JPS6043454B2 - 紡績糸風の糸の製造方法 - Google Patents

紡績糸風の糸の製造方法

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JPS6043454B2
JPS6043454B2 JP12166880A JP12166880A JPS6043454B2 JP S6043454 B2 JPS6043454 B2 JP S6043454B2 JP 12166880 A JP12166880 A JP 12166880A JP 12166880 A JP12166880 A JP 12166880A JP S6043454 B2 JPS6043454 B2 JP S6043454B2
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spindle
fluid
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continuous multifilament
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明司 穴原
隆嘉 藤田
幸雄 川崎
秀 仙石
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H1/00Spinning or twisting machines in which the product is wound-up continuously
    • D01H1/11Spinning by false-twisting

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、連続マルチフィラメント糸を構成単位とし
て含む紡績糸風の糸の製造方法に関する。
;本発明者等は、紡績糸風の糸の製造方法として実質的
に無撚の連続マルチフィラメント糸を開繊させつつ回転
している円錐形状又は円柱形状スピンドルの表面にまき
つけ堆積させつつ連続的に該11−0、11゛ 、、ハ
、『■コ±一±IH−一雪【、ヰ↓一、゜、 、、−度
よりも遅い速度てひき出す方法を先に出願した(以下に
おいて「円錐形状又は円柱形状スピンドル」を「スピン
ドル」という)。 この方法には、開繊されたフィラメ
ントをスピンドル表面にまきつけた後、スピンドル前方
へひき出す方法、先端にて裏返してスピンドル中空孔を
通してひき出す方法、芯糸を供給し、これと被覆合体せ
しめる方法、又は開繊されたフィラメントの一部をスピ
ンドル前方の空間に放出させる方法など種々の変形があ
り、いずれも連続マルチフィラメント糸を素材として多
数の撚て集束纏絡せしめて紡績糸風の糸を効果的に得る
ものであるが、いずれの方法においても連続マルチフィ
ラメント糸は均斉に安定して開繊されることが必須要件
である。
従来、連続マルチフィラメント糸の開繊方法としては
、電気を利用したもの及び流体を利用したものなどが広
く知られており、いずれも上記の紡績糸風の糸の製造方
法に利用され得るが、それぞれに欠点もあつた。
すなわち電気的開繊方法(たとえば特公昭47−112
48)を用いた場合は、連続マルチフィラメント糸の張
力が増大すると開繊性が低下するため、開繊ゾーンヘの
給糸速度と引き取り速度、すなわち、スピンドル表面へ
のまきつき速度とのバランスを開繊に適合した低張力状
態に保つ必要から張力装置による消極的な定張力給糸が
採用されたのである。一般に定張力給糸にはテンション
ワッシャ型のもの、ゲートテンサー型のもの又はスプリ
ング型のものなどの張力装置が広く用いられているが、
これらは、何れも給糸速度が小さくパッケージからの解
舒張力が低い間は、比較的微弱な張力で連続マルチフィ
ラメント糸を開繊ゾーンに供給し得るが、給糸速度が大
きくなつてくると、解舒張力の増大がそのまま張力装置
によつて増幅されて開繊ゾーンへ伝えられるため、開繊
効果が妨げられ、糸斑の増大、操業不良を誘発し高速化
の大きな障害を有していた。
更にこの様な定張力給糸方法は、非積極的給糸であるた
めに、給糸速度の錘間差を避けることができず、得られ
る糸のデニールの錘間のバラツキは大きいものであつた
