JPS6049007A - α―オレフイン重合用触媒成分 - Google Patents

α―オレフイン重合用触媒成分

Info

Publication number
JPS6049007A
JPS6049007A JP58157094A JP15709483A JPS6049007A JP S6049007 A JPS6049007 A JP S6049007A JP 58157094 A JP58157094 A JP 58157094A JP 15709483 A JP15709483 A JP 15709483A JP S6049007 A JPS6049007 A JP S6049007A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
component
compound
catalyst component
titanium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP58157094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0149291B2 (ja
Inventor
Masabumi Imai
正文 今井
Tadashi Yamamoto
正 山本
Hiroyuki Furuhashi
古橋 裕之
Hiroshi Ueno
上野 廣
Naomi Inaba
稲葉 直實
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tonen General Sekiyu KK
Original Assignee
Toa Nenryo Kogyyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toa Nenryo Kogyyo KK filed Critical Toa Nenryo Kogyyo KK
Priority to JP58157094A priority Critical patent/JPS6049007A/ja
Priority to US06/642,463 priority patent/US4551440A/en
Priority to CA000462037A priority patent/CA1221956A/en
Priority to DE8484305956T priority patent/DE3464372D1/de
Priority to EP84305956A priority patent/EP0136113B1/en
Publication of JPS6049007A publication Critical patent/JPS6049007A/ja
Priority to US06/765,763 priority patent/US4588793A/en
Publication of JPH0149291B2 publication Critical patent/JPH0149291B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明はオレフィン重合用触媒成分に関し、さらに詳し
くは高立体規則性で嵩密度の高いオレフィン重合体を高
収率で製造し得る触媒成分に関する。
背景技術 ハロゲンを含まないマグネシウム化合物とチタン化合物
との接触物が、オレフィン重合用触媒成分として有効で
あることは知られているが、その触媒性能は低く、その
改良法として、一般式SiXlR4−lのハロゲン化シ
ラン又は該ハロゲン化シランと電子供与性化合物の存在
下、Mg(OH)2と四ハロゲン化チタンと接触させる
方法(特開昭52−98076号公報)、Mg−O−R
結合を有するマグネシウム化合物と一般式XmSiHn
のケイ素化合物のようなハロゲン化剤を接融させる際、
又は接触させた後、電子供与性化合物を存在させて接触
させる方法(特開昭53−43094号公報)等で触媒
成分を製造する試みがなされている。またハロゲン化ア
ルミニウム、Si−O結合を有する有機化合物およびマ
グネシウムアルコラードの固体状生成物に少なくとも1
個のハロゲン原子を有する4価のチタン化合物を接触さ
せる方法(特開昭53−78287号公報)や、マグネ
シウム化合物、チタン化合物およびケイ素化合物を反応
させて得られる反応物と、少なくとも1種のハロゲン化
アルミニウム化合物とを反応させる方法(特開昭56−
155205号公報)のようにハロゲン化アルミニウム
を必須反応成分として固体触媒成分を製造する試みもな
されている。
しかしながら、これらの方法で得られた触媒成分は、触
媒活性が低く、立体規則性に劣り又得られる重合体の嵩
密度が低い等の問題点がある。
さらに、マグネシウム化合物、電子供与性化合物、Si
−H結合を有するケイ素化合物及びチタンハロゲン化合
物を接触してなるオレフィン重合触媒成分も知られてい
る(特開昭57−92009号公報)が、実質的にはマ
グネシウム化合物はハロゲン化マグネシウムであり、か
つケイ素化合とチタンハロゲン化合物は同時に用いて接
触させるものであって、その性能も満足したものではな
い。
発明の開示 発明の目的 本発明は、出発原料としてハロゲンを含まないマグネシ
ウム化合物を用いて高立体規則性及び高活性を示し、高
密度の高いオレフィン重合体を製造し得る触媒成分を提
供することを目的とするものであり、本発明者らは鋭意
研究を行った結果、マグネシウムアルコキシドと水素−
珪素結合を有する珪素化合物との反応物を、電子供与性
化合物と接触させた後、有機アルミニウム化合物と接触
させ、更にチタン化合物と接触させて得た固型物が本発
明の目的を達成し得ることを見出して本発明にに至った
発明の要旨 すなわち、本発明はマグネシウムアルコキシドと水素−
珪素結合を有する珪素化合物との反応物を、電子供与性
化合物と接触させた後、有機アルミニウム化合物と接触
させ、更にチタン化合物と接触させてなるオレフィン重
合用触媒成分を要旨とする。
触媒成分調製の原料 本発明の触媒成分を調製する際に用いる各原料について
説明する。
(A)マグネシウムアルコキシド 本発明で用いられるマグネシウムアルコキシドは、一般
式Mg(OH)(OR′)で表わされるものである。式
においてR及びR′は炭素数1〜20個、望ましくは1
〜10個のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ア
リール、アルアルキル基である。又、RとR′は同じで
も異ってもよい。
これら化合物を例示すると、Mg(OCH3)2、Mg
(OC2H5)2、Mg(OCH3)(OC2H5)、
Mg(OCH3)2、Mg(OC3H7)2、H9(O
C4H9)2、Mg(Osec−C4H9)2、Mg(
OC4H9)(Ci−C4H9)+Mg(OC4H9)
(Osec−C4H9)、Mg(OC6H13)、Mg
(OCaH17)3、Hg(OC6H11)2、Mg(
