JPH0543694Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、例えばアイシヤドー等の化粧を行う
ための化粧具を装着してなる化粧用容器に関す
る。

「従来の技術」 上記化粧具として、軸筒先端に塗布部を付設し
た化粧筆タイプのチツプにキヤツブを嵌合させ、
該キヤツプの奥部内には化粧料充填ドラムを、上
記塗布部に対する化粧料の接触状態を常に保持す
るようにキヤツプ開口部側へ付勢して装着したも
のが知られている。

「考案が解決しようとする問題点」 上記したように化粧筆タイプのチツプに、奥部
内に化粧料充填ドラムを有するキヤツプを嵌合さ
せた従来の化粧具は、すべて単体で形成されてい
るから、複数色の化粧料を塗布して好みの色を出
す近時の化粧方法を採用する際には、異る色の複
数本の上記化粧具を揃える必要があり、面倒であ
つた。

そこで本考案は、単体をなす従来の化粧具の異
色化粧料を有する数本をセツトとして容器内へ効
果的に組み込むことにより、異色化粧料使用によ
る化粧を容易に行えるようにした化粧用容器を提
供することを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 上記目的を達成するために、本考案に係る化粧
用容器は、容器本体５後部に蓋体６後部を枢着さ
せた容器１と、上記容器本体内の一方側部に固設
された、複数の軸受１４付き台板部材２と、上記
各軸受に基端部を着脱自在に枢支させて上記容器
本体に対して起倒自在となした、先端面開口で内
部に色を異にする化粧料１９を直接或いは間接に
それぞれ充填する複数の筒状カートリツジ部材３
と、これ等筒状カートリツジ部材内に軸筒２３先
端部を挿脱自在に嵌合させ、かつ軸筒先端に付設
する塗布部２４を上記筒状カートリツジ部材内の
各化粧料に弾接させて、上記容器本体内へ収納さ
せた複数のチツプ４とを有し、上記筒状カートリ
ツジ部材内或いはチツプ内のいずれか一方に、こ
れ等両部材の上記嵌合状態で上記塗布部を化粧料
へ常に弾接させるスプリング部材２１をそれぞれ
収装させたことを特徴とする。

「作用」 例えば第１図のように、蓋体６を開蓋した後任
意のチツプ４及び筒状カートリツジ部材３を起立
させて、チツプを筒状カートリツジ部材から引き
抜けば、チツプの塗布部２４には予め筒状カート
リツジ部材内の化粧料１９が付着しているから、
そのまま化粧できる。

上記所定の化粧料を消耗した場合には、当該化
粧料を充填していた筒状カートリツジ部材を容器
本体５から取り外して、未使用の化粧料を充填す
る新しい筒状カートリツジ部材を容器本体に装着
すれば良い。

「実施例」 以下添付図面に基づいて、本考案の一実施例を
説明する。

第１図乃至第３図において、１は容器、２は台
板部材、３は筒状カートリツジ部材で、４はチツ
プである。

容器１は、箱形状の容器本体５と蓋体６との各
後縁部を枢着してなる合成樹脂製のもので、蓋体
６の裏面には鏡７が貼設されている。

上記容器本体５は、その周壁８の前壁部前面
に、当該部位に穿設した切欠き凹部９内に位置し
て、係合突子１０が横設され、また底壁１１の右
方側部には指挿入用の透孔１２が穿設されてい
る。一方、上記蓋体６の前縁部からは、蓋体閉塞
時に上記係合突子１０と弾性係合する係合片１３
が垂下されている。

台板部材２は、上記容器本体５内の左方側部に
固設された合成樹脂製のもので、その長手方向
（前後方向）に複数（図中では３個）の軸受１４
を有している。上記各軸受１４は、台板部材２の
右側面に複数穿設した半円形状の切欠き凹部１５
の前、5.両側壁部に、軸孔１６と該軸孔１６に通
じるＶ字形の案内溝１７とを穿設することにより
形成される。