。これらの欠点を解消するには、パッケージと開繊ゾー
ンとの間にフィードローラーを設け、積極的に定長給糸
することが必要となるが、給糸速度のスピンドル表面速
度に対するフィード比(給糸速度とスピンドル表面への
まきつき速度との差を給糸速度て除した値)を0より大
きく、すなわち、オーバーフィード側にすれば、連続マ
ルチフィラメント糸はフィードローラーにまきつき易く
なり連続加工が困難で、0以下とすれば、連続マルチフ
ィラメント糸は緊張されて全く開繊が行なわれず、その
調整は非常に微妙であり、高速給糸では、実際上、適正
状態に保つことが不可能であつた。一方、フィードロー
ラーへのまきつけを防止するために通常用いられる方法
としてエジェクターと呼ばれる流体ノズルによつてオー
バーフィードされた、連続マルチフィラメント糸を高速
流体と共に前方へ誘導する方法が知られているが、これ
を電気開繊法に適用すると、開繊ゾーンでのフィラメン
ト群がわずかの気流によつても影響を受けるため、まし
てエジェクターから噴出される高速流体によれば著しく
乱され、安定した開繊状態を保つことが出来ず、極端な
場合には全く開繊されない事態も起こり、一般的に云つ
てエジェクターと電気開繊装置の組み合わせも困難てあ
り、これまで実用された例がなく前記の紡績糸風の糸の
製造方法に適用することも不可能であつた。更に流体ノ
ズルを用いて高速流体によつて開繊する方法(例えば実
公昭49−4732)も知られているが、これによれば
、フィードローラーを使用することも可能であり、通常
その開繊力は電気開繊方法のそれに比して、向上するが
、高圧で大きな流量の流体が必要とされ、開繊されたフ
ィラメント群と共に同方向に進む高速の排出流体が開繊
フィラメントのスピンドルへのまきつきを阻害しスピン
ドル表面での均一なフィラメントのシート層の形成を困
難にして、操業を不安定にする。
得られた糸は、大きな斑を有し絡合性において劣つてお
り、あまり好ましいものではなかつた。そこで本発明者
等は、前記流体ノズルが強力な開繊力をもつことに着目
し、高速の排出流と開繊されたフィラメント群をスムー
ズに分離するべく、スピンドル後方に、かつ近接させて
流体透過体を設け該流体透過体によつて、流体と分離さ
れた、開繊フィラメント群を直ちにスピンドルにまきつ
ける如くにすることにより高速排出流体中にあつても開
繊されたフィラメント群の安定したスピンドルへのまき
つきが可能となることを見い出し、本発明に到達したも
のである。すなわち本発明は、実質的に無撚の連続マル
チフィラメント糸を開繊させつつ、回転しているスピン
ドル表面にまきつけ、連続的に該スピンドルの表面速度
よりも遅い速度で引き出す紡績糸風の糸の製造方法にお
いて前記連続マルチフィラメント糸を前記スピンドルの
表面速度よりも大なる速度で積極的に送り出し高速流体
と共にノズルより噴出せしめノズル前方の平面、曲面又
は、それらの組み合わせより成る衝突板に衝突させて該
流体を拡散せしめつつ・電荷を与えす、流体力のみを利
用して連続マルチフィラメント糸を開繊させ、該流体と
ともに前記衝突板に接続して設けられた誘導用平板上を
滑走させ、スピンドル後方に設けられた流体透過体に導
いた後前記スピンドルに巻き付けることを特徴・とする
紡績糸風の糸の製造方法。本発明方法は連続マルチフィ
ラメント糸をスピンドル表速に対して定速度でオーバー
フィードするため、本発明の方法によつて得られる紡績
糸風の糸は、従来の定張力給糸方法によつて得られるJ
糸に比べて繊維間隙の大きい嵩高で、ソフトな感触の好
ましい糸になるが、その反面糸強力が小さくなる傾向に
あるので、強力を高め取扱い操作性を向上し、製造上の
効率をも高めるには、芯糸を用いるのがよい。
又スピンドルの形態としては、先端に向けて細径化して
いる円錐形又は円錐台形のものが好ましいが、開繊フィ
ラメントの一部をスピンドル前方の空間に放出し、直接
芯糸にまきつかせる場合には、円柱形のものを使用する
こともできる。以下、図面に従つて本発明の詳細な説明
する。
第1図に、紡績糸風の糸の製造方法において連続マルチ
フィラメント糸をスピンドル7にフィードローラーによ
らず定張力供給する従来方法を示す。同図においてパー
ン1から解舒された連続マルチフィラメント糸2は、ガ
