JPH10241841A - 蓄熱材を用いた加熱・保温装置 - Google Patents

蓄熱材を用いた加熱・保温装置

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JPH10241841A
JPH10241841A JP4213097A JP4213097A JPH10241841A JP H10241841 A JPH10241841 A JP H10241841A JP 4213097 A JP4213097 A JP 4213097A JP 4213097 A JP4213097 A JP 4213097A JP H10241841 A JPH10241841 A JP H10241841A
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JP
Japan
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heating
heat
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sheet
heat storage
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JP4213097A
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English (en)
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Hidekazu Shimomori
英一 下森
Shinichi Kurokawa
黒川  真一
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】面状発熱体のPTC特性の制御が容易で、突入
電力が小さく省エネルギー化を図って加熱・保温効率の
よい蓄熱材を用いた加熱・保温装置を提供する。 【解決手段】電極3を被覆した電極被覆部材4が面状発
熱抵抗シート2に取付けられた面状発熱体1を備えてい
る。電極被覆部材4はPTC特性を有するPTC層であ
り、発熱抵抗シート2はPTC特性を有しないか、ある
いは、立上倍率がPTC層の最大立上倍率を示す温度以
下の範囲においてPTC層に比べて小さいか又は立上温
度がPTC層に比べて高いPTC特性を有する。面状発
熱体1は蓄熱材6を備え、蓄熱材6の潜熱範囲の上限値
より5℃低い温度未満の範囲でのTR特性の電気抵抗値
の立上が3%・deg-1未満であり、上限値より5℃低い
温度から上限値より30℃高い温度の範囲での立上が3
%・deg-1以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、床暖房装
置、道路や屋根の融雪装置、あるいは、鏡の防曇用装置
として利用される蓄熱材を用いた加熱・保温装置に関す
るもので、詳しくは、正温度係数特性を備えた面状発熱
体を有する加熱・保温装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】床暖房等のため、硫酸ソーダ系、パラフィ
ン系、並びに、酢酸系を主材とする潜熱型蓄熱材をヒー
タに取り付けた暖房装置が用いられている。この暖房装
置では、ヒータによって潜熱を蓄熱材に加え、この蓄熱
材が結晶化するときに出す熱が利用される。従来では、
蓄熱材を取り付けるヒータとして、シーズヒータが用い
られており、さらに、ゴム等を用いた面状発熱体が用い
られている。これらのヒータと蓄熱材とを組み合わせた
暖房装置では、過昇温に伴う異常発熱を帽子するため、
サーモスタットや温度ヒューズが用いられている。
【0003】この暖房装置では、サーモスタットや温度
ヒューズが必要とされるので、装置の構造が複雑なもの
となる。そこで、サーモスタットや温度ヒューズを不要
とするため、温度の上昇とともに電気抵抗値が増大する
正温度係数特性(PTC特性)を備えた面状発熱体に蓄
熱材を取り付けた暖房装置(例えば、特開平1-181864
号、特開平2-210786号、特開昭62-241287号、特開昭60-
14782号)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】正温度係数特性が備え
られた面状発熱体を用いた従来の暖房装置では、面状発
熱体の過昇温に伴う異常発熱の防止という観点が主に考
慮されいるが、省エネルギーという観点からはあまり考
慮されていない。そのため、従来の暖房装置で使用され
る面状発熱体では、抵抗温度特性における発熱温度又は
設定温度近傍での電気抵抗値の上昇率(立上)は考慮さ
れていない。従って、従来の暖房装置では、蓄熱材が吸
熱を終了した後でも、発熱量の低下が少なく、無駄な電
力を消費するという問題点がある。
【0005】また、従来のPTC特性を備えた面状発熱
体では、0〜40℃あるいは50℃までの温度に対する
抵抗値の変化が大きく、突入電力が大きいという問題点
がある。そのため、この面状発熱体を用いた暖房装置で
は、遅延回路等の特別なブレーカ設計が必要とされた。
また、蓄熱材を含む面状発熱体自体のみの温度が上が
り、発熱量が不足するという不都合がある。
【0006】本発明の目的は、面状発熱体の正温度係数
特性の制御が容易で、突入電力が小さく省エネルギー化
を図って加熱・保温効率のよい蓄熱材を用いた加熱・保
温装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、蓄
熱材の潜熱範囲近傍における電気抵抗値の立上を調整す
ることと、発熱抵抗シート自体の立上倍率又は立上温度
を調整することにより、面状発熱体として適切な正温度
係数特性を選択して前記目的を達成しようとするもので
ある。具体的には、本発明の蓄熱材を用いた加熱・保温
装置は、それぞれ電極を被覆した複数の電極被覆部材が
互いに所定間隔離れて面状発熱抵抗シートに取り付けら
れた面状発熱体を備えた加熱・保温装置であって、前記
電極被覆部材のうち少なくとも電極の近傍は温度の上昇
とともに電気抵抗値が増大する正温度係数特性を有する
PTC層であり、前記発熱抵抗シートは、前記正温度係
数特性を有しないか、あるいは、立上倍率が前記PTC
層の最大立上倍率を示す温度以下の範囲において前記P
TC層に比べて小さいか又は立上温度が前記PTC層に
比べて高い正温度係数特性を有し、前記面状発熱体は蓄
