JPS6048996B2 - サイリスタ変換器の異常検出装置 - Google Patents
サイリスタ変換器の異常検出装置Info
- Publication number
- JPS6048996B2 JPS6048996B2 JP51124915A JP12491576A JPS6048996B2 JP S6048996 B2 JPS6048996 B2 JP S6048996B2 JP 51124915 A JP51124915 A JP 51124915A JP 12491576 A JP12491576 A JP 12491576A JP S6048996 B2 JPS6048996 B2 JP S6048996B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- circuit
- current
- thyristor
- signal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Protection Of Static Devices (AREA)
- Rectifiers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔発明の利用分野〕
本発明は点弧パルスによつて点弧制御されるサー゛’一
−J−− 一゛■・・ ・ ・゛ にJ−J−J−
l■フカ 十畠器の異常を検出するサイリスタ変換器の
異常検出装置に関する。
−J−− 一゛■・・ ・ ・゛ にJ−J−J−
l■フカ 十畠器の異常を検出するサイリスタ変換器の
異常検出装置に関する。
従来、サイリスタ変換器の異常検出はサイリスタが転流
失敗し過電流が流れたことで検出している。
失敗し過電流が流れたことで検出している。
そのため、異常が発生すると被害が大きくなるのを避け
られない。ところで、サイリスタの異常には短絡状態に
なるブレークダウンと順方向耐電圧が低下するブレーク
オーバとがある。サイリスタの順方向耐電圧は電源電圧
(実効値)の大きさに電圧変換を考慮してある余裕があ
るように定められる。しかし、サイリスタの劣化により
順方向耐電圧が徐々に低下する。順方向耐電圧が電源電
圧より小さくなると、点弧パルスに関係なく導通するよ
うになる。ブレークオーバになると次のような問題のあ
る現象を生じる。(a)ブレークオーバしたアームの通
電期間が長くなり、このアームに用いられているサイリ
スタ保護用のアノードリアクタやヒューズの定格がオー
バして焼損したり溶断したりする。
られない。ところで、サイリスタの異常には短絡状態に
なるブレークダウンと順方向耐電圧が低下するブレーク
オーバとがある。サイリスタの順方向耐電圧は電源電圧
(実効値)の大きさに電圧変換を考慮してある余裕があ
るように定められる。しかし、サイリスタの劣化により
順方向耐電圧が徐々に低下する。順方向耐電圧が電源電
圧より小さくなると、点弧パルスに関係なく導通するよ
うになる。ブレークオーバになると次のような問題のあ
る現象を生じる。(a)ブレークオーバしたアームの通
電期間が長くなり、このアームに用いられているサイリ
スタ保護用のアノードリアクタやヒューズの定格がオー
バして焼損したり溶断したりする。
(b)アームが複数の並列接続のサイリスタより成る場
合には、ブレークオーバした素子に電流が集中するため
上記の(a)に述べた状態が加速され、このため例えば
ヒューズが溶断して外面的には一度正常な状態に復帰す
るが、残りのサイリスタが定格オーバを起こし、やがて
破損に至り事故の被害は増大する。
合には、ブレークオーバした素子に電流が集中するため
上記の(a)に述べた状態が加速され、このため例えば
ヒューズが溶断して外面的には一度正常な状態に復帰す
るが、残りのサイリスタが定格オーバを起こし、やがて
破損に至り事故の被害は増大する。
(c)アームがブレークオーバ状態にある場合、例えは
電動機速度を低下させるように制御するときには位相制
御が不能となり、停止すべき位置にて電動機が停止せす
電動機の負荷を破損する。
電動機速度を低下させるように制御するときには位相制
御が不能となり、停止すべき位置にて電動機が停止せす
電動機の負荷を破損する。
等の現象が生じる。以上のように、ブレークオーバの場
合、一般にあるアームの全てが異常にならないと異常検
