JPH0448752Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は化粧料を塗布するための複数の塗布具
を収納することが出来る化粧用塗布具収納容器に
関するものである。

〈従来の技術〉 従来より化粧料を塗布するための塗布具は、化
粧料を収納したコンパクトに一体的に収納され、
使用されている。

しかし、最近化粧料の色彩の多様化が進み、一
つのコンパクトの中にも複数の異なつた色彩を有
する化粧料が収納され、このため塗布具の各色に
対応する複数のものを使用する必要が生じてい
る。

上記した複数の色彩を有する化粧料に対応する
ため、例えば実開昭59−193310号公報、或いは同
60−12315号公報、又は同61−163525号公報等の
技術が開発されている。

上記した技術は夫々複数の塗布具を一体的に構
成し、複数の色彩を有する化粧料を塗布するため
に使用されるものである。

〈考案が解決しようとする問題点〉 然し、上記した技術に於ける塗布具は、収納体
或いは支持体等により拘束されて構成され、必要
な塗布具を単独で取り出して使用することが出来
ず、従つて化粧しようとするとき他の塗布具が邪
魔になつたりすることがあつた。

本考案の目的は上記問題点を解決するものであ
り、複数の塗布具を収納容器に収納し、必要に応
じてそれらの塗布具を収納容器から取り出して使
用することが出来る塗布具の収納容器を提供する
ことにある。

〈問題点を解決するための手段〉 上記問題点を解決し、前記目的を達成するため
の手段は、上下面が開放された複数の収納部を設
けると共に該収納部の内周壁面の所定位置に可撓
性を有するヒンジを形成し且つ該ヒンジに連設し
てなる嵌合手段を有する枠体と、元部に前記収納
部に形成した嵌合手段に応じた嵌合部を有し且つ
先端に化粧料塗布部を設けてなる塗布具との組み
合わせにより構成したことを特徴とするものであ
る。

〈作用〉 上記手段によれば、複数の塗布具は嵌合手段を
介して枠体と着脱自在に嵌合し、これにより必要
な塗布具を適宜取り外して使用することが出来、
且つ前記嵌合手段は、前記枠体との間に可撓性を
有するヒンジを介して形成されているため、塗布
具を収納部から容易に取り外し、或いは取りつけ
ることが出来る。

〈実施例〉 以下上記手段を適用した本考案の一実施例につ
いて、図面を用いて具体的に説明する。

第１図乃至第４図に於いて、１は塗布具収納容
器の本体であつて２つの塗布具２，３を着脱自在
に収納し得るよう構成されており、第７図に示す
如く、身と蓋とよりなるケース４に収納されて携
帯して使用することが出来るようになつている。
尚、塗布具２，３は図に示されるようにその形状
は異なつているが、実質的機能は同一であるため
以下の説明では塗布具２として説明する。

収納容器に本体１は、板状に形成された枠体１
１より構成され、その内部には塗布具２，３を収
納するための上下が開放され且つ仕切りによつて
分割された２つの収納部１２が設けられている。
該収納部１２の一短辺側内周壁面１２ａには、第
４図Ｂに示すように枠体１１と差込片１３との間
に可撓性を有するヒンジ１５が形成されると共に
該ヒンジ１５に偏平突起状の差込片１３が連設さ
れている。また収納部１２の両長辺側内周面１２
ｂには、夫々係止突起１４が穿設されている。

前記差込片１３と枠体１１との間に成形された
ヒンジ１５は、枠体１１と差込片１３とを連結す
る連結部材の一部を薄く成形することによつて収
納部１２の開放口方向の可撓性を有するように構
成されている。

塗布具２，３は前記枠体１１と略同様の厚さを
有する把手２１の先端に、羽毛或いはスポンジ等
より成る塗布部２２を取付部２３により一体的に
取り付けて構成している。

また前記把手２１の元端面２１ａには前記差込
辺１３が嵌入し得る嵌合孔２４が穿設されてお
り、前記枠体１１の収納部１２に収納した際には
該塗布具２，３をこの差込片１３と嵌合孔２４と
の嵌合により装着することが出来るように構成さ
れている。また把手２１の両側面２１ｂには枠体
１１に突設した係止突起１４と係合し得る係止凹
部２５が夫々対応した位置に刻設されている。

上記の如く構成した塗布具収納容器を使用する
場合は、ケース４に収納されている塗布具収納容
器の本体１を取り出し、必要な塗布具２或いは塗
布具３を外して使用する。即ち、第４図Ａ，Ｂに
示す如く収納されている塗布具２を、第５図に示
すようにヒンジ１５を中心にして矢印ａ方向に撓
ませ、その後第６図に示す矢印ｂ方向に力を加え
ることによつて容易に外すことが出来る。そして
使用後は把手２１の嵌合孔２４と枠体１１の差込
片１３とを一致させて押し込み、ヒンジ１５の撓
みを戻して係止凹部２５と係止突起１４とを係合
して両者を係止することで塗布具２は収納部１２
内に保持収納することが出来る。

前述の実施例に於いて、枠体１１に差込片１３
を形成し、把手２１に嵌合孔２４を形成したが、
これに限定されるものでは無く、枠体１１に嵌合
孔を形成し、把手２１に差込片を形成しても同一
の効果を得ることが出来る。

前述の実施例に於いて、図面には２つの塗布具
２，３を収納することが出来る枠体１１を示した
が、これは、この数量に限定されるものでは無
く、必要に応じて適宜増加することが出来る。

前述の実施例に於いて、ケース４は身と蓋との
嵌合方式にしたが、蓋を省略して身のみで構成す
ることも可能である。

前述の実施例に於いて、図面には同様の形状を
有する塗布具が示されているが、これに限定され
るものでは無く、必要に応じて所定の寸法を有す
る塗布具を用いることが出来る。

〈考案の効果〉 以上詳細に説明した如く、本考案の化粧用塗布
具収納容器は塗布具を着脱自在に収納し得るよう
構成し、また枠体と嵌合手段との間にはヒンジを
形成したので、容易に必要な塗布具のみを取り出
して使用することが出来、化粧料を塗布する際、
他の塗布具が邪魔になることが無く、また枠体の
厚さと塗布具の厚さとを略同一の厚さに形成する
ことが出来るため容器を薄くすることが出来、し
かも全体をコンパクトにすることが出来るので携
帯に便利である等の効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第３図は実施例の説明図、第４図
Ａ，Ｂはその断面図、第５図及び第６図は塗布具
を取り出す場合の説明図、第７図は化粧用塗布具
収納容器をケースに収納した説明図である。 １は収納容器の本体、２，３は塗布具、４はケ
ース、１１は枠体、１２は収納部、１３は差込
片、１４は係止突起、１５はヒンジ、２１は把
手、２２は塗布部、２３は取付部、２４は嵌合
孔、２５は係止凹部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上下面が開放された複数の収納部を設けると共
   に該収納部の内周壁面の所定位置に可撓性を有す
   るヒンジを形成し且つ該ヒンジに連設してなる嵌
   合手段を有する枠体と、元部に前記収納部に形成
   した嵌合手段に応じた嵌合部を有し且つ先端に化
   粧料塗布部を設けてなる塗布具との組み合わせに
   より構成したことを特徴とする化粧用塗布具収納
   容器。