JPS6046058B2 - 無機質材料用起泡剤 - Google Patents
無機質材料用起泡剤Info
- Publication number
- JPS6046058B2 JPS6046058B2 JP52115871A JP11587177A JPS6046058B2 JP S6046058 B2 JPS6046058 B2 JP S6046058B2 JP 52115871 A JP52115871 A JP 52115871A JP 11587177 A JP11587177 A JP 11587177A JP S6046058 B2 JPS6046058 B2 JP S6046058B2
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- Japan
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- foaming agent
- present
- foaming
- foam
- inorganic materials
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- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はきわめて優れた気泡安定性と優れた起泡性を
もつプレホーミングのための無機質材料用起泡剤に関す
る。
もつプレホーミングのための無機質材料用起泡剤に関す
る。
無機質材料用起泡剤にはその用途に応じて種々の化学
物質が用いられる。
物質が用いられる。
一般的にはあらゆるイオン性をもつ界面活性剤が用いら
れる。また蛋白質系物質・天然および合成樹脂やその変
性物を用いることも多い。発泡ウレタンやM℃板のごと
く化学反応によつて発生したガスを泡として利用する方
法もある。 本発明において気泡剤とは起泡剤と発泡剤
を意味し、化学反応によつて泡を発生させる剤が発泡剤
であり、機械的方法その他の方法て混入した泡を保持さ
せる効果を持つものを起泡剤とする。
れる。また蛋白質系物質・天然および合成樹脂やその変
性物を用いることも多い。発泡ウレタンやM℃板のごと
く化学反応によつて発生したガスを泡として利用する方
法もある。 本発明において気泡剤とは起泡剤と発泡剤
を意味し、化学反応によつて泡を発生させる剤が発泡剤
であり、機械的方法その他の方法て混入した泡を保持さ
せる効果を持つものを起泡剤とする。
従来、例えば石膏、セメント硬化体、モルタルのよう
な無機質材料に高分子化合物を利用することは数多く知
られている。しカルその目的とすることは分散性の向上
、粘度特性の向上、透水性・防水性・耐水性の向上、コ
ンクリートの強度の増強、コンクリートの硬化増進、耐
磨耗性の向上を主としたものである。また気泡剤と併用
し、その安定剤(補助剤)として高分子化合物を利用す
る例も2・3散見される。 高分子化合物そのものを起
泡剤として利用する例としては特公昭46−16519
および特公昭41−1931訝各公報に記載されている
発明がある。
な無機質材料に高分子化合物を利用することは数多く知
られている。しカルその目的とすることは分散性の向上
、粘度特性の向上、透水性・防水性・耐水性の向上、コ
ンクリートの強度の増強、コンクリートの硬化増進、耐
磨耗性の向上を主としたものである。また気泡剤と併用
し、その安定剤(補助剤)として高分子化合物を利用す
る例も2・3散見される。 高分子化合物そのものを起
泡剤として利用する例としては特公昭46−16519
および特公昭41−1931訝各公報に記載されている
発明がある。
前者の発明を構成する化合物は’’一般式+R、−R。
千。(但し、R、はビニル系モノマーより選ばれた単位
、R2はマレイン酸誘導体単位即ちカルボン”酸アルカ
リ金属塩、カルボン酸アンモニウム塩、アンモニア又は
アミン類の付加反応によるハーフアマイド又はジアマイ
ド等てある。nは正の整数)で示される水溶性共重合物
質’’(特公昭46一165D号公報3頁に記載)であ