OC6H5)2、Mg(OC6H4CH3)2.Mg(
OCH2C6H5)2等を挙げることができる。
これらマグネシウムアルコキシドは使用する際に、乾燥
するののが望ましく、特に減圧下での加熱乾燥が望まし
い。さらに、これらマグネシウムアルコキシドは、市販
品を用いてもよく、公知の方法で合成したものを用いて
もよい。
このマグネシウムアルコキシドは、無機或いは有機の不
活性な固体物質と予め接触させて使用することも可能で
ある。
無機の固体物質としては、硫酸塩、水酸化物、炭酸塩、
リン酸塩、ケイ酸塩のような金属化合物が適しており、
例えば、Mg(OH)2、BaCO3、Ca3(PO4
)2等が挙げられる。
有機の固体物質としては、デュレン、アントラセン、ナ
フタレン、ジフェニルのような芳香族炭化水素等の低分
子量化合物が挙げられる。
又、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルトルエ
ン、ボリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリア
ミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル等の高分子量化合
物も用いることができる。
(B)珪素化合物 本発明で用いられる珪素化合物は、水素−珪素結合を有
する化合物ならばどのものでもよいが、特に一般式Hm
RnSiXrで表わされる化合物が挙げられる。式にお
いて、Rは(1)炭化水素基、(2)R′O−(R′は
炭化水嵩基)、(5)R2R3N−(R2、R3は炭化
水素基)、(4)R4060−(I<4は水素原子又は
炭化水素基)等が挙げられる。Xはハロゲン原子、mは
1〜3の数、0≦r<4、m+n+r=4をそれぞれ示
す。又、nが1を超える場合Rは同じでも異ってもよい
R、R1、R2、R3、R4で示される炭化水素基とし
ては、炭素数1〜16個のアルキル、アルケニル、シク
ロアルキル、アリール、アルアルキル等を挙げることが
できる。アルキルとしては、メチル、エチル、プロピル
、n−ブチル、イソブチル、n−ヘキシル、n−オクチ
ル、2−エチルヘキシル、n−デシル等が、アルケニル
としては、ビニル、アリル、イソプロペニル、プロペニ
ル、ブチニル等が、シクロアルキルとしては、シクロペ
ンチル、シクロヘキシル等が、アリールとしては、フェ
ニル、トリル、キシリル等が、アルアルキルとしては、
ベンジル、フェネチル、フェニルプロピル等が挙げられ
る。
これらの中でもメチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル等の低級アル
キル及びフェニル、トリル等のアリールが望ましい。
X及びX1は塩素、臭素、ヨウ素等のハロゲ ン原子で
あり、望ましくは塩素原子である。
珪素化合物を例示すると、HSiCl3、H2SiCl
2、H3SiCl、HCH3SiCl2、HC2HSi
Cl2、H(t−C4H9)SiCl2、HC6HSi
Cl、H2(CH3)2SiCl、H(i−C3H7)
2SiCl、H2C2H5SiCl、H2(n−C4H
9)SiCl、H2(C6H4CH3)SiCl、H2
(CH3)3、HSiCH3(OCH3)2、HSiC
H3(OC2H5)2.HSi(CH3)2、(C2H
3)2SiH2、HSi(CH3)2(C2H5)2、
(OH3)2(OC2H3)、HSi(CH3)2[N
(OH3)2〕、HSiCH3(C2H5)2、HSi
C2H5(OC2H5)2、HSiCH3[N(CH3
)2]2、C6H5SiH3、HSi(C2H5)3、
HSi(OC2H5)3、HSi(CH3)2[N(C
2H5)2]、HSi〔N(CH3)2〕3、C6H5
CH3SiH2、C6H5(CH3)2SiH、(n−
C3H7)3SiH、HSiCl(C6H5)2、H2
Si(06H5)2゜HSi(C6H5)2CH3、(
n−C5H11O)3SiH、HSi(C6H5)3、
(n−C5H11)3SiH等を挙げることができ、そ
の他他前記一般式に含まれない化合物として、(C6C
H2CH2O)2OH3SiH、HSi(OCH2CH
2Cl)3、[H(CH3)2Si]2O、〔H(CH
3)2Si〕2NH、(CH3)3SiOSi(CH3
)2H、[H(CH3)2Si]2C6H4,〔H(C
H3)2SiO〕2Si(CH3)2、[(CH3)3
SiO]2SiHCH3、〔(CH3)3SiO〕3S
iH、等が挙げられる。
これらの中でも、前記一般式中Rが炭化水素、nが0〜
2の数、rが1〜3の数のハロゲン化珪素化合物、すな
わちHSiCl3、H2SiCl2、H3SiCl、H
CH3SiCl2.HC2H5SiCl2、H(t−C
4H9)SiCl2、HC6H5SiCl2、H(CH
3)2SiCl、H(i−C3H7)2SiCl、H2
C2H5HiCl,H2(n−C4H9)SiCl、H
2(C6H4CH3)SiCl、HSiCl、(C6H
5)2等が望ましく、特にHSiCl3、HCH3Si
Cl2、H(CH3)2SiCl等が望ましい。
(C)電子供与性化合物 電子供与性化合物としては、カルボン酸類、カルボン酸
無水物、カルボン酸エステル類、カルボン酸ハロゲン化
物、アルコール類、エーテル類、ケトン類、アミン類、
アミド類、ニトリル類、アルデヒド類、アルコール類、
有機基と炭素もしくは酸素を介して結合した燐、ヒ素お
よびアンチモン化合物、ボスボアミド類、チオエーテル
類、チオエステル類、炭酸エステル類が挙げられるが、
これらのうち好ましく使用されるものとしてはカルボン
酸無水物、カルボン酸エステル鎖、カルボン酸ハロゲン
化物、アルコール類、エーテル類である。
カルボン酸エステルの具体例としては、ギ酸ブチル、酢
酸エチル、酢酸ブチル、アクリル酸エチル、酪酸エチル
、イソ酪酸イソブチル、メタクリル酸メチル、マレイソ
酸ジエチル、酒石酸ジエチル、シクロへギサンカルボン
酸エチル、安息香酸エチル、p−メトキシ安息香酸エチ
ル、p−メチル安息香酸メチル、p−第三級ブチル安息
香酸エチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジアリル、α
−ナフトエ酸エチル等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。これらの中でも芳香族カルボン酸の
アルキルエステル、特に安息香酸またはp−メチル安息
香酸、p−メトキシ安息香酸などの核置換安息香酸の炭
素数1〜8個のアルキルエステルが好ましく用いられる
。カルボン酸無水物の具体的な例としては、無水酢酸、
無水プロピオン酸、無水酪酸、無水吉草酸、無水カプロ
ン酸等の脂肪族モノカルボン酸無水物、無水アクリル酸
、無水クロトン酸、無水メタクリル酸等の脂肪族オレフ
ィンモノカルボン酸無水物、シクロヘキサンモノカルボ
ン酸無水物、シクロヘキセンモノカルボン酸無水物類、
シス−1,2−シクロヘキサン無水ジカルボン酸類、シ
ス−4−シクロへキセン−1,2−無水ンカルボン酸等
