JPS6043218A - 磁気記録体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気記録体に関するもので、特にすぐれた電磁
変換特性及び走行耐久性を有する磁気記録体に関するも
のである。

磁気記録体、特にオーディオカセットテープにおいては
、近年音楽録音用として使用されるため、周波数特性が
よく伸び、原音再生能力のすぐれたテープが要求されて
いる。また、カーステレオ、ラジカセ等の普及により、
走行性、耐久性がすぐれていることも要求されている。

一方、ビデオカセットテープにおいてに記録波長を短か
くしたり、トラック中を狭くする々どの方法により、非
常に高密度の記録が行なわれるようになってきている。

このため、出力が高く、ＳＺＮ比の高い原画再生能力の
すぐれたテープが要求されている。また全厚が、２０４
　＠以下と薄くなる一方、ポータプルＶＴＲの普及によ
って走行耐久性については従来と比較にならないほど良
いＶＴＲテープが要求されている。

すなわち、オーディオ・ビデオテープとも従来より更に
すぐれた電磁変換特性及び走行性、耐久性を有するもの
が強く要求されている。

このため、従来から、各種の添加剤が捺案され。

ているが、なかなか上記の要求を完全にｉ＋）’ｊ足す
るものが得られてい々いのが現状である。

現在、添加剤、中でも強磁性粉末の分散剤としては、各
種界面活性斉涛、ｖに脂肪酸塩、リン酸エス−−１−／
ｌ／　、　７．７＋／キルスルホン酸塩、スルホコハク
酸塩、Ｎ−アシルサルコン等が主として使用されている
。

しかしながら、これら従来の分散剤を使用した場合、磁
性塗料調製時の強磁性粉末の分散性は向上するが、該磁
性塗料を支持体上に塗工、乾燥して得た磁性層において
は、強度、耐湿性等が劣化して高温多湿時での走行性の
問題が生じやすく、又、通常の温湿度条件での走行耐久
性が劣るものが多かった。

父、強磁性粉末とバインダーの濡れを改善し、磁性層の
耐久性を向上させるものとしてシランカップリング剤、
チタンノ１ツブリング剤等の各種カッ−ｆリング剤の検
討もなされているが、これらカップリング剤においては
強磁性粉末との反応が不十分だったり、強磁性粉末の分
散性をかえって悪化させたりして電磁変換特性が劣化す
る場合が多かった。

従って、従来の添加剤では現在要求されている電磁変換
特性と耐久性を十分りと満足することは困難であった。

本発明者らは、各種の添加剤その他を鋭意検ヒ；ｔした
結果分子末端にカルボキシル基を有する塩化ビニル、酢
酸ビニル等を主体とする低重合度の共重合体を使用した
時に、すぐれた電磁変換ｑ′七性及び耐久性を有する磁
気記録体が得られる事を見出し本発明に到達したもので
ある。

本発明の目的は、第１に、新規な磁気記録体を提供する
ことにある。

第コに、電磁変換特性のすぐれた磁気記録体を提供する
ことにある。

第３にすぐれた走行性、耐久性をイ１するイ１６気記録
体を提供することにある。

本発明の上記目的はバインダー中に少なくとも分子鎖の
末端又は両末端にカルバぞキシル基を有する重合間約１
０〜ｉｏｏの塩化ビニル／酢酸ビニル共重合体を含ませ
ることにより達成される。

上記共重合体は通常のラジカル重合及びイメン重合にお
いて、重合開始剤及び重合条件を選定することにより得
られる。

重合開始剤としては、以下の例があげられる。

本発明の共重合体は重合度が約ｉｏ以下では共重合及び
重合度の調整が困難であり、又、重合度が約ｉｏｏ以上
では強磁セｌミ体の分散性に改善が見られなくなるので
奸才しく々い。

本発明の共重合体は重合度が約２０−１１０が特に好ま
しい。又、分子量分布（ＭＷ／ＭＮ）は１〜！好ましく
は／〜３である。共重合体の成分としては塩化ビニル、
酢酸ビニル、の他、無水マレイン酸、及び共重合した後
、酢酸ビニルの加水分解によって得られるビニルアルコ
ールが使用される。

