JPH10270204A - 有機ptc複合材料 - Google Patents
有機ptc複合材料Info
- Publication number
- JPH10270204A JPH10270204A JP7374497A JP7374497A JPH10270204A JP H10270204 A JPH10270204 A JP H10270204A JP 7374497 A JP7374497 A JP 7374497A JP 7374497 A JP7374497 A JP 7374497A JP H10270204 A JPH10270204 A JP H10270204A
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- JP
- Japan
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- composite material
- filler
- organic ptc
- ptc composite
- ptc
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度上昇時の保形性の改善とこれによる動作
特性の信頼性を向上させることができる有機PTC複合
材料を提供すること。 【解決手段】 有機PTC複合材料は,熱可塑性の結晶
性高分子,導電性フィラー,及び絶縁性フィラーの配合
よりなる。この絶縁性フィラーとして高分子の融点近傍
に相転位点を有しこの温度で急激な熱膨張係数の変化を
示す物質を用いることが好ましく,さらに,クリストバ
ライト型二酸化珪素(SiO2 )またはクリストバライ
ト型リン酸アルミニュウム(AlPO3 )を用いること
がより好ましい。
特性の信頼性を向上させることができる有機PTC複合
材料を提供すること。 【解決手段】 有機PTC複合材料は,熱可塑性の結晶
性高分子,導電性フィラー,及び絶縁性フィラーの配合
よりなる。この絶縁性フィラーとして高分子の融点近傍
に相転位点を有しこの温度で急激な熱膨張係数の変化を
示す物質を用いることが好ましく,さらに,クリストバ
ライト型二酸化珪素(SiO2 )またはクリストバライ
ト型リン酸アルミニュウム(AlPO3 )を用いること
がより好ましい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,電気回路内の過電
流を検知しこれを遮断する目的の過電流保護素子や,電
子蚊取り線香,床暖房,及び恒温器等に使用される発熱
作用,温度検知作用,及び電流制御作用を兼ね備えたP
TC発熱体に用いる有機PTC複合材料に関する。
流を検知しこれを遮断する目的の過電流保護素子や,電
子蚊取り線香,床暖房,及び恒温器等に使用される発熱
作用,温度検知作用,及び電流制御作用を兼ね備えたP
TC発熱体に用いる有機PTC複合材料に関する。
【0002】
【従来の技術】各種PTC材料の応用では,PTC材料
に接する電極から供給される電流の作用でジュール熱に
よる自己発熱が発生しこれが放射熱より大きい場合,温
度上昇し一定温度以上でPTC特性により急激に抵抗を
増大させ電流を遮断する作用を用いている。
に接する電極から供給される電流の作用でジュール熱に
よる自己発熱が発生しこれが放射熱より大きい場合,温
度上昇し一定温度以上でPTC特性により急激に抵抗を
増大させ電流を遮断する作用を用いている。
【0003】また,回路内で一定以上の電流が流れた場
合回路保護のため,これを一時遮断し異常状態が取り除
かれた場合,再度回路を復帰させる目的で使用されるの
が,電流遮断素子であり,また流れる電流によるジュー
ル熱を利用し発熱量のコントロールをPTC特性の電流
遮断特性で行うものがPTC発熱体である。
合回路保護のため,これを一時遮断し異常状態が取り除
かれた場合,再度回路を復帰させる目的で使用されるの
が,電流遮断素子であり,また流れる電流によるジュー
ル熱を利用し発熱量のコントロールをPTC特性の電流
遮断特性で行うものがPTC発熱体である。
【0004】このPTC発熱体に用いられるPTC材料
としては,チタン酸バリウム系の半導体の持つPTC特
性を利用したセラミック系のものと,有機物と導電性フ
ィラーの混合物を用いた有機物系のPTC材料の二系統
が現在実用化されている。
としては,チタン酸バリウム系の半導体の持つPTC特
性を利用したセラミック系のものと,有機物と導電性フ
ィラーの混合物を用いた有機物系のPTC材料の二系統
が現在実用化されている。
【0005】この有機物系のPTC材料の利点は,配合
によって抵抗率やPTC特性発現の温度が調整できる点
で,抵抗率はセラミック系よりはるかに小さいものが得
られることにある。
によって抵抗率やPTC特性発現の温度が調整できる点
で,抵抗率はセラミック系よりはるかに小さいものが得
