JPS6049198B2 - チオフェンカルボニルクロライドの製造方法 - Google Patents

チオフェンカルボニルクロライドの製造方法

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JPS6049198B2
JPS6049198B2 JP53138122A JP13812278A JPS6049198B2 JP S6049198 B2 JPS6049198 B2 JP S6049198B2 JP 53138122 A JP53138122 A JP 53138122A JP 13812278 A JP13812278 A JP 13812278A JP S6049198 B2 JPS6049198 B2 JP S6049198B2
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thiophene
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carbonyl chloride
oxide
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昌男 河村
忠昭 西
成一 安久津
邦興 加藤
正英 高橋
泰三 米沢
正 金沢
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Seitetsu Kagaku Co Ltd
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  • Heterocyclic Compounds Containing Sulfur Atoms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 11■■ 本発明は、一般式11−WCHOて表示されるチ\ 一
s’オフエンアルデヒド(ここにチオフェンアルデヒド
とはチオフエンー2−アルデヒドおよびチオフエンー3
−アルデヒドを言う)と塩素から一般式■ +C0Cl
で表わされるチオフェンカルボ■−\NS′ ’ルク0ラード(ここにチオフエンカルホニルク0ライ
トとは、チオフエンー2−カルホニルクロライドおよび
チオフエンー3−カルホニルク0ラードを言う)を製造
する方法に関する。
更に詳しくは、チオフェンアルデヒドを要すれは不活性
溶媒に溶解せしめ、触媒共存下、または光照射下に塩素
と反応させてチオフエンカルボニルク0ラードを得る方
法に関するものである。
チオフェンカルボニルクロライドは医薬、農薬の中間原
料として有用な化合物てあり、年々その需要がふえつつ
ある。従来チオフェンカルボニルクロライドを得るには
、チオフェンカルボン酸をΞ塩化燐や塩化チオニール等
によつて酸クロル化反応を行なつて得る使用する方法て
は、メチル化反応のオルト位選択性は高いが触媒活性を
高めるために高温で反応を行おうとすると触媒の寿命が
短くなること、触媒が粉末化し易いので取り扱いが不便
あることなどの欠点がある。
従つて、酸化マグネシウム触媒のこれらの欠点を改善す
るために、酸化マグネシウムと他の金属酸化物からなる
種々の多元系触媒を使用する方法も提案されているが、
充分に満足できる結果が得られているとは言い難い。ま
た、酸化鉄を触媒に使用する方法ては、酸化鉄触媒は酸
化マグネシウ介触媒にくらべて低い温度で高活性゜を示
すという特徴を有するが、メチル化反応のオルト位選択
性が充分には高くなく、また反応の際にメタノールの分
解が多いという欠点がある。酸化鉄触媒のこれらの欠点
を改善する目的で酸化鉄と他の金属酸化物からなる種々
の多元系触媒を使用する方法も提案されている(たとえ
ば、特公昭46−3781?公報、特公昭47−379
43号公報、特公昭47−37944号公報、特公昭4
7−37945号公報、特公昭47−37946号公報
、特公昭47−7020号公報、特公昭50−5696
号公報、特公昭51−10023号公報、特公昭、51
−126m号公報、特公昭52−47446号公報、特
公昭52−126関号公報、特公昭52−1269?公
報、特公昭52−126帛号公報、特開昭47−389
36号公報、特開昭50−7603?公報、特開昭53
−90229号公報、特開昭53−101318号公報
など)。しかしながら、これらの触媒を使用しても前記
目的を充分に達成することはてきない。本発明者らは、
オルト位水素を有するフェノール類とメタノールの反応
によつてオルトメチル化一フェノール類を製造する方法
において、高活性であつてメチル化反応のオルト位選択
性が高く、メタノールの分解反応を抑制することができ
、かっ長寿命の酸化鉄含有触媒を探索した結果、酸化鉄
および定の金属酸化物からなる三元系の触媒を使一用す
ると、前記目的が達成できることを見出し本発明の方法
