JPS6046789B2 - 電気加熱装置 - Google Patents

電気加熱装置

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JPS6046789B2
JPS6046789B2 JP9310276A JP9310276A JPS6046789B2 JP S6046789 B2 JPS6046789 B2 JP S6046789B2 JP 9310276 A JP9310276 A JP 9310276A JP 9310276 A JP9310276 A JP 9310276A JP S6046789 B2 JPS6046789 B2 JP S6046789B2
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ptc
ptc element
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ウエルズ・ホイツトニ−
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【発明の詳細な説明】 本発明はPTC素子(正温度係数素子〔POsitiv
eTemperatureCOefficientel
ement))を包含する電気加熱装置及びその使用方
法に関する。
本発明において用いるRPTC素子ョという用語は、当
該技術分野において公知されている通り、特定の温度ま
たは特定の温度範囲において電気抵抗が急速に増加する
素子を意味する。よく知られたPTC材料としては、ド
ープされたチタン・酸バリウム・セラミック(もちろん
剛体である)および、例えばカーボンブラックまたは金
属粒子などの電導性粒子の充填剤を内部に分散せしめた
熱塑性を有する結晶性架橋重合体がある。1スイッチン
グ温度J(通常省略してTsで表わす)という用語は、
抵抗が急上昇する温度であつてその温度以上においては
材料が多くの目的に対して事実上電気絶縁体となる該温
度を意味する。抵抗が比較的低い値から比較的高い値へ
、ある温度範囲において変化する場合(このようなこと
はしばしばある)は、その範囲より高温および低温であ
る範囲における抵抗一温度曲線の実質的な直線部分の延
長が交わる点の温度を便宜上Tsとすることがフできる
。重合体のPTC材料は、結晶の融点または融点付近に
Tsがあり、Ts以上の温度において自動的に動作を停
止することによつて自身の温度を自動的にTSまたはそ
の近くに保持する自動制御可撓性帯状加熱器として広く
使用されてきた。7剛体PTC素子については、コーヒ
ーポットなどにおける温度感知スイッチおよび補助加熱
器としての利用が提案されている。
例えば米国特許第3,551,644号および第3,3
75,744号を参照されたい。これらPTC装置にお
いて、PTC素子はノ通常の電気抵抗加熱器と直列に接
続され、該加熱器およびPTC素子によつて加熱される
べき物体(例えば液体)に熱的に接触させて置かれる。
こののPTC素子は、スイッチング温度Tsに達すると
該素子自身および通常の加熱器を流れる電流を遮断する
ことによつて、加熱されている物体の最高温度を制御す
る。加熱される物体の温度はTsまたはその近くまで上
昇した後、装置の熱的電気的特性により、Ts以下の温
度に安定するか、またはTs以下の平均温度を中心とし
て一定の振幅まは減少して行く振幅をもつて振動し、最
大温度はやはりTs以下になる。これらの装置に使用さ
れる剛体PTC素子が、並利に接続された2つまたはそ
れ以上のPTC成分を包含するようにし、それらの成分
が相異なるスイッチング温度を有するようにすることに
よつて、加熱されるべき物体の温度が上昇する場合の装
置の電気的特性を階段状に改変することができる。この
場合、最高のTsを有するPTC成分が、加熱される物
体の最高温度を制御する。これらのすべての装置におい
て、PTC素子の達しうる最高温度は該素子のスイッチ
ング温度Tsであるか、または、PTC素子が並列に接
続された相異なるスイッチング温度を有するPTC成分