られることにある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,有機物
系は,動作過程で樹脂の融点近傍まで温度が上昇し,こ
のときに材料に応力が作用している場合は容易に変形す
るという欠点を有している。一旦変形すると特性が変化
し信頼性の面で使用上の問題が生ずる。そこで,PTC
材料の昇温時の保形性の改善や,材料の支持構造につい
ては種々の工夫が必要となる。
系は,動作過程で樹脂の融点近傍まで温度が上昇し,こ
のときに材料に応力が作用している場合は容易に変形す
るという欠点を有している。一旦変形すると特性が変化
し信頼性の面で使用上の問題が生ずる。そこで,PTC
材料の昇温時の保形性の改善や,材料の支持構造につい
ては種々の工夫が必要となる。
【0007】本発明の技術的課題は,温度上昇時の保形
性の改善とこれによる動作特性の信頼性を向上させるこ
とができる有機PTC複合材料を提供することにある。
性の改善とこれによる動作特性の信頼性を向上させるこ
とができる有機PTC複合材料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,熱可塑
性の結晶性高分子,導電性フィラー及び絶縁性フィラー
の配合よりなることを特徴とする有機PTC複合材料が
得られる。
性の結晶性高分子,導電性フィラー及び絶縁性フィラー
の配合よりなることを特徴とする有機PTC複合材料が
得られる。
【0009】また,本発明によれば,前記有機PTC複
合材料において,前記絶縁性フィラーとして高分子の融
点近傍に相転位点を有しこの温度で急激な熱膨張係数の
変化を示す物質を用いることを特徴とする有機PTC複
合材料が得られる。
合材料において,前記絶縁性フィラーとして高分子の融
点近傍に相転位点を有しこの温度で急激な熱膨張係数の
変化を示す物質を用いることを特徴とする有機PTC複
合材料が得られる。
【0010】また,本発明によれば,前記有機PTC複
合材料において,前記絶縁性フィラーとしてクリストバ
ライト型二酸化珪素(SiO2 )またはクリストバライ
ト型リン酸アルミニュウム(AlPO3 )を用いたこと
を特徴とする有機PTC複合材料が得られる。
合材料において,前記絶縁性フィラーとしてクリストバ
ライト型二酸化珪素(SiO2 )またはクリストバライ
ト型リン酸アルミニュウム(AlPO3 )を用いたこと
を特徴とする有機PTC複合材料が得られる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て説明する。
て説明する。
【0012】まず,本発明による有機PTC複合材料
は,熱可塑性の結晶性高分子,導電性フィラー及び絶縁
性フィラーの配合よりなる。ここで,導電性フイラーと
しては,通常カーボンブラックが使用される。これは適
度の導電率と粒子形状が高分子内で分散したときネット
ワークを形成しやすい構造のため安定したPTC特性を
発現できるからである。このカーボンブラックは,高分
子内に分散させるのに必要な量は体積比で20%以下で
あり,これ以上混入すると通電時に発火し易くなり実用
上好ましくない。
は,熱可塑性の結晶性高分子,導電性フィラー及び絶縁
性フィラーの配合よりなる。ここで,導電性フイラーと
しては,通常カーボンブラックが使用される。これは適
度の導電率と粒子形状が高分子内で分散したときネット
ワークを形成しやすい構造のため安定したPTC特性を
発現できるからである。このカーボンブラックは,高分
子内に分散させるのに必要な量は体積比で20%以下で
あり,これ以上混入すると通電時に発火し易くなり実用
上好ましくない。
【0013】一方,このフィラーが体積比で20%以下
の場合,昇温時の保形性に問題がある。具体的に,例え
ば,電極間に100g/cm2 程度以上の圧力が作用し
ていると樹脂が変形し構成によっては,電極端部で外に
樹脂がはみ出す場合もあり保持の条件が大きく制限され
ることになる。
の場合,昇温時の保形性に問題がある。具体的に,例え
ば,電極間に100g/cm2 程度以上の圧力が作用し
ていると樹脂が変形し構成によっては,電極端部で外に
樹脂がはみ出す場合もあり保持の条件が大きく制限され
ることになる。
【0014】そこで,この対策として本発明者らは,無
機質の絶縁性のフィラーをこれに追加して複合体の保形
性を改善できないか否かを検討した。無機質の絶縁性フ
ィラーとして酸化アルミニュウム粉末を,これに追加し
混入する場合,フィラー分の体積比で50%程度まで混
入が可能でありこの場合の特性を評価した。この場合,
特徴は以下の(イ)〜(ハ)の通りである。
機質の絶縁性のフィラーをこれに追加して複合体の保形
性を改善できないか否かを検討した。無機質の絶縁性フ
ィラーとして酸化アルミニュウム粉末を,これに追加し