り、後者の発明を、構成する化合物は’゛石油樹脂に無
水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸のような不飽和
多塩基酸を反応させることにより生成する共重合物をジ
又はトリエタノールアミンのような短鎖のアミン類てケ
ン化した水溶性物質゛(特公昭41−193P号公報4
頁)である。これらの化合物を無機質材料用の起泡剤と
して用いても、その起泡剤が小さいばかりでなく、得ら
れた泡は極めて不安定であり、短時間の間に消滅してし
まう。従つて、泡を保持したままで硬化する際泡の含有
状態が変化し易いというきわめて大きな欠点を有する。
多価金属イオンを対イオンとして用いる例としては特公
昭47−380号公報に記載されている発明がある。
千。(但し、R、はビニル系モノマーより選ばれた単位
、R2はマレイン酸誘導体単位即ちカルボン”酸アルカ
リ金属塩、カルボン酸アンモニウム塩、アンモニア又は
アミン類の付加反応によるハーフアマイド又はジアマイ
ド等てある。nは正の整数)で示される水溶性共重合物
質’’(特公昭46一165D号公報3頁に記載)であ
り、後者の発明を、構成する化合物は’゛石油樹脂に無
水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸のような不飽和
多塩基酸を反応させることにより生成する共重合物をジ
又はトリエタノールアミンのような短鎖のアミン類てケ
ン化した水溶性物質゛(特公昭41−193P号公報4
頁)である。これらの化合物を無機質材料用の起泡剤と
して用いても、その起泡剤が小さいばかりでなく、得ら
れた泡は極めて不安定であり、短時間の間に消滅してし
まう。従つて、泡を保持したままで硬化する際泡の含有
状態が変化し易いというきわめて大きな欠点を有する。
多価金属イオンを対イオンとして用いる例としては特公
昭47−380号公報に記載されている発明がある。
この場合は水溶性高分子として“゜コラーゲンをアルカ
リで加水分解して分子量がゼラトーズからコラーゲンペ
ントンの範囲にあるペプチド化合物としこれを中和した
後淵過゛(特公昭47一38(代)号公報3頁に記載)
した炉液を用いている。しかし、この物を用いても気泡
安定性は充分ではない。さらに、これらの起泡剤を例え
ば石膏やセメントに使用した時、必ず硬化時間が遅延し
、作業能率が低下してしまうという極めて大きな欠点が
ある。このように、未だ完成された無機質材料用起泡剤
がない現状に鑑み、本発明者らは無機質材料用のすぐれ
た起泡剤を得るべく鋭意努力研究した結果、特定の高分
子化合物の多価金属塩かすぐれた起泡剤プレフォーミン
グのためのであることを見出し、本発明を完成するに至
つた。
リで加水分解して分子量がゼラトーズからコラーゲンペ
ントンの範囲にあるペプチド化合物としこれを中和した
後淵過゛(特公昭47一38(代)号公報3頁に記載)
した炉液を用いている。しかし、この物を用いても気泡
安定性は充分ではない。さらに、これらの起泡剤を例え
ば石膏やセメントに使用した時、必ず硬化時間が遅延し
、作業能率が低下してしまうという極めて大きな欠点が
ある。このように、未だ完成された無機質材料用起泡剤
がない現状に鑑み、本発明者らは無機質材料用のすぐれ
た起泡剤を得るべく鋭意努力研究した結果、特定の高分
子化合物の多価金属塩かすぐれた起泡剤プレフォーミン
グのためのであることを見出し、本発明を完成するに至
つた。
即ち、本発明のプレホーミングのための無機質材料用起
泡剤は、ジイソブチレンとマレイン酸又は無水マレイン
酸との共重合体であつて分子量−1000〜10000
てある物の多価金属塩を必須成分とするものてあり、か
かる本発明の起泡剤を使用することによりきわめて安定
な泡が生成され、その起泡性も大きいのである。本発明
にかかわる共重合体は分子量1000〜100(1)好
ましくは2000〜400Lの範囲に入るものである。
本発明に係る共重合体の多価金属塩Cにもちいられる金