筒状カートリツジ部材３は、上記各軸受１４に
基端部を、該基端部の両側部に穿設したピン１
８，１８を介して、着脱自在に枢支させて上記容
器本体に対して起倒自在となした、先端面開口の
もので、合成樹脂材を用いて成形製作される。

そして、上記筒状カートリツジ部材３内には、
第４図に示したように、粉末状のものを押しかた
めてなる化粧料１９を充填したドラム２０が、コ
イルスプリング２１により筒状カートリツジ部材
３の先端開口部側に付勢されて、収納されてい
る。なお、図中２２は筒状カートリツジ部材３の
先端開口部内縁に周設したドラム２０抜止め用の
突条である。

チツプ４は、上記各筒状カートリツジ部材３内
に軸筒２３先端部を挿脱自在に嵌合させ、かつ軸
筒２３先端に付設するスポンジ等の塗布部２４を
上記ドラム２０内の化粧料１９の先端面に弾接さ
せて、容器本体１内へ収納させた化粧筆タイプの
ものである。

図示例では、上記各軸筒２３の基端部が容器本
体周壁８の右側壁部内面に複数穿設した浅凹部２
５の一つにそれぞれ強制的に弾性嵌合している。

従つて、本実施例では、上記透孔１２内へ容器
本体５の下方から指を挿入してチツプ４を押し上
げることにより、チツプ４及び筒状カートリツジ
部材３を容器本体５上方へ容易に起立させること
ができる。尚、各チツプ４間等に指が入るのに十
分な間隙があれば、上記透孔１２は特に設ける必
要はない。

また、上記塗布部２４を化粧料１９に弾接させ
るコイルスプリング２１は、チツプ４側の軸筒２
３内に収装して塗布部２４を常に外方へ付勢させ
るようにしても良い。

「考案の効果」 以上説明したように本考案によれば、容器本体
内へ装着した台板部材には複数の軸受を形成して
その軸受にはそれぞれ異色の化粧料を有する筒状
カートリツジ部材を着脱自在に枢支させ、各筒状
カートリツジ部材に対してそれぞれチツプを設け
るから、従来のように単体としてのこの種化粧具
を複数用意する必要がなく、従つて異色の複数化
粧品を使用しての化粧を行い易く、又筒状カート
リツジ部材は変換可能に形成させてあるから、該
筒状カートリツジ部材を交換することで容器、台
板部材、チツプ等をいつまでも使用することが出
来て経済的である。更にチツプの塗布部を化粧料
へ常に弾接させて、保管時に塗布部へ化粧料が予
め付着するようになつているため、化粧を迅速に
行い得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案容器の一実施例を示す使用状態
の斜視図、第２図はその容器の蓋体を外した状態
での平面図、第３図は第１図の−線断面図、
第４図は筒状カートリツジ部材の断面図である。 １……容器、２……台板部材、３……筒状カー
トリツジ部材、４……チツプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 容器本体５後部に蓋体６後部を枢着させた容器
   １と、上記容器本体内の一方側部に固設された、
   複数の軸受１４付き台板部材２と、上記各軸受に
   基端部を着脱自在に枢支させて上記容器本体に対
   して起倒自在となした、先端面開口で内部に色を
   異にする化粧料１９を直接或いは間接にそれぞれ
   充填する複数の筒状カートリツジ部材３と、これ
   等筒状カートリツジ部材内に軸筒２３先端部を挿
   脱自在に嵌合させ、かつ軸筒先端に付設する塗布
   部２４を上記筒状カートリツジ部材内の各化粧料
   に弾接させて、上記容器本体内へ収納させた複数
   のチツプ４とを有し、上記筒状カートリツジ部材
   内或いはチツプ内のいずれか一方に、これ等両部
   材の上記嵌合状態で上記塗布部を化粧料へ常に弾
   接させるスプリング部材２１をそれぞれ収装させ
   たことを特徴とする化粧用容器。