JP2500451Y2 - 櫛付吐出用具及びブラシ付吐出用具 - Google Patents

櫛付吐出用具及びブラシ付吐出用具

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JP2500451Y2
JP2500451Y2 JP1993014912U JP1491293U JP2500451Y2 JP 2500451 Y2 JP2500451 Y2 JP 2500451Y2 JP 1993014912 U JP1993014912 U JP 1993014912U JP 1491293 U JP1491293 U JP 1491293U JP 2500451 Y2 JP2500451 Y2 JP 2500451Y2
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博 日比野
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、吐出する毛髪化粧料
量を調整可能な櫛付吐出用具及びブラシ付吐出用具に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、流動物(例えば、わさび、から
し、マヨネーズ、ドレッシング等の調味料又はクリーム
状、ジェル状、乳液等の毛髪化粧料など)を容器から吐
出させるには、容器を手又は指により押圧していた。
【0003】また、従来簡易に毛髪化粧処理を行う場合
には、例えば、ブラシ等と染毛剤容器とが一体となった
染毛用具が知られていた。この染毛用具は、ブラシ等の
把持部を軟プラスチック等で形成し、ここに染毛剤を入
れ、染毛剤を収納した部分を手で押すことによって、頭
髪に染毛剤を吐出させるものであった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、流動物
を容器から手又は指で押圧して吐出させる場合、流動物
が容器内に充満していない状態で流動物の吐出量を調整
するには、容器内に残る空気又は容器の材質により容器
内に流動物が不均一に存在しているため、手又は指で容
器の下端から開口に向かって均一に押圧しなければなら
なかった。
【0005】一方、ブラシ等と染毛剤容器とが一体とな
った前記染毛用具においては、把持部を手で押すことに
より収納部から染毛剤を吐出させるため、吐出量の調節
が容易ではなく、時には多く出すぎたりして、染毛にむ
らができたり染毛剤を無駄にしたりしてしまうといった
問題があった。また、一回の吐出量を一定にする工夫も
なされてきたが、構造が単純でないため簡便に製造でき
るものではなかった。このため、手を汚すことなく簡易
に毛髪化粧処理を行うことができ、しかも毛髪化粧料の
吐出量を調節できる毛髪化粧用の吐出用具が望まれてい
た。
【0006】上記の課題を解消するため、本考案は、構
造が単純で、毛髪化粧料の吐出量を容易に調節できると
共に容器内の毛髪化粧料を全て使い切ることができ、し
かも手を汚すことなく簡易に毛髪化粧処理が可能な櫛付
吐出用具及びブラシ付吐出用具の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の櫛付吐出用具は、 毛髪化粧料が内蔵
された容器を収納可能な把持部と、 前記把持部のうち前
記容器の開口が配置される側に設けられ、該容器の開口
から毛髪化粧料が供給される櫛歯と、前記把持部にスラ
イド可能に取り付けられると共に上面に指掛かり部を有
し、該指掛かり部に外力が加えられてスライドされると
下面が前記容器を略均一に押圧しつつスライドするスラ
イドレバーと、前記スライドレバーのスライド方向に沿
って前記把持部に複数並設され、該スライドレバーの側
面に向かって突出した凸部と、前記スライドレバーの側
面に設けられ、前記複数並設された凸部の間に嵌まり合
う弾性突起とを備えたことを特徴とする。
【0008】請求項2記載のブラシ付吐出用具は、毛髪
化粧料が内蔵された容器を収納可能な把持部と、前記把
持部のうち前記容器の開口が配置される側に設けられ、
該容器の開口から毛髪化粧料が供給されるブラシ歯と、
前記把持部にスライド可能に取り付けられると共に上面
に指掛かり部を有し、該指掛かり部に外力が加えられて
スライドされると下面が前記容器を略均一に押圧しつつ
スライドするスライドレバーと、前記スライドレバーの
スライド方向に沿って前記把持部に複数並設され、該ス
ライドレバーの側面に向かって突出した凸部と、前記ス