混入する場合,フィラー分の体積比で50%程度まで混
入が可能でありこの場合の特性を評価した。この場合,
特徴は以下の(イ)〜(ハ)の通りである。
【0015】(イ)常温抵抗は若干上昇する。 (ロ)PTC特性は発現するがその場合の抵抗比(常温
時の抵抗と抵抗上昇時の比)は一桁ほど低下する。 (ハ)温度上昇時の保形性は大幅に改善され,>300
g/cm2 の圧力でも変形は大幅に改善され樹脂のはみ
出しはみられない。
時の抵抗と抵抗上昇時の比)は一桁ほど低下する。 (ハ)温度上昇時の保形性は大幅に改善され,>300
g/cm2 の圧力でも変形は大幅に改善され樹脂のはみ
出しはみられない。
【0016】従つて,保形性の改善に対しては絶縁性フ
ィラーの混入は有効な手段であることが認められた。常
温抵抗の若干の上昇と抵抗比の低下は用途によつては特
に問題となるものではない。
ィラーの混入は有効な手段であることが認められた。常
温抵抗の若干の上昇と抵抗比の低下は用途によつては特
に問題となるものではない。
【0017】しかしながら,特定の用途に対しては抵抗
比の低下は受け入れられず,保形性の改善とPTC特性
の抵抗比の両立できる手段について更に本発明者らは,
検討した。
比の低下は受け入れられず,保形性の改善とPTC特性
の抵抗比の両立できる手段について更に本発明者らは,
検討した。
【0018】その結果,抵抗比の低下は,絶縁性フィラ
ーが混入した為高分子の融点で全体としての体積膨張が
緩和したためであると考えられた。そこで,絶縁性フィ
ラーとして,高分子の融点近傍に相転移を有し,この温
度で急激な熱膨張係数の変化を示す物質を用いることを
検討した。
ーが混入した為高分子の融点で全体としての体積膨張が
緩和したためであると考えられた。そこで,絶縁性フィ
ラーとして,高分子の融点近傍に相転移を有し,この温
度で急激な熱膨張係数の変化を示す物質を用いることを
検討した。
【0019】この場合,PTCが発現する高分子の融点
近傍で絶縁性フィラーも体積膨張を生ずるために全体と
しての体積膨張に低下はなく導電性フィラーのネットワ
ークの遮断に有効に作用することが考えられる。
近傍で絶縁性フィラーも体積膨張を生ずるために全体と
しての体積膨張に低下はなく導電性フィラーのネットワ
ークの遮断に有効に作用することが考えられる。
【0020】そこで,本発明者らは,絶縁性フィラーと
してクリストバライト型二酸化珪素(SiO2 )及びク
リストバライト型リン酸アルミニュウム(AlPO3 )
を検討した。これらは変態温度が270℃と2200℃
にあり,これらの変態温度近辺に融点を持つ高分子を用
いて検討した結果,保形性がよく抵抗比の低下なしにP
TC特性が発現できる有機PTC材料が得られた。
してクリストバライト型二酸化珪素(SiO2 )及びク
リストバライト型リン酸アルミニュウム(AlPO3 )
を検討した。これらは変態温度が270℃と2200℃
にあり,これらの変態温度近辺に融点を持つ高分子を用
いて検討した結果,保形性がよく抵抗比の低下なしにP
TC特性が発現できる有機PTC材料が得られた。
【0021】以下,本発明の実施の形態による有機PT
C複合材料の製造例について,さらに具体的に説明す
る。
C複合材料の製造例について,さらに具体的に説明す
る。
【0022】(第1の実施の形態)高分子材料として融
点130℃の高密度ポリエチレン,導電性フィラーとし
てカーボンブラック,また絶縁性フィラーとして平均粒
径1μmの酸化アルミニュウム粉末を選び,下記表1に
示す体積比で配合し,150℃の熱間ロールを用いてフ
ィラーの分散を行った。得られた混合体を100cm□
×50μmのニッケル箔2枚の間に適量はさみスペーサ
ーを介して加熱プレスで100℃で20分間10kg/
cm2 の圧力で接合し全体の厚み250μm,複合材料
厚み150μmの積層体を得て,これを10mm□に打
ち抜き評価用試料を得た。
点130℃の高密度ポリエチレン,導電性フィラーとし
てカーボンブラック,また絶縁性フィラーとして平均粒
径1μmの酸化アルミニュウム粉末を選び,下記表1に
示す体積比で配合し,150℃の熱間ロールを用いてフ
ィラーの分散を行った。得られた混合体を100cm□
×50μmのニッケル箔2枚の間に適量はさみスペーサ
ーを介して加熱プレスで100℃で20分間10kg/
cm2 の圧力で接合し全体の厚み250μm,複合材料
厚み150μmの積層体を得て,これを10mm□に打
ち抜き評価用試料を得た。
【0023】評価は抵抗と温度の関係について5℃/m
inの昇温速度で20℃から200℃まで温度を上げて
試料抵抗を4端子法で測定した。
inの昇温速度で20℃から200℃まで温度を上げて
試料抵抗を4端子法で測定した。
【0024】また,保形性の評価として試料に100g
の荷重を載せて180℃で30分保持したときの端部の
樹脂の状態と厚みの変化を調べた。抵抗と温度の関係は
