JPS6047383B2 - 耐汚染糸類の製造方法 - Google Patents

耐汚染糸類の製造方法

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JPS6047383B2
JPS6047383B2 JP57058041A JP5804182A JPS6047383B2 JP S6047383 B2 JPS6047383 B2 JP S6047383B2 JP 57058041 A JP57058041 A JP 57058041A JP 5804182 A JP5804182 A JP 5804182A JP S6047383 B2 JPS6047383 B2 JP S6047383B2
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chemical formulas
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省吾 山下
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は合成繊維から糸または糸製品(以下、これらを
総称して「糸類」ともいう。
)を得る時ク点で、これらの糸類に耐汚染性を付与せし
めることからなる耐汚染糸類の製造方法に関するもので
あり、さらに詳細には、繊維製品の製造時における紡糸
工程以後の段階から最終製品となる直前までの任意の工
程で、特定の含フッ素系ウレタン化9合物を主成分とし
て含んで組成物を、糸または糸製品に耐汚染性を付与す
る目的で用いることからなる方法に関するものである。
従来より、布や織物、不織布、編物などの布帛、さらに
はカーペットなどの、いわゆる繊維製′品に撥水撥油性
または耐汚染性を付与するために、これらの製品を撥水
撥油剤や防汚剤などの処理剤に浸漬させたり、あるいは
これらの製品にこうした処理剤を撒布せしめたりする方
法が行なわれてきていた。
しかし、かかる方法は撥水撥油性や耐汚染性を付与する
ための特別の処理工程が余分に必要であることから、処
理コストが掛かる上に、複雑な形状をした繊維製品など
にあつて、これらの繊維製品への付着量に一部ムラが生
じたりした場合には、使用時の耐久性が生じたり、ある
いはカット物のカーペットなどにおいては、防汚加工後
の熱処理による毛の不揃いを毛切り工程で以て整える必
要がある処から、上記のような処理剤が多量に無駄に使
用されるなどの問題点も内蔵しているも数であり、Rは
炭素数1〜4なるアルキル基を、Qは−0−、 氏
, ,.11.またC、1,なる結合を、R″は
水素原子または炭素数1〜6なるアルキル基を表わす。
)なる結−(を、Rは前出の通りであり、Yは1価もし
くはシ価以上のイソシアネート化合物残基であつて、y
素数1〜10なるアルキル基もしくはシクロアル4ル基
、炭素数7〜15なるアラルキル基、または4なくとも
1個のベンゼン環を含むアリール基な(1価の残基(但
し、これらの残基の一部はフッ斗化されていてもよい。
)、(CH2?k1−′70\一/71(一 もしくは −\−′/′SI>−ーーーーCH2ペー片(ここで、
kは1〜10なる整数であり、RまたはR″は前出の通
りである。
)なる2価の残基、または5しくは IO(ここで、′は1以上の整数である。
)なる3価以上の多価残基を表わすものとし、かつ、m
およびnは両方ともにOである場合を含む0〜50なる
整数であり、pは1以上の整数であるものとする。また
、Zは任意のアルコール性水酸基を含有す一5る化合物
の残基を表わすものとし、かつ、qは1以上の整数てあ
るものとする。〕発明の詳細な説明 本発明は合成繊維から糸または糸製品(以下、これらを
総称して1糸類ョともいう。
)を得る時θ点で、これらの糸類に耐汚染性を付与せし
めることからなる耐汚染糸類の製造方法に関するもので
あり、さらに詳細には、繊維製品の製造時における紡糸
工程以後の段階から最終製品となる直前までの任意の工
程で、特定の含フッ素系ウレタン化5合物を主成分とし
て含んで組成物を、糸または糸製品に耐汚染性を付与す
る目的で用いることからなる方法に関するものである。
従来より、布や織物、不織布、編物などの布帛、さらに
はカーペットなどの、いわゆる繊維製品に撥水撥油性ま