ライドレバーの側面に設けられ、前記複数並設された凸
部の間に嵌まり合う弾性突起とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】
【作用】上記のように構成された櫛付吐出用具又はブラ
シ付吐出用具を用いて毛髪化粧料を櫛歯又はブラシ歯周
辺に吐出させるには、指をスライドレバーの指掛かり部
に掛けてこのスライドレバーをスライドさせる。する
と、スライドレバーの側面に設けられた弾性突起は、ス
ライド方向に沿って複数並設された凸部の間に嵌まり合
いながら、1ピッチ(隣合う凸部と凸部の間隔)ずつ移
動していく。1ピッチ分スライドレバーをスライドさせ
たとき、このスライドレバーの下面により容器が略均一
に押圧されて該容器の開口から毛髪化粧料が吐出する
が、そのときの吐出量は1ピッチに対応した量である。
従って、スライドレバーを1ピッチずつ送れば、毛髪化
粧料の吐出量を容易に調節することができ、その結果毛
髪化粧料を必要な量だけ櫛部又はブラシ歯に吐出させる
ことができる。
【0010】また、スライドレバーの下面は容器を略均
一に押圧しつつスライドするため、容器内の毛髪化粧料
はほぼ完全に使いきることができる。更に、スライドレ
バーの操作だけで櫛歯又はブラシ歯周辺に毛髪化粧料が
吐出するため、把持部を持ってそのまま髪を梳けば櫛歯
又はブラシ歯により毛髪化粧処理を簡便に行うことがで
き、手が汚れることもない。そのうえ、把持部とスライ
ドレバーの2つの部材の協働により容器からの毛髪化粧
料の吐出量を調節する構造のため、構造が単純で操作も
簡便である。
【0011】
【実施例】本考案の構成及び作用を一層明確にするため
に、本考案の実施例について説明する。以下の実施例で
は毛髪化粧料として染毛剤を取り上げた場合について説
明する。
【0012】最初に、第1実施例について図1〜3に基
づいて説明する。図1(イ)はその正面図、(ロ)はそ
の右側面図である。また、図2は図1(イ)のA−A断
面図であり、図3は第1実施例の櫛付吐出用具の把持部
の蓋部を開いた正面図である。
【0013】第1実施例の櫛付吐出用具10は、主とし
て、把持部1、櫛部3及びスライドレバー5を備え、合
成樹脂などから形成される。把持部1は蓋部1aと把持
部本体1bとからなり、左側面には蓋部1aと把持部本
体1bを接合したヒンジ部7を、右側面には係合部9を
有している。把持部本体1bには後述するカートリッジ
容器27の収納部13が設けられ、その収納部13の中
央部下側には円柱形をしたカートリッジ容器固定用突起
15が設けられている。更に収納部13の両側壁には、
凸部17が一定間隔に複数設けられている。また、蓋部
1aにはスライド溝11が収納部13に連通するように
設けられている。
【0014】櫛部3は把持部本体1bの一端に、把持部
本体1bと一体となって形成され、複数の櫛歯19を有
している。把持部本体1bから櫛歯19の根元にかけて
凹部3aが形成されている。このことにより櫛歯19は
染毛剤25が留まるような堰部19aを有する。また凹
部3aは把持部本体1bに設けた収納部13に通じてい
る。
【0015】スライドレバー5は指掛かりボタン5a、
押圧部5b及び接合部5cからなる。スライドレバー5
は、押圧部5bが把持部本体1bに設けた収納部13側
に配置するように、接合部5cにて把持部1の蓋部1a
に設けたスライド溝11に摺動可能にはめ込まれてい
る。指掛かりボタン5aには指がすべらないように複数
の小突起21が設けられている。また押圧部5bの両側
面には、把持部本体1bの収納部13に設けた隣接する
凸部17の間に嵌まり合う突起23が設けられている。
この突起23は弾性のある合成樹脂あるいはバネなどに
より形成される。
【0016】この櫛付吐出用具10を携帯用として使用
する際には、櫛部3の保護及び染毛剤25の飛散防止の
ためキャップ6(図1)を櫛部3にかぶせてもよい。以
上の構成からなる本実施例の櫛付吐出用具10の使用方
法を次に述べる。まず、把持部1の係合部9を開き、把
持部本体1bに設けた収納部13に1剤式または2剤式
の染毛剤が封入されたカートリッジ容器27を装着す
る。図4に1剤式の染毛剤用のカートリッジ容器27の
正面図及び右側面図を示す。カートリッジ容器27は平
板部27aと染毛剤収納部27bからなり、染毛剤収納
部27bには染毛剤25が封入されている。平板部27
aの中央部下側には貫通穴29を有している。カートリ
ッジ容器27を櫛付吐出用具10に装着する際この貫通
穴29に、収納部13に設けたカートリッジ容器固定用
