JPS6045667A - 長尺筒状編物，織物等の裏返し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は筒状に編成或は織成された長尺の編物、織物を
晒或は染色、起毛する場合に、その編物類を裏返すのに
使用される裏返し装置に関する。

（従来技術） 従来編物類をパイプに掛け、加圧空気によって裏返すよ
うにした装置が知られている（例えば実公昭５０−８６
１９８号、実公昭５１−８０４８０号）。

それら裏返し装置では、例えば外周が０．５〜２．５ｍ
、長さが５００ｍにも及ぶ長尺の筒状に編成されたメリ
ヤス生地を迅速に裏返せるようになっている。

ところが上記従来の構成では、乾燥した生地を裏返すこ
とは容易であるが、濡れた生地を裏返す場合には、パイ
プに生地を掛は被せるときに滑らかに被せることができ
ないため、自動的に行なうことは不可能に近い。文人手
により補助しても生地が水分を含んでいるため、大変な
労力を要する結果となっている。

近年衣服の発展に伴い素材の良質、高品質が要求される
ようになり、国内、海外共に染色の技術研究が盛んに行
なわれ、染めむらやすシ傷、光沢の度合に一層厳密性を
要するようになっている。

例えばメリヤス生地の高級品に於てはシルケット加工（
メリヤス生地を毛焼して表面の羽毛立ちを除去し、絹の
ような光沢を生じさせる加工）が行なわれる。その行程
には苛性槽に生地を浸漬し、酸によシ苛性を中和し、水
洗にて酸を洗い流す工程が含まれている。従ってシルケ
ット加工を終えた生地は濡れた状態にあることになる。

ここで従来の裏返し装置では滴れた生地の裏返しが行な
えないことから、−但脱水機にかけて充分脱水し、乾燥
機に入れて乾かした後、生地を裏返す必要がある。この
裏返し工程は、生地のシルケット加工面を内側にして保
護するために必要な工程である。

裏返された生地は晒槽に投入されて下晒がなされ、染色
工程、水洗１稈、脱水工程、乾燥工程及び裏返し工程を
経て仕上げられる。

以上の説明で明らかなように、従来の裏返し装置では濡
れたままの生地の裏返しができないため、生産工程中に
余分の脱水工程及び乾燥工程を入れなければならない不
具合がある。

（発明の目的） Ｒ富れたままの生地でも乾いた生地と同様に簡即かり迅
速に裏返しの出来る裏返し装置を提供し、余分な脱水工
程や乾燥工程を省略できるようにして作業能率を上げ、
生産コストを低減する。

（発明の構成） 次の事項を特徴とする長尺筒状編物、織物等の裏返し装
置である。

（ａ）　先端部に傘状部材が固定された内パイプを外パ
イプ内に間隙を隔てて嵌合する。

（ｂ）　外パイプ後部に上記間隙内をＡｉＪ端部に向け
て送風する加圧空気送風口を設ける。

（Ｃ）　外パイプ前端部と傘状部材との間に上記間隙か
らの加圧空気を外パイプの表面に沿い後方に噴出させる
風向逆転通路を設ける。

（ｄ）　裏返し用加圧空気吐出口を内パイプ前端よりわ
ずか前方に内パイプ内に向けて配置し得るようにする。

（ｅ）　外パイプ外周面にパイプ（売手方向に延在する
リブを放射状に突出させる。

（実施例） 第１図においてフレーム１内にはターボブロアー２が収
納され、ブロアー２はモータ８によって駆動されるよう
になっている。ブロアー２の吸込口４には開閉自在の吸
込口シャッタ５が設けられ、シャッタ５はリンク機構を
介してモータ６の回１１１によシ吸込口４を開閉するよ
うになっている。ブロアー２に連通ずる送風管７の先端
には切換弁８が設けられ、升８は主としてケース９と回
転子１０とによって構成されている。ケース９には送風
管７の加圧空気流入口ａ及び２つの流出口ｂ゛、Ｃが穿
設されており、一方回転子１０にはＹ字形の流路１１が
形成されている。流路１１は流出口ｄに対し分岐した２
つの流入口ｅ、ｆを有している。

回転子ｌＯはリンク機構を介してモータ１２によって回
動させられるようになっている。

切換弁８の流出口すに後端が連通ずる送風管１３は水平
方向前方（矢印下方向）に延在し、管１８の先端部は回
動可能なジョイン）１４を介して回動曲管１５の基部に
連通している。曲管１５は略Ｕ形の部材であり、上方に
配置された吐出口１６は後方に向けて開口している。又
曲管１５にはグリップ１７が固定されている他、制御用
の押ボタンスイッチ１８が設置されている。