熱材を備えて構成され、この蓄熱材の潜熱範囲の上限値
温度より5℃低い温度未満の範囲での抵抗温度特性の電
気抵抗値の立上が3%・deg-1未満で前記上限値温度よ
り5℃低い温度から前記上限値温度より30℃高い温度
の範囲での立上が3%・deg-1以上であることを特徴と
する。
【0008】本発明では、熱可塑性樹脂と導電性粒子と
を備えた発熱組成物を面状に押出成形等して発熱抵抗シ
ートを形成する。この面状発熱材料の所定位置に電極を
取り付けて面状発熱体を製造し、この面状発熱体に蓄熱
材を取り付けるとともに、床板、断熱材等を取り付けて
加熱・保温装置を製造する。電極を通じて発熱抵抗シー
トに電流を流すと、発熱抵抗シートが発熱し、この熱は
蓄熱材に吸収され、加熱又は保温の役割を果たし、床暖
房や融雪に利用される。
【0009】この際、面状発熱体は、正温度係数特性を
備えているので、発熱温度の上昇に伴って面状発熱体の
電気抵抗値が上昇するが、面状発熱体は、蓄熱材の潜熱
範囲Lの上限値温度より5℃低い温度以上潜熱範囲の上
限値温度より30℃高い温度以下の範囲X(例えば、融
雪では、10〜40℃であり、床暖房では、40〜60
℃である)の立上が3%・deg-1以上という大きい値で
あるから、面状発熱体の電気抵抗値が急激に大きくなっ
て無駄な電流が流れなくなり、省エネルギー化を図って
加温・保温効率が向上する。前記範囲Xでの温度では、
電気抵抗値の減少は見られないので、非常に安全性の高
い加温・保温装置を提供することができる。
【0010】つまり、電気抵抗値の立上が3%・deg-1
以上となる範囲Xは、潜熱範囲Lの上限値LHより5℃
低い温度から潜熱範囲Lの上限値LHより30℃高い温
度以下(LH−5℃≦X≦LH+30℃)である。前記範
囲Xの下限値を(LH−5℃)未満の値とすると、突入
電力が大きくなり、前記範囲Xの上限値を(LH+30
℃)を越える値とすると、無駄な発熱が多くなる。
【0011】しかも、本発明では、発熱抵抗シートは、
PTC特性がなく、あるいは、PTC層に比べて立上倍
率が小さく又は立上温度が高いので、発熱抵抗シートと
して大きな正温度係数特性を有しない部材を使用するか
ら、面状発熱体全体として、抵抗の変化が大きい正温度
係数特性を有する部分の割合を低減し、全体の抵抗経時
変化を小さくできる。さらに、発熱抵抗シート以外に蓄
熱材の材料を選択することで容易に面状発熱体全体の正
温度係数特性を制御することができる。同時に、従来不
都合のあった0〜40℃において加熱・保温装置の用途
により設定される範囲での抵抗変化を小さくできるた
め、正温度係数特性の制御が容易となり、突入電力が小
さくなって装置の取り扱いが容易となる。
【0012】また、前記発熱抵抗シートにおける正温度
係数特性の立上倍率が前記PTC層の最大立上倍率を示
す温度以下の範囲でPTC層における正温度係数特性の
立上倍率の0.5以下であるものでもよく、あるいは、
前記発熱抵抗シートにおける正温度係数特性の立上温度
が前記PTC層における正温度係数特性の立上温度より
5℃以上高いものでもよい。これらの数値から外れる
と、正温度係数特性の制御が十分に制御できない。その
ため、突入電力が大きくなるとともに局所発熱が発生し
やすくなるという従来の不都合を十分に回避できない。
また、前記PTC層を熱可塑性樹脂及び導電性粒子を有
する発熱組成物、あるいは、無機材料から成形してもよ
い。さらに、前記発熱抵抗シートを、熱可塑性樹脂及び
導電性粒子を有する発熱組成物、無機材料、あるいは、
金属材料から成形してもよい。
【0013】さらに、前記電極被覆部材は前記電極の近
傍に配置され温度の上昇とともに電気抵抗値が増大する
正温度係数特性を有するPTC層と、このPTC層を被
覆するPTC層被覆部材とを備え、このPTC層被覆部
材と前記発熱抵抗シートとは使用される樹脂が同じであ
る構成でもよい。この構成では、予め電極とともに共押
出したPTC層をPTC層被覆部材と共押出して電極被
覆部材を製造する。このPTC層被覆部材と発熱抵抗シ
ートとは同じ材質であるから、電極を発熱抵抗シートに
溶着することが容易かつ確実となる。さらに、面状発熱
体の耐久性が図れる。
【0014】さらに、前記電極は複数本の電極用導線の
単線群から構成され、前記PTC層は前記電極用導線を
それぞれ個別に被覆した構成でもよい。この構成では、
面状発熱体自体に圧力がかかった時のPTC層の変形が
少なく、耐圧力性能の向上が図られる。しかも、電極を
発熱抵抗シートに取り付ける際の電極の性能に与える悪
影響を最小限に抑えることができる。また、前記電極は
複数本の電極用導線の単線群から構成され、前記PTC
層は前記単線群の一部を被覆するとともに立上倍率及び
立上温度が異なる2種以上から構成されているものでも
よい。この構成では、複数種類のPTC層にそれぞれ設
けられた電極用導線への通電を切り換えることにより、
異なる正温度係数特性を選択することができ、発熱温度
の制御が可能となる。
【0015】さらに、前記電極は複数本の電極用導線の
単線群から構成され、この単線群は前記発熱抵抗シート
からの距離が異なりそれぞれ前記発熱抵抗シートと平行
に配列された複数の単線群から構成されているものでも
よい。この構成では、通電する単線群を切り換えること
により、異なる正温度係数特性を選択することができ、
発熱温度の制御が可能となる。また、前記発熱抵抗シー
トと前記PTC層とが熱的に一体になるように前記発熱
抵抗シート及び前記PTC層は間に絶縁層(例えば、P
ETフィルム、PEフィルム)を介して熱良導材料(例
えば、金属板)で接続した構造でもよい。
【0016】発熱抵抗シートとPTC層とを熱良導材料
で接続すれば、発熱抵抗シートの熱が電極に直接伝わ
り、正温度係数特性による効果を発揮することができ
る。ここで、発熱抵抗シートとPTC層とを熱良導材料
で直接接続すると、電流は熱良導材料に流れて発熱抵抗
シートには流れないので、発熱抵抗シートでの発熱がさ
れなくなるが、本発明では、発熱抵抗シート及びPTC
層と熱良導材料との間に絶縁層を設けることにより、発
熱抵抗シートに電流が確実に流れるようにして発熱効果
を担保できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を添付図
面に基づいて説明する。ここで、各実施形態において、
同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡
