JPS6049443B2 - 播種方法 - Google Patents

播種方法

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JPS6049443B2
JPS6049443B2 JP10849480A JP10849480A JPS6049443B2 JP S6049443 B2 JPS6049443 B2 JP S6049443B2 JP 10849480 A JP10849480 A JP 10849480A JP 10849480 A JP10849480 A JP 10849480A JP S6049443 B2 JPS6049443 B2 JP S6049443B2
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JP
Japan
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water
hydrogel
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seeds
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JP10849480A
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JPS5733508A (en
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周治 北村
正支 渡辺
道広 中山
誠悟 大内
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は種子の播種方法に関する。
野菜種子や花種子なとの播種は、農業技術の基幹的なも
のであり、従来から数多くの改良がなされ合印こ至つて
いる。
播種作業においての種子の発芽率を高めて安定した農作
物の生産をはかることはきわめて重要なことであり、ホ
ルモン処理をすることや催芽させた種子を播種するなど
数々の方法が知られている。
水は種子を膨潤させ種子の発芽のための生化学反応を開
始させるために必須の因子であつて、発芽の不良は発芽
時の水不足に帰せられる場合が多い。
この点を改良したものとして吸水性、保水性に富んた材
料を播種時に使用して、種子の水不足による発芽不良を
さけようという提案もなされている。゛最近ては自重の
数百倍の水を吸収してそのまま保持する高吸水性高分子
が開発され、播種した種・子の乾燥防止に利用できると
期待されている。
しかしながら高吸水性高分子ならいかなるものでもよい
という訳ではなく、本発明者らが鋭意検討した結果、あ
る限られた性質を有する高吸水性高分子を用いたときの
み顕著な発芽性促進をはかフることが出来ることを見出
し、本発明にいたつたのである。本発明は吸水状態にお
いて糊状を呈しない高吸水性高分子からなる吸水状態の
ヒドロゲルと種子との混合物を播種することを特徴とす
る播種方法5に関する。
高吸水性高分子からなる吸水状態のヒドロゲルが糊状を
呈しないときにのみ種子が高い発芽性を示すことはまつ
たく予期できないことであつた。
この理由は充分に明らかではないが、種子に対する酸素
供給の難易に帰せられるものと推定される。吸水性能は
高くても吸水状態で糊状を示すヒドロゲルの場合には、
該糊状ヒドロゲルが種子の表面をすきまなく包み込むた
めに、種子への酸素の供給が不十分となる。
一方、本発明の方法によれば吸水状態のヒドロゲル間に
すきまが生じ、酸素供給が容易となつている。高吸水性
高分子からなる吸水状態のヒドロゲルが糊状を呈するか
どうかは、吸水状態のヒドロゲルの大きさ、およびまた
はその強度によつて支配され、一般に吸水状態のヒドロ
ゲルが微細な粒子てあれは糊状を呈するようになる。
また吸水状態のヒドロゲル粒子が充分大きなものであれ
ば糊状とはならない。吸水状態のヒドロゲルの強度およ
びまたは粒径による糊状の有無を調べたところ、強度を
圧縮強度であられせば、吸水状態のヒドロゲルの1粒子
につき圧縮強度が10y/CTl以上、好ましくは10
0y/Cd以上てあれは糊状とはならず、また、吸水−
状態のヒドロゲル粒子の粒径が100μ以上であれば糊