たは耐汚染性を付与するために、これらの製品を撥水撥
油剤や防汚剤などの処理剤に浸漬させたり、あるいはこ
れらの製品にこうした処理剤を撒布せしめたりする方法
が行なわれてきていた。
しかし、かかる方法は撥水撥油性や耐汚染性を付与する
ための特別の処理工程が余分に必要であることから、処
理コストが掛かる上に、複雑な形状をした繊維製品など
にあつて、これらの繊維製品への付着量に一部ムラが生
じたりした場合には、使用時の耐久性が生じたり、ある
いはカット物のカーペットなどにおいては、防汚加工後
の熱処理による毛の不揃いを毛切り工程で以て整える必
要がある処から、上記のような処理剤が多量に無駄に使
用されるなどの問題点も内蔵しているものである。
一方、最近になつて、繊維製品を得るための糸類にこれ
ら上記の処理剤を添入するという方法が種々提案されて
きているが、かかる方法のメリットとしては、撥水撥油
ないしは防汚加工された糸類を用いて得られる繊維製品
は、もはや従来の如き撥水撥油処理ないしは防汚処理工
程が不要となることが挙げられ、したがつてこうした処
理コストが掛からぬことや、繊維製品のデザインの自由
度もまた高まることに加えて、製品の撥水撥油性および
耐汚染性も均一になることであり、さらにカット物のカ
ーペットなどにあつても、毛切り工程自体、何んら耐汚
染性に悪影響を及ぼずものではないことなども挙げられ
ている。
因みに、ステーブル令ファイバー、フィラメントもしく
はヤーンなどの如き糸または糸製品といつた各種糸類へ
の耐汚染性付与に関しては、米国アライド・ケミカル社
が最も早く着目して、含フッ素多価エステル系化合物を
中心とした数多くの特許(米国特許第3754026号
、第4190545号、第4192754号、第419
5105号または第4219625号など)を既に取得
している。
ところが一般に、かかる含フッ素多価エステル系化合物
なるものは、繊維製品の製造時における紡糸工程の段階
から最終製品になる段階までの種々の工程て用いられる
後記する如き各種の処理油剤との取り合わせ上、たとえ
ば低フッ素含量のエステル系化合物にあつては該油剤と
の相溶性は良いものの、性能面ではもう一歩という処で
あるし、逆に、高フッ素含量のものにあつては性能は良
いものの、該油剤との相溶性が悪いといつた問題点を保
有している処から、実際に適用可能な範囲の種類にのみ
極めて限定されている上に、さらに、たとえば水分散体
の形態で適用される場合であつても当該含フッ素多価エ
ステル系化合物自体が、それほどには極性も大きくない
処から、当該化合物が乳化させることが難しく、そのた
めに特,゛殊な乳化剤の選定が必須であるなどの問題点
すら有しているというのが実状である。
また、繊維用樹脂のペレットに対して当該含フッ素多価
エステル系化合物を付着せしめたのち、これを溶融紡糸
する方法、いわゆる練り込み法も提案されてはいるけれ
ども、かかる方法は、一般に紡糸温度が高いために熱分
解を生じ易い上に、このペレット表面に付着された撥水
撥油剤および防汚処理剤などが、実際に効果のある撥水
撥油性および耐汚染性を完全に糸類の表面にのみ集中し
て現出させるわけではない処から、これら両処理剤の使
用量もまた多くなるという難点がある。
しかるに、本発明者らは上述した如き従来の処理方法、
つまり糸類へ直接に撥水撥油ないしは防汚処理などを施
すという比較的斬新な方法までを含めた、従来の各種最
終繊維製品への撥水撥油ないしは防汚処理方法などにお
ける種種の欠点の存在に鑑み、繊維製品を得るための各
種糸類に対して直接に適用し得る、しかも従来より使用
されている各種の処理油剤との相溶性と、さらに水分散
体の形態で適用する場合において、かかる処理油剤中で
の分散性とにすぐれた、極めて有効な防汚剤ないしは撥
水撥油剤を見出し、併せて糸類を得る段階から、未だ繊
維製品として加工されていなく依然として糸の形態を保
持しているまでの間で、かかる糸類に耐汚染性および撥
水撥油性を付与せしめる方法をも見出すべく鋭意検討し
た結果、特定の含フッ素系ウレタン化合物を含有した組
成物が上記した目的に合致していること、ならびにこう
した特定の組成物やそのまま処理剤ないしは処理剤とし
て用いることもできれば、従来公知の処理(油)剤に配
合された形でも用いることができることを見出して、本