略にする。図1から図5には本発明の第1実施形態が示
されている。第1実施形態の全体構成が示される図1に
おいて、第1実施形態の加熱・保温装置は暖房用パネル
であり、このパネルは、床板100の裏面にアルミの金
属板等からなる均熱体(図示せず)と、面状発熱体1及
び断熱材200を順次貼り合わせて構成されている。床
板100はベニヤ合板や木板あるいは耐熱性の合成樹脂
板等で形成される。第1実施形態では、床板の代わり
に、例えば、天井板、壁板を用い、天井用又は壁用の加
熱・保温装置としてもよい。さらに、第1実施形態で
は、面状発熱体1を適宜なシートで覆うことにより、融
雪用ヒータとして利用することもできる。
【0018】図2及び図3には、面状発熱体1の詳細な
構造が示されている。これらの図において、面状発熱体
1は、平面矩形状に成形して形成された発熱抵抗シート
2と、この発熱抵抗シート2の端部にそれぞれ設けられ
た電極3を被覆した2本の電極被覆部材4と、発熱抵抗
シート2及び電極被覆部材4の表面を覆う絶縁フィルム
5と、これらの絶縁フィルム5及び発熱抵抗シート2の
片面に設けられた板状の蓄熱材6とを備えて構成されて
いる。発熱抵抗シート2は、シート状ニクロム、ステン
レス、アルミエッチング材料等のシート状金属材料、シ
ート状ITO材料やシート状導電性無機材料、シート状
有機材料、あるいは、ポリスチレン(PS)、メタクリ
ル樹脂(PMMA)、塩化ビニル等の非結晶性樹脂とカ
ーボンブラック(CB)とからなる組成物から形成さ
れ、温度の上昇とともに抵抗値が増大する正温度係数特
性(PTC特性)を有するものである。
【0019】発熱抵抗シート2は、その厚さは0.1 〜5
mm、好ましくは、0.1 〜2mmであり、その幅は2.5mm 〜
6000mmであり、その長さの制限はない。電極3は、電極
用導線の単線3Aを互いに交差するとなく複数本(図で
は4本)平行かつ平板状に一列に並んで形成されてお
り、この単線3Aは太さが2mm以下0.1mm 以上である
が、具体的な太さは単線3Aの数との関係で決定され
る。なお、この電極3は、図示の電極用導線の単線3A
に限定されるものではなく、金属テープ、導電性ペース
トから構成してもよく、さらに、1本の太い電線から構
成してもよい。
【0020】電極被覆部材4は長尺状に形成されてお
り、発熱抵抗シート2の両側において長さ方向に沿って
2本融着されている。電極被覆部材4は、厚さ0.3mm 〜
5mm、幅0.5mm 〜30mm、好ましくは、1mm〜10mmの断面
矩形状に形成されている。電極被覆部材4は、電極用導
線の単線3Aを複数互いに交差することなく平行な状態
で押出成形機のダイに通し、これらの電極用導線ととも
に発熱組成物を押し出すという共押出法により製造され
る。
【0021】電極被覆部材4は、熱可塑性樹脂及び導電
性粒子を備えた発熱組成物から形成され、正温度係数特
性を有するPTC層である。この熱可塑性樹脂として
は、結晶性熱可塑性樹脂が好ましく、具体的には、ポリ
オレフィン樹脂及びその共重合樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリアセタール樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、
ポリフェニレンオキシド及びノニル樹脂、ポリスルフォ
ン等を挙げることができる。
【0022】前記ポリオレフィン樹脂としては、例え
ば、高密度ポリエチレン、中、低密度ポリエチレン、直
鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレン類、アイソタ
クチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロ
ピレン等のポリプロピレン類、ポリブテン、4−メチル
ペンテン−1樹脂等を挙げることができる。また、第1
の実施の形態においては、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体
(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体等
のエチレン−アクリレート系共重合体、エチレン−塩化
ビニル共重合体等のオレフィンとビニル化合物との共重
合体及びフッ素含有エチレン系重合体、ならびに、これ
らの変成物も使用できる。
【0023】前記酢酸ビニル系樹脂としては、例えば、
酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタール、ポリビ
ニルブチラール等を挙げることができる。前記ポリアミ
ド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン8、ナ
イロン11、ナイロン66、ナイロン610 等を挙げることが
できる。前記ポリアセタールは、単一重合体であっても
共重合体であってもよい。前記熱可塑性ポリエステル樹
脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート等を挙げることができる。ま
た、前記結晶性熱可塑性樹脂としては、前記のほかに、
例えば、トランス−1,3−ポリイソプレン、シンジオ
タクチック−1,2−ポリブタジエン等のジエン系重合
体及び共重合体等も使用することができる。
【0024】前記各種の結晶性熱可塑性樹脂は、1種単
独で用いてもよいし、2種以上をポリマーブレンド等と
して併用してもよい。もっとも、前記各種の結晶性熱可
塑性樹脂の中でも、高密度ポリエチレン、低密度ポリエ
チレン、直鎖状ポリエチレンやエチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体等のオ
レフィン系共重合体やトランス−1,4−ポリイソプレ
ン等が好ましい。前記各種の結晶性熱可塑性樹脂は、必
要に応じて他のポリマーや添加物との組成物として使用
することもできる。
【0025】前記導電性粒子としては、例えば、カーボ
ンブラック粒子、グラファイト粒子等の粒状物、鉄(F
e)、ニッケル(Ni)、プラチナ(Pt)、銅(Cu)、銀
(Ag)、金(Au)等の金属微粒子、金属粉体、金属酸化
粉体等の粉状物、炭素繊維等の繊維状物、導電性無機材
料(ITO等)、チタン酸バリウム(BaTio3),チタン
酸ストロンチウム(SrTio3)等の正温度係数特性を有す
る無機材料等を挙げることができる。これらの中でもカ
