JPS6049639B2 - ゲラニイン - Google Patents
ゲラニインInfo
- Publication number
- JPS6049639B2 JPS6049639B2 JP51105514A JP10551476A JPS6049639B2 JP S6049639 B2 JPS6049639 B2 JP S6049639B2 JP 51105514 A JP51105514 A JP 51105514A JP 10551476 A JP10551476 A JP 10551476A JP S6049639 B2 JPS6049639 B2 JP S6049639B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- geraniin
- water
- under reduced
- reduced pressure
- methanol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Saccharide Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は式
を有するゲラニインに関するものである。
従来よりゲンノシヨウコの乾燥葉茎は止瀉、整腸薬とし
て繁用され、日本薬局方にも収載されている。
て繁用され、日本薬局方にも収載されている。
そして、その有効成分はタンニンと考えられ、現在迄ゲ
ンノシヨウコの化学成分についての多くの研究がなされ
、その報告も出されている。しかし、その構造について
は全く不明であつた。そこで、本発明者等は従来不明で
あつたゲンノシヨウコのタンニンの解明、並びにその医
薬的作用について研究の結果、その成分が前記式(1)
で示されるゲラニインであることがわかり、しかも、こ
の化合物が降圧作用を有し、血圧降下剤として有用な物
質てあることを見出し本発明を完成した。本発明の前記
式(1)を有するゲラニインはゲンノシヨウコの地上部
をアセトンー水混液で室温で抽出し、抽出液を減圧濃縮
して得た液を酢酸工!ステルで繰返し抽出し、酢酸エス
テルを減圧蒸留して残留する工キズを、液滴向流分配ク
ロマトグラフィーとメタノ−ルー水混液からの室温での
再結晶を組み合せた方法によりゲラニインを分離採取す
る。
ンノシヨウコの化学成分についての多くの研究がなされ
、その報告も出されている。しかし、その構造について
は全く不明であつた。そこで、本発明者等は従来不明で
あつたゲンノシヨウコのタンニンの解明、並びにその医
薬的作用について研究の結果、その成分が前記式(1)
で示されるゲラニインであることがわかり、しかも、こ
の化合物が降圧作用を有し、血圧降下剤として有用な物
質てあることを見出し本発明を完成した。本発明の前記
式(1)を有するゲラニインはゲンノシヨウコの地上部
をアセトンー水混液で室温で抽出し、抽出液を減圧濃縮
して得た液を酢酸工!ステルで繰返し抽出し、酢酸エス
テルを減圧蒸留して残留する工キズを、液滴向流分配ク
ロマトグラフィーとメタノ−ルー水混液からの室温での
再結晶を組み合せた方法によりゲラニインを分離採取す
る。
4以上の如く
して得られたゲラニインは下記の性質を有する物質て、
化合物(1)の構造式を有する化合物である。ゲラニイ
ンの性質 黄色結晶 融点360゜C以上 )比旋光度 〔α〕ム5−141の(CO.5メタノー
ル)ベーパークロマトグラフィー (n−ブタノールニ
酢酸:水、4:1:5、上層、上昇法)Rf値0.40
1スポット戸紙上の呈色:塩化第二鉄で灰青色、亜硝酸
ナトリウムー酢酸で橙黄色を経て灰青色を示し、後黄褐
色となる。
して得られたゲラニインは下記の性質を有する物質て、
化合物(1)の構造式を有する化合物である。ゲラニイ
ンの性質 黄色結晶 融点360゜C以上 )比旋光度 〔α〕ム5−141の(CO.5メタノー
ル)ベーパークロマトグラフィー (n−ブタノールニ
酢酸:水、4:1:5、上層、上昇法)Rf値0.40
1スポット戸紙上の呈色:塩化第二鉄で灰青色、亜硝酸
ナトリウムー酢酸で橙黄色を経て灰青色を示し、後黄褐
色となる。
溶液中での呈色:(1)50%メタノ−ルー水中、窒素
封入下に亜硝 酸ナトリウムー酢酸で枦紙上と類似の呈
色変 化を示す。
封入下に亜硝 酸ナトリウムー酢酸で枦紙上と類似の呈
色変 化を示す。
塩化第二鉄による呈色も戸紙上と 類似である。(Ii
)フェニルヒドラジンにより赤色を呈する。
)フェニルヒドラジンにより赤色を呈する。
(IiOO−フェニレンジアミンにより黄色を呈 し、
沈澱を生す。分子式C4H26O26・61120とし
て計算値C:47.22;H:3.67分析値C:47
.33;H:3.57 紫外部吸収スペクトル λ蕾雲″N7n.(10gε)
222(4.74)、285(4.45)赤外部吸収ス
ペクトル ν(KBr)Cm−13400(Br)、1
735(Sh)、1730、171011700(Sh
)、1620核磁気共鳴スペクトル (H、90MHz
CD3COCD3)δPpm 4.3l(グルコース5−H) 4.89(グルコース6−H2個) 5.5(グルコース2−H〜4H4個) 6.55(s)(グルコース1−H) 殆ど無味で渋味を示さない。
沈澱を生す。分子式C4H26O26・61120とし
て計算値C:47.22;H:3.67分析値C:47
.33;H:3.57 紫外部吸収スペクトル λ蕾雲″N7n.(10gε)
222(4.74)、285(4.45)赤外部吸収ス
ペクトル ν(KBr)Cm−13400(Br)、1
735(Sh)、1730、171011700(Sh
)、1620核磁気共鳴スペクトル (H、90MHz
CD3COCD3)δPpm 4.3l(グルコース5−H) 4.89(グルコース6−H2個) 5.5(グルコース2−H〜4H4個) 6.55(s)(グルコース1−H) 殆ど無味で渋味を示さない。
室温で水に芙熱湯に可溶、酢酸エチルに可溶、アセトン
、ノール、エタノールに易溶、熱湯溶液を長時くと徐々
に加水分解が生ずる。