一方切換弁８の流出口Ｃにはメインパイプ１９に連通ず
る送風管２０が連通している。メインパイプ１９は基部
がフレームｌ上端に１冗され、前方に水平方向に突出す
る部拐であシ、第２図に示すように主として外パイプ２
１と同心の内パイプ２２（例えばステンレス製）とから
構成されている。送風管２０の上端は外パイプ２１に溶
着され、加圧空気送風口２１′を介して外バイブ２１と
内パイプ２２との間に形成された円筒状の送風路２３（
間隙）に連通している。送風路２８のうち送風管２０よ
シも後方の位置には環状の縦壁２４が設けられ、これに
より送風路２８は閉塞されている。

縦壁２４は外周部が外パイプ２１に溶着されており、内
周部には気密性を保持するためのＯリング２５を有して
いる。

メインパイプ１９の前端部は第３図のように構成されて
いる。第８図において、両パイプ２１．２２間には円周
方向等間隔に４枚の支持板２６が放射状に設けられ、両
パイプ２１．２２を同心に保持している。又メインパイ
プ１９の前端に配置された傘状部材８１は略円筒形であ
り、外パイプ２１に間隙を隔てて同心に嵌合し、両者間
の間隙が風向逆転通路８２を形成している。傘状部材８
１は前端部に断面略半円形の環状のガイド部３４を有し
ておシ、ガイド部３４の内周端部は内パイプ２２の前端
に固着され、これによって送風路２８は前方に対して閉
塞状態にある。又外パイプ２１の前端は内パイプ２２の
前端よりも後方に位置し、従って送風路２３の前端部は
外パイプ２１の前端と傘状部材３１の内側端面３５との
間を通して風向逆転通路３２に連通している。第４図に
示すように外パイプ２１の外周面には、パイプ２１の長
手方向に延在する数枚（例えば１０枚）のリプ３３が放
射状に固定されており、リプ３３の外周側端部が傘状部
材３１を貫萌して外周方向に突出している。又各リプ３
３は上方のもののパイプ円周方向の間隔が狭く、下方に
ゆくに従って間隔が広くなるように配置されている。

なおリプ３８は第１図に示すようにメインパイプ１９の
長手方向に延在し、後端はフレーム１よシも前方に位置
しておシ、各リプ８８は外パイプ２１の外周面に半径方
向同一高さで固定されている。又第５図の方向に見て傘
状部材３１とジヨイント１４とは左右方向に偏倚した位
置に配置されており、ジョイン）１４を中心に回動曲管
１５を矢印為方向に回動させて仮想線位置に配置したと
き曲管１５上端部の吐出口１６（第１図ンが傘状部材８
１と同心の位置にくるようになつヤいる。

ジヨイント１４に設けられたりミツＦスイッチ３６は曲
管１５の回動位置を検出するためのスイッチでちる。

更に第１図に示すように、メインパイプ１９の後方には
左右方向（第１図と直角方向）かつ水平の中心軸を有す
るロー／Ｌ’Ｂ７．３８が上下に配置され、両口−ｌし
８７．８８の対向面はメインパイプ１９の中心と略同−
高さに設定されている。上側のロー）ｖ３７はウオーム
ギヤを有するハンドル８９の操作により上下方向に可動
であり、又両口−／Ｌ’８７．８８はカウンタギヤ４０
及びチェ７４１を介することによって連結されている。

ロー／Ｌ’　ｉ９７．３８の後方には前下りの姿勢に自
装置されたチェンコンベヤ４２が設けられ、コンベヤ４
２の前端の回転軸４Ｂがチェ７４４を介してロー／ｌ’
８Ｂに連結されている。コンベヤ４２の後端には、振落
し籠４５の上部に設けられた支持パー４６が左右方向の
支軸を介して仮想線のように回動自在に支持されている
。又チェンコンベヤＡ２後部の回転軸４７には、減速ヌ
プロケット４８、チェ７４９及びクランク５０を介して
支持パー４６の上端部が連結されている。なおこれらの
機溝は下側りロー／１’８８が図示しないモータによっ
て駆動されることにより作動するよりになっている。

次に作動を説明する。第１図において、まずモータ３を
始動させターボブロア−２を駆動する。

初期状態においては吸込口４けシャッタ５によって閉じ
られており、ブロアー２は送風を行なわない。ここで行
なう作業としては大きく分けて、メインパイプ１９に長
尺筒状の生地５１を掛ける作業と、生地６１を裏返す作
業とに分けられる。