ーボンブラック粒子、グラファイト粒子等の粒状物、特
に、カーボンブラック粒子が好ましい。前記各種の導電
性粒子は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を混合
物として併用してもよい。導電性粒子の粒径としては、
特に制限はないが、例えば、平均粒径が通常10〜200 n
m、好ましくは、15〜100 nmである。導電性粒子が繊維
状である場合には、そのアスペクト比は通常1〜1000、
好ましくは、1〜100 程度である。
【0026】前記結晶性樹脂と導電性粒子との配合割合
は、重量比として、通常、10〜80:90〜20、好ましく
は、55〜75:45〜25である。導電性粒子の配合割合がこ
の範囲より少ないと電極被覆部材4の抵抗値が大きくな
り、面状発熱体1が実用上、十分に発熱しないことがあ
り、一方、導電性粒子の配合割合がこの範囲より多いと
正温度係数特性が十分に発現しないことになる。電極被
覆部材4の発熱組成物の比抵抗値は仕様や目的に応じて
適宜選定することができるが、通常の場合、10〜50000
Ω・cm、好ましくは、40〜20000 Ω・cmである。前記結
晶性樹脂と導電性粒子とを混合し成形して電極被覆部材
4が得られるが、この成形時又は成形後において前記発
熱組成物中の熱可塑性結晶性樹脂を架橋して発熱組成物
を硬化させることが好ましい。この発熱組成物を硬化さ
せると、正温度特性が改良されるとともに、面状発熱体
の熱変形あるいは熱軟化等による不良を防止することが
できる。
【0027】結晶性熱可塑性樹脂の架橋は架橋剤及び/
又は放射線を利用して行うことができる。前記架橋剤
は、結晶性熱可塑性樹脂の種類に応じて、有機過酸化
物、硫黄化合物、オキシム類、ニトロソ化合物、アミン
化合物、ポリアミン化合物等から適宜選択して決定する
ことができる。例えば、前記結晶性熱可塑性樹脂がポリ
オレフィン系樹脂等である場合には、好適な架橋剤とし
て、例えば、有機過酸化物を利用することができる。こ
の有機過酸化物としては、例えば、ベンゾイルパーオキ
シド、ラウロイルパーオキシド、ジクミルパーオキシ
ド、tert−ブチルパーオキシド、tert−ブチルパーオキ
シベンゾエート、tert−ブチルクミルパーオキシド、te
rt−ブチルヒドロパーオキシド、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3、
1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシイソプロピル)
ベンゼン、1,1−ビス(tert−ブチルペルオキシ)−
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、n−ブチル−
4,4−ビス(tert−ブチルペルオキシ)バレレート、
2,2−ビス(tert−ブチルペルオキシ)ブタン、tert
−ブチルペルオキシベンゼン等を挙げることができる。
【0028】これらの中でも、特に、2,5−ジメチル
−2,5−ジ(tert−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3
等が好ましい。なお、これらの各種の有機過酸化物は1
種単独で使用してもよいし、必要に応じて、トリアリル
シアヌレートやジビニルベンゼン、トリアリルイソシア
ヌレート等の架橋補助剤を添加してもよい。前記有機過
酸化物の使用割合は、前記結晶性樹脂100 重量部に対し
て、通常、0.01〜5重量部、好ましくは、0.05〜2重量
部である。この割合が0.01重量部未満では、架橋化が不
十分となり、正温度係数特性が十分に発現しなかった
り、高温領域での抵抗の低下がみられる等の問題が生じ
やすい。一方、5重量部を越えると、架橋化度が高くな
りすぎて、成形性が低下したり、正温度係数特性の低下
する現象がみられることになる。
【0029】図4には電極被覆部材4及び発熱抵抗シー
ト2の正温度係数特性を示すグラフが示されている。図
4において、Pは電極被覆部材4の正温度係数特性を示
すもので、その立上倍率Xpは次の式で求められる。 Xp=R/R25 ここで、Rは温度Tの時の抵抗値を示し、R25は温度2
5℃の時の抵抗値を示す。最大立上倍率Xpmaxは、Xpmax
=Rpmax/R25で示される。S1及びS2は発熱抵抗シート
2の正温度係数特性を示すもので、このうちS1は立上倍
率がPTC層を構成する電極被覆部材4の最大立上倍率
を示す温度以下の範囲において電極被覆部材4に比べて
小さい場合を示し、S2は立上温度が電極被覆部材4に比
べて高い場合を示す。
【0030】電極被覆部材4の最大立上倍率Xpmaxの時
の温度Tpmax以下の範囲において、発熱抵抗シート2の
正温度係数特性S1は電極被覆部材4の正温度係数特性P
より小さい。つまり、発熱抵抗シート2の立上倍率をXs
とすると、Xs<Xpであり、好ましくは、Xs≦0.5Xpで
ある。また、発熱抵抗シート2の正温度係数特性S2は立
上温度が電極被覆部材4に比べて高い。つまり、立上温
度を抵抗値Rが2×R25の時の温度とすると、電極被覆
部材4では、2×Rp25の時の立上温度はtpであり、発熱
抵抗シート2では、2×Rs25の時の立上温度はtsであ
る。
【0031】立上温度tpは立上温度tsより低い(0℃<
ts−tp)ものであり、tpとtsとの差は、好ましくは5℃
以上(5℃≦ts−tp)、より好ましくは、10℃以上
(10℃≦ts−tp)である。具体的には、電極被覆部材
4がエチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)
とカーボンブラック(CB)との発熱組成物から形成さ
れ、発熱抵抗シート2が高密度ポリエチレン(HDP
E)とカーボンブラックとの発熱組成物から形成されて
い場合では、電極被覆部材4の正温度係数特性Pは図3
(A)に示す通り温度上昇に伴って抵抗値が上昇するよ
うになっており、発熱抵抗シート2の正温度係数特性S2
は図3(B)に示す通り、温度上昇に伴って抵抗値が上
昇するようになっているが、その変化の割合は電極被覆
部材4の正温度係数特性Pとは相違する。
【0032】図5(A)において、電極被覆部材4の立
上温度tpは67℃であり、図5(B)において、発熱抵
抗シート2の立上温度tsは120℃であり、電極被覆部
材4の立上温度tpは発熱抵抗シート2の立上温度tsに比
べて53℃高い。面状発熱体1の全体としては、図5
