JPS6046041B2 - 希釈された塩酸水からガス状の塩化水素を製造する方法 - Google Patents

希釈された塩酸水からガス状の塩化水素を製造する方法

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JPS6046041B2
JPS6046041B2 JP52088892A JP8889277A JPS6046041B2 JP S6046041 B2 JPS6046041 B2 JP S6046041B2 JP 52088892 A JP52088892 A JP 52088892A JP 8889277 A JP8889277 A JP 8889277A JP S6046041 B2 JPS6046041 B2 JP S6046041B2
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amine
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    • C01B7/00Halogens; Halogen acids
    • C01B7/01Chlorine; Hydrogen chloride
    • C01B7/07Purification ; Separation
    • C01B7/0706Purification ; Separation of hydrogen chloride
    • C01B7/0731Purification ; Separation of hydrogen chloride by extraction
    • C01B7/0737Purification ; Separation of hydrogen chloride by extraction hydrogen chloride being extracted
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
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Description

【発明の詳細な説明】 多くの工業的工程の場合副生成物として塩化水素が多か
れ少なかれ著しく希釈された塩酸水の状態で発生するが
、か)る状態の為この塩化水素は限定された工業的用途
分野にしか供給できない。
か)る希釈された塩酸水の状態で存在する塩化水素を化
学原料として例えばビニルクロライド、エチルクロライ
ド、クロロプレンまたはクロルスルホン酸を製造する為
に用い得るようにする為には、水不含のガスとして分離
しなければならない。常圧のもとで蒸留することによつ
て、希釈された塩酸水溶液から最高20.2%の塩酸が
得られ、このものはこの濃縮処理において109℃で沸
騰する共沸混合物を形成する。
共沸混合物の組成は確に圧力を変えることによつて変え
られ、色々な圧力のもとて運転される2つの塔を組合せ
ることによつて希釈された溶液から最後にはガス状の塩
化水素を得ることができたが、この方法は大規模に行な
うことが止められている。何故ならば、多くのエネルギ
ーを消費しながら多量の水を蒸発させなければならない
からである。塩化水素を塩化カルシウムまたは塩化マグ
ネシウムの如き塩によつて水性相から排除するかまたは
水を例えば濃硫酸に結合させる方法も同様に不経済であ
る。何故ならばこれらの添加物を次の段階に於て水を蒸
発しながら再生しなければならないからである。それ故
、塩酸水溶液を特別な溶剤を用いて、例えばペンタノー
ルを用いて抽出しそして塩化水素を次いで濃縮塩酸とし
て得ることが提起された〔E.D.クリステンデン(C
rittenden)、A.N.ヒクソン(HixsO
n)、インダストリー●アンド●エンジニアリング●ケ
ミストリー(Ind.Eng.Chem)、邦(195
4)、265〜27a0ペンタノール層は塩化水素の外
に著しい量の水を収容しているので、僅かな量の水不含
塩化水素が蒸留によつて得られるだけで、大部分の塩化
水素は再び水との共沸混5合物とそして生ずる。
イソアミルアルコールと水との間の塩化水素の分配系
数は、水中に5%あるいは15%の塩化水素が含まれる
場合には濃度に依存して0.13〜0.32である。即
ち同じ抽出量および精製(Raffinat)量Oのも
とで僅かな量の塩化水素しか抽出層に移らない。 更に
有利な分配係数を有する抽出剤としては、その塩化水素
酸塩がアルキル鎖の疎水性の為に水に溶解しないかある
いは極く僅かしか溶解しない5如き長鎖アミンが挙げら
れる。
か)るアミン、例えばメチルジオクチルアミン(C.A
.l964,lOlO2h)、トリラウリルアミン(C
.A.肚,10092C)、トリオクチルアミン(C.
A.川,85106C)、N−オクチルアニリン(C.
A.?,川31337C)、ヘキサデシルアミン(C.
