JPS5818873Y2 - ドライクリ−ニング機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ドライクリーニング機、詳しくは本洗濯機２
次加工（品物の風合を整えたり、静電気を防いだり、着
心地を良くしたり、しわを防いだり、または防水を施し
たりすること）のために加工剤をスプレーするスプレー
装置を備えたドライクリーニング機に関するものである
。

ドライクリーニング機は、一般に基台と、前面開口部に
ドアー受およびドアーを設けた外胴と、前面に開口部を
設は後面に回転軸を固設した内胴とを備え、前記基台に
前記外胴を固定し、前記基台に前記内胴の回転軸を軸承
すると共に前記外胴中に前記内胴を回転自在に収納した
ものであって、内胴を回転させて内胴中の品物を洗濯す
る。

そして、このドライクリーニング機においては、スプレ
ー装置からチューブを介して接続したノズルを外胴の前
面開口部のドアー受およびドアー側に取付けている。

これは、チューブを接続したノズルを外胴のドアー受お
よびドアーなどのように回転せず固定的なものに取付け
た方が、取付は易くしかも構造が複雑にならないからで
ある。

従って、従来のドライクリーニング機は、外胴のドアー
受およびドアー側、すなわち内胴の手前側からのみ加工
剤をスプレーするように構成されている。

ところが、内胴の前面側（手前側）と後面側（奥側）と
においては、内胴中回動落下を繰返す品物によりスプレ
ーされた加工剤の流速や流動が異なり、加工剤が品物に
均一に浸透せず、処理加工においてムラが生じることが
あり、すると商品価値がなくなり再び２次加工を施す必
要がある。

本考案は、上述の諸点に鑑み、内胴中の品物に加工剤を
均一にスプレー、浸透させることができるドライクリー
ニング機を提供せんとするものである。

以下、本考案に係るドライクリーニング機の一実施例を
添付図面を参照して説明する。

この実施例におけるドライクリーニング機は、溶剤を溜
めるベースタンク１０からなる基台１と、その基台１に
固定した外胴２と、その外胴２中に回転自在に収納した
内胴２と、加工剤をスプレーするスプレー装置４とを備
える。

前記外胴２は前面に開口部２０を設け、その前面開口部
２０にドアー受２１を固設し、そのドアー受２１に中央
にガラス板２２を嵌め込んだドアー２３を開閉自在にか
つ気密に取付け、−前後面中央に後述する内胴３の回転
軸３２をオイルシールするオイルシールボックス２４を
設ける。

前記内胴３はその周側部にパンチング孔３０を多数設け
、前面に前記外胴２の前面開口部２０中に挿入し得る開
口部３１を設け、一方後面中央に回転軸３２を内胴３の
中心軸方向に固定する。

その回転軸３２を前記外胴２のオイルシールボックス２
４にオイルシールさせると共に、前記基台１上に設置し
た主軸受台１１に軸メタル１２により回動自在に軸承し
、該回転軸３２の末端にプーリー３３を固定すると共に
プーリーカバー３４を覆設し、該プーリー３３を駆動源
（図示せず）に動力伝達手段（図示せず）により連係し
て内胴３を回転し得るように構成し、そして前記内胴３
の前面側のドアー２３に前面用のノズル４１を固設し、
そのノズル４１を前記スプレー装置４にフレキシブルチ
ューブ４３を介して接続する。

しかして、この実施例における本考案のドライクリーニ
ング機は、内胴３の回転軸３２中に加工剤流路３５を軸
方向に両端が貫通するように設けると共に、その回転軸
３２の内胴３側の端に外面用のノズル４２をねじ込んで
固定すると共に、該回転軸３２の他端にロータリージヨ
イント４５を取付け、そのロータリージヨイント４５に
前記スプレー装置４からのフレキシブルチューブ４４を
接続する。

この実施例における本考案のドライクリーニング機は、
上記の如き構成よりなるから、本洗濯後内胴３を回転さ
せて内胴３中の品物を攪拌落下させながらスプレー装置
４を作動させる。

すると、加工剤が一方のフレキシブルチューブ４３を経
て内胴３の前面側のノズル４１から内胴３中にスプレー
され、さらに他方のフレキシブルチューブ４４．ロータ
リージヨイント４５５回転軸３２中の加工剤流路３５を
経て内胴３の外面側のノズル４２から内胴３中にスプレ
ーされるので、内胴３の前面側と後面側における加工剤
の流速や流動は略々等しく、従って加工剤が品物に略々
均一に浸透し、ムラなく加工処理を施すことができる。

以上の実施例からも明らかなように、本考案のドライク
リーニング機は、内胴の前後両面から加工剤を内胴中に
スプレーするようにしたもので゛あるから、内胴の前面
側と後面側とにおける加工剤の流速や流動は略々等しく
、従って加工剤が品物に均一に浸透し、ムラなく加工処
理を施すことができ、再び２次加工を施すような必要は
ないなどの効果がある。

なお、当然のことながら、本考案のドライクリーニング
機は上述の実施例にのみ限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

添付図面は本考案に係るドライクリーニング機の一実施
例を示した概略図である。 １・・・・・・基台、２・・・・・・外胴、３・・・・
・・内胴、３２・・・・・・回転軸、３５・・・・・・
加工剤流路、４・・・・・・スプレー装置、４１゜４２
・・・・・・ノズル、４３．４４・・・・・・フレキシ
ブルチューブ、４５・・・・・・ロータリージヨイント
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基台と、前面開口部にドアー受およびドアーを設けた外
   胴と、前面に開口部を設は後面に回転軸を固設した内胴
   と、加工剤をスプレーするスプレー装置とを備え、前記
   基台に前記外胴を固定し、該基台に前記内胴の回転軸を
   軸承すると共に前記外胴中に前記内胴を回転自在に収納
   し、前記外胴の前面開口部のドアー受およびドアー側に
   ノズルを設け、該ノズルを前記スプレー装置にチューブ
   等を介して接続したドライクリーニング機において、前
   記内胴の回転軸中に加工剤流路を回転軸の軸方向に両端
   が貫通するように設け、その回転軸の内胴側の端にノズ
   ルを設けると共に、該回転軸の他端にロータリージヨイ
   ントを取付け、該ロータリージヨイントに前記スプレー
   装置からのチューブ等を接続したことを特徴とするドラ
   イクリーニング機。