に到達した。本発明の触媒を使用すると、従来の触媒に
くらべて、高活性であつてメチル化反応のオルト位選択
性が高×、メタノールの分解反応を抑制することがてき
かつ長寿命であるので、工業的に有利てあるという特徴
を有している。すなわち、本発明は触媒の存在下に、少
なくとも1個のオルト位水素を有するフェノール類とメ
タノールとを加熱下に反応させることによりオルトメチ
ル化フェノール類を製造する方法において、酸化鉄(a
)、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酸化イットリウ
ム、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化タンタルおよび
酸化ビスマスからなる群から選ばれた少なくとも1種の
金属酸化物(b)および酸化クロム(c)からなる触媒
の存在下に該反応を行うことを特徴とするオルトメチル
化フェノール類の製造方法である。
本発明の方法において原料として使用されるフェノール
類は、少なくとも1個のオルト位水素を有するフェノー
ル類である。
具体的に(ま、フェノール;o−クレゾール、吊−クレ
ゾール、p−クレゾールなどのクレゾール、2,3−キ
シレノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノ
ール、3,5−キシレノールなどのキシレノール、2,
3,4−トリメチルフェノール、2,3,5−トリメチ
ルフェノール、3,4,5−トリメチルフェノールなど
のトリメチルフェノール、2,3,4,5−テトラメチ
ルフェノールなどのオルト位水素を有するメチル基置換
フェノール類:これらのメチル基置換フェノール類のメ
チル基の少なくとも1個がエチル基、プロピル基、ブチ
ル基、シクロヘキシル基、フェニル基などの炭化水素基
て置換した炭化水素基置換フェノール類を例示すること
ができる。これらのオルト位水素を有するフェノール類
のうちではフェノール、o−クレゾールまたはこれらの
混合物に本発明の方法を適用することが好ましい。本発
明の方法において、メタノールの使用割合は前記オルト
位水素を有するフェノール類1モルに対して通常1ない
し10モル、好ましくは3ないし6モルの範囲である。
本発明の方法において使用される触媒は、酸化鉄(a)
、酸化ガリウム、酸化ゲルマニウム、酔化イットリウム
、酸化ニオブ、酸化ハフニウム、酸化タンタルおよび酸
化ビスマスからなる群から選ばれた少なくとも1種の金
属酸化物(b)および酸化クロム(c)からなる触媒て
ある。
本発明の触媒は前記三成分からなる触媒の外に、前記三
成分および他の金属酸化物からなる触媒、前記三成分に
種々の結合剤を添加して成形した触媒あるいはこれらの
触媒構成成分を種々の担体に担持させた触媒などの形態
ても利用し得る。ヒト仕込モル比等の保持は前記触媒反
応の場合と同等で必要かつ充分である。
光の照射方法は特に限定されることなく従来公知の方法
が適用でき、また紫外線照射下に触媒反応を行えばさら
に効果的な場合もある。このようにして生じた反応生成
物は蒸溜により簡単に分離できるが、チオフェンアルデ
ヒドとチオフェンカルボニルクロライドは沸点が近似し
、常法の蒸溜による分離は非常に困難であるので、チオ
フェンアルデヒドが消失するまで反応させた後に蒸溜す
るのが有利である。
本発明の反応は従来のチオフェンカルボン酸を取扱う反
応が固体であるに反し、りアクタントが液状であるため
取扱が容易である。
チオフェンー3−カルボニルクロライド(M.P5lェ
C〜57C)は室温では固体であるが、室温よりわずか
に高い程度の融点であるため若干の加温をするたけで液
状として取扱い得る。
以下実施例により本発明の態様を更に詳細に説明する。
比較例1チオフェンー2−アルデヒド31ダ(イ).2
77モル)を四塩化炭素100yと混合、還流下て塩素
を5時間にわたつてチオフェンー2−アルデヒドに対し
て15倍モル吹き込んだ。
未反応のチオフェンー2−アルデヒドを残存させたまま
反応液を温度105℃、30TWLHgの減圧下に蒸溜
して目的とするチオフェンー2−カルボニルクロライド
21.1y(0.144モル)を得た。
収率は52%であつた。実施例1 チオフェンー2−アルデヒド31y(0.277モル)
を四塩化炭素100ダに溶解させ、触媒としてα,α″
−アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)11!を添
加し、還流下で塩素を5時間にわたつて吹き込んだ。
ガスクロマトグラフィにてチオフェンー2−アルデヒド
の消失を確認後温度105℃、30W0!LFlgの減
圧下に蒸溜して、目的とするチオフェンー2−カルボニ
ルクロライド38.9q(4).265モル)を得た。
使用した塩素はチオフェンー2−アルデヒドに対して1
