JPS6046305B2

JPS6046305B2 - 過流出防止弁

Info

Publication number: JPS6046305B2
Application number: JP15450478A
Authority: JP
Inventors: 龍生太田; 保男纐纈; 晴臣水口
Original assignee: GASUTOTSUPU KOGYO KK
Current assignee: GASUTOTSUPU KOGYO KK
Priority date: 1978-12-13
Filing date: 1978-12-13
Publication date: 1985-10-15
Also published as: JPS5583516A

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、都市ガスやＬＰガス等の垂直ガス管内に装
着され、ガス器具にガスを送気するゴム管やフレキシブ
ル管等の送気管が不用意に脱離あるいは破損した際にガ
ス放出を自動的に停止してガス事故を未然に防止する浮
遊球弁方式の過流出防止弁に利用される。

（従来技術）一般的な浮遊球弁方式の過流出防止弁は、第７ー図で
示すように螺条１ａを刻設した頭部１とフランジ部２と
下部筒３とからなり下部筒３内外を連通する側方開口４
、４を備えた筒体５内に、球弁６を収容して受けピン７
にて脱落を防止すると共に、頭部１側内部を縮径して球
弁６の弁座を形成。

した構造を備えており、頭部１を垂直ガス管（図示略）
内の取付部に下方側から螺着して装着される。しカルて
、通常の使用状態下ではガスが球弁６と下部筒３内面と
の間隙および側方開口４、４を通して下方側より上方側
へ流れるが、前記送気管の離脱や破損に伴つてガスが異
常流出したとき、その動圧によつて球弁６が浮上して弁
座に嵌着することにより閉弁するものである。ところ
が、従来の過流出防止弁は、垂直ガス管の取付部に頭部
１を螺合して装着する際、受けピン７を利用してパンチ
等を捻回することから、充分な締め付け力を付与できず
、確実強固な装着状態とすることが困難であると共に、
通常では例えば直径Ｏ、６ｗｒｍ程度の銅線にて構成さ
れる受けピン７が折損し易いという欠点がある。

（発明の目的）本発明は、垂直ガス管内への装着が受けピンの折損を
生じることなく容易に行えると共に確実強固な装着状態
となし得る浮遊球弁方式の過流出防止弁を提供すること
を目的としている。

（発明の構成）本発明は、ガス管の垂直流路内の取付部のめねじに螺
合するおねじを刻設した頭部およびこれに連続するフラ
ンジ部からなる上部筒と、該フランジ部より小さい外径
の下部筒とが、フランジ部の下面にこれと同肉厚で垂設
した径方向両側の突起部を介して連設されて一体の筒体
を構成し、上記両突起部にて隔てられた上下部筒間に筒
体の内外を連通する側方開口が形成され、下部筒内には
筒体内をガス圧に応じて浮遊移動する球弁が収納され、
且つ上部筒に該球弁の弁座が形成されてなる過流出防止
弁に係る。

（実施例）以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図および第２図において、１１は過流出防止弁の筒
状本体で、外面に螺条１２ａを刻設した頭部１２および
これより外径が大きいフランジ部１３からなる上部筒１
１ａと、フランジ部１３より外径が小さい下部筒１１ｂ
とが、フランジ部１３の下面の径方向両側位置に同肉厚
で垂設した突起部１４，１４を介して連設されてなる。

しかして、上下部筒１１ａ，１１ｂ間には突起部１４，
１４の上下方向厚みに対応した開口幅の側方開口１５，
１５が開設されている。また本体１１の内空間１６は下
部開口１７ａより頭部１２中間位置まで連続する同一内
径部１６ａと上部開口１７ｂへ向かつて縮径した弁座部
１８とからなり、これに対応してフランジ部１３が厚肉
に構成されると共に下部筒１１ｂが薄肉に構成されてい
る。しかして下部筒１１ｂ内には下部開口１７ａより径
小で且つ上部開口１７ｂより径大の球弁１９が収容され
、下部筒１１ｂの下端部を径方向に貫通して架設した受
けピン２０により球弁１９の落下を阻止している。上記
構成の過流出防止弁は、第３図て示すように垂直ガス管
２１内に本体１１の頭部１２を取付一部２２の螺条２２
ａに下方側から螺合することにより装着する。