の脂環式カルボン酸無水物、無水安息香酸、無水p−ト
ルイル酸、無水p−エチル安息香酸、無水p−メトキシ
安息香酸等の芳香族モノカルボン酸無水物及び熱水フタ
ルル酸等の芳香族ジカルボン酸無水物を拳げることがで
きる。カルボン酸ハロゲン化物の具体例としては、塩化
アセチル、塩化プロピオニル、塩化n−ブチリル等の酸
塩化物、臭化アセチル、臭化ローブチリル等の酸臭化物
、ヨウ化アセチル、ヨウ化n−ブチリル等の酸ヨウ化物
等の脂肪族モノカルボン酸ハロゲン化物及び塩化アクリ
ル、塩化クロトニル、塩化メタクリル等の酸塩化物、臭
化アクリル、臭化メタクリル等の酸臭化物、ヨウ化アク
リル、ヨウ化メタクリル等の酸ヨウ化物等の脂肪族オレ
フィンモノカルボン酸ハロゲン化物、シクロヘキサンカ
ルボン酸塩化物、シスー4−メチルシクロヘキサンカル
ボン酸塩化物、1−シクロヘキセンカルボン酸塩化物、
シクロヘキサンカルボン酸臭化物、シス−4−メチルヘ
キセンカルボン酸臭化物等の脂環式カルボン酸の酸ハロ
ゲン化物、塩化ベンゾイル、p−トルイル酸塩化物、p
−エチル安息香酸塩化物、p−メトキシ安息香酸塩化物
等の酸塩化物、鈍化ベンゾイル等の酸臭化物、ヨウ化ベ
ンゾイル等の酸ヨウ化物等の芳香族モノカルボン酸ハロ
ゲン化物及びフタル酸ジクロリド等の芳香族ジカルボン
酸ハロゲン化物を挙げることができる。アルコール類は
、一般式ROHで表わされる。式においてRは炭素数1
〜12個のアルキル、アルケニル、シクロアルキル、ア
リール、アルアルキルである。その具体例としては、メ
タノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノー
ル、ブタノール、イソブタノール、ペンタノール、ヘキ
サノール、オクタノール、2−エチルヘキサノール、シ
クロヘキサノール、ベンジルアルコール、アリルアルコ
ール、フェノール、クレゾール、キシレノール、エチル
フェノール、イソプロピルフェノール、p−ター7ヤリ
ーブチルフェノール、n−オクチルフェノール等である
。、エーテル類は、一般式ROR′で表わされる。式に
おいてR、R′は炭素数1〜12個のアルキル、アルケ
ニル、シクロアルキル、アリール、アルアルキルであり
、RとR′は同じでも異ってもよい。その具体例として
は、ジブチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジブ
チルエーテル、ジイソブチルエーテル、ジイソアミルエ
ーテル、ジ−2−エチルアリルエーテル、ジアリルエー
テル、エチルアリルエーテル、ブチルアリルエーテル、
ジフェニルエーテル、アニソール、エチルフェニルエー
テル等である。
(D)アルミニウム化合物 本発明で用いられる有機アルミニウム化合物(D成分)
としては、一般式RnAlX3−n(但し、Rはアルキ
ル基又はアリール基、Xはハロゲン原子、アルコキシ基
又は水素原子を示し、nは1≦n≦5の範囲の任意の数
でイうる。)で示されるものであり、例えばトリアルキ
ルアルミニウム、ジアルキルアルミニウムモノハライド
、モノアルキルアルミニウムシバライド、アルキルアル
ミニクムセスキハライド、ジアルキルアルミニウムモノ
アルコキシド及びジアルキルアルミニウムモノハイドラ
イドなどの炭素数1ないし18個、好ましくは炭素数2
ないし6個のアルキルアルミニウム化合物又はその混合
物もしくは錯化合物が特に好ましい。具体的には、トリ
メチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリプ
ロピルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ト
リアキルアルミニウムなどのトリアルキルアルミニウム
、ジノチルアルミニウムクロリド、ジエチルアルミニウ
ムクロリド、ジエチルアルミニウムプロミド、ジエチル
アルミニウムアイオダイド、ジイソブチルアルミニウム
クロリドなどのジアルキルアルミニウムモノハライド、
メチルアルミニウムジクロリド、エチルアルミニウムジ
クロリド、メチルアルミニウムジプロミド、エチルアル
ミニウムジプロミド、エチルアルミニウムジアイオダミ
ド、イソブチルアルミニウムジクロリドなどのモノアル
キルアルミニウムジハライド、エチルアルミニウムセス
キクロリドなどのアルキルアルミニウムセスキハライド
、ジメチルアルミニウムメトキシド、ジエチルアルミニ
ウムエトキシド、ジエチルアルミニウムノエノギンド、
ジプロピルアルミニウムエトキシド、ジイソブチルアル
ミニウムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムフェノ
キシドなどのジアルキルアルミニウムモノアルコキシド
、ジメチルアルミニウムハイドライド、ジエチルアルミ
ニウムハイドライド、ジプロピルアルミニウムハイドラ
イド、ジイソブチルアルミニウムハイドライドなどのジ
アルキルアルミニウムハイドライドが挙げられる。
これらの中でも、トリエチルアルミニウム、ジエチルア
ルミニウムクロリド、エチルアルミニウムセスキクロリ
ド、エチルアルミニウムジクロリドが特に好適である。
(E)チタン化合物 チタン比合物は、二価、三価及び四価のチタンの化合物
であり、それらを例示すると、四塩化チタン、四臭化チ
タン、トリクロルエトキシチタン、トリクロルブトキシ
ブタン、ジクロルジエトキシチタン、ジクロルジブトキ
シチタン、ジクロルジフェノキシチタン、クロルトリエ
トキシチタン、クロルトリブトキシチタン、テトラブト
キシチタン、三塩化チタン等を挙げることができる。こ
れらの中でも、四塩化チタン、トリクロルエトキシチタ
ン、ジクロルジブトキシチタン、ジクロルジフェノキシ
チタン等の四価のチタンハロゲン化物が望ましく、特に
四塩化チタンが望ましい。
触媒成分の調製法 本発明の触媒成分は、(1)マグネシウムアルコキシド
(A成分)と珪素化合物(B成分)との反応物を、(2
)電子供与性化合物(C成分)と接触させた後、(3)
有機アルミニウム化合物(D成分)と接触させ、更に(
4)チタン化合物(E成分)と接触させることによって
得られる。次の、その調製法について説明する。
(1)マグネシウムアルコキシドと珪素化合物との反応 マグネシウムアルコキシド(A成分)と珪素化合物(B
成分)との反応は、両者を接触させることによってなさ
れるが、望ましくは、炭化水素の存在下両者を混合撹拌
する方法である。
炭化水素としては、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シ
クロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等の炭素
数6〜12個の飽和脂肪族、飽和脂環式及び芳香族炭化
水素が望ましい。
A成分とB成分との接触割合は、A成分1モル当り、B
成分0.5〜10モル、望ましくは1〜5モルである。
両者の接触は、通常0〜200℃で0.5〜100時間
行われる。A成分及びB成分は一種に限らず同時に二種
