JPS6041883Y2 - 電気掃除機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、電気掃除機に関するものである。

電気掃除機において、一般に排気口にフィルタを設ける
ことにより排気風に含まれる微細塵を捕捉したり排気風
を分散排気させることは行われている。

フィルタを保持する手段としては電動送風機を収納する
本体ケースに形成した排気口の内面、あるいは本体ケー
スに取付けられる排気蓋の排気格子の内面にウレタン等
のフィルタを接着しているが、この場合には目詰まりし
たフィルタを交換することができない欠点を有している
。

また、例えば実開昭４９−６１８５６号公報に記載され
ているもののように排気フィルタを目の細かいフィルタ
と目の粗いフィルりとを目の細かいフィルタを排気風の
上流側に位置させて重ね合せて一体にして排気蓋に取り
付けたものが、このものは排気風が直接分散されず前記
排気フィルタに当るため排気風が排気フィルタの一定個
所に偏って当ることとなり、目詰りが偏って生じ結局フ
ィルタのチリ落し作業の頻度が多くなり排気フィルタの
長期間の使用が阻害され、また消音効果の点でも劣ると
いう欠点があった。

この考案はこのような点に鑑みなされたもので、排気フ
ィルタの全面に排気風を通過させることによりフィルタ
全面でチリを捕捉してチリ落し頻度を軽減し排気フィル
タの長期的使用を可能にするとともにチリ落しを容易に
行いうる電気掃除機をうろことを目的とするものである
。

この考案は、本体ケースの排気口の内面に沿設した消音
フィルタにより消音作用を高め、また本体ケースの排気
口を開閉する排気蓋に排気フィルタを取付け、排気蓋を
開くことにより、排気フィルタのチリ落しを容易に行わ
せるようにするとともに、前記消音フィルタの全面に排
気風を案内するように消音フィルタに向けて拡開する案
内壁を設け、さらに前記消音フィルタと前記排気フィル
タとを離間させて沿設することにより、排気風を消音フ
ィルタにより分散させて前記排気フィルタに均一的に当
てることにより排気フィルタの一定個所に偏った目詰り
を防止し、排気フィルタのチリ落し頻度を減らすととも
に排気フィルタの長期間の使用を可能にするように構成
したものである。

この考案の一実施例を図面に基いて説明する。

１は電動送風機２とコードリール（図示せず）とを収納
した本体ケースで、この本体ケース１にはフィルタ（図
示せず）を収納したダストケース３がクランプ４により
着脱自在に連結されている。

前記本体ケース１の背面には排気口である排気格子５が
形成され、この排気格子５の内面にはウレタン等の消音
フィルタとしてのフィルタ６が沿設され、さらに、前記
排気格子５の周囲にはウレタン等のバッキング７が環状
リブ８に嵌合されて取付けられている。

そして、前記排気格子５のフィルタ６の略全面に電動送
風機２からの排気風を当てるように案内する案内壁１ａ
が設けられている。

前記フィルタ６は排気風を拡散しつつ分散排気し消音作
用を促進するとともに後述の排気フィルタ１１に均一的
に排気風を当てることを目的にしたもので、多数の通気
孔の径は３００〜７００μと定められてメツシュは粗い
。

ついで、排気格子９が形成された排気蓋１０が前記排気
格子９から離間して設けられている。

この排気格子９の内面にはポリエステルのシートを蛇腹
状に屈折してなる排気フィルタとしてのフィルタ１１が
排気蓋１０の成形時に一体的にモールドされている。

このフィルタ１１は前記フィルタ６から離間して設けら
れ、排気風に含まれる微細塵や電動送風機２のカーボン
の摩耗粉塵等を捕捉することを主目的とするもので、多
数の排気孔の径は６０μ程に定められてメツシュは密で
ある。

前記排気蓋１０は、その下方へ向けて突設した二本の脚
１２を前記本体ケース１の後部に形成した凹部１３に嵌
合するとともに上部に形成した爪１４を本体ケース１の
後方上部に設けたクランプ１５に弾発的に係合すること
により本体ケース１に連結されている。

また、前記排気格子９を囲繞するリブ１６が前記排気蓋
１０に形成され、このリブ１６が前記バッキング７に弾
性的に接合されている。

このような構成において、吸込流に含まれる大部分の塵
埃はダストケース３のフィルタに捕捉されるため、排気
風に含まれる塵埃は電動送風機２の整流子のカーボンの
摩耗粉塵等のきわめて粒子の密な微細塵である。

排気風はフィルタ６を通過するときに排気騒音が低減さ
れるとともに均一的に分散されてフィルタ１１を通過す
る。

前記フィルタ６はメツシュが粗いので微細塵の通過を許
容し、したがって、本体ケース１の内面に接着されたと
してもチリ落しの必要性がないので支障はない。

フィルタ６を通過した微細塵はメツシュの密なフィルタ
１１により確実に捕捉される。

このフィルタ１１はクランプ１５を操作して本体ケース
１から爪１４を外し脚１２を凹部１３から外すことによ
り、排気蓋１０とともに簡単に洗浄しうる。

この考案は、上述のように本体ケースに設けた案内壁に
より排気風を排気口の内面に設けたメツシュの粗い消音
フィルタに拡散しつつ均一的に排気して排気騒音を低減
するとともに排気フィルタを通過させることにより排気
フィルタ全面で均一に微細塵を捕捉することができ、排
気フィルタのチリ落し頻度を低減でき、長期間の使用を
可能とすることができ、また、この排気蓋の排気格子の
内面に設けたメツシュの密な排気フィルタにより、排気
風に含まれる微細塵を捕捉するが、排気蓋を開くことに
より目詰まりした排気フィルタのチリ落しを容易に行な
うことができ、また消音フィルタと排気フィルタ間の空
間により消音効果がさらに高められる等の効果を有する
ものである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すもので、第１図は一部
を切欠した側面図、第２図は本体ケースの後部を示す縮
小した斜視図、第３図はその本体ケースの後部から排気
蓋を外した状態の縮小した斜視図である。 １・・・・・・本体ケース、１ａ・・・・・・案内壁、
２・・・・・・電動送風機、５・・・・・・排気格子（
排気口）、６・・・・・・フィルタ（消音フィルタ）、
９・・・・・・排気格子、１０・・・・・・排気蓋、１
１・・・・・・フィルタ（排気フィルタ）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動送風機が収納される本体ケースに排気口を形成し、
   この排気口の内面にメツシュの粗い消音フィルタを沿設
   するとともにこの消音フィルタの全面に排気風を案内す
   る前記消音フィルタに向けて拡開する案内壁を形成し、
   排気格子を有して前記排気口を開閉する排気蓋を前記本
   体ケースに連結し、前記排気格子の内面に排気風に含ま
   れている微細塵を捕捉するメツシュの密な排気フィルタ
   を前記消音フィルタと離間させて沿設したことを特徴と
   する電気掃除機。