(C)に示す通り、温度上昇に伴って抵抗値が上昇する
特性が示されている。この特性、特に、比抵抗値の増大
する温度は、電極被覆部材4(PTC層)の比率、比抵
抗値により変化し、可変となっている。なお、図5
(C)のグラフ中、点線部分は発熱抵抗シート2のみの
場合を示す。
【0033】絶縁フィルム5は、通常、合成樹脂フィル
ムが使用され、例えば、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネ
ート、ポリプロピレン等を挙げることができる。
【0034】蓄熱材6は、酢酸(サーモゾル)系、硫酸
ソーダ系、並びに、パラフィン系を主材とする潜熱型蓄
熱材であり、その大きさは発熱抵抗シート2と同じかあ
るいはやや小さいものである。酢酸(サーモゾル)系の
蓄熱材6は、例えば、その潜熱範囲Lが30℃から58
℃である。硫酸ソーダ系の蓄熱材6は、例えば、その潜
熱範囲Lが28℃から34℃である。パラフィン系の蓄
熱材6は、例えば、その潜熱範囲Lが47℃である。第
1実施形態では、蓄熱材6の潜熱範囲Lの上限値LH温
度より5℃低い温度未満の抵抗温度特性(RT特性)の
電気抵抗値の立上が3%・deg-1未満である。これに対
して、従来構成の正温度係数特性を有する面状発熱体で
は、この温度未満の抵抗温度特性の立上が3%・deg-1
以上である。
【0035】前記範囲Xは、具体的には、蓄熱材6の潜
熱範囲Lの上限値LHより5℃低い温度から30℃高い
温度(LH−5℃≦X≦LH+30℃)であり、好ましく
は、蓄熱材6の潜熱範囲Lの上限値LHより5℃低い温
度から10℃高い温度(LH−5℃≦X≦LH+10℃)
である。この範囲Xでは、抵抗温度特性の電気抵抗値の
立上が3%・deg-1以上であり、この時の上限値LHより
5℃低い温度では3%・deg-1未満である。これに対し
て、従来構成の正温度係数特性を有する面状発熱体で
は、この範囲Xでの立上が3%・deg-1未満であるが、
3%・deg-1以上の特性を有する面状発熱体では、上限
値LHより5℃低い温度で3%・deg-1以上であり、突入
電力が大きい。つまり、面状発熱体1の抵抗温度特性
(RT特性)の電気抵抗値の立上が3%・deg-1以上と
なる範囲Xは、蓄熱材6が酢酸(サーモゾル)系である
場合には、53℃≦X≦88℃、好ましくは、53℃≦
X≦68℃であり、蓄熱材6が硫酸ソーダ系である場合
には、29℃≦X≦64℃、好ましくは、29℃≦X≦
44℃であり、蓄熱材6がパラフィン系である場合に
は、42℃≦X≦77℃、好ましくは、42℃≦X≦5
7℃である。
【0036】従って、第1実施形態によれば、それぞれ
電極3を被覆した複数の電極被覆部材4が互いに所定間
隔離れて面状発熱抵抗シート2に取り付けられた面状発
熱体1を備え、電極被覆部材4が正温度係数特性を有す
るPTC層であり、発熱抵抗シート2は、立上倍率Xsが
電極被覆部材4の最大立上倍率Xpmaxを示す温度Tpmax
下の範囲において電極被覆部材4の立上倍率Xpに比べて
小さいか又は立上温度tsが電極被覆部材4の立上温度tp
にに比べて高い正温度係数特性を有するから、発熱抵抗
シート2として大きな正温度係数特性を有しない部材を
使用するので、面状発熱体1全体として、抵抗の変化が
大きい正温度係数特性を有する部分の割合を低減し、全
体の抵抗経時変化を小さくできる。そのため、従来不都
合のあった0〜60℃までの中で必要とされる範囲での
抵抗変化を小さくできるため、正温度係数特性の制御が
容易となり、突入電力が小さくなって装置の取り扱いが
容易となる。
【0037】しかも、面状発熱体1は蓄熱材6を備えて
構成され、この蓄熱材6の潜熱範囲Lの上限値温度LH
より5℃低い温度未満の範囲での抵抗温度特性の電気抵
抗値の立上が3%・deg-1未満であり、上限値温度より
5℃低い温度から上限値温度LHより30℃高い温度の
範囲Xでの立上が3%・deg-1以上であるから、蓄熱が
効率的に行えるとともに、面状発熱体1の電気抵抗値が
急激に大きくなって無駄な電流が流れなくなり、省エネ
ルギー化を図って加温・保温効率が向上する。具体的に
は、抵抗温度特性(RT特性)の電気抵抗値の立上が3
%・deg-1以上となる範囲Xは、潜熱範囲Lの上限値LH
より5℃低い温度から潜熱範囲Lの上限値LHより30
℃高い温度以下であり、例えば、融雪用途では、10〜
40℃であり、床暖房用途では、40〜60℃であるか
ら、これらの用途において、非常に安全性の高い加温・
保温装置を提供することができる。これに対して、前記
範囲Xの下限値を(LH−5℃)未満の値とすると、突
入電力が大きくなるか、発熱量が不足し、前記範囲Xの
上限値を(LH+30℃)を越える値とすると、無駄な
発熱が多くなり、高温になり過ぎて過剰加熱となる。
【0038】さらに、第1実施形態では、電極被覆部材
4の最大立上倍率Xpmaxを示す温度Tpmax以下の範囲にお
いて、発熱抵抗シート2の立上倍率Xsを電極被覆部材4
の立上倍率Xpに対して0.5以下とし、あるいは、発熱
抵抗シート2の立上温度tsを電極被覆部材4の立上温度
tsに比べて5℃以上高くすれば、正温度係数特性の制御
がより容易となる。
【0039】次に、本発明の第2実施形態を図4及び図
6に基づいて説明する。第2実施形態は、発熱抵抗シー
ト2が正温度係数特性を有さない点で第1実施形態と異
なり、面状発熱体の抵抗温度特性の電気抵抗値の立上等
の他の構造は第1実施形態と同じである。図4におい
て、SはPTC特性を有しない発熱抵抗シート2の正温
度係数特性を示すもので、その最大立上倍率は0であ
る。
【0040】具体的には、電極被覆部材4がエチレン−
エチルアクリレート共重合体(EEA)とカーボンブラ
ック(CB)とから形成され、発熱抵抗シート2がポリ
スチレン(PS)等の非結晶性樹脂とカーボンブラック
とからなる組成物から形成されてい場合では、電極被覆
部材4の正温度係数特性Pは図6(A)に示す通り温度
上昇に伴って抵抗値が上昇するようになっており、発熱
抵抗シート2の正温度係数特性Sは図6(B)に示す通
り、温度が上昇しても抵抗値に大きな変化がない。面状
発熱体1の全体の正温度係数特性(P+S)は、図6
(C)に示す通り、温度上昇に伴って抵抗値が上昇する
特性が示されている。なお、図6(C)のグラフ中、点
線部分は発熱抵抗シート2のみの場合を示す。従って、
第2実施形態においても、第1実施形態と同様の作用効
果を奏することができる。