以上用いてもよい。
炭化水素の使用燵は任意であるが、A成分1gに対して
100ml以下が望ましい。
B成分にハロゲン化珪素化合物を用いた場合、A成分と
の接触により、ガスが発生し、反応が行なわれているこ
とが認められるが、発生するガスの組成から、この反応
はマグネシウムアルコキシドが単にハロゲン化するだけ
とは考えにくく、反応物の分析結果から、珪素原子が何
んらかの形で結合した化合物が生成したものと考えられ
る。反応物中に含まれる珪素原子の量は、65℃の不活
性溶媒、特にn−へキサン又はn−ヘプタンに溶解しな
い量として8重量%以上である。
A成分とB成分の接触物は、反応系から分離され、次の
接触に供されるが、必要に応じて次の接触の前に、A成
分とB成分の接触の際に用いられる炭化水素のような不
活性な炭化水素で洗浄することができる。洗浄は加熱下
で行ってもよい。
(2)電子供与性化合物との接触 上記(1)で得られた反応物と電子供与性化合物(C成
分)との接触は、両者を不活性な炭化水素の存在下又は
不存在下に、混合撹拌する方法、機械的に共粉砕する方
法等により達成する。
不活性な炭化水素としては、ヘキサン、ヘプタンオクタ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレン等
が挙げられる。
機械的共粉砕による接触の場合の接触温度は、0〜10
0℃、接触時間は0.1〜100時間である。又、単に
撹拌する接触方法の場合の接触温度は、0〜150℃、
接触時間は0.5〜10時間である。
C成分は、マグネシウムアルコキシドと珪素化合物との
接触物中のマグネシウム1グラム原子当り0.01〜1
0グラムモル、特に0.05〜1グラムモルの周囲で用
いるのが望ましい。
(3)有機アルミニウム化合物との接触上記(2)で得
られた接触物(接触物1)は、次いで有機アルミニウム
化合物(D成分)と接触される。接触物1はD成分と接
触させる前に、適当な洗浄剤、例えば前記の不活性な炭
化水素、で洗浄してもよい。
接触物1とD成分との接触は、両者をそのまま接触させ
てもよいが、炭化水素の存在下、両者を混合撹拌する方
法が特に望ましい。炭化水素としては、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、シクロへキサン、ベンゼン、トルエン
、キシレン等が挙げられる。
接触物1とD成分との接触割合は、接触物1中のC成分
1モル当り、D成分が0.1〜20モル、望ましくは:
0.5〜5モルである。
両者の接触条件は、炭化水素の存在下で行う場合、0〜
100℃で0.1〜15時間、望ましくは10〜70℃
で0.5〜5時間である。
D成分は同時に二種以上用いることができ、又、D成分
との接触は二回以上行うことも可能である。
(4)チタン化合物との接触 上記(3)で得られた接触物(接触物2)は、次いでチ
タン化合物(E成分)と接触される。接触物2はE成分
と接触させる前に、適当な洗浄剤、例えば前記の不活性
な炭化水素、で洗浄してもよい。
接触物2とE成分との接触は、両者をそのまま接触させ
てもよいが、炭化水素の存在下、両者を混合撹拌する方
法が特に望ましい。炭化水素としては、ヘキサン、ヘプ
タン、オクタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン
、キシレン等が挙げられる。
接触物2とE成分との接触割合は、接触物2中のマグネ
シウム1グラム原子当り、E成分0.1グラムモル以上
、望ましくは1〜50グラムモルである。
両者の接触条件は、炭化水素の存在下で行う場合、0〜
200℃で0.5〜20時間、望ましくは60〜150
℃で1〜5時間である。
E成分との接触は、2回以上行うのが望ましい。その接
触方法は上記と同じでよいが、前の接触処理が炭化水素
の存在下で竹なわれた場合、炭化水素と分離した後に、
接触させるのが望ましい。
又、E成分との接触を2回以上行う場合、各接触の間に
、更にハロゲン化炭化水素、又は元素の周期表IIIa
、IVa及びVa族の元素の群から選ばれる元素のハロ
ゲン化物と接触させると、得られる触媒成分の触媒性能
が一層向上し望ましい。
ここで用い得るハロゲン化炭化水素としては、炭素数1
〜12個の飽和又は不飽和の脂肪族、脂環式及び芳香族
炭化水素のモノ及びポリハロゲン置換体である。それら
化合物の具体的な例は、脂肪族化合物では、メチルクロ
リド、メチルプロミド、メチルアイオダイド、メチレン
クロリド、メチルプロミド、メナレンアイオダイト、ク
ロロホルム、ブロモホルム、ヨードホルム、四塩化炭素
、四臭化炭素、四沃化炭素、エチルクロリド、エチルプ
ロミド、エチルアイオダイド、1,2−ジクロルエタン
、1,2−ジブロムエタン、1,2−ジヨードエタン、
メチルクロロホルム、メチルブロモホルム、メチルヨー
ドホルム、1,1,2−トリクロルエチレン、1,1,
2−トリブロムエチレン、1,1,2,2−テトラクロ
ルエチレン、ペンタクロルエタン、ヘキサクロルエタン
、ヘキサブロムエタン、n−プロピルクロリド、1,2
−ジクロルプロパン、ヘキサクロルプロピレン、オクタ
ンクロルプロパン、デカブロムブタン、塩素化パラフィ
ンが、脂環式化合物ではクロルシクロプロパン、テトラ
クロルシクロペンタン、ヘキサクロルペンタジエンヘキ
サクロルシクロヘキサンが、芳香族化合物ではクロルベ
ンゼン、ブロムベンセン、0−ジクロルベンゼン、p−
ジクロルベンゼン、ヘキサクロルベンゼン、ヘキサブロ
ムベンゼン、ベンゾトリクロリド、p−クロルベンシト
リクロリド等が挙げられる。これらの化合物は、一種の
みならず二種以上用いてもよい。
元素の周期表IIIa、IVa及びVa族の元素から選
ばれる元素のハロゲン化物(以下、金属ハライドという
。)としては、B、Al、Ga、In、Tl、Si、G
e、Sn、Pb、As、Sb、Biの塩化物、弗化物、
臭化物、ヨウ化物が挙げけられ、特にBCl3、BBr
3、BI3、AlCl3、AlBr3、AlI3、Ga
Cl3、GaBr3、InCl3、TlCl3、SiC
l4、SnCl4、SbCl5、SbF5等が好適であ
る。
ハロゲン化炭化水素(F成分)との接触は、E成分との
接触物から分離した固型物をF成分と接触させることに
よってなされる。該固型物とF成分との接触は、両者を
そのまま接触させることも可能であり、又、上記の不活
性な炭化水素の存在下行ってもよい。その接触方法は、
機械的に共粉砕する方法、混合撹拌する方法が採用でき
る。該固型物とF成分の接触割合は、該固型物中のマグ
ネシウム1g原子当り、F成分が0.1モル以上、望ま
しくは、0.5〜200モルである。両者の接触条件は
0〜200℃で0.1〜15時間、望ましくは25〜9
0℃で0.5〜5時間である。
又、該固型物と金属ハライド(G成分)との接触は、上
記該固型物とF成分の場合に準じて行えばよい。該固型
物とG成分の接触割合は、該固型物中のマグネシウム1
g原子当り、G成分が0.1モル以上、望ましくは0.