突起15をはめ込むことにより、スライドレバー5の移
動と共にカートリッジ容器27が移動してしまうことが
ないよう固定することができる。カートリッジ容器27
には、吐出用開口部28を開封しやすいように切り口3
1が設けられている。なお、カートリッジ容器27の材
質は、軟プラスチックあるいはアルミなどのような通常
の薬剤のチューブに使用される材質であればよい。
【0017】次いで、カートリッジ容器27の吐出用開
口部28を切り口31から開封した(図5にこのときの
正面図を示す)後、把持部1の係合部9を係合させ把持
部1の蓋部1aと把持部本体1bを一体化させる。この
ときカートリッジ容器27の吐出用開口部28は、櫛部
3に設けた凹部3aに達している。図6、7は櫛付吐出
用具10にカートリッジ容器27を装着したときの縦断
面図及び横断面図を示す。スライドレバー5の指掛かり
ボタン5aを指で力を加え押し、スライドレバー5を移
動させる。このときスライドレバー5はスライド溝11
に沿って、収納部13の両側壁に一定間隔で設けた凸部
17によりスライドレバー5の押圧部5bに設けた突起
23が1ピッチずつ送られるのに伴って、移動する。同
時に押圧部5bはカートリッジ容器27の染毛剤収納部
27bを均一に押圧しつつ移動し、染毛剤25を櫛部3
の堰部19aに吐出させる。この1ピッチの移動により
吐出する染毛剤25の量が決まるため、凸部17の設け
られた間隔によって吐出量を任意に設定できる。このよ
うにして、染毛剤25を必要な量だけ櫛部3の凹部3a
に吐出させることができる。
【0018】そして、櫛部3の凹部3aに吐出した染毛
剤25を櫛歯19によって毛髪になじませつつ、毛染め
を行う。以上のように、必要な量だけ櫛部3に染毛剤2
5を吐出させ毛髪を染めるという作業を繰り返すことに
より、簡易に毛染めを行うことができる。
【0019】以上詳述した本実施例の効果について、以
下に述べる。 (1) 収納部13に備えたカートリッジ容器27をスライ
ドレバー5により押圧して容器27内の毛髪化粧料を吐
出させるものであり、構造が単純である。 (2) 指でスライドレバー5を移動させるため、微妙な操
作が可能であり、そのため染毛剤の吐出量を容易に調節
することができる。 (3) カートリッジ容器27内に染毛剤25が不均一に存
在する場合でも、スライドレバー5の押圧部5bが染毛
剤収納部27bを均一に押圧しつつ移動して染毛剤25
を吐出させため、吐出量を調整でき、しかもカートリッ
ジ容器27内の染毛剤25を余すことなく全て使い切る
ことができる。 (4) 1ピッチごとに送ることができるため、吐出量の調
節が一層容易である。 (5) 把持部1を握った手によりスライドレバー5を操作
して染毛剤を吐出させるため、別容器の染毛剤を櫛歯1
9に注出する等の手間がいらず、染毛処理の際手を汚す
虞がない。
【0020】次に、第実施例について図及び図
基づいて説明する。図は第実施例の斜視図であり、
は第実施例の組立図である。第実施例のブラシ
付吐出用具70は、主として把持部71、ブラシ部72
及びスライドレバー73を備え、合成樹脂などから形成
される。
【0021】把持部71は、櫛部3が連結されていない
ことを除き、第1実施例の把持部1と同様の構成である
ため、同じ構成要素に対しては同じ符号を付してその説
明を省略する。尚、把持部71の蓋部71aと把持部本
体71bとが係合部9にて一体化されたとき、把持部7
1の一端の周囲に形成された段部71cにより後述のブ
ラシ支持台75を挿入・係止可能となっている。
【0022】スライドレバー73は、指掛かりボタン5
aに第1実施例の小突起21に代えて線状突起73aが
設けられている点を除き、第1実施例のスライドレバー
5とほぼ同様の構成であるため、同じ構成要素に対して
は、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0023】ブラシ部72は、主として、ブラシ歯立設
台74とブラシ支持台75とから構成されている。ブラ
シ歯立設台74の表面は、ブラシ歯立設面74aとし
て、長辺方向とほぼ平行に3列のブラシ歯列76が立設
されている。また、ブラシ歯立設面74aの各ブラシ歯
列76の間には、長辺方向にほぼ平行に長孔74bが設
けられ、この長孔74bは、ブラシ歯立設台74を貫通
している(図(ロ)参照)。ブラシ歯立設台74の裏
面には、長辺に沿って二本の桁74cが設けられてい
る。更に、二本の桁74cの側面には係止凸部74dが
各々二つずつ設けられている。