群を包含する場合は、それらのスイッチング温度のうち
の最高のものである。本発明は、少なくともPTC素子
の一部分が制御された状態でTs以上の温度まて熱せら
れるようになつている装置に関する。本発明の主たる特
徴は、次の各項記載のものから構成される電気装置を提
供することである。(1)前述のように定義されたスイ
ッチング温度Tsを有する、前述のように定義されたP
TC素子、(2)PTC素子1を電源に接続することに
よつて該素子を電流が流れるようにする接続装置、(3
)該PTC素子の少なくとも一部分が温度Tsに達する
に要する時間該電気装置が電源に接続されていた場合に
、PTC素子の該部分に熱を供給する熱供給装置であつ
て、その熱供給装置が所定時間だけ前にPTC素子1の
該部分を流れていた電流の大きさおよび/または同時刻
にPTC素子の他の部分を流れている電流の大きさに依
存するようになつている、熱供給装置。
熱供給装置3は、一般に少なくとも1つの加熱器を包含
し、その加熱器は、任意の瞬間における加熱出力が同じ
瞬間のPTC素子1を流れている電流の大きさによつて
定まるような、例えばPTC素子1と直列に接続された
電気抵抗加熱器である。適当な抵抗加熱器としては、温
度Tsまでそして実質的にはTs以上の温度まて実質的
に一定て且つ一様な体積抵抗率を有する抵抗加熱器と、
PTC素子1のスイッチング温度Tsより高いスイッチ
ング温度を有するPTC素子とがある。以下に説明する
ように、抵抗加熱器としてそのようなPTC素子を使用
すると、PTC素子1の温度一時間特性に対する付加的
制御がえられる。好ましくは使用される抵抗加熱器の抵
抗は、25゜CとTsとの間における任意の30゜Cの
区間にわたり6倍以上増加しないものとする。このよう
な加熱器を、本明細書においては定電力加熱器と称する
。抵抗加熱器の使用の際本質的なことはもちろん、該加
熱器の少なくとも一部分がTs以上の温度に達しており
且つPTC素子の少なくとも一部分がまだTs以下の温
度である状態が確実に実現されることと、該加熱器がT
s以上の温度になつているとき発生した熱の少なくとも
一部が、ある遅延時間の後に(この時間内にPTC素子
はTsまたはそれ以上の温度に達してもよい)PTC素
子、および/または、すでにTsまたはそれ以上の温度
に達しているPTC素子の一部分、に確実に供給される
ようになつていることとである。この時間遅延は、実質
的な熱容量を有する熱遅延素子を熱供給装置と加熱器と
の間に介在せしめることによつて実現される。熱遅延素
子としては、例えば発泡重合体などの電気絶縁体、また
は、例えば繊維状および/または粒子状の金属充填剤を
含有する発泡重合体などの電導体を用いることができる
。熱遅延素子はまた、好ましくはTs以上の温度におい
て例えば融解などの相変化を行なうことによつて、等温
的に熱を吸収することのてきる材料を包含することもで
きる。すてにTsまたはそれ以上の温度に達しているP
TC素子の部分への熱の供給は、以下に詳細に述べる各
種の手段の1つまたは組合せによつて行なうことができ
、それによつてPTC素子内に一様でない電流を確実に
実現することができる。Tsに達した後のPTC素子に
それを熱するために供給される熱量を増加させる目的で
、実質的瑠な熱容量を有する熱畜積素子を装置に包含せ
しめ、該熱畜積素子を、該加熱器とPTC装置の間に介
在させるのではなく、該加熱器にのみ熱的に接触させて
おくこともできる。
実施例の装置は積層構造を有し、それぞれが−PTC素
子である複数の接触層と、該PTC素子に直列に接続さ
れた電気抵抗加熱器と、熱遅延素子または熱畜積素子を
包含している。
該諸層のそれぞれは、少なくともTsの高さの温度にお
いては電導的であることが望ましい。該積層装置におい
)て、それぞれの層の厚さは一定(相異なる層の厚さは
同一であつても相異なつていてもよい)でもよく、また
は、1つまたはそれ以上の層の厚さが一様でなくてもよ
い。それぞれの層の厚さが一定であり、積層装置が5例
えば金属の箔、塗料、または板、あるいは電線網の形式
