JPS604227Y2 - 回転表示器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種端末機、殊に銀行端末機例えば預金機に使
用される回転表示器の改良に関するものである。

従来、顧客に対し操作すべき順序及び機械の現況を表示
する預金機には、平行な２枚の円形ドラムの円周面に等
間隔に設けた取付は板に表示文言板を挿入して取付けた
構造のものがあるが、文言板の幅は顧客が識別可能な寸
法にする必要上かなり大きく、通常３０ステツプ（文言
板を３０枚使用）の回転表示器ではドラムの直径が大き
くなり従ってこれを納めた機械が大型になる傾向があっ
た。

又、スプロケット孔を設けたフィルムに文言を印刷し、
スプロケット孔を介してスプロケットホイールでフィル
ムを駆動する構造のものがある。

フィルム駆動型式の利点は機械を小型化し、偏平等自由
な形にすることができ設置条件への対応が容易であるが
、個々の文言内容を交換することができない。

従って、本考案の目的は小型で偏平形状等自由な形状を
とり得ることにより各設置条件への対応が容易であり、
しかも文言板の交換の容易な回転表示器を提供すること
である。

以下、添付図面を参照して本考案の実施例を説明する。

第１図及び第２図において１，１・・・はタイミングプ
ーリ、２，２は並列した２本の無端タイミンクヘルド、
３，３・・・は後に述べる方法でタイミングベルトに等
間隔に取付けた複数個のトラクタで、この中タイミング
ベルトの進行方向に対し直角方向に対応したトラクタ上
のピン４を介して必要個数の文言板レール５を結合し、
該文言板レール内に文言板６を挿入する。

したがって文言板６を容易にタイミングベルト２に取付
けることができ、また必要に応じて文言板を容易に取り
外すことができる。

またタイミングプーリ１の外周面はその周囲を周回する
トラクタ外形に合わせた形状に形威し、図示せぬ駆動装
置によってタイミングプーリを回動させる。

並列した２本のタイミングヘルド２，２に添装した２組
のタイミングプーリはシャフト７で同調連結され（図の
場合４本のシャフト）、従って少くとも１個のタイミン
グプーリを回動すれば８個のタイミングプーリが同調回
動する。

次に第３図ないし第５図についてトラクタ及び文言板の
結合方法について説明する。

第３図及び第４図に示す如くトラクタ３は山形断面形状
をなし内側はタイミングベルト２を挾持する寸法に作ら
れ、トラック３の底部連結部には凹所３ａが設けられ、
該凹所にタイミングベルトの山の部分が嵌入される。

またトラクタし形影状の両側壁部には底部連結部に平行
にピン用孔を貫通し、上記のようにして凹所３ａにタイ
ミングベルトの山の部分を嵌入した際に前記ピン用孔に
ピン４を挿入することにより該ピン４とトラクタ底部連
結部間にタイミングベルトを上下方向に挟持できるよう
に構成されている。

多数のトラクタをタイミングベルトに取付ける関係上ト
ラクタは軽量の材質、例えばプラスチックであることが
望ましい。

文言板レール５は［形チャンネル状断面の長方形薄板本
体５ａの両端部を本体５ａに対し直角に折曲げて弾発性
のある取付部５ｂ、５ｂを形威し、両取付部にはそれぞ
れ上記ピン４が挿入される取付孔５ｃ、５ｃを設け、さ
らに本体５ａには文言板６の文字部に相当する面積の長
方形孔５ｄがうがたれている。

文言板６は黒いプラスチック板に文字の部分を抜いてそ
の部分に有色（例えば赤又は緑）透明板を貼り付けた長
方形薄板で前記の文言板レール５の［形チャンネル部に
挿入して使用する。

さて、前述したようにタイミングベルト２を１対のトラ
クタ３，３で挾持した後、第４図に示す如くトラクタの
外方に突出したピン４，４に文言板レール５の取付部５
ｂ、５ｂの弾発性を利用して取付部の取付孔５ｃ、５ｃ
を外嵌する。

この際文言レール本体５ａの底部はトラクタ３の上面に
当接して位置の安定が保たれる。

最後に文言レールの［形チャンネル部に文言板６を挿入
する。

また、数個のランプ（照明光源）８を文言板６の下方即
ちタイミングベルト２の裏側に内蔵しく第１図及び第２
図）、ランプのタイミングベルト側には乱反射板９を設
けて顧客の眼に直射光線が入らないようにする。

照明光源に複数個のランプを使用するので均一な照明が
得られ、またその中の１個が切れても使用上支障を来た
さない。

これに反し、従来の回転表示器では１本の直線型蛍光灯
を使用していたので時間経過により端部が暗くなって照
明むらを生じ、切れると真暗になって表示器の目的を果
たすことができなかった。

なお、図面には明示しないが本表示器は外部よりの信号
を受は機械内に内蔵された検出器との対応をとり一致し
た所で外部に一致した旨の信号を送出する検出器とプー
リを介して連動しているモータをオフにし、また連動し
ている文言表示を信号に見合った任意の位置に停止させ
るものである。

本考案は以上のように構成したので、文言板を文言板レ
ールに着脱することにより文言板の交換が容易となり、
従来の円形ドラム型のものに比し偏平等自由な形状で機
械の用途に応じて形状を任意に変えることができ、各装
置条件への対応が容易であり、各タイミングプーリ間の
空間に照射光源、駆動装置等の装置を設置できるので全
体を小型化できる等の多大の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案にか）る回転表示器の実施例を示す正面
図、第２図は第１図の側面図、第３図は第１図の要部を
示す拡大正面図、第４図は第２図の要部を示す拡大側面
図、第５図は文言板及び文言板レールを示す斜視図であ
る。 １・・・・・・タイミングプーリ、２・・・・・・タイ
ミングベルト、３・・・・・・トラクタ、４・・・・・
ゼン、６・・・・・・表示板、訃・・・・・照射光源。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 並設された２本の無端タイミングベルトと、該タイミン
   グベルトに取付けた表示板保持部材と、前記タイミング
   ベルトを駆動するタイミングプーリと、前記表示板保持
   部材に保持された表示板を照射する照射光源とを有し、
   前記照射光源により前記表示板を照射して情報を表示す
   るようにした回転表示器において、前記表示板保持部材
   は、前記無端タイミングベルトの凸部に係合する凹部を
   有し、ピンと前記凹部によって前記無端タイミングベル
   トを挾むように取付けられるトラクタと、前記ピンと係
   合する取付孔を持つ取付部および前記表示板が挿入され
   るチャンネル部を有するレールとで構成されたことを特
   徴とする回転表示器。