出ができず、このため事故の被害が大きくなるばかりて
なく復1印こも時間を要し稼動率の向上という面からも
問題があつた。
合、一般にあるアームの全てが異常にならないと異常検
出ができず、このため事故の被害が大きくなるばかりて
なく復1印こも時間を要し稼動率の向上という面からも
問題があつた。
次に逆並列短絡の場合を考える。
順、逆両サイリスタ変換器において、順変換器のある一
相分のサイリスタが導通状態にあるときには、逆変換器
に順電圧が印加されているサイリスタのゲートにノイズ
等による誤パルスが印加されると、順逆サイリスタ変換
器間で逆並列短絡が生じる。従来、この検出には順、逆
のそれぞれに電流検出器を設け、その差が一定値以上を
有することをもつて逆並列短絡の検出を行なつていた。
上記のブレークオーバ及び逆並列短絡以外の事故にサイ
リスタ変換器には転流失敗という現象がある。
相分のサイリスタが導通状態にあるときには、逆変換器
に順電圧が印加されているサイリスタのゲートにノイズ
等による誤パルスが印加されると、順逆サイリスタ変換
器間で逆並列短絡が生じる。従来、この検出には順、逆
のそれぞれに電流検出器を設け、その差が一定値以上を
有することをもつて逆並列短絡の検出を行なつていた。
上記のブレークオーバ及び逆並列短絡以外の事故にサイ
リスタ変換器には転流失敗という現象がある。
サイリスタ変換器を例えば電動機制御に適用して、回生
制動中に再加速するような場合に転流失敗が生じやすい
が、従来はこの検出方法として、転流失敗が起きて過電
流になることをまつて過電流検出を行ないサイリスタの
ゲート制御あるいはヒューズ、遮断器により回路を遮断
する方法.−が採られていた。このため過電流検出器の
動作時にはかなりの大電流が流れた後でないと回路遮断
が不可能であり、事故による被害が大きくなつたり、被
害は防げても遮断器の寿命を短かくしていた。以上のよ
うに、従来はサイリスタ変換器に対する有効な手段がな
かつた。
制動中に再加速するような場合に転流失敗が生じやすい
が、従来はこの検出方法として、転流失敗が起きて過電
流になることをまつて過電流検出を行ないサイリスタの
ゲート制御あるいはヒューズ、遮断器により回路を遮断
する方法.−が採られていた。このため過電流検出器の
動作時にはかなりの大電流が流れた後でないと回路遮断
が不可能であり、事故による被害が大きくなつたり、被
害は防げても遮断器の寿命を短かくしていた。以上のよ
うに、従来はサイリスタ変換器に対する有効な手段がな
かつた。
これを、図面によりさらに具体的に説明する。第1図は
本発明の対象となるサイリスタ変換器の回路図である。
第1図において、1〜6はサイリスタで、3相ブリッジ
接ク続されてサイリスタ変換器7を構成しており、その
直流出力側には負荷8が接続され、交流入力側には3相
交流電源11が接続されている。サイリスタ1〜6のそ
れぞれのゲートはゲートパルス発生器9に接続され、定
められた位相で相ごとに順次点弧が行なわれている。交
流電源11のU,■,W各相には変流器10U,10V
,10Wがそれぞれ設けられ電流検出器12によつて電
流を検出し、各相の電流通流角及び平均電流値が異常検
出器100に送られるようになつている。異常検出器1
00は各相ごとの点弧パルスと電流通流角等からサイリ
スタの異常の有無を検出するものである。第2図は第1
図回路の正常時における各相の点弧パルスど電流通流角
を示すものである。
本発明の対象となるサイリスタ変換器の回路図である。
第1図において、1〜6はサイリスタで、3相ブリッジ
接ク続されてサイリスタ変換器7を構成しており、その
直流出力側には負荷8が接続され、交流入力側には3相
交流電源11が接続されている。サイリスタ1〜6のそ
れぞれのゲートはゲートパルス発生器9に接続され、定
められた位相で相ごとに順次点弧が行なわれている。交
流電源11のU,■,W各相には変流器10U,10V
,10Wがそれぞれ設けられ電流検出器12によつて電
流を検出し、各相の電流通流角及び平均電流値が異常検
出器100に送られるようになつている。異常検出器1
00は各相ごとの点弧パルスと電流通流角等からサイリ
スタの異常の有無を検出するものである。第2図は第1
図回路の正常時における各相の点弧パルスど電流通流角
を示すものである。
第2図Aは交流電源11の線間電圧波形を示し、Bは各