5〜150モルである。両者の接触条件は0〜200℃
で0.1〜15時間、望ましくは25〜90℃で0.5
〜5時間である。
上記のようにして得られた固体状物質は、必要に応じて
ヘキサン、ヘプタン、オクタン、シクロヘキサン、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の不活性な炭化水素で洗浄
し、乾燥することによって本発明の触媒成分とする。
本発明の触媒成分は、ベット(BET)法で液体窒素の
吸着温度において測定した比表面積が50〜650m2
/g、細孔容積が0.05〜0.4c.c./gであり
、その粒度分布も狭くて大きさが揃っている。又、その
組成はマグネシウム原子が10〜25重量%、チタン原
子が1〜10重量%、ハロゲン原子が40〜60重量%
、珪素原子が1.5〜8.5重量%であり、その他有機
化合物等を含む。又、触媒成分を調製する際に用いた電
子供与性化合物、有機アルミニウム化合物(ハロゲン化
炭化水素、金属ハライド)及び/又はそれらの変換物質
が少量含まれる場合がある。
オレフィンの重合触媒 本発明の触媒成分は、有機アルミニウム化合物と組合せ
てオレフィンの単独重合又は他のオレフィンとの共重合
用の触媒とする。
有機アルミニウム化合物 オレフィンを重合する際に触媒成分と組合せる有機アル
ミニウム化合物は、触媒成分を調製する際に用いられる
有機アルミニウム化合物と同じものでよく、それらの中
でも、トリアルキルアルミニウムが、特にトリアルキア
ルミニウム、トリイソブチルアルミニウムが望ましい。
又、これらトリアルキルアルミニウムは、その他の有機
アルミニウム化合物、例えば、工業的に入手し易いジエ
チルアルミニウムクロリド、エチルアルミニウムジクロ
リド、エチルアルミニウムセスキクロリド、ジエチルア
ルミニウムエトキシド、ジエチルアルミニウムハイドラ
イド又はこれらの混合物若しくは錯化合物等と併用する
ことができる。
さらに、有機アルミニウム化合物は、単独で用いてもよ
いが、電子供与性化合物と組合せて用いてもよい。電子
供与性化合物としては、前記触媒成分調製時に用いられ
る電子供与性化合物ならば、どの化合物も用いることが
できるが、中でもカルボン酸エステル類、アルコール類
、エーテル類、ケトン類が望ましい。これら電子供与性
化合物は、有機アルミニウム化合物を触媒成分と組合せ
て用いる際に用いてもよく、予め有機アルミニウム化合
物と接触させた上で用いてもよい。
本発明の触媒成分に対するアルミニウム化合物の使用量
は、該触媒成分中のチタン1グラム原子当り、通常1〜
2000グラムモル、特に20〜500グラムモルが望
ましい。
又、有機アルミニウム化合物と電子供与性化合物の比率
は、電子供与性化合物1モルに対して有機アルミニウム
化合物がアルミニウムとして0.1〜40、好−ましく
は1〜25グラム原子の範囲で選ばれる。
オレフィンの重合 上記のようにして得られた触媒成分と有機アルミニウム
化合物(及び重子供与性化合物)からなる触媒は、モノ
オレフィンの単独重合又は他のモノオレンイソ若しくは
ジオレフィンとの共重合の触媒として有用であるが、特
にα−オレフィン、特に炭素数3ないし6個のα−オレ
フィン、例えばプロピレン、1−ブテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン等の単独重合又は上記のα
−オレフィン相互及び/又はエチレンとのランダム及び
ブロック共重合の触媒、エチレンの単独重合又はエチレ
ンと炭素数3〜10個のα−オレフィン、例えばプロピ
レン、1−ブテン、4−メチル−1−ベンゾン、1−ヘ
キセン、1−オクテン等とのランダム若しくはプロック
共重合の触媒として極めて優れた性能を示す。
重合反応は、気相、液相のいずれでもよく、液相で重合
させる場合は、ノルマルブタン、イソブタン、ノルマル
ペンタン、イソペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタ
ン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、七/ンン等
の不活性炭化水素中及び液状モノマー中で行うことがで
きる。重合温度は、通常−80℃〜+150℃、好まし
くは40〜120℃の範囲である。重合圧力は、例えば
1〜60気圧でよい。又、得られる重合体の分子量の調
節は、水素もしくは他の公知の分子量調節剤を存在せし
めることにより行なわれる。又、共重合においてオレフ
ィンに共重合させる他のオレフィンの量は、オレフィン
に対して通常30重量%迄、特に0.3〜15重量%の
範囲で選ばれる。本発明の触媒系による重合反応は、連
続又はバッチ式反応で行ない、その条件反応は通常用い
られる条件でよい。
又、共重合反応は一段で行ってもよく、二段以上で行っ
てもよい。
発明の効果 本発明の触媒成分は、ポリオレフィン、特にアイソタク
チックポリプロピレン、エチレンとプロピレンとのラン
ダム共重合体及びエチレンとプロピレンとのプロック共
重合体を製造する。
場合の触媒成分として有効である。
本発明の触媒成分を用いた重合触媒は、重合活性及び立
体規則性が高く、しかもその高い重合活性を重合時に長
時間接続することができる。
と共に、得られたオレフィン重合体粉末は嵩密度が高い
。又、この重合体粉末は流動性に富んでいる。
実施例 次に、本発明を実施例及び応用例により具体的に説明す
る。但し、本発明は実施例のみにより限定されるもので
はない。なお、実施例及び応用例に示したパーセント(
%)は、特に断らない限り重量による。
触媒成分の比表面積(S.A.)及び細孔容積(P.V
.)は、CARLO ERBA製SORPTOMATI
C1810型装置を用いて測定した。重合活性Kcは触
媒1g当りのポリマー生成量(g)、Ktは触媒中のT
i1g当りのポリマー生成量(kg)である。
ポリマー中の結晶性ポリマーの割合を示すヘプタン不溶
分(以下H.I.と略称する。)は、改良型ソックスレ
ー抽出器で沸騰n−へプタンにより6時間抽出した場合
の残量である。メルトフローレイト(MFR)及びメル
トインデックス(MI)はASTM−D12313に従
って測定した。又嵩密度はASTM−D1895−69
メソッドAに従って測定した。
実施例1 マグネシウムジエトキシドトトリクロルシランの反応 還流凝縮器、滴下ロート及び撹拌機を取付けた2lのガ
ラス製反応器を十分に窒糸ガスで置換する。この反応器
に市販のマグネシウムジエトキシド120g(1.05
モル)及びn−ヘプタン680mlを入れた後、室温で
撹拌しながらトリクロルシラン356g(2.63モル
)とn−へプタン250mlの混合浴液を滴下ロートか
ら45分間で滴下し、更に70℃で6時間撹拌した。こ
の間反応系から、主としてエチレン、エチルクロライド
ガスが発生した。得られた固体を70℃でろ別し、65
℃のn−ヘキサン600mlと10分間撹拌下接触させ
て洗浄した後、上澄液をデカンテーションにより除去し
た。
更に、このn−ヘキサンによる洗浄を4回繰り返した後
、減圧下60℃で1時間乾燥して、固体成分(I)16
4gを得た。固体成分(I)は、マグネシウムを12.
