JPS6041852Y2 - 化粧用具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧用具、詳しくは摘手を長手方向へ操作する
ことによって塗布具が本体から出し入れされる化粧用具
に関するものである。

長方形の本体に操作部材を長手方向可動に装備し、その
傾斜溝と塗布具などに設けた突起との係合によって塗布
具などを操作部材に対しほぼ直角方向へ動作させること
により本体から出し入れさせるようにした化粧用具は特
開昭５３−５３１６涛公報によって知られており、操作
部材と塗布具などとが傾斜溝と突起とによって互いに直
線動するので、回転により塗布具などを出し入れさせる
ものと比較して構造、操作が簡単であるという利点があ
る。

しかしながら、前記公報に開示されているものは、操作
部材に相当する摺動操作体が箱体の内部においてのみ長
手方向へ移動する構造であるので、全長は不変であって
持ちにくく取扱い性に劣るという欠点があり、そのため
に全長を長く作ると従らに大形化して携帯に不便となる
。

また、前記公報に開示されているものは塗布具などに相
当するブラシ用のすき歯が箱体下面の多数の小孔を通つ
ｔ出し入れされる構造であるので、付着汚物が小孔に付
着し或いは箱体の底に堆積しやすく衛生上問題があるば
かりか、すき歯が正確に上下して対応する小孔から出し
入れされなければならないので設計製作上厄介である。

本考案はこれらの問題点を解決し、小形にして持ちやす
くしかも付着汚物を適時除去できる簡易な化粧用具を提
供することを目的としたものであって、下面が開口し長
手方向の両側壁の内面に長手方向へ延びる凹部が設けら
れ且つ長手方向端部の一つは端壁で塞がれもう一つは開
放されているとともにストッパが設けられている棒状の
本体と、この本体の前記開放端の外方に配置された摘手
およびこの摘手から突出して前記凹部に嵌装されている
摺動板と、この摺動板に設けられた前記摘手から遠い方
が下位の傾斜溝と、前記本体の開口に露出した塗布具お
よび両側に突出して前記傾斜溝に係合した突起を有し前
記摺動板、端壁、ストッパの間に挿入された塗布部材と
を具えた構成としたことを特徴としている。

次に本考案の実施例を図面に基いて説明すると、下面を
開口した棒状の本体１の長手方向へ延びる二つの側壁２
，３の内面に長手方向へ延びる凹部４，５が設けられ、
この本体１の長手方向端部の一つは端壁１８で塞がれも
う一つは開放されているとともにストッパ１９が設けら
れている。

本体１の長手方向端部の前記開放端の外方には摘手６が
配置され、これより突出して平行に延びる二つの摺動板
７，８が前記二つの凹部４，５にそれぞれ嵌装され、こ
れらの摺動板７，８には摘手６から遠い方の先端９，１
０が下位である傾斜溝１１．１２が二條ずつ穿設形成さ
れている。

また、端面口形にして摘手６に近い端部が端壁２０で塞
がれている枠体１４とこの枠体１４に装置したブラシ（
或いはスポンジ）からなる塗布具１７とからなり枠体１
４の両側に二個ずつ突設した突起１５．１６を有する塗
布部材１３が前記摺動板７，８、端壁１８、ストッパ１
９の間に挿入され、突起１５．１６がそれぞれ傾斜溝１
１，１２に嵌装係合しているとともに塗布具１７が本体
１の下面の開口に露出している。

このような構成の本実施例は、摘手６を本体１の端面に
接触させた状態で突起１５，１６が傾斜ｉｌｌ、１２の
最上位に位置し、塗布部材１３は本体１に完全に没入し
ている。

摘手６を本体１から離れる方向へ引張ると摺動板７，８
も一体に移動し、端壁１８とストッパ１９とによって長
手方向の動きが規制されている塗布部材１３は突起１５
．１６が傾斜ｉｌｌ、１２の下位へ移動させられること
によって押下げられ、塗布具１７が本体１の開口から突
出する。

この状態で本体１乃至摘手６および摺動板７，８の突出
部分を把持して化粧を行なうのである。

使用後は摘手６を押して摺動板７，８を本体１に完全に
押込むことによって塗布部材１３が本体１に完全に没入
する。

第１図乃至第５図の実施例では本体１は端面短形で角柱
状に形成されているが、第６図のように円柱状に形成し
てもよい。

また、傾斜溝１１，１２は摺動板７，８に一條ずつまた
は三條ずつ設けてもよいことは言うまでもない。

以上のように本考案によると、塗布部材を本体から出し
入れさせる傾斜溝を有する摺動板が本体の凹部に嵌装し
ているため長手方向へ安定よく移動し、しかも摺動部材
は端壁とストッパとによって長手方向の動きを規制した
もので確実に出し入れできるものであり、且つ塗布部材
を本体の開口から突出させたとき摘手が本体から離れて
全長が長くなり、手で持ちやすく取扱い性にすぐれてい
るものであり、且つ塗布具を没入させたときは全長が短
かくなるため携帯に便利である。

また、塗布具は本体の開口に常に露出しているので、付
着汚物を任意且つ適時に除去し衛生的に維持できるもの
であり、更に出し入れの際に長手方向へ若干動いても支
障がないので設計製作が容易である等の効果を奏するも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の一部切截した正面図、第２図
は一部切截した底面図、第３図、第４図は第１図のＡ−
Ａ線、Ｂ−Ｂ線に沿う断面図、第５図は摺動板の背面図
、第６図は他の実施例の断面図である。 １・・・・・・本体、２，３・・・・・・側壁、４，５
・・・・・・凹部、６・・・・・・摘手、７，８・・・
・・・摺動板、１１．１２・・・・・・傾斜溝、１３・
・・・・・塗布部材、１５，１６・・・・・・突起、１
７・・・・・・塗布具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面が開口し長手方向の両側壁２，３の内面に長手方向
   へ延びる凹部４，５が設けられ且つ長手方向端部の一つ
   は端壁１８で塞がれもう一つは開放されているとともに
   ストッパ１９が設けられている棒状の本体１と、この本
   体１の前記開放端の外方に配置された摘手６およびこの
   摘手６から突出して前記凹部４，５に嵌装されている摺
   動板７．８と、この摺動板７，８に設けられた前記摘手
   ６から遠い方が下位の傾斜１１１．１２と、前記本体１
   の開口に露出した塗布具１７および両側に突出して前記
   傾斜ｉｌｌ、１２に係合した突起１５．１６を有し前記
   摺動板７，８、端壁１８、ストッパ１９の間に挿入され
   た塗布部材１３とを具えたことを特徴とする化粧用具。