【0024】ブラシ支持台75には、第1開口部75a
及び第2開口部75bが設けられ、第1開口部75aと
第2開口部75bとはブラシ支持台内部にてそれぞれ連
通し合っている。第1開口部75aには、前記係止凸部
74dと係合しあう係止凹部75dが四箇所に設けら
れ、これによって第1開口部75aに嵌め込まれたブラ
シ歯立設台74と一体化される。また、第2開口部75
bは、ブラシ付吐出用具70に組み立てるときに、把持
部71と係合する役割を果たす。
【0025】以上の構成からなる本実施例のブラシ付吐
出用具70の使用方法を次に述べる。組立手順は、ま
ず、把持部本体71bの収納部13に染毛剤25が入っ
たカートリッジ容器77を載置し、次いでスライドレバ
ー73の左右の突起23が収納部13の両側壁に設けた
凸部17の間に嵌まるようにスライドレバー73をセッ
トする。次に、蓋部71aを閉じて係合部9にて係合す
る。そして、カートリッジ容器77のシール77aを剥
す。シールを剥すと、カートリッジ容器の二つの吐出用
開口部78が現れる。一方、ブラシ歯立設台74に設け
た桁74cをブラシ支持台75の第1開口部75aに嵌
め込み、ブラシ部72を組み立てる。このとき、ブラシ
歯立設台74の裏面に設けられた二本の桁74cによ
り、ブラシ部72内部に空洞部79が形成される(図
(ロ)参照)。続いて、ブラシ支持台75に設けた第2
開口部75bを把持部71の段部71cに挿入して係合
する。この結果、カートリッジ容器77の各吐出用開口
部78は、ブラシ歯立設台74に設けた各々の長孔74
bに対向して配置される。また、把持部71の収納部1
3とブラシ部72の空洞部79とは互いに連通してい
る。
【0026】本実施例のブラシ付吐出用具70による染
毛処理は、以下のようにして行うことができる。スライ
ドレバー73の指掛かりボタン5aを指で力を加えブラ
シ部72方向に押し、スライドレバー73を移動させ
る。このときスライドレバー73に設けた突起23が収
納部13の両側壁に設けた凸部17により1ピッチずつ
送られるため、凸部17の設けられた間隔によって吐出
量を任意に設定できる。染毛剤25は、カートリッジ容
器77の二つの吐出用開口部78からブラシ歯立設台7
4に設けた長孔74bを経てブラシ歯立設面74aに達
する。このようにして、染毛剤25を必要な量だけブラ
シ歯立設面74a側に吐出させることができる。
【0027】そして、ブラシ歯立設面74aに吐出した
染毛剤25を毛髪になじませつつ、染毛処理を行う。以
上のように、必要な量だけブラシ歯立設面74aに染毛
剤25を吐出させ毛髪を処理するという作業を繰り返す
ことにより、簡易に染毛処理を行うことができる。
【0028】本実施例の効果は、第1実施例の効果(1)
〜(5)と同様であるため、省略する。次に、第実施例
について図10及び図11に基づいて説明する。図10
は第実施例の斜視図であり、図11は第実施例の組
立図である。第実施例のブラシ付吐出用具80は、主
として把持部81、ブラシ部82及びスライドレバー8
3を備え、合成樹脂などから形成される。
【0029】把持部81は、第実施例では蓋部71a
と把持部本体71bとがヒンジ部7によって接合され係
合部9によって一体化するものであったのに対し、本実
施例では蓋部81aと把持部本体81bとが独立してお
り、蓋部81aを把持部本体81bに設けた段部81c
に嵌め込むことによって一体化するものである。この点
を除き、2実施例の把持部71とほぼ同様の構成であ
るため、同じ構成要素に対しては同じ符号を付してその
説明を省略する。
【0030】スライドレバー83は、指掛かりボタンに
2実施例の線状突起73aに代えて、指掛け用の窪み
83aが設けられている点を除き、第実施例のスライ
ドレバー73とほぼ同様の構成であるため、同じ構成要
素に対しては、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0031】ブラシ部82は、主として、ブラシ歯立設
台84とブラシ支持台85とから構成されている。ブラ
シ歯立設台84の外周には、段部84bが設けられてい
る。ブラシ歯立設台84の表面は、ブラシ歯立設面84
aとして、長辺方向にほぼ平行に一つの中央ブラシ歯列
86a及び二つの外周ブラシ歯列86bが立設されてい
る。また、中央ブラシ歯列86aと各外周ブラシ歯列8
6bの間には、吐出用ブラシ歯列86cが設けられてい
る。吐出用ブラシ歯列86cのブラシ歯は、長さが外周
ブラシ歯列86bをなすブラシ歯の約半分程度であり、
