JPS6042815B2 - ポリアミドの製造法 - Google Patents

ポリアミドの製造法

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JPS6042815B2
JPS6042815B2 JP10497877A JP10497877A JPS6042815B2 JP S6042815 B2 JPS6042815 B2 JP S6042815B2 JP 10497877 A JP10497877 A JP 10497877A JP 10497877 A JP10497877 A JP 10497877A JP S6042815 B2 JPS6042815 B2 JP S6042815B2
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JP
Japan
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lactam
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polybutadiene
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polyamide
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JP10497877A
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正雄 小笠
巳代司 松本
昌男 西山
洋司 奥下
充也 坂本
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は衝撃強度が大きく表面が平滑なポリアミド
をラクタムのアルカリ急速重合法によつて製造する方法
に関するものである。
ラクタムをアルカリ触媒および助触媒の作用で急速重
合させてポリアミドを製造することは公知である。
この方法で得られるポリアミドは、その内部に空洞を有
し、衝撃強度が小さいという欠点がある。るポリアミド
の衝撃強度を高める方法としては、炭素数12〜16の
n−パラフィンの存在下に重合する方法(特公昭44−
2135 公報参照)、分子両末端に水酸基を有するポ
リブタジエンの存在下に重合する方法(特公昭52−1
53■号公報参照)などが公知である。
これらの方法によると、得られるポリアミドの衝撃強度
は大きくなるが、表面の平滑性が悪くなる欠点がある。
さらに後者の方法では、アルカリ触媒がポリブタジエン
の両末端のの水酸基と反応するため重合活性が低下した
り重合速度が不安定になつたりする欠点がある。 この
発明は衝撃強度が大きくかつ表面が平滑なポリアミドを
製造する方法を提供するものである。
すなわち、この発明は、ラクタムをアルカリ触媒およ
び助触媒の作用で急速重合させる方法において、(a)
ポリα−オレフィン、ポリブタジエンおよびポリ1・
3−ペンタジエンから選ばれ分子量が300〜4000
であるポリマー、(b)ジフェニルエーテル(c)ジフ
ェニルスルホンおよび(d)テトラメチルベンゼンから
なる群から選ばれる化合物をラクタムに対して0.05
〜1唾量%存在させることを特徴とするポリアミドの製
造法である。
この発明において使用されるラクタムは、5員環以上の
ω−ラクタムであり、その具体例としては、γ−ブチル
ラクタム、δ−バレロラクタム、E−カプロラクタム、
ω一エナントラクタム、ω−カプリルラクタム、ω−ウ
ンデカノラクタム、ω−ラウリンラクタムなどを挙げる
ことができる。
これらのラクタムは単独で使用してもよく、2種以上を
併用してもよい。アルカリ触媒としては、公知のラクタ
ムのアルカリ重合法において使用される化合物をすべて
使用することができ、たとえば、アルカリ金属、アルカ
リ土類金属、これらの水素化物、酸化物、水酸化物、炭
酸塩、アルキル化物、アルコキシド、その他グリニヤー
ル化合物、ソジウムナフタレン、これらの化合物とε一
カプロラクタムまたはω−ラウリンラクタムとの反応生
成物などを挙げることができる。
この発明における助触媒も、公知のラクタムのアルカリ
重合法において使用される助触媒をすべて使用すること
ができ、たとえば、N−アシルラクタム、有機イソシア
ネート、酸塩化物、酸無水物、エステル、尿素誘導体、
カルボジイミド、ケテンなどを挙げることができる。
アルカリ触媒および助触媒の使用量は、それぞれラクタ
ムに対し、通常0.01〜5モル%である。
この発明においては、前記した(a)、(b)、(C)
および(d)からなる群から選ばれる化合物の存在下に
ラクタムを重合させる。ポリα−オレフィンとしては、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンおよびライ
オン油脂製の低級α−オレフィンオリゴマー(商品名:
リポルーブ)、ポリスチレンなどを挙げることができる
。上記(a)〜(d)からなる群から選ばれる化合物の
中でもポリブタジエンを使用することが好ましい。これ
らの化合物は2種以上を併用してもよい。上記化合物の
使用量は、ラクタムに対して0.05〜1呼量%、好ま
しくは0.5〜5重量である。
化合物の使用量が上記下限より小さいと得られるポリア
ミドの衝撃強度が小さくなり、化合物の使用量が上記上
限よりも大きいと、化合物のラクタム溶液への分散が悪
くなる。化合物は、ラクタムの重合開始であればいつラ
クタムに添加してもよい。この発明において使用される
上記化合物は、ラクタムの重合活性および重合速度にな
んら悪影響をおよぼすことはない。
重合反応は、ラクタムの融点以上でありかつ生成するポ
リアミドの融点より低い温度、通常の場合は120〜1
80℃の温度で行なわれる。
本発明において、重合反応を実質的に阻害しない着色剤
、補強剤、充槙剤などの存在下に行なうこともできる。
この発明によつて製造されるポリアミドは、(1)表面
が平滑であり、(2)内部に空洞を有さず、かつ球晶の
サイズが小さいので衝撃強度が大きいという特長がある
次に実施例および比較例を示す。
実施例および比較例において、球晶写真は成形品の中心
部から薄片を切り出し、偏光顕微鏡にて観察したもので
あり、衝撃強度はASTMD256に従つて試験片を削
り出して絶乾状態で測定した。実施列1 120℃に加熱したε一カプロラクタム1.5kgにソ
ジウムメチラー日.8yを添加し、副生するメチルアル
コールを減圧下に留去して、ソジウムカプロラクタムの
ラクタム溶液を得た。
この溶液に、分子量10000のポリブタジエン(日本
曹達(株)製、商品名:NISSO−PBB一1000
)60yを添加し充分混合した。
さらに、ポリメチレンポリフエニノレイソシアネート(
日本ポリウレタン(株)製、商品名:ミリオネートMR
)3.9gを攪拌下に添加し、ただちに160℃に予熱
した直径6077m1長さ700T01Lのガラス製の
重合管へ注入し、160℃で2時間重合させた。得られ
た成形品は、ソフトX線で調べたところ、内部に空洞も
なく、平滑な表面を有しており、球晶が小さく(第1図
)、衝撃強度は7.5k9・dl礪、であつた。比較例
1ポリブタジエンを添加しなかつた他は実施例1と同様
に実施した。
得られた成形品は、ソフトX線で調べたところ、内部に
数個の空洞があり、球晶が大きく(第2図)、衝撃強度
は3.8k9.cm1cmであつた。
比較例2ポリブタジエンに代えて、分子両末端に水酸基
を有する分子量1300のポリブタジエン(日本曹達(
株)製、商品名:NISSO−PBG−1000)60
gを使用した他は実施例1と同様に実施した。
得られたポリアミドの衝撃強度は7.3k9・Cmlc
!nであつたが、その表面にはは微小な凹凸が多数認め
られた。
実施例2 ポリブタジエンに代えて分子量400のポリスチレン(
エツソ化学(株)製、商品名PICCOLASTICA
−75)45yを添加した以外は、実施例1と同様に実
施した。
得られた成形品は、内部に空洞がなく、平滑な表面を有
しており、衝撃強度は5.3kg・Clnlcmであつ
た。実施例3120℃に加熱したE−カプロラクタムを
2つのフラスコに1.0kgづつ入れて同温度に保つた
一方にソジウムメチラート4.8fを添加し、副生する
メチルアルコールを減圧下に留去して、ソジウムカプロ
ラクタム溶液を得た。他方にトルエンイソシアネート2
.3fおよび分子量660のa−オレフインオリゴリマ
ー(ライオン油脂(株)製、商品名:リポルーブ70)
100fを添加した。両者を5eのフラスコに入れてよ
く攪拌した後、ただちに160℃に予熱した縦300T
fm、横30h、深さ3hのキャビティーを有する金型
へ注入し、160℃で2時間重合させた。得られた成形
品は、内部に空洞がなく、平滑な表面を有しており、衝
撃強度は5.8k9・c!RlICrnであつた。比較
例3 α−オレフインオリゴリマーを添加しなかつた他は実施
例3と同様に実施した。
得られた成形品は、内部に数個の空洞があり、衝撃強度
は4.1k9・Cmlcmであつた。
実施例4α−オレフインオリゴリマーの代りに分子量4
00のポリブデン(出光石油化学(株)製、商品名:出
光ポリデン5H)40gを添加した以外は、実施例3と
同様に実施した。
得られた成形品は、内部に空洞がなく、平滑な表面を有
しており、衝撃強度は5.7k9・C!RLIcWlで
あつた。”実施例5ポリブタジエンの代りにジフェニル
エーテル15yを添加した以外は、実施例1と同様に実
施した。
得られた成形品は、内部に空洞がなく、平滑な表面を有
しており、衝撃強度は4.5k9・CmIc77!であ
つた。実施例6 ポリブタジエンの代りにフェニルスルホン22.5yを
添加した以外は、実施例1と同様に実施した。
得られた成形品は、内部に空洞がなく、平滑な表面を有
しており、衝撃強度は4.8kg・Dlcmであつた。
実施例7 ポリブタジエンの代りにテトラメチルベンゼン15fを
添加した以外は、実施例1と同様に実施した。
得られた成形品は、内部に空洞がなく、平滑な表面を有
しており、衝撃強度は4.6k9・C77!IC!Rt
であつた。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ実施例1および比較例1
で得られた成形品の偏光顕微鏡観察による球晶写真であ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ラクタムをアルカリ触媒および助触媒の作用で急速
    重合させる方法において、(a)ポリα−オレフィン、
    ポリブタジエンおよび1・3−ペンタジエンから選ばれ
    分子量が300〜4000であるポリマー、(b)ジフ
    ェニルエーテル、(c)ジフェニルスルホンおよび(d
    )テトラメチルベンゼンからなる群から選ばれる化合物
    をラクタムに対して0.05〜10重量%存在させるこ
    とを特徴とするポリアミドの製造法。
JP10497877A 1977-09-02 1977-09-02 ポリアミドの製造法 Expired JPS6042815B2 (ja)

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JPS5439493A JPS5439493A (en) 1979-03-26
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JPS6457113U (ja) * 1987-09-30 1989-04-10

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