JPS6046059B2 - 化学工業合成用アルミナ磁器 - Google Patents
化学工業合成用アルミナ磁器Info
- Publication number
- JPS6046059B2 JPS6046059B2 JP52047185A JP4718577A JPS6046059B2 JP S6046059 B2 JPS6046059 B2 JP S6046059B2 JP 52047185 A JP52047185 A JP 52047185A JP 4718577 A JP4718577 A JP 4718577A JP S6046059 B2 JPS6046059 B2 JP S6046059B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alumina porcelain
- alumina
- porcelain
- chemical industrial
- industrial synthesis
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は化学工業合成用アルミナ磁器に関し、特に無
機物を化学合成するために用いるるつほ等に利用して良
好なものを提供するものである。
機物を化学合成するために用いるるつほ等に利用して良
好なものを提供するものである。
周知のようにアルミナ磁器は機械的強度及ひ硬度、特
に高温硬度に優れ且つ耐磨耗性や靭性にも優れる点から
セラミック工具、ガラス熔解用耐火物或いは各種絶縁物
として広汎な用途を有しているか、アルミナの含有量は
焼成温度に比例するため高純度のものを得るためには焼
成温度を一層高くする必要があり大量生産が不向きでか
つコスト高になつていた。即ちアルミナ97〜99%の
高純度としたものてはその焼成温度が1800゜C以上
という高温であるため円滑な量産サイクルに支障を期た
し、また焼成温度を1500〜17000Cに下げるた
め珪石、滑石、石灰石等の添加剤を用いてアルミナ80
〜90%としたものでは当然にアルミナ磁器としての純
度が低下するため必要とされる諸特性が維持できなくな
るような問題点を生じていた。特にそのような添加剤を
用いたアルミナ磁器では耐久性を悪くする結果無桟物合
成用るつぼ等には利用できないものてある。そこでアル
ミナに酸化イット リウムを配合してその焼成温度の低
下を図つた製造方法(特公昭41〜11734)等が研
究されているが酸化イットリウムが高価なため多量に配
合するとコスト高になる欠点があつた。本発明はこの欠
点を除き且つ品質の向上したアルミナ磁器を比較的低温
焼成によつて得ようとするもので、酸化ジルコニウムと
の併用により酸化イットリウムの使用を微量に抑え、し
かも酸化イットリウム単味の場合よりさらに優れた高温
化学耐久特性、強度、耐熱衝撃性等を備えたアルミナ磁
器を提供するものである。 (実施例 1) 市販の純度99.8%以上の酸化アルミナ(A1。
に高温硬度に優れ且つ耐磨耗性や靭性にも優れる点から
セラミック工具、ガラス熔解用耐火物或いは各種絶縁物
として広汎な用途を有しているか、アルミナの含有量は
焼成温度に比例するため高純度のものを得るためには焼
成温度を一層高くする必要があり大量生産が不向きでか
つコスト高になつていた。即ちアルミナ97〜99%の
高純度としたものてはその焼成温度が1800゜C以上
という高温であるため円滑な量産サイクルに支障を期た
し、また焼成温度を1500〜17000Cに下げるた
め珪石、滑石、石灰石等の添加剤を用いてアルミナ80
〜90%としたものでは当然にアルミナ磁器としての純
度が低下するため必要とされる諸特性が維持できなくな
るような問題点を生じていた。特にそのような添加剤を
用いたアルミナ磁器では耐久性を悪くする結果無桟物合
成用るつぼ等には利用できないものてある。そこでアル
ミナに酸化イット リウムを配合してその焼成温度の低
下を図つた製造方法(特公昭41〜11734)等が研
究されているが酸化イットリウムが高価なため多量に配
合するとコスト高になる欠点があつた。本発明はこの欠
点を除き且つ品質の向上したアルミナ磁器を比較的低温
焼成によつて得ようとするもので、酸化ジルコニウムと
の併用により酸化イットリウムの使用を微量に抑え、し
かも酸化イットリウム単味の場合よりさらに優れた高温
化学耐久特性、強度、耐熱衝撃性等を備えたアルミナ磁
器を提供するものである。 (実施例 1) 市販の純度99.8%以上の酸化アルミナ(A1。
O0)を98.8重量%、純度94%の酸化ジルコニウ
ム(ZrO0)を1、腫量%、純度99.0%以上の酸
化イットリウム(Y2O3)を0、謹呈%を添加混合し
スチールボールミルを用いて2〜10ミクロンに粉砕し
た後脱酸精製してプレス、流込み等の適宜な方法により
成型し1550℃で7〜1時間焼成した。’これにより