、ノール、エタノールに易溶、熱湯溶液を長時くと徐々
に加水分解が生ずる。
次に本発明のゲラニインの製造例を示す。
新鮮なゲンノシヨウコの地上部500qをアンー水(1
:1V/V)混液2立とミキサー砕き、攪拌後、ろ過す
る。
:1V/V)混液2立とミキサー砕き、攪拌後、ろ過す
る。
この操作を2回し、沖液を集め、これを酢酸エチルを毎
回1至200mL使用して12回抽出し、酢酸エチル溶
液を減圧蒸留して工キズ8qを得る。
回1至200mL使用して12回抽出し、酢酸エチル溶
液を減圧蒸留して工キズ8qを得る。
この工キズ500m9をエチルエーテルを毎回50m1
使用して攪拌抽出を3回繰返して行い、可溶物を除き、
不溶物410m9をクロロホルム−メタノールー水(4
5:50:21)の混液を振りまぜた後、静置して得ら
れた上層10m1に溶かし、向流液滴分配クロマトグラ
フ装置(内径1.8wI!t1長さ40CTr1のガラ
ス管500本を主体とするもの)に上記混合溶媒のj上
層を固定相として入れたものに注入し、下層を移動相と
して下降法により展関し、装置から流出する液を5yづ
つ分取した。
使用して攪拌抽出を3回繰返して行い、可溶物を除き、
不溶物410m9をクロロホルム−メタノールー水(4
5:50:21)の混液を振りまぜた後、静置して得ら
れた上層10m1に溶かし、向流液滴分配クロマトグラ
フ装置(内径1.8wI!t1長さ40CTr1のガラ
ス管500本を主体とするもの)に上記混合溶媒のj上
層を固定相として入れたものに注入し、下層を移動相と
して下降法により展関し、装置から流出する液を5yづ
つ分取した。
各フラクシヨンについて280TnInでの紫外線吸収
によりグラフを画き、最大ピークを示すフラクシヨンN
O.2lO−270を集・めて減圧蒸留し、得られた残
留物を微温湯に溶かし、減圧濃縮して析出する粉末25
5m9を?取した。得られた粉末をメタノール3mtに
溶かし、水10m1を加えて後、減圧濃縮して約6m1
とし、工ーテル10mtで2回抽出して可溶物を除き、
その母液)をさらに減圧濃縮して約4m1として放置し
、生じた沈澱を淵取し、これをさらに下記の方法で再結
晶した。即ち、2乃至3m1のメタノールに溶かし、約
2倍量とし析出物を沖取195m9とした。かくして再
結晶して得たゲラニインは黄色プリズム5状の結晶を形
成する。本発明の化合物ゲラニインは血圧降下作用を持
つ物質である。
によりグラフを画き、最大ピークを示すフラクシヨンN
O.2lO−270を集・めて減圧蒸留し、得られた残
留物を微温湯に溶かし、減圧濃縮して析出する粉末25
5m9を?取した。得られた粉末をメタノール3mtに
溶かし、水10m1を加えて後、減圧濃縮して約6m1
とし、工ーテル10mtで2回抽出して可溶物を除き、
その母液)をさらに減圧濃縮して約4m1として放置し
、生じた沈澱を淵取し、これをさらに下記の方法で再結
晶した。即ち、2乃至3m1のメタノールに溶かし、約
2倍量とし析出物を沖取195m9とした。かくして再
結晶して得たゲラニインは黄色プリズム5状の結晶を形
成する。本発明の化合物ゲラニインは血圧降下作用を持
つ物質である。
本化合物の血圧降下作用は次の通りである。上記の如く
ゲラニインの血圧降下作用は、公知の薬物であるメカミ
ルアミンのよりすぐれていることを示すことが認められ
る。
ゲラニインの血圧降下作用は、公知の薬物であるメカミ
ルアミンのよりすぐれていることを示すことが認められ
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼ を有するゲラニイン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51105514A JPS6049639B2 (ja) | 1976-09-03 | 1976-09-03 | ゲラニイン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51105514A JPS6049639B2 (ja) | 1976-09-03 | 1976-09-03 | ゲラニイン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5331687A JPS5331687A (en) | 1978-03-25 |
JPS6049639B2 true JPS6049639B2 (ja) | 1985-11-02 |
Family
ID=14409700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51105514A Expired JPS6049639B2 (ja) | 1976-09-03 | 1976-09-03 | ゲラニイン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6049639B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56161808A (en) * | 1980-05-19 | 1981-12-12 | Fuji Kagaku Kogyo Kk | Method for preventing sedimentation of beverage |
JPH07559B2 (ja) * | 1992-04-17 | 1995-01-11 | ナショナル・サイエンス・カウンシル | 降圧剤 |
JP5865524B2 (ja) * | 2015-01-09 | 2016-02-17 | Fontec R&D株式会社 | ゲンノショウコ組成物の製造方法 |
-
1976
- 1976-09-03 JP JP51105514A patent/JPS6049639B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5331687A (en) | 1978-03-25 |
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