発明を完成させるに到つた。すなわち、本発明は繊維製
品の製造時における紡系工程以後の段階から最終繊維製
品となる直前までの任意の工程で、それぞれ一般式およ
び/または一般式 〔但し、式〔1〕および〔■〕中のRfは炭素数4〜2
0なるパーフルオロアルキル基またはパーフルオロアル
ケニル基を、Xは(CH2CH2O)−、111]
/ 111または−C−0−、−℃−N 〜−C−
N一 ーo+( )← にこで、jは1〜20なる整数であり
、Rは炭素数1〜4なるアルキル基を、Qは−0−、
紘 。
瓦 または1 なる結合を、R″は水素原子または炭
−N−素数1〜6なるアルキル基を表わす。
)なる結合を、Rは前出の通りであり、Yは1価もしく
は2価以上のイソシアネート化合物残基であつて、炭素
数1〜10なるアルキル基もしくはシクロアルキル基、
炭素数7〜15なるアラルキル基、または少なくとも1
個のベンゼン環を含むアリール基なる1価の残基(但し
、これらの残基の一部はフッ化されていてもよい。)、
−<CH2+−,、八 ハ もしくは÷( )+CH
2÷( )÷にこでは、kは1〜10なる整数であり、
RおよびR″は前出の通りである。
)なる2価の残基、またはHC−(−<′ 〉?■、
S=P(O−×ζ ゝ〉三■もしくは(ここで、eは
1以上の整数である。
)なる3価以上の多価残基を表わすものとし、かつ、m
およびnは両方ともにOである場合を含む0〜50なる
整数であり、pは1以上の整数であるものとする。また
、Zは任意のアルコール性水酸基を含有せる化合物の残
基を表わすものとし、かつ、qは1以上の整数てあるも
のとする。〕で示される含フッ素系ウレタン化合物を主
成分として含んで成る組成物を、そのまま繊維製品の処
理剤として使用するか、あるいは予め各種の繊維製品用
処理剤に配合させて使用することから成る耐汚染糸類の
製造方法を提供するものである。
本発明方法を実施するに当つて用いられる前記した含フ
ッ素系ウレタン化合物を含んで成る組成物とは、前掲の
一般式〔1〕および/または〔■〕で示される化合物を
必須の成分として含んで成るものであるが、当該ウレタ
ン化合物は、通常、一般式〔但し、式中のRf..X.
.RおよびM..nは前出の通りである。
〕で示される含フッ素系アルコール化合物を単独で、ま
たはこれらの化合物と一般式〔但し、式中のZは前出の
通りである。
〕で示されるアルコール性水酸基含有化合物とを併i用
し、一般式〔但し、式中のYおよびpは前出の通りであ
る。
〕で示されるイソシアネート化合物とウレタン化反5応
せしめて得ることができる。
ここにおいて、前記一般式〔■〕で示される化合物とし
て代表的なものには、次のA−C群の如きものがある。
(岬≧−ーーーーー.,7.,,,、,7,(CH2+
−20H1またはH−+.CF2+−6CH20Hなど
、B群)または など、 した(ま4.,、、上 上 上 、:,−,.,,,,
,,一,,など。
また、前記一般式〔■〕で示される化合物としては、ア
ルコール性水酸基を含有するものであれば、公知慣用の
ものがいずれも使用できるので、特別の制限はないけれ
ども、ただにの式〔■〕におけるZなる残基中に、2個
以上のアルコール性水酸基を含むものは、前記一般式〔
■〕で示されるイソシアネート化合物との反応時に、高
粘度化やゲル化の可能性が高くなるために、脂肪族モノ
アルコール、脂環族モノアルコール、芳香環を含むモノ
アルコールまたはフェノールもしくは芳香核置換フェノ
ール、あるいはエーテル化などによつて片側が封鎖され
たポリアルキレンエーテルグリコール、ブロック化ポリ
アルキレンエーテルグリコール、ポリエステルグリコー
ルまたはポリメチレングリコールなどの使用が望ましい
他方、前記一般式〔V〕で示されるイソシアネート化合
物の代表例としては、ブチルイソシアネート、オクタデ
シルイソシアネート、シクロヘキシルイソシアネート、
フェニルイソシアネート、0−、m−もしくはp−クロ
ルフェニルイソシアネート、2,5ージクロルもしくは
3,4ージクロルフェニルイソシアネート;トリレンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、トルイ
ジンジイソシアネート、ジアニシジンジイソシアネート
、ジフエニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソ
プロピリデンシクロヘキシルジイソシアネート、イソホ
ロンジイソシアネート゜トリフェニルメタントリイソシ
アネート、トリス(4−フェニルイソシアネート)チオ
ホスフェート;トリレンジイソシアネートの二量体もし
くは三量体;またはポリメチレンポリフェニルイソシア
ネートなどが挙げられる。
而して、本発明方法の実施に当つては、前記含フッ素系
ウレタン化合物それ自体のみの使用によつても、繊維製
品の製造時において糸類に耐汚染性を付与することがで
きるが、さらに1糸類に塗布された防汚成分を適度な硬
度に保ち、汚れの圧着を防止しつつ、耐久性を付与した
り、あるいは2糸類の撥水撥油性を一層向上させたりす
る目的で、当該含フッ素系ウレタン化合物に対して、各
種の(コ)ポリマーを添加せしめてもよい。
ここにおいて、上記1なる目的で用いられる(コ)ポリ
マー類としては、ロックウェル硬度が90〜130なる
範囲の硬質ポリマーが、上記2なる目的で用いられる(
コ)ポリマー類としては、含フッ素系ポリ(メタ)アク
リレートが好ましいが、さらに好ましいものとしては、
これら1と2とに用いられるそれぞれのモノマー同士の
コポリマーが挙げられる。ただ、このさいに注意しなけ
ればならないことは、一般に、この種の(コ)ポリマー
と当該含フッ素系ウレタン化合物との、さらにはこれら
と糸類用として公知慣用の処理油剤との、それぞれの相
溶性がさほど期待できない処から、専ら水分散体の形態
で用いられることであり、特にこうした従来型処理油剤
に配合させて用いられる場合には、かかる処理油剤への
良好なる分散性を十分に勘案して前記(コ)ポリマーの
モノマーを決定すべきことである。
こうした(コ)ポリマーの代表的なものとしては、まず
前記1なる目的には、ポリメチルメタクリレートまたは
メチルメタクリレートとエチルメタクリレート、イソブ
チルメタクリレートもしくはイソブチルアクリレートな
どの如きアルキル(メタ)クリレートとのコポリマーが
挙げられるし、次いで前記2なる目的には、下記する如
き各種の含フッ素系(メタ)クリル酸エステル類の(コ
)ポリマーが挙げられるが、R″″は水素原子またはメ
チル基を表わすものとする。
または など。
そして、これら各種の(コ)ポリマーの使升としては特
別に制限を受けるものではないが、般には、前記した含
フッ素系ウレタン化合物の1重量部に対してO〜1鍾量
部なる範囲の割合においてで十分である。
而して、本発明でいう繊維製品の製造時における紡糸工
程の段階から最終製品となる直前までの任意の工程とは
、ます練り込み紡糸を含まない紡糸工程、染色工程、紡
績工程および仕上げ工程などの各種の工程を指称するも
のであつて、前記含フッ素系ウレタン化合物を主成分と
して含有するO組成物をそのまま、これらの各工程にお
ける糸類の処理剤として用いてもよいが、処理工程も増
えることになるので、むしろこの含フッ素系ウレタン化
合物含有組成物を従来公知の各種繊維製品用処理油剤に
配合させた形の配合処理剤を用いる方5が、より好まし
い。
かかる従来公知の繊維製品用処理(油)剤としては、紡
糸油剤、染色油剤、紡績油剤または仕上げ油剤などがあ
り、これらのうち代表的なものとしては、鉱物油、パラ
フィン・ワックス、高級アクルコール、動・植物油脂ま
たは高級脂肪酸のエステル化油などの如き中油性と、ア
ニオン活性剤、カチオン活性剤もしくはノニオン活性剤
などの如き界面活性剤とから成るものを基材に用いたも
のが挙げられるが、これらは集束性、平滑性、制電5性
またはサイジング性その他の特性を付与するために用い
られるものであり、実際には、これらの基材を目的に応
じて適宜組み合わせたものが用いられる。
したがつて、本発明方法を実施するにさいしてつは、前
記した含フッ素系ウレタン化合物を主成分として含有し
て成る組成物を溶剤に溶解させたものを上記した如き従
来公知の各種処理(油)剤に配合せしめる場合には、こ
れらの組成物および溶剤と処理(油)剤との相溶性に十
分留意する必要5があることは無論ではあるが、他方、
当該ウレタン化合物含有組成物を水分散体の形で、従来
公知の処理(油)剤に配合せしめる場合には、できるだ
け界面活性剤の種類を同一もしくは類似の範囲のものに