状を呈しない。
本発明に用いられる高吸水性高分子は、高分子電解質を
物理的又は化学的に架橋させたものである。
高分子電解質としては分子中にカルボン酸塩基を有する
ものが例としてあげられる。
塩としてはNa+,K+,N?1などがあげられるが、
K+,NH4+との塩か植物の生育上望ましい。たとえ
ば、でんぷん/アクリル酸塩グラフト共3重合体、スチ
レンー無水マレイン酸共重合体の塩、ポリアクリル酸塩
共重合体、ポリビニルアルコール/アクリル酸塩グラフ
ト共重合体、ビニルエステル/エチレン系不飽和カルボ
ン酸またはその誘導体のケン化物などをあげることがで
きる。
4とくにビニルエステルXおよびエチレン系不飽和カル
ボン酸またはその誘導体Yを主成分として、X:Y=2
0:80〜80:20 なる範囲のモル比で構成される共重合体のケン化物、ポ
リビニルアルコール/アクリル酸塩グラフト共重合体な
どの分子中に水酸基を有する高吸水性高分子は吸水後の
強度が高く、本発明に使用するにふさわしい。
本発明に用いられる高吸水性高分子の形状は粒状である
ことが望ましく、バルク重合品の粗粉砕や懸濁重合方法
によつて得られる。
高分子電解質の重合を低温で均一に行なわしめることに
よつて架橋点間分子量の分布をせまくすることやポリビ
ニルアルコール、でんぷんなどの結晶性高分子を電解質
高分子と適度に複合化させることによつて、吸水状態に
おいて圧縮強度の高い高吸水性高分子がえられる。7
本発明の播種方法例を具体的に説明する。
高吸水性高分子を充分に吸水させ、糊状を呈しない吸水
状態のヒドロゲルを準備する。種子を吸水状態のヒドロ
ゲル中に適当な割合で混合する。ついでこれを圃場に播
き、必要に応じて覆土を行lなう。催芽種子を用いれば
、床土の品質のばらつきや天候の不順などがあつても高
い発芽率と発芽勢を得ることが出来る。
本発明による他の利点は、圃場での高温時の発芽障害(
休眠)や低温時の発芽障害か室内ての理想的な環境下に
催芽させることによつて完全にさけることが出来ること
にある。
たとえばレタスは30℃をこえる外気温のもとでは休眠
をして発芽率が低下し、また、トマトは15℃以下では
温度不足であり発芽障害が生じる。これらの種子をそれ
ぞれの適温(20〜25℃)下に催芽させ、これを本発
明の方法によつて圃場に種子すれば発芽のトラブルは全
く解消することができる。さらに肥料成分、植物生長調
節剤、農薬を添加すれば種子の発芽が安定し、かつ発芽
直後にみられるタチガレ病などの予防が効果的に行なえ
る。
吸水状態のヒドロゲル中の塩濃度が高く、種子の発芽に
影響を及ぼす場合には、イオン交換力のある土壌や無機
鉱物を添加する方法をとることがてきる。ことに肥料成
分と高吸水性高分子の予備混合をへて水中へ投入し、吸
水させるという手順をとれば、均一な吸水状態のヒドロ
ゲルを短時間でうるためにきわめて好都合である。
肥料成分としては非電解質の尿素などではなく、リン酸
アンモニウム、硫酸アンモニウム、塩化カリウム、硝酸
カリウムなどの電解質である方が均一な吸水状態のヒド
ロゲルをうる上でより望ましい。
即ち、高吸水性高分子を水中に一挙に投入すればいわゆ
る゜゛ママゴ状態を生じ、均一な吸水状態のヒドロゲル
が形成されにくいという問題点があつたが、肥料成分と
の予備混合によつてこの問題点が解消した。
以下実施例によつて本発明をより具体的に説明するが、
本発明はこれに限定されない。
なお、圧縮強度は吸水状態のヒドロゲルの1粒子をとり
出し、破壊にいたるまての圧縮力から求めた。
製造例1 酢酸ビニル0.7モル、アクリル酸メチル0.5モル、
架橋剤としてエチレングリコールジアクリレート0.0
3モルおよび重合開始剤としてベンゾイルペルオキシド
0.02モルを混合し、これを分散安定剤として部分ケ
ン化ポリビニルアルコール3ダとNaCllOyを含む
水300mt中に分散せしめ、65゜Cて6時間懸濁重
合せしめた。
次いて上記共重合体10yを200m1のメタノール中
に分散し、40%KOH*溶液60mtを添加し、60
℃て6時間ケン化した。
ケン化度は約91モル%であつた。得られた吸水性高分
子は直径20〜200μの球状てあり、水に不溶性で5
5皓の吸水率をもつている。吸水後の直径は160〜1