【0041】次に、本発明の第3実施形態を図7から図
9に基づいて説明する。第3実施形態は、絶縁フィルム
5の表面に熱良導材料を設けた点で第1実施形態と異な
り、他の構造は第1実施形態と同じである。なお、図7
から図9において、床板100、均熱体及び断熱材20
0の図示は省略されており、面状発熱体1の表裏面が図
1とは反対に表示されている。図7は第3実施形態に係
る面状発熱体1の斜視図であり、図8は、その平面図で
あり、図9は、その断面図である。これらの図におい
て、面状発熱体1は、前記発熱抵抗シート2、前記電極
3、前記電極被覆部材4、前記絶縁フィルム(絶縁層)
5、前記蓄熱材6及び絶縁フィルム5の外部から発熱抵
抗シート2及び電極被覆部材4の両面を覆う熱良導材料
7を備え、発熱抵抗シート2と電極被覆部材4とが熱的
に一体になるように発熱抵抗シート2及び電極被覆部材
4が間に絶縁フィルム5を介して熱良導材料7で接続さ
れた構造である。
【0042】熱良導材料7は、発熱抵抗シート2で発生
した熱を効果的にPTC層である電極被覆部材4を伝達
するもので、銅、金、銀、アルミ、鉄、ステンレス等の
金属から板状、シート状に形成され、絶縁層22とは粘
着テープ、接着剤等で固定されている。絶縁フィルム5
は、発熱抵抗シート2に電流を確実に流すものであり、
ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエチレン
(PE)等の絶縁効果の高いフィルムから構成されてい
る。即ち、発熱抵抗シート2と電極被覆部材4とを熱良
導材料7で直接接続すると、電流は熱良導材料7に流れ
て発熱抵抗シート2には流れず、発熱抵抗シート2で発
熱がされなくなる不都合が生じるので、発熱抵抗シート
2及び電極被覆部材4と熱良導材料7との間に絶縁フィ
ルム5を設けることにより、この不都合が回避される。
【0043】従って、第3実施形態によれば、第1実施
形態と同じ効果を奏することができる他に、発熱抵抗シ
ート2とPTC層である電極被覆部材4とが熱的に一体
になるように発熱抵抗シート2及び電極被覆部材4を間
に絶縁層である絶縁フィルム5を介して熱良導材料7で
接続したから、発熱抵抗シート2の熱が電極3に直接伝
わり、正温度係数特性による効果を有効に発揮すること
ができる。
【0044】次に、本発明の第4実施形態を図10に基
づいて説明する。第4実施形態は電極被覆部材の構成が
第1実施形態と相違するもので、他の構成は第1実施形
態と同じである。なお、図10において、床板100、
均熱体及び断熱材200の図示は省略されており、面状
発熱体1の表裏面が図1とは反対に表示されている。図
10は本発明の第4実施形態にかかる面状発熱体の断面
図である。図10において、面状発熱体1は、前記発熱
抵抗シート2、この発熱抵抗シート2の両端部に設けら
れ前記電極3を被覆した電極被覆部材34と、前記絶縁
フィルム(図10では図示せず)と、前記蓄熱材6とを
備えて構成されている。
【0045】電極被覆部材34は、電極3の近傍に配置
され温度の上昇とともに電気抵抗値が増大する正温度係
数特性を有するPTC層34Aと、このPTC層34A
を被覆するPTC層被覆部材34Bとを備えた構成であ
る。PTC層34Aは横一列に導電性単線3Aが並んで
構成された電極3を覆うように断面略長円形に形成され
ている。PTC層被覆部材34Bは発熱抵抗シート2と
使用される樹脂が同じである。従って、第4実施形態に
よれば、第1実施形態と同じ効果を奏することができる
他に、PTC層被覆部材34Bと発熱抵抗シート2とが
同一の材質であることから、これらの間の熱融着が容易
となり、製造上のバラツキが減少する。しかも、電極被
覆部材4を構成するEEAに比べて耐熱性の高い材質を
PTC層被覆部材34Bに使用することにより、高温で
の耐久性、性能安定性が向上する。
【0046】次に、本発明の第5実施形態を図11に基
づいて説明する。第5実施形態は導電性単線3AをPT
C層34Aで個別に被覆した点を除いては、第4実施形
態と構造が同じである。なお、図11において、床板1
00、均熱体及び断熱材200の図示は省略されてお
り、面状発熱体1の表裏面が図1とは反対に表示されて
いる。図11は本発明の第5実施形態にかかる面状発熱
体の断面図である。
【0047】図11において、面状発熱体1は、前記発
熱抵抗シート2と、この発熱抵抗シート2の両端部に設
けられ前記電極3を被覆した電極被覆部材44と、前記
絶縁フィルム5と、前記蓄熱材6とを備えて構成されて
いる。電極被覆部材44は電極3の近傍に配置され温度
の上昇とともに電気抵抗値が増大する正温度係数特性を
有するPTC層44Aと、このPTC層44Aを被覆す
る前記PTC層被覆部材34Bとを備えている。PTC
層44Aの正温度係数特性は前記電極被覆部材4と同
一、あるいは、相違するものであり、4本1列に並んで
配置された電極3の導電性単線3Aを個別に被覆するも
のである。
【0048】従って、第5実施形態によれば、第4実施
形態と同じ効果を奏することができる他に、PTC層4
4Aで電極3を構成する各導電性単線3Aを個別に被覆
したから、これらのPTC層44Aの周囲をこのPTC
層44Aより強度の大きい材質を利用できるPTC層被
覆部材34Bで覆うことができるので、面状発熱体41
自体に圧力がかかった時のPTC層44Aの変形が少な
く、耐圧力性能の向上が図られる。しかも、電極3の各
導電性単線3Aの位置を保持できるから、発熱抵抗シー
ト2に取り付ける際の電極3の性能に与える悪影響を最
小限に抑えることができる。
【0049】次に、本発明の第6実施形態を図12及び
図13に基づいて説明する。第6実施形態は導電性単線
3Aを複数種類のPTC層で被覆した点を除いては、第
4実施形態と構造が同じである。なお、図12におい
て、床板100、均熱体及び断熱材200の図示は省略
されており、面状発熱体1の表裏面が図1とは反対に表
示されている。図12は面状発熱体1の断面図である。
【0050】図12において、面状発熱体1は、前記発
熱抵抗シート2と、この発熱抵抗シート2の両端部に設
けられ前記電極3を被覆した電極被覆部材54と、前記
絶縁フィルム(図11では図示せず)と、前記蓄熱材6
とを備えて構成されている。電極3は横一列に並べて配
置された複数本、図12では6本の導電性単線3Aから
なる単線群から構成されている。電極被覆部材54は、
単線群の一部、具体的には3本の導電性単線3Aを被覆