した方が、配合物の分散安定性が良好となるので好まし
いが、アニオン界面活性剤とカチオン界面活性剤との組
み合せだけは避けねばならないことは言うに及ばぬ処で
ある。
当該ウレタン化合物含有組成物の糸類への塗布は、通常
、ロールにより行なわれるが、ステープル・ファイバー
では特に撒布法も適用できる。
このさいの塗布濃度としては何んら制限はないが、通常
は5〜25重量%なる当該組成物濃度が適当である。本
発明の方法の適用によれば、糸類に対して撥水撥油性お
よび耐汚染性が付与できるばかりではなく、延伸、スチ
ーム・ジェット処理、テクスチユア処理または嵩高糸(
特に嵩高カーペット糸)もしくはテクスチユ処理系の製
造工程などといつた、本発明方法の各適用工程に続く諸
工程において、糸類への潤滑性、帯電防止性および可塑
性などをも付与することができる。
そして、本発明方法の適用できる好ましい糸類としては
、合成繊維用として用いられるポリマーから得られるも
のであるが、かかるポリマーとしてはポリアミド、ポリ
エステル、ポリアクリロニトリルまたはポリプロピレン
などであり、あるいはこれら各ポリマーの混合物が特に
好ましいものである。
また、本発明方法の実施に当つては、前記した含フッ素
系ウレタン化合物を主成分として含有する組成物に対し
て、該組成物の安定性を一層向上させるために、本来の
撥水撥油性や防汚性を損わない範囲で、熱安定剤、紫外
線安定剤、乳化安定剤または分散安定剤などを添加した
り、該組成物の撥水撥油性や防汚性を補助し、一層向上
させる目的で、公知慣用の撥水撥油剤を併用することは
、何んら差し支えない。
次に、本発明を参考例、実施例および比較例により具体
的に説明するが、以下において部および%は特に断りの
ない限りは、すべて重量基準であるものとする。
参考例1 (含フッ素系ウレタン化合物の調製例) 温度計、冷却管および真空スターラーを付け、オイルバ
ス上にセットされた内容積500WLtの4ツロフラス
コに、N−nープロピルパーフルオロオクタンスルホン
アミドエタノール(融点=55゜C)の117yおよび
、充分に脱水されたメチルイソブチルケトン(以下、M
IBKと略記する。
)の263yを仕込み、乾燥窒素で系内の空気を置換し
たのち、この溶液に2,4−トリレンジイソシアネート
の34.8yを添加して80′Cに昇温した。攪拌を続
けること4時間にして、さらにNーメチルパーフルオロ
オクタンスルホンアミドエタノール(融点=110℃)
の114ダを添加し、同温度に4時間攪拌を続けてパー
フルオロアルキル基含有非均整ウレタンを得た。反応終
了後に、含フッ素脂肪族系乳化剤の13yを含有する水
526yを加え、次いでこの混合物を2500pSi圧
力下に75、Cでホモジナイザーに通すことにより安定
なエマルジョンが得られた。
しかるのち、このエマルジョンから減圧下にMIBKを
留去し、適量の水を追加してMIBKフリーなる含フッ
素系ウレタン化合物のN.V.3O%なる水性エマルジ
ョンとなした。
参考例2〜7 (同上化合物および非フッ素ウレタン化合物の調製例)
第1表に示された如き原料組成に変更させた以外は、参
考例1と同様にして5種の含フッ素系ウノレタン化合物
と1種の非フッ素ウレタン化合物のNN.3O%なる水
性エマルジョンを得た。
参考例8〔(コ)ポリマーの調製例〕 攪拌フラスコ中に、398.4yの水および1.2yの
ラウリルメチルアンモニウムクロライドを注入し、1時
間に亘り窒素ガスを通して酸素を追い出した。
次いで、このフラスコに滴下漏斗を付し、この漏斗中に
10y(7)C8Fl7SO2N(CH3)C2H4O
COCH=CH2と90fのメチルメタクリレートとの
混合溶液を注入し、同様にして窒素置換を行なつた。
しかるのち、このフラスコ内の溶液の温度を70℃に調
整し、0.4yのN,N″−アゾビスイソブチルアミン
塩酸塩の10%水溶液を加え、さらに上記の重合性単量
体混合溶液を約1時間を要して滴下させたが、この間も
依然として、温度は外部冷却−により約70℃に保持し
た。滴下終了後も、さらに同温度に4時間攪拌を続けた
処、パーフルオロアルキル基含有ビニル系共重合体が得
られた。
以下、これを重合体(P−1)と略記する。
実施例1ASTMD−789−6訂に従つて、ポリマー
の11yを100m1の90%蟻酸に、25゜Cにおい