しかしてこの装着に際して第４図で示すようにソケット
レンチ２３を使用し、その上端面が本体１１のフランジ
部１３の下面に接当し且つ上端部の径方向両側の切欠部
２３ａ，２３、ａが突起部１４，１４に嵌合する状態て
本体１１を支承した状態で垂直ガス管２１内に挿入し、
ソケットレンチ２３の回転により取付部２２に頭部１２
を螺合する。第３図示の如く装着された過流出防止弁に
おい・ては、通常のガス使用状態下ては流入側２１ａよ
りガスが下部筒１１ｂと球弁１９との間隙および側方開
口１５，１５を通して上部開口１７ｂより流出側２１ｂ
−．流れるが、ガス器具にガスを供給するゴム管やフレ
キシブル管等の送気管が不用意に脱離あるいは破損して
異常放出した際には、ガス流量の増大に伴う動圧により
球弁１９が浮遊上昇し、第３図示一点鎖線の如く弁座部
１８に嵌着して閉弁し、ガス流出を停止してガス事故を
未然に防止する。

一方、上記構成の過流出防止弁を製造するに当たり、第
５図Ａで示すように頭部２４と外径が大きい厚肉部２５
と外径が小さい薄肉部２６とからノなる筒状材２７ａを
使用し、第６図で示すように両刃先２８ａ，２８ａ間に
間隙ｔをおいて対設した矢印方向へ同期回転する二枚の
丸刃型切削カッター２８，２８間に、上記筒状材２７を
図示左方から右方へ径方向に移動させて通過することに
よ・り厚肉部２５の下方部分２５ａを両側方から切削す
る。

この切削にて得られる筒状材２７ｂは、第５図Ｂで示す
ように厚肉部２５の下方位置に側方開口１５，１５が開
設されており、また刃先２８ａ，２８ａの間隙ｔに対応
する幅の切削残部にて・突起部１４，１４が形成され、
第１図および第２図で示す本体１１に相当する形状とな
る。即ち、厚肉部２５の非切削上方部分２５ｂがフラン
ジ部１３を構成［７、また薄肉部２６は下部筒１１ｂを
構成し、頭部２４は頭部１２にそのまま対応する。した
がつて、あらかじめ筒状体２７ａを製作しておくと、こ
れをその後の一回の切削工程を経るだけで突起部１４及
び側方開口１５を簡単にしかも一挙に形成することがで
き、筒状本体１１を製作するのに何ら複雑な加工工程を
要することがない。尚、第５図および第６図て示した実
施例ては筒状材２７ａに予め螺条１２と弁座部１８を形
成しているが、これらは第６図示の切削工程後に形成し
てもよい。

第３図において２９はパッキンである。（発明の効果）本発明に係る過流出防止弁は、フランジ部下面の径方向
両側に突起部を備えるため、垂直ガス管内への装着に当
たり、ソケットレンチ等の捻回具を用い、その捻回係合
部を上記突起部に係嵌して筒体を回転させることにより
、容易に頭部をガス管内の取付部に螺着操作できる。

従つて、装着操作に伴つて球弁の受けピン等の球弁受け
部材が折損する恐れがなく、しかも強い締め付け力を作
用させることができることから装着状態が確実強固とな
り、ガス管内での筒体の脱落や装着姿勢の歪み等による
球弁の動作不良が回避される。また筒体を製作するにあ
たり、複雑な加工工程を要することなく簡単に製作する
ことが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る過流出防止弁の一実施例の斜視図
、第２図は第１図の■−■線の断面矢視図、第３図は上
記過流出防止弁を垂直ガス管内に装着した状態を第１図
の■−■線の矢視方向で示した縦断面図、第４図は上記
装着の操作を示す一部切欠断面図、第５図Ａは本発明に
係る筒体の製作に使用する筒状体の正面図、第５図Ｂは
切削工程後の同筒状材の正面図、第６図は同状材の切削
工程を示す概略正面図、第７図は従来の過流出防止弁の
斜視図である。１１・・・筒状本体（筒体）、１１ａ・・・上部筒、１
１ｂ・・・下部筒、１２・・・頭部、１２ａ・・・螺条
、１３・・フランジ部、１４・・・突起部、１５・・・
側方開口、１８・・・弁座部、１９・・・球弁、２１・
・・垂直ガス管、２２・・・取付部、２２ａ・・・螺条
、２４・・・頭部、２５”・・・厚肉部、２５ａ・・・
下方部分、２５ｂ・・・上方部分、２６・・・薄肉部、
２７・・・筒状材、２８・・・丸刃型切削カッター、２
８ａ・・・刃先、ｔ・・・刃先間隔。

Claims

【特許請求の範囲】

１ガス管の垂直流路内の取付部に螺着する頭部および
これに連続するフランジ部からなる上部筒と、該フラン
ジ部より小さい外径の下部筒とがフランジ部の下面に垂
設した径方向両側の突起部を介して連設されて一体の筒
体を構成し、上記両突起部にて隔てられた上下部筒間に
筒体の内外を連通する側方開口が形成され、下部筒内に
はガス圧に応じて浮遊する球弁が収納され、且つ上部筒
に該球弁の弁座が形成されている過流出防止弁。