JPS5926891Y2 - 化粧料容器用払拭部材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は化粧料容器用払拭部材、更に詳細にはマスカラ
等の化粧料収納容器に装着使用する化粧料容器用払拭部
材に関する。

一般に、マスカラ等の化粧料の塗布具は、簡便性の点か
ら化粧型を化粧料収納容器のキャップ体に取り付けた形
態のものが多く実用に供せられている。

而して、斯る従来の化粧用塗布具に於ては、化粧型の塗
布体及び筆軸の大半が容器体の化粧料収納室に内挿せら
れているのが常態であるため、必然的に多量の化粧料が
塗布体並びに筆軸に付着するので、この過度の化粧料を
擦り落すための払拭部材を容器体に内装するのが通常で
あった。

然しなから、この払拭部材はキャップ体を容器体より取
り外すときには勿論のこと、使用後キャップ体の化粧型
を容器体に差し込む際にも擦り落し作用を果すので、使
用後の塗布体に付着している残余化粧料も払拭部材で擦
り落される結果、容器体間口部側の払拭部材部に化粧料
が残留してしまうものであった。

そのため、その後の使用時に於てはキャップ体を容器体
から抜くに従い、筆軸に当該残留化粧料が付着してしま
い、化粧時不必要部分を汚損してしまうと言う欠点を免
れないものであった。

そこで、本考案者は上記の如き従来の欠点を解消すべく
種々検討を加えた結果、残留化粧料を容器体の化粧料収
納部に押圧排出し得る新規な払拭部材を案出したもので
ある。

すなわら、本考案は払拭部壁に化粧料押し戻し孔を穿設
したことを特徴とする化粧料容器用払拭部材である。

ａは払拭部材で、その払拭部壁１に、残留化粧料８を化
粧料容器体すの化粧料収納室４に抑圧排出する押し戻し
孔２が穿設せられているものである。

この押し戻し孔２の具体的穿設位置は、払拭部材の形状
によって若干界なるが、何れにせよ化粧料収納室４に開
通するよう払拭壁部１に穿設すれば足り、特に筆軸挿通
孔３に近く、かつ最短孔となるように定めれば、残留化
粧料の押し戻し効果に頗る良い結果を与える。

また、この押し戻し孔２の穿設数も適宜定めることがで
きるが、余りに数が多すぎると払拭部材本来の擦り落し
効果に支障を来たす惧れが生ずるので、通常２〜４個程
度で充分である。

以上の如く本考案は構成せられるものであるから、本考
案払拭部材を化粧料容器体すに装着使用するときは、化
粧後に於て化粧型Ｃを化粧料容器体す内に差し込むに従
い、残留化粧料８が化粧型Ｃのブラシ部５によって押圧
され、押し戻し孔２を通じて化粧料収納室４内に押し戻
される。

この場合、筆軸６の基部に払拭部材ａと当接する抑圧軸
部７を適宜形設すれば、間隙よりの漏出を防止し得、よ
り確実に残留化粧料８を化粧料収納室４に押し戻すこと
ができる。

従って、本考案払拭部材を装着使用すれば、数次の化粧
時に於ても筆軸に不必要な化粧料が付着することがない
ので、従来の如き汚損或いはまた化粧の仕損じと言うこ
ともなく常に安心して化粧を行うことができるものであ
る。

また、本考案払拭部材を化粧料容器体すに装着使用する
ときは、容器体すに化粧料を注入充填する際、当該化粧
料押し戻し孔２が脱気孔としての機能を果すので、化粧
料の充填操作が極めて円滑に行くと言う利点もあり、実
用性に甚だ優れたものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は本考案払
拭部材の正面図、第２図は第１図に於げるＡ−Ａ線断面
図、第３図はテーパーを設けた払拭部材の断面説明図、
第４図は使用状態を示す一部断面説明図である。 ａ・・・・・・払拭部材、ｂ・・・・・・化粧料容器体
、Ｃ・・・・・・化粧筆、１・・・・・・払拭部壁、２
・・・・・・化粧料押し戻し孔、３・・・・・・筆軸挿
通孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 払拭部壁に化粧料押し戻し孔を穿設したことを特徴とす
   る化粧料容器用払拭部材。