〔生地掛は作業〕

回動曲管１５を第５−の実線位置に配置すると、リミッ
トスイッチ８６がその状態を検出して、第１図の回転子
１０を図示の状態に保持する。回転子１０はリミットス
イッチ８６（第５図ンによって制御されるクランク付モ
ータ１２によって回動させられる。次に押ポタンヌイツ
チ１８の操作によってモータ６を回動させシャッタ５を
上げて吸込口４を開ける。加圧空気は送風管７、切換弁
８、送風管２０、送風路２８（第２図）、風向逆転通路
８２（第８図）を通り、リプ８８の間を外パイプ２１の
外周面に沿い後方に向けて勢い良く噴出する。

仁の状態で、濡れた生地５１の末端部をメインパイプ１
９．の前端部に掛けると、生地５１は噴出する加圧空気
によって後方に送られ、この加圧空気流によって順次メ
インパイプ１９上に接続して被せられる。このときリプ
８８によって生地５１は支持されており、生地５１と外
パイプ２１との間には間隙が常に確保され、空気の流通
が防げられないので、生地５１が濡れている場合でも、
生地５１の送シはスムーズに行なわれる。生地５１をメ
インパイプ１９に掛は終ると、第１図のようにパイプ１
９の前方突出部分全体にわたシ生地５１が被せられるこ
とになシ、生地掛は作業は終了する。ここで−但吸込口
４を閉じてもよい。

〔裏返し作業〕

生地５１の前方側末端部を束ね、傘状部材８１を介して
内パイプ２２（第８図）の前端部にその束ねた部分を挿
入する。次に回動曲管１５を第５図の仮想線の位置に配
置する。この配置の変更はリミットスイッチ８６により
検出され、第１図のモータ１２が作動して回転子ｌＯを
回動させ、流入口ａと流入口ｆとが連通し、流出口すと
流出口ｄとが連通し、流出口Ｃは閉じた状態となる。ス
イッチ１８の操作によって吸込口４を開けると、加圧空
気は切換弁８、送風管１８、回動曲管１５を介して、吐
出口１６から内パイプ２２（第８図）内へ後方に向けて
噴出する。

この加圧空気の噴出によって、メインパイプ１９に掛け
られた生地５１は傘状部材８１の外側面にガイドされな
がら順次内パイプ２（第８図）内に裏返されつつ送り込
まれ、メインパイプ１９の後端より送り出される。パイ
プ１９よシ送り出された生地５１は回転するローμ８７
．８８間に挾まれて更に後方に送られ、チエンコンベヤ
４２を介して振落し籠４５に送られる。籠４５はロー／
ｌ’８８及びコンベヤ４２の作動に伴って仮想線で示す
ように前後に振れ、これによって裏返された生地５１が
所定長さに順次折り畳まれてゆく。

ここで生地５１が個れていても、リグ３Ｂによって外パ
イプ２１と生地５１の間には間隙が確保されていること
から、パイプ２１０表面に生地５１がへばシついてしま
って生地５１の送込みが困難になるといった不具合は生
じない。従って生地５１はリプ８８の外周側端部で支持
されながら、スムーズに前方に送られてゆく。

上記裏返し作業が順次行なわれ、生地５１の後端が来た
ことをローｊｖ８７．８８近傍に設けられた図示しない
リミットスイッチが検出すると、モータ６が作動してシ
ャッタ５を下け、吸込１コ４を閉じて送風を自動的に停
止する。

（発明の効果） （ａ）　外パイプ２１の外周面にパイプ長手方向に延在
するリプ８８を放射状に突出させたので、濡れたままの
生地でも乾いた生地と同様に簡単かつ迅速に裏返しを行
なうことができる。

φ）従来加工工程途中で生地を裏返すだけρために脱水
工程や乾燥工程を行なわなければならなかったのに比し
て、それらの工程を省略することができ、作業能率を上
げ、生産コストを低減することができる。もちろん省エ
ネルギー対策の観点からの効果も大である。