600μてあつた。圧縮強度は500y/CTlてあつ
た。吸水状態においては糊状を呈しなかつた。製造例2 重合槽中にヘキサン10冊部(重量部、以下同じ)を仕
込み、これにソルビタンモノテアレート6部を加えて5
0′Cて溶解させる。
水155部にポリビニルアルコール(重合度1750、
ケン化度88%)7部、アクリル酸1(1)部、水酸化
カリウム66部および過硫酸カリウム0.33部を溶解
させた水溶液を撹拌しながら、前述のヘキサン溶液に加
える。撹拌しながら60゜Cで3時間、さらに75゜C
で1時間重合させる。重合後;ろ過して80゜Cて■時
間減圧乾燥させる。吸水率は40皓てあつた。吸水後の
直径は200〜800μてあつた。
圧縮強度は300y/dてあつた。また吸水状態におい
て糊状を呈しなかつた。製造例3 重合槽中にヘキサン10(1)部を仕込み、これにソル
ビタンモノステアレート6部を加えて50゜Cで溶解さ
せる。
水133部にアクリル酸1叩部、水酸化カリウム66部
、N,N″−メチレンービス(アクリルアミド)0.0
1部および過硫酸カリウム0.067部を加えて溶解さ
せた水溶液を撹拌しながら、前述のヘキサン溶液に加え
る。撹拌しながら600Cで3時間、さらに75℃で1
時間重合させる。重合後、淵過して80℃で1峙間減圧
乾燥させる。吸水率は570@であつた。吸水後の直径
は50〜80μであつた。
吸水状態において糊状を呈した。製造例4 製造例1によつて得られた高吸水性高分子をジェットミ
ルによつて粉砕した。
吸水後の直径は10〜50μであつた。吸水状態におい
て糊状を示した。実施例1 製造例1〜4によつてえられた高吸水性高分子を自重の
約30皓の水に投入し吸水状態のヒドロゲルを形成した
各種の野菜種子と吸水状態のヒドロゲルを、種−子5〔
立に対して吸水状態のヒドロゲル15ccとなるように
調整混合した。
得られた混合物を3cm厚さのまさ土の上に約30cm
の長さにすじ播きした。約25゜Cの温室において慣行
通りの潅水を行ない、播種後15日目の発芽率を求めた
結果を第1表に示ノす。実施例2 実施例1において野菜種子を催芽させたものを用いた。
結果を第2表に示す。本発明によれは発芽性の低いとさ
れていた人参、法れん草、玉ねぎについても高い発芽率
がえられることがわかつた。
実施例3 製造例1て得た高吸水性高分子18部に対して、KNO
3O.7部、第1リン酸アンモニウム1.3部を加えて
混合した。
ついでこれを60凹部の水に投入した。
高吸水性高分子ばママゴにならずに均一にかつすみやか
に吸水して吸水状態のヒドロゲルを形成した。人参種子
(4)粒を該ヒドロゲル15cc中に投入して混合した
のち、まさ土の上に約30C7!の長さに播種した。2
5℃にこれを保ち慣行通りの潅水を行ない、播種後15
日目の発芽率を求めた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 吸水状態において糊状を呈しない高吸水性高分子か
    らなる吸水状態のヒドロゲルと種子との混合物を播種す
    ることを特徴とする播種方法。 2 吸水状態のヒドロゲルの粒径が100μ以上である
    特許請求の範囲第1項記載の播種方法。 3 吸水状態のヒドロゲルの圧縮強度が100g/cm
    ^2以上である特許請求の範囲第1項記載の播種方法。 4 高吸水性高分子が分子中にカルボン酸塩基を含む特
    許請求の範囲第1項記載の播種方法。5 高吸水性高分
    子が水酸基を含む特許請求の範囲第4項記載の播種方法
    。 6 カルボン酸塩基がカルボン酸カリウム又はカルボン
    酸アンモニウムである特許請求の範囲第4項に記載の播
    種方法。 7 吸水状態において糊状を呈しない高吸水性高分子と
    肥料成分との予備混合物を吸水させてヒドロゲルを得、
    該ヒドロゲルと種子を混合した後播種することを特徴と
    する播種方法。
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JPS5948007A (ja) * 1982-09-14 1984-03-19 住友化学工業株式会社 播種方法
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