属イオンは2価以上の金属イオンであり、たとえば、錫
、アルミニウム、鉄、バリウム、カルシウム、ニッケル
、マグネシウム、銅、・亜鉛、マンガンなどの金属イオ
ンが好ましい例である。多価金属イオンの代りに1価ア
ルカリ金属イオンを用いると、起泡力において2価金属
イオンと同様の性質を示す一方、泡保持性が悪いため好
ましくない。多価金属イオンに3価や4価の金属イオン
を用いると2価の金属イオンを用いたときと比較し、泡
保持性は優れるが起泡力が悪くなる傾向があつて、多価
金属イオンとして最も好ましいものは2価の金属イオン
である。本発明にかかわる共重合体の起泡性に及ぼす無
機塩類の影響をみるためにジイソブチレン−マレイン酸
ソーダ共重合体の0.4%水溶液(イオン交換水)に種
々の無機塩類を添加し、添加直後及びノ5分後の泡高さ
を測定し、第1図及び第2図に夫々示した。
泡剤は、ジイソブチレンとマレイン酸又は無水マレイン
酸との共重合体であつて分子量−1000〜10000
てある物の多価金属塩を必須成分とするものてあり、か
かる本発明の起泡剤を使用することによりきわめて安定
な泡が生成され、その起泡性も大きいのである。本発明
にかかわる共重合体は分子量1000〜100(1)好
ましくは2000〜400Lの範囲に入るものである。
本発明に係る共重合体の多価金属塩Cにもちいられる金
属イオンは2価以上の金属イオンであり、たとえば、錫
、アルミニウム、鉄、バリウム、カルシウム、ニッケル
、マグネシウム、銅、・亜鉛、マンガンなどの金属イオ
ンが好ましい例である。多価金属イオンの代りに1価ア
ルカリ金属イオンを用いると、起泡力において2価金属
イオンと同様の性質を示す一方、泡保持性が悪いため好
ましくない。多価金属イオンに3価や4価の金属イオン
を用いると2価の金属イオンを用いたときと比較し、泡
保持性は優れるが起泡力が悪くなる傾向があつて、多価
金属イオンとして最も好ましいものは2価の金属イオン
である。本発明にかかわる共重合体の起泡性に及ぼす無
機塩類の影響をみるためにジイソブチレン−マレイン酸
ソーダ共重合体の0.4%水溶液(イオン交換水)に種
々の無機塩類を添加し、添加直後及びノ5分後の泡高さ
を測定し、第1図及び第2図に夫々示した。
測定はロスマイルス法により20±1℃の温度で行なつ
た。第1〜2図より2価の金属の塩がジイソブチレン−
マレイン酸ソーダ共重合体の起泡性に最も好ましい影響
を与えることがわ.かる。本発明にかかわる多価金属塩
が対イオンとして有する多価金属イオンの量は共重合体
のアニオン量に対して0.1イオン当量以上で、望まし
くは0.1〜1.0イオン当量が良い。
た。第1〜2図より2価の金属の塩がジイソブチレン−
マレイン酸ソーダ共重合体の起泡性に最も好ましい影響
を与えることがわ.かる。本発明にかかわる多価金属塩
が対イオンとして有する多価金属イオンの量は共重合体
のアニオン量に対して0.1イオン当量以上で、望まし
くは0.1〜1.0イオン当量が良い。
0.1イオン当量以下また″は1.0イオン当量以上の
楊合は起泡力が再び低下するので好ましくない。
楊合は起泡力が再び低下するので好ましくない。
本発明にいう無機質材料としては石膏、セメント、フラ
イアッシュ、高炉スラグ、けい砂、シリカガラス、けい
そう土、長石、ドロマイト、シヤモツト、等が挙げられ
る。
イアッシュ、高炉スラグ、けい砂、シリカガラス、けい
そう土、長石、ドロマイト、シヤモツト、等が挙げられ
る。
又、これら無機質材料の1種又は2種以上を混合してA
L,C板、石膏ボード、発泡コンクリート、トンネル裏
込め、耐火断熱レンガ等々としたものも本発明でいう無
機質材料に含まれる。本発明のプレホーミングのための
無機質材料用起泡剤は、起泡剤の水溶液をあらかじめ起
泡させてこの泡を無機質材料に導入するプレホーミング
法により使用される。
L,C板、石膏ボード、発泡コンクリート、トンネル裏
込め、耐火断熱レンガ等々としたものも本発明でいう無
機質材料に含まれる。本発明のプレホーミングのための
無機質材料用起泡剤は、起泡剤の水溶液をあらかじめ起