の電極を包含し、該電極かPTC素子の全ての部分に一
様な電流を生ぜしめるようになつている場合は、該積層
装置はPTC素子と加熱器層との間に介在せしめた熱遅
延素子を包含しなけOればならない。
この種の形式の積層装置は次の各項記載のものを包含す
ることが望ましい。(a)第1電極層 (b)好ましくはTsより高いスイッチング温度を有す
るPTC材料からなる、定電力加熱器層、(c)熱遅延
層、(d)TS以下の温度において加熱器層bの体積抵
抗率より小さい体積抵抗率を有する該PTC素子層、(
e)第2電極層。
そして、この種の積層装置には、Ts以下の温度におい
て加熱器層bの体積抵抗率より小さい体積抵抗率を有す
る電導性熱畜積層を、第1電極層aと加熱器層bとの間
に包含せしめるか、または熱畜積層を第1電極層aの加
熱器層bから遠い方の側に接して包含せしめる。
一方、1つまたはそれ以上のPTC層および加熱器層の
厚さが一様でない場合、および、それぞれの層の厚さが
一定ではあるがPTC素子を流れる電流が一様でなくな
るように電極が配置されている場合には、熱遅延素子は
本質重要性を失う。
この種の装置においては、2つの加熱器層の間にPTC
層をサンドイッチ状に介在せしめ、該加熱器層の少なく
とも一方に物理的に接触せしめるようにするとよい。そ
れぞれの層の厚さが一定である場合は、それぞれの加熱
器層に1つのスリップ電極を接触せしめ、それらの電極
が装置の側面の同じ側に、またはその対角線の反対側の
隅に配置されるようにするのがよい。例えば積層装置が
可撓性でなくてはならない場合などには、それぞれの層
が重合体材料によつて形成されていることが望ましい。
適当な抵抗率(もし必要ならば適当なPTC特性も)を
有する諸層が、例えばカーボンブラックなどの各種の電
導性充填剤をさまざまの量だけ重合体にブレンドす.る
ことによつて得られることは、当該技術分野においてよ
く知られている通りである。相異なる層を形成する重合
体(または重合体の混合物)は同じものでもよく相異な
るものであつてもよい。一般に好適である結晶性重合体
は、通常さらに架橋;構造を有するものであることが望
ましい。このような積層装置の全体の厚さは、例えば0
.2泗またはそれ以上0.75cmか1cmまで位がよ
い。PTC素子1、および電気抵抗加熱器、熱遅延素子
、または熱畜積素子として用いる他のそれぞ・れのPT
C素子は、粒子状の電導性充填剤、好ましくはカーボン
ブラック、を内部に分散した有機重合体、特に熱塑性を
有する結晶性架橋重合体であることが望ましい。また、
PTC素子1は、TsとTS+30℃との間において抵
抗が少なくとも6倍の増加を示すものであることが望ま
しい。適当な定電力加熱器は、同様の分散充填剤をさら
に大きい割合で含有せしめることによつて形成しうる。
特に好適な装置は熱復元性積層装置であるが、これは好
ましくはPTC素子1の層である少なくとも1つの重合
体層であつて、Tsまたはそれ以上の温度、例えばTS
+80℃まで熱せられると、)異なる形状に復元する該
重合体層を包含するものである。
熱復元性重合体部材を製造する技術は公知のものであつ
て、例えば米国特許第3,086,24四(クック〔C
OOk〕)に説明されている。典型的な方法としては、
架橋重合体の組成を有するjある形状の部材を結晶融点
以上の温度において変形せしめ、その変形した状態で冷
却する方法がある。この部材は、拘束せずに結晶融点以
上の温度まで再加熱されれば、その原形に復元する。熱
復元性部材は、重合体に電導性充填剤をブレンドす゛る
ことによつて製造しうる。このブレンド部材は電導性を
有するが、PTC性を示さず、電流を通することによつ
て復元可能である。しかし、この方法はきわめて信頼性
に乏しい。なぜならば、部材の過熱を避けることがきわ
めて困難だからである。結晶性架橋重合体を基礎とする
PTC部材は、熱復元性のものにすることができる。し
かし、そのような部材のTsは重合体の結晶融点のすぐ
下にあり、部材の復元には少なくとも結晶融点より10
℃高い温度まで加熱することが望ましいのである。従つ
て、このような熱復元性部材は、単にそれを通して電流