A.?,10397e)は、場合につてはベンゼン、キ
シレンの如き他の不活性有機溶剤またはベンジンの範囲
の脂肪族炭化水素の存在するものて塩化水素を水溶液か
らほS゛定量的に抽出し得る。即ち、アミンに・よるか
)る抽出によつて、工業的に容易に使用できる如き方法
を、水溶液から塩酸をほS゛定量的に除去しそしてそれ
によつて実質的に酸不含の精製液を得るのに用いること
ができる。しかしながら従来こうして産出される抽出物
から塩化水素を得る簡単な工業的方法は知られていない
。 塩酸水溶液から塩化水素の1部がアニリンを用いて
も抽出し得ることは公知である〔N.V.サイジヴイツ
ク(SiOlgwick)、P.ビックホールド(Pj
ckfOrd)およびB.H.ウイルスドン(WiIs
dOn)、ジアーナル●オブ●ケミカル●ソサエテイー
(J.Chem.SOc.)?1122(1911)〕
この場合アニリンの塩化水素酸塩が得られる。アニリン
−ヒドロクロライド、245℃のその沸点のもとで常圧
においてその各成分であるアニリンと塩4 化水素に
完全に分解することが知られている。しかしながら、簡
単な手段によつて蒸気混合物から塩化水素を、一恐らく
、その中に含まれるアニリンを凝縮することによつて一
分離することは成功しない。何故ならば蒸気混合物を冷
却する際にアニリンーヒドロクロライドへの完全な逆行
が行なわれるからである。従つて従来、アミンの塩化水
素酸塩をその各構成成分に分解する有用な方法がない為
、アミンで塩化水素を抽出する場合に、得られるアンモ
ニウム−クロライドをアミンで処理し、その際アミンが
解放されるが塩化水素は塩として結合されている如きア
ミンの再成だけに限られていた〔例えばE.L.スミス
(Smith)、J.E.ページ(Pa?)、ジャーナ
ル・オブ●ソサイエテイー・オブ・ケミカル●インダス
トリー(J.SOc.Chem.Ind.)屏,48(
1948)〕。
要約すれぱ、塩酸水溶液特に希釈された塩酸水溶液から
ガス状の塩化水素を高収率で得ることができ且つ経済的
に認め得る費用にて実施し得る方法が今日まで知られて
いないことを認めざるを得ない。
か)る方法を見出すことが本発明の課題である。
この課題は、(a)塩酸水をアミンまたはアミンと使用
するアミンより低沸点で水に水溶性の不活性溶剤との混
合物にて抽出し、その際アミンとして窒素と結合してい
る側鎖に14〜32個の炭素原子を有し(但し、側鎖の
内には窒素と結合している高々1個のメチル基および少
なくとも6個の炭素原子を有している少なくとも1個の
脂肪族基がある)且つアミンの酸定数Kaが10−3よ
り小さい第三−アルキルアミン、第三−アリールジアル
キルアミン、第二ーアリールアルキルアミン、第一ーア
ルキルアリールアミンまたはこれらアミンの混合物を用
い、(b)溶剤を(a)の段階て添加していない場合に
は、用いるアミンより低沸点であつて水と混和しない不
活性溶剤を抽出物に加え、(c)抽出物を蒸留し、生じ
た蒸気を凝縮し、その二層の凝縮液から連続的に水を分
解しそして有機層を蒸留工程に返還しそして(d)水を
除いた後に抽出物を100〜250℃の煮沸温度のもと
で還流下に蒸留しそして塔の頂部で解放されるガス状塩
化水素を取り除く、ことを特徴とする、希釈された塩酸
水をアミンを用いて抽出することによつてガス状塩化水
素を製造する方法によつて解決できた。
本発明の方法に適するアミンは、第三−アルトリヘキシ
ルアミン、トリヘプチルアミン、トリオクチルアミン、
シクロヘキシル−ジイソオクチルアミン、トリー2−エ
チルヘキシルーアミン、ジー2−エチルヘキシルーメチ
ルアミン、ジデシルーエチルアミン、トリードデシルー
アミン、ジドデシルーメチルーアミン、ドデシルージイ
ソプロピルーアミン、ドデシルージーブチルーアミン、
ドデシル−ジイソブチルーアミン、ドデシル−イソブチ
ルーメチルアミン、ジイソペンタデシル、F メチル
−アミン、ジイソペンタデシルーエチルーアミン、ジイ
ソペンタデシルーイソプロピルーアミンニN−オクチル
ーアニリン、N−2−エチルヘキシルーアニリン、N−
ラウリルアニリン、N−イソトリデシルアニリン、N−
イソペンタデシルアニリン、N−ステアリルアニリン;
N,Nージヘキシルアニリン、N,Nージオクチルアニ
リン、N,N−ジー2−エチルヘキシルアニリン、N,
Nージードデシルーアニリン、N−ドデシルーN−メチ
ルアニリン、N−ドデシルーN−エチルアミン、第三−
アリールアルキルアミン、第二ーアリールアルキルアミ
ン、第一ーアルキルアリールアミン並びに場合によつて
はこれらアミンの混合物である。
これらのアミンは、窒素に結合した側鎖に14〜32個
の炭素原子を有しているべきてあり、窒素に結合した側
鎖の1つは少なくとも6個の炭素原子(要するにシクロ
ヘキシルー、ヘキシルー、イソヘキシル基である)を有
しているべきであり、そしてアミン基は高々1個のメチ
ル基をノ有していてもよい。 平衡反応の解離定数Ka
は、塩化水素の充分な抽出を保証する為に、10−3よ
り小さくなければならない。
NR3H++H2O−+NR3+H3O+5 解離
定数Kaは多くのアミンについての関係参考文献、例え