泡させてこの泡を無機質材料に導入するプレホーミング
法により使用される。
プレホーミング法は本発明品の特徴である気泡量の多い
かつきわめて安定な泡を生成し、しかる後に目的に応じ
た所定量の気泡量を無機質材料に自由に導入しうる。本
発明起泡剤の組成分を共重合体多価金属塩溶液として1
液系で用いても良いが通常有効成分を数%程度以上にす
ると沈澱が生成するのでかなり薄めて使用するか又は起
泡直前で共重合体溶液と多価金属イオン溶液を混合して
多価金属塩を形成させる2液系でも実用しうる。
かつきわめて安定な泡を生成し、しかる後に目的に応じ
た所定量の気泡量を無機質材料に自由に導入しうる。本
発明起泡剤の組成分を共重合体多価金属塩溶液として1
液系で用いても良いが通常有効成分を数%程度以上にす
ると沈澱が生成するのでかなり薄めて使用するか又は起
泡直前で共重合体溶液と多価金属イオン溶液を混合して
多価金属塩を形成させる2液系でも実用しうる。
本発明者らは、更に、本発明起泡剤の有効分が低いとい
う実用上の困難を除くために本発明の起泡剤を非イオン
系界面活性剤によつて可溶化あるいは乳化し、有効分の
濃度を増しより実用に供し易くした。
う実用上の困難を除くために本発明の起泡剤を非イオン
系界面活性剤によつて可溶化あるいは乳化し、有効分の
濃度を増しより実用に供し易くした。
濃度アップした起泡剤も多価金属塩のみからなる起泡剤
と性能において殆んど変ることがない。使用せる非イオ
ン系界面活性剤としては一般市販のもので良く、HLB
が12〜19、望ましくは15〜19のものが適当であ
る。非イオン系界面活性剤としては、一般化学品と17
てはポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノアルキレートと称されるものがその
例てある。本発明起泡剤の不足する起泡力を補つたり、
泡流動性を向上させるために界面活性剤系起泡剤を併用
したり、逆に界面活性剤の弱い気泡安定性を増すために
本発明の起泡剤を併用することもてきる。
と性能において殆んど変ることがない。使用せる非イオ
ン系界面活性剤としては一般市販のもので良く、HLB
が12〜19、望ましくは15〜19のものが適当であ
る。非イオン系界面活性剤としては、一般化学品と17
てはポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタンモノアルキレートと称されるものがその
例てある。本発明起泡剤の不足する起泡力を補つたり、
泡流動性を向上させるために界面活性剤系起泡剤を併用
したり、逆に界面活性剤の弱い気泡安定性を増すために
本発明の起泡剤を併用することもてきる。
本発明の起泡剤による泡は一般的な特性として、従来の
起泡剤に比較して次のような性能をもつ。
起泡剤に比較して次のような性能をもつ。
気泡安定剤においては界面活性剤系起泡剤に比較しては
るかに優れ、従来、気泡安定性が優れているといわれて
いる蛋白質起泡剤よりも更に優れ起泡後2週間経ても充
分起泡している。
るかに優れ、従来、気泡安定性が優れているといわれて
いる蛋白質起泡剤よりも更に優れ起泡後2週間経ても充
分起泡している。
しかも本発明による起泡剤は純合成品であるので蛋白質
系起泡剤のように腐敗して保存中に性能が低下するとい
う必配が全くない。本発明起泡剤によつて、ひとたび起
泡された気泡は極めて“゜強ぐ゛、種々の条件下におい
ても気泡がそのま)保持される。
系起泡剤のように腐敗して保存中に性能が低下するとい
う必配が全くない。本発明起泡剤によつて、ひとたび起
泡された気泡は極めて“゜強ぐ゛、種々の条件下におい
ても気泡がそのま)保持される。
したがつて無機質材料用起泡剤と!て用いた場合、練り
ませ水中に無機質材料から溶出してくる塩類あるいは他
の性能を向上させるために混和する薬剤に対して不活性
であるために、導入した気泡が消泡することなく保持さ
れる。この気泡安定性から考察すると界面活性剤系起泡
剤と異りむしろ蛋白質系起泡剤に似た起泡の機作が働い
ていると思われるが詳細については不明である。前述し