する第1PTC層54Aと、残りの3本の導電性単線3
Aを被覆する第2PTC層54Bと、これらの第1及び
第2PTC層54A,54Bを被覆するPTC層被覆部
材34Bとを備えた構成である。
【0051】第1PTC層54Aに被覆される導電性単
線3Aと、第2PTC層54Bに被覆される導電性単線
3Aとは同時にあるいは選択的に通電される構成であ
る。第1PTC層54Aは前記PTC層34Aと同じ正
温度係数特性を有するものであり、第2PTC層54B
は、第1PTC層54Aとは立上倍率及び立上温度が異
なる正温度係数特性を有するものである。
【0052】図13には第1及び第2PTC層54A,
54Bを使用した場合の面状発熱体1の正温度係数特性
が示されている。図13において、P+SAは第1PT
C層54Aに被覆された電極3にのみ通電した場合であ
り、図5(C)のP+S2と同じであり、P+SBは第2
PTC層54Bに被覆された電極3にのみ通電した場合
である。なお、第6実施形態では、PTC層を第1及び
第2の2種類だけでなく、3種類以上から構成するもの
でもよい。従って、第6実施形態によれば、第1実施形
態と同じ効果を奏することができる他に、複数種類のP
TC層54A,54Bにそれぞれ設けられた電極用導線
3Aへの通電を切り換えることにより、異なる正温度係
数特性を選択することができ、面状発熱体1の発熱温度
の制御が可能となる。
【0053】次に、本発明の第7実施形態を図14及び
図15に基づいて説明する。第7実施形態は導電性単線
3Aを上下に複数列配置した点を除いては、第1実施形
態と構造が同じである。なお、図14において、床板1
00、均熱体及び断熱材200の図示は省略されてお
り、面状発熱体1の表裏面が図1とは反対に表示されて
いる。図14は面状発熱体1の断面図である。
【0054】図14において、面状発熱体1は、前記発
熱抵抗シート2と、この発熱抵抗シート2の両端部に設
けられ前記電極3を被覆した厚さ寸法Tの電極被覆部材
4と、前記絶縁フィルム(図13では図示せず)と、前
記蓄熱材6とを備えて構成されている。電極3は複数
本、図14では、それぞれ5本の導電性単線3Aからな
る第1及び第2の単線群31,32から構成され、これ
らの単線群31,32は発熱抵抗シート2からの距離が
1及びD2と異なるもので、それぞれ発熱抵抗シート2
と平行に配列されている。
【0055】これらの単線群31,32は同時にあるい
は選択的に通電される構成である。第1単線群31のみ
に通電した場合と第2単線群32に通電した場合では、
発熱部である発熱抵抗シート2からの単線群31,32
の距離が相違するため、面状発熱体1としての正温度係
数特性が異なる。図15には第1及び第2単線群31,
32に通電した場合の面状発熱体1の正温度係数特性が
示されている。図15において、P+SCは第1単線群
31にのみ通電した場合であり、P+SDは第2単線群
32にのみ通電した場合である。図14において、P+
CとP+SDとは温度Δtだけ相違する。なお、第7実
施形態では、単線群を第1及び第2の2種類だけでな
く、3種類以上から構成するものでもよい。
【0056】従って、第7実施形態によれば、第1実施
形態と同じ効果を奏することができる他に、電極3を複
数本の電極用導線3Aの単線群から構成し、この単線群
を発熱抵抗シート2からの距離が異なりそれぞれ発熱抵
抗シート2と平行に配列された複数の単線群31,32
から構成したから、通電する単線群31,32を切り換
えることにより、異なる正温度係数特性を選択すること
ができ、面状発熱体1の発熱温度の制御が可能となる。
【0057】なお、本発明では、前記各実施形態の構成
に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる
範囲であれば次に示す変形例を含むものである。例え
ば、前記各実施形態では、面状発熱体1に絶縁フィルム
5を貼付したが、本発明では、必ずしも、絶縁フィルム
5を設けることを要しない。さらに、均熱板は必ずしも
設けることを要しない。さらにまた、電極3を構成する
単線3Aの断面形状は、台形、三角形、五角形等の種々
の形状でよい。
【0058】また、蓄熱材6は、発熱抵抗シート2の両
面にそれぞれ取り付けるものでもよく、あるいは、発熱
抵抗シート2の両面又は片面に複数取り付けるものでも
よい。さらに、蓄熱材6を粒状又は粉状に形成し、これ
らの蓄熱材6を発熱抵抗シート2に混入する構造でもよ
い。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、それぞれ電極を被覆し
た複数の電極被覆部材が互いに所定間隔離れて面状発熱
抵抗シートに取り付けられた面状発熱体を備えた加熱・
保温装置であって、前記電極被覆部材のうち少なくとも
電極の近傍は温度の上昇とともに電気抵抗値が増大する
正温度係数特性を有するPTC層であり、前記発熱抵抗
シートは、前記正温度係数特性を有しないか、あるい
は、立上倍率が前記PTC層の最大立上倍率を示す温度
以下の範囲において前記PTC層に比べて小さいか又は
立上温度が前記PTC層に比べて高い正温度係数特性を
有し、前記面状発熱体は、蓄熱材を備えて構成され、こ
の蓄熱材の潜熱範囲の上限値温度より5℃低い温度未満
の範囲での抵抗温度特性の電気抵抗値の立上が3%・de
g-1未満で前記上限値温度より5℃低い温度から前記上
限値温度より30℃高い温度の範囲での立上が3%・de
g-1以上であるから、面状発熱体の正温度係数特性の制
御が容易となって突入電力が小さくなり、しかも、省エ
ネルギー化を図って加熱・保温効率が良くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の蓄熱材を用いた加熱・
保温装置の全体構成を示す断面図である。
【図2】前記加熱・保温装置で用いられる面状発熱体の
一部を破断した斜視図である。
【図3】前記加熱・保温装置で用いられる面状発熱体の
断面図である。
【図4】第1及び第2実施形態で使用される面状発熱体
の電極被覆部材と発熱抵抗シートとのそれぞれの正温度
係数特性を示すグラフである。
【図5】(A)は第1実施形態における電極被覆部材の
正温度係数特性を示すグラフであり、(B)は同じく発
熱抵抗シートの正温度係数特性を示すグラフであり、
(C)は同じく面状発熱体全体の正温度係数特性を示す
グラフである。
【図6】(A)は第2実施形態における電極被覆部材の
正温度係数特性を示すグラフであり、(B)は同じく発