9%、珪素を14.1%、塩素を45.7%含み、その
比表面積は31m2/g、細孔容積は0.08c.c.
/gであった。
無水安息香酸との接触 固体成分(I)18gを、直径12mmのステンレス(
SUS316)製ボール100個を収容した内容積30
0mlのステンレス(SUS316)製ミルポットに、
窒素ガス雰囲気下で入れ、次いで無水安息香酸4.5g
を加え、このミルポットを振とう器に装着した後、1時
間振とうして粉砕処理を行い、固体成分(II)を得た
トリエチルアルミニウムとの接触 固体成分(II)7.Ogを、撹拌機及び滴下ロートを
取付けた200mlのガラス製反応器に、窒素ガス雰囲
気下で入れ、次いでn−ヘプタン60mlを加えスラリ
ー化した。次に、トリエチルアルミニウム1.0mlと
n−ヘプタン30mlの混合溶液を、室温下、15分間
で滴下し、更に50℃で1時間反応した。得られた固体
状物質を、50℃でろ別し、各90mlのn−ヘキサン
にて50℃で4回洗浄を行って、スラリー状の固体成分
(III)を得た。
四塩化チタンとの接触 固体成分(III)に、トルエン40ml、四塩化チタ
ン60mlを加え、90℃で2時間撹拌した。得られた
固体状物質を、90℃でろ別し、各90mlのn−ヘキ
サンにて、室温下、7回洗浄した後、減圧下、室温で1
時間乾燥して、チタン2.6%、マグネシウム17.2
%、塩素57.2%珪素30%を含む触媒成分を5.4
g得た。又、比表面積は318m2/g、細孔容積は0
.28c.c./gであった。
実施例2 実施例1で得られた固体成分(I)8.5gを、撹拌機
を取付けた200mlのガラス製反応器に、窒素ガス雰
囲気下で入れ、n−ヘプタン90ml塩化ベンゾイル3
.0gを加え、70℃で2時間反応させた後、各90m
lのn−ヘプタンにて65℃で3回洗浄して固体成分(
II)を得た。次にこの固体成分(II)に、n−ヘプ
タン90ml、トリエチルアルミニウム2.2mlを加
え、50℃で1時間反応した。更に、各90mlのn−
ヘプタンにて50℃で5回洗浄して、スラリー状固体成
分(III)を得た。
次いで、この固体成分(III)を、実施例1と同様に
して四塩化チタンと接触させた後、実施例1と同様にし
て処理して、第1表に示す組成を持つ触媒成分を得た。
実施例3 実施例1で得られた固体成分(III)を、撹拌機を取
付けた200mlのガラス製反応器に、窒素ガス雰囲気
下で入れ、トルエン40ml、四塩化チタン60ml加
え、90℃で2時間撹拌した。
デカンテーションにより上澄液を除去した後、各90m
lの、トルエンにて60℃で4回洗浄した。
再びトルエン40ml、四塩化チタン60mlを加え、
90℃で2時間撹拌した。
得られた固体状物質を、90℃でろ別し、各90mlの
n−ヘキサンにて、室温で7回洗浄した後、減圧下室温
で1時間乾燥して第1表に示す組成を有する触媒成分を
調製した。
実施例4 実施例2で得られた固体成分(III)を、実施例3と
同様にして、四塩化チタンと2回接触させて触媒成分を
調製した。得られた触媒成分の組成を第1表に示した。
実施例5 実施例1において、無水安息香酸の代わりに、安息香酸
エチルを用いた以外は、実施例1と同様にして、固体成
分(II)を得た後、実施例1と同様にして、トリエチ
ルアルミニウムと接触させて固体成分(III)を得た
この固体成分(III)を、実施例3と同様にして、四
塩化チタンと2回接触させて、第1表に示す組成からな
る接触成分を調製した。
実施例6 実施例1において、無水安息香酸の代わりに、p−クレ
ゾール3.0gと安息香酸エチル4.5mlを同時に用
いた以外は、実施例1と同様にして、固体成分(II)
を得た後、実施例1と同様にして、トリエチルアルミニ
ウムと接触させて固体成分(III)を得た。
この固体成分(III)を、実施例3と同様にして、四
塩化チタンと2回接触させて、第1表に示す組成を持つ
触媒成分を調製した。
実施例7 実施例1で得られた固体成分(II)を、実施例1で用
いたトリエチルアルミニウムに代えたエチルアルミニウ
ムジクロリドと、実施例1と同様にして接触させて固体
成分(III)を得た。次いで、この固体成分(III
)を実施例3と同様にして、四塩化チタンと2回接触さ
せ、触媒成分を調製した。
その組成を第1表に示した。
実施例8 実施例2で得られた固体成分(II)を、実施例2で用
いたトリエチルアルミニウムに代えたジエチルアルミニ
ウムクロリドと、実施例2と同様にして接触させて固体
成分(Ill)を得た。次に、この固体成分(III)
を実施例3と同様にして、四塩化チタンと2回接触させ
、第1表に示す組成を有する触媒成分を調製した。
実施例9 実施例1において、トリクロルシランの代りにメチルジ
クロルシランを用いた以外は、実施例1と同様にして固
体成分(III)を得た。この固体成分(III)を用
いた以外は、実施例3と同様にして四塩化チタンと2回
接触させ、第1表に示す組成を持つ触媒成分を調製した
実施例10 実施例1において、トリクロルシランの代りにメチルジ
クロルシランを用いて固体成分(1)を得た。次に、実
施例2と同様にして、塩化ベンゾイルと接触させて固体
成分(II)得た後、実施例8と同様にしてジエチルア
ルミニウムクロリドと接触させて固体成分(III)を
得た。
この固体成分(III)を実施例3と同様にして、四塩
化チタンと2回接触させ、第1表に示す組成を有する触
媒成分を調製した。
実施例11 実施例7で得られた固体成分(III)に、トルエン4
0ml、四塩化チタン60mlを加えて、90℃で2時
間撹拌した。デカンテーションにより上澄液を除去した
後、トルエン80ml、ヘキサクロルエタン6.2gを
加え、60℃で1時間反応し、更に、各90mlのトル
エンにて60℃で4回洗浄した後、再びトルエン40m
l、四塩化チタン60mlを加えて、90℃で2時間撹
拌した。
得られた固体状物質を、90℃でろ別し、各90mlの
n−ヘキサンにて、室温下7回洗浄した後、減圧下、室
温で1時間乾燥して触媒成分調製した。得られた触媒成
分の組成を第1表に示した。
実施例12、13 実施例2で得られた固体成分(III)を、撹拌機を取
付けた200mlのガラス製反応器に、窒素ガス雰囲気
下に入れ、トルエン40ml、四塩化チタン60mlを
加え、90℃で2時間撹拌した。
デカンテーンヨンにより上澄液を除去した後、トルエン
85ml及び四塩化珪素6.3g(実施例12)若しく
は四塩化錫5.2g(実施例13)を加え、60℃で1
時間反応し、各90mlのトルエンにて60℃で4回洗
浄した。次いで、トルエン40ml、四塩化チタン60
mlを加え、90℃で2時間撹拌した。さらに固体状物
質を、90℃でろ別し、各90mlのn−ヘキサンにて
、室温下7回洗浄した後、室温で1時間乾燥して触媒成
分を調製した。得られた触媒成分の組成は第1表の通り
であった。
比較例1 実施例1において用いたミルポットに、窒素ガス雰囲気
下、市販のマグネシウムジエトキシド31.5g無水安
息香酸10.Ogを入れ、このミルポットを振とう器に
装着した後、15時間振とうした。
得られた粉砕固体5.0gを、500mlの撹拌機付き
グラス容器に入れ、これにn−ヘプタン330mlを加
えた。次に、四塩化チタン9mlを室温下15分間で滴
下し、更にトリクロルシラン35mlを同様にして滴下
した後、90℃で2時間撹拌した。
得られた固体状物質を90℃でろ別し、150mlのn
−ヘキサンにて室温下、6回洗浄した後、減圧下、室温
で1時間乾燥して、第1表に示す組成の触媒成分を調製
した。
比較例2 比較例1において用いられた無水安息香酸の代わりに、
安息香酸エチル7、5mlを用いた以外は、比較例1と
同様にして、第1表に示す組成を有する触媒成分を調製
した。
応用例1 プロピレンの場合 撹拌器を設けた内容積1.5lのステンレス(SUS3
2)製オートクレーブに、窒素ガス雰囲気下、実施例1
で得られた触媒成分19.3mg、n−ヘプタン1l中
