JPS604312Y2 - テ−プ状情報キヤリヤ用運搬装置を備えたケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、テープ状情報キャリヤを運搬するための運搬
手段を備え、前記運搬手段はケース内に支持した２つの
リールを有し、回転部分が前記ケースの壁を貫通して延
びておらず、前記リールの少なくとも１つのリールは偶
力が回転（電）磁界によりこのリールに及ぼされ得る如
きものとしたケースに関するものである。

テープ状情報キャリヤを運搬するための運搬手段を備え
たかかるケースはドイツ公開公報第２０６２４５鰐から
既知である。

この公開公報は２つのリール上に収容した音響テープを
備えたカセットを開示し、前記リールは前記カセット内
に回転自在に取付けられている。

これらのリールの軸は前記カセットのハウジングを貫通
して外部へ延びていない。

かかる設計は、はこりが軸受中のスロットを通してカセ
ット内に侵入することを防止し、又かかるほこりの侵入
を防止するために複雑なかつそれ故に高価な軸受を必要
としないという利点をもつ。

リールの各１つは強磁性材料の１つ又は２つ以上の部片
を備える。

リールの駆動はカセット中のリールの１つまで侵入する
少なくとも１つの回転磁界をカセット外部で発生させる
ことにより行なう。

かかる回転磁界は例えば１つの前記リールの軸の延長を
威す軸線の回りに前記カセットに密接しているがカセッ
トの外部で電磁石又は永久磁石を回転させることにより
発生させることができる。

しかし又回転（電）磁界はカセット外部の固定位置に配
置した交互に附勢される多数のコイルによっても発生さ
せることができる。

しかし上記の既知のカセットは欠点をもつ。

即ち外部（電）磁界の不存在のときリールは自由に動き
、このためテープ状情報キャリヤはリールから少なくと
も部分的に巻戻されそしてカセット内のどちらかといか
ば任意の位置をとろうとし、そのためカセットの使用を
再開したときテープ状情報キャリヤが破れるか又は少な
くとも傷付き、一方では更にテープ状情報キャリヤのど
の部分が読取り場所に存在するのか前もって決められな
い。

本考案の目的はこれらの欠点の無いテープ状情報キャリ
ヤを提供することにある。

本考案は、外部（電）磁界の不存在のときリールをロッ
クするが、かかる磁界が発生したときこのロック状態を
直ちに解除する如き装置により前記欠点を除去するとい
う概念を基礎としている。

上記目的はそれ故上記順式のテープ状情報キャリヤを運
搬するための運搬手段を備えたケースを用いて遠戚され
、本考案の前記キャリヤは、リールが軸線方向に変位し
得る如く支持され、前記リールは一方の軸線方向末端位
置でケースの側壁に対して又は前記ケースに固定された
別の部材に対して衝合してリールが自由に回転できない
ようになし、他方の軸線方向末端位置ではケースの側壁
に対して又はケースの別の部材に対して衝合していなく
てリールが自由に回転できるようになしており、軸線方
向分力をもつ（電）磁界の存在するとき、前記リールの
各１つを夫々その一方の末端の軸方向位置へ動かしかつ
そこに保持するための第一手段と、前記リールの各１つ
を夫々その他方の末端の軸方向位置へ動かしかつそこに
保持するための第二手段を備えたことを特徴とする。

前記第一手段は、１つ又は２つ以上のばねから戊るか、
又は２つ以上の磁化可能材料と任意に組合わされる１つ
又は２つ以上の永久磁石から成るものとすることができ
る。

本考案の好適実施例では、前記ケースの外寸法は商業的
の入手し得るテープカセットの外寸法に一致する。

次に、本考案の情報キャリヤを備えたケースと組合せて
使用するための書込み、読取り又は消去用の装置につい
て説明する。

この装置は前記ケースを受入れる空洞部と、前記空洞部
内の予定位置に前記ケースを保持する手段とを備えてい
る。

この装置はコイル又は磁石とを備え、前記コイル又は磁
石の設計と配置はケースの存在するときにこれらのコイ
ル又は磁石が回転（電）磁界を前記リールの各１つの位
置に生ぜしめる如きものとし、前記磁界は前記リールに
偶力を及ぼすのみならず、前記リールの軸方向に成る大
きさの力を軸方向に及ぼし、前記力の大きさはリールが
その力によって第二の末端の軸方向位置にもって行かれ
てそこに保持される如きものとする。