図1に保形性の評価結果を下記表2に示した。尚,図1
において,曲線1〜5と表1及び表2の試料A−1〜5
が夫々対応している。
の荷重を載せて180℃で30分保持したときの端部の
樹脂の状態と厚みの変化を調べた。抵抗と温度の関係は
図1に保形性の評価結果を下記表2に示した。尚,図1
において,曲線1〜5と表1及び表2の試料A−1〜5
が夫々対応している。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】図1から分かるように,PTC特性の高温
側の抵抗値は絶縁性フィラーの体積比の増大につれて徐
々に低下するが,表2の保形性の評価結果から絶縁性フ
ィラーの比率の増大とともに熱変形しにくくなることが
確認された。
側の抵抗値は絶縁性フィラーの体積比の増大につれて徐
々に低下するが,表2の保形性の評価結果から絶縁性フ
ィラーの比率の増大とともに熱変形しにくくなることが
確認された。
【0028】また,トータルのフイラーの体積比が50
%を越えるとフィラーの分散が困難になり実用性がない
ことが確認された。
%を越えるとフィラーの分散が困難になり実用性がない
ことが確認された。
【0029】(第2の実施の形態)高分子材料として,
ポリ塩化ビニル(融点210℃),導電性フィラーとし
てカーボンブラック絶縁性フィラーとしてクリストバラ
イト型リン酸アルミニュウム(変態温度220℃)を選
び,下記表3の配合で試料を作成した。フィラーの分散
は,熱間ロール230℃で行った。
ポリ塩化ビニル(融点210℃),導電性フィラーとし
てカーボンブラック絶縁性フィラーとしてクリストバラ
イト型リン酸アルミニュウム(変態温度220℃)を選
び,下記表3の配合で試料を作成した。フィラーの分散
は,熱間ロール230℃で行った。
【0030】
【表3】
【0031】以下の試料作成手順及び評価内容は,第1
の実施の形態と同じである。但し熱プレスは180℃で
行った。図2に抵抗の温度依存性の測定結果を,下記表
4に保形性の評価結果を示す。尚,図2の曲線11〜1
5と表3及び表4の試料B−1〜5は夫々対応してい
る。
の実施の形態と同じである。但し熱プレスは180℃で
行った。図2に抵抗の温度依存性の測定結果を,下記表
4に保形性の評価結果を示す。尚,図2の曲線11〜1
5と表3及び表4の試料B−1〜5は夫々対応してい
る。
【0032】図2及び下記表4から明らかなように,絶
縁性フィラーの混入が増大しても高温側の抵抗値に低下
がみられないこと,さらに保形性が改善されていること
が確認できた。
縁性フィラーの混入が増大しても高温側の抵抗値に低下
がみられないこと,さらに保形性が改善されていること
が確認できた。
【0033】
【表4】
【0034】(第3の実施の形態)高分子材料として,
ポリエチレンテレフタレート(融点280℃),導電性
フィラーとしてカーボンブラック絶縁性フィラーとして
クリストバライト型二酸化珪素(変態温度270℃)を
選び,下記表5の配合で試料を作成した。フィラーの分
散は熱間ロール280℃で行った。
ポリエチレンテレフタレート(融点280℃),導電性
フィラーとしてカーボンブラック絶縁性フィラーとして
クリストバライト型二酸化珪素(変態温度270℃)を
選び,下記表5の配合で試料を作成した。フィラーの分
散は熱間ロール280℃で行った。
【0035】
【表5】
【0036】以下の試料作成手順及び評価内容は,第1
の実施の形態と同じである。但し熱プレスは230℃で
行った。
の実施の形態と同じである。但し熱プレスは230℃で
行った。
【0037】図3に抵抗の温度依存性の測定結果を,下
記表6に保形性の評価結果を示す。尚,図3の曲線21
〜25と表5及び表6の試料C−1〜5は夫々対応して
いる。
記表6に保形性の評価結果を示す。尚,図3の曲線21
〜25と表5及び表6の試料C−1〜5は夫々対応して
いる。
【0038】図3及び下記表6から明らかなように,絶
縁性フィラーの混入が増大しても抵抗比に低下がみられ
ないこと,さらに保形性が改善されていることが確認で
きた。
縁性フィラーの混入が増大しても抵抗比に低下がみられ
ないこと,さらに保形性が改善されていることが確認で
きた。
【0039】
【表6】
【0040】
【発明の効果】以上の説明の通り,本発明により昇温時
に保形性の良い有機PTC複合材料及び,保形性並びに
抵抗比の大きい有機PTC複合材料が提供できるように
なった。
に保形性の良い有機PTC複合材料及び,保形性並びに
抵抗比の大きい有機PTC複合材料が提供できるように
なった。
【図1】本発明の第1の実施の形態による有機PTC複
合材料として高密度ポリエチレン,カーボンブラック,
アルミナ粉末の複合によるPTC特性の比較を示す図で
ある。
合材料として高密度ポリエチレン,カーボンブラック,