に1モルのトリエチルアルミニウム(以下TEALと略
称する。)を含むn一ヘブタン溶液を触媒成分中のチタ
ン1グラム原子当りアルミニウムとして250グラム原
子に相当する2.6ml及び該TEAL中のアルミニウ
ム1グラム原子当り0.33モルに相当するp−メトキ
シ安息香酸エチル0.14ml混合し5分間保持したも
のを仕込んだ。次いで、分子量制御剤としての水素ガス
0.6l並びに液化プロピレン0.8lを圧入した後、
反応系を70℃に昇温して、1時間、プロピレンの重合
を行った。
重合終了後、未反応のプロピレンをパージし、HI(ポ
リマー中の結晶性ポリマーの割合を示すヘプタン不溶分
)94.0%、MFR(メルトフローレイト)2.8、
嵩密度O.38g/cm3の白色のポリプロピレン粉末
を261g(Kc(触媒1g当りのポリマー生成g量)
=13.500、Kt(触媒中のTi1g当りのポリマ
ー生成kg量)=519)得た。
応用例2〜15 実施例1で得られた触媒成分に代えて、実施例2〜13
、比較例1〜2で得られた触媒成分を用いた以外は、応
用例1と同様にしてプロピレンの重合を行った、その結
果を第2表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. マグネシウムアルコキシドと水素−珪素結合を有する珪
    素化合物との反応物を、電子供与性化合物と接触させた
    後、有機アルミニウム化合物と接触させ、更にチタン化
    合物と接触させてなるオレフィン重合用触媒成分。
JP58157094A 1983-08-30 1983-08-30 α―オレフイン重合用触媒成分 Granted JPS6049007A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58157094A JPS6049007A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 α―オレフイン重合用触媒成分
US06/642,463 US4551440A (en) 1983-08-30 1984-08-20 Catalyst component for polymerization of olefins
CA000462037A CA1221956A (en) 1983-08-30 1984-08-29 Catalyst component for polymerization of olefins
DE8484305956T DE3464372D1 (en) 1983-08-30 1984-08-30 Catalyst component for polymerization of olefins
EP84305956A EP0136113B1 (en) 1983-08-30 1984-08-30 Catalyst component for polymerization of olefins
US06/765,763 US4588793A (en) 1983-08-30 1985-08-15 Catalyst component for polymerization of olefins

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP58157094A JPS6049007A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 α―オレフイン重合用触媒成分

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6049007A true JPS6049007A (ja) 1985-03-18
JPH0149291B2 JPH0149291B2 (ja) 1989-10-24

Family

ID=15642114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP58157094A Granted JPS6049007A (ja) 1983-08-30 1983-08-30 α―オレフイン重合用触媒成分

Country Status (5)

Country Link
US (2) US4551440A (ja)
EP (1) EP0136113B1 (ja)
JP (1) JPS6049007A (ja)
CA (1) CA1221956A (ja)
DE (1) DE3464372D1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072229A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Japan Polyethylene Corp チーグラー・ナッタ触媒の改質方法および改質されたチーグラー・ナッタ触媒、並びにそれを用いたオレフィンの重合方法および得られたオレフィン系重合体

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0629288B2 (ja) * 1984-06-21 1994-04-20 東燃株式会社 オレフイン重合用触媒成分
JPH0725807B2 (ja) * 1985-12-20 1995-03-22 東燃株式会社 オレフイン重合用触媒成分の製造方法
US4885349A (en) * 1985-12-23 1989-12-05 Mobil Oil Corporation Process for polymerizing alpha-olefin polymers of relatively narrow molecular weight distribution and high melt index
US4738942A (en) * 1985-12-23 1988-04-19 Mobil Oil Corporation Catalyst composition for polymerizing alpha-olefin polymers of relatively narrow molecular weight distribution and high melt index
US5001099A (en) * 1989-10-25 1991-03-19 Quantum Chemical Corporation Polymerization catalyst
US5155187A (en) * 1989-10-25 1992-10-13 Quantum Chemical Corporation Polymerization method
US5126302A (en) * 1990-04-30 1992-06-30 Quantum Chemical Corporation Olefin polymerization catalyst and methods
US5182341A (en) * 1990-04-30 1993-01-26 Masino Albert P Olefin polymerization method
EP0846706B1 (en) * 1996-12-06 2000-07-05 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Olefin polymerization catalyst and preparation process of polyolefin using the same
DE69702434T2 (de) 1996-12-06 2001-04-26 Asahi Chemical Ind Olefinpolymerisationskatalysator und Verfahren zur Herstellung von Polyolefinen unter Verwendung desselben