を流すだけでは十分に復元しえない。本発明の特に利点
とする所は、この難点を克服して、通常用いられてはい
るがある場合には望ましくない加熱方法、例えば炎によ
る直接加熱、に代わる加熱方法を提供することである。
その他の好適な積層装置としては、熱復元性の積層装置
であつてもよいが、熱作動接着剤の外部層を包含するも
のがある。本発明はさらに、前に定義した通りのPTC
素子の少なくとも一部分をそのTsより高い温度まて加
熱する方法を包含するのであるが、それは、上述の電気
装置のPTC素子1に電源を接続することにより、該素
子1の少なくとも一部分が温度Tsに達するまて該素子
1を通して電流を流すことによつて行なわれる。
その場合、該PTC素子をTsよりも、少なくとも5℃
、好ましくは少なくとも10℃、しかし80℃以下の温
度だけ、高い温度まで熱するのが望ましい。PTC素子
がTsに達したため電流が実質的に流れなくなつた後も
該素子が電源に接続されたままであれば、時間の経過に
伴う該PTC素子の温度変化は、装置およびその環境条
件の電気的特性に依存することになる。PTC素子の温
度は最大値に達した後Tsまたはそれに近い一定値に滑
らかに低下することが望ましい。しかし、該温度が最大
値に達した後、Tsまたはそれに近い平均値を中心とし
て、一定の振幅またはしだいに減少していく振幅で振動
することもありうる。本発明の方法を実施する場合には
、使用される特定の装置に適するいかなる通常の電源で
も、例えば電池からの40ボルト以下の電圧で12ない
し36ボルトの電圧とか、115ボルトの交流電圧でも
、利用できる。
装置が熱復元性のものである場合は、電源および各層の
抵抗は、もちろん復元を起こすのに十分な出力を生じう
るものでなければならない。それぞれの層の体積抵抗率
、厚さ、および形状と電極の配置とは、種々の温度にお
ける装置内で選択される電流径路に大きい影響を及ぼし
、従つて特定の点における特定の時刻の電力密度(従つ
て発生熱量)にも大きい影響を及ほす。
装置の動作特性はまた、各層の熱伝導率、熱的質量、お
よびそれらの層が周囲に熱を失う速度に依存し、また使
用電源にも依存する。しかし、本技術分野に精通してい
る者ならば、本明細書によつて本発明の利点および目的
を容易に理解しうるはずである。本発明の積層装置は、
、第1ないし12図に斜視図として示されている。
それぞれの図面の説明にあたつては、説明している装置
の可能な改変についても触れるが、これらの改変は本発
明の他の装置に対しても適用しうる場合があることを了
解しておかれたい。図面の説明においては、、定電力加
熱器層をCW層、PTC素子1の層をPTC層、熱遅延
層を和層、熱畜積層をTs層、とそれぞれ略称すること
にする。第1図において、積層装置10は、金属網電極
14および15と、TD層13と、PTC層12とを包
含している。
CW層11の抵抗率は、TD層13およびPTC層12
の抵抗率より大である。D層13の抵抗率は、PTC層
12の抵抗率に等しいかまたはそれより小であることが
望ましい。両電極は、金属板または金属塗料、または複
数のストリップまたは電線の電極であつてもよい。電極
14および15が電源16に接続されると、電極間に一
様な電流が流れ、層11は層13または層12よりも速
やかに熱せられる。層12および13の接合面がTsに
達すると、電流は遮断(すなわち、きわめて低いレベル
に減少)されるが、層11がTs以上の温度になつてい
るので、熱が層11の温度に依存する速度でPTC層1
2に供給される。一方、層11の該温度はQD層の特性
に依存するある時間だけ前に積層装置を流れていた電流
に依存している。(本明細書において用いる0依存する
ョという語はもちろん広い意味に解釈すべきであつて、
互いに依存しあう2つの量の間に直接的かつ簡単な関係
が存在することを意味するものではない)。PTC層1
2が熱せられて到達する最高の温度は、Ts.(5CW
層11の最高温度との間の温度てある。第1図の装置を
改変した装置として、CW層11およびTD層13の一