ばハンドブック・オブ・ケミストリー アンド フイジ
クス(HandbOOkOfChemistryand
Physics)、51版(1970〜71)、(頁D
ll7以下)に示されている。O 適するアミンには例
えば以下のものがある:チルアニリン、N−ドデシルー
N−ヘキシルアニリン、N,NージヘキシルーP−トル
イジン、N,N−ジー2−エチルブチルーP−トルイジ
ン、N,NージヘプチルーP−トルイジン、N,N一ジ
オクチルーP−トルイジン、N,N−ジー2一エチルヘ
キシルーP−トルイジン。
抽出に用いるアミンは側鎖に約14〜32個の炭素原子
を有しているべきである。
抽出の際、少なくとも抽出すべき塩化水素の化学量論量
に相当する量でアミンを用いることが合目的々であるこ
とが判つた。従つて、側鎖中の炭素数が増加すればする
程、一定量の塩化水素を抽出するのに用いる重量は相応
して増加する。炭素数の増加と共に運搬すべき物質量が
増加子る為に、か)る増加が経済的限界をもたらす。他
方、アミンあるいはその塩化水素酸塩の水中への溶解性
(たとえ、非常に低いものてあつても)は側鎖中の炭素
数の減少と共に増加する。水性層に(たとえば非常に低
い濃度であつても)溶解するアミンを失なつてしまうか
または他の費用の掛る操作によつて回収しなければなら
ないのて、側壁に少なくとも14個の炭素原子を有する
アミンは経済性を考慮して選択する。
第二ーおよび第一ー脂肪族アミンは本発明の方法にあま
り適していない。
これらのアミンは上述のアミンと同様に塩化水素を抽出
するのに確に適しているが、精留によつてか)る抽出物
から塩化水素を分離するにはアミンが分解始める程の高
温を必要とすることが判つているからである。この理由
でN,N−ジメチルーアルキルアミンも本発明の方法を
適している。抽出する為には、抽出すべき塩化水素の量
に合目的的には当量である量でアミンを用いる。
確に、アミン溶液が塩化水素の化学量論の数倍をも.溶
解し得ることが知られてはあるが、水性層と有機層との
間の分配が不適当てあり、あまりにも多量の塩化水素が
水性層に残留してしまう。一度の抽出処理て水性層から
90%以上の塩化水素を除く為には、一般に当量より僅
かに多い(5〜10%).量のアミンで充分である。更
に、本発明者は、アミンと塩化水素との付加化合物が、
用いたアミンよりも高い蒸気圧を有している水と混和し
ない極性一並びに非極性の有機系溶剤の存在下て且つ水
の不存在下に高温のもと・で生ずることを見出した。
アミン混合物を用いた場合、用いる溶剤は当然に相応す
る条件下に該アミン渥合物中の最も高い蒸気圧を有する
アミンよりも高い窯気圧を有していなければならない。
溶剤としては、本方法の条件下に水、塩化水素、アミン
および温度負荷に対して不活性である有機系溶体を用い
る。この為には、6〜2柵の炭素原子を有する特に直鎖
状のまたは分枝した脂肪族−または脂環族−、芳香族−
または芳香族炭化水素並びにこれら化合物の混合物また
は相応する石油留分、例えばデカン、テトラリン、デカ
リン、テトラデカン、ベンゼン、トルエン、キシレン、
デユロール、イソブチルベンゼン、ペンチル゛ベンゼン
またはドデシルベンゼン等が適している。しかしながら
、6〜頷個の炭素原子を有する直鎖状または環状エーテ
ル、例えばジブチルエーテルまたはヘキシルメチルエー
テル、テトラヒドロフランおよびーピランの誘導体およ
び1,4−ジオキサンの誘導体等、更には6〜頷個のC
一原子を有するα一位で分岐した(非縮合性の)ケトン
、例えばジイソプロピルケトン等、6〜頷個のC一原子
を有する環状ケトン、例えば2,6−ジメチルシクロヘ
キシル等およびベンゼン誘導体、例えばクロルー、ジク
ロルーまたはニトロベンゼンも用いることができる。不
飽和一または飽和脂肪族炭化水素の内では、過塩素化化
合物だけが適している。即ち、水素原子を置換基とそし
て未だ有している塩素化脂肪族はアミンの影響下におい
て塩化水素を解離し得るものてある。アルコールやエス
テルは本発明の方法には適さない。
何故ならばこれらは塩酸または塩化水素またはアミンと
反応し得るからである。有機溶剤の添加は生ずるアンモ
ニウ化合物から塩化水素を解離する為に欠くことがてき
ない。
溶剤は既に抽出段階においてアミンと一緒に加えること
ができるが、溶剤を抽出処理後に抽出物に加えることも
加能てある。溶剤を含む抽出物からの塩化水素の解離は
熱分解によつて行なう。
この熱分解は非常に簡単に実施できる。即ち、アミンー
付加化合物の溶液を、塔を備えた容器中に於て加熱する
ことによつて沸騰させる。塔の頂部の所で、明らかに溶
剤である蒸気は簡単に凝縮されそして還流物とそして塔
に戻す。その際、蒸気中に含まれており且つ凝縮溶剤に
溶解してない塩化水素が一緒にもれでる。塩化水素の形
成を促進する為に、解離された塩化水素を凝縮器の後ろ
でより低い圧力に減張するかあるいは不活性ガス流によ
つて搬出することができる。不活性ガスとしては窒素、
更には広く行なわれている条件のもとで気体状の物質、
例えばエチレンが適している。該気体状の物質は次に続
く段階で塩化水素を反応するべきである。塩化水素の解