先端には吐出口68aが設けられている(図10(ロ)
参照)。この吐出口68aは、ブラシ歯内部及びブラシ
歯立設台84を貫通する貫通孔68の一端に形成されて
いる。
【0032】ブラシ支持台85には、第1開口部85a
及び第2開口部85bが設けられ、第1開口部85aと
第2開口部85bとはブラシ支持台85内部にてそれぞ
れ連通し合っている。第1開口部85aに面したブラシ
支持台85の内面には、略M字形の溝85cが設けられ
ている。この第1開口部85aにブラシ歯立設台84の
段部84bが嵌め込まれることにより、ブラシ支持台8
5とブラシ歯立設台84とが一体化される。また、ブラ
シ支持台85の第2開口部85b側には段部85dが設
けられ、ブラシ付吐出用具80に組み立てるときに、係
合部としての役割を果たす。
【0033】以上の構成からなる本実施例のブラシ付吐
出用具80の使用方法を次に述べる。組立手順は、ま
ず、把持部本体81bの収納部13に染毛剤25が入っ
たカートリッジ容器87を載置し、次いでスライドレバ
ー83の左右の突起23が収納部13の両側壁に設けた
凸部17の間に嵌まるようにスライドレバー83をセッ
トする。次に、蓋部81aを把持部本体81bの段部8
1cに係合させる。そして、カートリッジ容器87の先
端部に設けたキャップ87aを折曲げて取り去る。これ
により、カートリッジ容器87の吐出用開口部88が開
口される。
【0034】一方、ブラシ歯立設台84の裏面に設けた
段部84bをブラシ支持台85の第1開口部85aに嵌
め込み、ブラシ部82を組み立てる。このとき、ブラシ
歯立設台84の裏面はブラシ支持台85の内面と共にブ
ラシ部82内部に空洞部89を形成する(図10(ロ)
参照)。但し、この空洞部89は、前述の略M字形の溝
85cにより区切られている。続いて、ブラシ支持台8
5の第2開口部85b側に設けた段部85dを把持部8
1に挿入して係合する。この結果、カートリッジ容器8
7の吐出用開口部88は、この略M字形の溝85cの中
央部85eに配置される。また、把持部81の収納部1
3とブラシ部82の空洞部89とは互いに連通してい
る。
【0035】本実施例のブラシ付吐出用具による染毛処
理は、以下のようにして行うことができる。スライドレ
バー83の指掛かりボタン5aを指で力を加えブラシ支
持台82方向に押し、スライドレバー83を移動させ
る。このときスライドレバー83に設けた突起23が収
納部13の両側壁に設けた凸部17により1ピッチずつ
送られるため、凸部17の設けられた間隔によって吐出
量を任意に設定できる。染毛剤25は、カートリッジ容
器87の吐出用開口部88からブラシ部82の空洞部8
9に設けた略M字形の溝85cを満たす。そして、貫通
孔68を経て、吐出用ブラシ歯列86cのブラシ歯に設
けた吐出口68aに達する。このようにして、染毛剤2
5を必要な量だけブラシ歯立設面84a側に吐出させる
ことができる。
【0036】そして、ブラシ歯立設面84aに吐出した
染毛剤25を毛髪になじませつつ、染毛処理を行う。以
上のように、必要な量だけブラシ歯立設面84aに染毛
剤25を吐出させ毛髪を処理するという作業を繰り返す
ことにより、簡易に染毛処理を行うことができる。
【0037】本実施例の効果は、第1実施例の効果(1)
〜(5)に加え、更に、ブラシ歯立設面84aでなく吐出
用ブラシ歯列86cのブラシ歯先端に設けた吐出口68
aから染毛剤25が吐出するため、髪へのなじみが一層
優れているという利点を有する。
【0038】尚、上記各実施例のカートリッジ容器内の
染毛剤等の流動物をすべて使い切ったとき、新たなカー
トリッジ容器と取り替えることにより、これらの吐出用
具は再び使用可能となる。また、カートリッジ容器内に
1回の使用に必要な量だけ染毛剤等の流動物を入れるこ
とにより、使い捨ての櫛付吐出用具又はブラシ付吐出用
具とすることもできる。
【0039】また、上記各実施例のスライドレバーに代
えて、例えば図12に示すようなローラ付スライドレバ
ー95を用いてもよい。このローラ付スライドレバー9
5は、ローラ96を有している以外は第1実施例のスラ
イドレバー5とほぼ同様であるため、同じ構成要素には
同じ符号を付してある。ローラ96は、その中心に回転
軸96aを備え、押圧部5bの一端に設けた二つの軸受
97により回転可能に支持される。このスライドレバー
95によれば、カートリッジ容器をローラ96により押
圧するため、スライドレバー95を一層スムーズに移動
させることができる。
【0040】以上、本考案の実施例について説明した