方または両方を、層12のTsより高いスイッチング温
度を有するPTC材料によつて形成したものがある。
この改変装置においては、層11または13のスイッチ
ング温度がPTC層12の達しうる最高温度を制限する
。第2図に示されている積層装置17は上部CWノ層と
下預アTC層との間に電気絶縁体てあるTD層を有する
。電極1,22,23,24はCW層とPTC層とを直
列に電源25に接続する。この装置は、第1図の装置と
同様に動作する。第3図に示されている積層装置26は
、電極370および31、CW層27、和層29、PT
C層28を第1図の場合と同様に有するほか、高い熱伝
導率と熱的質量とを有する電導性のTs層32をも有し
ている。
この装置は、PTC層29が達する最高温度および/ま
たはPTC層29が実質つ的にTs以上に留まる時間を
、胚層32が増加せしめるほかは、第1図の装置と同様
に動作する。この装置の改変装置として、TS層32を
電気絶縁体とし、電極30を層27と層32との間に配
置したものがある。TS層32としては、融点が層28
のTsと層27の達する最高温度との間にある結晶性重
合体を用いればよい。層32は融解することによつて熱
を畜積し、電流が遮断された後これを放出する。第4図
に示されている積層装置33は、CW層34および35
、TD層37、PTC層36、および電源に接続された
いストリップ電極38および39を有する。
CW層34の抵抗率はCW層35の抵抗率より大であり
、これら両者の抵抗率は和層37およびPTC層36の
抵抗率よりはるかに小である。和層37の抵抗率は、P
TC層36の抵抗率に等しいかまたはそれより小てある
ことが望ましい。両電極が電極電源に接続されると、電
流径路は層34,35の面内および層36,37の面に
垂直に主として生じ、層34は他のいずれの層よりも速
やかに加熱される。このようにしてPTC層36は、第
1ないし3図の装置におけると同様、Tsより高い温度
まで熱せられることになる。第5図の積層装置は、第4
図のものと類似しているが、異なる点は第?D層41を
包含しているためCW層34および35が同じ抵抗率を
有しうることである。
第5図の積層装置を改変した装置としては、スリップ電
極38および39を層34および35の外部表面上の網
状電極に代え、そのようにすると全ての層を流れる電流
が層面に垂直になるので、層34および35のそれぞれ
の抵抗率を他の層の抵抗率より大にしたものがある。
第6図に示されている積層装置は、CW層43および4
4、PTC層45および46、和層41を有している。
電極48および49は層43および44内に対角線の両
端部位置を占めるように配置されている。電源50によ
つて付勢されると、層43は層45がTsに達するまで
加熱され、そ,こで電流は遮断される。層43および4
5に畜積された熱はPTC層46へ伝達され、PTC層
46は自身のTsに近い温度の定常状態に達する前に自
身のTsと層45のTsとの間の温度になる。第1ない
し6図に示されている諸積層装置の改変装置として、、
一方または両方の単一電極を複数の電極のに代えた装置
がありうる。しかし、その場合、電極の位置、間隔、お
よび数が、前述のように積層装置の特性を変化せしめる
。これについては以下でさらに説明する。第7および8
図に示されている積層装置51および58は、CW層5
2および53、和層54、PTC層55を包含している
CW層52および53の体積抵抗率は等しい。ストリッ
プ電極56は層52および53内に埋込まれている。こ
れらの電極が電源に接続されると、層52は他の層より
も速速やかに加熱されるが、これは第7図の場合は層5
2内の電極が層53内の電極よりも間フ隔が大であるた
めであり、また第8図の場合は層52が層53より薄い
ためである。第9図に示されている積層装置59は、C
W層60および61、PTC層62、ストリップ電極6
3および64を包含している。
CW層60およ7び61の抵抗率は等しい。電極が電源
65に接続されると、電極間に一様でない電流を生じ、
積層装置の端縁部分が最初に加熱される。PTC層62