離は、用いたアミンー塩化水素一付加化合物の溶液が水
を含有していないという前提に基づいている。
即ち、塩酸水の抽出処理の際に生ずる溶液が常に水を含
有しており、この水によつてガス状塩化水素の発生は上
記の方法のもとでは阻止されてしまうことが判つている
。精留の際の工程の詳細な調査で、アミン、塩化水素、
溶剤および水という成分より成る沸点状態に在る均一系
から、少なくともアミンが塩化水素に対して少なくとも
化学量論量の量で存在している場合には、大体において
最初に溶剤と水が蒸発されることが判つた。その次に、
か)る均一系からの塩化水素の解放は、水を凝縮物から
公知の方法で分離しそして水を除いた溶剤だけを塔に戻
す様にして上記系から上記蒸留によつて水を解放した時
に初めて開始される。溶剤は、用いられるアミンよりも
高い蒸気圧を有していなければならず、しかも必要とさ
れる精留経費を抑制する為に、溶剤とアミンとの沸点差
が少なくとも20゜C1殊に30℃以上にするべきであ
る。
水並ひに塩化水素の分離は蒸留あるいは精留によつて行
なう。
水は最初の段階に於て異種共沸物として溶剤と一緒に留
出される。二層の凝縮物から水は連続的に分離しそして
有機層は蒸留過程に戻す。凝縮された蒸気からの水の分
離は、次に続く塩化水素が凝縮水に溶解するのを避ける
為に、出来るだけ迅速に行なわなければならない。
水を分離した後に、凝縮された溶剤を全体的に還流しな
がら蒸発を行ない、凝縮されてないおよび凝縮された溶
剤中に溶解されていない塩化水素をガス状で取り出す。
この為には、もれ出る塩化水素の不変的な流れを保証す
る為に、塩化水素を低い圧力の領域に移すことが合目的
々である。塩化水素は、塔の頂部で支配している条件の
もとて不活性てあるガス、例えば窒素またはエチレンの
流れによつても勿論縮合領域から搬出することができる
。勿論、塩酸水の抽出によるのとは別の方法で得られる
相応する抽出物も本発明の方法によつて塩化水素とアミ
ンに解離することができる。塩化水素の解離後、この種
の再生されたアミンー溶剤混合物は抽出段階に直接的に
再び戻すことができる。
アミンおよび溶剤への蒸留分離も勿論可能である。水を
除く為および塩化水素を解離する為の蒸留および精留は
、減圧、常圧および加圧下に行なうことができる。
一般には、常圧または例えば1バール程度の僅かな過剰
圧のもとで行なわれる。後者は、次の反応段階に塩化水
素を搬入する為の圧縮段階を回避する為に行なわれる。
本発明者は、水不含の蒸留溶液から塩化水素を解離する
速度が煮沸溜液混合物の温度上昇と比例して増大するこ
とを見出した。溜液中の温度は100〜250℃、殊に
120〜2300Cであるべきである。100℃以下の
温度の場合には塩化水素の解離は非常にゆつくりと進行
し、250℃より上方の温度の場合には、例えば式R3
H+HCI−+R2NH+RCl に従つてアミンの解離が増すことを覚悟しなければなら
ない。
しかしながらアミン損失を最小限にすることは本方法を
経済的に実施し得る為に重要なことである。上記範囲内
の所望の溜液温度は、溶剤の選択によつて、溶剤とアミ
ンとの量比によつておよび稼動圧力によつて左右される
溶剤とアミンとの比は10〜0.1の広い範囲て変える
ことができる。
一般に溶剤とアミンとの重量比は例えは約1:1が合目
的々てある。下限の炭j素原子数にて変動するアミンを
用いる場合、たとえ痕跡量だけであろうとも避けること
ができなあアミンあるいはその塩の水性層へ解性を出来
るだけ低く維持する為に、多量の溶剤を用いることが好
ましい。上限の炭素数を有するアミンの場合に)は、沸
騰する溜液混合物の温度を250゜C以下あるいは23
0′C以下に維持する為に、アミンに比例して多量の溶
剤を用いるのが同様に合目的々てあり得る。塩化水素塩
が結晶化する傾向のあるアミンを用フいる場合にも、塩
の沈殿を避ける為に、純粋な方法技術的理由から抽出段
階に多量の溶剤を使用することが適切であり得る。
しかし結晶化したアミン−ヒドロクロライドは口別する
こともできそして固体状態て精留段階に戻すこともてき
る。最後に、塩化水素塩が特に結晶化しないかあるいは
非常に結晶化し難いアミンを用いる楊合には、抽出段階
に非常に僅かの溶剤しか用いないかまたは抽出段階にお
いて結局溶剤を用いないのが合目的々であり得る。抽出
処理の際の温度には臨界がない。
蒸発あるいは過剰圧を避ける為に60℃以下の温度が好
ましい。下限温度は混合物中の成分を結晶化することに
よつて決めることができる。本発明の方法は、標準状態
のもとで蒸留することによつてガス状の塩化水素を得る
ことのできない如き塩酸溶液、要するに20%より低い
濃度の塩酸溶液から塩化水素を得ることに特に適してい
る。
この溶液は、無機系の中性塩をも含有していてもよい。
この中性塩の電解質的作用は水性層との間の塩化水素の
分配を本方法の為に改善するだけでなく、混合後の層分
離を抽出段階に於て促進することができる。例1(比較
例) マグネツトースタラーを有し、(イ)aのラシツヒーリ
ング塔および還流冷却器を備えた112eの丸底フラス
コに、アミンのエーテル溶液に当量の塩化水素を導入し