イド3、テンサー4、ガイド5を通つて開繊装置6に導
入されて開繊される。
開繊されたフィラメントの一部は、スピンドル7の先端
を越えて前方の空間に放出されて、スピンドル7の表面
にまきつけられることなく直接中空孔に導かれ、他の部
分はスピンドル7の表面にまきつけられた順次スピンド
ル7の先端へ移行して、先端にて裏返されて、中空孔に
導かれる。他方、芯糸9は、パーワ8から解舒されてガ
イド10、テンサー11、ガイド12,13を通つてス
ピンドル7の先端より中空孔へと導かれ前記開繊された
フィラメントと共にスピンドル7の表面速度よりも遅い
速度で引き出しローラー15により引き出され、糸の綾
振り作用をもつたまきとりローラー16によつてパッケ
ージ17にまきあけられる。
18はガイドバーである。
また14は紡績糸風の糸である。第2図は紡績糸風の糸
の製造方法において開繊されたフィラメントを他の方法
でスピンドル7に供給する場合である。
同図においてパーン1から解舒された連続マルチフィラ
メント糸2は、ガイド3、テンサー牡ガイド5を通つて
フィードローラー19により積極的に送り出され、非導
電性の高速流体24が導入されている流体ノズル20に
導かれ、高速流体とともに噴出され、前方の平面と曲面
との組み合わせより成る電極22に衝突し、開繊されつ
つ、円弧状の誘導用多孔性電極21の表面上を滑走しつ
つ、該流体と分離され、帯電された開繊フィラメントは
アースされたスピンドル7に吸引されまきとられ、第1
図の方法と同様にして、スピンドル7にまきつけられ、
芯糸9とともに紡績糸風の糸1Cとなつて引き出される
のである。第3図は第2図における連続マルチフィラメ
ント糸の供給開繊部を示す平面図であるが、同図におい
て、フィードローラー19から送り出される連続マルチ
フィラメント糸2は流体ノズル20の糸導入孔23へ導
かれる。
一方、非導電性の高速流体24が流体導入孔25から送
り込まれ連続マルチフィラメント糸2をともなつて噴出
孔26から噴出され、噴出孔26の前方て噴出孔26の
中・心軸延長線と直角になる如く中心軸が設けられ通常
500ボルト以上の高電圧が印加されている円柱の一部
よりなる曲面状電極22に衝突し、該流体は曲面状電極
22の表面て膜状に拡散し、同時に連続マルチフィラメ
ント糸2は曲面状電極22てその進行方向を屈折され、
円弧状の誘導用多孔性電極21の表面上を滑走しつつ、
帯電され同種の電荷の反発力と前記流体の拡散作用とに
よつて開繊される。連続マルチフィラメント糸2が開繊
されつつ該多孔性電極21の表面上を滑走する際に拡散
流の一部は該多孔性電極21の両縁から、残部は該多孔
性電極21に設けられた多数の小孔から該多孔性電極2
1の裏面へ透過し、開繊されたフィラメントと流体は分
離され帯電された開繊フィラメントは該多孔性電極21
とアースされたスピンドル7とで形成する電界の作用に
よりスピンドル7に積極的に吸引され、まきつけられた
後、スピンドル7上で堆積されながら遂次、先端へ移行
し、芯糸9と合体し中空孔を通つてひき出されるのであ
る。ここで特に連続マルチフィラメント糸2を曲面状電
極22に衝突させて開繊するには、曲面状電極22と噴
出孔26との距離d1噴出孔26の中心軸延長線と曲面
状電極22との交点での接線のなす角度φ及び曲面状電
極22の形状が重要な要素であり、安定した良好な開繊
を行なわしめるためには、高速流体の流速にもよるが距
離dは0.57rrm〜1h1角度φは45が〜800
が好ましく、曲面状電極22の形状は、第4図に示され
る如く、イ平面状のもの、口,ハニ次曲面状のもの、二
三次曲面状のもの、ホ曲面と平面の組み合わせのもの等
何れであつてもよいが、衝突部が(イ)の平面状のもの
より口,ハ,二,ホの曲面状のものである場合に、開繊
は良好であり、特に口の如き半径5〜50mm程度の円
柱をその軸に平行に2分割し、軸を開繊フィラメントの
進行方向に対して直角に配置したものが製作上、及び開
繊の安定性の点で好ましい。曲面状電極22と円弧状の
誘導用電極21に印加される電圧としては500ボルト
以上が必要であり電圧が高いほど電気的開繊力は増加し
て開繊に必要とされる流体流量は減少し、更にスピンド
ル7と円弧状の誘導用電極21との電界が増加すること
と相まつて、開繊された帯電フィラメント群のスピンド