相のゲートパルス信号(制御遅れ角α=300の楊合)
を示し、Cは各相を流れる線電流(電流通流・角)を示
している。ここで転流重なり角は無視してある。U,■
,W各相を流れる線電流は第1図のサイリスタ1〜6の
全てが正常てある場合には正側、負側とも120全の位
相差となり各相は平衡した状・態となつている。
相のゲートパルス信号(制御遅れ角α=300の楊合)
を示し、Cは各相を流れる線電流(電流通流・角)を示
している。ここで転流重なり角は無視してある。U,■
,W各相を流れる線電流は第1図のサイリスタ1〜6の
全てが正常てある場合には正側、負側とも120全の位
相差となり各相は平衡した状・態となつている。
サイリスタの正常、異常を検出する従来の構成は次のよ
うな考えに基いている。例としてUp相のみについて説
明する。サイリスタ1が正常である場合には、U,相に
流れる電流の通流期間はUp相のゲートパルス信号(主
パルス)が第2図Bに示すM已の如く発生してから■2
相のゲートパルス信号M円が発生するまでの1200の
期間(この場合転流重なり角は考慮しない)のみである
。なお、以上のゲートパルス信号と電流の通流期間との
関係はゲートパルス信号が移相されたとき(つまり、制
御遅れ角αが変化したとき)でも変わることはない。逆
に、Up相のサイリスタ1が異常の場合には(ただし、
この場合開放故障は考慮しない)上述した通流期間以外
に必らず電流が流れるので、V2相のゲートパルス信号
MPlが出てからUp相のゲートパルス信号MP2が出
るまでの期間にUp相に、第2図Bの×印の期間に電流
が流れるか否かを検出することによりサイリスタが正常
であるか否かを判別することができる。
うな考えに基いている。例としてUp相のみについて説
明する。サイリスタ1が正常である場合には、U,相に
流れる電流の通流期間はUp相のゲートパルス信号(主
パルス)が第2図Bに示すM已の如く発生してから■2
相のゲートパルス信号M円が発生するまでの1200の
期間(この場合転流重なり角は考慮しない)のみである
。なお、以上のゲートパルス信号と電流の通流期間との
関係はゲートパルス信号が移相されたとき(つまり、制
御遅れ角αが変化したとき)でも変わることはない。逆
に、Up相のサイリスタ1が異常の場合には(ただし、
この場合開放故障は考慮しない)上述した通流期間以外
に必らず電流が流れるので、V2相のゲートパルス信号
MPlが出てからUp相のゲートパルス信号MP2が出
るまでの期間にUp相に、第2図Bの×印の期間に電流
が流れるか否かを検出することによりサイリスタが正常
であるか否かを判別することができる。
以上のような考えを基に、第1図の異常検出器100の
構成として、第3図に示すものが考えられる。
構成として、第3図に示すものが考えられる。
第3図は3相のうちのUp相についてのみ示したもので
あるが、他の相についても全く同回路である。
あるが、他の相についても全く同回路である。
第4図は第3図回路の各部信号の動作波形図である。第
3図において、101は遅延回路、102はメモリ回路
、103はアンド回路、104はオア回路、105はフ
ィルタ、106は比較器、107はバイアス回路、10
8はメモリ回.路、110は警報回路である。Up相の
ゲートパルス信号MPO,MP2(第4図にAで示す)
と■2相のゲートパルス信号MPl,MP3(第4図に
Bで示す)とにより、すなわち■,相のゲートパルス信
号MPl,MP3を遅延回路101により角度でTdだ
け遅らせた信号でメモリ回路102をセットし、U,相
のゲート信号MPO,MP2によりリセットして第4図
Cの信号を作る。
3図において、101は遅延回路、102はメモリ回路
、103はアンド回路、104はオア回路、105はフ
ィルタ、106は比較器、107はバイアス回路、10
8はメモリ回.路、110は警報回路である。Up相の
ゲートパルス信号MPO,MP2(第4図にAで示す)
と■2相のゲートパルス信号MPl,MP3(第4図に
Bで示す)とにより、すなわち■,相のゲートパルス信
号MPl,MP3を遅延回路101により角度でTdだ
け遅らせた信号でメモリ回路102をセットし、U,相
のゲート信号MPO,MP2によりリセットして第4図
Cの信号を作る。
遅延回路101を用いることにより第4図Dで示す電流