そしてその上でエーテルを留去することによつて製造さ
れた97y(0.25モル)のトリー2−エチルヘキシ
ルーアンモニウムクロライドを供給しそして180℃に
加熱する。
冷却器を通過する窒素は2つの前後して連結された洗浄
ピンを通す。これらの洗浄ピンには0.5Nの苛性ソー
ダ溶液が入れてある。洗浄ピン中で苛性ソーダ溶液を滴
定測定することによつて各時点に於ける生.する塩化水
素の量を確かめる。この実験に於ては、6時間の期間の
後に塩化水素は分離されない。例2 比較例1の装置において97y(0.25モル)のトリ
ー2−エチルヘキシルーアンモニウムクロライドを88
yのキシレンと混和しそして1時間当り10eの窒素の
導入下に還流状態で加熱する。
その際溜液温度は135゜Cに調整する。3時間の実験
期間の後に解離されており且つ洗浄ピンの苛性ソーダ4
溶液中に拘束されている0.24モルの塩化水素は96
%の収率に相当する。
例3(比較例) 6.5qの塩化ナトリウムおよび9.1q(イ).25
モル)の塩化水素を含有している68.5yの水溶液を
、分液ロード中に於て88f(0.25モル)のトリー
2−エチルヘキシルアミンおよび8811のキシレンと
振ることによつて混合しそして放置し層分離を行なう。
190Vの上部有機層と53yの水性層が得られる。有
機層は8.5fの塩化水素を含有しており、他方水性層
は0.6yの塩化水素を含有している。有機層を比較例
1の装置中に於て101/時間の)窒素の導入下に還流
状態に加熱する。
その、フラスコ中は130〜135℃の温度に調節する
。6時間後に洗浄ピン中に0.5yの塩化水素が存在す
る。
この量は精留の為に用いた量の6%である。例4 比較例3を繰返す。
但し蒸留塔と凝縮器との間に水分離器を据付ける点は相
違する。最初の凝縮物を分離器を介して塔に還流供給す
るや否や、分離された水中に沈殿する。一括して、尚0
.5fの塩化水素を含有している5.5f1の水が得ら
れる。・水の分離後に窒素流中の多量の塩化水素は凝縮
器を離れる。3時間後に洗浄ピン中に7.6yの塩化水
素が補捉される。
分離された水中に補捉される塩化水素と一緒にして予期
した量の95%である。例5〜11これらの例において
、塩化水素が得られることをトリー2−エチルヘキシル
アミンと種々の溶剤によつて証明する。
6.5yに塩化ナトリウムおよび9.1y(0.25モ
ル)の塩化水素を含有する各68.5yの水溶液を、8
8y(0.25モル)のトリー2−エチルヘキシルアミ
ンと88yの溶剤との混合物を用いて抽出処理する。
次て抽出物を、塔、水分離器および凝縮器を備えた丸底
フラスコ中に入れる。はめ管を通してフラスコ中の液面
上に10e/時間の窒素を導入する。還流冷却器を通過
するガスを、2つの洗浄ピンを通す。これらの洗浄ピン
には、塩化水素を吸収する為に、112Nの苛性ソーダ
が入れてある。生ずる塩化水素の量は各時点において逆
滴定によつて確認することができる。第1表に結果を総
括した。表には、精製の際一定の時間の後に発生する塩
化水素の量が挙げられている。この時間は、水の分離が
終了しそして塩化水素の発生が開始される瞬間によつて
確認される。実験5〜9は4時間後であり、実験10お
よび11は1時間後に減する。塩化水素の発生は、溶剤
の性質にも、特に煮沸混合物の温度にも依存しているこ
とが判つた。例えば、溶剤としてジイソプロピルケトン
を用いた場合、13CfCの溜液温度のもとで4時間後
に、予想される8.7Vの内最初2.8yの塩化水素が
分離されるが、これに対して溶剤としてジブチルエーテ
ルを用いた場合には168℃の留液温度のもとで既に全
量が分離される。例12 13.2qの塩化ナトリウムと18.2y(0.50モ
ル)の塩化水素を含有している139.0yの水溶液を
、177.0y(0.50モル)のトリー2−エチルヘ
キシルアミンと12.0yのキシレンとの液状混合物と
一緒に振り混せる。
320.0Vの有機相並びに115.1yの水性層とが
得られる。
後者は尚1.4yの塩化水素を含有しており、この塩化
水素は第2段階に於て実質的に定量的に抽出てきる。有
機層320.0yを例4に従う装置中において還流状態
に加熱する。0.6yの塩化水素を含有した9.0yの
蒸留水が得られる。
その後に、抽出される塩化水素に対して93%である1
5.7yのガス状塩化水素が得られる。水性層中に含ま
れる塩化水素は、抽出段階に戻すことによつて回収する
ことができる。これによつて収率は97%に高まる。蒸
留後に残留するフラスコ内容物294.3yは、上述の
塩化ナトリウム含有塩酸溶液139.0Vを抽出する為
に再利用する。
抽出物は再び蒸留および精留によつて後処理する。この
プロセスを4度繰返えす。それぞれ1gの塩化水素を有
する約10yの水性蒸留液と15〜16yのガス状塩化
水素が得られる。塩化水素の収率は僅かな機械的損失を
除いて実質的に定量的であつた。水性蒸気相中にはそれ
それ1.0〜1.5yの塩化水素が溶解残留している。
これは92〜95%の抽出率に相当する。例13(比較
例)8.7Vの塩化ナトリウムおよび12.1y(0.