FI991069A0 (fi) * 1999-05-10 1999-05-10 Borealis As Katalysaattorikomponentti, joka käsittää magnesiumia, titaania, halogeenia ja elektronidonorin, sen valmistus ja käyttö
KR100816951B1 (ko) * 2001-09-20 2008-03-25 삼성토탈 주식회사 에틸렌 중합 및 공중합 방법
CN110382555B (zh) * 2017-03-17 2022-01-25 Sabic环球技术有限责任公司 用于聚烯烃聚合的方法

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3135809A (en) * 1960-07-21 1964-06-02 Southern Res Inst Isomerization process
LU61816A1 (ja) * 1970-10-06 1972-06-28
IT1042711B (it) * 1975-09-19 1980-01-30 Montedison Spa Compnenti di catalizzatori per la polimerizzazione di olefine
JPS5298076A (en) * 1976-02-13 1977-08-17 Mitsubishi Chem Ind Ltd Preparation of polyolefins
JPS607642B2 (ja) * 1977-02-16 1985-02-26 旭化成株式会社 ボリアルフアオレフインの製造用触媒
DE2742585A1 (de) * 1976-09-28 1978-03-30 Asahi Chemical Ind Neue polymerisationskatalysatoren und ihre verwendung (i)
JPS6025441B2 (ja) * 1976-09-30 1985-06-18 三井化学株式会社 固体触媒成分及びオレフィン重合用触媒
US4242479A (en) * 1976-12-23 1980-12-30 Showa Yuka Kabushiki Kaisha Process for producing an improved ethylenic polymer
IT1078995B (it) * 1977-05-24 1985-05-08 Montedison Spa Catalizzatori per la polimeriazzazione di olefine
US4159256A (en) * 1977-06-02 1979-06-26 Asahi Kasei Kogyo Kabushiki Kaisha Catalyst for polymerizing olefins and polymerization method of olefins carried out therewith
JPS584726B2 (ja) * 1978-03-15 1983-01-27 旭化成株式会社 オレフイン重合用触媒
IT1099416B (it) * 1978-10-23 1985-09-18 Montedison Spa Componenti e catalizzatori per la polimerizzazione delle olefine
US4324690A (en) * 1979-02-15 1982-04-13 Standard Oil Company (Indiana) Alpha-olefin polymerization catalyst
US4250287A (en) * 1980-03-14 1981-02-10 Hercules Incorporated 1-Olefin polymerization catalyst
JPS56155205A (en) * 1980-05-02 1981-12-01 Shindaikiyouwa Sekiyu Kagaku Kk Production of polyolefin
JPS5763309A (en) * 1980-10-03 1982-04-16 Idemitsu Kosan Co Ltd Polymerization of alpha-olefin
JPS57108107A (en) * 1980-12-25 1982-07-06 Asahi Chem Ind Co Ltd Catalyst for olefin polymerization
EP0086288B1 (en) * 1982-02-12 1986-09-24 Mitsui Petrochemical Industries, Ltd. Process for producing olefin polymers
US4472521A (en) * 1982-12-20 1984-09-18 Stauffer Chemical Company Supported catalyst for polymerization of olefins

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012072229A (ja) * 2010-09-28 2012-04-12 Japan Polyethylene Corp チーグラー・ナッタ触媒の改質方法および改質されたチーグラー・ナッタ触媒、並びにそれを用いたオレフィンの重合方法および得られたオレフィン系重合体

Also Published As

Publication number Publication date
EP0136113B1 (en) 1987-06-24
EP0136113A3 (en) 1985-05-29
US4551440A (en) 1985-11-05
CA1221956A (en) 1987-05-19
EP0136113A2 (en) 1985-04-03
DE3464372D1 (en) 1987-07-30
JPH0149291B2 (ja) 1989-10-24
US4588793A (en) 1986-05-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1221954A (en) Process for polymerization of olefins
JPH0216324B2 (ja)
JPS6049007A (ja) α―オレフイン重合用触媒成分
CA1221957A (en) Catalyst component for polymerization of olefins
JPH0149288B2 (ja)
CA1243657A (en) Catalyst component for polymerization of olefins
US20010039241A1 (en) Magnesium/titanium alkoxide compounds and method of preparation
CA1230109A (en) Catalyst component for polymerization of olefins
JPH0153884B2 (ja)
JPH04261408A (ja) ポリオレフィンの製造方法
US4625003A (en) Catalyst component for polymerization of olefins (P-1026)
JPH0333105A (ja) α―オレフイン重合用触媒
JPH0480207A (ja) α―オレフィン重合用触媒
KR930001065B1 (ko) α-올레핀의 단독 중합체 또는 공중합체의 제조방법
JPS6247442B2 (ja)
JP2775507B2 (ja) ポリα―オレフインの製造方法
JPS58198503A (ja) オレフイン重合用触媒成分の製造方法
JPH0322889B2 (ja)
JPS6247443B2 (ja)
JPH047304A (ja) α―オレフィン重合用触媒