波形の重なり角による電流通流期間の変化を補つている
。第4図Eに示すように、ゲートパルス信号M已が出る
前に電流が流れたとすると比較器106の出力は第4図
Fに示す波形となり(この場合、フィルタ105及びバ
イアス回路107により誤動作を防止している)、メモ
リ回路102の出力と比較器106の出力との論理積を
アンド回路103てとることにより第4図Gの信号が検
出でき、この信号Gでメモリ回路108をセットするこ
とにより第4図Hに示すように異常検出が可能となる。
しかし、この第3図の回路では、第4図の×印の期間(
第4図D参照)にノイズ等の誤信号が電流検出器に入つ
てこれを比較器106が検出するとサイリスタ異常を検
出してしまう。
波形の重なり角による電流通流期間の変化を補つている
。第4図Eに示すように、ゲートパルス信号M已が出る
前に電流が流れたとすると比較器106の出力は第4図
Fに示す波形となり(この場合、フィルタ105及びバ
イアス回路107により誤動作を防止している)、メモ
リ回路102の出力と比較器106の出力との論理積を
アンド回路103てとることにより第4図Gの信号が検
出でき、この信号Gでメモリ回路108をセットするこ
とにより第4図Hに示すように異常検出が可能となる。
しかし、この第3図の回路では、第4図の×印の期間(
第4図D参照)にノイズ等の誤信号が電流検出器に入つ
てこれを比較器106が検出するとサイリスタ異常を検
出してしまう。
また、Up相のゲート信号に誤パルスが1個人つたとき
にも検出してしまうという問題がある。実際には、1個
の誤パルスが入つてもサイリスタが異常となりサイリス
タ破損となることはほとんどない。また、第3図回路て
はサイリスタ異常を検出するには検出回路が6回路必要
であるという問題点もある。さらに、転流重なり角は電
流により変化するものであるのに、第3図の回路ではこ
れを一定値としている点にも問題がある。〔発明の目的
〕 本発明は、上記した問題点を解決し、サイリスタ変換器
における異常を迅速かつ確実に検出することのできるサ
イリスタ変換器の異常検出装置を提供することを目的と
するものである。
にも検出してしまうという問題がある。実際には、1個
の誤パルスが入つてもサイリスタが異常となりサイリス
タ破損となることはほとんどない。また、第3図回路て
はサイリスタ異常を検出するには検出回路が6回路必要
であるという問題点もある。さらに、転流重なり角は電
流により変化するものであるのに、第3図の回路ではこ
れを一定値としている点にも問題がある。〔発明の目的
〕 本発明は、上記した問題点を解決し、サイリスタ変換器
における異常を迅速かつ確実に検出することのできるサ
イリスタ変換器の異常検出装置を提供することを目的と
するものである。
本発明の特徴は、ゲートパルス発生器の点弧パルスによ
り決まる通流期間以外の期間に電流が流れたことで発生
する異常検出信号が連続して2回以上発生したときに異
常と判断する構成を採用することにある。
り決まる通流期間以外の期間に電流が流れたことで発生
する異常検出信号が連続して2回以上発生したときに異
常と判断する構成を採用することにある。
以下、図面により本発明を説明する。
第5図本発明の一実施例を説明する回路図て、一相分に
ついて示してあるが、このうちのオア回路120,12
1は他の相にも共用できる。
ついて示してあるが、このうちのオア回路120,12
1は他の相にも共用できる。
第6図は第5図回路の各部信号の動作波形図てある。第
5図において、120,121はオア回路、122はメ
モリ用のフリップフロップ(以下FFと略記する)回路
、123はリセット付き積分器、124は比較器、12
5,126はアンド回路、127,128は微分回路、
129はFF回路130は遅延回路である。第6図Aは
ゲートパルス発生器の信号であり、このうちの■相の信
号、すなわちVp及びVN、をオア回路121に入力し
、このオア回路121の出力信号によりFF回路122
をセットする。
5図において、120,121はオア回路、122はメ
モリ用のフリップフロップ(以下FFと略記する)回路
、123はリセット付き積分器、124は比較器、12
5,126はアンド回路、127,128は微分回路、
129はFF回路130は遅延回路である。第6図Aは
ゲートパルス発生器の信号であり、このうちの■相の信
