JPS604564B2 - 電圧非直線抵抗体 - Google Patents

電圧非直線抵抗体

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JPS604564B2
JPS604564B2 JP54161470A JP16147079A JPS604564B2 JP S604564 B2 JPS604564 B2 JP S604564B2 JP 54161470 A JP54161470 A JP 54161470A JP 16147079 A JP16147079 A JP 16147079A JP S604564 B2 JPS604564 B2 JP S604564B2
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JP
Japan
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oxide
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JP54161470A
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研 高橋
忠彦 三吉
邦裕 前田
武夫 山崎
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は酸化亜鉛を主成分とする暁結体から成る電圧非
直線抵抗体に関する。
〔発明の背景〕
近年、酸化亜鉛を主成分にし、これに酸化ビスマス、酸
化マンガン、酸化コバルト、および必要に応じて酸化ア
ンチモン、酸化クロム、酸化ニッケル、酸化ケイ素、酸
化ホウ素、酸化アルミニウムなど加えて成形、焼成した
焼結体からなる電圧非直線抵抗体が、定電圧素子、サー
ジアブソーバ、アレスタなどに広く利用されている。
電圧非直線抵抗体の電圧−電流特性は、一般に次の近似
式で示される。
1=KVQ ここで、1は電流、Vは電圧、KおよびQは定数であり
、Q‘ま非直線係数と呼ばれる。
また、ある一定電流値iにおける電圧Viをパラメータ
としてとれば、電圧非直線抵抗体の特性は非直線係数Q
とViによって示されることになる。Qの値が大きけれ
ば大きいほど電圧非直線樺が良いと言え、従来の炭化ケ
イ素粒子が結着した構造を持つSICバィスタのQ=3
〜7に比べ、酸化亜鉛を主成分とする電圧非直線抵抗体
はQ=30〜100と高く、優れた非直線性を持つ。
また、非直線係数Qは実際は抵抗体を流れる電流密度の
関数であり、常用電流領域では電流密度が小さいほどQ
は4・さくなり、極低電流領域ではQ=1、即ちオーミ
ック特性を示す。電圧非直線抵抗体を用いる場合、非直
線領域が低電流領域まで伸びて低電流密度においてQが
大きいほど、抵抗体を常時低電流に領域で用いることが
でき、電圧非直線抵抗体における熱発生が少なく、抵抗
体が長寿命となるという利点が考えられる。しかしなが
ら、従釆から知られている電圧非直線抵抗体においては
、電流密度が10‐5A/の以下になるとQが急に小さ
くなり、これよりも低電流の領域では電圧非直線抵抗体
として使用できないという欠点があった。〔発明の目的
〕本発明は以上の点に鑑み、低電流領域においても高い
非直線係数びを持つ電圧非直線抵抗体を得ることを目的
とする。
〔発明の概要〕
本発明の適用される電圧非直線抵抗体は、酸化亜鉛を主
成分とし、ビスマスを酸化ビスマス(Bi203)に換
算して0.01〜10モル%、マンガンあるいはコバル
トの少なくとも一方をそれぞれ炭酸マンガン(MnC0
3)あるいは酸化コバルト(Co203)に換算してそ
れぞれ0.01〜10モル%含む焼結体材料、もしくは
さらに必要に応じてアンチモン、クロム、ニッケル、ケ
イ素、ホウ素などのうち少なくとも1成分を酸化物に換
算してそれぞれ0.01〜10モル%含有する焼結体材
料に、添加物としてさらにリチウムを炭酸リチウム(L
i2C03)に換算して0.0005〜0.05モル%
含む成形品の暁結体からなる。
上記添加物のうちビスマスは、焼結体内において酸化亜
鉛結晶粒界に析出して酸化亜鉛粒子のまわりに高抵抗境
界層を形成する。
マンガンおよびコバルトは、一部が酸化亜鉛結晶粒内に
取込まれ、残りは高抵抗境界層内に取込まれる。その結
果、酸化亜鉛粒子内の担体濃度が適度な値になるととも
に境界層内に高密度トラッブが形成され、粒界のポテン
シャル障壁が高まって抵抗体の電圧非直線性が増す。な
お、ビスマス、マンガンおよびまたはコバルトの添加量
は、酸化物(或いは炭酸化物)に換算してそれぞれ0.
01〜10モル%の範囲内が望ましい。これよりも添加
量が少ないと添加の効果が十分でなく、また添加量が多
いと添加物が必要以上に粒界に析出して、共に抵抗体の
Qが悪くなる。リチウムを前記の範囲において添加した
場合、リチウムがアクセプタとしてふるまうために、ア
クセプタ効果によって粒界のポテンシャル障壁がさらに
高められ、リーク電流が減少して低電流領域での電圧非
直線性を向上させる効果のあることがわかった。
リチウムの添加量がこの範囲よりも少ないと、ポテンシ
ャル障壁は十分高くならず、Q‘まあまり向上しない。
またこの範囲を越えてリチウムを添加した場合には、酸
化亜鉛粒子自体の担体濃度が必要以上に減少してしまう
ため、粒内抵抗が増して電圧非直線性はかえって悪くな
ってしまう。なお、特公昭52一21714号公報によ
れば、Lj拡散法が知られているが、この方法では低電
流領域でのQが十分に高くならない。
〔発明の実施例〕
以下実施例によって本発明を説明する。
実施例 1 Zn〇にBi2〇30.7モル%、Co2○31.0モ
ル%、MnC。
30.5モル%、Sb2031.0モル%、Cr203
0.5モル%、Ni。
1.0モル%、Si。
21.5モル%、B2030.05モル%、およびLi