が、本考案はこうした実施例に何等限定されるものでは
なく、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で
実施できることはいうまでもない。
【0041】
【考案の効果】以上詳述したように、本考案の櫛付吐出
用具又はブラシ付吐出用具によれば、構造が単純で、毛
髪化粧料の吐出量を容易に調節できると共に容器内の毛
髪化粧料を全て使い切ることができ、しかも手を汚すこ
となく簡易に毛髪化粧処理を行うことができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例の説明図で、(イ)は正面図、
(ロ)は右側面図である。
【図2】 図1(イ)のA−A断面図である。
【図3】 第1実施例の蓋部を開いたときの正面図であ
る。
【図4】 第1実施例のカートリッジ容器の説明図で、
(イ)は正面図、(ロ)は右側面図である。
【図5】 カートリッジ容器を装着した第1実施例の蓋
部を開いたときの正面図である。
【図6】 カートリッジ容器を装着した第1実施例の縦
断面図である。
【図7】 カートリッジ容器を装着した第1実施例の横
断面図である。
【図8】 第実施例の説明図であって、(イ)は斜視
図、(ロ)は(イ)のA−A端面図である。
【図9】 第実施例の組立図である。
【図10】 第実施例の説明図であって、(イ)は斜
視図、(ロ)は(イ)のA−A端面図である。
【図11】 第実施例の組立図である。
【図12】 ローラ付スライドレバーの説明図である。
【符号の説明】
1,71,81・・・把持部、 5,73,83・・・スラ
イドレバー、 5a・・・指掛かりボタン、 5b・・・押圧部、 10・・・櫛付吐出用具、 11,63・・・スライ
ド溝、 13・・・収納部、 19,65・・・櫛歯、 23・・・突起、 27,77,87,93・・・
カートリッジ容器、 28,78,88・・・吐出用開口部、 68・・・貫通孔、 68a・・・吐出口、 70,80・・・ブラシ
付吐出用具、 72,82・・・ブラシ部、 74,84・・・ブラシ
歯立設台、 74a,84a・・・ブラシ歯立設面、 74b・・・長孔、 75,85・・・ブラシ支持台、 76・・・ブラシ歯
列、 79,89・・・空洞部、 90・・・吐出用具、 91・・・流動物、

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 毛髪化粧料が内蔵された容器を収納可能
    な把持部と、 前記把持部のうち前記容器の開口が配置される側に設け
    られ、該容器の開口から毛髪化粧料が供給される櫛歯
    と、 前記把持部にスライド可能に取り付けられると共に上面
    に指掛かり部を有し、該指掛かり部に外力が加えられて
    スライドされると下面が前記容器を略均一に押圧しつつ
    スライドするスライドレバーと、 前記スライドレバーのスライド方向に沿って前記把持部
    に複数並設され、該スライドレバーの側面に向かって突
    出した凸部と、 前記スライドレバーの側面に設けられ、前記複数並設さ
    れた凸部の間に嵌まり合う弾性突起とを備えたことを特
    徴とする櫛付吐出用具。
  2. 【請求項2】 毛髪化粧料が内蔵された容器を収納可能
    な把持部と、 前記把持部のうち前記容器の開口が配置される側に設け
    られ、該容器の開口から毛髪化粧料が供給されるブラシ
    歯と、 前記把持部にスライド可能に取り付けられると共に上面
    に指掛かり部を有し、該指掛かり部に外力が加えられて
    スライドされると下面が前記容器を略均一に押圧しつつ
    スライドするスライドレバーと、 前記スライドレバーのスライド方向に沿って前記把持部
    に複数並設され、該スライドレバーの側面に向かって突
    出した凸部と、 前記スライドレバーの側面に設けられ、前記複数並設さ
    れた凸部の間に嵌まり合う弾性突起とを備えたことを特
    徴とするブラシ付吐出用具。
JP1993014912U 1992-05-06 1993-03-29 櫛付吐出用具及びブラシ付吐出用具 Expired - Lifetime JP2500451Y2 (ja)

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JP4-29430 1992-05-06
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