ル7へのまきつきもスムーズになるのである。
よつて円弧状の誘導用電極21の円弧状部の中心にスピ
ンドル7を設け、火花放電をしない限りにおいて円弧状
部の曲率半径を小さくすることが好ましく、また、該円
弧状の誘導用電極21は流体をスムーズに透過させ、且
つフィラメントの滑走を阻害せぬ様に表面が平滑である
ことが好ましく、そのために開孔率20〜70%で小径
の多数の孔が穿たれていることが好ましい。当然のこと
ながら高電圧が印加される曲面状電極22とその近辺の
物体との間、特に流体ノズルの噴出孔26との先端との
間て火花放電を起こさせぬ様、充分な注意が必要でその
ために噴出孔26の少なくとも先端部分をその取り付け
部材から絶縁すべきである。第5図は、本発明の例で流
体の噴出、開繊力のみを利用する連続マルチフィラメン
ト糸の供給開繊部を示す平面図てある。
同図において、フィードローラー19から送り出される
連続マルチフィラメント糸2は、流体ノズル20の糸導
入孔23へ導かれる。
一方、高速流体24が流体導入孔25から送り込まれ連
続マルチフィラメント糸2をともなつて噴出孔26から
噴出され、噴出孔26の前方て噴出孔26の中心軸延長
線と直角になる如くに中心軸が設けられている円柱の一
部より成る曲面状衝突板27に衝突し、該流体は曲面状
衝突板27の.表面て屈折され膜状に拡散し、同時に連
続マルチフィラメント糸2は曲面状衝突板27上でその
進行方向を屈折され、該流体の拡散作用によつて開繊さ
れつつ該流体の排出流とともに誘導用平板28の表面上
を滑走する。
その際、排出流の一部は・誘導用平板28の両縁から散
逸し、その残部は、開繊されたフィラメントとともに前
方に進みスピンドル7の後方に近接して設けられた流体
透過体29により開繊されたフィラメントと分離される
。開繊されたフィラメント群は誘導用平板28に近接し
て回転しているスピンドル7にまきつけられ、スピンド
ル7上で堆積されながら遂次先端へ移行し芯糸9と合体
し、中空孔を通つて引き出されるのである。この場合の
開繊部周辺の構成、すなわち衝突板27の形状、衝突板
27と噴出孔26との距離dおよび噴出孔26の中心軸
延長線と衝突板27との交点での接線のなす角度φは、
先の高電圧を印・加する場合とほぼ同様であるが、流体
として非導電性に限定されるものではなく、また流体の
みによる開繊であるために流量を若干大きくすることが
必要とされる点が相違している。
誘導用平板28は、開繊されたフィラメント群の走行を
安定化させ所定の方向へ導くためのものであるから、フ
ィラメントの滑走を阻害してループやたるみ、もつれを
生ぜしめぬよう平滑な表面をもつことが必要であり、そ
の長さは高速流体の流速により適宜選択されるが通常1
0T!n〜6−の範囲がよい。1―未満では、排出流体
の影響が大きすぎて開繊されたフィラメント群のスピン
ドル7へのまきつきが阻害されやすくスピンドル7への
まきつきが不充分で糸斑の大きい絡合性の悪い糸となり
、60wnを越えると開繊されたフィラメント群が乱れ
やすく該誘導用平板面内の変動が大きくなり、スピンド
ルへのまきつき変動が生じ、糸斑を増大させる傾向があ
り好ましくない。
流体透過体29は、開繊されたフィラメント群と排出流
とを分離する作用をなし、流体を抵抗なくスムーズに透
過させ、かつ開繊されたフィラメント群の通過を阻止で
きる形態のものであれば、特に限定されないが、網の如
きものが好適で、その網目密度は、15メッシュ〜35
メッシュの範囲が好ましく、15メツシユユ未満では流
体の透過はスムーズであるがフィラメントが網目空隙か
ら流体とともに飛び出しやすく、フィラメント切れや、
もつれ糸斑の原因となり、逆に35メッシュを越えると
流体の透過抵抗が大きく、排出流の透過が不充分で該流
体透過体のスピンドル7の側面上て排出流は乱れ、それ
により開繊されたフィラメント群が乱されるばかりでな
く、スピンドル7へのまきつきも阻害されることになり
、糸斑、絡合性の劣つた糸になつて好ましくない。
スピンドル7は誘導用平板28、流体透過体29に接触
しない程度に接近させることが、絡合性の良好な糸を得
る上で好ましい。従つて誘導用平板28と流体透過体2
9との接合部はスピンドル7を囲む円弧とする方がよい