て測定された相対粘度が60なるポリアミド・ペレット
を約285粘Cで溶融させ、70−オリフイスロ金を通
して.約100k91cT1−yなる圧力で溶融押し出
しして紡糸せしめたのち、参考例1で得られたウレタン
化合物(1−1)が配合された、主として鉱物油、エス
テル化油およびノニオン型界面活性剤からなる紡糸油剤
であつて、この紡糸油剤とウレタン化合・物(1−1)
とが純分で、糸に対して約1%なる割合で付着するよう
な濃度に予め調整された紡糸油剤により処理せしめて、
約3600デニールなる未延伸糸を得た。
次いで、この未延伸糸を押し出し長さの約3倍に延伸し
、スチーム・ジェットで140〜180℃の温度でテク
スチユア処理せしめて、嵩高糸を得た。
しかるのち、この嵩高糸をさらに150℃で20分間熱
処理させてから常法により織物となし、第2表に示され
たような各段階のイソプロピルアルコール/水混合液(
テスト液)の液滴をこの織物上に静置させ、5分後にお
いても何んら浸み込みの認められない混合液の最高のナ
ンバー(NO.)を”以て、その撥水度とし、撥水性を
評価した(AQテスト。また、AATCC−118−1
975に準じて、第3表に記載されるような各種試験溶
液を織物上に静電させて3@後の浸透状態を観察し、何
んら浸み込みの認められない試験液の最高のナンバーを
以てその撥油度とし、撥油性を評価した。
さらにJISL−1021−1979に示されており、
第4表にも記載されている如き組成割合をもつた乾燥汚
れを用いて、ローディング・テスターで汚れ試験を行な
い、第5表に記載される如き評価判定基準に従つて耐ド
ライ●ソイル性の判定を行なつた。
その結果、ポリアミドからの織物の撥水度は7で、撥油
度は5で、耐ドライ・ソイル度は5であつた。
筆5表 実施例2〜9 ウレタン化合物(1−1)の代わりに、それぞれウレタ
ン化合物(1−2)〜(1−6)を用い7た場合(実施
例2〜6)と、ウレタン化合物(1−1)、(1−2)
または(1−4)と参考例8で得られたビニル系共重合
体(P−1)とを、第6表に記載されるような比率で併
用した場合(実施例7〜9)とについて、実施例1と同
様にして行なつて各種のポリアミド製の織物を作製し、
それらの各織物の撥水、撥油性および耐ドライ・ソイル
性の評価を試みた。
それらの結果は同表にまとめて示す。
比較例1 含フッ素系ウレタン化合物の使用を一切欠如させた以外
は、実施例1と同様にしてポリアミドからの織物を作成
し、その撥水、撥油性および耐ドライ・ソイル性を評価
した処、第6表に示すよう嚇な結果が得られた。
比較例2 ウレタン化合物(1−1)の代わりに、同量の非フッ素
系ウレタン化合物(1″−1)を用いた以外は、実施例
1と同様にしてポリアミド製の織物;を作成し、その撥
水、撥油性および耐ドライ・ソイル性を評価して、第6
表に示すような結果が得られた。
第 6 表 これらの結果からも明らかなように、本発明方法に従う
場合には、撥水性、撥油性および耐ドライ・ソイル性の
いずれにもすぐれた糸類が織物の形で得られていること
が知れる。
実施例10 アクリル繊維からなる綿(カット・ファイバー)を、予
め参考例1て得られた含フッ素系ウレタン化合物(1−
1)を防汚剤として用いた加工浴中に浸漬させ、この防
汚剤の付着量が綿に対して0.1%となるように処理せ
しめた。
次いで、処理綿を130′Cで1紛間乾燥させたのち、
ニードル・パンチ加工を施して布となした。
しかるのち、この処理布について撥水性、撥油性および
耐ドライ・ソイル性を試験した処、撥水度および撥油度
はそれぞれ7および6であり、耐ドライ・ソイル性の評
価は+6であつた。これらの結果からも明らかなように
、本発明方法はすぐれた撥水・撥油性および耐ドライ・
ソイル性を保有した糸類を綿布の形で与えるものである
ことが知れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 繊維製品の製造時における紡糸工程以後の階段から
    最終製品となる直前までの任意の工程で、それぞれ下記
    の一般式〔 I 〕および/または〔II〕で示される含フ
    ッ素系ウレタン化合物を主成分として含んで成る組成物
    を、そのまま糸または糸製品の処理剤として使用するか