33モル)の塩化水素を含有している91.0gの水溶
液を、80.3V(0.33モル)のジー2−エチルヘ
キシルアミンと80.0fのテトラデカンとの液状混合
物にて抽出する。
塩化水素は有機層中に実質的に定量的に含まれており、
水性層中には尚40mgだけ存在していた。上部の層を
、例4の指示に従つて10f/時間の窒素を導入しなが
ら還流状態に加熱する。52m9の塩化水素が認められ
る10.8yの水性凝縮物が生ずる。
次いで、全体的還流下に255℃の溜液温度のもとで5
時間加熱する。洗浄ピン中にこの時点で全部で0.9ダ
の塩化水素が生ずる。例14(比較例)55.6(1(
0.43モル)の2−エチルヘキシルアミンおよび4.
4ダ(0.12モル)の塩化水素を含有する混合物を、
10e/時間の窒素の導入下に3時間の間還流状態に加
熱する。
170℃の溜液温度に調整する。
塩化水素の解離は生じない。その後に50yのキシレン
を添加する。147℃の溶液温度のもとで還流条件下に
41h時間経過後に、塩化水素は解離しなかつた。
例15(比較例) 線状テトラデセンの異性体混合物を、ロジウムーカルボ
ニルートリフエニルホスフインー錯塩の存在下に異性化
することなくハイドロホーミング(HydrOfOrm
ylleren)する〔K.ボツ(BOtt)、フエテ
ーザイフエンーアンストリツヒミツテルー(Fette
−Seifen−Anstrichmittel)、匹
一,443(1974)〕。
得られるペンタデカナル異性体混合物をアミン化して水
素化する。イソペンタデシルアミン異性体の混合物を再
度ペンタデカナル異性体混合物と反応させシッフ塩基に
し、これを水素化jしてジイソペンタデシルーアミンの
異性体混合物にする。このジイソペンタデシルアミン8
7.5f(0.20モル)を87.0yのキシレンで希
釈したもので、7.3y(0.20モル)の塩化水素を
含有する56.0gの塩・酸溶液を抽出する。
7.1yの塩化水素を含有する上部有機層182.9y
および0.2yの塩化水素を含有した47.2yの水性
層が得られる。
上部有機層を例4に記した如く蒸留する。
最初、0.2yの塩化水素を有する3.9qの水を分離
し、次いでフラスコ内容物を10′/時間の窒素の導入
下に150℃の溜液温度のもとに全体的還流下に2時間
維持する。この時点に於て、窒素が導入される洗浄ピン
中に全部で1.1yの塩化水素が補捉されている。例1
6 比較例15に記載されてい如く製造したジイソペンタデ
シルアミンを、ロイカルト●ワーラツハ反J応に従つて
反応させてジイソペンタデシル−メチルーアミンを得る
10.8y(0.296モル)の塩化水素を含有してい
る100.0yの塩酸水溶液を、124.01(0.2
75モル)のジイソペンタデシル−メチルアミンと一緒
に攪拌する。
若干放置した後に、僅かに粘性のある上部アミンー塩化
水素層を分離する。この層には全部のアミン、10.5
yの塩化水素および23.0yの水が含まれている。下
部の水性層(66.4y)中には未だ0.3gの塩化水
素が存在する。上部の層(157.0V)を224.0
qのキシレンと混合しそして例2に記載の如く蒸留を行
なう。
最初に、0.7yの塩化水素を有する22.4yの水性
凝縮物を分離し、次いで全体的還流および10e/時間
の窒素導入下に8時間の間洗浄ピン中に9.8ダの塩化
水素が補捉される。第二脂肪族アミン(例15)に於て
溶液から塩化水素を分離する速度および第三脂肪族アミ
ンに於て(2の例)溶液から塩化水素を分離する速度を
比較する為に第2表中に該表に記された精留時間の後に
得られる塩化水素の量を掲載した。単位は蒸留する溶液
量中に含まれる塩化水素の量に対する百分率である。
例17(比較例5 −ーー 例15に記した如製造されたペンタデシルアミンー異性
体混合物をロイカルト・ワーラツハ反応に従つてイソペ
ンタデシルメチルアミンー異性体混合物に転化する。
100yのキシレンにこのイソペンタデシルージメチル
アミン58.3f(0.2モル)と7.3y(0.2モ
ル)の塩化水素とを溶解した溶液を、10e/時間の窒
素導入下に還流状態で加熱する。
139℃の溜液温度のもとで7時間経過した後に、窒素
によつて実質的にほとんど塩化水素は一即ち0.2yだ
けしか一搬出されなかつた。
例185.4g(0.148モル)の塩化水素を含有し
ている100.0yの塩酸溶液を124.0y(イ).