。これは、開繊されたフィラメント群が流体と分離され
次第、直ちにスピンドルにまきつけられた方が開繊され
たフィラメント群の乱れを少くするためであろうと想像
される。
当然のことながら該流体透過体がないといかに開繊され
たフィラメント群の走行部でスピンドルを回転させよう
とも、開繊されたフィラメント群は排出流におし出され
スピンドルにまきつきにくく、非常に糸斑が大きくなる
上に、連続加工も困難となる。第6図は流体規制ガイド
30を示すもので、流体噴出孔26のある流体ノズル2
0の一端の背後から誘導用平板28上へついたて状の左
右側壁が扇形に広がる如くに設けられている。
該流体規制ガイド30は、噴出流体の拡散方向を一定の
範囲に絞り、フィラメントの開繊方向をコントロールし
て開繊されたフィラメント群の走行を安定化させる作用
をなし糸斑を減少させるのに非常に大きな効果を発揮す
る。その左右側壁の開き角度は200〜70発が好まし
く20右未満では、高速流体が充分拡散されないため連
続マルチフィラメント糸は開繊されにくく、70続を越
えると該規制ガイド30の流体の規制効果が乏しくなる
傾向にある。本発明方法は開繊用フィラメントをフィー
ドローラーによつて供給するからフィラメント糸の延伸
工程、紡糸工程などのローラーを用いる他の工程と連続
化することがてきる。第7図は本発明を実施するにあた
り、連続マルチフィラメント糸の紡糸工程と連続した場
合の例を示すものてある。紡糸筒31から吐出された連
続マルチフィラメント糸32は、クーリングされ固化さ
れてオイリングローラー33により、紡糸オイルを付与
されゴデツトローラー34によソー定速度で流体ノズル
20に供給、開繊されその一部はスピンドル7の表面に
まきつけられ順次先端へ移行し、残部は他のパーン8か
らスピンドル7の回転軸に一致するよう供給された芯糸
9に直接まきつけられ、両者はスピンドル先端で合体さ
れ紡績糸風の糸14″となつて引き出されるのである。
破線で示されたゴデツトローラー35は紡糸された連続
マルチフィラメント糸の残留伸度を減らし適正な衣料用
繊維の物性に収めるための延伸ローラーで必要に応じて
適宜使用される。かくの如く本発明はフィードローラー
を用いることが出来るため高速化も容易てあり、紡糸工
程、延伸工程との連結も可能で細い糸から太い糸をつく
ること、すなわちダブリングするという本発明方法のコ
スト的デメリツトが解決できる上に工程短縮化も図れる
のである。以上の如く紡績糸風の糸の製造方法において
、従来、主に電気開繊を利用した連続マルチフィラメン
ト糸の供給方法では製造される糸のデニールの錘間のバ
ラツキを小範囲に管理したり、高速化することは困難で
あつた。またフィードローラーにより積極的にオーバー
フィードし、かつ定長供給する方法として、流体ノズル
を利用する方法もあるが、排出流により開繊されたフィ
ラメントのスピンドルへのまきつきが阻害され糸斑の大
きいものであつたが、本発明によれは錘間差も見られず
高速化しても非常に安定した開繊効果が得られ、しかも
スピンドルへのまきつきも安定でフィードローラーへの
まきつきもない順調な操業が可能になるのである。実施
例1 第1図の従来の連続マルチフィラメント糸の供給方法と
第2図の他の方法及び第5図の本発明の方法において給
糸速度を種々変えて下記の条件で糸をつくりその糸斑を
調べたところ第8図の様になつた。
条件・・・・・・開繊用ポリエステルマルチフイラメン
ト糸30D−18F′、芯糸用ポリエステルマルチフイ
ラメント糸150D−48F′、スピンドルの先端の径
=2.0wt1スピンドルのテーパー角度=2の、芯糸
の挿入角度α=600、β=600(従来法β=105
0)ダブリング数(開繊用フィラメント糸の給糸速度/
糸引き出し速度)=6.0、電極印加電圧4500ボル
ト。
本発明の方法ては流体として空気を用いた。ここでβは
スピンドルの先端側から見た開繊フィラメントと芯糸と
の間の角度である。スピンドル表面速度に対するフィー
ドローラーのオーバーフィード比=30%、衝突部の形
状=曲率半径5TWLの円柱面、角度φ=関0、距離d
=1T$t1流体規制ガイドの左右側壁の開き角度=4
00、第2図の方法では空気圧=0.8k9/CItG
l円弧状の誘導用多孔性電極の開孔率=34.5%、円