これらの割合は任意であるが、好ましくは塩化ビニルｔ
ｏ−タｊ係、酢酸ビニルＯ−、、２０４．無水マレイン
酸Ｏ−、−オ憾、ビニルアルコール０　、　／ｊ係であ
る。

又、共重合体には上記成分の他に、重合開始剤及びもし
くに連鎖移動剤が含まれる。

本発明の共重合体は強磁性粉末に対して約０゜／〜１０
重針パーセント好１しくけ約／〜ｊ重量パーセント使用
される。

本発明の共重合体は単独で使用することけ好１しくなく
、通常のバインダー及び必要に上り通常の添加剤と組み
合せて使用される。

本発明の共重合体と組み合せて使用されるバインダーと
しては特に塩化ビニル酢酸ビニル系共重合体、塩化ビニ
リデン系共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、エポキシ樹脂、ポリインシアネート等があげられる
。これらのバインダーは本発明の共重合体と組み合せて
使用する場合にすぐれた分散効果を発揮する。

本発明の磁気記録体はバインダー組成と、強？ｉθ性粉
末及び添加剤等を有（幾溶剤とともに分散した磁性塗料
を支持体上に塗布乾燥して製造される。

強磁性粉末としてはγ−Ｆｅ２０３．Ｃｎ変件酸化鉄、
変性バリウムフェライト、変性ストロンチウムフェライ
ト等のフェライトの他、鉄を主成分とする合金微粉末が
特に好ましい。

強磁性粉末の粒子サイズは１ｔｔｌｄ下、ｉ［，５に０
１ｔＢ以下が好ましく、形状は剣状の（ｌｉｔ　ｔ＜ｉ
状、米粒状、平板状の強磁性粉末も１史用できる。

強磁性粉末、添加剤、有機溶剤、分散、塗布方法等の詳
細については特開昭！Ｊ！、−７Ｑざ、ざ。

≠号、同ｊ４ｔ−２／ＩＣ＃号、同！グーグｔｏｉ１号
等に記載されている。

１ν、下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限足されるべきではな
い。

尚、実施例中において、「部」は「重量部」を示す。

実施例１ γ−Ｆｅ　２０３　（Ｈｃ４’０００ｅ　。

平均粒子長Ｏ６ｊμｍ）　ｉ　ｏｏ部 基塩化ビニル／酢酸ビニル／ビニ ルルコール共重合体（共重合比 ２．２　：　３　：　ｊ、重合度す００）　１１部ポリ
エステルポリウレタン（分子 計約５万）　ｊ部 具重合体（＃Ｉ成を第１表に、添加剤を第２表に示す。

） ミリスチン酸　２部 メチルエチルケトン　／、ｆＯ部 シクロヘギサノン　ぐＯ部 上記組成物をバッチ式サンドグラインダにて３時間混線
分散した後３μの平均孔径を有するフィルタで濾過し、
磁性塗料を得た。

４８　ラｔｑ、た塗布液を厚さ７μのポリエチレンアレ
フタレートフィルム上に乾燥厚がｊμになるように塗布
し、塗布層が未載の内に１ｏｏｏガウスの電磁石で磁場
配向処理を行ない、乾燥した。Ｂ’ｌ　１＋’め後、ス
ーツミーカレンダロール処理を行ない磁性ｊ１−：ｉを
平滑にした。これをスリットし、３．　ｇ　／　ｍ＋＋
＋ｒｌ〕のオーディオカセットテープ（フイリツーツ′
ス晴コ１ンパクトカセット）を得た。

得られたオーディオテープの特性を第、２表−リ”ンプ
ル扁／〜ｔに示した。

比較例１ 実施例１の共重合体のかわりに、末端にノ１ルボキシル
基を有し々い低分子訃共重合体（第１表Ｇ〜Ｊ）及びカ
ルボキシル基を翁・する共重合体（ｒ＋’。

１表Ｋ）を使用し、その他の条件−−実施例ゴと同様に
してオーディオカセットテープを得た。

得られたオーディオテープの特性を第、２表すンプル腐
Ｃ−／〜ｃ−４に示した。

実施例２ Ｃｏ被着ベルトライド酸化鉄 （Ｃｏｊ、ｏａｔｏｍｉｃ％　、　ＦｅＯ／、グ、Ｈｃ
　Ａざ。伽、平均粒 子長θ・３μｍ）　ｌｏｏ部 塩化ビニル／酢酸ビニル／無水マレ イン酸共重合体（共重合比ｒｔ： ／３：ｌ、重合度弘００）　ｔｏ部 ポリエステルポリウレタン（分子量 約！万）　１０部 共重合体（組成を表１表に、添加量を第２表に示す。） ミリスチン酸　７部 ブチルステアレート　７部 αアルミナ　３部 導電性カーボン　８部 上記組成物をパッチ式サンドグラインダにて３時間混線
分散した後住友バイエル社製「デスモジヱールＬ−７タ
ＪをＪ、７部加え、１０分間分散した後ｌμの平均孔径
を有するフィルタで濾過し磁性塗料を得た。