275モル)のジイソペンタデシル−メチルアミンと一
緒に攪拌する。
攪拌停止後3時間で2つの透明な層に分離した。上部層
146.7gは5.4yの塩化水素を含有しており、他
方下部水性層77.3ダは尚痕跡量の塩化水素(4).
04%)を含有している。上部層を、I5Ogのキシレ
ンの添加後に例4の方法手段に従つて蒸留する。
0.5yの塩化水素を含有した16.2yの水性層と4
.8qの気体状塩化水素が得られた。
例19 13.0yの塩化ナトリウムおよび18.2y(0.5
モル)の塩化水素を含有する139.0yの水溶液を、
分液ロード中で177.0g(イ).5モル)のトリー
2−エチルヘキシルーアミンと一緒に1度の振盪および
沈殿によつて抽出処理を行なう。
10.5yの塩化水素を含有する上部アミン層195.
0yと7.3yの塩化水素を有する下部水性層120.
7yが得られる。
この実験の場合、水性層中に元から存在する塩化水素の
58%が有機層によつて収容される。アミンの量と等量
のキシレンを用いてこの実験を繰返した場合、93%の
塩化水素が有機層中に見出された(比較例3)。この結
果で、水と混和しない溶剤の存在下に於て抽出を有利に
実施できることが判つた。例20 9.1V(0.25モル)の塩化水素を含有している7
2.1yの塩酸水溶液を、51.2y(0.25モル)
のNオクチルアニリンと51.2fのキシレンとの混合
物と一緒に分液ロード中で振盪および沈殿を行なうこと
によつて抽出を行なう。
8.0ダの塩化水素を含有する上部有機層114.9お
よび尚1.1yの塩化水素を含有す下部水性層59.1
gが得られる。
有機層を例4に記載の如く蒸留しそして精留する。最初
に、0.3yの塩化水素を含有した5.4の水が発生し
、次いでも6時間の間に7.59のガス状の塩化水素が
生ずる。この場合、溜液温度を160℃から186℃に
徐々に高める。例21(比較例) 9.1y(0.25モル)の塩化水素を含有した72.
1gの塩酸水溶液を、51.2y(0.25モル)のN
,N−ジブチルーアニリンと51.2qのキシレンとの
混合物と一緒に振盪しそして層分離に委ねる。
57.69の有機層と116.8gの下部水性層とが生
する。
有機層は塩化水素を含有しておらす、即ち塩化水素は水
性層中に定量的に見出された。この水性層中.にはジブ
チルアニリンも塩素酸塩として溶解されている。N,N
−ジブチルアニリンとN−オクチルアニリン(例20か
らのもの)は同じ分子量を有しているが、オクチル基を
有するN−オクチルアニリン)が塩化水素の抽出に適し
ているのに反し、2個のブチル基を有するN,N−ジブ
チルーアニリンはか)る目的に適していない。例22 15.7g(0.43モル)の塩化水素と8.1qの塩
化ナタトリウムを含有している128.3gの水溶液を
、88.0y(0.43モル)のp−(2−エチルヘキ
シル)−アニリンと88.0Vの第3−ペンチルベンゼ
ンとの混合物を用いて振盪分液ロード中で抽出処理する
15.1yの塩化水素を含有した221.8qのク上部
層と0.6fの塩化水素を含有する下部水性層とが得ら
れる。
上部層を例4に従つて、10e/時間の窒素導入下に還
流状態に加熱する。最初に、0.8gの塩化水素を含有
した水性層が生じ、その後に3泪侍間の間に13.7y
のガス状の塩化水素が溢れ出る。この時間の間、溜液温
度を18rcから220℃に徐々に高める。例23 9.1g(0.5モル)の塩化水素を含有した72.1
9の塩酸を、80.0y(7)N,Nージオクチルアニ
リンと80.0yのキシレンとの混合物と一緒に激しく
混合する。
その際、口過される116.3yの湿つた塩が生ずる。
口液を2つの層に分ける。下部層60yは尚1.6yの
塩化水素を含有している。上部有機層を口過し得る塩と
一緒にして、塔、水分離器および凝縮器を有した丸底フ
ラスコ中において実施例4におけるのと同様に10e/
時間の窒素の導入下に蒸留する。1.0yの塩化水素を
含有した9.5yの蒸留された水の分離後に、6.5f
のガス状の塩化水素が生ずる。
例24 4.0y(イ)泪モル)の塩化水素を含有す31.7y
の塩酸を、47.2ダのN,Nージドデシルアニリンお
よび47.2Vのキシレンと一緒に激しく混合する。
口過した後湿つた状態て秤量して78.0yの白色の−
塩が直ちに生ずる。口液を2つの層に分ける。下部水性
層は秤量してみると10.1′だけあつて且つ0.9%
の塩化水素を含有していた。上部層を上記塩と一緒にし