号、すなわちVp及びVN、をオア回路121に入力し
、このオア回路121の出力信号によりFF回路122
をセットする。
一方、U相の信号Up及びUNをオア回路120に入力
しその出力信号てFF回路122をリセットすると、F
F回路122の出力としては第6図Bに示す信号が得ら
れる。この信号B75く発生している期間リセット付き
積分器123が一定値を積分すると第6図Eの実線波形
の信号となり、電流の平均値VIF(Eに点線波形で示
してある)と積分器123の出力とを比較器124で比
較することにノより第6図Fの信号を得る。この信号F
と、FF回路122の出力とのアンドをアンド回路12
5でとることにより第6図Gの信号(非通流期間信号)
を得る。すなわちリセット付き積分器123の積分時間
を変えることにより、電流に応じた転5流重なり角uを
考慮したU相に電流が流れない期間(60−u)を第6
図Gとして検出することができる。転流重なり角uと積
分時間との関係について具体的に説明する。
しその出力信号てFF回路122をリセットすると、F
F回路122の出力としては第6図Bに示す信号が得ら
れる。この信号B75く発生している期間リセット付き
積分器123が一定値を積分すると第6図Eの実線波形
の信号となり、電流の平均値VIF(Eに点線波形で示
してある)と積分器123の出力とを比較器124で比
較することにノより第6図Fの信号を得る。この信号F
と、FF回路122の出力とのアンドをアンド回路12
5でとることにより第6図Gの信号(非通流期間信号)
を得る。すなわちリセット付き積分器123の積分時間
を変えることにより、電流に応じた転5流重なり角uを
考慮したU相に電流が流れない期間(60−u)を第6
図Gとして検出することができる。転流重なり角uと積
分時間との関係について具体的に説明する。
電流1と転流重なり角uの関係Oは次式で表わすことが
できる。 α:制御遅れ角 f:周波数 1:転流インダクタンス E:電源電圧 (1)式の関係を図示すると第9図に示す特性aのよう
になる。
できる。 α:制御遅れ角 f:周波数 1:転流インダクタンス E:電源電圧 (1)式の関係を図示すると第9図に示す特性aのよう
になる。
特性aを直線bで近似し、その係数をkとすると電流1
と転流重なり角uの関係は次式のように近似式として表
わすことができる。 u−+Kj・・・・(2)係
数kで近似すると、転流重なり角uは実際の重なり角よ
り大きめのものとなり本発明にとつては望ましいものに
なる。
と転流重なり角uの関係は次式のように近似式として表
わすことができる。 u−+Kj・・・・(2)係
数kで近似すると、転流重なり角uは実際の重なり角よ
り大きめのものとなり本発明にとつては望ましいものに
なる。
(2)式は第10図のような特性となり、転流重なり角
uは電流1の大さに比例する。
uは電流1の大さに比例する。
例えば電流1。のときの転流重なり角は夷となる。(1
)式の周波数F,転流インダクタンス1,電流電圧Eは
一定であるので係数kも一定となる。転流重なり角uは
電流1の大きさに比例するので、転流重なり角uの時間
換算値を求めるには(2)式の係数kに対応した積分時
定数、積分入力で決定される積分係数、具体的には一定
の入力を一定の積分時定数で積分し、その積分信号がK
j値になつたことを検出することにより求められる。例
えば、第10図の転流重なり角(時間換算値)UOは積
分信号がKjOになつたことを検出することにより求め
られる。ここで、第6図Cにぬりつぶして示したような
異常電流がU相に流れたとする。U相電流Cを電−流検
出器12で整流した波形は第6図Dとなり、この信号D
とアンド回路125の出力信号Gとのアンド回路126
でとると第6図Kの信号が得られる。信号Kは非通流期
間に電流が流れたことを示す。この信号Kを微分回路1
28に入力して得.られる信号Kの立ち上がり信号でオ
フ遅延回路付きFF回路129をセットし、またアンド
回路125の出力信号Gを微分回路127に入力して得
られる立ち上がり信号でFF回路129をリセットする
と、第6図Lに示す信号が得られる。ここ5で斜線で示
した部分TDlが、FF回路129がリセットされてか
らの遅延時間である。遅延回路130はオン遅延特性と
してあるので、FF回路129の出力は出力端子1には