熱抵抗シートの正温度係数特性を示すグラフであり、
(C)は同じく面状発熱体全体の正温度係数特性を示す
グラフである。
【図7】本発明の第3実施形態で使用される面状発熱体
の一部を破断した斜視図である。
【図8】前記面状発熱体の平面図である。
【図9】前記面状発熱体の断面図である。
【図10】本発明の第4実施形態で使用される面状発熱
体の断面図である。
【図11】本発明の第5実施形態で使用される面状発熱
体の断面図である。
【図12】本発明の第6実施形態で使用される面状発熱
体の断面図である。
【図13】第6実施形態で使用される面状発熱体全体の
正温度係数特性を示すグラフである。
【図14】本発明の第7実施形態で使用される面状発熱
体の断面図である。
【図15】第7実施形態で使用される面状発熱体全体の
正温度係数特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 面状発熱体 2 発熱抵抗シート 3 電極 4 電極被覆部材 5 絶縁フィルム(絶縁層) 6 蓄熱材 7 熱良導材料

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ電極を被覆した複数の電極被覆部
    材が互いに所定間隔離れて面状発熱抵抗シートに取り付
    けられた面状発熱体を備えた加熱・保温装置であって、
    前記電極被覆部材のうち少なくとも電極の近傍は温度の
    上昇とともに電気抵抗値が増大する正温度係数特性を有
    するPTC層であり、前記発熱抵抗シートは、前記正温
    度係数特性を有しないか、あるいは、立上倍率が前記P
    TC層の最大立上倍率を示す温度以下の範囲において前
    記PTC層に比べて小さいか又は立上温度が前記PTC
    層に比べて高い正温度係数特性を有し、前記面状発熱体
    は蓄熱材を備えて構成され、この蓄熱材の潜熱範囲の上
    限値温度より5℃低い温度未満の範囲での抵抗温度特性
    の電気抵抗値の立上が3%・deg-1未満で前記上限値温
    度より5℃低い温度から前記上限値温度より30℃高い
    温度の範囲での立上が3%・deg-1以上であることを特
    徴とする蓄熱材を用いた加熱・保温装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の蓄熱材を用いた加熱・保温
    装置において、前記発熱抵抗シートにおける正温度係数
    特性の立上倍率が前記PTC層の最大立上倍率を示す温
    度以下の範囲で前記PTC層における正温度係数特性の
    立上倍率の0.5以下であることを特徴とする蓄熱材を
    用いた加熱・保温装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の蓄熱材を用いた加熱
    ・保温装置において、前記発熱抵抗シートにおける正温
    度係数特性の立上温度が前記PTC層における正温度係
    数特性の立上温度より5℃以上高いことを特徴とする蓄
    熱材を用いた加熱・保温装置。
  4. 【請求項4】請求項1から3にいずれか記載の蓄熱材を
    用いた加熱・保温装置において、前記PTC層は熱可塑
    性樹脂及び導電性粒子を有する発熱組成物から成形され
    ていることを特徴とする蓄熱材を用いた加熱・保温装
    置。
  5. 【請求項5】請求項1から4にいずれか記載の蓄熱材を
    用いた加熱・保温装置において、前記PTC層は無機材
    料から成形されていることを特徴とする蓄熱材を用いた
    加熱・保温装置。
  6. 【請求項6】請求項1から5にいずれか記載の蓄熱材を
    用いた加熱・保温装置において、前記電極被覆部材は前
    記電極の近傍に配置され温度の上昇とともに電気抵抗値
    が増大する正温度係数特性を有するPTC層と、このP
    TC層を被覆するPTC層被覆部材とを備え、このPT
    C層被覆部材と前記発熱抵抗シートとは使用される樹脂
    が同じであることを特徴とする蓄熱材を用いた加熱・保
    温装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の蓄熱材を用いた加熱・保温
    装置において、前記電極は複数本の電極用導線の単線群
    から構成され、前記PTC層は前記電極用導線をそれぞ
    れ個別に被覆したことを特徴とする蓄熱材を用いた加熱
    ・保温装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7にいすれか記載の蓄熱材を
    用いた加熱・保温装置において、前記電極は複数本の電
    極用導線の単線群から構成され、前記PTC層は前記単
    線群の一部を被覆するとともに立上倍率及び立上温度が
    異なる2種以上から構成されていることを特徴とする蓄
    熱材を用いた加熱・保温装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8にいすれか記載の蓄熱材を
    用いた加熱・保温装置において、前記電極は複数本の電
    極用導線の単線群から構成され、この単線群は前記発熱
    抵抗シートからの距離が異なりそれぞれ前記発熱抵抗シ
    ートと平行に配列された複数の単線群から構成されてい
    ることを特徴とする蓄熱材を用いた加熱・保温装置。
  10. 【請求項10】請求項1から9にいずれか記載の蓄熱材
    を用いた加熱・保温装置において、前記発熱抵抗シート
    は無機材料から成形されていることを特徴とする蓄熱材
    を用いた加熱・保温装置。
  11. 【請求項11】請求項1から10にいずれか記載の蓄熱
    材を用いた加熱・保温装置において、前記発熱抵抗シー
    トは金属材料から成形されていることを特徴とする蓄熱
    材を用いた加熱・保温装置。
  12. 【請求項12】請求項1から11にいずれか記載の蓄熱
    材を用いた加熱・保温装置において、前記発熱抵抗シー
    トと前記PTC層とが熱的に一体になるように前記発熱
    抵抗シート及び前記PTC層は間に絶縁層を介して熱良
    導材料で接続されていることを特徴とする蓄熱材を用い
    た加熱・保温装置。
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