た如く、特公昭46−16519号公報に記載されてい
る発明に係る重合体の対イオンはアルカリ金属、アンモ
ニア、アミン類あるいは付加化合物であるのに対し、本
発明の起泡剤を構成する対イオンは多価金属イオンであ
ることを大きな特徴としている。
ませ水中に無機質材料から溶出してくる塩類あるいは他
の性能を向上させるために混和する薬剤に対して不活性
であるために、導入した気泡が消泡することなく保持さ
れる。この気泡安定性から考察すると界面活性剤系起泡
剤と異りむしろ蛋白質系起泡剤に似た起泡の機作が働い
ていると思われるが詳細については不明である。前述し
た如く、特公昭46−16519号公報に記載されてい
る発明に係る重合体の対イオンはアルカリ金属、アンモ
ニア、アミン類あるいは付加化合物であるのに対し、本
発明の起泡剤を構成する対イオンは多価金属イオンであ
ることを大きな特徴としている。
特公昭46−165W号公報記載の発明によれば起泡剤
が“セメント中のCa.Mg.Si、N等の金属イオン
と反応して強固な結合を作゛(特公昭46−165用号
公報1頁に記載)つて防水効果を向上させることが期待
されているが、本発明の起泡剤はジイソブチレンとマレ
イン酸又は無水マレイン酸との共重合体にあらかじめ多
価金属イオンをカップリングさせておくので使用時にお
いて起泡した泡をきわめて安定なま)得ることが可能で
あり、従つて、コンクリートの軽量化などが極めて有効
になされ得るのである。セメントや石膏のような無機質
材料から滲出する金属イオンにかかる機能を期待するこ
とは、条件によつて金属イオンの滲出量が異ること及び
滲出速度が小さい時に、泡を安定に得ることができない
という困難がある。本発明の起泡剤はこれらの点を取除
いてある。したがつて本発明の起泡剤を用いれば、プレ
ホーミング法によりきわめて安定な泡をその必要量に応
じて自由に調整して無機質材料に導入することができる
。又、セメントペースト起泡剤として蛋白質系起泡剤や
界面活性剤系起泡剤を用いると凝結の遅延を起す。
が“セメント中のCa.Mg.Si、N等の金属イオン
と反応して強固な結合を作゛(特公昭46−165用号
公報1頁に記載)つて防水効果を向上させることが期待
されているが、本発明の起泡剤はジイソブチレンとマレ
イン酸又は無水マレイン酸との共重合体にあらかじめ多
価金属イオンをカップリングさせておくので使用時にお
いて起泡した泡をきわめて安定なま)得ることが可能で
あり、従つて、コンクリートの軽量化などが極めて有効
になされ得るのである。セメントや石膏のような無機質
材料から滲出する金属イオンにかかる機能を期待するこ
とは、条件によつて金属イオンの滲出量が異ること及び
滲出速度が小さい時に、泡を安定に得ることができない
という困難がある。本発明の起泡剤はこれらの点を取除
いてある。したがつて本発明の起泡剤を用いれば、プレ
ホーミング法によりきわめて安定な泡をその必要量に応
じて自由に調整して無機質材料に導入することができる
。又、セメントペースト起泡剤として蛋白質系起泡剤や
界面活性剤系起泡剤を用いると凝結の遅延を起す。
石膏の場合にも蛋白質系起泡剤は凝結を遅延させ、ある
種の界面活性剤系起泡剤例えはα−オレフィンスルフォ
ン酸ソーダは同じく凝結を遅延させる。しかし本発明に
係る起泡剤使用時にはか)る欠点を有さず、無添加系と
同じ時間に硬化を完了することができる。以下の実験例
において本発明起泡剤の優れた性状について更に詳しく
設明する。
種の界面活性剤系起泡剤例えはα−オレフィンスルフォ
ン酸ソーダは同じく凝結を遅延させる。しかし本発明に
係る起泡剤使用時にはか)る欠点を有さず、無添加系と
同じ時間に硬化を完了することができる。以下の実験例
において本発明起泡剤の優れた性状について更に詳しく
設明する。
実験例1
水溶液における本発明品及び比較品の起泡性および気泡
安定性のデータおよび起泡量を図式化したものを次の表
1および第3a〜3e図に示す。
安定性のデータおよび起泡量を図式化したものを次の表
1および第3a〜3e図に示す。