発生しない。次に2回連続して異常電流が流れた場合を
考えつる。
)式の周波数F,転流インダクタンス1,電流電圧Eは
一定であるので係数kも一定となる。転流重なり角uは
電流1の大きさに比例するので、転流重なり角uの時間
換算値を求めるには(2)式の係数kに対応した積分時
定数、積分入力で決定される積分係数、具体的には一定
の入力を一定の積分時定数で積分し、その積分信号がK
j値になつたことを検出することにより求められる。例
えば、第10図の転流重なり角(時間換算値)UOは積
分信号がKjOになつたことを検出することにより求め
られる。ここで、第6図Cにぬりつぶして示したような
異常電流がU相に流れたとする。U相電流Cを電−流検
出器12で整流した波形は第6図Dとなり、この信号D
とアンド回路125の出力信号Gとのアンド回路126
でとると第6図Kの信号が得られる。信号Kは非通流期
間に電流が流れたことを示す。この信号Kを微分回路1
28に入力して得.られる信号Kの立ち上がり信号でオ
フ遅延回路付きFF回路129をセットし、またアンド
回路125の出力信号Gを微分回路127に入力して得
られる立ち上がり信号でFF回路129をリセットする
と、第6図Lに示す信号が得られる。ここ5で斜線で示
した部分TDlが、FF回路129がリセットされてか
らの遅延時間である。遅延回路130はオン遅延特性と
してあるので、FF回路129の出力は出力端子1には
発生しない。次に2回連続して異常電流が流れた場合を
考えつる。
この場合は、アンド回路126の出力Kが第6図右側に
示すようになり、これによりFF回路129の出力信号
Lも第6図右側に示すようになる。すなわち、時刻Tl
2で遅延回路130がリセットされる前に時刻T3lで
セット信号が発生しているので、遅延回路130はリセ
ットされない。ここで、遅延回路130の遅延時間τD
2を図のように時刻Tl.より遅らした時間に設定すれ
ば、異常検出信号が2回連続したときに出力端子1から
出力信号を発生させるようにすることができる。さらに
遅延時間TD2を長くすれば、異常検出信号が3回連続
したときに出力端子1から出力信号が発生するようにで
きる。ここで、信号VRは電源ノ投入時の初期リセット
信号で、FF回路122,129を初期リセットする。
過電流検出器等と併用して第5図回路を用いることによ
り、誤パルスやノイズ等で誤検出することなくサイリス
タ異常を検出することができるようになる。
示すようになり、これによりFF回路129の出力信号
Lも第6図右側に示すようになる。すなわち、時刻Tl
2で遅延回路130がリセットされる前に時刻T3lで
セット信号が発生しているので、遅延回路130はリセ
ットされない。ここで、遅延回路130の遅延時間τD
2を図のように時刻Tl.より遅らした時間に設定すれ
ば、異常検出信号が2回連続したときに出力端子1から
出力信号を発生させるようにすることができる。さらに
遅延時間TD2を長くすれば、異常検出信号が3回連続
したときに出力端子1から出力信号が発生するようにで
きる。ここで、信号VRは電源ノ投入時の初期リセット
信号で、FF回路122,129を初期リセットする。
過電流検出器等と併用して第5図回路を用いることによ
り、誤パルスやノイズ等で誤検出することなくサイリス
タ異常を検出することができるようになる。
なお、第5図の実施例においては、第1図に示したサイ
リスタ1〜6のうち正極側及び負極側のサイリスタ異常
をまとめて検出するとして説明したが、各アームごとの
異常を検出することも、可能である。
リスタ1〜6のうち正極側及び負極側のサイリスタ異常
をまとめて検出するとして説明したが、各アームごとの
異常を検出することも、可能である。
第7図はサイリスタUpの異常を、第8図はUNの異常
を検出する実施例回路図である。符号は第5図の場合と
同一にしてある。第7図,第8図の動作は第5図,第6
図に対する説明から容易に類推できるので重複して説明
はしない。本発明によれは次の効果を生じる。
を検出する実施例回路図である。符号は第5図の場合と
同一にしてある。第7図,第8図の動作は第5図,第6
図に対する説明から容易に類推できるので重複して説明
はしない。本発明によれは次の効果を生じる。
(1)サイリスタの異常を迅速,正確に検出できる。
(2)検出期間が例えば(60−u)0と短かいので、