得られた塗布液を厚さ／４’μのポリエチレンテレ７・
タレートフイルム上に乾燥厚がｊμになるように塗布し
、塗布厚が未載の内に２０００ガウスの電磁石で磁場配
向処理を行ない、乾燥した。乾燥後、スーパーカレンダ
ロール処理を行ない磁性層を平滑にした。これをスリッ
トし、Ｉ／２インチ巾のビデオテープ（ＶＨ８型）を得
た。

得られたテープの特性を第３表サンプル届７〜ｌコに示
した。

比較例２ 実施例２のオリゴ−のかわりにオレイン酸ナトリウム、
アルキルリン酸エステル（東邦化成製「ガファツクＲＥ
４１０Ｊ）及びスルホコハク酸ナトリウムを使用して、
その他の条件は実施例１と同様にしてビデオテープを得
た。

得られたビデオテープの特性を第３表サンプル／ｌ６Ｃ
−７〜［−１０に示した。

実施例３ 実施例°２のＣｏ被着ベルトライド酸化鉄にかえてＦ　
ｅ　−Ｎ　ｉ合金微粉末（Ｆｅ：Ｎ１＝２！：ｊ１Ｈｃ
／３００Ｑ６　、針状比１０：／、平均粒子長０．３μ
）を使用し、他は実施例２と同様にしてビデオテープを
得た。

得られたビデオテープの特性を第１表サンプル／ｌ６１
３〜／４［示した。

比較例３ 比較例２のＣｏ被着ベルトライド酸化鉄にかえて実施例
３のＦ　ｅ−Ｎｉ合金微粉末を使用し、その他の条件は
比較例２と同様にしてビデオテープを得た、得られたビ
デオテープの特性を第≠表す第λ表、第３表及び第弘表
に示した特性の測定法を以下に示す。

（ａ）　角型比 外部磁界／にα（ｌ０Ｋ４／ｍ）で測定した時の残留磁
束密度（Ｂｒ）を最大磁束密度（Ｂｍ）で割った値。

測定機二束英工業製ＶＳＭＥ型 （ｂ）　光沢度 入射角＋ｔ’反射角≠５０の磁性層表面の光沢度で、テ
ープの長手方向において測定。

測定機：スガ試験機ＫＫ製ＧＫ４’ｊＤ型（Ｃ）　ＭＯ
Ｌ テープＡ　Ｃ−／　ｆ、Ｏｄ　Ｂとした時の３／！Ｈｚ
の最大出力レベル（歪率３４）。

測定機：ナカミチＫＫ製３１２型 （ｄ）ＳＱＬ テープＡＣ−／をＯｄＢとした時の１０ＫＨｚの飽和出
力レベル。

（ｅ）　オーディオ走行性 市販のカセットデツキ７００台を使用して２ｊ’ｃ、ｚ
ｏ４ＲＨ及び１１０　’Ｃ，ｒｏ％１１４−ＪＴ、ｅ行
テストを行ない、巻き姿の良悪を評価した、。

Ａ・・・巻き乱れなし。

Ｂ・・・／−１台のデツキで巻き乱れ発生。

Ｃ・・・５〜１０台のデツキで巻き乱れ発生。

Ｄ・・・１１台以上のデツキで巻き乱れ発生。

（ｆ）　汚れ 走行性評価後、デツキのヘッドの汚れ具合を評価した。

Ａ・・・汚れは全くないか、あっても確認が困難。

Ｂ・・・汚れは多少あるが問題ない程度。

Ｃ・・・汚れがかなり多い。

（ｇ）　テープ鳴き 走行性のテスト時、テープ鳴きの有無を評価した。

Ａ・・・テープ鳴き全くなし。

Ｂ・・・１〜２巻一時的に発生。

Ｃ・・・３巻〜ｊ巻一時的に発生。

Ｄ・・・を巻取上一時的に発生及び常時鳴き／〜１巻以
上発生。

（ｈ）　ビデオ出力 第３表においてはＣ−７を第弘表においてはＣ−／／を
ｌ：）ｄＢＫｔ、た時の≠ＭＨｚの出方。

測定機：松下電器ＫＫ製ＮＶ−Ｊ４００型（ｉ）Ｓ／Ｎ
比 視座補正を行なッｆ４　／　ＯＫ　−４’　Ｍ　Ｈｚ　
（Ｄ　Ｓ　／　Ｎ比（測定機：松下電器ＫＫ製ＮＶ−ｔ
ＡＯＯ型）。