測定は起泡剤水溶液を回転タービンを有する容器に入れ
、回転タービンにより攪拌しながら圧搾空気を吹き込み
起泡し、その泡の状態を観察した。表1のデータ、およ
び第3a〜3e図より、界面活性剤系起泡剤、蛋白質系
起泡剤より本発明による起泡剤が気泡安定性に優れるこ
とは明らかである。実験例2 本発明の起泡剤及ひ蛋白質系起泡剤、界面活性剤系起泡
剤を用いてセメントペーストにプレホーミング法(圧搾
空気使用による回転タービン方法にて発泡)によつて泡
を導入し、その物性を評価して表2に示した。
、回転タービンにより攪拌しながら圧搾空気を吹き込み
起泡し、その泡の状態を観察した。表1のデータ、およ
び第3a〜3e図より、界面活性剤系起泡剤、蛋白質系
起泡剤より本発明による起泡剤が気泡安定性に優れるこ
とは明らかである。実験例2 本発明の起泡剤及ひ蛋白質系起泡剤、界面活性剤系起泡
剤を用いてセメントペーストにプレホーミング法(圧搾
空気使用による回転タービン方法にて発泡)によつて泡
を導入し、その物性を評価して表2に示した。
試験条件
水/セメントニ0.50
セメントニ小野田普通ボルトランドセメント1起泡剤溶
液の対セメント添加量2モルタルフローテーブル(JI
SR52Ol)に凝結試験用ペースト容器(JISR5
2Ol)にセメントペーストを入れ、容器を抜き去つた
後托回/拓秒の上下振動を与え広がつたペースト直径を
測定する。
液の対セメント添加量2モルタルフローテーブル(JI
SR52Ol)に凝結試験用ペースト容器(JISR5
2Ol)にセメントペーストを入れ、容器を抜き去つた
後托回/拓秒の上下振動を与え広がつたペースト直径を
測定する。
3 (起泡剤無添加物比重一実測比重)刈00/起泡剤
無添加物比重4AX100/(A+B+C) A:起泡剤溶液量(Cc)/泡密度一起泡剤溶液量(C
c)B:セメント容積(Cc) C:水の容積(Cc) 5 (実測空気量一理論空気量)×100/理論空気量
表2から本発明品は消泡率の振れの少ないつまり安定な
泡が形成されていることが示され、本発明品が優れるこ
とを示している。
無添加物比重4AX100/(A+B+C) A:起泡剤溶液量(Cc)/泡密度一起泡剤溶液量(C
c)B:セメント容積(Cc) C:水の容積(Cc) 5 (実測空気量一理論空気量)×100/理論空気量
表2から本発明品は消泡率の振れの少ないつまり安定な
泡が形成されていることが示され、本発明品が優れるこ
とを示している。
泡量が多くなるに従つて圧縮強度は小さくなつているが
、これらのデータはこの両物性関係で比例関係を示して
いるにすぎず又、この比例関係からはずれて圧縮強度が
小さくなるものではなく、つまり、消泡率以外の他の物
性も他の起泡剤と比較して何ら遜色ないといえる。蛋白
質系起泡剤、界面活性剤系起泡剤はセメントの凝結を遅
らせるが本発明品は凝結を遅らせない。
、これらのデータはこの両物性関係で比例関係を示して
いるにすぎず又、この比例関係からはずれて圧縮強度が
小さくなるものではなく、つまり、消泡率以外の他の物
性も他の起泡剤と比較して何ら遜色ないといえる。蛋白
質系起泡剤、界面活性剤系起泡剤はセメントの凝結を遅
らせるが本発明品は凝結を遅らせない。
このことを硬化時間と深い関係のある水和発熱曲線にて
第4図に示す。第4図において1は起泡剤無添加のセメ
ントのみの場合を示し、最高温度到達時間は1C@間3
2分である。
第4図に示す。第4図において1は起泡剤無添加のセメ
ントのみの場合を示し、最高温度到達時間は1C@間3
2分である。
2はオキシエチレンアルキル硫酸ソーダをセメントに対
して0.25%(重量基準、以下同じ)添加した場合を
示し、最高温度到達時間は12時間5吟である。
して0.25%(重量基準、以下同じ)添加した場合を
示し、最高温度到達時間は12時間5吟である。
3はジイソブチレン−マレイン酸ソーダ共重合物+Mg
Cl2・6H20(重量比4/3)(本発明起泡剤A)
をセメントに対して0.25%添加した場合を示し、最
高温度到達時間は1時間4紛である。