誤差パルスによる検出誤差が生じにくい。
誤差パルスによる検出誤差が生じにくい。
(3)複数回連続して異常電流が流れたとき異常信号を
発生する方式であることから、誤検出がなくなる。(4
)検出期間を(60−u)0とすることにより回路構成
を簡単にすることができる。
発生する方式であることから、誤検出がなくなる。(4
)検出期間を(60−u)0とすることにより回路構成
を簡単にすることができる。
(5)検出期間を(240−u)0とするとサイリスタ
変換器のアームごとに検出が可能となる。
変換器のアームごとに検出が可能となる。
(6)ゲートパルス発生器のパルスのタイミングで決め
る方式であることから、電流波形の歪みなどには影響さ
れない。〔発明の効果〕 以上説明したような本発明はサイリスタが通流すべき期
間以外の期間に通流したことにより発生する異常検出信
号が同一のサイリスタについて連続して2回以上発生す
ると異常と判断している。
る方式であることから、電流波形の歪みなどには影響さ
れない。〔発明の効果〕 以上説明したような本発明はサイリスタが通流すべき期
間以外の期間に通流したことにより発生する異常検出信
号が同一のサイリスタについて連続して2回以上発生す
ると異常と判断している。
このため、サイリスタのブレークオーバを外来ノイズに
影響されることなく確実かつ迅速に検出できると共に、
ブレークダウンも速やかに検出可能となり、サイリスタ
の異常検出を合理的に行うことができる。
影響されることなく確実かつ迅速に検出できると共に、
ブレークダウンも速やかに検出可能となり、サイリスタ
の異常検出を合理的に行うことができる。
第1図は本発明の対象となるサイリスタ変換器の回路構
成図、第2図は正常時における各相点弧パルスと通流角
とを説明する図、第3図は異常検出器の一例を示す回路
図、第4図は第3図の各部信号の波形図、第5図は本発
明の一実施例回路図、第6図は第5図の各部信号の波形
図、第7図及ひ第8図は本発明の他の実施例回路図、第
9図,第10図は本発明の動作を説明するための特性図
である。 1〜6・・・・・・サイリスタ、7・・・・・・サイリ
スタ変換器、9・・・・・・ゲートパルス発生器、10
0・・・・・・異常検出器、123・・・・・・リセッ
ト付き積分器、124・・・・比較器、127,128
・・・・・・微分回路、130・・・・・・遅延回路。
成図、第2図は正常時における各相点弧パルスと通流角
とを説明する図、第3図は異常検出器の一例を示す回路
図、第4図は第3図の各部信号の波形図、第5図は本発
明の一実施例回路図、第6図は第5図の各部信号の波形
図、第7図及ひ第8図は本発明の他の実施例回路図、第
9図,第10図は本発明の動作を説明するための特性図
である。 1〜6・・・・・・サイリスタ、7・・・・・・サイリ
スタ変換器、9・・・・・・ゲートパルス発生器、10
0・・・・・・異常検出器、123・・・・・・リセッ
ト付き積分器、124・・・・比較器、127,128
・・・・・・微分回路、130・・・・・・遅延回路。
Claims (1)
- 1 ゲートパルス発生器が出力する点弧パルスによつて
点弧制御される3相ブリッジ接続されたサイリスタ変換
器において、前記サイリスタ変換器に流れる各相電流を
検出する電流検出器と、前記サイリスタ変換器の任意一
相のサイリスタへの点弧パルスをリセット信号として入
力すると共に前記任意一相と120゜遅れ位相の他相の
点弧パルスをセット信号として入力する第1メモリ手段
と、前記電流検出器で検出した電流平均値と前記第1メ
モリ手段の出力信号とを入力して転流重なり角の期間を
求める重なり角演算手段と、前記第1メモリ手段が出力
を生じているセット期間から前記重なり角期間を差し引
いて非通流期間を求める非通流期間演算手段と、前記非
通流期間内に前記電通流検出器が電流を検出するとセッ
トされ、前記非通流期間の開始時にリセットされる第2
メモリ手段とを具備し、前記任意一相に加えられる点弧
パルスの連続した2個以上に亘り前第2メモリ手段が出
力を生じているときに異常と判断することを特徴とする