.2倍モルであつた。収率は96%てあつた。実施例2 チオフェンー2−アルデヒド31y(イ).277モル
)を四塩化炭素100yに溶解させ、高圧水銀灯を用い
て光反応で還流下塩素を6時間にわたつて吹き込んだ。
ガスクロマトグラフィにてチオフェンー2−アルデヒド
の消失を確認後温度105℃、30W$LHgの減圧下
に蒸溜して目的とするチオフェンー2−カルボニルクロ
ライド34.5y(0.235モル)を得た。使用した
塩素はチオフェンー2−アルデヒドに対して1.3倍モ
ルをであつた。
また蒸溜釜残には高沸点の物質が生成していた。
収率は85%であつた。実施例3 チオフェンー2−アルデヒド154.6y(1.380
モル)をベンゼン270yと混合し、触媒としてAIB
N4yを添加し、還流下で塩素を6時間にわたつて吹き
込んだ。
ガスクロマトグラフィにてチオフェンー2−アルデヒド
の消失を確認した後ベンゼンを溜出し、温度76℃、1
07T0nHgの減圧下に蒸溜して目的とす”るチオフ
ェンー2−カルボニルクロライド186.0q(1.2
70モル)を得た。
使用した塩素はチオフェンー2−アルデヒドに対して1
.2倍モルであつた。
収率は92%てあつた。実施例4 チオフェンー2−アルデヒド154.6q(1.380
モル)に触媒としてAIBN5yを添加し80′Cで塩
素を6時間にわたつて吹き込んだ。
ガスクロマトグラフィにてチオフェンー2−アノルデヒ
ドの消失を確認した後、温度76゜C110醜Hgの減
圧下に蒸溜して目的とするチオフェンー2−カルボニル
クロライド149.6y(1.021モル)を得た。
使用した塩素はチオフェンー2−アルデヒドに7対して
1.6倍モルであつた。
収率は74%であつた。実施例5 チオフェンアルデヒドとしてチオフェンー3ーアルデヒ
ドを用いた以外は実施例1と同様の反応9を行なつた。
反応液を温度110〜11rC136?Hgの減圧下に
蒸溜してチオフェンー3−カルボニルクロライドを収率
90%で得た。実施例6 触媒としてベンゾイルパーオキサイドを用いた以外実施
例3と同様に反応を行ない収率90%でチオフェンー3
−カルボニルクロライドを得た。
実施例7触媒として、2,2″−アゾビス(2,4−ジ
メチルバレロニトリル)を用いた以外実施例1と同様に
チオフェンー2−アルデヒドを塩素化した。
収率93%で目的物のチオフェンー2−カルボニルクロ
ライドを得た。実施例8 チオフェンー2−アルデヒド31y(イ).277モル
)を四塩化炭素100yに溶解させ、触媒としてベンゾ
イルパーオキサイド1yを添加し、還流下で塩素を吹き
込みガスクロマトグラフィにてチオフェンー2−アルデ
ヒドの消失を確認後温度105℃、3hHgの減圧下に
蒸溜して目的とするチオフェンー2−カルボニルクロラ
イド38.5V(0.263モル)を得た。
使用した塩素は、チオフェンー2−アルデヒドに対して
1.2倍モルであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式▲数式、化学式、表等があります▼で表わさ
    れるチオフェンアルデヒドと塩素とをラジカル開始剤で
    ある触媒または紫外線照射下に反応させ、一般式▲数式
    、化学式、表等があります▼で表わされるチオフエンカ
    ルボニルクロライドを製造する方法。 2 触媒としてアゾ化合物を用いる特許請求の範囲1記
    載の方法。 3 触媒として無機過酸化物を用いる特許請求の範囲1
    記載の方法。 4 触媒として有機過酸化物を用いる特許請求の範囲1
    記載の方法。 5 不活性溶媒中で反応を行なう特許請求の範囲1記載
    の方法。 6 不活性溶媒が四塩化炭素である特許請求の範囲5記
    載の方法。
JP53138122A 1978-11-08 1978-11-08 チオフェンカルボニルクロライドの製造方法 Expired JPS6049198B2 (ja)

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JPS5564583A JPS5564583A (en) 1980-05-15
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6395000U (ja) * 1986-12-10 1988-06-18

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ORGANIC SYNTHESES COLLECTIVE VOLUME I=1967 *

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JPS6395000U (ja) * 1986-12-10 1988-06-18

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