2CQを添加し、ボールミルを用いて湿式混合した。
これを乾燥したのち、ポリビニールアルコール2%水溶
液を加えて造粒し、成形圧力750k9′流の下で寸法
12側J×2柵厚に成形した。この成形体を、抵抗加熱
炉を用いて昇温速度200oC/h、125030保持
1時間の条件で大気中焼成し、炉中放冷した。得られた
焼結体素子の両面に電極として7側めのアルミニウム蒸
着膜をつけ、電圧−電流特性を測定した。第1図はLi
2C03の添加量を変化させた時に得られた非直線係数
Qの変化を示す。
ここでQとしては、1×10‐8A/の〜1×10‐5
A/のの電流密度範囲における値をとった。この範囲は
抵抗体の特性がオーミツクな特性から著しい電圧非直線
性に移りかわる領域で、一般にQの値はそれほど高くな
い。第1図によれば、Li2C03の添加量が0.00
05〜0.05モル%のときに、この低電流領域でのQ
の値が20以上の高い値を示すことがわかる。また、上
記実施例と同様な方法で得られたりチゥムを含まない素
子の、同様の電流密度範囲でのQの値は4.8であった
これより、Li2C03の添加量が0.0005〜0.
05モル%のときの低電流領域でのQの値は、リチウム
を添加しない場合よりも高い値を示すことがわかる。第
2図は、Li2C03の添加量を変化させた時の、素子
の粒界のポテンシャル障壁の高さと酸化亜鉛粒子の粒内
抵抗の変化を示す。
リチウムの添加量が多いほどポテンシャル障壁の高さが
増してリーク電流が減少すること、またリチウムの添加
量が多いほど酸化亜鉛の粒内抵抗が増加することがわか
る。この図より、ばを高めるために添加するLi2C0
3の量は、0.0005〜0.05モル%が適当となる
。本発明による素子は従来のリチウムを含まない素子に
比べて約1桁低い電流密度で同等のQを示すため、1桁
低い電流密度での使用が可能となり、定電圧素子として
用いた場合の寿命が1桁長くなるという結果が得られた
実施例 2Zn0にBi203、Co203、Li2C
03を添加し、それぞれの添加量を変化させて実施例1
と同様にして焼縞体素子を作製し、電圧−電流特性を測
定した。
各場合における実施例1と同様の電流密度範囲でのQの
値と、10‐7A′の〜IA/のにおける制限電圧比の
値を、第1表に示す。Bi2Q、Co203の添加量が
0.01〜10モル%でLi2C03の添加量が0.0
005〜0.05モル%のときに、高いQの値が得られ
ることがわかる。また制限電圧比もLi2C03の添加
量が0.0005〜0.05モル%の範囲内で特に小さ
くなり、この範囲内の素子が低電流領域のサージアブソ
ーバとして特に有効なことを示している。船船 実施例 3 Zn0にBi203、MnC03、Li2CQを添加し
、それぞれの添加量を変化させて実施例1と同様にして
暁結体素子を作製し、電圧−電流特性を測定した。
各場合における、実施例2と同様の電流密度範囲でのQ
の値と制限電圧比の値を、第2表に示す。Bi203、
MnC03の添加量が0.01〜10モル%でLi2C
03の添加量が0.0005〜0.05モル%のときに
、高いQの値が得られることがわかる。またLi2C0
3の添加量が0.0005〜0.05モル%の範囲内で
、制限電圧比は特に小さくなる。
船 船 〔発明の効果〕 以上の例から明らかなように、本発明によれば添加物の
一部としてリチウムを炭酸リチウムに換算して0.00
05〜0.05モル%含む酸化亜鉛系電圧非直線抵抗体
は、低電流領域において高い非直線係数を持つ。
またこの効果は、実施例に限らず各添加物量が本発明の
適用範囲内にあるすべての場合に対し、同様である。本
発明によって得られる低電流領域での電圧非直線性の高
い抵抗体は、低電圧印加時におけるリーク電流が少なく
定電圧放電特性がすぐれていると同時に、電圧印加時の
負荷がづ、さく寿命が長いなど、従釆に比してすぐれた
特徴を持ったものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例1においてリチウムの添加量を
変えた場合の酸化亜鉛競結体の低電流領域における非直
線係数ばの変化を示す図、第2図はこの時の焼結体の粒
界のポテンシャル障壁の高さと酸化亜鉛粒子の粒内抵抗
率の変化を示す図である。 1・・・・・・ポテンシャル障壁の高さ、2…・・・酸
化亜鉛の粒内抵抗率。 努’図 髪2図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化亜鉛を主成分とし、ビスマスを酸化ビスマス(
    Bi_2O_3)に換算して0.01〜10モル%、マ
    ンガン或いはコバルトの少なくとも一方をそれぞれ炭酸
    マンガン(MnCO_3)或いは酸化コバルト(CO_
    2O_3)に換算してそれぞれ0.01〜10モル%、
    リチウムを炭酸リチウム(Li_2CO_3)に換算し
    て0.0005〜0.05モル%含むことを特徴とする
    電圧非直線抵抗体。
JP54161470A 1979-12-14 1979-12-14 電圧非直線抵抗体 Expired JPS604564B2 (ja)

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JPS5685803A JPS5685803A (en) 1981-07-13
JPS604564B2 true JPS604564B2 (ja) 1985-02-05

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JP54161470A Expired JPS604564B2 (ja) 1979-12-14 1979-12-14 電圧非直線抵抗体

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