得られたアルミナ磁器のX線回折結果を表1に示す。
なお表1で酸化イットリウムは検出されなかつたが、ア
ルミナとの固溶体又はガーネットを形成していると考え
られる。
ム(ZrO0)を1、腫量%、純度99.0%以上の酸
化イットリウム(Y2O3)を0、謹呈%を添加混合し
スチールボールミルを用いて2〜10ミクロンに粉砕し
た後脱酸精製してプレス、流込み等の適宜な方法により
成型し1550℃で7〜1時間焼成した。’これにより
得られたアルミナ磁器のX線回折結果を表1に示す。
なお表1で酸化イットリウムは検出されなかつたが、ア
ルミナとの固溶体又はガーネットを形成していると考え
られる。
また酸化ジルコニウムの・殆んどは固溶することなく分
散状態で粒界に残存した。また微量部分はアルミナ、酸
化ジルコニウム及ひ酸化イットリウムとの間で生成され
る(ZrO。)x・(A1。03)Y、(ZrO2)X
・ (Al。
散状態で粒界に残存した。また微量部分はアルミナ、酸
化ジルコニウム及ひ酸化イットリウムとの間で生成され
る(ZrO。)x・(A1。03)Y、(ZrO2)X
・ (Al。
03)Y・(Y2O3)2或いは(ZrO2)x・(Y
2O3)Y等における各種物質も当然生成されたものと
考えられるがX線回折においては発見てきなかつた。
2O3)Y等における各種物質も当然生成されたものと
考えられるがX線回折においては発見てきなかつた。
実験ては非常に安定した物質となつたものであり高温化
学耐久特性、強度、耐熱衝撃特性等の各種特性に優れた
アルミナ磁器ができたのである。また本例のアルミナ磁
器と従来品である1700′Cで焼成したアルミナ磁器
(SC997W,CWBWlいずれも出願人会社の製品
)との物理的、化学的特性の比較を表2に示す。本例に
よると高純度なアルミナ磁器が従来より低温て焼成でき
た。即ち酸化アルミナの溶融温度より高い溶融温度の酸
化ジルコニウム及ひ酸化イットリウムを混合して焼成温
度が低温になる理由は明確でないがアルミナとの複合相
互作用によるものと思われる。酸化イットリウムと酸化
ジルコニウムを夫々単味で高純度アルミナ磁器原料に添
加した場合の作用は夫々異なり、数%の酸化イットリウ
ムの添加でも磁器中に酸化イットリウム単体としてはX
線的に検出されないが、酸化ジルコニウムは0.8%程
度の添加でも実施例にl示したように単体の酸化ジルコ
ニウムが磁器中に検出される。なお高純度アルミナ磁器
の場合には酸化ジルコニウム単味の添加では殆んど焼結
促進効果は認められない。また本例アルミナ磁器は酸化
ジルコニウム及び酸化イットリウムを配合して2いるた
め非常に優れた耐薬品性を保有しており、これを用いて
特殊ガラス合成用るつぼを構成した実験例によると従来
品が3回程度で破損して使用不能になつたのに対し本例
材質によるものては20回以上の使用に耐えるという優
れた耐久性を有し3たのである。これは酸化イットリウ
ム単味を添加したものと同等以上の耐久性てあり、生成
か推定されるアルミナとの固溶体又はガーネットの他、
故量分散した酸化ジルコニウムの存在によるものと考え
られる。その他の実施例の実験結果を表3に、そのX線
I析結果を表4に示す。
学耐久特性、強度、耐熱衝撃特性等の各種特性に優れた
アルミナ磁器ができたのである。また本例のアルミナ磁
器と従来品である1700′Cで焼成したアルミナ磁器
(SC997W,CWBWlいずれも出願人会社の製品
)との物理的、化学的特性の比較を表2に示す。本例に
よると高純度なアルミナ磁器が従来より低温て焼成でき
た。即ち酸化アルミナの溶融温度より高い溶融温度の酸
化ジルコニウム及ひ酸化イットリウムを混合して焼成温
度が低温になる理由は明確でないがアルミナとの複合相
互作用によるものと思われる。酸化イットリウムと酸化
ジルコニウムを夫々単味で高純度アルミナ磁器原料に添
加した場合の作用は夫々異なり、数%の酸化イットリウ
ムの添加でも磁器中に酸化イットリウム単体としてはX
線的に検出されないが、酸化ジルコニウムは0.8%程
度の添加でも実施例にl示したように単体の酸化ジルコ
ニウムが磁器中に検出される。なお高純度アルミナ磁器
の場合には酸化ジルコニウム単味の添加では殆んど焼結
促進効果は認められない。また本例アルミナ磁器は酸化
ジルコニウム及び酸化イットリウムを配合して2いるた
め非常に優れた耐薬品性を保有しており、これを用いて
特殊ガラス合成用るつぼを構成した実験例によると従来
品が3回程度で破損して使用不能になつたのに対し本例
材質によるものては20回以上の使用に耐えるという優
れた耐久性を有し3たのである。これは酸化イットリウ
ム単味を添加したものと同等以上の耐久性てあり、生成
か推定されるアルミナとの固溶体又はガーネットの他、
故量分散した酸化ジルコニウムの存在によるものと考え
られる。その他の実施例の実験結果を表3に、そのX線