    、あるいは予め各種の繊維製品用処理剤に配合させて使
    用することを特徴とする、耐汚染糸類の製造方法。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕▲数式、化
    学式、表等があります▼〔II〕〔但し、両式中のRfは
    炭素数4〜20なるパーフルオロアルキル基またはパー
    フルオロアルケニル基を、Xは▲数式、化学式、表等が
    あります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数
    式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等
    があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲
    数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表
    等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、
    ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼または▲数式、化学式、表等がありま
    す▼(ここで、jは1〜20なる整数であり、Rは炭素
    数1〜4なるアルキル基を、Qは−O−、▲数式、化学
    式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等がありま
    す▼または▲数式、化学式、表等があります▼なる結合
    を、R′は水素原子または炭素数1〜6なるアルキル基
    を表わす。 )なる結合を、Rは前出の通りであり、Yは1価もしく
    は2価以上のイソシアネート化合物残基であつて、炭素
    数1〜10なるアルキル基もしくはシクロアルキル基、
    炭素数7〜15なるアラルキル基、または少なくとも1
    個のベンゼン環を含むアリール基なる1価の残基(但し
    、これらの残基の一部はフッ素化されていてもよい。)
    、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式
    、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
    、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式
    、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼もしくは▲数式、化
    学式、表等があります▼(ここで、kは1〜10なる整
    数であり、RまたはR′は前出の通りである。 )なる2価の残基、または▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、▲数式、化学式、表等があります▼もしくは ▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、lは1以上の整数である。 )なる3価以上の多価残基を表わすものとし、かつ、m
    およびnは両方ともに0である場合を含む0〜50なる
    整数であり、pは1以上の整数であるものとする。また
    、Zは任意のアルコール性水酸基を含有する化合物の残
    基を表わすものとし、かつ、qは1以上の整数であるも
    のとする。〕
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JPS512560A (ja) * 1974-06-25 1976-01-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd Mohatsukansoki
JPS5218993A (en) * 1975-07-29 1977-02-12 Dainippon Ink & Chemicals Synthetic fiber oiling agent

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