の端縁部分がTsに達すると、電流は層62の中央部分
を流れるように強制されることになり、ノその部分の幅
は減少していくが、一方ではそれと同時に層60および
61において発生する熱はしだいに広くなつていくPT
C層62の端縁部分Ts以上の温度に加熱する。第9図
の積層装置の改変装置としては、一方または両方のCW
層が層62のTsより高いTsを有するPTC層である
装置がある。
また、前述のように和層またはTS層を包含せしめた改
変装置も可能である。第10図に示されている積層装置
66は、CW層67および68、PTC層69、ストリ
ップ電極70および71を包含してる。
電極が電源72に接続されると、電流は最初電極間を直
線的に流れ、積層装置の左側を加熱する。しかし、PT
C層69の左側端縁部分がTsに達すると、電流は迂回
径路を通るよう強制されることになり、PTC層69の
遮断部分が増加するほどますます電流径路は迂回するよ
うになる。層67および68内で発生した熱は、層69
の遮断部分をTs以上の温度に加熱する。第11図に示
されている積層装置73は、厚さが左から右へ増大する
CW層74および75と、PTC層76と、電源79に
接続された網状電極77および78とを包含している。
層74および75の厚さが左側の端縁部において小さく
なつているのて、左側端縁部が速やかに熱せられ、第1
0図の積層装置と同様にPTC層はしだいに左から右へ
遮断状態になつて行く。第12図に示されている積層装
置80は、CW層81および82と、中央部が両側部よ
りも厚くなつているPTC層83と、網状電極84およ
び85とを包含している。
電極が電源86に接続されると、PTC層83は両端縁
部分が中央部分よりも速やかに加熱される。従つて、両
側部が最初にTsに達し遮断状態となる。第12図の積
層装置の改変装置として、PTC層83が、中央部より
も厚い両側部を有している、またはくさび形になつてい
る、・またはその他の様式で厚さが一様なあるいは一様
でない変動をしている、装置がある。
第11図および第12図の積層装置の改変装置として、
両CW層の厚さが同じ割合または相異なる割合で、一様
なまたは一様でない変動をしている装置がある。
第10ないし12図の積層装置の改変装置とし−て、一
方または両方のCW層が、中間のPTC層よりも大きい
Tsを有するPTC層である装置がある。
以上の各図においては、図示が容易であるために平面状
の積層装置を示したが、これらはもちろん、非平面的な
形状、例えば規則的または不規則的な管形、にすること
もできる。
前述のように、本発明の積層装置は、それらが熱復元性
のものであつてPTC素子1が高温度に達すると復元作
用が起こるものである場合に特に有用である。
低い定常状態の温度は、例えば、熱復元性部材上の接着
性被覆の流動を復元の後に促進するため有用である。こ
れらの装置はまた、最初高温を生じ後に低温を保持する
ことが有用である場合、例えは過酸化物を分解して反応
を起こしその後それを保持する場合など、にも利用する
ことができる。本明細書の装置は、我々の継続中の出願
特願昭50−116268号(米国特許出願第601,
344号に相当する)の特許請求の範囲に述べてあるよ
うに、熱復元性部材の形式を有する場合特に有用である
。本発明の装置には、前述のような通常の電極を用いる
ことができるが、装置が熱復元性のものである場合は特
に、本出願と同時に行なわれた出願(米国特許出願第6
01,549号)に開示されている管形電極を少なくと
も一方の電極として用いることが望ましい。
本発明においては通常のPTC組成を用いることができ
るが、我々の継続中の出願特願昭50−11627饅(
米国特許出願第601,3印号に相当する)および他の
我々の継続中の出願(米国特許出願第601,424号
および第601,55吋に相当する)に開示されている
PTC組成もまた用いることができる。PTC組成およ
びその利用に関するさらに多くの情報は、我々の継続中
の出願特願昭50−116271号(米国特許出願第6
01,638号に相当する)に述べられている。上述の