I析結果を表4に示す。
本発明のその他の実施例においてもその焼成温度は大体
1500〜1600′Cという低温焼成が可能てあつた
。
1500〜1600′Cという低温焼成が可能てあつた
。
なお本発明における化学工業合成用アルミナ磁器におい
ては酸化ジルコニウム0.8〜7.鍾量%及び酸化イッ
トリウムが0.1〜0.5重量%を配合したものでその
合量では1.0〜4.呼量%のものが最良であつた。
ては酸化ジルコニウム0.8〜7.鍾量%及び酸化イッ
トリウムが0.1〜0.5重量%を配合したものでその
合量では1.0〜4.呼量%のものが最良であつた。
Claims (1)
- 1 酸化ジルコニウムを0.8〜7.6重量%と酸化イ
ットリウムを0.1〜0.5重量%含んでその合量で1
.0〜8.0重量%と成し、残部の主要部が酸化アルミ
ニウムであることを特徴とする化学工業合成用アルミナ
磁器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52047185A JPS6046059B2 (ja) | 1977-04-23 | 1977-04-23 | 化学工業合成用アルミナ磁器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52047185A JPS6046059B2 (ja) | 1977-04-23 | 1977-04-23 | 化学工業合成用アルミナ磁器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53132010A JPS53132010A (en) | 1978-11-17 |
JPS6046059B2 true JPS6046059B2 (ja) | 1985-10-14 |
Family
ID=12768029
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52047185A Expired JPS6046059B2 (ja) | 1977-04-23 | 1977-04-23 | 化学工業合成用アルミナ磁器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6046059B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08254488A (ja) * | 1995-03-17 | 1996-10-01 | Nec Corp | 二重収束型二次イオン質量分析装置用試料ホルダー |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS589875A (ja) * | 1981-07-07 | 1983-01-20 | 東芝セラミツクス株式会社 | フエライト成形体の焼成用部材 |
FR2559059B1 (fr) * | 1984-02-07 | 1988-12-23 | Fantino Jean | Composition d'un materiau pour application dentaire et procede de realisation d'appareil dentaire a partir de celle-ci |
JP4956735B2 (ja) * | 2007-02-14 | 2012-06-20 | ニチアス株式会社 | 送風装置 |
EP3434661B1 (en) * | 2011-03-11 | 2021-04-28 | Saint-Gobain Ceramics&Plastics, Inc. | Refractory object |
US9249043B2 (en) | 2012-01-11 | 2016-02-02 | Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. | Refractory object and process of forming a glass sheet using the refractory object |
-
1977
- 1977-04-23 JP JP52047185A patent/JPS6046059B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08254488A (ja) * | 1995-03-17 | 1996-10-01 | Nec Corp | 二重収束型二次イオン質量分析装置用試料ホルダー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53132010A (en) | 1978-11-17 |
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