JPS604852Y2 - 自動二輪車等のハンドルカバ−取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動二輪車等のハンドルカバー取付構造に関す
るものである。

自動二輪車のハンドルはバーハンドル式のものを採用し
、ハンドルパイプの外周を覆う如くハンドルカバーが設
けられる。

かかるハンドルカバーはハンドルパイプへの取付上前後
、或は左右に分割され、各カバー半休は従来では夫々ハ
ンドルパイプに設けられたステーに結着されている。

以上の従来の取付構造は、各カバー半体をハンドルパイ
プに個′々に結着しているため、先ずハンドルパイプに
分割されたカバー半休側々の取付ステーを必要とし、た
めにハンドルパイプの取付ステーの数が多くなり、部品
点数が多く、又これらのハンドルパイプへの溶接工程が
増え、ハンドルの構造が複雑化すること、次にカバー半
休を個々にハンドルパイプへ結着するため半休相互の誤
差、ハンドルパイプの取付ステーの誤差等の集積誤差で
完成品の組付られたカバーの合せ部がズしたりし、外観
上最良を期し難いこと、これを防止するには精度を高め
る必要があり、ステーの溶接、カバーの成形等が面倒、
煩雑である。

本考案は以上に鑑み威されたもので、その目的とする処
は、ハンドルカバーの半体をハンドルパイプに設けたス
テーに結着し、該半休に他の半体を結着する如くし、取
付構造の簡単化、部品点数の減少、カバー半体相互め取
付状態における精度の向上、−外観性の向上を図った自
動二輪車等のハンドルカバー取付構造を提供するにある
。

次に本考案の好適一実施例を添付図面に従って詳述する
。

第１図は自動二輪車１の側面図で、フレーム２前端のへ
ラドチューブ３に前輪５を支持するフロントフォーク４
を操向自在に支持し、トップブリッジ６上にハンドル７
を備える。

フレーム２の前部上部には燃料タンク８を、又下部には
エンジン９を各搭載し、タンク８後方にはシート１ｏを
付設し、フレーム２の後部下部には後輪１２を支持する
リヤフォーク１１を枢着延設し、リヤフォーク１１とフ
レーム間にはりャクッションユニット１３が介設されて
いる。

ハンドル７を構成するハンドルパイプ２ｏは左右対称の
逆り型をなし、中間部の横杆部２０ａの左右二個所をハ
ンドルブラケット１４．１４を介してトップブリッジ６
上に結着支持する。

横杆部２０ａの両端を上方に折曲して上方に延びる左右
の縦杆部２０ｂ、２０ｂを設け、縦杆部２０ ｂ。

２０ｂの上端から若干斜め後方且つ左右方向に対称的に
折曲延出されたグリップ部２０ｃｖ ２０ｃを備え、
この部分の端部にグリップラバー等を被着する。

かかるハンドルパイプ２０は、例えば一本のパイプ材を
曲げ成形して得る。

かかるハンドルパイプ２０は左右の縦杆部２０ｂ、２０
ｂの前面には各上下の板材の小ピースからなるステー２
１．２１を夫々突設し、ステー２１は板厚方向に貫通す
る取付孔２１ａを備える。

３０はハンドルカバーで、カバー３０はパイプの縦杆部
２０ｂ、２０ｂの内側（車幅方向の内側）を覆うインナ
３１と外側を覆うアウタ３２とからなり、左右に分割さ
れて合成樹脂等で成形されている。

インナ３１は断面溝型で、縦杆部の内側を覆う溝底をな
す本体３１ａと、これの両側端から折曲起立した前後の
側壁３１ｂ、３１ｂとを備え、本体３１ａの下端部は内
方に折曲されて基部３１ｃを構成し、側壁はこの部分迄
延長し、上端部は外方に折曲されて先部３１ｄを構成し
、側壁はこの部分迄延長する。