弧状のの誘導用多孔性電極の曲率半径=15T!Unl
第5図の本発明方法では、空気圧=1.5kg/CIt
G、誘導用平板長さ=2『、流体透過体=金網25メッ
シュ、但し図中●印は従来の供給方法、Δ印は第2図、
0印は第5図の本発明の方法を示す。第8図より給糸速
度が700TL/Mln位までの低速では従来の方法に
よる糸斑の方本発明のいずれの方法によるものより小さ
いが800TrL/Min以上の高速になると従来の方
法では開繊ゾーンでの張力が増加して均一な開繊が出来
なくなり、糸斑は急増する。それに対して、本発明の方
法ではいずれも高速化してもその増加率が小さく好まし
いものとなつている。実施例2 実施例1と同様な条件(給糸速度500W1,/Mln
)で5錘で加工したときの製造される糸の平均デニール
とデニールの錘間変動率を第1表に示す。
第1表から明らかなように本発明の方法はデニールの錘
間差において従来の方法よりも小さいことがわかる。
本発明の錘間差は主に測定誤差によるものと思われる。
実施例3 第7図に示す方法で溶融紡糸されたポリエステルの連続
マルチフィラメント糸(17f)は冷却、固化され、直
ちに400wL/Minの周速度で回転するゴデツトロ
ーラーと1200m/Minの周速度で回転する延伸ロ
ーラーとの間で3倍(201)に延伸され、10万Rp
mで回転している先端直径2.0Tnφ、テーパー角度
2での中空の円錐形状スピンドルの平均周速に対し33
%のフィード比で延伸ローラーにより送り出され1.5
kg/CItGの圧縮空気が導入されている流体ノズル
に吸引され、実施例1と同様な供給開繊部で開繊されて
、一部はスピンドル表面上へまきつけられ順次スピンド
ル先端へ移行し、残部は別に供給されているナイロンフ
ィラメント加工糸100D−36F′に直接まきつけら
れる。
スピンドル先端で両者は合体されて、ナイロン加工糸を
芯糸として、鞘部が二層構造的な形態をしたコアヤーン
が得られた。まきとり速度は133m/Minで、得ら
れた糸のデニールは280CiでU%は26%とやや大
きかつたが、操業性は良好であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の紡績糸風の糸の製造方法における装置の
斜視図、第2図から第4図は従来の、第5図から第8図
は本発明に係るもので、第2図は紡績糸風の糸の製造方
法における装置の斜視図、第3図、第5図は連続マルチ
フィラメント糸の供給開繊部を示す平面図、第4図は各
種衝突板の斜視図、第6図は開繊衝突部の斜視図、第7
図は紡糸工程と連続した装置の正面図、第8図は給糸速
度と糸斑との関係をあられすグラフである。 2・・・・・・連続マルチフィラメント糸、7・・・・
・・円錐形状又は円柱形状スピンドル、9・・・・・・
芯糸、14・・・紡績糸風の糸、15・・・・引き出し
ローラー、19・・・・・フィードローラー、20・・
・・流体ノズル、21・・・・・円弧状の誘導用多孔性
電極、22・・・・・平面、曲面又はそれらの組み合わ
せよりなる電極、27・・・・・衝突板。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 実質的に無撚の連続マルチフィラメント糸を開繊さ
    せつつ、回転している円錐形状又は円枉形状スピンドル
    の表面にまきつけ連続的に該スピンドルの回転軸方向に
    スピンドルの表面速度よりも遅い速度で引き出して紡績
    糸風の糸を製造する方法において、前記連続マルチフィ
    ラメント糸を前記スピンドルの表面速度よりも大なる速
    度で、積極的に送り出し、高速流体と共にノズルより噴
    出せしめ、ノズル前方の平面、曲面又はそれらの組み合
    わせより成る衝突板に衝突させて、該流体を拡散せしめ
    つつ電荷を与えず、流体力のみを利用して連続マルチフ
    ィラメント糸を開繊させ該流体と共に前記衝突板に接続
    して設けられた誘導用平板上を滑走させ、スピンドル後
    方に設けられた、流体透過体に導いた後前記スピンドル
    に巻き付けることを特徴とする紡績糸風の糸の製造方法
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