JPS604653Y2 - 自動移載装置

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【考案の詳細な説明】本案は、例えばエンジンのシリンダブロックにシリンダ
ヘッドを組立ライン上で組付けるに当り、そのシリンダ
ヘッドを搬送してシリンダブロック上に載置するような
場合に適用する自動移載装置に関する。

例えば第１図に於て、Ａは組立コンベヤ１で搬送されて
定位置に停止しているシリンダブロック、Ｂはサブコン
ベヤ２でストッパ３による定位置まで搬送されたシリン
ダヘッド、４はその定位置に停止するシリンダヘッドＢ
をシリンダブロックＡの上に移載させる自動移載装置で
ある。

上記のシリンダヘッドＢは、パリ取り・締付けねじ穴加
工・接合面の加工等を行うに当り、雇い具を取付けるた
め、予じめ２・３カ所の外形面を基準としてノック穴・
ボルト穴をｂ工・鳥のようにあけるものである。

そして前記の自動移載作業を行うに当り、コンベヤ２上
の定位置に停止するシリンダヘッドＢの上記のノック穴
・ボルト大板・ｂ２に移載装置４の台板５に設けた位置
決めピン６を嵌合させ、合板上のフィンガ７１・７□
でシリンダヘッドＢの外面を把持させる。

シリンダヘッドＢの外面は鋳放して精度も粗く突起部Ｂ
□もあるが、左右のフィンガ７□ ・７□の把持力は一
般に不均等である。

そのため位置決めピン６に対し無理な力が作用しその曲
り・破損を生じフィンガ７１・７゜による把持力不
足を来たしてシリンダヘッドＢを落下させるおそれがあ
る。

そこでシリンダヘッドＢを下面から抱えさせるフィンガ
を設けて安全を図ると、シリンダブロックＡに載置する
とき不便になる。

本案は左右のフィンガ７□ ・７゜の把持力を常に均一
にして強固な把持力を持たせ、そして位置決めピン６・
６に無理が掛らないようにすることによって、上記の問
題点を解決することを目的とする。

その手段として左右のフィンガ７１・７゜をその間
に設けた共通１個の駆動源８で反対方向に開閉作動する
ように構成する。

第１〜３図は台板５に設けた支柱９・９にフィンガ７１
・７゜と一体の腕１０１・１０゜を対向して水平
摺動可能に支持させ、各支柱とフィンガとの間にフィン
ガ７１・７゜を常に接近させる方向に作用するコイル
ばね１１を設ける。

そして駆動源８として油圧ピストンシリンダ機構を用い
、そのピストンロッド１２を一方のフィンガ腕１０□
と、シリンダ１３を他方のフィンガ腕１０□と連結する
。

図示例はフィンガ腕１０１とピストンロッド１２とを一
体に構成した例である。

シリンダ１３の室１３□に圧油を送りフィンガ７１
・７゜をばね１１に抗して大きく開かせる。

摺動台１４を図に省いた水平往復駆動源により案内棒１
５に沿って移動させ、フィンガ台板５をサブコンベヤ２
上のシリンダヘッドＢの上方に位置させる。

昇降駆動源１６により案内棒１７に沿ってフィンガ台板
５を下降させ、位置決めピン６・６を孔す、−ｂ、に係
合させる。

油圧をシリンダ１３の室１３□に切替えると、フィンガ
７１・７２は互に近づき合ってシリンダヘッドＢの
外面を相まつて把持する。

そのとき一方のフィンガが先に上記の外面に当ると１、
他方のフィンガのみが７−７の外面に当るまで関係的に
移動し、以後均等な力で把持することになる。

従って位置決めピン６には全く無関係にシリンダヘッド
Ｂを強く把持させることができる。

そのときつかみ易い突起部Ｂ１があれば一層都合よいが
、シリンダヘッド外面には粗面で且凹凸があるから、従
来のように下面から抱えさせないでも十分強力に把持さ
れ、前記の問題点をよく解消することができる。

次いで引上げＢ２の位置に横移動させて、シリンダブロ
ックＡに移載させる。

なおワークＡ−Ｂとしてエンジン部品を例示したが、他
のワークにも適用されることは勿論である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案装置を具えた自動移載装置の主要部の縦断
正面図、第２図はその平面図、第３図はフィンガの縦断
面図。Ａ・Ｂはワーク、ｂ、−ｈ、はワークＢの孔、６・６は
ピン、７１・７２はフィンガ、５は合板、８は駆動
源。