Cl2・6H20(重量比4/3)(本発明起泡剤A)
をセメントに対して0.25%添加した場合を示し、最
高温度到達時間は1時間4紛である。
4はオキシエチレンアルキル硫酸ソーダをセメントに対
して0.5%添加した場合を示し、最高温度到達時間は
l時間5紛である。
して0.5%添加した場合を示し、最高温度到達時間は
l時間5紛である。
5は本発明起泡剤Aをセメントに対して0.5%添加し
た場合を示し、最高温度到達時間は1(転)間5紛てあ
る。
た場合を示し、最高温度到達時間は1(転)間5紛てあ
る。
6は蛋白質系起泡剤(フオーミツクスC■(ハマ 工業
■製))をセメントに対して0.5%添加した場合を示
し、最高温度到達時間は1詩間1吟である。
■製))をセメントに対して0.5%添加した場合を示
し、最高温度到達時間は1詩間1吟である。
第4図より、本発明の起泡剤を添加したセメントスラリ
ーの最高温度到達時間(硬化時間)は無添加の場合とほ
とんど変らないことがわかる。
ーの最高温度到達時間(硬化時間)は無添加の場合とほ
とんど変らないことがわかる。
実験例3石膏にプレホーミング法によつて本発明品及び
比較品による気泡を導入し、その物性を評価して表3に
示した。
比較品による気泡を導入し、その物性を評価して表3に
示した。
石膏の場合はセッティングが早いので泡安定性の長所が
充分生かし切れないが、特に問題なく使用てきる。また
よく知られているように蛋白質系起泡剤の場合は凝結が
極端に遅延するが、本発明品には全くそのようなことは
ない。更に表3から明らかなように本発明品は比較品に
比べて流動性が向上する。
充分生かし切れないが、特に問題なく使用てきる。また
よく知られているように蛋白質系起泡剤の場合は凝結が
極端に遅延するが、本発明品には全くそのようなことは
ない。更に表3から明らかなように本発明品は比較品に
比べて流動性が向上する。
特に非イオン界面活性剤を添加したもの(本発明品B)
は更に流動性が向上するという副次的な効果が出ている
。
は更に流動性が向上するという副次的な効果が出ている
。
第1図及び第2図はジイソブチレン−マレイン酸ソーダ
共重合体に及ぼす無機塩類の影響を示すグラフてあり、
第1図は無機塩類添加直後、第2図は添加5分後の添加
塩類濃度と泡高さの関係を示す。
共重合体に及ぼす無機塩類の影響を示すグラフてあり、
第1図は無機塩類添加直後、第2図は添加5分後の添加
塩類濃度と泡高さの関係を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ジイソブチレンとマレイン酸又は無水マレイン酸と
の共重合体であつて分子量が1000〜10000であ
る物の多価金属塩を必須成分とするプレホーミングのた
めの無機質材料用起泡剤。 2 多価金属塩がバリウム、カルシウム、マグネシウム
、ニッケル、銅、亜鉛、マンガン又は鉄の2価イオンを
対イオンとして有するものである特許請求の範囲第1項
記載の起泡剤。 3 多価金属塩が2価イオンを、イオン当量比で0.1
〜1.0含有するものである特許請求の範囲第2項記載
の起泡剤。 4 無機質材料が石膏、セメント、フライアッシュ、高
炉スラグ、けい砂、シリカガラス、けいそう土、長石、
又は粘土鉱物である特許請求の範囲第1項記載の起泡剤
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52115871A JPS6046058B2 (ja) | 1977-09-27 | 1977-09-27 | 無機質材料用起泡剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52115871A JPS6046058B2 (ja) | 1977-09-27 | 1977-09-27 | 無機質材料用起泡剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5450027A JPS5450027A (en) | 1979-04-19 |