そして例4および23における様に再ひ処理する。
1.0yの塩化水素をj含有する16.0yの水性蒸留
液と3.0yのガス状の塩化水素が得られた。
例25 5.7V(0.157モル)の塩化水素および3.0g
の塩化ナトリウムを含有した46.89の水溶液を、4
0y(イ).157モル)のN−オクチルーα−ナフチ
ルアミンおよび60.0yのキシレンより成る混合物を
用いて振盪ロード中で抽出処理する。
4.5fの塩化水素を含有する105.8yの上部層並
びに1.2yの塩化水素を含有した41.0yの下部層
が得られる。
上部層を、例4に従つて10′/時間の窒素導入下に還
流させる。最初に、0.1yの塩化水素を含有するノ2
.3yの水性蒸留液が生じ、次いで146から156℃
に徐々に高められる溜液温度のもとで9時間に亘つて3
.9yの塩化水素が生ずる。例26 9.1y(0.25モル)の塩化水素を含有した71.
9yの水溶液を、88.0f(0.25モル)のトリー
2−エチルヘキシルーアミンと88.0yの第3−ペン
チルベンゼンとの混合物を用いて振盪ロード中で抽出処
理する。
7.5yの塩化水素を含有した186.9yの上部層と
1.6yの塩化水素を含有する59.6yの下部層が得
られる。
上部層を、例1の方法手段に従つて、但し窒素を導入せ
ずに沸騰状態に加熱する。凝縮された蒸気は、蒸気空間
と分離された導管中の水分離器を介して210℃の溜液
温度のもとで塔頂部に戻す。0.7gの塩化水素が溶解
されている5yの水性凝縮物が得られ、次いで210℃
の溜液温度のもとで3時間の間に5.2fのガス状の塩
化水素が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a)塩酸水をアミンまたはアミンと使用するアミン
    より低沸点で水と混和しない不活性溶剤との混合物にて
    抽出処理し、その際アミンとして窒素と結合している側
    鎖に14〜32個の炭素原子を有し(但し、側鎖の内に
    は窒素と結合している高々1個のメチル基および少なく
    とも6個の炭素原子を有している少なくとも1個の脂肪
    族基がある)且つアミンの酸定数Kaが10^−^3よ
    り小さい第三−アルキルアミン、第三−アリールジアル
    キルアミン、第二−アリールアルキルアミン、第一−ア
    ルキルアリールアミンまたはこれらアミンの混合物を用
    い、(b)溶剤を(a)の段階で添加していない場合に
    は、用いるアミンより低沸点であつて水と混和しない不
    活性溶剤を抽出物に加え、(c)抽出物を蒸留し、生じ
    た蒸気を凝縮し、その二層の凝縮液から連続的に水を分
    解しそして有機層を蒸留工程に返還しそして(d)水を
    除いた後に抽出物を100〜250℃の煮沸温度のもと
    で還流下に蒸留しそして塔の頂部で解放されるガス状塩
    化水素を取り除くことを特徴とする、希釈された塩酸水
    をアミンを用いて抽出することによつてガス状塩化水素
    を製造する方法。 2 水と混和しない不活性溶剤として6〜20個の炭素
    原子を有する直鎖状または分岐状の脂肪族−、脂環族−
    、芳香族−または芳香脂肪族炭化水素並びにこれら化合
    物の混合物または相応する石油留分、更には直鎖状のジ
    アルキルエーテル並びに6〜20個の炭素原子を有する
    環状エーテル6〜20個の炭素原子を有する環状ケトン
    並びに6〜20個の炭素原子を有し且つα−位で分岐し
    たケトン、2〜6個のC−原子を有する飽和または不飽
    和の過塩素化脂肪族炭化水素並びにクロル−、ジクロル
    −またはニトロ−ベンゼンを用いる特許請求の範囲1に
    記載の方法。 3(d)の段階を120〜230℃の溜波温度のもとで
    実施する特許請求の範囲第1項記載の方法。 4 塩酸含有量の当量より約5〜10%多い量のアミン
    を用いて抽出処理する特許請求の範囲第1項から第3項
    までのうちのいずれか一つに記載の方法。 5 ほゞ等しい重量部のアミンと溶剤を用いる特許請求
    の範囲第1項から第4項までのうちのいずれか一つに記
    載の方法。 6 溶剤がアミンより少なくとも20℃、特に30℃以
    上低く沸騰する特許請求の範囲第1項から第5項までの
    うちのいずれか一つに記載の方法。
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