諸出願における開示は、ここでは参照文献として引用し
ておくにとどめる。
以下、本発明を具体的な例によつてさらに説明するが、
以下の説明において用いる百分率は重量百分率である。
例1第7図に示されている構造の積層装置を構成した。
CW層52および53の厚さはそれぞれ0.12αとし
、これらの層は、カーボンブラック40%、酢酸エチレ
ン/ビニル共重合体(エルバツクス〔Elvax〕26
0)60%のブレンドにより構成した。和層54は厚さ
0.24cmとし、カーボンブラック20%、ほぼ等量
の結晶性のポリプロピレンとエチレンプロピレン ゴム
(ユニロイヤル〔UnirOyal)TPR−2000
)とのブレンド80%、から成るブレンドにより構成し
た。
PTC層55は約120′CのTS(50.12cmの
厚さを有するようにし、lカーボンブラック(スターリ
ング〔Sterllng〕SRF−NS)40%、高密
度ポリエチレンン(マーレツクス〔Marlex〕60
03)60%のブレンドによつて構成した。電極は、層
52内ては2.54cm離し、層53内ては1.27c
m離した。これらの電極は736ボルトの直流電源に接
続された。その後約6囲2で電流は急激に低下し、層5
2および53の表面温度はそれぞれ約150℃および1
10゜Cとなつた。12@)後には、両表面の温度は約
120℃となつた。
例2第9図に示されている構造の積層装置で、幅が2.
54cmのものを構成した。
CW層60および61の厚さはそれぞれ、0.1cmと
し、それらの層は電導性シリコンゴム(ユニオン●カー
バイド〔UnlOnCarrbide,lKl5l6)
によつて構成した。
PTC層62は、約120℃のTsと、0.025cr
nの厚さとを有するようにし、、カーボンブラック(ス
ターリングSRF−NS)40%、高密度ポリエチレン
(マーレツクス6003)60%のブレンドによつて構
成した。積層装置を絶縁せずにテーブル上に置き、電極
を36ボルトの直流電源に接続したら、それぞれの表面
は約128>後に約132′Cの最高温度に達し、約3
0秒後には約100℃の温度まで低下してそのまま一定
となつた。次に、積層装置の両表面を絶縁して、電極に
順次12,24、および36ボルトの直流電源を接続し
たら、積層装置の両表面はそれぞれ138℃、169℃
および202′Cの最高温度に達した後、約110℃の
定常状態温度まで低下した。例3第1図に示されている
構造の積層装置を構成した。
電極14および15としては銅箔を用いた。それぞれの
層の厚さは0.15cmとした。CW層11は、カーボ
ンブラック25%、エチレン−プロピレン●ジエン変性
(EPDM)ゴム(ノーデル〔NOrdel〕1440
)37.5%、および導電性シリコンゴム(シラスチツ
ク〔Sllastic〕350)37.5%、のブレン
ドによつて構成した。TD層13は、カーボンブラック
3\上記と同じEPDMゴム65%、のブレンドによつ
て構成した。PTC層12は、カーボンブラック(スタ
ーリングSRF−NS)45%、高密度ポリエチレン(
マーレツクス6003)55%、のブレンドによつて構
成し、TSは約120℃てあつた。電極は25ボルトの
交流電源に接続した。績層装置の底部表面は、約4分後
に約140℃の温、度に達し、その後約115℃の定常
状態温度に低下した。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第12図は、各種の構造を有する本発明の
積層装置の斜視図である。 10・・・・・・積層装置、11・・・・・・定電力加
熱器層、12・・・・・・PTC素子層、13・・・・
・・熱遅延層、14,15・・・・・金属網電極、16
・・・・・・電源。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電気装置であつて、 (i)スイッチング温度Tsを有するPTC素子(正温
    度係数素子〔PositiveTemperature
    Coeffieientelement〕)と、(ii
    )PTC素子(i)を電源に接続して該素子を通じ電流