JPS6046058B2 true JPS6046058B2 (ja) | 1985-10-14 |
Family
ID=14673211
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52115871A Expired JPS6046058B2 (ja) | 1977-09-27 | 1977-09-27 | 無機質材料用起泡剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6046058B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5988361A (ja) * | 1982-11-11 | 1984-05-22 | 出光石油化学株式会社 | コンクリ−ト気泡剤 |
JPS60103062A (ja) * | 1983-11-04 | 1985-06-07 | 株式会社クラレ | セメント用混和剤 |
US7686863B1 (en) | 2009-10-05 | 2010-03-30 | Specialty Fertilizer Products, Llc | Gypsum fertilizer products with polymer adjuvants |
US8192520B2 (en) | 2009-10-05 | 2012-06-05 | Specialty Fertilizer Products, Llc | Enhanced fertilizer products with polymer adjuvants |
US9145340B2 (en) | 2012-08-13 | 2015-09-29 | Verdesian Life Sciences, Llc | Method of reducing atmospheric ammonia in livestock and poultry containment facilities |
US9961922B2 (en) | 2012-10-15 | 2018-05-08 | Verdesian Life Sciences, Llc | Animal feed and/or water amendments for lowering ammonia concentrations in animal excrement |
US11254620B2 (en) | 2013-08-05 | 2022-02-22 | Verdesian Life Sciences U.S., Llc | Micronutrient-enhanced polymeric seed coatings |
TW201522390A (zh) | 2013-08-27 | 2015-06-16 | 特級肥料產品公司 | 聚陰離子聚合物 |
CA2923561C (en) | 2013-09-05 | 2022-05-03 | Verdesian Life Sciences, Llc | Polymer-boric acid compositions |
CA2945823C (en) | 2014-05-21 | 2022-04-26 | Verdesian Life Sciences, Llc | Polymer soil treatment compositions including humic acids |
CA2946202C (en) | 2014-05-22 | 2022-06-21 | Verdesian Life Sciences, Llc | Polymeric compositions |
-
1977
- 1977-09-27 JP JP52115871A patent/JPS6046058B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5450027A (en) | 1979-04-19 |
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