０）　スチルライフ スチルモードで再生を行ない、画面に著しい欠陥が生ず
る壕での時間（分）。

測定機：松下電器ＫＫ製ＮＶ−６６００型。

（ｋ）　ビデオ走行性 市販のビデオカセットデツキ（ＶＩＪＳタイプ）ＳＯ台
を使用し、λ夕０ｃ１ｊｏ係ＲＨ及びダ。

０Ｃ％ｓ’ｏｓＨＨで走行テストを行ない。ジッター及
びスキューを評価した。

Ａ・・・ジッター及びスキューともなし。

Ｂ・・・ジッターもしくはスキューが時々生じるがほぼ
問題なし。

Ｃ・・・ジッターもしくはスキューがかなりひんばんに
生じ問題あり。

（１）Ｄ、０．増加 ビデオ走行性の測定時にドロップアウトの増加を同時に
測定した。

Ａ・・・増加１０ケ／分未満 Ｂ・・・増加、２０ケ／分未満 Ｃ・・・増加３０ケ／分未満 Ｄ・・・増加３０ケ／分以上 第２表によれば、本発明による共重合体を使用したオー
ディオカセットテープサンプルＡ／〜扁ｔは本発明によ
る共重合体を使用しないテープサンプルＡ　Ｃ−／及び
末端にカルボキシル基がない共重合体を使用したテープ
サンプルＡＣ−，２〜Ｃ−＋に比して角型比、及び光沢
度が大きく、強磁性微粉末の分散性にすぐれていること
がわかった。

又、オーデュオ走行性、汚れ、及びテープ鳴きもすぐれ
ており走行性耐久性匠すぐれていることがわかった。

重合度の高い共重合体を使用したテープサンプル扁Ｃ！
、　ＣＡは、重合度の低い共重合体を使用したテープに
比して角型比、光沢度の改善が小さく、ＭＯＬ、ＳＱＬ
の改善も小さく、走行性も十分でないことがわかった。

第３表によれば本発明による共重合体を使用したビデオ
テープサンプル扁７〜ｌコは、使用しないテープＡ　Ｃ
−７及び末端にカルボキシル基力ない共重合体を使用し
たテープサンプル４ＣＪ’〜Ｃ−ｔｏに比して光沢度が
高く強磁性微粉末の分散性にすぐれていることがわかっ
た。また、ビデオ出力、Ｓ／Ｎ比も高く、スチルライフ
、ビデオ走行性り、０．増加等の走行性、耐久性におい
てもすぐれていることがわかった。

末端にカルボキシル基を有しない共重合体を使用したテ
ープＡＣ−ｔ−Ｃ−ｔｏにおいては無添加のテープ７％
Ｃ−７よりもビデオ出力、Ｓ／Ｎ比は高くなるが、スチ
ルライフ、Ｄ、０増加は十分でない。

第≠表もほぼ第３表と同様のことが言える。

以上の結果から本発明による共重合体は強磁性粉末の分
散性にすぐれるため、電磁変換特性にすイ゛れ又、走行
性、耐久性にもすぐれていることがわかった。

特許出願人　富士写真フィルム株式会社市 手続補正書 昭和ｊり年８月ユ加 ｑ、１許庁長官殿 Ｊ、・１１件の表示　昭和！を年　特願第１ｊ０１／λ
シづ“２　発明の名称　磁気記録体 ：う　補正をする者 事件との関係　特許出願人 ４、補正の対象　明細書の「発明の詳細な説明」の欄 ５、補正の内容 明細書の「発明の詳細な説明」の項の記載葡下記の通シ
補正する。

ｌ）第１コ頁／ｊ行目の 「オリゴ−」紮 「オシゴマ−」 と補正する。

、２）第１４頁の 「第３表」孕 「以下の如く」 と補正する。

３）第１７頁の 「第弘表」を 「以下の如く」 と補正する。

り第２２頁６行目及び１３行目の 「末端にカルボキシル基奮有しない共重合体」葡 「従来の分散剤」

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 ／）非磁性支持体上に強磁性粉末をバインダー中に分散
   させた磁性層を設けてなる磁気記録体において、該磁性
   ｊ脅中に分子鎖の末端又は両末端にカルボキシル基を有
   する重合間約１０〜ｉｏｏの塩化ビニル／酢酸ビニル共
   重合体を含む事を特徴とする磁気記録体。 ２）前記共重合体の成分としてビニルアルコールを含む
   事を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の磁気記録
   体。 ３）前記共重合体の成分として無水マレイン酸を含む事
   を特徴とする特許請求の範囲第１項に記載の磁気記録体
   。