（Ｃ）濡れた生地だけでなく乾いた生地も同様に裏返せ
るので、両方に共用でき、経済的である。

（ｄ）　／ｌれた生地の裏返しが行なえるという大きな
効果に対して、構成は複雑でなく、実用的価値は極めて
大きい。

（別の実施例） 本発明を実施するにあたり、外パイプ２１に別部材のリ
プ８８を設ける構成とせず、例えば外パイプ２１にパイ
プ長手方向に延在する波をつけ、その突出部分をリプと
してもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による裏返し装置の左側面略図、第２図
は第１図の■部分の断面図、第８図は第１図の■部分の
詳細図、第４図は第８図の■矢視図、第５図は第１図の
Ｖ矢視図である。１６・・・裏返し用加圧空気吐出口、
２１・・・外パイプ、２°ｔ’　・・・加圧空気送風口
、２２・・・内パイプ、２８・・・送風路（間隙）、８
１・・・傘状部材、８２・・・風向逆転通路、８８・・
・リプ 手続補正書（自発） １．事件の表示 昭和５８年％　ｍＷ　願第１５０８５０　号２兄　Ｌｌ
ｌＪ　の名称 艮尺〜１拭ルζ、ｌｌｑ訊龜物尋の楓返Ｌ２装酋３、補
正をする者 事件との関係　特　許　出願人 住所　大阪市東成区神路２丁目５番２２号氏名　小町ｙ
Ａ歎 ４代理　人 ５　補正命令の日付　（発送日）昭和　年　月　日６補
正の対象 ７、補正の内容明、１４１Ｉ曹及び図面’Ｎ　、：ｉ　
、；・、 （１）　明細′ｈ＆１４頁１〜４行の［不発リド・・・
・とじてもよい。」を次の通り補正する。 ［本発明を実施する゛にあたり、次のよりな構成とする
こともできる、。 （２））外パイプ２１に別部拐のリブ３３を設りる構成
とぜす、例えは外パイプ２１を（バ・ｒ７′艮手方向に
延在する波ｔつり、その突出部分をリンとしてもよい。 ■）第６図、第７図に示すように、リブ８８を外パイプ
２１側リブ３８ａと皐状部↓」８１詞リブ３３１Ｊとに
分り、リブ８８ａの外パイノ°半毬方向の高さを部旧８
１の内径よりも内周側に設定してもよい。 この場合は風向逆転通路８２から噴出°ｊる加圧空気の
一部はリブａａａの郡初８１１ＩＩｌｌ端ｊｉ１にカイ
トされて外周側に６１ｔ、れか曲けらノＬ１　リンｇ３
１ｉのり（局す一′ｆｉニジＩＣれることになる。リブ
８８υの郡＋＋　８　ｌ　ｂ＋ｌ　；ｉｉｊ面の形状と
じてをよ、縞８図のようｅこパイプ２１の長子方向に対
し直角な面（ａ）、ＩＭ　Ｍ　ｍｌ（Ｌ）或ｔ１円弧面
（ｃ、ｄ）等、矢印で示すように加圧空気が外周ｔ）１
ヘガイドされる形状であればよい。ｃ（１’）　場合を
ま加圧窒気の流れが曲げられることから、牙地５Ｈまり
１バ・ｆ１半径方向外方ｒｃ向う力を受けるので、特に
目のＪＪｕ　Ｌ／−１薄手のメリヤス生地等を用いる場
合でも、止１ｉ１ｔｆｉｌが加圧空気の噴出流ＶＣよる
吸引作用によって傘状ｂｔｔ蔚８１及びリブ８８１Ｊに
へばりつくような不具合は生じない利点がある。」（Ｑ
　リブ８Ｂの外周側端部の形状は矩形に限らず、レリλ
ｉｆ円弧ｌｌｌ１１としてもよい。」（２）　同１４員
９行の「である。」を「、第６図１１別の実施例の第３
図に相当１−る図、第７図は第６図のＶｔ矢祝図、第８
図は第６図のＶη矢祝部分のフィン側面図である。」と
補正する。 （４）　図１７Ｉｉ　ＶＣ７（ｉ図、第７図、第８図を
加える。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 先端部に傘状部材が固定された内パイプを外パイプ内に
   間隙を隔てて嵌合し、外パイプ後部に上起間隙内を前端
   部に向けて送風する加圧空気送風口を設ゆ、外パイプ前
   端部と傘状部材との間に上記間隙からの加圧空気を外パ
   イプの表面に尉い後方に噴出させる風向逆転通路を設け
   ると共に、裏返し用加圧空気吐出口を内パイプ前端よシ
   わずか前方に内パイプ内に向けて配置し得るようにした
   長尺筒状編物、織物等の裏返し装置において、外パイプ
   外周面にパイプ長手方向に延在するリプを放射状に突出
   させたことを特徴とする長尺筒状編物、織物等の裏返し
   装置。