インナ３１の本体３１ａの内面には、例えば上下に離間
して取付ボス部３３を形成する。

アウタ３２は溝型をなし、インナ３１と対称形状をなす
。

本体３２ａの両側端から折曲起立した前後の側壁３２ｂ
、３２ｂを備え、下端の基部３２ｃは内方に折曲され、
側壁はこの部分迄延長され、又上端の先部３２ｄは外方
に折曲され、側壁はこの部分迄延長されている。

本体３２ａの内側には上下二個所に取付ボス部３４．３
４を突設し、これに隣接して上下に凹部３５を設け、凹
部３５に取付孔３５ａを設ける。

一’−＝−＝Ｉａ上のインナ、アウタの半体からなるカ
バー３０は左右対称に二組用意する。

アウタ３２をハンドルパイプ２０の縦杆部２０ｂの外側
からこれの半分を覆う如く被冠し、ボス部３４．３４を
ステー２１に合せ、ステー２１の内側からこれの取付孔
２１ａを介してタッピングスクリュー４０をボス部３４
に螺入し、ステー２１にボス部３４を螺締結着する。

かくしてアウタ３２はハンドルパイプ２０の縦杆部２０
ｂに結着され、これの外側半周を覆い、縦杆部上下の折
曲されたグリップ２０ｃ基部及び横杆部２０ａ端部を基
部３２ｃ１先部３２ｄで半周を覆う。

インナ３１は縦杆部２０ｂの内側半周を覆う如くアウタ
３２の側壁３２ｂ端縁にその側壁３１ｂ端縁が重なる如
く重ね合せ、アウタ３２の凹部３５の端面にインナ３１
のボス部３３端面３３ａを重ね、凹部３５の取付孔３５
ａからタッピングスクリュー４１をボス部３３に螺入し
、インナ３１をアウタ３２に螺締結着し、凹部３５にキ
ャップ４２を被冠してタッピングスクリュー４１の頭ヲ
隠す。

かくしてインナ３１はハンドルパイプの縦杆部２０ｂに
ステー２１を介して固定されたアウタ３２に結着され、
インナ、アウタで縦杆部はその全周を被覆されることと
なる。

ところでインナ３１とアウタ３２の接合部は、例えば第
５図の如くインナ３１の側壁端縁部に内側への雌状段部
３１ｅを設け、一方アウタ３２の対向する側壁端縁部に
雄状突部３２ｅを設け、双方を係合せしめる如く構成し
ても、又第６図の如く端縁３１ｆ、３２ｆをフラットに
して突き合せても良い。

以上実施例では自動二輪車に実施したが、自動三輪車そ
の他のバーハンドルに実施することができ、又バーハン
ドルの型式も図示に限られず任意である。

以上で明らかな如く本考案によれば、自動二輪車等のバ
ーハンドルにおいて、ハンドルカバーの半体の一方をス
テーを介してハンドルパイプに結着し、半体を他方の既
にハンドルに固定された一方の半体に結着するようにし
たため、誤差もカバー側のみで処理することができ、カ
バー側の精度をある程度に維持しておけば組付精度に優
れたものが得られ、ズレのない、外観性に優れたカバー
が得られ、又誤差のある場合もケース側で半休相互を結
着することにより調整が容易であり、更にハンドルのス
テーもカバー半休の一方の支持のみのため少くて済み、
又これの構造も簡易であり、ハンドルの構造も簡単であ
る等多大の利点を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示すもので、第１図は自動二
輪車の概略側面図、第２図はハンドルの斜視図、第３図
はカバーの分解斜視図、第４図はカバー組付の説゛明的
斜視図、第５図及び第６図はカバ二組付状態の横断面図
である。 尚図面中２０はハンドル、２１はステー ３０はカバー
、３１．３２は半体である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動二輪車等のバーハンドル外周を覆うハンドルカバー
   において、このハンドルカバーは２つの半体に分割され
   、一方の半体はハンドルに設けたステーに直接固定され
   、他方の半体は前記ハンドルに固定された一方の半体に
   固定されることを特徴とする自動二輪車等のハンドルカ
   バー取付構造。