それ故、コイル又は磁石はリールに回転モーメントを及
ぼすのみならず、これらのリールのロックを解除する。

通常各リールは回転素子とし、この素子上に巻取られ、
又、これらからテープが巻戻される。

しかし、テープをリールの外側に巻取り、これと同時に
同じリールの内側から巻戻す如き構造も考えることがで
きる。

この場合、被動ローラを備え、この上をテープが走り、
これは被動ローラに対してテープを押付ける支持ローラ
と任意に組合わせられる。

本文中ではかかるローラも又リールという用語で表わし
上記の如き構造は２つのリールをもつ装置゛という言葉
に包含されるものとする。

以下、本考案を図示の実施例に基づき詳述する。

第１ａ図は本考案のケースのハウジング１を示す。

このハウジング内には２つの回転自在に支持したリール
（図示せず）を備え、このリールの軸は図の平面に対し
て垂直をなす。

これらの軸は点２．３の下にある。

各リールに対向する位置で図示のケースの側壁は電磁界
に対して透過性を有する薄壁材料からなる。

各リールに対向する位置に更にリール軸の軸受１５（第
２図）の位置に対して半径方向に延びる多数の補強リブ
５を備える。

これらの補強リブ５間には薄壁材料からなる多少とも扇
形をなした部分４がある。

このケースを使うとき、コイルはこれらの扇形部分４に
対向してかつ補強リブ５間に配置しなければならない。

第１ｂ図には第１ａ図に示すケースのＩｂ−Ｉｂ上でと
った横断面図の一部を示す。

第１ｂ図から、扇形部分４はハウジング１の壁の他部分
より厚さが小さいことが分る。

第２図には、本考案のケースの他の実施例の横断面、即
ち１つのリール軸の延びる平面内の横断面を示す。

数字１１はケースの壁を示す。１２はテープ状キャリヤ
１４を巻付けるリール１３の軸を示す。

軸１２の方向でのり−ル１３の厚さはケースの２つの向
合った側壁１１の内面間の距離より幾分中さい。

更に軸受１５，１６の構造は、リール１３が軸１２と共
に軸方向に上下に摺動できるものとする。

ケースの１つの側壁内には磁気材料又は磁化可能材料の
りング１７を備える。

このリングはリールの磁気又は磁化可能材料に下向き力
を及ぼし、このためリール１３が下側壁と衝合し、その
結果自由回転するようになる如くなされる。

上側壁は附勢コイルを受入れるための多数の凹部を備え
るが、前記コイルは前記ケースの一部を威すものではな
い。

これらの附勢コイルの設計と配列は、附勢されたときこ
れらはリール１３に偶力を及ぼすのみならず、上向きの
軸方向力を加えて、このためリール１３が上方に引張ら
れてこのリールが下側壁から開放されて回転せしめられ
るように作用する如きものとされる。

軸受１５の寸法は、軸１２の頂部が、リール１３の上側
が上側壁に達する前に、この軸受の頂上に衝合する如き
ものとなす。

本考案によるケースは情報を書込み、読取り又は消去す
るための装置と組合わせて使用される。

かかる装置はケースを受入れる空洞部と、前記ケースを
予定位置に保持する手段を備える。

もしケースが附勢コイルを受入れる凹部（第１図参照）
をもつならば、この装置は、もしケースが空洞部内の適
切な位置を占めるならば、はぼ扇形をなすフィールド（
ｆｉｅｌｄ） ４と衝合するように作用するコイルを備
える。

もしケースが第２図に示す如き自動制動装置を備えれば
、コイルの構造は、附勢したときこれらがリールに偶力
を及ぼすのみならず、軸方向力をも加える如きものとす
る。

読取り、書込み又は消去装置を適切に作用させるため、
テープは常に張力状態におかれる。

書込み、読取り又は消去用の装置はこの場合附勢コイル
により各リールに偶力を及ぼす制御手段を備え、前記偶
力はテープの縦方向と平行な予定の張力がテープ状キャ
リヤに常に生ずる如きものとする。

この制御手段は、各リールに及ぼされた偶力間の差が常
にリールの１つに巻かれたテープの長さに依存する成る
値と等しくなることを確実ならしめる。

テープのこの長さに関する情報はこの目的でテープに特
に与えられた情報を読取る読取り装置を介して制御手段
に供給され得る。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図は本考案のケースの好適実施例の倒立面図、第
１ｂ図は第１ａ図の線Ｉｂ−Ｉｂ上でとったケースの横
断面図、第２図は本考案のケースの他の好適実施例の、
リール軸の１つを通じて延びる平面内でとった横断面図
である。 １・・・・・・ハウジング、４・・・・・・扇形部分、
５・・・・・・補強リブ、１２・・・・・・軸、１３・
・・・・・リール、１４・・・・・・テープ状キャリヤ
、１５，１６・・・・・・軸受、１７・・・・・・リン
グ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ テープ状情報キャリヤを運搬するための運搬手段を
   備え、前記運搬手段はケース内に支持した２つのリール
   を有し、回転部分が前記ケースの壁を貫通して延びてお
   らず、前記リールの少なくとも１つのリールは偶力が回
   転（電）磁界によりこのリールに及ぼされ得る如きもの
   としたケースに於て、軸方向分力をもつ（電）磁界が存
   在するとき、前記リールの各々を夫々その一方の軸方向
   末端位置へ動かしてそこに保持するための第一手段と、
   前記リールの各々を夫々その他方の末端の軸方向位置へ
   動かしてそこに保持するための第二手段を備えており、
   前記リールは軸方向に変位し得る如く支持されており、
   かつ一方の軸方向末端位置でリールが自由に回転できな
   いようにケースの側壁に対して又は前記ケースに固定さ
   れた別の部分に対して衝合せしめられ、他方の軸方向末
   端位置ではリールが自由に回転できるようにケースの側
   壁に対して又はケースの別の部分に対して衝合しないよ
   うになされていることを特徴とするケース。 ２ 実用新案登録請求の範囲１記載のケースに於て、前
   記第一手段は１つ又は２つ以上のばねから成ることを特
   徴とするケース。 ３ 実用新案登録請求の範囲１記載のケースに於て、リ
   ールを動かしかつ保持するための前記手段は１つ又は２
   つ以上の永久磁石及び任意に用いる磁化可能材料の１つ
   又は２つ以上の部分から威ることを特徴とするケース。 ４ 実用新案登録請求の範囲１乃至３の何れか１つに記
   載のケースに於て、前記ケースの外寸法は商業的に入手
   し得るテープカセットの外寸法に一致することを特徴と
   するケース。