サイリスタ変換器の異常検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51124915A JPS6048996B2 (ja) | 1976-10-20 | 1976-10-20 | サイリスタ変換器の異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51124915A JPS6048996B2 (ja) | 1976-10-20 | 1976-10-20 | サイリスタ変換器の異常検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5350431A JPS5350431A (en) | 1978-05-08 |
JPS6048996B2 true JPS6048996B2 (ja) | 1985-10-30 |
Family
ID=14897262
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51124915A Expired JPS6048996B2 (ja) | 1976-10-20 | 1976-10-20 | サイリスタ変換器の異常検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6048996B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0767228B2 (ja) * | 1988-04-27 | 1995-07-19 | 川崎製鉄株式会社 | サイリスタ素子の異常診断装置 |
-
1976
- 1976-10-20 JP JP51124915A patent/JPS6048996B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5350431A (en) | 1978-05-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS5928152B2 (ja) | 電動機駆動用インバ−タ回路の保護装置 | |
JP2928264B2 (ja) | 半導体電力変換システム | |
JPS62156576A (ja) | 直列接続の制御ターンオフ半導体素子の同時導通防止のための方法と装置 | |
CA2051030C (en) | Semiconductor power conversion system having a multiphase bridge circuit | |
JPS6048996B2 (ja) | サイリスタ変換器の異常検出装置 | |
US6998735B2 (en) | Controlled rectifier bridge, control system, and method for controlling rectifier bridge by disabling gate control signals | |
JP2002186260A (ja) | 線路整流変換器においてゼロ電流レベルを検出する方法及びシステム | |
JP2585516B2 (ja) | 障害防止方法および回路 | |
JP3132814B2 (ja) | 半導体電力変換システム | |
JP3554599B2 (ja) | 電力変換器の制御装置 | |
JPH10337029A (ja) | サイリスタ変換器 | |
JP2829684B2 (ja) | 電力変換器のゲートパルス異常検出回路 | |
JPS6227628B2 (ja) | ||
JPS61245221A (ja) | 負荷時タツプ切換装置 | |
JP3746552B2 (ja) | 瞬時電圧低下対策装置の異常確認方法 | |
JPS6048995B2 (ja) | サイリスタ変換回路の異常検出回路 | |
JPS59209071A (ja) | 故障検出装置 | |
JPH10304554A (ja) | 交直変換器の異常検出装置および保護装置 | |
JPH0628916Y2 (ja) | Pwmインバ−タの素子故障検出保護装置 | |
JPS6145755Y2 (ja) | ||
JPH03297218A (ja) | パルス電源の半導体スイッチング素子故障検出方法 | |
JPH051907B2 (ja) | ||
JPH05219604A (ja) | 電気車の電力変換装置 | |
JPH0888982A (ja) | 過電流保護装置 | |
JPS5936510B2 (ja) | 制御整流装置の保護方式 |