アルミナ粉末の複合によるPTC特性の比較を示す図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施の形態による有機PTC複
合材料として,ポリ塩化ビニル,カーボンブラック,リ
ン酸アルミニュウムの複合によるPTC特性の比較を示
す図である。
合材料として,ポリ塩化ビニル,カーボンブラック,リ
ン酸アルミニュウムの複合によるPTC特性の比較を示
す図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態による有機PTC複
合材料として,ポリエチレンテレフタレート,カーボン
ブラック,クリストバライトの複合によるPTC特性の
比較を示す図である。
合材料として,ポリエチレンテレフタレート,カーボン
ブラック,クリストバライトの複合によるPTC特性の
比較を示す図である。
1〜5 曲線(試料A−1〜A−5) 11〜15 曲線(試料B−1〜B〜5) 21〜25 曲線(試料C−1〜C−5)
Claims (3)
- 【請求項1】 熱可塑性の結晶性高分子,導電性フィラ
ー,及び絶縁性フィラーの配合よりなることを特徴とす
る有機PTC複合材料。 - 【請求項2】 請求項1記載の有機PTC複合材料にお
いて,前記絶縁性フィラーとして高分子の融点近傍に相
転位点を有しこの温度で急激な熱膨張係数の変化を示す
物質を用いることを特徴とする有機PTC複合材料。 - 【請求項3】 請求項2記載の有機PTC複合材料にお
いて,前記絶縁性フィラーとしてクリストバライト型二
酸化珪素(SiO2 )またはクリストバライト型リン酸
アルミニュウム(AlPO3 )を用いたことを特徴とす
る有機PTC複合材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7374497A JPH10270204A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 有機ptc複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7374497A JPH10270204A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 有機ptc複合材料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10270204A true JPH10270204A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13527067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7374497A Withdrawn JPH10270204A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 有機ptc複合材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10270204A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1122211A1 (en) * | 2000-02-03 | 2001-08-08 | Ngk Insulators, Ltd. | PTC composite material |
EP1253603A1 (en) * | 2000-02-01 | 2002-10-30 | Ube Industries, Ltd. | Conductive polymer composition and ptc element |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP7374497A patent/JPH10270204A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1253603A1 (en) * | 2000-02-01 | 2002-10-30 | Ube Industries, Ltd. | Conductive polymer composition and ptc element |
EP1253603A4 (en) * | 2000-02-01 | 2006-03-08 | Ube Industries | Conductive Polymer Composition and PTC Element |
EP1122211A1 (en) * | 2000-02-03 | 2001-08-08 | Ngk Insulators, Ltd. | PTC composite material |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |