JPS6041995B2 - 色彩選別機の穀粒飛散防止装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、色彩選別機の殻粒飛散防止装置に関する。

一般に、色彩選別機の光電選別装置は、噴射ノズル装
置の噴風作用によつて異色選別粒子に付着した粉塵が拡
散状に室内に充満して光電検出装置の光源や受光素子の
各透明面に飛散粉塵が粘着または付着したり、また異色
選別粒子が散乱してその受光素子が受光する透過または
反射光線を断続的に遮断したり、光電検出装置の光源か
らの照射光量が減衰し、また受光素子の検出感度が不良
となり、しばしば前記選別作用に誤動作を生じて選別性
能を低下するものである。 上記欠点に対応するもとし
て、光電選別装置を箱状体からなる機枠内に装設し、該
機枠の外側方にエジェクターを配設した装置が実開始Ｂ
一１４７８８６号公報として知られるが、このものは、
機枠外に流出した粒子の整粒子と異色粒子の受箱あるい
は集殻樋を別途追設する必要があり、またエジェクター
の固着位置に精度を確保せぬと、センサーが検出した異
色粒子をエジエクトするタイミングに乱れを生じて選別
不良を招来するものであつた。

本発明は、上記の諸欠点を解決するために、光電検出
装置と噴射ノズル装置とを内設すると共に、２種の選別
粒に区分してそれぞれ個所に排出する異色粒子用排出口
と整粒子排出部とを底部に邪設して成る光電選別室内に
おいて、前記噴射ノズル装置付近に殻粒飛散防止用隔壁
を装架し、該隔壁によつて室内を光電検出部と噴射選別
部に区画することにより、光電検出部内の光源から照射
する光線のの光量を一定に維持すると共に、受光素子の
検出感度を正常に継続的に保持し、高精度の選別作用を
確実に発揮させ、また整粒子と異色粒子に区分してそれ
ぞれ個別に排出できる装置を提供せんとするものである
。

本発明の実施態様を例示図について説明する。

第１図、第２図において、図中符号１は選別機枠で、該
機枠１の上部に振動装置２のある振動送殼樋３を装設し
、その供給側に供給ホッパー４を設けると共に、その排
出側にく字形に接続した流下路の流下樋５を装架して流
殻行程を形成し、前記流下樋５の下端部に、基準色板６
を備えた光電検出装置と噴射ノズル装置から成る光電選
別室７を連結し、流下樋５から流出する異色粒混入粒子
の流下軌跡Ａに光源８と受光素子９から成る光電検出装
置を対面させると共に、その付近に設けた噴射ノズル装
置の噴射ノズル１０を前記軌跡Ａに対面させて固定して
両装置の関係位置が定められる。前記光電検出装置と噴
射ノズル装置とを制御回路１１を介して電気的に接続し
、前記光電選別室７の底部に異色粒子用排出口１２を設
け、また前記軌跡Ａの延長線上に整粒子排出部となす整
粒子集殻筒１３を嵌挿して整粒子を収集して機外に取出
すよう形成してある。次に、本発明の殻粒飛散防止装置
は、前記流下軌跡Ａを流下する殻粒の通過窓１４を備え
た傘状盤体１５から成る殻粒飛散防止用隔壁１６を前記
噴射ノズル装置に設けた噴射ノズル１０の噴射口１７の
上部付近に装架し、前記盤体１５の上部を光電検出部１
８に、また盤体１５の下部を噴射選別部１９にそれぞれ
区画し、２０は傘状盤体１５下端に形成された環状の排
出口、２１はその横架状支杆である。

また、第３図の別実施例のものは、その中央部に前記流
下軌跡Ａを流下する殻粒の通過窓２２を備えた平盤体２
３から成る殻粒飛散防止用隔壁１６を前記噴射ノズル装
置に設けた噴射ノズル１０の噴射口１７の上部付近に装
架し、２４はその板端に設けた残粒排出口であり、平盤
体２３の上部を光電検出部１８に、またその下部を噴射
選別部１９にそれぞれ区画してある。

上述の構成であるから、供給ホッパー４から振動送殻樋
３に流下する原料の異色粒混入粒子は振動送殻樋３の振
動作用によつて下部の流下樋５に流下し滑流して光電選
別室７内を所定の流下軌跡Ａに沿つて飛行状に流出する
。

そして前記選別室７内ては、異色粒子の反射光線の光量
と基準色板６からの光量の差を受光素子９によつて検出
し、その検出信号によつて噴射ノズル１０が作動して適
時に噴風し、その噴風作用によつて前記異色粒子を流下
軌跡Ａから離脱し、離脱した粒子は異色粒子用排出口１
２から流下して排除され、また軌跡Ａに沿つて流出する
整粒子はそのまま整粒子集殼筒１３を介して機外に取出
されて次行程に委ねられる。そして、本発明は前記光電
選別室７内において、前記流下軌跡Ａを流下する殼粒を
通過窓１４を備えた傘状盤体から成る殼粒飛散防止用隔
壁１６を前記噴射ノズル装置の噴射口１７の上部付近に
設け、前記防止用隔壁１６上部を光電検出部１８に、ま
た防止用隔壁１６下部を噴射選別部１９にそれぞれ区画
する構成にしてあるから、殼粒飛散防止用隔壁１６の通
過窓１４を流下した殼粒は、その異色粒子が噴射ノズル
１０の噴風作用によつて流下軌跡Ａから噴出分離して選
別される。

前述したように、この噴風作用は選別粒子に付着した粉
塵を周囲に拡散させて光電検出装置の各透光面などを汚
染し、また異色選別粒子を周囲に散乱させて光電検出装
置が受光する光線を遮断するが、前記被害の発生する光
電検出部１８は、殻粒飛散防止用隔壁１６によつて区画
して略密閉状となし、室内上方に拡散または飛散する異
色選別粒子および粉塵の光電検出部１８に対する進入を
完全に防止する。上記に説明したように本発明によれば
、光電選・別室内に光電選別装置と噴射ノズル装置とを
内設したのて両装置との位置関係は不変で相互機能が正
確に作用し、また、光電選別室内を殼粒飛散防止用隔壁
により上部を光電検出部に、下部を噴射選別部に区画し
、そして光電選別室の底部を異色粒子用排出口と整粒子
の排出部に形設してあるので、光電検出装置が検出した
異色粒子を噴射ノズル装置の噴風作用によつて異色粒子
を選別分離する際に、異色粒子および粒子から離脱した
粉塵の光電検出部への進入を防止し、光電検出部の照射
・光量を一定に維持すると共に、受光素子の検出感度を
正常に継続保持し、高精度の選別作用を確実に発揮する
と共に前述の誤動作を排除てき、選別粒子を機内外の周
辺に飛散させることなく異色粒子と整粒子とに区分して
それぞれ個所に排出できる等の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例図てある。 第１図は本装置の側断面図、第２図は光電選別室の拡大
断面図、第３図は光電選別室の別実施例の断面面図であ
る。１・・・・・・選別機枠、２・・・・・・振動装置
、３・・・・・・振動送殻樋、４・・・・・・供給ホッ
パー、５・・・・・・流下樋、６・・・基準色板、７・
・・・・・光電選別室、８・・・・・・光源、９・・・
・・・受光素子、１０・・・・・・噴射ノズル、１１・
・制御回路、１２・・・・・・異色粒子用排出口、１３
・・整粒子集殻筒、１４・・・・・通過窓、１５・・・
・・・傘状盤体、１６・・・・・・殻粒飛散防止用隔壁
、１７・・・・・・噴射口、１８・・・・・・光電検出
部、１９・・・・・・噴射選別部、２０・・・・・・排
出口、２１・・・・・・横架状支杆、２２・・通過窓、
２３・・・・・平盤体、２４・・・・・残粒排出口、Ａ
・・・・・・流下軌跡。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 異色混入粒子を流下路から整粒子排出部の集殻筒に
   流下し、その流下軌跡の周囲に設けた光電検出装置と該
   光電検出装置に連結した噴射ノズル装置とを内設すると
   共に、２種の選別粒に区分してそれぞれ個所に排出する
   異色粒子用排出口と前記整粒子の排出部とを底部に形設
   して成る光電選別室内において、前記流下軌跡を流下す
   る殻粒用通過窓のある殻粒飛散防止用隔壁を前記光電検
   出装置と前記噴射ノズル装置の噴射口との間に設け、前
   記隔壁によつてその上部を光電検出装置に、またその下
   部を噴射選別部に区画した色彩選別機の殻粒飛散防止装
   置。 ２ 前記殻粒飛散防止用隔壁が、前記流下軌跡の流下殻
   粒の通過窓を備えた傘状盤体である特許請求の範囲第１
   項記載の色彩選別機の殻粒飛散防止装置。 ３ 前記殻粒飛散防止用隔壁が、前記流下軌跡の流下殻
   粒の通過窓を備えた平盤体である特許請求の範囲第１項
   記載の色彩選別機の殻粒飛散防止装置。 ４ 前記殻粒飛散防止用隔壁が、その隔壁面の低位部に
   残粒排出口を設けたものである特許請求の範囲第１項ま
   たは第２項または第３項記載の色彩選別機の殻粒飛散防
   止装置。