分的拡大断
面図であるが、分離装置の１部が立面図にて示されてい
る断面図。第８図は自己位置決めばね分離装置の拡大斜
視図。第９図は本発明によるピストンプレートに連結さ
れる振動ダンパー組立体の変形具体例の後部立面図。第
１０図は浮動イクオライザーの１側部を形成するプレー
トの立面図。第１１図はイクオライザー内の自己位置決
め分離装置の部分的拡大立面図。１０，７１・・・・・
・捩れ振動ダンパー組立体、１１，１１ａ・・・・・ゼ
ストンプレート、１２・・・・・・環状の摩擦面、１４
・・・・・内側環状フランジ、１５・・・中央開口、１
７，１７ａ・・・・・駆動係合装置、２２，２２ａ・・
・・・・ハブ組立体、２８，３６・・・・・・ハブプレ
ート、３２，３９，７７・・・・・アーム、４４・・・
・溝、４５，４６，７２・・・・・イクオライザー、４
７，４８，７３・ ・・プレート、５５，８２・窓、６
１，６１ａ，６「ａ・・・・・・分離装置、６５，６５
ａ・・・・・・突起、６６，６７，６８，６６ａ，６７
ａ，６８ａ・・・・・・ばね。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ トルク入力装置と作動的に組合された入力部材１１
   と、トルク出力装置に作動的に連結され、１対の反対方
   向に伸長する半径方向のアーム３２，３９を有するハブ
   組立体と、前記ハブ組立体に支持される少なくとも１つ
   の浮動イクオライザー４５，４６又は７２と、前記ハブ
   組立体のアームと前記イクオライザーとの間に介装され
   るダンパーばね６６，６７，６８；６６ａ，６７ａ，６
   ８ａと、前記入力部材に取付けられ、前記ダンパーばね
   の通路内に伸長してこれらのダンパーばねと係合する内
   方に伸長する突起１９を有する１対の駆動係合部材１７
   とを含み、前記ハブ組立体のアーム３２，３９が夫々前
   記駆動係合部材の突起を受入れる円周方向に伸長する溝
   ４４を有する如くなされている駆動及び被駆動部材の間
   でトルクを伝達する捩れ振動ダンパー組立体１０に於て
   、前記イクオライザーが軸線方向に整合された対をなす
   細長い窓５５，８２を有する前記ダンパーばねの為の実
   質的に包囲された凹部を形成し、ばね分離装置６１，６
   １′ａが前記軸線方向に整合された対をなす窓の間を伸
   長してこれらの窓内に突入して隣接するダンパーばねを
   分離して居り、前記窓が前記イクオライザー内で前記分
   離装置の制限された円弧運動を可能となしていることを
   特徴とする捩れ振動ダンパー組立体。 ２ 前記ばね分離装置６１，６１ａ，６１′ａが、断面
   形状が大体三角形になるように折曲げられた細長い板状
   金属部材より形成されている特許請求の範囲第１項記載
   の捩れ振動ダンパー組立体。 ３ 前記分離装置の端縁が１部切除されて６４、夫々の
   窓５５，８２に突入する部分６５，６５ａ及びイクオラ
   イザー本体に係合する肩部を形成している特許請求の範
   囲第２項記載の捩れ振動ダンパー組立体。 ４ １対の浮動イクオライザー４５，４６が前記ハブ組
   立体に支持され、夫々のイクオライザーが１対の大体平
   行なプレート４７，４８を含み、夫々のプレートはこれ
   に固定された円周フランジ５３にて終端する１対の反対
   方向に配置される弯曲アーム５２を有し、夫々のアーム
   はばね分離装置６１の１端を受入れる細長い窓５５を有
   する特許請求の範囲第３項記載の捩れ振動ダンパー組立
   体。 ５ 前記浮動イクオライザー７２が弯曲した外側部分７
   ７を有し１対の反対方向に配置される円周フランジ７８
   によつて共に接合された１対の大体平行な環状プレート
   ７３を含み、前記夫々のプレートが前記ばね分離装置６
   １ａ，６１′ａの端部を受入れる２対の反対方向に配置
   される細長い窓８２を有する特許請求の範囲第３項記載
   の捩れ振動ダンパー組立体。 ６ 前記２つのプレート７３の窓８２が軸線方向に整合
   され、ダンパーばねの圧縮を生じさせるように分離装置
   ６１ａ，６１′ａの運動を可能となすのに充分な長さに
   なつている特許請求の範囲第５項記載の捩れ振動ダンパ
   ー組立体。 ７ 前記ダンパーばね６６ａ，６７ａ，６８ａが２つの
   グループをなして配列され、夫々のグループ内の３つの
   ばねの組によつて平行に働くようになつていて、夫々の
   グループの中央のばねの組が前記ばね分離装置６１ａ，
   ６１′ａの間に配置されてばね分離装置を外方に、イク
   オライザーの窓の遠い方の端部に向つて押すようになつ
   ている特許請求の範囲第６項記載の捩れ振動ダンパー組
   立体。