    を流すための接続装置と、を包含しており、さらに (iii)該PTC素子の少なくとも一部分が温度Ts
    に達するに要する時間該電気装置が電源に接続されてい
    た場合に該PTC素子の該部分に熱を供給する熱供給装
    置であつて該熱供給の速度が(a)PTC素子(i)の
    該部分を所定時間だけ前に流れていた電流の大きさ、お
    よび/または、(b)同時刻に該PTC素子の他の部分
    を流れている電流の大きさ、に依存する該熱供給装置、
    を包含することを特徴とする電気装置。 2 特許請求の範囲第1項の装置であつて、熱供給装置
    (iii)がPTC素子(i)と直列に接続された少な
    くとも1つの定電力電気抵抗加熱器を包含していること
    を特徴とする電気装置。 3 特許請求の範囲第2項の装置であつて、該抵抗加熱
    器がPTC素子(i)のスイッチング温度Tsよりも高
    いスイッチング温度を有するPTC素子であることを特
    徴とする、電気装置。 4 特許請求の範囲第2項または3項の装置であつて、
    該熱供給装置がPTC素子(i)と該抵抗加熱器との間
    に介在する少なくとも1つの熱遅延素子をさらに包含し
    ていることを特徴とする、電気装置。 5 特許請求の範囲第2〜4項のいずれかに記載の装置
    であつて、該加熱器に熱的に接触しており且つ加熱器と
    該PTC素子(i)との間に介在していない少なくとも
    1つの熱畜積素子を包含していることを特徴とする、電
    気装置。 6 特許請求の範囲第2〜5項のいずれかに記載の装置
    であつて、接触している複数の層を包含しており該層の
    それぞれが該PTC素子(i)、該電気抵抗加熱器、該
    熱遅延素子、該熱蓄積素子、のいずれかであることを特
    徴とする、電気装置。 7 特許請求の範囲第6項の装置であつて、該層のそれ
    ぞれが一定の厚さを有しており、相異なる層の厚さが同
    一であるかまたは相異なつていることを特徴とする、電
    気装置。 8 特許請求の範囲第7項の装置であつて、少なくとも
    1つの熱遅延素子と電極とを包含しており、該電気装置
    が該電極によつて電源に接続された場合にPTC素子(
    i)の全ての部分が同じ速度で加熱されるように該電極
    が配置されていることを特徴とする、電気装置。 9 特許請求の範囲第8項の装置であつて、(a)第1
    電極層と、(b)定電力加熱器層と、 (c)熱遅延層と、 (d)該PTC素子層のTs以下の温度における抵抗が
    該加熱器層bの抵抗より小である該PTC素子層と、(
    e)第2電極層と、 を包含することを特徴とする電気装置。 10 特許請求の範囲第6項の装置であつて、少なくと
    も1つの該層の厚さが一様でないことを特徴とする、電
    気装置。 11 特許請求の範囲第10項の装置であつて、2つの
    加熱器層の間に挾まれたPTC層を包含することを特徴
    とする、電気装置。 12 特許請求の範囲第7項の装置であつて、別個の諸
    部分を有する電極を包含しており、該電気加熱装置が該
    電極によつて電源に接続された場合にPTC素子の相異
    なる部分が相異なる速度で加熱されるように該電極が配
    置されていることを特徴とする、電気装置。 13 特許請求の範囲第12項の装置であつて、2つの
    の加熱器層の間に挾まれたPTC層を包含していること
    を特徴とする、電気装置。 14 特許請求の範囲第6〜13項のいずれかに記載の
    装置であつて、電導性の該層のそれぞれが内部に分散せ
    しめられた粒子状の電導性充填剤を含有する有機重合体
    を包含している、電気装置。 15 特許請求の範囲第14項の装置であつて、熱せら
    れると異なる形状に復元する熱復元性を有することを特
    徴とする電気装置。
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